JP3061984B2 - 磁気記憶体 - Google Patents
磁気記憶体Info
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- JP3061984B2 JP3061984B2 JP5205573A JP20557393A JP3061984B2 JP 3061984 B2 JP3061984 B2 JP 3061984B2 JP 5205573 A JP5205573 A JP 5205573A JP 20557393 A JP20557393 A JP 20557393A JP 3061984 B2 JP3061984 B2 JP 3061984B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気デイスク装置、磁
気ドラム装置等の磁気的記憶装置に用いられる磁気記憶
体に関する。
気ドラム装置等の磁気的記憶装置に用いられる磁気記憶
体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に記録再生磁気ヘッド(以下、ヘッ
ドと呼ぶ。)と磁気記憶体とを構成部とする磁気記憶装
置の記録再生方法には次のような方法がある。すなわち
操作開始時にヘッドと磁気記憶体面とを接触状態でセッ
トした後、磁気記憶体に所要の回転を与えることにより
ヘッドと磁気記憶体面の間に空気層分の空間を作り、こ
の状態で記録再生を行う方法である(コンタクト・スタ
ート・ストップ方式;以下、CSSと呼ぶ。)。この方
法では操作終了時に磁気記憶体の回転が止まり、この時
ヘッドと磁気記憶体面は操作開始時と同様に接触摩擦状
態にある。これらの接触摩擦状態におけるヘッドと磁気
記憶体の間に生じる摩擦力は、ヘッドおよび磁気記憶体
を摩耗させ、ついにはヘッドおよび磁性媒体に傷を生じ
せしめることがある。また前記接触摩擦状態において、
ヘッドのわずかな姿勢の変化がヘッドにかかる荷重を不
均一にさせ、ヘッドおよび磁気記憶体表面に傷を作るこ
とがある。このヘッドとの接触および摺動による磁気記
憶体の摩耗を防止するために、磁気記憶媒体表面に潤滑
剤が塗布されている。
ドと呼ぶ。)と磁気記憶体とを構成部とする磁気記憶装
置の記録再生方法には次のような方法がある。すなわち
操作開始時にヘッドと磁気記憶体面とを接触状態でセッ
トした後、磁気記憶体に所要の回転を与えることにより
ヘッドと磁気記憶体面の間に空気層分の空間を作り、こ
の状態で記録再生を行う方法である(コンタクト・スタ
ート・ストップ方式;以下、CSSと呼ぶ。)。この方
法では操作終了時に磁気記憶体の回転が止まり、この時
ヘッドと磁気記憶体面は操作開始時と同様に接触摩擦状
態にある。これらの接触摩擦状態におけるヘッドと磁気
記憶体の間に生じる摩擦力は、ヘッドおよび磁気記憶体
を摩耗させ、ついにはヘッドおよび磁性媒体に傷を生じ
せしめることがある。また前記接触摩擦状態において、
ヘッドのわずかな姿勢の変化がヘッドにかかる荷重を不
均一にさせ、ヘッドおよび磁気記憶体表面に傷を作るこ
とがある。このヘッドとの接触および摺動による磁気記
憶体の摩耗を防止するために、磁気記憶媒体表面に潤滑
剤が塗布されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記潤
滑剤は、一般に液態のオイルが用いられているために、
磁気記憶体の回転による潤滑剤の飛散が問題となってい
る。即ち、潤滑剤の飛散により潤滑剤の膜厚が機械的耐
久性を維持できる膜厚以下に減少すると、磁気記録体の
摩耗が加速され、データの損失を招く。磁気記憶体の摩
耗の低減化のため、ディスク媒体の表面形状に着目した
技術としては、次のようなものがある。即ち、特開平4
−360017号公報、特開平2−260126号公報
あるいは特開平3−54718号公報では、ヘッドと磁
気記憶体の吸着防止と摩擦係数低減のために、磁気ディ
スク基板に粗面化処理を施すことが開示されている。ま
た特開平2−24821号公報には保護膜上に凹凸層を
設けた磁気記憶体が開示されている。また特開平5−2
739号公報には、磁気ディスク基板上に同心円上に微
細な凹凸(テクスチャー)が形成され、静摩擦あるいは
動摩擦係数が低減することが述べられている。しかしこ
れらの凹凸またはテクスチャーは、方向性が無いかある
いは同心円状に誘導溝が形成されているために潤滑剤の
飛散の問題を解決することはできない。本発明の目的
は、このような従来の問題点を解決した磁気記憶体を提
供することにある。
