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JP3057039B2 - ダイバー用水中通話装置 - Google Patents

ダイバー用水中通話装置

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Publication number
JP3057039B2
JP3057039B2 JP9268605A JP26860597A JP3057039B2 JP 3057039 B2 JP3057039 B2 JP 3057039B2 JP 9268605 A JP9268605 A JP 9268605A JP 26860597 A JP26860597 A JP 26860597A JP 3057039 B2 JP3057039 B2 JP 3057039B2
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JP
Japan
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signal
voice message
electric signal
communication device
diver
Prior art date
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Application number
JP9268605A
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JPH11113082A (ja
Inventor
正孝 植木
Original Assignee
ウエタックス株式会社
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Publication date
Application filed by ウエタックス株式会社 filed Critical ウエタックス株式会社
Priority to JP9268605A priority Critical patent/JP3057039B2/ja
Publication of JPH11113082A publication Critical patent/JPH11113082A/ja
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Publication of JP3057039B2 publication Critical patent/JP3057039B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、湖や海等の水中
において信号音または音声を伝えるダイバー用水中通話
装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、圧縮空気を詰めたタンクから送られてくる空気を
呼吸して、人間が水中に滞在している場合、水中で情報
を伝える手段として、圧縮空気により上記タンクから送
られた空気によって音を発する水中ホイッスルがある。
【0003】ところが、上記水中ホイッスルでは、呼吸
をするために必要なタンクの空気を用いるため、煩雑に
使用できないという欠点がある。また、水中ホイッスル
に砂が入ると音が出なくなるため、実用性に乏しいとい
う欠点がある。
【0004】また、上記水中ホイッスル以外に音声信号
を水中スピーカから音波として水中に伝える装置もある
が、水深が10mより深くなると、水圧の影響を受けて
音声領域での音響信号の伝達が非常に困難になり、受け
取る側が十分な音圧を得ることができないため、音が聞
こえにくいという問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、水中で情報を
表す信号音や音声を伝えることができ、水深が10m以
下でも十分な音圧を得ることができるダイバー用水中通
話装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のダイバー用水中通話装置は、情報を表す
信号音を電気信号として出力する信号音発生部と、どの
情報を出力するかを表す信号を上記信号音発生部に出力
する選択部と、弾性変形可能な音響振動板を有する密封
容器と、上記密封容器内に設けられ、上記信号音発生部
からの上記信号音を表す電気信号を機械的振動信号に変
換して、上記音響振動板を振動させて音波として伝える
電気信号−機械的振動信号変換部と、上記密封容器内に
設けられ、上記音響振動板との間に密封空間を形成する
と共に、上記電気信号−機械的振動信号変換部を支持す
る弾性変形可能な支持板とを備えたことを特徴としてい
る。
【0007】上記請求項1のダイバー用水中通話装置に
よれば、上記選択部により選択された情報を表す信号音
を伝達するとき、選択部からのどの情報を出力するかを
表す信号に基づいて、上記信号音発生部は、例えば、単
一周波数による信号音を電気信号として出力したり、周
波数の異なる2以上の信号音が組み合わされた音を電気
信号として出力したりする。そして、上記密封容器内に
設けられた電気信号−機械的振動信号変換部により、上
記信号音発生部からの電気信号を機械的振動信号に変換
して、弾性変形可能な音響振動板を振動させて音波とし
て伝える。そうして、単一周波数の信号音をオンオフさ
せたモールス信号等を水中に伝えたり、周波数の異なる
複数の信号音が組み合わされた信号音を水中に伝えたり
することによって、様々な内容の情報を伝えることがで
きる。このとき、上記音響振動板の厚みを調整して、音
響振動板の固有振動周波数を特に中音域の周波数(例え
ば、3.4khz)にすることによって、中音域で十分な
音圧が得られる。また、水深が深くなるにつれて、上記
音響振動板にかかる水圧が大きくなり、その水圧により
音響振動板が弾性変形して内側に押し込められる。そし
て、上記音響振動板と支持板との間の密閉空間に充填さ
