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JP3053907B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3053907B2
JP3053907B2 JP3158891A JP15889191A JP3053907B2 JP 3053907 B2 JP3053907 B2 JP 3053907B2 JP 3158891 A JP3158891 A JP 3158891A JP 15889191 A JP15889191 A JP 15889191A JP 3053907 B2 JP3053907 B2 JP 3053907B2
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voltage
inverters
load
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茂 田中
和敏 三浦
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交流電動機等の負荷に対
して可変電圧可変周波数の電力を供給する大容量の電力
変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の自己消弧素子(例えばゲ
ートターンオフサイリスタ等)の開発が盛んに行なわ
れ、インバータ等の電力変換装置に用いられるようにな
ってきた。特に、パルス幅変調制御インバータ(PWM
インバータと呼ぶ)は可変電圧可変周波数の正弦波出力
が得られることから、交流電動機の駆動電源として盛ん
に用いられるようになってきた。
【0003】また、交流電動機の大容量化に伴い、イン
バータは高電圧、大電流のものが必要となり、素子の直
並列接続による大容量インバータあるいは出力トランス
によって多重接続した大容量インバータ等が提案されて
いる。
【0004】図4は、従来の電力変換装置の構成を示す
もので、出力トランスによって多重接続している。
【0005】図中、Vd は直流電圧源、INV−1,I
NV−2は出力トランスを持つ第1及び第2のインバー
タ、TRU1,TRU2は出力トランス、INV−3は出力
トランスなしの直結インバータ、LU ,RU ,VCUは各
々負荷のインダクタンス、抵抗および逆起電力を示す。
【0006】図4は、出力1相分(U相分)について示
したもので、第1のインバータINV−1のU相は自己
消弧素子(例えばGTO等)S11〜S14とフリーホイー
ルダイオードD11〜D14で構成されている。V相、W相
も同様に構成されている。第3のインバータ(直結イン
バータ)INV−3は、3相ブリッジ結線されており、
そのうちのU相分は、自己消弧素子S31,S32とフリー
ホイールダイオードD31,D32で構成されている。
【0007】負荷の中性点Nは直流電圧Vd の中点Nd
に接続されている。すなわち、Vd1=Vd2=Vd /2と
なっている。
【0008】負荷が可変速電動機の場合、可変電圧可変
周波数の電力を変換器から出力しなければならない。出
力周波数が零の場合、出力トランス付のインバータから
は電圧を得ることはできない。そこで、直結インバータ
INV−3から電圧を出力し、負荷抵抗の電圧降下分を
供給する。
【0009】出力周波数f0 がある値fmin より大きく
なってきたら、出力トランス付インバータINV−1,
INV−2から電圧VU1、VU2を発生させる。この電圧
VU1、VU2は出力周波数f0 にほぼ比例させて増減さ
せ、出力トランスの鉄心が飽和しないようにしている。
【0010】上記従来の電力変換装置は、出力トランス
付インバータの台数を増やすことにより、容量の増大を
図ることができ、かつ、インバータを多重化パルス幅変
調制御することにより高周波の少ない正弦波出力が得ら
れるという特徴がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の電
力変換装置は次のような問題点がある。
【0012】すなわち、出力トランス付インバータIN
V−1,INV−2は、出力トランスの鉄心が飽和しな
いように出力周波数に比例した電圧を発生させるのに対
し、直結インバータINV−3は出力周波数に関係しな
い抵抗ドロップ分の電圧を発生させる。このため、出力
トランス付インバータINV−1,INV−2はパルス
幅変調制御(PWM制御)の多重化により等価キャリア
周波数を高め、出力電圧の高調波成分を減らすことがで
きるが、直結インバータINV−3は別の電圧を発生さ
せなければならず、その多重化に加わることができな
い。従って、負荷に印加される電圧は直結インバータI
NV−3のキャリア周波数で決まる高調波電圧が残り、
負荷電流リプルを増大させている。この電流リプルは電
動機負荷のトルクを脈動させ、近くのラジオや通信線に
誘導障害を引き起こす原因にもなる。
【0013】また、従来の電力変換装置では、出力周波
数が低いときの出力トランスの直流偏磁が問題になる。
すなわち、フルブリッジインバータの出力端子に接続さ