滑剤は、一般に液態のオイルが用いられているために、
磁気記憶体の回転による潤滑剤の飛散が問題となってい
る。即ち、潤滑剤の飛散により潤滑剤の膜厚が機械的耐
久性を維持できる膜厚以下に減少すると、磁気記録体の
摩耗が加速され、データの損失を招く。磁気記憶体の摩
耗の低減化のため、ディスク媒体の表面形状に着目した
技術としては、次のようなものがある。即ち、特開平4
−360017号公報、特開平2−260126号公報
あるいは特開平3−54718号公報では、ヘッドと磁
気記憶体の吸着防止と摩擦係数低減のために、磁気ディ
スク基板に粗面化処理を施すことが開示されている。ま
た特開平2−24821号公報には保護膜上に凹凸層を
設けた磁気記憶体が開示されている。また特開平5−2
739号公報には、磁気ディスク基板上に同心円上に微
細な凹凸(テクスチャー)が形成され、静摩擦あるいは
動摩擦係数が低減することが述べられている。しかしこ
れらの凹凸またはテクスチャーは、方向性が無いかある
いは同心円状に誘導溝が形成されているために潤滑剤の
飛散の問題を解決することはできない。本発明の目的
は、このような従来の問題点を解決した磁気記憶体を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下地体、磁性
媒体、保護膜および潤滑剤が順次形成された磁気ディス
クにおいて、下地体、磁性媒体または保護膜表面に、溝
の接線方向が磁気ディスクの半径方向に対し常に略一定
の角度となる溝が複数形成され、前記角度が15度以
上、60度以下であることを特徴とする磁気ディスクで
ある。また、この複数形成された溝が互いに交差したも
のを含むことを特徴とする磁気ディスクである。
媒体、保護膜および潤滑剤が順次形成された磁気ディス
クにおいて、下地体、磁性媒体または保護膜表面に、溝
の接線方向が磁気ディスクの半径方向に対し常に略一定
の角度となる溝が複数形成され、前記角度が15度以
上、60度以下であることを特徴とする磁気ディスクで
ある。また、この複数形成された溝が互いに交差したも
のを含むことを特徴とする磁気ディスクである。
【0005】本発明の磁気記憶体の構成は、図3に断面
図を示すように、下地体9の上に磁性媒体10が被覆さ
れ、さらに該媒体上に保護膜11が被覆され、さらに該
保護膜11の上に潤滑剤12が被覆されている。下地
体、磁性媒体または保護膜表面には誘導溝形成によるテ
クスチャリングが施されている。この誘導溝は図1に示
すように、半径方向に対し、15度以上、60度以下の
溝角度(A)をなしている。
図を示すように、下地体9の上に磁性媒体10が被覆さ
れ、さらに該媒体上に保護膜11が被覆され、さらに該
保護膜11の上に潤滑剤12が被覆されている。下地
体、磁性媒体または保護膜表面には誘導溝形成によるテ
クスチャリングが施されている。この誘導溝は図1に示
すように、半径方向に対し、15度以上、60度以下の
溝角度(A)をなしている。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】実験の結果、溝角度Aは15度〜60度の
間であると潤滑剤の膜厚減少率が最も少なく、磁気記憶
体の機械的耐久性を長時間にわたって維持できることが
わかった。また前記溝角度Aは単一の値である必要はな
く、図2に示すように、前記範囲にある複数の溝角度A
を有する誘導溝3が交差した構成であっても良い。また
前記誘導溝3は、下地体表面だけでなく、磁性媒体ある
いは保護膜の表面に形成されていても良い。
間であると潤滑剤の膜厚減少率が最も少なく、磁気記憶
体の機械的耐久性を長時間にわたって維持できることが
わかった。また前記溝角度Aは単一の値である必要はな
く、図2に示すように、前記範囲にある複数の溝角度A
を有する誘導溝3が交差した構成であっても良い。また
前記誘導溝3は、下地体表面だけでなく、磁性媒体ある
いは保護膜の表面に形成されていても良い。
【0011】本発明に用いられる下地体は、アルミ合
金,チタン合金,ステンレスなどの金属、ポリエステ
ル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリエーテルサル
フォン,ポリサルフォン,芳香族ポリエーテル,エポキ
シ樹脂,尿素樹脂,メラミン樹脂,ポリカーボネート,
ジアリルフタレート樹脂,アクリル樹脂,フェノール樹
脂,ポリフェニレンサルファイド,ポリフェニレンエー
テル,ポリアセタール樹脂,ポリブチレンテレフタレー
ト,ビスマレイミドトリアジン樹脂,ポリオキシベンジ