れた例えば空気が圧縮され、その圧縮空気によって支持
板も内側に弾性変形して湾曲し、音響振動板を振動させ
る電気信号−機械的振動信号変換部が水圧による影響を
受けることがないので、水深10m以下の水圧に耐え
る。したがって、水中ホイッスルのように呼吸用の空気
を使用することなく、水中で情報を表す信号音を伝える
ことができ、水深が10m以下でも十分な音圧を得るこ
とができる。
【0008】また、請求項2のダイバー用水中通話装置
は、予め記録された音声メッセージまたは合成された音
声メッセージを電気信号として出力する音声メッセージ
発生部と、どの音声メッセージを出力するかを表す信号
を上記音声メッセージ発生部に出力する選択部と、弾性
変形可能な音響振動板を有する密封容器と、上記密封容
器内に設けられ、上記音声メッセージ発生部からの上記
音声メッセージを表す電気信号を機械的振動信号に変換
して、上記音響振動板を振動させて音波として伝える電
気信号−機械的振動信号変換部と、上記密封容器内に設
けられ、上記音響振動板との間に密封空間を形成すると
共に、上記電気信号−機械的振動信号変換部を支持する
弾性変形可能な支持板とを備えたことを特徴としてい
る。
【0009】上記請求項2のダイバー用水中通話装置に
よれば、上記選択部により選択された音声メッセージを
伝達するとき、選択部からのどの音声メッセージを出力
するかを表す信号に基づいて、上記音声メッセージ発生
部は、選択された音声メッセージを電気信号として出力
し、上記密封容器内に設けられた電気信号−機械的振動
信号変換部により、上記信号音発生部からの電気信号を
機械的振動信号に変換して、弾性変形可能な音響振動板
を振動させて音波として伝える。そうして、選択された
音声メッセージを水中に伝えることによって、様々な内
容の情報を伝えることができる。このとき、上記音響振
動板の厚みを調整して、音響振動板の固有振動周波数を
特に中音域の周波数(例えば、3.4khz)にすることに
よって、中音域で十分な音圧が得られる。また、水深が
深くなるにつれて、上記音響振動板にかかる水圧が大き
くなり、その水圧により音響振動板が弾性変形して内側
に押し込められる。そして、上記音響振動板と支持板と
の間の密閉空間に充填された例えば空気が圧縮され、そ
の圧縮空気によって支持板も内側に弾性変形して湾曲
し、音響振動板を振動させる電気信号−機械的振動信号
変換部が水圧による影響を受けることがないので、水深
10m以下の水圧に耐える。したがって、水中で音声メ
ッセージを伝えることができ、水深が10m以下でも十
分な音圧を得ることができる。
【0010】また、請求項3のダイバー用水中通話装置
は、請求項2のダイバー用水中通話装置において、音声
を電気信号に変換するマイクロホンを備え、上記選択部
は、上記マイクロホンからの上記電気信号が表す音声を
識別して、その識別された音声に応じた内容の音声メッ
セージを表す電気信号を出力するように上記音声メッセ
ージ発生部に指令する信号を出力することを特徴として
いる。
【0011】上記請求項3のダイバー用水中通話装置に
よれば、例えば、上記マイクロホンのみを船上に設置し
て本体とケーブルで接続した場合、船上からマイクロホ
ンで水中の人間に呼びかけると、マイクロホンにより音
声信号が変換された電気信号に基づいて、上記選択部
は、上記電気信号が表す音声を識別して、その識別され
た音声に対応する内容の音声メッセージを選択し、選択
された音声メッセージを表す電気信号を出力するように
音声メッセージ発生部に指令する信号を出力する。その
指令信号に従って音声メッセージ発生部により音声メッ
セージを表す電気信号を出力する。したがって、話し手
の音声がそのまま水中に音波として伝わるのではなく、
話し手の言葉に対応した音声メッセージが予め記録され
た音声メッセージまたは合成された音声メッセージとし
て水中に伝わる。
【0012】また、請求項4のダイバー用水中通話装置
は、請求項2のダイバー用水中通話装置において、超音
波信号を電気信号に変換する超音波受信部を備え、上記
選択部は、上記超音波受信部からの上記電気信号が表す
情報を識別して、その識別された情報に応じた内容の音
声メッセージを表す電気信号を出力するように上記音声
メッセージ発生部に指令する信号を出力することを特徴
としている。
【0013】上記請求項4のダイバー用水中通話装置に
よれば、例えば、船上から超音波信号で水中の人間に情
報を送信し、上記超音波受信部により水中を伝搬する超
音波を受信して、上記超音波信号を電気信号に変換す
る。上記選択部は、上記超音波受信部からの電気信号が
表す情報を識別して、その超音波信号に対応する内容の
音声メッセージを選択し、選択された音声メッセージを
表す電気信号を出力するように、音声メッセージ発生部
に指令する信号を出力する。その指令信号に従って音声
メッセージを表す電気信号を音声メッセージ発生部より
出力する。したがって、話し手の音声がそのまま水中に
音波として伝わるのではなく、送られた超音波信号に対
応した内容の音声が予め記録された音声または合成音声
として水中に伝わる。
【0014】また、請求項5のダイバー用水中通話装置
は、請求項2のダイバー用水中通話装置において、アク
アラング用タンクの空気圧,水深または温度を検出する
センサのうちの少なくとも1つのセンサを備え、上記選
択部は、上記センサからの検出信号に応じた内容の音声
メッセージを表す電気信号を出力するように上記音声メ
ッセージ発生部に指令する信号を出力することを特徴と
している。
【0015】上記請求項5のダイバー用水中通話装置に
よれば、スキューバーダイビング等において、圧縮空気
を詰めたアクアラング用タンクの空気圧,水深または温
度のうちの少なくとも1つをセンサにより検出する。上
記センサからの検出信号に基づいて、上記検出信号の内
容に応じた音声メッセージ(例えば「ただいま、タンク
圧160、水深15m、潜水時間25分です」)を表す
電気信号を出力するように、上記選択部により音声メッ
