JP3058956B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に係り、特に、微細な接続孔等における半導体
基板と配線材料との間のコンタクト抵抗の低減に関す
る。
製造方法に係り、特に、微細な接続孔等における半導体
基板と配線材料との間のコンタクト抵抗の低減に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化に伴い、回
路の微細化は進む一方であり、MOS集積回路において
も、ゲート電極や、ソース・ドレイン拡散層と金属配線
との接続を行うための接続部の面積は非常に小さくなっ
ている。
路の微細化は進む一方であり、MOS集積回路において
も、ゲート電極や、ソース・ドレイン拡散層と金属配線
との接続を行うための接続部の面積は非常に小さくなっ
ている。
【0003】この結果、コンタクト抵抗の増大が大きな
問題となってきている。
問題となってきている。
【0004】単位面積当たりのコンタクト抵抗の値は、
一般に金属と半導体との仕事関数の差、および半導体中
の電気的に活性化した不純物濃度によって決定される。
コンタクト抵抗を下げるためには、仕事関数の差は小さ
い方が望ましく、また半導体中の不純物濃度は高い方が
望ましい。
一般に金属と半導体との仕事関数の差、および半導体中
の電気的に活性化した不純物濃度によって決定される。
コンタクト抵抗を下げるためには、仕事関数の差は小さ
い方が望ましく、また半導体中の不純物濃度は高い方が
望ましい。
【0005】コンタクトの形成に際しては、拡散層の抵
抗の低減および自己整合コンタクト形成の目的で金属の
硅化物を用いる技術が用いられている。通常硅化物を形
成する金属としてはチタンが用いられているが、この技
術の問題点として、p型拡散層に対するコンタクト抵抗
が高いという問題がある。
抗の低減および自己整合コンタクト形成の目的で金属の
硅化物を用いる技術が用いられている。通常硅化物を形
成する金属としてはチタンが用いられているが、この技
術の問題点として、p型拡散層に対するコンタクト抵抗
が高いという問題がある。
【0006】即ち、チタニウムの硅化物によってp型拡
散層中のボロンが吸い出され、接触領域界面でのキャリ
ア濃度が減少することによって、コンタクト抵抗が高く
なってしまっていた。
散層中のボロンが吸い出され、接触領域界面でのキャリ
ア濃度が減少することによって、コンタクト抵抗が高く
なってしまっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにコンタクト
に金属の硅化物を用いる方法は、拡散層からのボロンの
吸い出しによるキャリア濃度の減少により、コンタクト
抵抗を低減することができないという問題があった。
に金属の硅化物を用いる方法は、拡散層からのボロンの
吸い出しによるキャリア濃度の減少により、コンタクト
抵抗を低減することができないという問題があった。
【0008】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
で、微細化に際してもコンタクト抵抗の十分に小さいコ
ンタクトを形成することを目的とする。
で、微細化に際してもコンタクト抵抗の十分に小さいコ
ンタクトを形成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の第1で
は、半導体基板にボロンを不純物として導入した不純物
領域が形成され該領域に対してコンタクトするコンタク
ト層が形成された半導体装置において、前記基板のコン
タクト層が、ボロンとの化合物よりもシリコンとの化合
物を形成する際の自由エネルギー低下が大である金属の
硅化物で構成されていることを特徴とする。
は、半導体基板にボロンを不純物として導入した不純物
領域が形成され該領域に対してコンタクトするコンタク
ト層が形成された半導体装置において、前記基板のコン
タクト層が、ボロンとの化合物よりもシリコンとの化合
物を形成する際の自由エネルギー低下が大である金属の
硅化物で構成されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明の第2では、半導体基板に形
成されるボロンを不純物として導入した不純物領域に対
してコンタクトを形成する半導体装置の製造方法におい
て、前記コンタクトの形成は前記半導体基板上にボロン
との化合物よりもシリコンとの化合物を形成する際の自
由エネルギー低下が大である金属の硅化物を形成する工
程を含むようにしている。
成されるボロンを不純物として導入した不純物領域に対
してコンタクトを形成する半導体装置の製造方法におい
て、前記コンタクトの形成は前記半導体基板上にボロン
