JP3072915B2 - 粒剤混合分配装置 - Google Patents
粒剤混合分配装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大量生産される粒剤
等の品質検査あるいは薬局等において薬剤を調合する際
に用いられる、比較的少量の粒剤を混合し分配する装置
に関するものである。
等の品質検査あるいは薬局等において薬剤を調合する際
に用いられる、比較的少量の粒剤を混合し分配する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製薬工場等において大量生産される薬剤
等の品質検査においては、生産ラインを流れる薬剤包の
中から任意に例えば20包抜取り、個々の薬剤包の内容
物につき分析するか、又は全包の内容物全量を秤量し、
これを試料として分析することが行われている。
等の品質検査においては、生産ラインを流れる薬剤包の
中から任意に例えば20包抜取り、個々の薬剤包の内容
物につき分析するか、又は全包の内容物全量を秤量し、
これを試料として分析することが行われている。
【0003】細粒剤等の薬剤は複数の比重の異なる粒剤
又は粒径の異なる粒剤が、所定量ごとに分包されている
が、大量生産される各薬剤包はその成分がほぼ均一に混
合されている。
又は粒径の異なる粒剤が、所定量ごとに分包されている
が、大量生産される各薬剤包はその成分がほぼ均一に混
合されている。
【0004】しかしながら、品質検査において、試験分
析を合理的に行うため、任意に抜き取った複数の薬剤包
を実験室等において手作業により混合し分割するとき薬
剤が均一に混合されず、例えば粒の大きい粒剤ばかりが
一箇所に偏って分布する等の不均一な混合となることが
ある(これを偏析という)。さらに偏析の生じた薬剤か
ら、通常の方法により所定量の試料を秤量するとき、さ
らに偏析の度合いが増すことが考えられる。この現象は
薬局等における調剤においても同様である。
析を合理的に行うため、任意に抜き取った複数の薬剤包
を実験室等において手作業により混合し分割するとき薬
剤が均一に混合されず、例えば粒の大きい粒剤ばかりが
一箇所に偏って分布する等の不均一な混合となることが
ある(これを偏析という)。さらに偏析の生じた薬剤か
ら、通常の方法により所定量の試料を秤量するとき、さ
らに偏析の度合いが増すことが考えられる。この現象は
薬局等における調剤においても同様である。
【0005】そこで、従来の薬剤等の品質検査において
は、偏析による誤差を小さくするため、分析する試料の
数を多くし、これらの分析データの平均値を求める等の
ことが行われていた。
は、偏析による誤差を小さくするため、分析する試料の
数を多くし、これらの分析データの平均値を求める等の
ことが行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の薬剤などの品質
検査においては、分析すべき試料数が多く、分析に時間
がかかりまた経済的でないという問題点を有していた。
検査においては、分析すべき試料数が多く、分析に時間
がかかりまた経済的でないという問題点を有していた。
【0007】また、従来の薬局等における調剤において
は、細粒剤等の薬剤は均一に混合されず、また均一に分
配されないという問題点を有していた。
は、細粒剤等の薬剤は均一に混合されず、また均一に分
配されないという問題点を有していた。
【0008】この発明は以上のような問題点を解決する
ために行われたものであり、比較的少量の粒剤を均一に
混合し分配する装置を提供することを目的としている。
ために行われたものであり、比較的少量の粒剤を均一に
混合し分配する装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る粒剤混合
分配装置は、垂直に複数段設けられ、上部の大径開口と
下部の小径開口との間を傾斜面とした混合容器と、各混
合容器の下部にそれぞれ設けられ、各混合容器の下部の
小径開口を開閉するシヤツターと、最下段の混合容器の
下部の小径開口の直下に設けられ、落下する粒剤を散乱
させる粒剤散乱手段と、粒剤散乱手段の周囲に粒剤散乱