セージ発生部に指令する信号を出力する。上記音声メッ
セージ発生部は、音声メッセージを表す電気信号を出力
して、電気信号−機械的振動信号変換部により、上記信
号音発生部からの電気信号を機械的振動信号に変換し
て、上記音響振動板を振動させて音声メッセージを音波
として伝える。したがって、ダイビング中に、暗い水中
でも計器の表示を見ることなく、タンク内の空気圧,水
深および温度のうちの少なくとも1つを知ることがで
き、一定時間毎に音声により状況を知らせることによっ
て、注意を促すことができる。また、例えば、空気残量
が所定量以下になると、すなわち、所定空気圧以下にな
ると、音声で知らせるようにすることによって、安全性
を向上できる。
【0016】また、請求項6のダイバー用水中通話装置
は、請求項2のダイバー用水中通話装置において、上記
音声メッセージ発生部は、音声メッセージを電気信号と
して記録する音声メッセージ記録部と、上記音声メッセ
ージ記録部により記録された音声メッセージを電気信号
として再生する音声メッセージ再生部とを有することを
特徴としている。
【0017】上記請求項6のダイバー用水中通話装置に
よれば、上記音声メッセージ発生部は、上記音声メッセ
ージ記録部により予め必要な音声メッセージを記録し
て、上記音声メッセージ再生部により記録された音声メ
ッセージを再生するので、必要な音声メッセージを適宜
その場で記録して、再生することができる。
【0018】また、請求項7のダイバー用水中通話装置
は、請求項1または2のダイバー用水中通話装置におい
て、上記音響振動板の少なくとも一部が光透過性を有す
ると共に、上記密封容器内に設けられ、上記音響振動板
の光透過性を有する部分を介して外向に光を照射する光
源を備えたことを特徴としている。
【0019】上記請求項7のダイバー用水中通話装置に
よれば、上記光源からの光の照射によりこのダイバー用
水中通話装置を照明器具と兼用することができる。ま
た、このダイバー用水中通話装置の電源として電池を用
いた場合、その電池により上記光源を点灯させることに
よって、光源の明るさの程度で電池の寿命を判断するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明のダイバー用水中
通話装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0021】(第1実施形態)図1はこの発明の第1実
施形態のダイバー用水中通話装置のブロック図であり、
1はスイッチSW1のオンによりアドレス信号を出力す
るコントロール部、2は上記コントロール部1からのア
ドレス信号に基づいて、信号音を表すデジタル信号を発
生するデジタル信号発生部、3は図示しない切替スイッ
チに従って切替信号をコントロール部1に出力する選択
部としての切替部、4は上記デジタル信号発生部2から
のデジタル信号を受けて、そのデジタル信号をアナログ
信号に変換するD/A(デジタル/アナログ)変換器、5
は上記D/A変換器4からのD/A変換されたアナログ
信号を増幅する電力増幅器、6は上記電力増幅器5によ
り増幅されたアナログ信号である電気信号を機械的振動
信号を変換して、その機械的振動信号を水中に音波とし
て出力するスピーカ部である。上記デジタル信号発生部
2,D/A変換器4および電力増幅器5で信号音発生部
を構成している。
【0022】上記デジタル信号発生部2は、単一周波数
の信号波形のデジタルデータ(例えば4ビット構成)のテ
ーブルを複数種類格納しており、コントロール部1から
のアドレス信号によりそのテーブルから順次デジタルデ
ータが出力される。そして、上記切替部3によりコント
ロール部1から出力されるアドレス信号を他のテーブル
に対応するアドレス信号に変える。そうすると、上記デ
ジタル信号発生部2は、異なる周波数の信号波形のデジ
タルデータのテーブルから順次デジタルデータをデジタ
ル信号として出力する。
【0023】また、図7(A),(B)は上記ダイバー用水中
通話装置の正面図と側面から見た断面図を示している。
このダイバー用水中通話装置は、円筒部71aとその円
筒部71aの一端に弾性変形可能な外向に膨らんだ凸形
状の音響振動板71bからなる前部ケース71と、上記
前部ケース71の他端に一端が螺合された円筒形状の有
底の後部ケース81とを有している。上記音響振動板7
1bの材質は、使用する周波数によって、アルミニウム,
ステンレス,ポリプロピレンおよびその他の全てのプラ
スチックを用いてもよい。また、上記前部ケース71と
後部ケース81とをOリング83によりシールして、前
部ケース71と後部ケース81とで密閉容器を構成して
いる。上記音響振動板71bの略中央内側に一端が固定
された円筒形状のアルミ管76と、上記アルミ管76の
他端側外周に巻かれたボイスコイル77とを備えてい
る。上記前部ケース71の内側に、ボイスコイル77の
他端側が貫通する穴72aが設けられたドーナツ板状の
弾性変形可能な支持板72を音響振動板71bから所定
の間隔をあけて固定している。上記支持板72の音響振
動板71bに対して反対側の一端に一端が固定され、略
中央に穴73aが設けられたドーナツ板状の第1の極片
73と、上記第1の極片73の他端に一端が固定された
ドーナツ板状の永久磁石74と、上記永久磁石74の他
端に一端が固定され、中心から音響振動板71b側に延
びた円柱部75aを有する円板状の第2の極片75と、
上記第2の極片75の他端に取り付けられた制御基板8
0とを備えている。上記永久磁石74から発生する磁束
は、第1の極片73と第2の極片75とを介してボイス
コイル77に交差するように閉磁路を形成している。ま
た、上記有底の後部ケース81は、内側に取り付けられ
た電池82と、押ボタン式のスイッチSW1とを有して
いる。
【0024】上記第1の極片73,永久磁石74,第2の
極片75およびボイスコイル77で電気信号−機械的振
動信号変換部を構成し、その電気信号−機械的振動信号
変換部を支持板72によって支持している。また、上記
制御基板80は、図1に示すコントロール部1,デジタ