れた各トランスTRU1,TRU2は、その1次側がフルブ
リッジインバータにより励磁され、2次側がハーフブリ
ッジインバータで励磁される。インバータを構成する素
子はそのスイッチング特性を全く同一に揃えることが難
しく、ある程度のバラツキを持っている。このため、そ
のバラツキの分だけ出力トランスに直流バイアス電圧が
印加され、特に、低周波運転時にはそれが積算されて、
トランスの鉄心を一方向に偏磁させることになる。ま
た、ハーフブリッジインバータINV−3は直流電源V
d の中点Nd を基準として電圧VU3を発生するが、その
中点の電圧が動いて、Vd1≠Vd2となった場合、各トラ
ンスの2次側に直流バイアス電圧が印加され、やはり当
該トランスを偏磁させることになる。このような直流偏
磁は出力周波数が高ければ、偏磁検出が容易にでき、対
策も簡単にできるが、出力周波数が低いときはその対策
が難しいのが現状である。
【0014】さらに、従来の電力変換装置では、フルブ
リッジインバータの多重段数を増やすことにより変換装
置の容量を増加させているため、直流電源の電圧Vd
容量に関係なく一定となる。そのため、大容量の装置で
は、直流側が低電圧大電流となって、不経済なシステム
になる欠点がある。
【0015】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、変換器の出力周波数が低いときのトランスの直
流偏磁をなくし、かつ直流電源の電圧を高圧化し、さら
に、出力電圧の高調波成分を低減した電力変換装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の電力変換装置は、直列に接続された2つ
の直流電源と、当該2つの直流電源を各々電圧源とする
2n台(nは整数)のフルブリッジインバータ(FBイ
ンバータと呼ぶ)と、前記2つの直流電源の和を電圧源
とする中性点クランプ式インバータ(NPCインバータ
と呼ぶ)と、前記2n台のFBインバータの出力端子に
接続された2n台の出力トランスと、前記NPCインバ
ータの出力端子に接続された1台の出力トランスと、前
記出力トランス群の2次電圧の和が印加される交流負荷
と、出力周波数が低いとき当該NPCインバータの出力
トランスを切り離し、NPCインバータの出力端子を前
記交流負荷に直接接続するスイッチ回路とを具備してい
る。
【0017】
【作用】本発明によれば、NPCインバータをPWM制
御することにより、可変電圧可変周波数の出力電圧が得
られ、負荷電流はリプルの少ない正弦波に制御すること
ができる。この時、出力トランスは使用されないので、
低周波運転時の直流偏磁の問題はなくなる。
【0018】出力周波数が高くなった場合、NPCイン
バータおよび2n台のFBインバータを運転させる。こ
の場合、NPCインバータはフルブリッジで運転し、出
力トランスを介して5レベルの出力電圧を発生する。各
FBインバータは出力トランスを介して3レベルの出力
電圧を発生する。これらの出力トランスは2次側で直列
接続され、各トランスの和電圧が交流負荷に印加され
る。PWM制御は、2n台のFBインバータとNPCイ
ンバータを合わせて、多重化を行い、全体として高調波
成分のきわめて少ない出力電圧が得られる。故に、従来
のハーフブリッジインバータによる高調波電圧の問題は
解消される。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の電力変換装置の実施例を示
す構成図である。図は1相分(U相)を示すが、他のV
相、W相も同様に構成される。
【0020】図中、Vd1,Vd2は直流電圧源、Cd1〜C
d4は直流平滑コンデンサ、INV−1,INV−2はフ
ルブリッジインバータ(FBインバータ)、NPCは中
性点クランプ式インバータ(NPCインバータ)、TR
1 〜TR3 は出力トランス、LOADは交流負荷、SW
1 〜SW4 はスイッチ回路、L0 はリアクトルである。
【0021】FBインバータINV−1は、自己消弧素
子S11〜S14とフリーホイリングダイオードD11〜D14
で構成され、その入力端子は直流電源Vd1に接続され、
出力端子は出力トランスTR1 の1次巻線に接続されて
いる。FBインバータINV−2も同様に構成されてお
り、その入力端子は直流電源Vd2に接続され、出力端子
はトランスTR2 の1次巻線に接続されている。
【0022】NPCインバータNPCは、前記直流電源
d1,Vd2の和電圧を入力とするもので、自己消弧素子
31〜S34,S41〜S44とフリーホイリングダイオード
31〜D34,D41〜D44およびクランプ用ダイオードD
35,D36,D45,D46で構成されている。ハーフブリッ
ジ結線のNPCインバータが2組用意されており、全体
として、フルブリッジ結線のNPCインバータとなって
いる。
【0023】出力周波数が低いとき、 2台のFBイン
バータの運転を停止し、スイッチSW1 ,SW2 をオ
ン、SW3 ,SW4 をオフさせる。すなわち、NPCイ
ンバータの出力端子はリアクトルL0 を介して、交流負
荷LOADに直接接続される。すなわち、2組のハーフ
ブリッジ結線のNPCインバータをリアクトルL0 を介