との化合物よりもシリコンとの化合物を形成する際の自
由エネルギー低下が大である金属の硅化物を形成する工
程を含むようにしている。
【0011】
【作用】p型拡散層のボロンが吸い出され、コンタクト
抵抗が高くなってしまう問題は次の理由によるものと思
われる。
抵抗が高くなってしまう問題は次の理由によるものと思
われる。
【0012】即ち、チタニウムの硼化物(TiB2 )と
チタニウムの硅化物(TiSi2 )とではチタニウム硼
化物の方が生成自由エネルギーが負に大きいことであ
る。シリコン基板中に拡散したボロンはシリコン硅化物
中に拡散し、チタン−ボロン結合が形成され安定化す
る。
チタニウムの硅化物(TiSi2 )とではチタニウム硼
化物の方が生成自由エネルギーが負に大きいことであ
る。シリコン基板中に拡散したボロンはシリコン硅化物
中に拡散し、チタン−ボロン結合が形成され安定化す
る。
【0013】このようにして、TiSi2 /p+ −Si
界面に存在するBがTiSi2 膜中に積極的に吸い込ま
れる。そしてTi−Bの結合率は熱処理温度に比例して
増大するため、ゲッタリング工程あるいはメルト工程な
どの高温熱処理工程を加えることによりBの吸い出し効
果が加速され、界面ボロン濃度の低下が顕著になる。こ
の結果従来の技術では熱的に安定な低抵抗コンタクトを
形成することが不可能であった。
界面に存在するBがTiSi2 膜中に積極的に吸い込ま
れる。そしてTi−Bの結合率は熱処理温度に比例して
増大するため、ゲッタリング工程あるいはメルト工程な
どの高温熱処理工程を加えることによりBの吸い出し効
果が加速され、界面ボロン濃度の低下が顕著になる。こ
の結果従来の技術では熱的に安定な低抵抗コンタクトを
形成することが不可能であった。
【0014】本発明によれば、ボロンとの化合物よりも
シリコンとの化合物を形成する際の自由エネルギー低下
が大である金属の硅化物をコンタクトの界面に形成する
ことにより、この金属の硅化物の方が安定であるため、
この金属はシリコンと反応しボロンと反応する可能性は
極めて小さく、従ってボロンの吸い出しはほとんど皆無
とすることができる。
シリコンとの化合物を形成する際の自由エネルギー低下
が大である金属の硅化物をコンタクトの界面に形成する
ことにより、この金属の硅化物の方が安定であるため、
この金属はシリコンと反応しボロンと反応する可能性は
極めて小さく、従ってボロンの吸い出しはほとんど皆無
とすることができる。
【0015】ここで望ましくは、ボロンとの化合物より
もシリコンとの化合物を形成する際の自由エネルギー低
下が大である金属としてバナジウムVを用いる。バナジ
ウムは、シリコンと反応してV2 Siの化学式をもつ化
合物を形成する。すなわち、バナジウム2原子に対して
Si1原子しか消費しないうえバナジウムは原子半径が
大きいため、Siの食われは少なくてすみ、浅い拡散層
の場合にも突き抜けのおそれはない。また、わずかにボ
ロンと反応したとしてもV2 Bの化学式をもつ化合物を
形成するため、ボロンの消費は少ない。
もシリコンとの化合物を形成する際の自由エネルギー低
下が大である金属としてバナジウムVを用いる。バナジ
ウムは、シリコンと反応してV2 Siの化学式をもつ化
合物を形成する。すなわち、バナジウム2原子に対して
Si1原子しか消費しないうえバナジウムは原子半径が
大きいため、Siの食われは少なくてすみ、浅い拡散層
の場合にも突き抜けのおそれはない。また、わずかにボ
ロンと反応したとしてもV2 Bの化学式をもつ化合物を
形成するため、ボロンの消費は少ない。
【0016】また、硅化バナジウム層の上にタングステ
ン層を形成しても良い。
ン層を形成しても良い。
【0017】さらに、ブランケット構造のコンタクト形
成を行う場合には、バナジウム層上に、絶縁膜上まで及
ぶように窒化チタンまたは窒化バナジウム層等を形成す
るのが望ましい。これはタングステン層等の電極配線層
と絶縁膜との密着性が良くないためである。このように
電極配線層と絶縁膜との間に中間層として窒化チタンま
たは窒化バナジウム等の層を介在させることにより、よ
り信頼性の高いコンタクトの形成が可能となる。
成を行う場合には、バナジウム層上に、絶縁膜上まで及
ぶように窒化チタンまたは窒化バナジウム層等を形成す
るのが望ましい。これはタングステン層等の電極配線層
と絶縁膜との密着性が良くないためである。このように
電極配線層と絶縁膜との間に中間層として窒化チタンま
たは窒化バナジウム等の層を介在させることにより、よ
り信頼性の高いコンタクトの形成が可能となる。
【0018】特に、ボロンとの化合物よりもシリコンと
の化合物を形成する際の自由エネルギー低下が大である
金属を堆積し、この金属中にボロンの最大濃度が位置す
るような条件でボロンイオンを注入し、かつこのボロン