手段を中心として放射状にすき間なく並べられた複数の
分配容器と、分配容器を一定速度で粒剤散乱手段のまわ
りに回転させる回転手段と、一つの混合容器に収容され
ていた粒剤がすべてそのすぐ下段の混合容器に落下し収
容された後当該下段のシヤツターを開くようにして、シ
ヤツターを最上段のものから順に一段ずつ開くよう制御
するシヤツター制御手段と、を具備している。
分配装置は、垂直に複数段設けられ、上部の大径開口と
下部の小径開口との間を傾斜面とした混合容器と、各混
合容器の下部にそれぞれ設けられ、各混合容器の下部の
小径開口を開閉するシヤツターと、最下段の混合容器の
下部の小径開口の直下に設けられ、落下する粒剤を散乱
させる粒剤散乱手段と、粒剤散乱手段の周囲に粒剤散乱
手段を中心として放射状にすき間なく並べられた複数の
分配容器と、分配容器を一定速度で粒剤散乱手段のまわ
りに回転させる回転手段と、一つの混合容器に収容され
ていた粒剤がすべてそのすぐ下段の混合容器に落下し収
容された後当該下段のシヤツターを開くようにして、シ
ヤツターを最上段のものから順に一段ずつ開くよう制御
するシヤツター制御手段と、を具備している。
【0010】
【作用】まず、最上段の混合容器に混合する複数種類の
粒剤を入れ、最上段の混合容器の下部に設けられたシャ
ッターを開く。粒剤は例えば砂時計等で観察されるよう
に、開口の中心に向って吸い込まれていくように落下す
る。従って、最初に複数種類の粒剤が全く混合されてい
なくとも、下段の混合容器に落下する際、ある程度、混
合される。さらに、下段の混合容器に落下した粒剤は上
記開口の直下に小さな頂上を有する山をつくり、上から
落下してくる粒剤を円錐状に周囲に散乱させ、さらに混
合容器の傾斜の側面で上からの落下を止める。すなわ
ち、下段にすべて粒剤が落下し終わった時点ではさらに
混合の度合が増す。この操作を複数回くり返すことによ
り、最終的に粒剤はかなり均一に混合される。
粒剤を入れ、最上段の混合容器の下部に設けられたシャ
ッターを開く。粒剤は例えば砂時計等で観察されるよう
に、開口の中心に向って吸い込まれていくように落下す
る。従って、最初に複数種類の粒剤が全く混合されてい
なくとも、下段の混合容器に落下する際、ある程度、混
合される。さらに、下段の混合容器に落下した粒剤は上
記開口の直下に小さな頂上を有する山をつくり、上から
落下してくる粒剤を円錐状に周囲に散乱させ、さらに混
合容器の傾斜の側面で上からの落下を止める。すなわ
ち、下段にすべて粒剤が落下し終わった時点ではさらに
混合の度合が増す。この操作を複数回くり返すことによ
り、最終的に粒剤はかなり均一に混合される。
【0011】さらに、最下段の混合容器から落下した粒
剤を粒剤散乱手段例えば固定のボール(球体)に衝突さ
せる。ボールはランダムに粒剤を下向に円錐状に散乱さ
せる。ランダムに下向に円錐状に飛ばされた粒剤は比較
的高速で回転されている複数の分配容器で回収すること
により、分配容器ごとの粒剤はほぼ等量ごとに複数に分
配される。
剤を粒剤散乱手段例えば固定のボール(球体)に衝突さ
せる。ボールはランダムに粒剤を下向に円錐状に散乱さ
せる。ランダムに下向に円錐状に飛ばされた粒剤は比較
的高速で回転されている複数の分配容器で回収すること
により、分配容器ごとの粒剤はほぼ等量ごとに複数に分
配される。
【0012】
【実施例】この発明に係る粒剤混合分配装置を、その一
実施例を示す図1、図2、図3および図4を用いて説明
する。
実施例を示す図1、図2、図3および図4を用いて説明
する。
【0013】図1はこの発明に係る粒剤混合分配装置の
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【0014】図1において、略V型断面を有するロート
状の混合容器10a,10b,10c,10d,10e
は垂直方向に例えば5段設けられている。各混合容器1
0a〜10eは、その上部の大径開口が例えば直径6c
m〜11cm程度であり、また下部の小径開口100a
〜100eが直径6mm〜12mm程度であり、下部の
小径開口100a〜100eが上部の大径開口の直下に
