JP3055664U - トルク調整が可能なドライバー - Google Patents
トルク調整が可能なドライバーInfo
- Publication number
- JP3055664U JP3055664U JP1998005570U JP557098U JP3055664U JP 3055664 U JP3055664 U JP 3055664U JP 1998005570 U JP1998005570 U JP 1998005570U JP 557098 U JP557098 U JP 557098U JP 3055664 U JP3055664 U JP 3055664U
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- Japan
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- torque
- shaft
- bit
- gripping shaft
- gear
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用部品に応じて最適のトルクを目盛により
自由に選択することができ、さらにトルクの調整をLOCK
して回転握持軸の強力な回転力を全てビットの正逆回転
力として加えることができる。 【解決手段】 略一直線上に取付けしてビット2を脱着
するコレットチャックを形成したビット掴持軸1と伝動
軸15の一端を前記ビット掴持軸1に密嵌し、他端に噛
合歯16を設けた伝動軸付ギャー14を設ける。噛合歯
16と噛合する噛合歯21を刻設した六角滑動子付ギャ
ー19が滑動する横断面中空六角形で、且つ、抑止面1
3を形成した噛合室12及び六角滑動子付ギャー19の
背面24を押す押バネ23とを内蔵した回転握持軸10
を形成する。回転握持軸10の内面に刻設したトルク調
整雌螺子11と螺合するトルク調整雄螺子9並びに回転
握持軸10の進退寸法を読取るトルク調整目盛29とを
外周面に刻設した調整ネジ8を設ける。
自由に選択することができ、さらにトルクの調整をLOCK
して回転握持軸の強力な回転力を全てビットの正逆回転
力として加えることができる。 【解決手段】 略一直線上に取付けしてビット2を脱着
するコレットチャックを形成したビット掴持軸1と伝動
軸15の一端を前記ビット掴持軸1に密嵌し、他端に噛
合歯16を設けた伝動軸付ギャー14を設ける。噛合歯
16と噛合する噛合歯21を刻設した六角滑動子付ギャ
ー19が滑動する横断面中空六角形で、且つ、抑止面1
3を形成した噛合室12及び六角滑動子付ギャー19の
背面24を押す押バネ23とを内蔵した回転握持軸10
を形成する。回転握持軸10の内面に刻設したトルク調
整雌螺子11と螺合するトルク調整雄螺子9並びに回転
握持軸10の進退寸法を読取るトルク調整目盛29とを
外周面に刻設した調整ネジ8を設ける。
Description
【0001】
本考案はトルク調整が可能なドライバーに関するものであり、さらに詳しくは 、精密機器、電子機器、メガネ用ネジ等、主として精密小ネジ類の締めつけ又は 、緩める作業に用いられるトルク調整が可能なドライバーに関するものである。
【0002】
従来より、ネジの締めつけ、或は緩める作業に用いるドライバーにおいて、ド ライバーを回転さす握持軸とビットを取付けるチャック軸部との連結噛合歯の噛 合力をバネ圧等で調整し、トルク伝達力を弱く調整して握持軸の回転力を空回り させることにより機器の破損を防止するトルクドライバー類は既に公知の技術と なっている。
【0003】
従来のトルクドライバーでは、握持軸に強い回転力を加えると空回りして機器 の破損を防止できる構成となってはいるが、精密機器、電子機器、コンピュータ ー、カメラ、オーディオ、時計、機械模型、ラジコン、プラホビー、メガネ等、 利用範囲が広いと、それぞれ使用する個所の材質、基板の厚み、衝撃頻度、等に より締めつけトルクの値が大きく異なるが、従来のトルクドライバーでは使用個 所に応じた最適なトルクを選定することができず、どうしても機器の破損を虞れ るために弱い目にトルクを調整するために空回りして作業能率が低下するのみな らず、逆に固く締めつけられているネジを締める時や、強力な締めつけ力を必要 とす時には強力なトルクが得られない問題点を有していた。
【0004】 本考案は上記の問題点に鑑み、使用部品に応じて最適のトルクを目盛により自 由に選択確定することができ、また、必要に応じて回転握持軸とビットのチャッ ク軸との連結部を確実にロック状態にして、強力な回転力をそのまゝビット側に 伝えることのできるトルク調整が可能なドライバーを提供することを目的として 考案されたものである。
【0005】
略一直線上に取付けしたビットを脱着するコレットチャックを形成したビット 掴持軸と、伝動軸の一端を前記ビット掴持軸に密嵌し、他端に噛合歯を設けた伝 動軸ギャーと、前記噛合歯と噛合する噛合歯を刻設した六角滑動子付ギャーが滑 動する横断面中空六角形で、且つ、抑止面を形成した噛合室、及び六角滑動子付 ギャーの背面を押す押バネとを内蔵した略円筒形の回転握持軸と、前記回転握持 軸の内面に刻設したトルク調整雌螺子と螺合するトルク調整雄螺子、並びに回転 握持軸の進退寸法を読取るトルク調整目盛を外周面に刻設した略異径円筒形の調 整ネジとからなる。