イオン注入の後に熱処理を行い、この金属と半導体基板
とを反応させるようにすると、p型拡散層の形成と同時
にコンタクトを形成することができる。そしてまた、ボ
ロンが良好に金属層内に存在し、平衡状態を形成するこ
とができ、ボロンの吸い出し効果が低減される。
の化合物を形成する際の自由エネルギー低下が大である
金属を堆積し、この金属中にボロンの最大濃度が位置す
るような条件でボロンイオンを注入し、かつこのボロン
イオン注入の後に熱処理を行い、この金属と半導体基板
とを反応させるようにすると、p型拡散層の形成と同時
にコンタクトを形成することができる。そしてまた、ボ
ロンが良好に金属層内に存在し、平衡状態を形成するこ
とができ、ボロンの吸い出し効果が低減される。
【0019】なお、前記イオン注入は金属と半導体基板
との反応後に行ってもよく、その後熱処理により拡散層
を形成すれば良い。
との反応後に行ってもよく、その後熱処理により拡散層
を形成すれば良い。
【0020】また、ボロンを含有した上記金属薄膜を形
成し、熱処理を行うようにし、ボロン拡散によりp型層
の形成と同時に金属硅化物層を形成するようにしてもよ
い。さらには、すでに拡散層の形成された基板上にこの
金属薄膜を形成し熱処理を行うようにし、金属硅化物層
を形成してもよい。
成し、熱処理を行うようにし、ボロン拡散によりp型層
の形成と同時に金属硅化物層を形成するようにしてもよ
い。さらには、すでに拡散層の形成された基板上にこの
金属薄膜を形成し熱処理を行うようにし、金属硅化物層
を形成してもよい。
【0021】さらにまた、ここで用いる金属としてはV
の他、鉄等でもよい。
の他、鉄等でもよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
つつ詳細に説明する。
【0023】図1(a) 乃至(d) は本発明の第1の実施例
の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0024】まず、図1(a) に示すように、n型シリコ
ン基板1にフィールド酸化膜(図示せず)を形成したの
ち、分離された素子領域内に、絶縁膜2を形成し、これ
にコンタクト窓を開口し、BF2 を加速電圧30ke
V、注入ドーズ量5×1015cm-2の条件でイオン注入
(マスクは図示せず)を行い、乾燥窒素雰囲気中、95
0℃1時間の熱処理を行う。このようにしてp型拡散層
3を形成した後、この基板を周知のマグネトロンスパッ
タリング装置に設置する。
ン基板1にフィールド酸化膜(図示せず)を形成したの
ち、分離された素子領域内に、絶縁膜2を形成し、これ
にコンタクト窓を開口し、BF2 を加速電圧30ke
V、注入ドーズ量5×1015cm-2の条件でイオン注入
(マスクは図示せず)を行い、乾燥窒素雰囲気中、95
0℃1時間の熱処理を行う。このようにしてp型拡散層
3を形成した後、この基板を周知のマグネトロンスパッ
タリング装置に設置する。
【0025】そして、このスパッタリング装置のチャン
バー内を2×10-5Pa以下の真空に排気した後、40cm
3 /minの流量のアルゴンガスを導入する。このときチャ
ンバー内の圧力が3.7×10-4Paに維持されるように
する。そしてVターゲットを、印加電圧600V、ター
ゲット電流5Aで発生させたアルゴンプラズマでスパッ
タリングし、絶縁膜2の上層に、バナジウム層4を膜厚
60nmとなるように堆積する。
バー内を2×10-5Pa以下の真空に排気した後、40cm
3 /minの流量のアルゴンガスを導入する。このときチャ
ンバー内の圧力が3.7×10-4Paに維持されるように
する。そしてVターゲットを、印加電圧600V、ター
ゲット電流5Aで発生させたアルゴンプラズマでスパッ
タリングし、絶縁膜2の上層に、バナジウム層4を膜厚
60nmとなるように堆積する。
【0026】次に、このチャンバー内に100cm3 /min
の流量の窒素ガスを導入して、チャンバー内圧力が3.
7×10-1Paに保たれるようにしておく。しかる後に基
板1の裏面側に設置したタングステンハロゲンランプに
より、600℃15秒の熱処理を行う。この熱処理によ
り、図1(c) に示すように、前記バナジウム層3はコン
タクト領域で硅化バナジウム層5となり、表面では窒化
バナジウム層6となる。従ってコンタクト領域では硅化
バナジウム層5と窒化バナジウム層6との積層構造とな
り、一方絶縁膜2上ではバナジウム層4と窒化バナジウ
ム層6との積層構造となる。なおこの窒化バナジウム
(VNx )層6は、膜厚10〜50nm程度に、硅化バナ
ジウム(VSix )層5は、膜厚20〜80nm程度に形
成されるのが望ましい。
の流量の窒素ガスを導入して、チャンバー内圧力が3.