ル信号発生部2,切替部3,D/A変換器4および電力増
幅器5で構成されている。上記電力増幅器5で増幅され
た電気信号をボイスコイル77に入力している。
【0025】上記構成のダイバー用水中通話装置では、
デジタル信号発生部2,D/A変換器4および電力増幅
器5によって出力された単一周波数による信号音を表す
電気信号を、スピーカ部6により機械的振動信号に変換
して、弾性変形可能な音響振動板71bを振動させて水
中に音波として伝える。そして、単一周波数の信号音を
オンオフさせて、「ピー,ピー」や「ポー,ポー」等を伝
えたり、モールス信号等を伝えたりすることによって、
様々な内容の情報を伝えることができる。また、上記音
響振動板71bの厚みを調整して、音響振動板71bの固
有振動周波数を特に中音域の周波数(例えば、3.4kh
z)にすることによって、中音域で十分な音圧が得られ
る。
【0026】また、水深が深くなるにつれて、上記音響
振動板71bにかかる水圧が大きくなり、その水圧によ
り音響振動板71bが弾性変形して内側に押し込められ
る。そして、上記音響振動板71bと支持板72との間
の密閉空間に充填された例えば空気が圧縮され、その圧
縮空気によって支持板72も内側に弾性変形して湾曲
し、音響振動板71bを振動させる電気信号−機械的振
動信号変換部が水圧による影響を受けることがないの
で、水深10m以下の水圧に耐える。
【0027】また、上記ダイバー用水中通話装置の音響
振動板71bが直径100mm以上の場合は、水圧や熱(ボ
イスコイルの発熱)に対する対策が必要であるが、直径
が50mm以下となると内部の空気層が少なくなるため、
自己放熱が可能となり、共振点が高くなって、特に30
0Hz〜5kHzにおいて任意の共振ピークを作ることが
できる。このため、水深50mにおいても半径10mの
範囲内で聞くことが可能になった。また、単一周波数の
呼び出す信号では、水中で30m以上の到達距離が得ら
れた。また、上記音響振動板と前部ケースとを一体成形
することで、容易に密閉度を保つことができる。さら
に、大きい入力パワーが必要な場合は、円筒巻き接着に
より形成されたボイスコイル単体で直接放熱することも
可能である。
【0028】したがって、水中ホイッスルのように呼吸
用の空気を使用することなく、水中で信号音を伝えるこ
とができ、水深が10m以下でも十分な音圧を得ること
ができる。
【0029】なお、この第1実施形態のダイバー用水中
通話装置は、船上と水中との連絡用にも適用可能であ
る。
【0030】(第2実施形態)図2はこの発明の第2実
施形態のダイバー用水中通話装置のブロック図である。
なお、このダイバー用水中通話装置は、制御基板80を
除いて第1実施形態の図7(b)と同様の構成をしてい
る。
【0031】図2において、11はスイッチSW2のオ
ンによりアドレス信号を出力するコントロール部、12
は上記コントロール部11からのアドレス信号に基づい
て、信号音を表すデジタル信号を発生するデジタル信号
発生部、13は図示しない切替スイッチに従って切替信
号をコントロール部11に出力する選択部としての切替
部、14は上記デジタル信号発生部12からのデジタル
信号を受けて、そのデジタル信号をアナログ信号に変換
するD/A(デジタル/アナログ)変換器、15は上記D
/A変換器14からのD/A変換されたアナログ信号を
増幅する電力増幅器、16は上記電力増幅器15により
増幅されたアナログ信号である電気信号を機械的振動信
号を変換して、その機械的振動信号を水中に出力するス
ピーカ部である。上記デジタル信号発生部12,D/A
変換器14および電力増幅器15で信号音発生部を構成
している。
【0032】上記ダイバー用水中通話装置は、デジタル
信号発生部12を除いて、第1実施形態のダイバー用水
中通話装置と同様の構成をしている。上記デジタル信号
発生部12が第1実施形態のデジタル信号発生部2と異
なるのは、周波数の異なる複数の信号音が組み合わされ
たデジタルデータのテーブルを有している点である。
【0033】上記構成のダイバー用水中通話装置では、
デジタル信号発生部12,D/A変換器14および電力
増幅器15によって出力された周波数の異なる2以上の
信号音が組み合わされた信号音を表す電気信号を、スピ
ーカ部6により機械的振動信号に変換して、弾性変形可
能な音響振動板71bを振動させて水中に音波として伝
える。このように、周波数の異なる複数の信号音の組み
合わせ音(例えば「ピポー,ピポー」,「ピパー,ピパー」
または「パーピー,パピー」)によって、様々な内容の情
報を伝えることができる。
【0034】(第3実施形態)図3はこの発明の第3実
施形態のダイバー用水中通話装置のブロック図であり、
21はマイクロホン、22は上記マイクロホン21から
の信号を受けて、特定の周波数帯域(例えば音声帯域)の
みを通すフィルタ、23は超音波信号を電気信号に変換
する超音波受信用マイクロホン、24は上記超音波受信
用マイクロホン23からの電気信号を受けて、その電気
信号を必要なレベルに増幅する超音波信号増幅器、25
は上記フィルタ22と超音波信号増幅器24からの各信
号を処理する選択部としての信号処理部、26は上記信
号処理部25からの制御信号を受けて、予め登録された
合成音声メッセージを表す電気信号を出力する音声合成
部、27は上記音声合成部26からの合成音声メッセー
ジを表す電気信号を増幅する電力増幅器、28は上記電
力増幅器27により増幅された電気信号を機械的振動信
号に変換して、その機械的振動信号を水中に出力するス
ピーカ部である。上記信号処理部25は、マイクロコン
ピュータと入出力回路などからなる。
【0035】なお、このダイバー用水中通話装置では、
マイクロホン21とフィルタ22の組み合わせか、また
は超音波受信用マイクロホン23と超音波信号増幅器2
4の組み合わせの一方のみを用いてもよい。上記超音波
受信用マイクロホン23と超音波信号増幅器24で超音
波受信部を構成すると共に、上記音声合成部26と電力
増幅部27で音声メッセージ発生部を構成している。ま