【0006】
以下本考案を図面に基づいて説明すると、図1〜図3において、ビット掴持軸 (通称、ボックス)1は一部の軸芯部にビット2の挿嵌穴3を長手方向に穿孔し 、周囲の肉厚を薄くして切り割り溝を例えば先端面より2ケ所長手方向に刻設し 、挿嵌穴3の穴径が拡小可能に形成して公知のコレットチャック式の掴持部4を 形成する。ボックスカバー5は、掴持部4を外側から押さえるように先端側を内 側に曲げて開閉押圧口6を設けて筒形に形成し、後端側の内面をビット掴持軸1 に長手方向に刻設した螺子7に螺入して、ボックスカバー5を指先で回転すると 、ボックスカバー5はビット掴持軸1の長手方向(図1において上下方向)に動 き、開閉押圧口6が掴持部4を外側から押圧、或は開放してビット2が挿脱でき るコレットチャックの構成とする。
【0007】 調整ネジ8は、大径部と小径部とで形成し内側を中空とした異径の筒形状に形 成し、大径側は前記ビット掴持軸1の挿嵌穴3を穿孔した反対側の一端部に挿嵌 し、他の一端部の外周面には、トルク調整雄螺子9を形成する。回転握持軸10 は略円筒形に形成し、一端部の内周面に前記トルク調整雄螺子9と螺合するトル ク調整雌螺子11を刻設してトルク調整雄螺子9を螺合し、調整ネジ8を固定し て回転握持軸10を回転すると回転握持軸10は、長手方向(図1において上下 方向)に進退するように取付ける。
【0008】 噛合室12はトルク調整雌螺子11より内側(図1において上側)に回転握持 軸10の中空径を大径にして横断面六角形の中空部屋に形成し、トルク調整雌螺 子11と反対側の端面には後述する六角滑動子付ギャーの背面を抑止する抑止面 13を形成する。伝動軸付ギャー14は、伝動軸15と伝動軸15の一端部に伝 動軸15の長手方向に歯先を向けて略三角形状の噛合歯16を円形に形成し、伝 動軸15の一端部に喰い込み溝17を刻設して、伝動軸15を前記調整ネジ8内 の中空内面18内に遊嵌し、喰い込み溝17はビット掴持軸1に密嵌固着し、噛 合歯16は噛合室12内で回転するように取付ける。
【0009】 六角滑動子付ギャー19は、前記噛合室12の断面六角形の内面内を長手方向 に滑動できる大きさの六角形に形成した滑動子20と滑動子20の一側面に前記 噛合歯16と噛み合う略三角形状の噛合歯21とで形成されており、六角滑動子 付ギャー19は、後述する押バネで常に押されて噛合歯21が前記噛合歯16と 噛み合うように取付ける。押バネ遊嵌部屋22は、回転握持軸10の円筒中空部 で形成し、前記トルク調整雌螺子11と反対側の端面より内側に向かって長手方 向に中空状に穿設する。押バネ23は、押バネ遊嵌部屋22内に長手方向に遊嵌 し、一端部は前記滑動子20の背面24を常押しをし、他の一端部は押バネ遊嵌 部屋22の外側位置の端面25に接当する。
【0010】 スピーダ26は略円柱形に形成し、中心位置に回転中心軸27を突設して回転 中心軸27の先端部を前記端面25内にまで挿嵌し、スナップリング28を先端 部に嵌入して、回転中心軸27を中心に回転握持軸10が回転できるように取付 ける。トルク調整目盛29は、調整ネジ8の前記細径部の外周面に刻設されてお り、更に詳しくは、調整ネジ8の大径側の端面30に近い位置程、高いトルク値 となり、最も近い位置にLOCKの目盛を刻設し、該LOCK目盛にまで回転握持軸10 を回転させて回転握持軸10のトルク調整雌螺子11の刻設側の目盛読取り端面 31が到達した時には、前記抑止面13が滑動子20の背面24に接当し、噛合 歯16と噛合歯21とが確実に噛み合い滑り回転をしない位置をLOCKの目盛位置 とする。
【0011】
トルクの調整を行なうには、図3に示す如く、例えば左手の2本の指先で調整 ネジ8を握って固定し、右手で回転握持軸10を回転すると、回転握持軸10の トルク調整雌螺子11は、調整ネジ8のトルク調整雄螺子9と螺合して長手方向 に回転握持軸10は進退し、例えば目盛読取り端面31が端面30側に向かって 進む方向に回転握持軸10を回転さすと、押バネ23は圧縮されて噛合歯21は 噛合歯16に強力に噛合し、同時に目盛読取り端面31もトルク調整目盛29上 を進んでトルク値の大なる方へと進み、トルク値が指示されるので最適のトルク 値の場所で回転を止めると予め設定したトルク値が設定できる。
【0012】 また、さらに強力なトルクを必要とする場合には、さらに回転握持軸10を回 転して目盛読取り端面31を端面30側に前進させてトルク調整目盛29のLOCK に合致さすと、押バネ23は圧縮された状態で抑止面13が滑動子20の背面2 4に接当して噛合歯16に噛合歯21を押し付けるので此の状態では噛み合った まゝLOCKされて、回転握持軸10に強力な回動力を加えると、そのまゝ、伝動軸 15を介してビット掴持軸1に伝えることが可能となり、逆回転にも支障なく、 緊締しているネジを緩める場合にも便利である。
