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JP3057965B2 - アンチロックブレーキシステムの性能評価方法 - Google Patents

アンチロックブレーキシステムの性能評価方法

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Publication number
JP3057965B2
JP3057965B2 JP5176343A JP17634393A JP3057965B2 JP 3057965 B2 JP3057965 B2 JP 3057965B2 JP 5176343 A JP5176343 A JP 5176343A JP 17634393 A JP17634393 A JP 17634393A JP 3057965 B2 JP3057965 B2 JP 3057965B2
Authority
JP
Japan
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braking force
abs
change
performance
vehicle
Prior art date
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Application number
JP5176343A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0735649A (ja
Inventor
浩二 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5176343A priority Critical patent/JP3057965B2/ja
Publication of JPH0735649A publication Critical patent/JPH0735649A/ja
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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されたアン
チロックブレーキシステムの性能試験を行ってその性能
を評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】近年、自動車のブレーキとし
てアンチロック(もしくはアンチスキッド)ブレーキシ
ステム(Anti Lock(Skid) Brake
Systemを略して、以下ABSと称する)が採用
されている(例えば特開平2−6252号公報参照)。
【0003】一般に、急制動時や雪路などの滑りやすい
路面で制動をかけたとき、車輪はロックしやすく車両の
安定性が損われ、制動停止距離が長くなることから、A
BSでは、制動時の車輪回転数を検出し、制動力(ブレ
ーキ液圧)をコントロールして車輪のロックを防止し、
制動性能および制動時の旋回性能等の向上を目的として
いるものである。
【0004】一方、ABSの性能を的確に定量評価する
方法は今だ確立されておらず、一般的には低摩擦抵抗路
(低μ路)等で実走行を行って急制動をかけ、その時の
ABSの作動状態を官能的に評価するにとどまってい
る。
【0005】すなわち、ABSは、図5に示すように、
車輪11の回転数を車輪回転センサ12で検出してコン
トロールユニット13に送ってこれを監視し、車輪11
の回転が0となる(スリップする)前に電磁弁14を作
動させて、ブレーキ15に加わる制動力を絞る制御を行
う。再び車輪11が回転し始めると制動力を強める制御
を行い、このような動作を何回か繰り返すことにより、
制動力が図6に示すように波形状に変化する。なお、1
6はブレーキペダル、17はマスターシリンダである。
【0006】したがって、図6に示すような波形状の制
動力変化が表われることがABSが正常に作動している
証となる。同時に、上記のようなABSの作動による制
動力変化に伴いブレーキペダル16にはキックバックと
称される反力Fが生じる。
【0007】このようなことから、従来は、低μ路に実
車を持ち込んで走行状態から車両に急制動をかけ、実際
に車輪11がロックしないかどうか、ならびにブレーキ
ペダル16にキックバックが生じているかどうかを検査
員の官能で評価するようにしている。
【0008】このため、従来の評価方法では、自動車の
製造ラインにおいてインラインでABSの性能評価を行
うことができないばかりでなく、実走行試験のために大
規模な設備と多大な試験工数が必要であり、ABSの性
能について高精度な定量評価を行うことはきわめて困難