レン樹脂,ポリアミノビスマレイミド樹脂,ポリフェニ
レンオキサイド,ポリフェニレンサルファイドなどのプ
ラスチック、ガラス,シリコン,ゲルマニウム,アルミ
ナ,シリカ,ダイアモンド,非晶質カーボン,グラファ
イトなどのセラミックス、陽極酸化アルマイト被覆アル
ミ合金、Ni−Pメッキ膜,Cr,FeNi,ステンレ
ス,Mo,Wなどの金属が用いられる。
金,チタン合金,ステンレスなどの金属、ポリエステ
ル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリエーテルサル
フォン,ポリサルフォン,芳香族ポリエーテル,エポキ
シ樹脂,尿素樹脂,メラミン樹脂,ポリカーボネート,
ジアリルフタレート樹脂,アクリル樹脂,フェノール樹
脂,ポリフェニレンサルファイド,ポリフェニレンエー
テル,ポリアセタール樹脂,ポリブチレンテレフタレー
ト,ビスマレイミドトリアジン樹脂,ポリオキシベンジ
レン樹脂,ポリアミノビスマレイミド樹脂,ポリフェニ
レンオキサイド,ポリフェニレンサルファイドなどのプ
ラスチック、ガラス,シリコン,ゲルマニウム,アルミ
ナ,シリカ,ダイアモンド,非晶質カーボン,グラファ
イトなどのセラミックス、陽極酸化アルマイト被覆アル
ミ合金、Ni−Pメッキ膜,Cr,FeNi,ステンレ
ス,Mo,Wなどの金属が用いられる。
【0012】次にこの下地体の上に被覆される磁性媒体
としては、Fe3O4,γ−Fe2O3,バリウムフェライ
ト,CrO2などの酸化物、Fe3N4などの窒化物、F
e5C2などの炭化物、Co,CoNi,CoNiP,C
oMnP,CoMnNiP,CoRe,CoPt,Co
NiPt,CoCr,CoCrTa,CoNiRe,C
oMnReP,CoFeCr,CoV,CoRu,Co
Os,CoPtCr,CoPtV,CoRh,CoCr
Rh,CoNiMo,CoNiCr,CoNiW,Co
Smなどのコバルトを含む金属、FeNd,FeMg,
FeNd,FeAg,FePd,FeTbなどの鉄を含
む金属、MnAl,MnCuAlなどのマンガンを含む
金属が用いられる。または上記の種々の磁性体の微粒子
を混入,分散させた樹脂が用いられる。
としては、Fe3O4,γ−Fe2O3,バリウムフェライ
ト,CrO2などの酸化物、Fe3N4などの窒化物、F
e5C2などの炭化物、Co,CoNi,CoNiP,C
oMnP,CoMnNiP,CoRe,CoPt,Co
NiPt,CoCr,CoCrTa,CoNiRe,C
oMnReP,CoFeCr,CoV,CoRu,Co
Os,CoPtCr,CoPtV,CoRh,CoCr
Rh,CoNiMo,CoNiCr,CoNiW,Co
Smなどのコバルトを含む金属、FeNd,FeMg,
FeNd,FeAg,FePd,FeTbなどの鉄を含
む金属、MnAl,MnCuAlなどのマンガンを含む
金属が用いられる。または上記の種々の磁性体の微粒子
を混入,分散させた樹脂が用いられる。
【0013】前記保護膜は、SiO2,Si3N4,Si
Cまたは珪酸重合物などの珪素化合物、Al2O3,Co
O,Co3O4,Co2O3,α−Fe2O3,Cr2O3,C
rO3,TiO2,ZrO2,ZnO,PbO,NiO,
MoO2,SnO2などの金属酸化物、TiN,ZrN,
CrN,TaN,BNなどの金属窒化物、MoS2,W
S2,TaS2などの金属硫化物、TiC,ZrC,Cr
C,TaCなどの金属炭化物、ふっ化黒鉛などの金属ふ
っ化物、W,Cr,Ir,NiB,NiP,FeCr,
NiCr,Sn,Pb,Zn,Tl,Au,Ag,C
u,Ga,Ru,Rh,Mn,Mo,Os,Taまたは
それらの合金などの金属または合金、Si,Ge,B,
C(非晶質,ダイアモンド状あるいはその混合物、また
はグラファイト状あるいはその混合物)などの半導体、
ポリテトラフルオロエチレン,フェノール樹脂,ポリイ
ミドなどのプラスチックが用いられる。
Cまたは珪酸重合物などの珪素化合物、Al2O3,Co
O,Co3O4,Co2O3,α−Fe2O3,Cr2O3,C
rO3,TiO2,ZrO2,ZnO,PbO,NiO,
MoO2,SnO2などの金属酸化物、TiN,ZrN,
CrN,TaN,BNなどの金属窒化物、MoS2,W
S2,TaS2などの金属硫化物、TiC,ZrC,Cr
C,TaCなどの金属炭化物、ふっ化黒鉛などの金属ふ
っ化物、W,Cr,Ir,NiB,NiP,FeCr,
NiCr,Sn,Pb,Zn,Tl,Au,Ag,C
u,Ga,Ru,Rh,Mn,Mo,Os,Taまたは
それらの合金などの金属または合金、Si,Ge,B,
C(非晶質,ダイアモンド状あるいはその混合物、また
はグラファイト状あるいはその混合物)などの半導体、
ポリテトラフルオロエチレン,フェノール樹脂,ポリイ
ミドなどのプラスチックが用いられる。
【0014】本発明に用いられる潤滑剤は、使用温度範
囲で液体であれば種類を選ばないが、一般に以下の一般
式で表されるパーフロロポリエーテルが用いられる。 潤滑剤A:GCF2(OCF2)p(OC2F4)qOCF2
G(ここで、p,qは2から25までの整数、Gは−C
OOH、−OHなどの官能基である。) 潤滑剤B:F(C3F6O)nC2F4G(ここで、nは3
から25までの整数、Gは−COOH、−OHなどの官
能基である。) 潤滑剤C:F(CF(CF3)CF2O)mCF2G(ここ
で、mは3から25までの整数、Gは−COOH、−O
Hなどの官能基である。)
囲で液体であれば種類を選ばないが、一般に以下の一般
式で表されるパーフロロポリエーテルが用いられる。 潤滑剤A:GCF2(OCF2)p(OC2F4)qOCF2
G(ここで、p,qは2から25までの整数、Gは−C
OOH、−OHなどの官能基である。) 潤滑剤B:F(C3F6O)nC2F4G(ここで、nは3
から25までの整数、Gは−COOH、−OHなどの官
能基である。) 潤滑剤C:F(CF(CF3)CF2O)mCF2G(ここ
で、mは3から25までの整数、Gは−COOH、−O
Hなどの官能基である。)
【0015】
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1 以下の方法により、図3に示すような構造の磁気ディス
クを作製した。アルミ合金基板の上にニッケル−燐めっ
き膜が被覆された下地体9を、スラリー研磨液と研磨パ
ッドを用いて10μm研磨し、40nmの最大粗さを有
する溝角度(A)が1〜89.5度を有する溝を形成
し、さらに該下地体9の上に磁性媒体10としてコバル
ト−クロム−白金合金を30nmの厚さにスパッタリン
グにより被覆した。次にこの磁性媒体10の上に保護膜
11としてスパッタリング法により非晶質炭素膜を20
nmの厚さに被覆し、次にこの保護膜11の上に潤滑剤
12として水酸基を有するパーフロロポリエーテル(潤
滑剤A,p=13,q=8)のパーフロロオクタン溶液
を回転塗布して3nmの厚さに被覆して磁気ディスクを
作製した。
クを作製した。アルミ合金基板の上にニッケル−燐めっ
き膜が被覆された下地体9を、スラリー研磨液と研磨パ
ッドを用いて10μm研磨し、40nmの最大粗さを有
する溝角度(A)が1〜89.5度を有する溝を形成
し、さらに該下地体9の上に磁性媒体10としてコバル
ト−クロム−白金合金を30nmの厚さにスパッタリン
グにより被覆した。次にこの磁性媒体10の上に保護膜
11としてスパッタリング法により非晶質炭素膜を20
nmの厚さに被覆し、次にこの保護膜11の上に潤滑剤
12として水酸基を有するパーフロロポリエーテル(潤
滑剤A,p=13,q=8)のパーフロロオクタン溶液
を回転塗布して3nmの厚さに被覆して磁気ディスクを
作製した。
【0017】実施例2 実施例1と同様にして、但し10〜30度の交差角7
(図2におけるφ)をなす溝を形成して磁気ディスクを
作製した。
(図2におけるφ)をなす溝を形成して磁気ディスクを
作製した。
【0018】比較例1 実施例1と同様にして但し同心円状の溝を形成して磁気
ディスクを作製した。
ディスクを作製した。
【0019】図4は溝角度Aを変化させた実施例1の磁
気ディスクを用いて、外径130mm,内径40mmの
磁気ディスク基板を80℃,10000rpmで反時計
回りに回転させ潤滑剤の膜厚の時間変化を測定する加速
試験における720時間後の減少率(初期膜厚に対する
試験後の膜厚の比)を示す。同図よりAが15度と60
度の間で減少率が小さくなり、Aが30度付近で最小値
を示した。なお、比較例の磁気ディスク(A=90度相
当)では減少率は大きく、50%を超えた。上記加速試
験後の磁気ディスクを用いて磁気ヘッドと摺動を繰り返
し試験したところ、Aが0度と90度の磁気ディスクは
5000回で磁気ディスク表面に傷が生じたが、3度か
ら89度の間の試料は無傷であった。なお、実施例2の
磁気ディスクでも同様の結果が得られた。
気ディスクを用いて、外径130mm,内径40mmの
磁気ディスク基板を80℃,10000rpmで反時計
回りに回転させ潤滑剤の膜厚の時間変化を測定する加速
試験における720時間後の減少率(初期膜厚に対する
試験後の膜厚の比)を示す。同図よりAが15度と60
度の間で減少率が小さくなり、Aが30度付近で最小値
を示した。なお、比較例の磁気ディスク(A=90度相
当)では減少率は大きく、50%を超えた。上記加速試
験後の磁気ディスクを用いて磁気ヘッドと摺動を繰り返
し試験したところ、Aが0度と90度の磁気ディスクは
5000回で磁気ディスク表面に傷が生じたが、3度か
ら89度の間の試料は無傷であった。なお、実施例2の
磁気ディスクでも同様の結果が得られた。
【0020】
【発明の効果】以上、詳細に述べたように、本発明の磁
気記憶体は回転による潤滑剤の飛散を防止し、磁気記憶
体の機械的耐久性を長期間にわたり維持することが出来
る。
気記憶体は回転による潤滑剤の飛散を防止し、磁気記憶
体の機械的耐久性を長期間にわたり維持することが出来
る。
【図1】本発明の磁気記憶体の溝の形状の一例を示す図
である。
である。
【図2】本発明の磁気記憶体の溝の形状の別の一例を示
す図である。
す図である。
【図3】本発明の磁気記憶体の断面図である。
【図4】本発明の磁気記憶体の回転による潤滑剤膜厚の
減少率と、溝角度Aとの関係を示す図である。
減少率と、溝角度Aとの関係を示す図である。
1 磁気ディスク 3 誘導溝 4 遠心力 9 下地体 10 磁性媒体 11 保護膜 12 潤滑剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/82
Claims (2)
- 【請求項1】下地体、磁性媒体、保護膜および潤滑剤が
順次形成された磁気ディスクにおいて、下地体、磁性媒
体または保護膜表面に、溝の接線方向が磁気ディスクの
半径方向に対し常に略一定の角度となる溝が複数形成さ
れ、前記角度が15度以上、60度以下であることを特
徴とする磁気ディスク。 - 【請求項2】前記複数形成された溝が、互いに交差して
いるものを含むことを特徴とする請求項1記載の磁気デ
ィスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205573A JP3061984B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 磁気記憶体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205573A JP3061984B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 磁気記憶体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0744861A JPH0744861A (ja) | 1995-02-14 |
JP3061984B2 true JP3061984B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=16509131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5205573A Expired - Fee Related JP3061984B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 磁気記憶体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061984B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60191432A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 磁気デイスクおよびその潤滑方法 |
JPH01273218A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-11-01 | Mitsubishi Electric Corp | 磁気デイスク |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP5205573A patent/JP3061984B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0744861A (ja) | 1995-02-14 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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