JP3076209U - 合成樹脂を以て造るクリスマスツリーの成形品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 いくつかの成形された樹体をはめ込んで積み
重ね、各種装飾物を飾ることのできるクリスマスツリー
の成形品を提供する。 【解決手段】 成形された枝葉、上端に突起部、下端に
接続穴部を設けた樹木部材から成り、突起部を接続穴部
にはめ込んで積み重ね、突起部は空洞として構成してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

合成樹脂を成形して造るクリスマスツリーの成形品を提供する分野に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のクリスマスツリーは、主に本物の樅の木を用いる。また、合成樹脂で樅 の木に似せて造ったものを用いる。

【０００３】 本物の樅の木をクリスマスツリーに用いるためには山林からこれを伐採しなけ ればならない。しかし、その伐採は生態系にも影響を与え環境破壊をひきおこす と言う不都合を生じる。 そこで、合成樹脂で一本の樅の木に似せた成形樹木を造るということが考えら れこれが普及している。 しかし、合成樹脂で一本の樅の木に似せて造った成形樹木は、幹をいくつかに分 断したものとし、これを継ぐようにし、幹とは別に成形した合成樹脂製の技葉部 材を、分断した各幹に取付けるようにする構成とするため、その成形型を造るの が大変であったり組立、分解が大変であると言う不都合があった。

【０００４】 更に、合成樹脂製のクリスマスツリー成形品は、組み立て前に合成樹脂製の枝 葉の大小を振り分け、振り分けた合成樹脂製の枝葉部材を番号に基づいて幹の穴 に差込むため、枝葉が落ち易く、装飾物が重かったり、多すぎる場合は幹に差込 んだ技葉が抜け落ちると言う不都合を生じる。また使用時には毎回、幹と枝葉の 番号を合わせて組み合わせた後装飾を行い、使用後は必ず分解し、番号を付けた 大小の枝葉を分けて収納するため、組み立てに際し、後始末に際してすばやさが 求められるときはその要求を満足させられず、頻繁に組み立て、収納を行うと幹 、枝葉は不用意に破壊され、技葉が失われることがあり、そうなると後にこれを クリスマスツリーに組立てようとしたときは、その組立ができず、前記部材を欠 いた組立は美観をそこねると言う不都合を生じる。また装飾物が多すぎたり、重 すぎると幹は湾曲したり、折れ曲がったりするので本物の樹木と同じには装飾物 を飾ることはできないと言う不都合があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、上記した従来品の不都合を解消しようとするもので、幹と枝 葉をつけた強固な基部から梢部に達する分割された合成樹脂製樹木部材を造り、 該合成樹脂製樹木部材の幹部の上端に突起を設け、下端に突起接続部を設け、該 合成樹脂製樹木部材に設けた順次前記突起を前記突起接続部にはめ込んで連続し て樹木状形成物を組立て、これを以て疑似クリスマスツリーとしようとするもの である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上方を突起部とし、下方に突起部差込穴を形成した接続穴部を設けて成る幹部 の周囲に枝葉部を形成した合成樹脂製樹木部材を、基部に配する樹木部材から梢 部に配する樹木部材までを順次小径に形成し、該樹木部材は基部に配する部材と 梢に配するまでの部材を相互に、突起部を接続部を形成する突起差込穴に差し込 んで連結して樅の木状の樹木体を形成すると共に、連結した樅の木状の樹木体に 所望の装飾品を取り付けた合成樹脂を以て造るクリスマスツリーの成形品及び、 前記梢部に配する樹木部材の突起部材に、装飾物を取付ける穴を形成した合成樹 脂を以て造るクリスマスツリーの成形品及び、前記基部から梢部までに配する各 樹木部材の幹を、中空洞とした合成樹脂を以て造るクリスマスツリーの成形品。

【０００７】

【考案実施の形態】

合成樹脂を以て造るクリスマスツリー成形品１０は図１、図２に示すように、 いくつかに成型された樹木部材２０の集合体から成る。樹木部材２０は幹と幹の 周囲に配した多くの技葉２１とから成る。樹木部材２０を構成する幹の上に突起 部２３、下に突起部差込穴を形成した接続穴部２４が設けられている。前記樹木 部材２０を以てクリスマスツリーを組立てるには、基部に配する前記樹木部材２ ０から梢部に向て配置する順次小径に形成された樹木部材２０を、それぞれ、下 に配する樹木部材２０の突起部２３を上に配する樹木部材２０の接続穴部２４に 差込むことで多くの樹木部材２０をつなげて、クリスマスツリー１０の形状にす ることができる。その高さは、樹木部材２０の数如何により使用者の希望に合わ せ、いくつでも重ねることができる。