た、上記スピーカ部28は、制御基板80を除き図7
(A),(B)に示すダイバー用水中通話装置と同様の構成を
している。
【0036】上記構成のダイバー用水中通話装置では、
音声メッセージ発生部26と電力増幅器27によって出
力された合成音声メッセージ(例えば「水上より連絡で
す」)を表す電気信号を、スピーカ部6により機械的振
動信号に変換して、弾性変形可能な音響振動板(図示せ
ず)を振動させて水中に伝える。このように、合成音声
メッセージを伝えることによって、様々な内容の情報を
伝えることができる。したがって、第1実施形態の作
用,効果と同様に、水中で音声メッセージを伝えること
ができ、水深が10m以下でも十分な音圧を得ることが
できる。また、水中で明瞭に聞き取れるように、合成音
声メッセージを作成したりすることによって、広い範囲
で明瞭に聞き取ることが可能となる。なお、音声メッセ
ージ発生部は、合成音声メッセージではなく、予め記録
された音声メッセージを表す電気信号を出力してもよ
い。
【0037】また、例えば、船上から上記マイクロホン
21で水中の人間に呼びかけると、信号処理部25は、
呼びかけた音声を識別して、その識別された音声に対応
する内容の音声メッセージを選択し、選択された音声メ
ッセージを表す電気信号を出力するように、音声合成部
26に指令する信号を出力する。また、船上から超音波
信号で水中の人間に情報を送信し、上記信号処理部25
は、送信された超音波信号が表す情報を識別して、その
情報に対応する内容の音声メッセージを選択し、選択さ
れた音声メッセージを表す電気信号を出力するように、
音声合成部26に指令する信号を出力する。したがっ
て、話し手の音声がそのまま水中に音波として伝わるの
ではなく、話し手の言葉または上記超音波信号が表す情
報に対応した内容の合成音声メッセージが水中に伝わ
る。
【0038】(第4実施形態)図4はこの発明の第4実
施形態のダイバー用水中通話装置のブロック図であり、
31はアクアラング用タンク(図示せず)内の圧力を検出
する圧力計、32は上記圧力計31により検出された圧
力信号を増幅する圧力信号増幅器、33は水深を検出す
る水深計、34は上記水深計33により検出された水深
信号を増幅する水深信号増幅器、35は温度を検出する
温度計、36は上記温度計35により検出された温度信
号を増幅する温度信号増幅器、37は上記圧力信号増幅
器32,水深信号増幅器34,温度信号増幅器36からの
各信号に基づいて、制御信号を出力する選択部としての
信号処理部、38は上記信号処理部37からの制御信号
を受けて、音声メッセージを合成する音声合成部、39
は上記音声合成部からの合成された音声メッセージを表
す電気信号を増幅する電力増幅器、40は上記電力増幅
器39からの増幅された電気信号を機械的振動信号を変
換して、その機械的振動信号を水中に出力するスピーカ
部である。上記信号処理部37は、マイクロコンピュー
タと入出力回路などからなる。また、上記音声合成部3
8と電力増幅部39で音声メッセージ発生部を構成して
いる。なお、上記スピーカ部40は、制御基板80を除
き図7(A),(B)に示すダイバー用水中通話装置と同様の
構成をしている。
【0039】上記構成のダイバー用水中通話装置では、
圧縮空気を詰めたアクアラング用タンク(図示せず)の空
気圧,水深および温度を圧力計31,水深計33および温
度計35により夫々検出する。上記圧力計31,水深計
33および温度計35からの各信号に応じた内容の合成
音声メッセージ(例えば「ただいま、タンク圧160、
水深15m、潜水時間25分です」)を表す電気信号を
出力するように、信号処理部37により音声合成部38
に指令する信号を出力する。上記音声合成部38は、合
成音声メッセージを表す電気信号を出力して、その電気
信号を電力増幅器39で増幅し、スピーカ部40によ
り、電力増幅器39からの電気信号を機械的振動信号に
変換して、音響振動板(図示せず)を振動させて合成音声
メッセージを音波として伝える。したがって、ダイビン
グ中に、暗い水中でも計器の表示を見ることなく、タン
ク内の空気圧,水深および温度を知ることができ、一定
時間毎に音声により状況を知らせることによって、注意
を促すことができる。また、例えば、空気残量が所定量
以下になると、音声で知らせるようにすることによっ
て、安全性を向上することができる。
【0040】なお、上記ダイバー用水中通話装置では、
圧力計31,水深計33および温度計35を用いたが、
圧力計31,水深計33および温度計35の少なくとも
1つを用いてもよい。さらに、他のセンサを用いて、そ
のセンサにより検出された信号に基づいて、音声メッセ
ージを出力してもよい。
【0041】(第5実施形態)図5はこの発明の第5実
施形態のダイバー用水中通話装置のブロック図であり、
41はマイクロホン、42上記マイクロホン41からの
信号を受けて、特定の周波数帯域(例えば音声帯域)のみ
を通すフィルタ、43は超音波信号を電気信号に変換す
る超音波受信用マイクロホン、44上記超音波受信用マ
イクロホン43からの電気信号を受けて、その電気信号
を増幅する超音波増幅器、45は図示しないタンク内の
圧力を検出する圧力計、46は上記圧力計31からの圧
力信号を増幅する圧力信号増幅器、47水深を検出する
水深計、48は上記水深計33からの水深信号を増幅す
る水深信号増幅器、49は温度を検出する温度計、50
は上記温度計35からの温度信号を増幅する温度信号増
幅器、51は上記フィルタ22,超音波信号増幅器24,
圧力計31,水深計33および温度計35の各信号を処
理する選択部としての信号処理部、52は上記信号処理
部51からの制御信号を受けて、予め登録された合成音
声メッセージを表す電気信号を出力する音声合成部、上
記音声合成部52からの合成された音声メッセージを表
す電気信号を増幅する電力増幅器53、上記電力増幅器
53により増幅された電気信号を機械的振動信号に変換
して、その機械的振動信号を水中に音波として出力する
スピーカ部である。上記音声合成部52と電力増幅部5