あるように構成されたものを用いる。混合容器10a〜
10eの材料としては、耐薬品性及び帯電防止のためス
テンレス製とし、また容器内部に混合する粒剤が残留し
ないように、上部大径開口と下部の小径開口100a〜
100eとの間は凹凸のない傾斜面とすることが望まし
い。各混合容器10a〜10eは水平に保持されたフレ
ーム20a〜20e上に取外し自在に載置されている。
状の混合容器10a,10b,10c,10d,10e
は垂直方向に例えば5段設けられている。各混合容器1
0a〜10eは、その上部の大径開口が例えば直径6c
m〜11cm程度であり、また下部の小径開口100a
〜100eが直径6mm〜12mm程度であり、下部の
小径開口100a〜100eが上部の大径開口の直下に
あるように構成されたものを用いる。混合容器10a〜
10eの材料としては、耐薬品性及び帯電防止のためス
テンレス製とし、また容器内部に混合する粒剤が残留し
ないように、上部大径開口と下部の小径開口100a〜
100eとの間は凹凸のない傾斜面とすることが望まし
い。各混合容器10a〜10eは水平に保持されたフレ
ーム20a〜20e上に取外し自在に載置されている。
【0015】各混合容器10a〜10eのそれぞれの下
部の小径開口部100a〜100eにはシャッター装置
11a,11b,11c,11d,11eが設けられて
いる。各シャッター装置11a〜11eはそれぞれ、図
2に示すように、各混合容器10a〜10eの下部に係
合する開口部14と、開口部14を開閉するシャッター
板12と、シャッター板12を図中矢印方向に開くため
の駆動部13とを有している。駆動部13としては小型
のエアシリンダーやリニアモータ等の直線運動を行うも
のや、あるいは回転モータとリンクレバー等を用いる方
式(いずれも周知のため図示せず)等を用いる。なお、
シャッター板12を閉じるのは上記駆動部13の逆転動
作によるほか手動でもよい。また、シャッター板12は
図示したような一枚の板が直線方向に動作するもののほ
か、二枚の板が双方向に動作するものや複数の板が絞り
状に遊星運動するものであってもよい。各シャッター装
置11a〜11eはそれぞれ図2の制御回路50に接続
され、開くタイミングを制御される。さらに、シャッタ
ーの開口量は任意に調節できるようにしておくことはい
うまでもない。
部の小径開口部100a〜100eにはシャッター装置
11a,11b,11c,11d,11eが設けられて
いる。各シャッター装置11a〜11eはそれぞれ、図
2に示すように、各混合容器10a〜10eの下部に係
合する開口部14と、開口部14を開閉するシャッター
板12と、シャッター板12を図中矢印方向に開くため
の駆動部13とを有している。駆動部13としては小型
のエアシリンダーやリニアモータ等の直線運動を行うも
のや、あるいは回転モータとリンクレバー等を用いる方
式(いずれも周知のため図示せず)等を用いる。なお、
シャッター板12を閉じるのは上記駆動部13の逆転動
作によるほか手動でもよい。また、シャッター板12は
図示したような一枚の板が直線方向に動作するもののほ
か、二枚の板が双方向に動作するものや複数の板が絞り
状に遊星運動するものであってもよい。各シャッター装
置11a〜11eはそれぞれ図2の制御回路50に接続
され、開くタイミングを制御される。さらに、シャッタ
ーの開口量は任意に調節できるようにしておくことはい
うまでもない。
【0016】最下段のシャッター装置11eの下部のみ
には略円筒状のガイド部15が設けられている。さらに
ガイド部15の直下には固定されたボール16が設けら
れている。ボールの直径は1cm〜2cmであって、前
記ガイド部15の内径より大きく設計すべきである。ガ
イド部15は最下段の混合容器10eから落下する粒剤
を全てボール16に衝突させ、下向きに円錐状に散乱さ
せるためのものであり、ボール16は粒剤をランダムに
散乱させるための粒剤散乱器として機能する。
には略円筒状のガイド部15が設けられている。さらに
ガイド部15の直下には固定されたボール16が設けら
れている。ボールの直径は1cm〜2cmであって、前