7×10-1Paに保たれるようにしておく。しかる後に基
板1の裏面側に設置したタングステンハロゲンランプに
より、600℃15秒の熱処理を行う。この熱処理によ
り、図1(c) に示すように、前記バナジウム層3はコン
タクト領域で硅化バナジウム層5となり、表面では窒化
バナジウム層6となる。従ってコンタクト領域では硅化
バナジウム層5と窒化バナジウム層6との積層構造とな
り、一方絶縁膜2上ではバナジウム層4と窒化バナジウ
ム層6との積層構造となる。なおこの窒化バナジウム
(VNx )層6は、膜厚10〜50nm程度に、硅化バナ
ジウム(VSix )層5は、膜厚20〜80nm程度に形
成されるのが望ましい。
【0027】さらに、この半導体基板1を硫酸、過酸化
水素を1:2の割合で混合した溶液に10分間浸漬する
ことにより選択的に窒化バナジウム層6およびバナジウ
ム層4をエッチングし、硅化バナジウム層5だけを残
し、図1(d) に示すようなコンタクト構造が形成され
る。
水素を1:2の割合で混合した溶液に10分間浸漬する
ことにより選択的に窒化バナジウム層6およびバナジウ
ム層4をエッチングし、硅化バナジウム層5だけを残
し、図1(d) に示すようなコンタクト構造が形成され
る。
【0028】そこでコンタクト部の界面付近のキャリア
プロファイルを測定するため、本発明実施例の硅化バナ
ジウム/p+ 拡散層接触界面と、従来例のコンタクト構
造である硅化チタン/p+ 拡散層接触界面とのそれぞれ
のキャリア濃度分布を測定した結果を図2(a) および
(b) に示す。これらの結果から、従来のコンタクト構造
では表面近傍でキャリア濃度が急激に低下し接触界面で
は2×1019cm-3程度まで落ち込んでいるのに対し、図
2(a) に示すように硅化バナジウム/p+ 拡散層接触界
面では8×1019cm-3以上に保持されている。これらの
結果はいずれも850℃1時間の熱処理を経た後での結
果である。このように、硅化チタンに代えて硅化バナジ
ウムをp+ 拡散層との接触界面における電極材料として
用いることにより、ボロンの硅化物中への吸い出しが抑
制されることが確かめられた。
プロファイルを測定するため、本発明実施例の硅化バナ
ジウム/p+ 拡散層接触界面と、従来例のコンタクト構
造である硅化チタン/p+ 拡散層接触界面とのそれぞれ
のキャリア濃度分布を測定した結果を図2(a) および
(b) に示す。これらの結果から、従来のコンタクト構造
では表面近傍でキャリア濃度が急激に低下し接触界面で
は2×1019cm-3程度まで落ち込んでいるのに対し、図
2(a) に示すように硅化バナジウム/p+ 拡散層接触界
面では8×1019cm-3以上に保持されている。これらの
結果はいずれも850℃1時間の熱処理を経た後での結
果である。このように、硅化チタンに代えて硅化バナジ
ウムをp+ 拡散層との接触界面における電極材料として
用いることにより、ボロンの硅化物中への吸い出しが抑
制されることが確かめられた。
【0029】この様にして得られたコンタクト構造では
1μm の正方形あたり25Ωと非常に低抵抗のコンタク
トとなっている。ちなみに硅化チタンを用いたコンタク
ト構造では1μm の正方形あたり70Ωとなっており、
これとの比較からも、本発明は極めて有効であることが
わかる。
1μm の正方形あたり25Ωと非常に低抵抗のコンタク
トとなっている。ちなみに硅化チタンを用いたコンタク
ト構造では1μm の正方形あたり70Ωとなっており、
これとの比較からも、本発明は極めて有効であることが
わかる。
【0030】なお、前記実施例では金属膜としてバナジ
ウムを用いたが、バナジウムに限定されること無く、鉄
等ボロンとの化合物よりもシリコンとの化合物を形成す
る際の自由エネルギー低下が大である金属であればよ
い。
ウムを用いたが、バナジウムに限定されること無く、鉄
等ボロンとの化合物よりもシリコンとの化合物を形成す
る際の自由エネルギー低下が大である金属であればよ
い。
【0031】また、本発明の効果は半導体基板の表面濃
度が、3×1019cm-3以上の高濃度の試料について特に
顕著な効果を得ることができた。
度が、3×1019cm-3以上の高濃度の試料について特に
顕著な効果を得ることができた。
【0032】このように、ボロンとの化合物よりもシリ
コンとの化合物を形成する際の自由エネルギー低下が大
であるバナジウムの硅化物をコンタクトの界面に形成す
ることにより、この硅化バナジウムの方が硼化バナジウ
ムよりも安定であるため、この硅化バナジウムはシリコ
ンと反応しボロンと反応する可能性は極めて小さく、従
ってボロンの吸い出しはほとんど皆無となるためと考え
られる。
コンとの化合物を形成する際の自由エネルギー低下が大
であるバナジウムの硅化物をコンタクトの界面に形成す
ることにより、この硅化バナジウムの方が硼化バナジウ
ムよりも安定であるため、この硅化バナジウムはシリコ
ンと反応しボロンと反応する可能性は極めて小さく、従
ってボロンの吸い出しはほとんど皆無となるためと考え
られる。
【0033】ここで、これらの金属について硅化物と硼
化物の生成エンタルピーを求めたところ、二硅化バナジ