3で音声メッセージ発生部を構成している。上記信号処
理部51は、マイクロコンピュータと入出力回路などか
らなる。なお、上記スピーカ部54は、制御基板80を
除き図7(A),(B)に示すダイバー用水中通話装置と同様
の構成をしている。
【0042】上記構成のダイバー用水中通話装置は、第
3,第4実施形態と同じ作用,効果を有している。
【0043】なお、このダイバー用水中通話装置では、
マイクロホン41とフィルタ42の組み合わせか、また
は超音波受信用マイクロホン43と超音波信号増幅器4
4の組み合わせの一方のみを用いてもよい。また、上記
圧力計45,水深計47および温度計49を用いたが、
圧力計,水深計および温度計のうちの少なくとも1つを
用いてもよい。さらに、他のセンサを用いて、そのセン
サにより検出された信号に基づいて、音声メッセージを
出力してもよい。
【0044】(第6実施形態)図6はこの発明の第6実
施形態のダイバー用水中通話装置のブロック図であり、
61は音声信号を電気信号に変換するマイクロホン、6
2は上記マイクロホン61からの電気信号を受けると共
に、スイッチSW10〜SWnの一端が夫々接続され、
上記スイッチSW10〜SWnの他端が接続された選択
部としてのスイッチマトリックス、63は上記スイッチ
マトリックス62からの選択信号および音声メッセージ
を表す電気信号を受けて、その音声メッセージを記録し
たり、記録された音声メッセージを再生したりする音声
記録再生部、64は上記音声記録再生部63からの再生
された音声メッセージを表す電気信号を増幅する電力増
幅器、65は上記電力増幅器64により増幅された電気
信号を機械的振動信号に変換して、その機械的振動信号
を水中に音波として伝えるスピーカ部である。上記信号
処理部51は、マイクロコンピュータと入出力回路など
からなる。また、上記音声記録再生部63と電力増幅器
64で音声メッセージ発生部を構成しており、音声記録
再生部63は、音声信号をデジタル信号に変換して半導
体メモリに記憶する音声メッセージ記録部と、その半導
体メモリに記憶されたデジタル信号を音声信号に変換し
て出力する音声メッセージ再生部で構成されている。な
お、上記スピーカ部54は、制御基板80を除き図7
(A),(B)に示すダイバー用水中通話装置と同様の構成を
している。
【0045】上記構成のダイバー用水中通話装置は、陸
上でスイッチSW10〜SWnのうちの1つをオンし
て、スイッチSW20をオンにすると、音声記録を開始
し、音声記録再生部63は、マイクロホン61からの音
声信号をスイッチSW10〜SWnのうちのオンされた
スイッチに対応させて記録する。そして、スイッチSW
20をオフにすると音声記録を終了する。同様にして、
スイッチSW20をオンし、スイッチSW10〜SWn
のうちの他のスイッチをオンして、音声メッセージを記
録する。こうして、複数の音声メッセージを記録した
後、スイッチSW20をオフした状態で水中にてスイッ
チSW10〜SWnのうちのいずれかのスイッチをオン
にすると、音声記録再生部63よりそのスイッチに対応
する音声メッセージ(例えば「この魚は…です」、「水
中案内です…」)を出力する。上記音声記録再生部63
からの音声信号を電力増幅器64により増幅して、水中
スピーカ部65より音声信号である電気信号を機械的振
動信号に変換して出力する。
【0046】このように、選択された音声メッセージを
水中に伝えることによって、様々な内容の情報を伝える
ことができ、水深が10m以下でも十分な音圧を得るこ
とができる。また、上記ダイバー用水中通話装置は、上
記音声記録再生部63により予め必要な音声メッセージ
を記録して、記録された音声メッセージを再生するの
で、必要な音声メッセージを適宜その場で記録して、再
生することができる。
【0047】この発明のダイバー用水中通話装置は、水
中での使用に限らず、完全防水型の通話装置として陸上
で使用してもよい。
【0048】また、上記第1〜第6実施形態では、図7
(B)に示すように、ダイバー用水中通話装置は、水中ス
ピーカ部と他の構成部とを同一密封容器内に配置した
が、水中スピーカ部と他の構成部とは別々でもよい。
【0049】また、上記第1〜第6実施形態では、図7
(B)に示すように、音響振動板71bは凸形状としたが、
音響振動板の形状はこれに限らず、伝達する周波数帯域
に応じて適宜な形状にしてよい。例えば、比較的高音域
の周波数帯域の信号音または音声メッセージを伝える必
要がある場合は、図8に示すように、円筒部85aの一
端が円錐台形状の音響振動板85bで閉じられた前部ケ
ース85を用いてもよい。また、比較的中音域の周波数
帯域の信号音または音声メッセージを伝える必要がある
場合は、音響振動板を球形状にする。
【0050】また、この発明のダイバー用水中通話装置
は、図9に示すように、照明機能を備えたものでもよ
い。すなわち、図9に示すように、前部ケース91は、
円筒部91aとその円筒部91aの一端を閉じる音響振動
板91bとを有し、上記音響振動板91bの略中央に設け
られた穴90(アルミ筒76と略同径)に透明部材92を
取り付け、アルミ筒76内の第2の極片75の円柱部7
5a先端に反射鏡94とハロゲンランプ93を取り付け
ている。この場合、上記ハロゲンランプ93を点灯する
と、透明部材92を介して外部に光が照射され、このダ
イバー用水中通話装置を照明器具と兼用することができ
る。また、このダイバー用水中通話装置の電源である電
池によりハロゲンランプ93を点灯させることによっ
て、ハロゲンランプ93の明るさの程度で電池の残量を
知ることができる。なお、図9において図7(B)に示す
ダイバー用水中通話装置と同一の構成は、同一参照番号
を付して説明を省略する。
【0051】また、上記第4,第5実施形態では、水深
計33,47および温度計35,49を用いたが、少なく
とも一方の機能を有するダイバーウォッチを用いてもよ
い。
【0052】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のダイバー用水中通話装置は、情報を表す信号音を電