記ガイド部15の内径より大きく設計すべきである。ガ
イド部15は最下段の混合容器10eから落下する粒剤
を全てボール16に衝突させ、下向きに円錐状に散乱さ
せるためのものであり、ボール16は粒剤をランダムに
散乱させるための粒剤散乱器として機能する。
【0017】ボール16は回転テーブル30の中心部に
設けられかつ固定されており、回転テーブル30上には
分配容器40a40b,40c,40dがボール16を
中心として、すき間なく結合され、載置されている。テ
ーブル30はモータ31により回転される。換言すれ
ば、各分配容器40a〜40dは固定されたボール16
を中心として回転する。テーブル30と各分配容器40
a〜40dは60〜80回/分の割合で回転される。
設けられかつ固定されており、回転テーブル30上には
分配容器40a40b,40c,40dがボール16を
中心として、すき間なく結合され、載置されている。テ
ーブル30はモータ31により回転される。換言すれ
ば、各分配容器40a〜40dは固定されたボール16
を中心として回転する。テーブル30と各分配容器40
a〜40dは60〜80回/分の割合で回転される。
【0018】各分配容器40a〜40dはそれぞれ、固
定されたボール16の中心を通る垂直線を中心として放
射状に配置され、それぞれの容器の2つの側壁がなす角
のうち少なくとも1つの角が円を所定の数(この実施例
の場合4つ)に分割した角度(すなわちこの場合90
度)をなすように構成された等しい形状の容器であり、
当該角をなす側壁どうしが接するように配置されてい
る。各分配容器40a〜40dの材料としては、耐薬品
性や帯電防止を考慮してステンレスを用いる。図から明
らかなように、隣接する各分配容器40a〜40dの側
壁が重なり合うため、この重なり合った側壁上に粒剤が
残らないようにするため、材料の厚みはなるべく薄く
し、鋭角にしたものがよく、強度を考慮して0.3〜
0.5mm程度のものが好ましい。分配容器としては、
固定ボール16の中心を通る垂直線の周囲に放射状に等
しい大きさのものがすき間なく並べられればよく、形状
は図示したような四角に限られず、扇形や三角形でもよ
い。なお、回転による遠心力のため、分配容器中で粒剤
は外側に偏るため、外壁を高くすることが望ましい。
定されたボール16の中心を通る垂直線を中心として放
射状に配置され、それぞれの容器の2つの側壁がなす角
のうち少なくとも1つの角が円を所定の数(この実施例
の場合4つ)に分割した角度(すなわちこの場合90
度)をなすように構成された等しい形状の容器であり、
当該角をなす側壁どうしが接するように配置されてい
る。各分配容器40a〜40dの材料としては、耐薬品
性や帯電防止を考慮してステンレスを用いる。図から明
らかなように、隣接する各分配容器40a〜40dの側
壁が重なり合うため、この重なり合った側壁上に粒剤が
残らないようにするため、材料の厚みはなるべく薄く
し、鋭角にしたものがよく、強度を考慮して0.3〜
0.5mm程度のものが好ましい。分配容器としては、
固定ボール16の中心を通る垂直線の周囲に放射状に等
しい大きさのものがすき間なく並べられればよく、形状
は図示したような四角に限られず、扇形や三角形でもよ
い。なお、回転による遠心力のため、分配容器中で粒剤
は外側に偏るため、外壁を高くすることが望ましい。
【0019】次に、以上のように構成されたこの発明に
係る粒剤混合分配装置の動作を説明する。
係る粒剤混合分配装置の動作を説明する。
【0020】まず、最上段の混合容器10aに混合する
複数種類(例えば2種類)の粒剤を入れる。粒剤を混合
容器に入れる方法は、図3において(a)で示したよう
に一の種類の粒剤60を入れた後その上に別の種類の粒
剤61を重ねて入れる方法と、(b)で示したように一
の種類の粒剤60と別の種類の粒剤61とをそれぞれ左
右に同時に分けて入れる方法とが考えられる。しかしな
がら、後に詳述するように粒剤の入れ方の違いにかかわ
らず、本発明に係る粒剤混合分配装置においてはほぼ同
一の結果が得られる。
複数種類(例えば2種類)の粒剤を入れる。粒剤を混合
容器に入れる方法は、図3において(a)で示したよう