であった。
【0009】本発明は以上のような従来の課題に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、ABSの
性能評価を台上試験で定量的に、しかも高精度に行うこ
とができるようにした方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキテス
ター上に乗せた車両のブレーキ操作を行って、その車両
に搭載されているアンチロックブレーキシステムの性能
を評価する方法であって、前記ブレーキ操作を行った時
の車輪の制動力を検出してその制動力変化を監視すると
ともに、上下の制動力基準レベルの値と上下の許容限界
制動力レベルの値をそれぞれに予め設定しておき、予め
設定された規定時間内に上下の制動力基準レベルにまた
がる振幅の制動力変化が何回発生したか計数するととも
に、前記規定時間内に制動力が許容限界制動力レベルを
越えたかどうかチェックし、前記制動力変化の計数回数
と、制動力が許容限界レベルを越えたか否かにより総合
的にアンチロックブレーキシステムの性能の適否を判定
することを特徴としている。
【0011】
【作用】この方法によると、図6に示すように制動力変
化が波形状となって表われるのがABSが正常に作動し
ている証であることから、上下の制動力基準レベルにま
たがる振幅の制動力変化が何回繰り返されたかを計数
し、その回数が予め設定された規定回数を越えていて、
なおかつ制動力が一度でも上下の許容限界制動力レベル
を越えていないことを条件として、ABSが正常である
と判定され、それ以外の場合にはいずれもABSが正常
でないと判定されることになる。
【0012】
【実施例】図2,3は本発明方法を実施する四輪ブレー
キテスターの概略説明図であって、同図に示すように、
四輪ブレーキテスター1に車両2を乗り入れて、そのロ
ーラ3上に各車輪4を位置させるとともに、シリンダ5
により昇降駆動されるガイドローラ6にて車両2の前後
方向の移動を拘束する。これは、車両2の動きに伴う制
動力変化量を最小にするためである。
【0013】一方、前記各車輪4に接しているローラ3
をベルトあるいはチェーン等の巻掛伝達手段7を介して
ギヤードモータ8により回転駆動し、これらのローラ3
の回転により各車輪4を連れ回りさせる。
【0014】そして、前記ギヤードモータ8に付設され
たロードセル9により各車輪4の制動力を検出して信号
処理装置10で監視する一方、検査員が車両2のブレー
キペダルを踏み込むと制動力が上昇することから、これ
によってABSの性能を信号処理装置10で評価する。
【0015】ここで、図1および図6に示すように、A
BSの正常作動時にはその制動力が波形状に変化するこ
とは先に述べたとおりであるが、ABSが正常でない挙
動をした場合には制動力が波形状に変化しながらその振
幅が大きく変動することから、図1に示すように、上下
の制動力基準レベルa,bと同じく上下の許容限界制動
力レベルc,d、ならびに計測時間Tを予め図2の信号
処理装置10に記憶設定しておく。なお、eはABSが
正常でない場合の制動力のピークレベル、fは同じくA
BSが正常である場合の制動力のピークレベルである。
【0016】そして、予め設定された計測時間T内にお
いて、上下の制動力基準レベルa,bにまたがる振幅の
制動力変化が何回繰り返されたかを計数し、その回数が
予め設定された規定回数以上であって、なおかつ計測時
間T内において制動力のレベルが上下の許容限界制動力
レベルc,dを逸脱しなかった場合に限り、ABSが正
常に作動しているものと判定するものである。
【0017】なお、上記の制動力変化の計数回数だけで
ABSの性能の適否を判定することも可能ではある。し
かしながら、特に軸重の小さな車両においては、ABS
作動時の制動力変化の振幅が小さく、上記の上下の制動
力基準レベルa,b相互間のレベル差を小さくする必要
があり、このために、万一ABSが正常でない場合で
も、試験中の車両挙動による制動力変化でABSが正常
であると判定されてしまう可能性がある。このようなこ
とから、本実施例では、ABS性能の適否判定の精度を
高めるために、制動力変化の計数回数に加えて、上下の
許容限界制動力レベルc,dを越えたかどうかを、性能
適否判定の条件に加えている。
【0018】次に、本発明の一実施例を図1,4をもと
に詳細に説明すると、図2に示す四輪ブレーキテスター
1に試験対象となる車両2を乗り入れた上で、ローラ3
の回転により車輪4を連れ回りさせるまでは前述したと
おりである(図4のステップS1〜S4)。この時の各
車輪4の制動力は図2のロードセル9により検出された
上で信号処理装置10で監視されている。