ウムの生成エンタルピーが75kcal/mol であったのに
対し、硼化バナジウムは31kcal/mol であったことか
ら、硼化物が相対的に形成されにくいことがわかる。ま
た、鉄についてもそれぞれ20kcal/mol 、9kcal/mo
l であり、同様の傾向となった。これに対してチタンで
は、硅化物,硼化物それぞれの生成エンタルピーは32
kcal/mol ,70kcal/mol となり、反対に硼化物が形
成されやすいことがわかった。
化物の生成エンタルピーを求めたところ、二硅化バナジ
ウムの生成エンタルピーが75kcal/mol であったのに
対し、硼化バナジウムは31kcal/mol であったことか
ら、硼化物が相対的に形成されにくいことがわかる。ま
た、鉄についてもそれぞれ20kcal/mol 、9kcal/mo
l であり、同様の傾向となった。これに対してチタンで
は、硅化物,硼化物それぞれの生成エンタルピーは32
kcal/mol ,70kcal/mol となり、反対に硼化物が形
成されやすいことがわかった。
【0034】なお、他の金属、例えばクロム、コバル
ト、タングステン、モリブデン、ニッケル、タンタル等
についても硅化物,硼化物の生成エンタルピーを求めて
みたが、これらのいずれについても、バナジウムや鉄の
ように相対的に硼化物の形成されにくい金属は見出だせ
なかった。
ト、タングステン、モリブデン、ニッケル、タンタル等
についても硅化物,硼化物の生成エンタルピーを求めて
みたが、これらのいずれについても、バナジウムや鉄の
ように相対的に硼化物の形成されにくい金属は見出だせ
なかった。
【0035】次に、このようにして形成されたコンタク
トに、選択CVD法を用いて配線層を形成する方法につ
いて説明する。
トに、選択CVD法を用いて配線層を形成する方法につ
いて説明する。
【0036】図1(d) のようにしてコンタクトの硅化バ
ナジウム層5の形成された基板をCVD装置に設置し、
六フッ化タングステンを10sccm、シランを5sccmの流
量で流し、0.2Torrに保持されたチャンバー内で、選
択的にタングステン層8をコンタクトホールを埋める程
度(約300nm)に堆積する(図1(e) )。このときの
堆積速度は120nm/minであった。ここで基板温度は3
20℃とした。このようにして表面が十分に平坦な埋め
込みコンタクトを形成することができた。
ナジウム層5の形成された基板をCVD装置に設置し、
六フッ化タングステンを10sccm、シランを5sccmの流
量で流し、0.2Torrに保持されたチャンバー内で、選
択的にタングステン層8をコンタクトホールを埋める程
度(約300nm)に堆積する(図1(e) )。このときの
堆積速度は120nm/minであった。ここで基板温度は3
20℃とした。このようにして表面が十分に平坦な埋め
込みコンタクトを形成することができた。
【0037】また、図3に示すように、開口部から絶縁
膜2上にかけて配線層を形成するいわゆるブランケット
構造も本発明の方法で形成した硅化バナジウム層上に形
成可能である。
膜2上にかけて配線層を形成するいわゆるブランケット
構造も本発明の方法で形成した硅化バナジウム層上に形
成可能である。
【0038】すなわち図3(a) に示すように硅化バナジ
ウム層5を形成した後、スパッタリング装置のチャンバ
ー内に、20cm3 /minの流量の窒素ガスと20cm3 /min
の流量のアルゴンガスを導入し、このときチャンバー内
の圧力が3.7×10-1Paに維持されるようにし、Vタ
ーゲットを、印加電圧600V、ターゲット電流5Aで
発生させたアルゴンプラズマでスパッタリングし、図3
(b) に示すように全面に窒化バナジウム層6を20nm程
度堆積する。
ウム層5を形成した後、スパッタリング装置のチャンバ
ー内に、20cm3 /minの流量の窒素ガスと20cm3 /min
の流量のアルゴンガスを導入し、このときチャンバー内
の圧力が3.7×10-1Paに維持されるようにし、Vタ
ーゲットを、印加電圧600V、ターゲット電流5Aで
発生させたアルゴンプラズマでスパッタリングし、図3
(b) に示すように全面に窒化バナジウム層6を20nm程
度堆積する。
【0039】このようにして、窒化バナジウム層6/硅
化バナジウム層5の積層構造を得ることができる。
化バナジウム層5の積層構造を得ることができる。
【0040】実施例2 次に本発明の第2の実施例について説明する。
【0041】前記実施例では、ターゲットとしてバナジ
ウムを用いたスパッタリング法によりバナジウム層を形
成し、熱処理により界面に硅化バナジウム層を形成した
が、この例ではターゲット材料としてあらかじめ5%以
下のボロンを含有したバナジウムを用いてスパッタリン
グ法によりボロン含有バナジウム層を形成するようにし
ている。
ウムを用いたスパッタリング法によりバナジウム層を形
成し、熱処理により界面に硅化バナジウム層を形成した
が、この例ではターゲット材料としてあらかじめ5%以
下のボロンを含有したバナジウムを用いてスパッタリン
グ法によりボロン含有バナジウム層を形成するようにし
ている。
【0042】まず、図4(a) に示すように、n型シリコ
ン基板1にフィールド酸化膜(図示せず)を形成したの
ち、分離された素子領域内に、絶縁膜2を形成し、これ
にコンタクト窓としての開口を形成した後、この基板を
周知のマグネトロンスパッタリング装置に設置する。
ン基板1にフィールド酸化膜(図示せず)を形成したの
ち、分離された素子領域内に、絶縁膜2を形成し、これ
にコンタクト窓としての開口を形成した後、この基板を
周知のマグネトロンスパッタリング装置に設置する。
【0043】そして、このスパッタリング装置のチャン
バー内を2×10-5Pa以下の真空に排気した後、40cm
3 /minの流量のアルゴンガスを導入する。このときチャ
ンバー内の圧力が3.7×10-4Paに維持されるように
する。そして5質量%のボロンを含有したバナジウムか
らなるターゲットを、印加電圧600V、ターゲット電
流5Aで発生させたアルゴンプラズマでスパッタリング
し、絶縁膜2の上層に、ボロン含有バナジウム層7を膜
厚60nmとなるように堆積する。
バー内を2×10-5Pa以下の真空に排気した後、40cm
3 /minの流量のアルゴンガスを導入する。このときチャ
ンバー内の圧力が3.7×10-4Paに維持されるように
する。そして5質量%のボロンを含有したバナジウムか
らなるターゲットを、印加電圧600V、ターゲット電
流5Aで発生させたアルゴンプラズマでスパッタリング
し、絶縁膜2の上層に、ボロン含有バナジウム層7を膜
厚60nmとなるように堆積する。
【0044】次に、このチャンバー内に100cm3 /min
の流量の窒素ガスを導入して、チャンバー内圧力が3.
7×10-1Paに保たれるようにしておく。しかる後に基
板1の裏面側に設置したタングステンハロゲンランプに
より、600℃15秒の熱処理を行う。この熱処理によ
り、図4(b) に示すように、前記ボロン含有バナジウム
層7はコンタクト領域で硅化バナジウム層5となり、表
面では窒化バナジウム層6となる。従ってコンタクト領
域では硅化バナジウム層5と窒化バナジウム層6との積
層構造となり、一方絶縁膜2上ではボロン含有バナジウ
ム層7と窒化バナジウム層6との積層構造となる。
の流量の窒素ガスを導入して、チャンバー内圧力が3.
7×10-1Paに保たれるようにしておく。しかる後に基
板1の裏面側に設置したタングステンハロゲンランプに
より、600℃15秒の熱処理を行う。この熱処理によ
り、図4(b) に示すように、前記ボロン含有バナジウム
層7はコンタクト領域で硅化バナジウム層5となり、表
面では窒化バナジウム層6となる。従ってコンタクト領
域では硅化バナジウム層5と窒化バナジウム層6との積
層構造となり、一方絶縁膜2上ではボロン含有バナジウ
ム層7と窒化バナジウム層6との積層構造となる。
【0045】そしてさらに850℃30秒の熱処理を行
うことにより、図4(c) に示すように硅化バナジウム層
5の基板側にはp型拡散層3が形成された。このときp
型拡散層の接合深さは90nmであった。
うことにより、図4(c) に示すように硅化バナジウム層
5の基板側にはp型拡散層3が形成された。このときp
型拡散層の接合深さは90nmであった。
【0046】さらに、この半導体基板1を硫酸、過酸化
水素を1:2の割合で混合した溶液に10分間浸漬する
ことにより選択的に窒化バナジウム層6およびバナジウ
ム層4をエッチングし、硅化バナジウム層5だけを残
し、図4(d) に示すようなコンタクト構造が形成され
る。
水素を1:2の割合で混合した溶液に10分間浸漬する
ことにより選択的に窒化バナジウム層6およびバナジウ
ム層4をエッチングし、硅化バナジウム層5だけを残
し、図4(d) に示すようなコンタクト構造が形成され
る。
【0047】このようにして、p型拡散層の形成と同時
にコンタクト抵抗の低いコンタクト構造を得ることがで
きる。
にコンタクト抵抗の低いコンタクト構造を得ることがで
きる。
【0048】実施例3 次に本発明の第3の実施例について説明する。
【0049】前記実施例1,2では、いずれもスパッタ
リング法でバナジウム層を形成し、熱処理により界面に
硅化バナジウム層を形成したが、この例ではCVD法に
よりバナジウムを形成する。
リング法でバナジウム層を形成し、熱処理により界面に
硅化バナジウム層を形成したが、この例ではCVD法に
よりバナジウムを形成する。
【0050】まず、実施例2と同様、図5(a) に示すよ
うに、n型シリコン基板1にフィールド酸化膜(図示せ
ず)を形成したのち、分離された素子領域内に、絶縁膜
2を形成し、これにコンタクト窓としての開口を形成す
る。
うに、n型シリコン基板1にフィールド酸化膜(図示せ
ず)を形成したのち、分離された素子領域内に、絶縁膜
2を形成し、これにコンタクト窓としての開口を形成す
る。
【0051】そして、この基板をコールドウオール型の
CVD装置にセットし、装置のチャンバー内を2×10
-5Pa以下の真空に排気した後、基板を450℃まで昇温
する。そして1000cm3 /minの流量の水素ガスと20
0cm3 /minの流量のバナジウムクロライドガス(VCl
5 )とを導入する。このときチャンバー内の圧力が3.