に一の種類の粒剤60を入れた後その上に別の種類の粒
剤61を重ねて入れる方法と、(b)で示したように一
の種類の粒剤60と別の種類の粒剤61とをそれぞれ左
右に同時に分けて入れる方法とが考えられる。しかしな
がら、後に詳述するように粒剤の入れ方の違いにかかわ
らず、本発明に係る粒剤混合分配装置においてはほぼ同
一の結果が得られる。
【0021】最上段の混合容器10aに粒剤を加えた後
スイッチ(図示せず)を入れると、制御装置50の制御
により最上段のシャッター装置11aのシャッターが開
く。粒剤は最上段の混合容器10aから第2段の混合容
器10bに落下する。粒剤は例えば砂時計等で観察され
るように、開口の中心に向ってすい込まれていくように
落下する。従って、最初に複数種類の粒剤がそれぞれ全
く混合されていなくとも、第2段の混合容器10bに落
下する際、ある程度混合される。さらに、第2段の混合
容器10bに落下した粒剤は小さな頂上を有する山をつ
くり、山から落下してくる粒剤を周囲に円錐状に散乱さ
せ、混合容器の傾斜の側面で上からの落下を止める。す
なわち、第2段に全て粒剤が落下し終わった時点ではさ
らに混合されている。
スイッチ(図示せず)を入れると、制御装置50の制御
により最上段のシャッター装置11aのシャッターが開
く。粒剤は最上段の混合容器10aから第2段の混合容
器10bに落下する。粒剤は例えば砂時計等で観察され
るように、開口の中心に向ってすい込まれていくように
落下する。従って、最初に複数種類の粒剤がそれぞれ全
く混合されていなくとも、第2段の混合容器10bに落
下する際、ある程度混合される。さらに、第2段の混合
容器10bに落下した粒剤は小さな頂上を有する山をつ
くり、山から落下してくる粒剤を周囲に円錐状に散乱さ
せ、混合容器の傾斜の側面で上からの落下を止める。す
なわち、第2段に全て粒剤が落下し終わった時点ではさ
らに混合されている。
【0022】最上段の混合容器10aから第2段の混合
容器10bに全て粒剤が落下すると、次に第2段のシャ
ッター装置11bのシャッターを開いて、第3段の混合
容器10cへ粒剤を落下させる。以下同様に、最下段の
混合容器10eに粉剤が全て落下するまで、制御装置5
0は他のシャッター装置11a〜11dのシャッターを
開くタイミングを制御する。
容器10bに全て粒剤が落下すると、次に第2段のシャ
ッター装置11bのシャッターを開いて、第3段の混合
容器10cへ粒剤を落下させる。以下同様に、最下段の
混合容器10eに粉剤が全て落下するまで、制御装置5
0は他のシャッター装置11a〜11dのシャッターを
開くタイミングを制御する。
【0023】粒剤が最下段の混合容器10eに落下する
と、テーブル30がモータ31により一定速度で回転さ
れる。それに続いて、制御装置は最下段のシャッター装
置11eのシャッターを開き、粒剤を落下させる。
と、テーブル30がモータ31により一定速度で回転さ
れる。それに続いて、制御装置は最下段のシャッター装
置11eのシャッターを開き、粒剤を落下させる。
【0024】落下した粒剤は固定のボール16に衝突
し、ランダムに粒剤を下向きに円錐状に散乱される。散
乱された粒剤は各分配容器内に回収される。
し、ランダムに粒剤を下向きに円錐状に散乱される。散
乱された粒剤は各分配容器内に回収される。
【0025】ここで、粒剤は固定のボール16により一
定の確立で散乱され、比較的高速(60〜80回/分)
で回転する各分配容器40a〜40d中に落下して捕集
する。そのため、粒剤の種類(粒の重さ、大きさ)にか
かわらず、各分配容器40a〜40dに回収された粒剤
の一容器当たりの成分の割合は等しくなる。
定の確立で散乱され、比較的高速(60〜80回/分)
で回転する各分配容器40a〜40d中に落下して捕集
する。そのため、粒剤の種類(粒の重さ、大きさ)にか
かわらず、各分配容器40a〜40dに回収された粒剤
の一容器当たりの成分の割合は等しくなる。
【0026】以下に粒径297〜355μmの黄色粒剤
(白糖)、粒径210〜297μmの青色粒剤(ブドウ
糖)、粒径149〜210μmの白色粒剤(ビタミンE
ゼラチン)の三種類の粒剤を上記実施例に係る粒剤混合