【0019】そして、検査員が車両2のブレーキペダル
を踏み込むと、制動力が上昇してその度合に応じてAB
Sが作動し、図1に示すように制動力の変化が波形状と
なって表われる。
【0020】この制動力が変化する過程において、その
制動力のレベルが下側の許容限界制動力レベルdよりも
高くなったことを条件に計測時間Tのタイムカウントが
開始され(ステップS5)、信号処理装置10では上記
の計測時間Tがタイムアップするまでの間に、上下の制
動力基準レベルa,bにまたがる振幅の制動力変化が何
回繰り返されたを計数する一方、同じくその計測時間T
内に制動力レベルが上側もしくは下側の許容限界制動力
レベルcまたはdを越えたかどうかチェックする(ステ
ップS6〜S9)。
【0021】すなわち、上記の制動力変化の回数の計数
にあたっては、制動力のレベルが上側の基準制動力レベ
ルaを越えたのちに下側の基準制動力レベルbを下回っ
たことを条件に、これを一回の制動力変化の回数として
計数する。
【0022】そして、上記の計測時間T内において、制
動力レベルが一回でも上側もしくは下側の許容限界制動
力レベルcまたはdを越えた場合にはABSに何らかの
不具合があるものと判定して、直ちに「ABS NG処
理」を行い、例えば図示外の表示装置に「ABS N
G」の表示とそのNG項目とを表示させて、後工程での
ABSの再調整を指示した上で試験を終了する(ステッ
プS8,S9,S10,S12)。
【0023】また、上記の計測時間T内において、制動
力変化の計数回数が予め設定された規定回数に達し、な
おかつ一度も上下の許容限界制動力レベルc,dを越え
なかった場合にはABSが正常であるとみなして、例え
ば前記表示装置に「ABSOK」の表示をさせて試験を
終了し(ステップS7,S8,S9,S11,S1
2)、他方、上記の計測時間Tがタイムアップした時点
で制動力変化の計数回数が規定回数に達しない場合に
は、上記と同様に「ABS NG」の表示とそのNG項
目とを表示させて、後工程でのABSの再調整を指示し
た上で、試験を終了する(ステップS6,S7,S1
0,S12)。
【0024】そして、試験終了後に、図2,3に示すロ
ーラ3の回転を停止させるとともに、ガイドローラ6を
下降させた上で車両2を退出させる(ステップS13,
S14,S15)。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両に搭
載されたABSの性能評価をブレーキテスター上での台
上試験として実施できることから、車両一台ごとのAB
Sの性能をインラインで定量的に、しかも高精度に評価
できるようになって、その評価結果とABSそのものの
性能の信頼性が大幅に向上するほか、ABSの性能評価
に要する設備と工数を大幅に削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、制動力変化と上
下の制動力基準レベルおよび上下の許容限界制動力レベ
ルとの関係を示す説明図。
【図2】本発明が適用される四輪ブレーキテスターの概
略説明図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】本発明の一実施例を示す処理手順のフローチャ
ート。
【図5】アンチロックブレーキシステムの概略説明図。
【図6】アンチロックブレーキシステムの車輪回転数変
化と制動力変化との関係を示す説明図。
【符号の説明】
1…四輪ブレーキテスター 2…車両 3…ローラ 4…車輪 8…ギヤードモータ 9…ロードセル 10…信号処理装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキテスター上に乗せた車両のブレ
    ーキ操作を行って、その車両に搭載されているアンチロ
    ックブレーキシステムの性能を評価する方法であって、 前記ブレーキ操作を行った時の車輪の制動力を検出して
    その制動力変化を監視するとともに、上下の制動力基準
    レベルの値と上下の許容限界制動力レベルの値をそれぞ
    れに予め設定しておき、 予め設定された規定時間内に上下の制動力基準レベルに
    またがる振幅の制動力変化が何回発生したか計数すると
    ともに、前記規定時間内に制動力が許容限界制動力レベ
    ルを越えたかどうかチェックし、 前記制動力変化の計数回数と、制動力が許容限界レベル
    を越えたか否かにより総合的にアンチロックブレーキシ
    ステムの性能の適否を判定することを特徴とするアンチ
    ロックブレーキシステムの性能評価方法。
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