JP3069972U - 焼却炉装置 - Google Patents
焼却炉装置Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】放散ガスが無煙、無炎、無臭で、粉塵、1酸化
炭素、ダイオキシンの発生微小で、2酸化炭素の発生を
半分以下にし、排出通路を極力短くする。 【解決手段】可燃物投入口を有する乾留室4と、その乾
留室4の内部を加熱する乾留室加熱部材14と、乾留室
4で発生した乾留ガスを燃焼させる燃焼室6と、その燃
焼室6に空気を導入する外気導入通路8と、燃焼室6を
加熱する加熱する燃焼室加熱部材15と、燃焼室6で燃
焼した燃焼ガスを外気に排出する排出通路10とを備え
た焼却炉装置において、排出通路10は燃焼室6から排
出された排出ガスが膨張する排出膨張室と排出ガスが大
気に放出される排出口11と排出膨張室との間に排出口
11側が絞られた排出出口通路とを形成するとともに、
排出膨張室内に外気を強制的に供給する外気供給通路1
2を設け、その外気供給通路12に外気を供給するブロ
ワー13を配設した。
炭素、ダイオキシンの発生微小で、2酸化炭素の発生を
半分以下にし、排出通路を極力短くする。 【解決手段】可燃物投入口を有する乾留室4と、その乾
留室4の内部を加熱する乾留室加熱部材14と、乾留室
4で発生した乾留ガスを燃焼させる燃焼室6と、その燃
焼室6に空気を導入する外気導入通路8と、燃焼室6を
加熱する加熱する燃焼室加熱部材15と、燃焼室6で燃
焼した燃焼ガスを外気に排出する排出通路10とを備え
た焼却炉装置において、排出通路10は燃焼室6から排
出された排出ガスが膨張する排出膨張室と排出ガスが大
気に放出される排出口11と排出膨張室との間に排出口
11側が絞られた排出出口通路とを形成するとともに、
排出膨張室内に外気を強制的に供給する外気供給通路1
2を設け、その外気供給通路12に外気を供給するブロ
ワー13を配設した。
Description
【0001】
本考案は、事業所や一般家庭などから排出される各種廃棄物を焼却処理する焼 却炉装置に関するものである。
【0002】
従来、事業所等から排出される各種産業廃棄物や一般家庭から排出されるゴミ 屑類を焼却処理するために各種の焼却装置や焼却方法が提案されている。例えば 、プラスチック類の廃棄物の廃棄物は燃焼速度や燃焼温度が高いために耐火煉瓦 構造の大型で、構造も複雑な焼却装置で焼却されている。また、一般家庭から排 出される生ゴミや塵芥類の焼却においては、種々雑多なものが混入し、水分も多 量に含まれているため、焼却温度を高温にし、被焼却物をなるべく完全燃焼させ て、不完全燃焼によるダイオキシンなどの公害発生を防止しようとしている。
【0003】 しかしながら、従来提案されている焼却炉装置では、廃棄物やゴミ屑類の焼却 に伴う放散ガスが高温であることと、無煙、無炎、無臭でさらに粉塵、1酸化炭 素(CO)、ダイオキシン、その他の有害ガスの発生を押さえることは困難であ り、さらには焼却操作の煩雑の面から廃棄物やゴミ屑類の発生源で廃棄物やゴミ 屑類を適切に処理することは困難であった。また、完全燃焼させたとしても、2 酸化炭素(CO2)を大量に大気に放出するため、地球温暖化に影響を与えると いう問題があった。
【0004】
本考案は、前述した従来技術の問題点を解決し、廃棄物やゴミ屑類の焼却に伴 う放散ガスを無煙、無炎、無臭でさらに粉塵、1酸化炭素(CO)やダイオキシ ンの発生を微量に押さえることができるとともに、2酸化炭素(CO2)の発生 を最小限に押さえることができ、しかも排出ガスを低温にし、排出通路を極力短 くすることのできる焼却炉装置を提供することを目的とする。
【0005】
可燃物投入口を有する乾留室と、その乾留室の内部を加熱する乾留室加熱部材 と、前記乾留室で発生した乾留ガスを燃焼させる燃焼室と、その燃焼室に空気を 導入する外気導入通路と、前記燃焼室を加熱する加熱する燃焼室加熱部材と、前 記燃焼室で燃焼した燃焼ガスを外気に排出する排出通路とを備えた焼却炉装置に おいて、前記排出通路には燃焼室からの排出ガスが排出される排出膨張室と、排 出ガスが大気に放出される排出口と前記排出膨張室との間に排出口側が絞られた 排出出口通路とを形成するとともに、前記排出膨張室内に外気を強制的に供給す る外気供給通路を設け、かつその外気供給通路に外気を供給するブロワーを配設 したことを特徴とする。
【0006】
焼却炉装置において、廃棄物やゴミ屑類の焼却に伴う放散ガスが無煙、無炎、 無臭でさらに粉塵、1酸化炭素(CO)、ダイオキシンの発生を微量におさえる できるとともに、2酸化炭素(CO2)の発生を最小限に押さえることができ、 しかも排出ガスを低温にし、排出通路を極力短くするという目的を、本考案の焼 却炉装置では、排出通路中に燃焼室からの排出ガスが排出される排出膨張室を形 成するとともに、その排出膨張室内に外気を強制的に供給する外気供給通路を設 け、その外気供給通路に外気を供給するブロワーを配設設けることにより実現し た。