気信号として出力する信号音発生部と、どの情報を出力
するかを表す信号を信号音発生部に出力する選択部と、
弾性変形可能な音響振動板を有する密封容器と、その密
封容器内に設けられた電気信号−機械的振動信号変換部
と、上記音響振動板との間に密封空間を形成するよう
に、かつ、電気信号−機械的振動信号変換部を支持する
ように密封容器内に設けられた弾性変形可能な支持板と
を備え、上記電気信号−機械的振動信号変換部により上
記信号音発生部からの上記信号音を表す電気信号を機械
的振動信号に変換して、上記音響振動板を振動させて音
波として伝えるものである。
【0053】したがって、請求項1の発明のダイバー用
水中通話装置によれば、上記選択部により選択され、上
記信号音発生部により出力された電気信号(情報を表す
信号音)に基づいて、上記電気信号−機械的振動信号変
換部により、例えば、単一周波数の信号音をオンオフさ
せてモールス信号等を水中に音波として伝えたり、周波
数の異なる2以上の信号音が組み合わされた信号音を水
中に音波として伝えたりすることによって、様々な内容
の情報を伝えることができる。また、上記音響振動板の
厚みを調整して、音響振動板の固有振動周波数を伝達す
る音域の周波数にすることによって、中音域で十分な音
圧が得られると共に、水圧に応じて音響振動板が弾性変
形して、上記密閉空間に充填された例えば空気が圧縮さ
れ、その圧縮空気によって支持板も内側に弾性変形して
湾曲し、支持板に支持された電気信号−機械的振動信号
変換部が水圧による影響を受けることがない。したがっ
て、水中ホイッスルのように呼吸用の空気を使用するこ
となく、水中で情報を表す信号音を伝えることができ、
水深が10m以下でも十分な音圧を得ることができる。
【0054】また、請求項2の発明のダイバー用水中通
話装置は、予め記録された音声メッセージまたは合成さ
れた音声メッセージを電気信号として出力する音声メッ
セージ発生部と、どの音声メッセージを出力するかを表
す信号を音声メッセージ発生部に出力する選択部と、弾
性変形可能な音響振動板を有する密封容器と、上記密封
容器内に設けられた電気信号−機械的振動信号変換部
と、上記音響振動板との間に密封空間を形成するよう
に、かつ、上記電気信号−機械的振動信号変換部を支持
するように密封容器内に設けられた弾性変形可能な支持
板とを備え、上記電気信号−機械的振動信号変換部によ
り音声メッセージ発生部からの上記音声メッセージを表
す電気信号を機械的振動信号に変換して、上記音響振動
板を振動させて音波として伝えるものである。
【0055】したがって、請求項2の発明のダイバー用
水中通話装置によれば、上記選択部により選択され、上
記音声メッセージ発生部より出力された電気信号(情報
を表す信号音)に基づいて、上記電気信号−機械的振動
信号変換部により、音声メッセージを水中に音波として
伝えることによって、様々な内容の情報を伝えることが
できる。また、上記音響振動板の厚みを調整して、音響
振動板の固有振動周波数を伝達する音域の周波数にする
ことによって、中音域で十分な音圧が得られると共に、
水圧に応じて音響振動板が弾性変形して、上記密閉空間
に充填された例えば空気が圧縮され、その圧縮空気によ
って支持板も内側に弾性変形して湾曲し、支持板に支持
された電気信号−機械的振動信号変換部が水圧による影
響を受けることがない。したがって、水中で音声メッセ
ージを伝えることができ、水深が10m以下でも十分な
音圧を得ることができる。
【0056】また、請求項3の発明のダイバー用水中通
話装置は、請求項2のダイバー用水中通話装置におい
て、上記選択部は、マイクロホンからの音声が変換され
た電気信号が表す音声を識別して、その識別された音声
に応じた内容の音声メッセージを表す電気信号を出力す
るように上記音声メッセージ発生部に指令する信号を出
力するので、話し手の音声がそのまま水中に音波として
伝わるのではなく、話し手の言葉に対応した音声メッセ
ージが予め記録された音声メッセージまたは合成された
音声メッセージとして水中に伝わる。したがって、より
確実な情報伝達が行える。
【0057】また、請求項4の発明のダイバー用水中通
話装置は、請求項2のダイバー用水中通話装置におい
て、上記選択部は、超音波信号を電気信号に変換する超
音波受信部からの上記電気信号が表す情報を識別して、
その識別された情報に応じた内容の音声メッセージを表
す電気信号を出力するように上記音声メッセージ発生部
に指令する信号を出力するので、話し手の音声がそのま
ま水中に音波として伝わるのではなく、送られた超音波
信号に対応した内容の音声メッセージが予め記録された
音声メッセージまたは合成音声メッセージとして水中に
伝わる。したがって、より確実な情報伝達が行える。
【0058】また、請求項5の発明のダイバー用水中通
話装置は、請求項2のダイバー用水中通話装置におい
て、アクアラング用タンクの空気圧,水深または温度を
検出するセンサのうちの少なくとも1つのセンサからの
検出信号に応じた内容の音声メッセージを表す電気信号
を出力するように、上記選択部により上記音声メッセー
ジ発生部に指令する信号を出力するので、暗い水中でも
計器の表示を見ることなく、タンク内の空気圧,水深お
よび温度を知ることができ、一定時間毎に音声により状
況を知らせることによって、注意を促すことができる。
また、例えば、空気残量が所定量以下になると、すなわ
ち、所定空気圧以下になると、音声で知らせるようにす
ることによって、安全性を向上することができる。
【0059】また、請求項6の発明のダイバー用水中通
話装置は、請求項2のダイバー用水中通話装置におい
て、上記音声メッセージ発生部は、音声メッセージ記録
部により音声メッセージを電気信号として記録して、音
声メッセージ再生部により上記音声メッセージ記録部に
記録された音声メッセージを電気信号として再生するの
で、必要な音声メッセージを適宜その場で記録して、再
生することができる。