分配装置を用いて混合し、4個に分割した場合の実験結
果を示す。各分配された容器40a〜40dに分配され
たサンプルを一定量の水に溶かし、又は有機溶媒で抽出
し、波長427nm(黄色)、628nm(青色)およ
び284nm(ビタミンE)の1g当りの吸光度を測定
したものである。なお各粒剤は最上段の混合容器10a
において三層に重ねて入れたものである。
(白糖)、粒径210〜297μmの青色粒剤(ブドウ
糖)、粒径149〜210μmの白色粒剤(ビタミンE
ゼラチン)の三種類の粒剤を上記実施例に係る粒剤混合
分配装置を用いて混合し、4個に分割した場合の実験結
果を示す。各分配された容器40a〜40dに分配され
たサンプルを一定量の水に溶かし、又は有機溶媒で抽出
し、波長427nm(黄色)、628nm(青色)およ
び284nm(ビタミンE)の1g当りの吸光度を測定
したものである。なお各粒剤は最上段の混合容器10a
において三層に重ねて入れたものである。
【0027】
【0028】各サンプル1〜4のデータを比較すると、
いずれのサンプルにおいても各粒剤がほぼ等しく混合さ
れ、分配されていることがわかる。すなわち、この発明
に係る粒剤混合分配装置を用いれば、粒径の異なる複数
種類の粒剤であっても、ほぼ均一に混合し分配すること
が確認できた。なお、固定したボール16のかわりに固
定した円錐形のものを用いて粒剤を散乱させる実験も行
ったが、固定したボール16を用いた場合ほど均一に分
配することはできなかった。
いずれのサンプルにおいても各粒剤がほぼ等しく混合さ
れ、分配されていることがわかる。すなわち、この発明
に係る粒剤混合分配装置を用いれば、粒径の異なる複数
種類の粒剤であっても、ほぼ均一に混合し分配すること
が確認できた。なお、固定したボール16のかわりに固
定した円錐形のものを用いて粒剤を散乱させる実験も行
ったが、固定したボール16を用いた場合ほど均一に分
配することはできなかった。
【0029】次に、各シャッター装置11a〜11eの
シャッターの開き量および方向、混合容器の段数および
分配容器の回転の有無等の諸条件を変化させて実験を行
った。その結果を表2に示す。
シャッターの開き量および方向、混合容器の段数および
分配容器の回転の有無等の諸条件を変化させて実験を行
った。その結果を表2に示す。
【0030】ここで、各シャッター装置11a〜11e
のシャッターの開き量および方向として、最上段のシャ
ッター装置11a〜最下段のシャッター装置11eまで
をそれぞれ図4における(a)〜(e)に示す順で、奥
1/4開、手前1/4開、右1/4開、左1/4開およ
び全開とした場合(以下条件1とする)と、各段のシャ
ッター装置11a〜11eをすべて全開とした場合(以
下条件2とする。自明に付き図示せず)とに分けて行っ
た。なお、前記表1に示した実験と異なり分配容器の数
を10個とし、また黄色粒剤と青色粒剤(前述の場合と
同様に、黄色粉剤は粒径297〜355μmの白糖、ま
た青色粒剤は粒径210〜297μmのブドウ糖)の2
種類を用いた。
のシャッターの開き量および方向として、最上段のシャ
ッター装置11a〜最下段のシャッター装置11eまで
をそれぞれ図4における(a)〜(e)に示す順で、奥
1/4開、手前1/4開、右1/4開、左1/4開およ
び全開とした場合(以下条件1とする)と、各段のシャ
ッター装置11a〜11eをすべて全開とした場合(以
下条件2とする。自明に付き図示せず)とに分けて行っ
た。なお、前記表1に示した実験と異なり分配容器の数
を10個とし、また黄色粒剤と青色粒剤(前述の場合と
同様に、黄色粉剤は粒径297〜355μmの白糖、ま
た青色粒剤は粒径210〜297μmのブドウ糖)の2
種類を用いた。
【0031】
【0032】表2におけるデータ1および2の組と3お
よび4の組とを比較すると、分配容器を回転させること
が粒剤を均一に混合させるために有効であることがわか
る。また、データ1および2の組と3および4の組又は
5および6の組とを比較すると、各シャッター装置の全
開と、1/4開きして混合し、分配容器を用いず順次1
gずつ捕集した場合の捕集ごとの偏差は1/4開きで混
合した場合が偏差が小さく混合容器と分配容器を用い、
最上段の混合容器における粒剤の入れ方については両者
間にほとんど差がないことがわかる。さらに、データ1
および2の組と7および8の組とを比較すると、混合容
器の段数は多いほどよいことがわかると同時に、多少の
誤差が許容される場合には段数が少なくてもよいという
ことがわかる。
よび4の組とを比較すると、分配容器を回転させること
が粒剤を均一に混合させるために有効であることがわか
る。また、データ1および2の組と3および4の組又は
5および6の組とを比較すると、各シャッター装置の全
開と、1/4開きして混合し、分配容器を用いず順次1
gずつ捕集した場合の捕集ごとの偏差は1/4開きで混
合した場合が偏差が小さく混合容器と分配容器を用い、
最上段の混合容器における粒剤の入れ方については両者
間にほとんど差がないことがわかる。さらに、データ1
および2の組と7および8の組とを比較すると、混合容
器の段数は多いほどよいことがわかると同時に、多少の
誤差が許容される場合には段数が少なくてもよいという
ことがわかる。
【0033】以下に、薬局等において少量の薬剤を調合
し、分配する場合の手順について例示する。例えば合計
100gの複数の薬剤を混合して1gずつ100個に分
配する場合、円をその中心に対して放射状に10等分し
た扇形形状を有する分配容器10個からなる組を2組用
意する。そして、まず100gの薬剤を本発明に係る粒
剤混合分配容器および1組の混合分配容器を用いて混合
し10gずつに10等分する。次に、10gずつに分配
された各分配容器の粒剤を粒剤混合分配容器およびもう
1組の混合分配容器を用いて1gずつに10等分する。
これを繰返すことにより100gの薬剤を1gずつ10
0個に分配する。
し、分配する場合の手順について例示する。例えば合計
100gの複数の薬剤を混合して1gずつ100個に分
配する場合、円をその中心に対して放射状に10等分し
た扇形形状を有する分配容器10個からなる組を2組用
意する。そして、まず100gの薬剤を本発明に係る粒
剤混合分配容器および1組の混合分配容器を用いて混合
し10gずつに10等分する。次に、10gずつに分配
された各分配容器の粒剤を粒剤混合分配容器およびもう
1組の混合分配容器を用いて1gずつに10等分する。
これを繰返すことにより100gの薬剤を1gずつ10
0個に分配する。
【0034】なお、上記実施例においては主として細
粒、顆粒剤等の各種分析、試験における粒剤を混合し分
配する場合について説明したが、本発明に係る粒剤混合
分配装置は粉剤を混合し分配する場合にも応用できるこ
とはいうまでもない。その際、静電気による粉剤の混合
容器等への付着を防止するため、各混合容器等をアース
したり、振動を加える等により、付着した粉剤を落下さ
せる必要がある。また、装置を大型化することによりこ
れをそのまま生産機として援用することもできる。
粒、顆粒剤等の各種分析、試験における粒剤を混合し分
配する場合について説明したが、本発明に係る粒剤混合
分配装置は粉剤を混合し分配する場合にも応用できるこ
とはいうまでもない。その際、静電気による粉剤の混合
容器等への付着を防止するため、各混合容器等をアース
したり、振動を加える等により、付着した粉剤を落下さ
せる必要がある。また、装置を大型化することによりこ
れをそのまま生産機として援用することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、混合すべ
き複数種類の粒剤を最上段の混合容器に任意の状態で入
れても、粒剤が順次下段の混合容器に落下する途中で混
合され、最下段の混合容器から落下する際に固定したボ
ールに衝突し散乱され、さらに散乱した粒剤が固定した
ボールの中心を通る垂直軸のまわりに放射状に配置され
回転された等しい大きさの分配容器で回収されるため、
各分配容器中に回収された粒剤は均一に混合され、しか
も等量であるという効果を有する。
き複数種類の粒剤を最上段の混合容器に任意の状態で入
れても、粒剤が順次下段の混合容器に落下する途中で混
合され、最下段の混合容器から落下する際に固定したボ
ールに衝突し散乱され、さらに散乱した粒剤が固定した
ボールの中心を通る垂直軸のまわりに放射状に配置され
回転された等しい大きさの分配容器で回収されるため、
各分配容器中に回収された粒剤は均一に混合され、しか
も等量であるという効果を有する。
【0036】
【図1】この発明に係る粒剤混合分配装置の一実施例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】シャッター装置の構成を示す斜視図。
【図3】最上段の混合容器に粒剤を入れる方法を例示す
る断面図
る断面図
【図4】シャッター装置の開き量および方向を例示する
平面図。
平面図。
10a〜10e. 混合容器 11a〜11e. シャッター装置 16 ボール 30 テーブル 31 モータ 40a〜40d 分配容器 50 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−83267(JP,A) 特開 昭53−95363(JP,A) 実開 昭53−90274(JP,U) 実開 昭51−22679(JP,U) 実開 昭56−73525(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 3/00 - 5/26
Claims (1)
- 【請求項1】垂直に複数段設けられ、上部の大径開口と
下部の小径開口との間を傾斜面とした混合容器と、 各混合容器の下部にそれぞれ設けられ、各混合容器の下
部の小径開口を開閉するシヤツターと、 最下段の混合容器の下部の小径開口の直下に設けられ、
落下する粒剤を散乱させる粒剤散乱手段と、 粒剤散乱手段の周囲に粒剤散乱手段を中心として放射状
にすき間なく並べられた複数の分配容器と、 分配容器を一定速度で粒剤散乱手段のまわりに回転させ
る回転手段と、 一つの混合容器に収容されていた粒剤がすべてそのすぐ
下段の混合容器に落下し収容された後当該下段の混合容
器のシヤツターを開くようにして、シヤツターを最上段
のものから順に一段ずつ開くよう制御するシヤツター制
御手段と、を具備する粒剤混合分配装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03073597A JP3072915B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 粒剤混合分配装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03073597A JP3072915B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 粒剤混合分配装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235726A JPH04235726A (ja) | 1992-08-24 |
JP3072915B2 true JP3072915B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=13522893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03073597A Expired - Fee Related JP3072915B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 粒剤混合分配装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3072915B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-16 JP JP03073597A patent/JP3072915B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04235726A (ja) | 1992-08-24 |
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