【0007】
以下添付図面に基づき本考案の実施例を説明する。図1は、本考案に係る焼却 炉装置の縦断面図を示しており、図2は、図1におけるA−A断面図を示してお り、図3は、本考案の焼却炉装置の左側面図を示している。
【0008】 図1、2において燃焼炉装置1には、炉本体2内に廃棄物やゴミ屑類の投入物 が投入される投入口3を有する乾留室4と、前記投入口を閉塞する蓋体5と、前 記乾留室4で発生した乾留ガスを完全燃焼させる燃焼室6と、前記乾留室4と前 記燃焼室6とを連通する乾留ガス通路7とを備え、前記燃焼室6内にはセラミッ クフィルターが配設されている。また、前記燃焼室6には前記炉本体2の外部か ら外気を導入する複数の外気導入管8が接続されているともに、該複数の外気導 入管8には、外気の導入量を調整する調整バルブ9がそれぞれ配設されている。
【0009】 前記乾留室4は側壁部4aと底板4bとで構成され、前記側壁部4aと前記底 板4bの外側近傍には、乾留室4を昇温させるための第1の電熱ヒーター14が 配設されているとともに、前記乾留室4の内部温度を測定する乾留室温度センサ ー16が配設されている。また、前記乾留室4の前記底板4bは略W字形状にな るように、中央部4cは上方に凸状に形成され、その両側が凹状に形成され、前 記乾留室4内が高温に上昇したときに、前記底板4bの内面が膨張してもほぼ底 板4bは水平状になり、底板近傍の第1の電熱ヒーター14と接触しないように 構成してある。また、前記燃焼室6には、燃焼室6からの燃焼ガスを排出する排 出通路10が接続され、その排出通路10は排出ガスを大気に放出する排出口1 1が開口されているとともに、前記排出通路10内には外気を強制的に供給する 外気供給管12が配設ている。前記外気供給管12にはブロワー13が配設され 、該ブロワー13には供給外気の供給量を調整する調整機構が設けられている。
【0010】 前記炉本体2には、前記燃焼室6を高温に昇温させる第2の電熱ヒーター15 を燃焼室6の近傍に配設するとともに、前記燃焼室6の内部温度を測定する燃焼 室温度センサー17とが設けられている。前記第1の電熱ヒーター14は、乾留 室温度センサー16による乾留室内の温度検出に基づき200℃から500℃で ON−OFF制御されるとともに、前記第2の電熱ヒーター15は、燃焼室温度 センサー17による燃焼室内の温度検出に基づき800℃から1000℃でON −OFF制御されるように構成されている。
【0011】 そして、排出通路10は、図3に示すように、排出通路膨張室10aとその上 部が絞られた排出出口通路部11a、および排出ガスを外部に排出する排出口1 1とによって構成されている。前記排出通路の上下方向の長さは50cm〜60 cm程度に形成され、排出通路全体でも1m程度の長さで構成されている。
【0012】 次に、本考案における焼却炉装置での廃棄物等の焼却方法について説明する。 まず、前記投入口3から廃棄物等の投入物を前記乾留室4内に投入し、前記蓋体 5で前記乾留室4を密閉状態に保持した後、前記第1の電熱ヒーター14及び前 記第2の電熱ヒーター15により前記乾留室4、前記燃焼室6をそれぞれ加熱す ることにより、前記乾留室4内で投入物から乾留ガスが発生するが、前記乾留室 4内には外気が供給されないので、前記乾留室4内での燃焼は発生しない。また 、この時点では、外気供給用の前記ブロワー13はまだ作動していないので、前 記燃焼室6内への外気導入がないため燃焼は発生しない。
【0013】 その後、前記第2の電熱ヒーター15により加熱され、前記燃焼室6内の温度 が800℃以上となったときに、前記ブロワー13の作動を開始する。すると、 前記ブロワー13から供給された空気は排出通路膨張室10aに供給され、排出 口11から排出されるが、この空気の流れによって、燃焼室6内には、前記乾留 ガス通路7から乾留ガスが導かれるとともに、外気導入管8から外気が導かれる ことにより、前記燃焼室6内のセラミックフィルター内で乾留ガスの燃焼が発生 する。その後、燃焼室6内の温度は乾留ガスの燃焼により温度がさらに上昇し完 全燃焼が持続する。
【0014】 しかるに、前記ブロワー13の外気供給量調整機構および前記外気導入管8の 前記外気調整バルブ9は、廃棄物やゴミ屑類の種類別にあらかじめ事前の実験に よって、燃焼室6内での燃焼が完全燃焼するとともに、排出通路10内では燃焼 が生じないように、所定の外気量が導入される開口度に調整設定されている。
【0015】 次に、燃焼室6内から排出された排出ガスは、排出通路膨張室10a内で前記 ブロワー13から供給された外気と攪拌し、混合することによって急激に冷却さ れ、100℃以下の低温の排出ガスとなって排出口11から排出される。
【0016】 なお、上記実施例では、焼却炉装置としての実施例を説明したが、乾留室の制 御温度および燃焼室の制御温度を変えることにより、本考案と同一の構成で脱臭 装置として利用することも可能である。 また、第1の電熱ヒーターおよび第2の電熱ヒーターに電熱ヒーターを使用し た例で説明したが、乾留室および燃焼室を所定の温度に加熱できる加熱装置であ れば、電熱ヒーターに限らず、ガスヒーターでもよいことは勿論である。