【0013】 ビット2の取換えはボックスカバーの回転により掴持部4の開閉で取換えする ことができ、また、スピーダ26を利用する場合は、人差指でスピーダ26の頭 部を押さえて親指と中指とで回転握持軸10を鉛直方向に立てて回転させながら 作業を行なうとスピーディーな作業が期待できる。
【0014】
以上説明したように本考案を実施すると、使用条件に対応して適確なトルク値 を簡単に選択して使用することができるので締めつけ力が強すぎて部品が破損す る懸念がなく、また、LOCK状態の強力な正逆転が可能なトルクをも得ることがで き、作業能率の著しい向上が期待できる。
【図1】トルク調整が可能なドライバーの縦断面図であ
る。
る。
【図2】トルク調整が可能なドライバーの正面図とその
一部拡大図である。
一部拡大図である。
【図3】トルク調整時の使用態様を示す図である。
【符号の説明】 1 ビット掴持軸 2 ビット 4 掴持部 5 ボックスカバー 7 螺子 8 調整ネジ 9 トルク調整雄螺子 10 回転握持軸 11 トルク調整雌螺子 12 噛合室 13 抑止面 14 伝動軸付ギャー 15 伝動軸 16 噛合歯 19 六角滑動子付ギャー 20 滑動子 21 噛合歯 22 押バネ遊嵌部屋 23 押バネ 29 トルク調整目盛 31 目盛読取り端面
Claims (1)
- 【請求項1】 略一直線上に取付けしたビット2を脱着
するコレットチャックを形成したビット掴持軸1と、伝
動軸15の一端を前記ビット掴持軸1に密嵌し他端に噛
合歯16を設けた伝動軸付ギャー14と、前記噛合歯1
6と噛合する噛合歯21を刻設した六角滑動子付ギャー
19が滑動する横断面中空六角形で、且つ、抑止面13
を形成した噛合室12及び六角滑動子付ギャー19の背
面24を押す押バネ23とを内蔵した略円筒形の回転握
持軸10と、前記回転握持軸10の内面に刻設したトル
ク調整雌螺子11と螺合するトルク調整雄螺子9、並び
に回転握持軸10の進退寸法を読取るトルク調整目盛2
9とを外周面に刻設した略異径円筒形の調整ネジ8とか
らなるトルク調整が可能なドライバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998005570U JP3055664U (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | トルク調整が可能なドライバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998005570U JP3055664U (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | トルク調整が可能なドライバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3055664U true JP3055664U (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=43189668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998005570U Expired - Lifetime JP3055664U (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | トルク調整が可能なドライバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3055664U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011189428A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Kanto Electrical Safety Inspection Association | トルクドライバ |
CN110449671A (zh) * | 2018-05-08 | 2019-11-15 | 景祥凯工业股份有限公司 | 具有压力调整的攻牙装置 |
-
1998
- 1998-07-08 JP JP1998005570U patent/JP3055664U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011189428A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Kanto Electrical Safety Inspection Association | トルクドライバ |
CN110449671A (zh) * | 2018-05-08 | 2019-11-15 | 景祥凯工业股份有限公司 | 具有压力调整的攻牙装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |