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JP3071026U - 生分解性を有する汚濁拡散防止フェンス - Google Patents

生分解性を有する汚濁拡散防止フェンス

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Publication number
JP3071026U
JP3071026U JP2000000726U JP2000000726U JP3071026U JP 3071026 U JP3071026 U JP 3071026U JP 2000000726 U JP2000000726 U JP 2000000726U JP 2000000726 U JP2000000726 U JP 2000000726U JP 3071026 U JP3071026 U JP 3071026U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curtain structure
biodegradable
pollution
prevention fence
biodegradability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000000726U
Other languages
English (en)
Inventor
勝彦 高垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Kosen Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kosen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Kosen Co Ltd filed Critical Maeda Kosen Co Ltd
Priority to JP2000000726U priority Critical patent/JP3071026U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071026U publication Critical patent/JP3071026U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境汚染を伴わない上、幕構造物に付着した
貝類や藻類を容易に取り除くことができるようにする。 【解決手段】 汚濁の拡散を防止するフレキシブルな幕
構造物11と、該幕構造物11を浮かすためのフロート
部12および前記幕構造物11を固定するための係留部
13からなる生分解性を有する汚濁拡散防止フェンス。
前記幕構造物11自体又は幕構造物11の表面を生分解
性を有する材料42で構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、海洋や河川における浚渫工事や埋立て工事などの水中工事の際に発 生する汚濁が周囲に拡散するのを防ぐための汚濁拡散防止フェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浚渫工事や埋立て工事などの施工に際して、工事現場の周りにフェンス を張り巡らし、工事に伴って発生する汚濁が周囲に拡散するのを防止することが 行われている。
【0003】 しかしながら、工事の期間が長くなると、汚濁の拡散を防止する幕構造物にム ラサキ貝やフジツボなどの貝類や藻類が付着し、その重みでフェンスが水面下に 沈下して汚濁が周囲に拡散するような事態が発生することがある。
【0004】 このような事態を防ぐには、幕構造物に付着している貝類や藻類を定期的に取 り除く必要がある。幕構造物に付着している貝類や藻類を取り除く作業は、揺れ 易い作業船の上で行われるために、常に、危険が付きまとう一方、貝類や藻類は 、幕構造物に強固に取りついているので、簡単に取り除くことができない。 また、除去した貝類や藻類が腐食すると、悪臭を発するため、環境的にも問題 である。
【0005】 また、貝類の付着を防止する方法の一つとして、幕構造物に有機スズ、銅イオ ン、チッ素イオンなどを含有する毒性の高い塗料を塗布する方法があるが、これ らの毒素が水中に溶け込み、環境を汚染することが指摘されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、係る従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ ろは、環境汚染を伴わない上、幕構造物に付着した貝類や藻類を容易に取り除く ことができる生分解性を有する汚濁拡散防止フェンスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の生分解性を有する汚濁拡散防止フェンス は、汚濁の拡散を防止するフレキシブルな幕構造物と、該幕構造物を浮かすため のフロート部および前記幕構造物を固定するための係留部からなり、かつ、前記 幕構造物自体または幕構造物の表面を生分解性を有する材料で構成することを特 徴としている。
【0008】 上記のように、幕構造物自体または幕構造物の表面を生分解性を有する材料( 以下「生分解性材料」と称する)で構成すると、幕構造物自体または幕構造物の 表面を構成している生分解性材料が劣化(分解)して剥がれ落ち易くなる。
【0009】 その結果、幕構造物の表面に付着した貝類や藻類は、波や潮流などの影響で幕 構造物が激しく動揺した際に劣化(分解)した生分解性材料と一緒に剥がれ落ち る。また、除去作業に当たっても幕構造物から貝類や藻類を容易に取り除くこと ができる。劣化(分解)した生分解性材料が剥がれ落ちた箇所は、その下層部の 生分解性材料で覆われており、このサイクルが何度も繰り返される。
【0010】 生分解性材料としては、(a)微生物のつくる高分子、(b)植物および動物 由来の天然高分子、(c)合成高分子を挙げることができるが、特に、限定され るものではなく、例えば、アセテート、レーヨン、セルロース、デンプン、ポリ アミノ酸、キトサン/セルロース、小麦グルテン、大豆カゼイン、海藻アガロー ス、生分解性脂肪族ポリエステル、ポリカプロラクトン(PCL)、PCL/デ ンプン、PCL/ポリアミド、ポリグリコリド(PGA)、ポリ乳酸(PLA) などを用いることができる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、この実施の形態で は、自立型の汚濁拡散防止フェンスを例にとる。
【0012】 図1は、自立型の汚濁拡散防止フェンスの断面図である。図1に示すように、 汚濁拡散防止フェンス10は、主として、汚濁の拡散を防止するフレキシブルな 幕構造物11と、幕構造物11を浮かすためのフロート部12および幕構造物1 1を固定するための係留部13から構成され、図示しない浚渫工事現場を取り囲 むように海底14に設置されている。図中、符号Wは、海面を示している。
【0013】 図2に示すように、フロート部12は、円柱状または繭形に成形された発泡ポ リスチレン製のフロート21と、筒状のフロートカバー22から構成され、幕構 造物11の上端に縫着されている筒状のフロートカバー22の中にフロート21 が一定の間隔で挿入されている。
【0014】 幕構造物11の下端は、図1に示すように、係留部13になっているH形鋼1 5にボルトナットなどの止着具31によって固定されている。幕構造物11の両 側には、帯状のゴム製の保護シート32を配設するとともに、外側の保護シート 32の外側には、帯状の金属製の押さえプレート33を配している。
【0015】 図2に示すように、幕構造物11は、帆布などの地の厚い丈夫なフレキシブル な織物41の表面に生分解性を有するフィルム42をコーティングしたもので形 成されている。
【0016】 幕構造物11の基材としては、織物のほか、編物、不織布、またはこれらの複 合物などを用いることができる。織物の場合、経糸および緯糸の全繊度は、通常 、500〜10,000デニールが好ましい。さらには、1,000〜6,00 0デニールが好ましい。また、織密度は、10〜60本/インチが好ましい。さ らには、13〜35本/インチが好ましい。
【0017】 また、上記基材(布帛)の素材としては、ポリエステルのほか、ナイロン、ア ラミド、全芳香族ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ ルなどが好ましい。
【0018】 しかして、浚渫工事で発生した汚濁の拡散は、海底14に自立させた汚濁拡散 防止フェンス10の幕構造物11によって防止される。 一方、幕構造物11の表面にコーティングされている生分解性を有するフィル ム42は、その表面が次第に劣化(分解)して剥がれ落ち易くなる。
【0019】 従って、幕構造物11の表面に付着した貝類や藻類は、波や潮流などの影響で 幕構造物11が激しく動揺した際に、劣化(分解)したフィルムと一緒に剥がれ 落ちる。また、除去作業に当たっても幕構造物11の表面に付着した貝類や藻類 を容易に取り除くことができる。劣化(分解)したフィルムが剥がれ落ちた箇所 は、その下層部の生分解性のフィルム42で覆われており、このサイクルが何度 も繰り返される。
【0020】 以上の説明では、織物41の表面に生分解性を有するフィルム42をコーティ ングした幕構造物11を例にとったが、幕構造物としては、織物(布帛)の表面 に生分解性を有する樹脂をコーティングしたものでもよい。また、幕構造物自体 を生分解性を有する繊維で構成したものでもよい。
【0021】 また、本考案の汚濁拡散防止フェンスは、自立型に限らず、垂下型、中間フロ ート型などの汚濁拡散防止フェンスにも広く適用することができる。
【0022】
【考案の効果】
上記のように、本考案は、汚濁拡散防止フェンスの幕構造物自体または幕構造 物の表面を生分解性を有する材料で構成したので、幕構造物自体または幕構造物 の表面を構成している生分解性材料が劣化(分解)して剥がれ落ち易くなる。
【0023】 その結果、幕構造物の表面に付着した貝類や藻類は、波や潮流などの影響で幕 構造物が激しく動揺した際に劣化(分解)した生分解性材料と一緒に剥がれ落ち 、貝類や藻類の重量によりフェンスが水面下に沈下することも少ない。
【0024】 また、除去作業に当たっても幕構造物から貝類や藻類を容易に取り除くことが でき、貝類や藻類の除去作業に費やす日時を大幅に短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1のI−I断面図である。
【図2】本考案に係る汚濁拡散防止フェンスの一部断面
を含む正面図である。
【符号の説明】
10 汚濁拡散防止フェンス 11 幕構造物 12 フロート部 13 係留部 42 生分解性を有する材料

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚濁の拡散を防止するフレキシブルな幕
    構造物と、該幕構造物を浮かすためのフロート部および
    前記幕構造物を固定するための係留部からなり、かつ、
    前記幕構造物自体または幕構造物の表面を生分解性を有
    する材料で構成することを特徴とする生分解性を有する
    汚濁拡散防止フェンス。
  2. 【請求項2】 幕構造物の表面が生分解性を有する樹脂
    でコーティングされている請求項1記載の生分解性を有
    する汚濁拡散防止フェンス。
  3. 【請求項3】 幕構造物の表面が生分解性を有するフィ
    ルムでコーティングされている請求項1記載の生分解性
    を有する汚濁拡散防止フェンス。
JP2000000726U 2000-02-15 2000-02-15 生分解性を有する汚濁拡散防止フェンス Expired - Lifetime JP3071026U (ja)

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