【0017】
本考案の焼却炉装置では、排出通路に形成した排出膨張室に外気を強制的に供 給するブロワーを設け、そのブロワーから外気を強制的に供給することによって 、外気導入通路から燃焼室内に外気を導いているので、燃焼室内で乾留ガスを完 全燃焼させることができるとともに、その完全燃焼した排出ガスを外気と混合さ せることにより急激に冷却されるため、排出口から排出される排出ガスは100 ℃以下の低温の排出ガスとすることができる。これによって、排出通路を1m以 下という短い長さにすることができ、排出膨張室と排出口の上下方向の高さも6 0cm程度の短い長さにすることができるという効果を有する。 また、ブロワーの外気供給量を調整する調整機構を設けるとともに、前記燃焼 室に空気を導入する導入通路に、導入吸気量を調整する調整装置を設けることに より、無煙、無炎、無臭でさらに粉塵、1酸化炭素(CO)、ダイオキシン、そ の他の有害ガスの発生を微小に押さえることができるという効果を有する。 更には、前記乾留室内に投入された廃棄物やゴミ屑類の投入物は酸素が供給さ れない状態で乾留ガスが発生し炭化するので、2酸化炭素(CO2)の発生を最 小限に押さえることができるとともに、その残留炭化物を燃料として再利用する ことができるという効果も有する。
【図1】本考案に係る焼却炉装置の縦断面図である。
【図2】本考案に係る焼却炉装置の横断面図である。
【図3】図1の左側面図である。
1 焼却炉装置 2 炉本体 3 乾留ガス通路 4 乾留室 6 燃焼室 8 外気導入管 9 調整バルブ 10 排出通路 11 排出口 12 外気供給管 13 ブロワー 14 第1の電熱ヒーター(乾留室加熱部材) 15 第2の電熱ヒーター(燃焼室加熱部材) 16 乾留室温度センサー 17 燃焼室温度センサー
Claims (3)
- 【請求項1】 可燃物投入口を有する乾留室と、その乾
留室の内部を加熱する乾留室加熱部材と、前記乾留室で
発生した乾留ガスを燃焼させる燃焼室と、その燃焼室に
空気を導入する外気導入通路と、前記燃焼室を加熱する
加熱する燃焼室加熱部材と、前記燃焼室で燃焼した燃焼
ガスを外気に排出する排出通路とを備えた焼却炉装置に
おいて、前記排出通路には燃焼室からの排出ガスが排出
される排出膨張室と、排出ガスが大気に放出される排出
口と前記排出膨張室との間に排出口側が絞られた排出出
口通路とを形成するとともに、前記排出膨張室内に外気
を強制的に供給する外気供給通路を設け、かつその外気
供給通路に外気を供給するブロワーを配設したことを特
徴とする焼却炉装置。 - 【請求項2】 前記ブロワーには、前記ブロワーの外気
供給量を調整する調整機構を設けるとともに、前記燃焼
室に空気を導入する外気導入通路に、導入吸気量を調整
する調整バルブを設けたことを特徴とする請求項1に記
載の焼却炉装置。 - 【請求項3】 前記排出通路の長さを1m以下としたこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の焼却炉
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009829U JP3069972U (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 焼却炉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009829U JP3069972U (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 焼却炉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3069972U true JP3069972U (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=43203392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999009829U Expired - Lifetime JP3069972U (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 焼却炉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069972U (ja) |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP1999009829U patent/JP3069972U/ja not_active Expired - Lifetime
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