7×10-3Paに維持されるようにする。そして図5(b)
に示すように絶縁膜2から露呈する基板表面に選択的に
バナジウム層4を膜厚60nmとなるように堆積する。
CVD装置にセットし、装置のチャンバー内を2×10
-5Pa以下の真空に排気した後、基板を450℃まで昇温
する。そして1000cm3 /minの流量の水素ガスと20
0cm3 /minの流量のバナジウムクロライドガス(VCl
5 )とを導入する。このときチャンバー内の圧力が3.
7×10-3Paに維持されるようにする。そして図5(b)
に示すように絶縁膜2から露呈する基板表面に選択的に
バナジウム層4を膜厚60nmとなるように堆積する。
【0052】そして、BF2 を加速電圧25keV、注
入ドーズ量8.0×1015cm-2の条件でイオン注入(マ
スクは図示せず)を行い、乾燥窒素雰囲気中、850℃
15秒の熱処理を行う。この熱処理により、バナジウム
層4は基板表面と反応して硅化バナジウム層5となり、
表面では窒化バナジウム層6となる。そして硅化バナジ
ウム層5の基板側にはp型拡散層3が形成されている。
入ドーズ量8.0×1015cm-2の条件でイオン注入(マ
スクは図示せず)を行い、乾燥窒素雰囲気中、850℃
15秒の熱処理を行う。この熱処理により、バナジウム
層4は基板表面と反応して硅化バナジウム層5となり、
表面では窒化バナジウム層6となる。そして硅化バナジ
ウム層5の基板側にはp型拡散層3が形成されている。
【0053】このようにして、p型拡散層の形成と同時
にコンタクト抵抗の低いコンタクト構造を得ることがで
きる。
にコンタクト抵抗の低いコンタクト構造を得ることがで
きる。
【0054】なお、この実施例ではイオン注入の後熱処
理を行い硅化バナジウムを形成したが、熱処理を行って
硅化バナジウムと窒化バナジウムとの積層構造を得た後
に、Bイオンの注入を行いp型拡散層を形成するように
してもよい。また、バナジウム層はブランケット状に形
成してもよい。
理を行い硅化バナジウムを形成したが、熱処理を行って
硅化バナジウムと窒化バナジウムとの積層構造を得た後
に、Bイオンの注入を行いp型拡散層を形成するように
してもよい。また、バナジウム層はブランケット状に形
成してもよい。
【0055】さらにまた、図5(c) に示した工程におい
て、硅化物形成のための熱処理に先立ち、この基板1を
450℃に保持したまま、チャンバーを2×10-5Pa以
下の真空に排気した後、500cm3 /minの流量の水素ガ
スと500cm3 /minの流量の窒素ガスと200cm3 /min
の流量のバナジウムクロライド(VCl5 )ガスを導入
する。このときチャンバー内の圧力が3.7×10-3Pa
に維持されるようにし、バナジウム層4上に20nm程度
の窒化バナジウム層6を選択的に形成しておくようにし
てもよい。またこの窒化バナジウム6の堆積工程では1
3.56MHz ,800Wの高周波電力を印加してRF放
電を行うことにより窒素プラズマを発生させるようにし
てもよい。
て、硅化物形成のための熱処理に先立ち、この基板1を
450℃に保持したまま、チャンバーを2×10-5Pa以
下の真空に排気した後、500cm3 /minの流量の水素ガ
スと500cm3 /minの流量の窒素ガスと200cm3 /min
の流量のバナジウムクロライド(VCl5 )ガスを導入
する。このときチャンバー内の圧力が3.7×10-3Pa
に維持されるようにし、バナジウム層4上に20nm程度
の窒化バナジウム層6を選択的に形成しておくようにし
てもよい。またこの窒化バナジウム6の堆積工程では1
3.56MHz ,800Wの高周波電力を印加してRF放
電を行うことにより窒素プラズマを発生させるようにし
てもよい。
【0056】さらに硅化バナジウムの形成はバナジウム
クロライドとシラン(SiH4 )および活性な水素を用
いて、半導体基板露出分、もしくは前記実施例等の方法
によりすでに形成した硅化バナジウム層等の金属硅化物
層上に硅化バナジウムを選択成長させるかもしくは全面
に成長させることによって行うようにしてもよい。
クロライドとシラン(SiH4 )および活性な水素を用
いて、半導体基板露出分、もしくは前記実施例等の方法
によりすでに形成した硅化バナジウム層等の金属硅化物
層上に硅化バナジウムを選択成長させるかもしくは全面
に成長させることによって行うようにしてもよい。
【0057】ところで、選択成長は、初期段階において
バナジウムクロライドがシリコンと反応し、硅化バナジ
ウムと四塩化硅素(SiCl4 )が形成され、そのとき
四塩化硅素が蒸発するため、基板表面にエッチピットや
ボイドが成長しやすい。
バナジウムクロライドがシリコンと反応し、硅化バナジ
ウムと四塩化硅素(SiCl4 )が形成され、そのとき
四塩化硅素が蒸発するため、基板表面にエッチピットや
ボイドが成長しやすい。
【0058】従って、シランと活性な水素を用いてシリ
コン基板との反応を抑え、硅化バナジウムを選択成長さ
せるとよい。このようにシリコン基板を浸蝕させない硅
化バナジウムの選択成長を用いることにより、0.05
μm 程度の浅いp+ /nおよびn+ /p接合の上にも硅
化バナジウムの張り付けを行うことができる。
コン基板との反応を抑え、硅化バナジウムを選択成長さ
せるとよい。このようにシリコン基板を浸蝕させない硅
化バナジウムの選択成長を用いることにより、0.05
μm 程度の浅いp+ /nおよびn+ /p接合の上にも硅
化バナジウムの張り付けを行うことができる。
【0059】なお、上記した硅化バナジウムの形成はス
パッタリング法によって直接形成するようにしてもよ
い。