【０００８】 樹木部材２０と連続する樹木部材２０の間には上方に配した樹木部材２０の接 続穴と下方に配した樹木部材２０の突起との間に空間２５ができるため、各種装 飾物３０を樹木部材２０を連続させた各樹木部材２０に形成されている枝葉２１ 上に掛けたり、モール４０を樹木部材２０と樹木部材２０の枝葉２１に巻きつけ たりして美しいクリスマスツリー成形品１０を作ることができる。

【０００９】 樹木部材側面図を図４に示し、装飾方式図を図５、図６に示し、ライト装飾図 を図７に示す。クリスマスツリー成形品１０を構成するため最上部に配する樹木 部材の頂点には穴２２が設けられこの穴２２に星、ライトや色付き電球といった 最上部装飾物５０を差し込んで飾ることができる。

【００１０】 クリスマスツリー成形品１０の構成材である樹木部材２０の幹及び技葉２１は 一体に成形されているため、樹木部材２０を構成する幹枝葉２１は強固に構成さ れ、装飾物３０やモール４０を掛けた時も装飾物３０及びモール４０の重量に耐 えることができ、樹木部材２０を構成する幹に配された技葉２１が変形、湾曲、 断絶などがなく、樹木部材２０の技葉２１が無くなったり、折れたりすることが なくクリスマスツリー１０の美観を維持する。

【００１１】 樹木部材２０上の突起２３中心には穴２６が設けられこの穴２６は樹木部材２ ０下の接続穴部２４へ突き抜けているため、樹木部材２０の中心は空洞である。 このためクリスマスツリー１０上方の樹木部材２０上にライト６０を装飾する時 、ライト６０の誘導線６１は樹木部材２０中心の穴２６を通り、底部のコントロ ール台７０へつなげることができ、ライト６０を光らせたり、音楽を流したりで きる。

【００１２】

【考案の効果】

上述のように、本考案の合成樹脂製のクリスマスツリーの成形品は、成形され た樹木部材２０を順以はめ込んで重ねる組み合わせで構成することができるので 、分解が便利で、連続は強固なため、各種装飾物３０が飾れる。

【００１３】 樹木部材２０中心が空洞になっているため、最上部装飾物５０にライトを飾っ た場合、空洞に誘導線６１を通して、底部にあるコントロール台７０へ繋げるこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例による合成樹脂製クリスマ
スツリー成形品を示す概略斜視図である。

【図２】 本考案の一実施例による合成樹脂製クリスマ
スツリー成形品を示す構造分解斜視図である。

【図３】 本考案の一実施例による合成樹脂製クリスマ
スツリー成形品を示す側面図である。

【図４】 本考案の一実施例による合成樹脂製クリスマ
スツリー成形品を示す装飾方式図である。

【図５】 本考案の一実施例による合成樹脂製クリスマ
スツリー成形品を示す装飾方式図である。

【図６】 本考案の一実施例によるクリスマスツリー成
形品を示すライト装飾方式図である。

【符号の説明】

１０ 合成樹脂製クリスマスツリー成形品 ２０ 樹木部材 ２１ 枝葉 ２２ 穴 ２３ 突起部 ２４ 接続穴部 ２５ 空間 ２６ 穴 ３０ 装飾物 ４０ モール ５０ 最上部装飾物 ６０ ライト ６１ 誘導線 ７０ コントロール台

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方を突起部とし、下方に突起部差込穴
   を形成した接続穴部を設けて成る幹部の周囲に枝葉部を
   形成した合成樹脂製樹木部材を、基部に配する樹木部材
   から梢部に配する樹木部材までを順次小径に形成し、該
   樹木部材は基部に配する部材と梢に配するまでの部材を
   相互に、突起部を接続部を形成する突起差込穴に差し込
   んで連結して樅の木状の樹木体を形成すると共に、連結
   した樅の木状の樹木体に所望の装飾品を取り付けること
   を特徴とした合成樹脂を以て造るクリスマスツリーの成
   形品。
2. 【請求項２】 前項に記載する梢部に配する樹木部材の
   突起部材に、装飾物を取付ける穴を形成したことを特徴
   とする第１項記載の合成樹脂を以て造るクリスマスツリ
   ーの成形品。
3. 【請求項３】 前項に記載する基部から梢部までに配す
   る各樹木部材の幹を、中空洞としたことを特徴とする第
   １項記載の合成樹脂を以て造るクリスマスツリーの成形
   品。