【0060】また、請求項7の発明のダイバー用水中通
話装置は、請求項1または2のダイバー用水中通話装置
において、上記音響振動板の光透過性を有する部分を介
して外向に光を照射する光源を上記密封容器内に設けた
ので、その光源からの光の照射によりこのダイバー用水
中通話装置を照明器具と兼用することができる。また、
このダイバー用水中通話装置の電源として電池を用いた
場合、その電池により上記光源を点灯させることによっ
て、光源の明るさの程度で電池の寿命を判断することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態のダイバー用
水中通話装置のブロック図である。
【図2】 図2はこの発明の第2実施形態のダイバー用
水中通話装置のブロック図である。
【図3】 図3はこの発明の第3実施形態のダイバー用
水中通話装置のブロック図である。
【図4】 図4はこの発明の第4実施形態のダイバー用
水中通話装置のブロック図である。
【図5】 図5はこの発明の第5実施形態のダイバー用
水中通話装置のブロック図である。
【図6】 図6はこの発明の第6実施形態のダイバー用
水中通話装置のブロック図である。
【図7】 図7(A),(B)は上記第1実施形態のダイバー
用水中通話装置の正面図と側面から見た断面図である。
【図8】 図8は上記ダイバー用水中通話装置の他の形
状の音響振動板を有する前部ケースの断面図である。
【図9】 図9はこの発明の照明機能付のダイバー用水
中通話装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1…コントロール部、2…デジタル信号発生部、3…切
替部、4…D/A変換器、5…電力増幅器、6…スピー
カ部。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を表す信号音を電気信号として出力
    する信号音発生部と、 どの情報を出力するかを表す信号を上記信号音発生部に
    出力する選択部と、 弾性変形可能な音響振動板を有する密封容器と、 上記密封容器内に設けられ、上記信号音発生部からの上
    記信号音を表す電気信号を機械的振動信号に変換して、
    上記音響振動板を振動させて音波として伝える電気信号
    −機械的振動信号変換部と、 上記密封容器内に設けられ、上記音響振動板との間に密
    封空間を形成すると共に、上記電気信号−機械的振動信
    号変換部を支持する弾性変形可能な支持板とを備えたこ
    とを特徴とするダイバー用水中通話装置。
  2. 【請求項2】 予め記録された音声メッセージまたは合
    成された音声メッセージを電気信号として出力する音声
    メッセージ発生部と、 どの音声メッセージを出力するかを表す信号を上記音声
    メッセージ発生部に出力する選択部と、 弾性変形可能な音響振動板を有する密封容器と、 上記密封容器内に設けられ、上記音声メッセージ発生部
    からの上記音声メッセージを表す電気信号を機械的振動
    信号に変換して、上記音響振動板を振動させて音波とし
    て伝える電気信号−機械的振動信号変換部と、 上記密封容器内に設けられ、上記音響振動板との間に密
    封空間を形成すると共に、上記電気信号−機械的振動信
    号変換部を支持する弾性変形可能な支持板とを備えたこ
    とを特徴とするダイバー用水中通話装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のダイバー用水中通話装
    置において、 音声を電気信号に変換するマイクロホンを備え、 上記選択部は、上記マイクロホンからの上記電気信号が
    表す音声を識別して、その識別された音声に応じた内容
    の音声メッセージを表す電気信号を出力するように上記
    音声メッセージ発生部に指令する信号を出力することを
    特徴とするダイバー用水中通話装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のダイバー用水中通話装
    置において、 超音波信号を電気信号に変換する超音波受信部を備え、 上記選択部は、上記超音波受信部からの上記電気信号が
    表す情報を識別して、その識別された情報に応じた内容
    の音声メッセージを表す電気信号を出力するように上記
    音声メッセージ発生部に指令する信号を出力することを
    特徴とするダイバー用水中通話装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のダイバー用水中通話装
    置において、 アクアラング用タンクの空気圧,水深または温度を検出
    するセンサのうちの少なくとも1つのセンサを備え、 上記選択部は、上記センサからの検出信号に応じた内容
    の音声メッセージを表す電気信号を出力するように上記
    音声メッセージ発生部に指令する信号を出力することを
    特徴とするダイバー用水中通話装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のダイバー用水中通話装
    置において、 上記音声メッセージ発生部は、 音声メッセージを電気信号として記録する音声メッセー
    ジ記録部と、 上記音声メッセージ記録部により記録された音声メッセ
    ージを電気信号として再生する音声メッセージ再生部と
    を有することを特徴とするダイバー用水中通話装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載のダイバー用水
    中通話装置において、 上記音響振動板の少なくとも一部が光透過性を有すると
    共に、 上記密封容器内に設けられ、上記音響振動板の光透過性
    を有する部分を介して外向に光を照射する光源を備えた
    ことを特徴とするダイバー用水中通話装置。
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