パッタリング法によって直接形成するようにしてもよ
い。
【0060】その他、本発明は前述した実施例に限定さ
れるものではない。例えば熱処理方法としては、ハロゲ
ンランプによる加熱の他、レーザビーム、イオンビー
ム、電子ビームなどの照射による加熱等、瞬間的にシリ
コン基板を加熱する方法等を用いても良い。
れるものではない。例えば熱処理方法としては、ハロゲ
ンランプによる加熱の他、レーザビーム、イオンビー
ム、電子ビームなどの照射による加熱等、瞬間的にシリ
コン基板を加熱する方法等を用いても良い。
【0061】電極金属としても、タングステンに限定さ
れることなく、銅、アルミニウム、チタンなど他の金属
等でもよい。
れることなく、銅、アルミニウム、チタンなど他の金属
等でもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、半導体装置におけるコンタクト抵抗を大幅に低減す
ることができる。
ば、半導体装置におけるコンタクト抵抗を大幅に低減す
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
図。
図。
【図2】上記実施例の方法で形成したコンタクトと従来
例の方法で形成したコンタクトの表面近傍のキャリアプ
ロファイルを示す図。
例の方法で形成したコンタクトの表面近傍のキャリアプ
ロファイルを示す図。
【図3】本発明の第1の実施例の変形例である半導体装
置の製造工程図。
置の製造工程図。
【図4】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工程
図。
図。
【図5】本発明の第3の実施例の半導体装置の製造工程
図。
図。
1 シリコン基板 2 酸化シリコン膜 3 不純物拡散層 4 バナジウム層 5 硅化バナジウム層 6 窒化バナジウム層 7 ボロン含有バナジウム層 8 タングステン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須黒 恭一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町 1 株 式会社 東芝 総合研究所内 (56)参考文献 特開 平4−239126(JP,A) 特開 平4−148533(JP,A) 特開 平1−202860(JP,A) 特開 平2−256238(JP,A) 特開 平2−211622(JP,A) 特開 昭59−3978(JP,A) 特開 昭57−177565(JP,A) 特公 平3−6656(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 H01L 21/768
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板にボロンを不純物として導入
した不純物領域が形成され、該領域に対してコンタクト
するコンタクト層が形成された半導体装置において、 前記基板のコンタクト層が、ボロンとの化合物よりもシ
リコンとの化合物を形成する際の自由エネルギー低下が
大である金属の硅化物で構成されていることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項2】 半導体基板に形成されるボロンを不純物
として導入した不純物領域に対してコンタクトを形成す
る半導体装置の製造方法において、 前記コンタクトの形成は前記半導体基板上にボロンとの
化合物よりもシリコンとの化合物を形成する際の自由エ
ネルギー低下が大である金属の硅化物を形成する工程を
含むようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252356A JP3058956B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252356A JP3058956B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590206A JPH0590206A (ja) | 1993-04-09 |
JP3058956B2 true JP3058956B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=17236156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3252356A Expired - Fee Related JP3058956B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058956B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4570811B2 (ja) | 2001-04-27 | 2010-10-27 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置 |
JP7583550B2 (ja) * | 2020-08-13 | 2024-11-14 | 東京エレクトロン株式会社 | 半導体装置の電極部及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3252356A patent/JP3058956B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0590206A (ja) | 1993-04-09 |
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