して並列運転させて、負荷に電力を直接供給する。
【0024】図2は、NPCインバータを並列運転させ
たときのPWM制御動作を説明するためのタイムチャー
トである。図中、X3 ,X4 およびY3 ,Y4 はPWM
制御の搬送波信号で、X3 ,X4 は0〜+Emax の間で
変化する三角波、Y3 ,Y4 は0〜−Emax の間で変化
する三角波である。ここでは、Y3 とX3 の位相を一致
させ、Y4 とX4 の位相を一致させている。ei はPW
M制御入力信号である。
【0025】入力信号ei と三角波X3 とを比較して、
素子S31とS33のゲート信号g31を作る。すなわち、 ei >X3 のとき、g31=1で、S31:オン(S33:オ
フ) ei ≦X3 のとき、g31=0で、S31:オフ(S33:オ
ン) となる。
【0026】また、入力信号ei と三角波Y3 とを比較
して、素子S32とS34のゲート信号g32を作る。すなわ
ち、 ei <Y3 のとき、g32=1で、S34:オン(S32:オ
フ) ei ≧Y3 のとき、g32=0で、S34:オフ(S32:オ
ン) となる。
【0027】同様に、入力信号ei と三角波X4 ,Y4
をそれぞれ比較することにより、素子S41〜S44のゲー
ト信号g41,g42を作っている。すなわち、 ei >X4 のとき、g41=1で、S41:オン(S43:オ
フ) ei ≦X4 のとき、g41=0で、S41:オフ(S43:オ
ン) ei <Y4 のとき、g42=1で、S44:オン(S42:オ
フ) ei ≧Y4 のとき、g42=0で、S44:オフ(S42:オ
ン) となる。
【0028】直流電源の中点N0 に対するNPCインバ
ータのA点の出力電圧VA は、Vd1=Vd2=Vd /2と
した場合、素子S31〜S34のオン,オフにより決まり、 S31とS32がオンのとき、VA =+Vd /2 S32とS33がオンのとき、VA =0 S33とS34がオンのとき、VA =−Vd /2 となる。すなわち、3レベルの出力電圧が得られる。
【0029】同様に、B点の電圧VB は、素子S41〜S
44のオン,オフによって決まり、 S41とS42がオンのとき、VB =+Vd /2 S42とS43がオンのとき、VB =0 S43とS44がオンのとき、VB =−Vd /2 となる。
【0030】この2組のハーフブリッジ結線のNPCイ
ンバータをリアクトルL0 を介して並列運転した場合、
その出力電圧VU は次式のようになる。
【0031】VU =(VA +VB )/2 この電圧VU が負荷LOADに印加される。
【0032】図2のような入力信号ei が入ってきた場
合、 NPCインバータのA点電圧VA ,B点電圧VB
および出力電圧VU は図示のようになる。並列運転時の
出力電圧VU は、(+Vd /2,+Vd /4,0,−V
d /4,−Vd /2)の5レベルの電圧が得られ、等価
キャリア周波数は、三角波X1 の周波数の2倍になる。
また、破線で示した出力電圧の平均値はVU は前記入力
信号ei に比例した値となる。故に、負荷電流IU はこ
の入力信号ei の値を調整することにより、制御するこ
とができる。
【0033】このように、出力周波数が低いときは、N
PCインバータを並列運転させて、交流負荷に直接電力
を供給しているため、従来問題となっていた低周波運転
時の出力トランスの偏磁の問題はなくなり、かつ、出力
電圧の高調波成分はきわめて小さくなり、負荷電流リプ
ルは大幅に低減される。
【0034】出力周波数が高くなってきた場合、図1の
スイッチSW1 ,SW2 を開放し、SW3 ,SW4 を投
入し、FBインバータINV−1,INV−2およびN
PCインバータNPCを一緒に動作させる。
【0035】NPCインバータNPCは、フルブリッジ
結線のNPCインバータとして動作し、出力トランスT
3 を介して電圧V3 を発生する。また、2台のFBイ
ンバータINV−1,INV−2は、各々出力トランス
TR1 ,TR2 を介して電圧V1 ,V2 を発生し、交流
負荷LOADにはそれらの和電圧V1 +V2 +V3 が印
加される。
【0036】図3は、2台のFBインバータINV−
1,INV−2とフルブリッジ結線NPCインバータを
多重化PWM制御する場合の動作説明を行うタイムチャ
ート図である。
【0037】図中、X1 ,Y1 はFBインバータINV
−1の搬送波信号、X2 ,Y2 はFBインバータINV
−2の搬送波信号、X3 ,Y3 およびX4 ,Y4 はNP
CインバータNPCの搬送波信号、 ei はPWM制御
入力信号である。 X1 は+Emax 〜−Emax の間で変
化する三角波、Y1 はX1 の反転値(または位相が18
0°ずれた三角波)、X2 はX1 より位相が90°ずれ
た三角波、Y2 はX2 の反転値である。また、X3 (破
線で示す)は0〜+Emax の間で変化する三角波で、三
角波X1 またはY1 の絶対値より位相が90°だけずれ
ている。Y3 (破線で示す)は0〜−Emax の間で変化
する三角波で、三角波X3 と同位相となっている。X4
(2点鎖線で示す)は0〜+Emax の間で変化する三角
波で、三角波X2 またはY2 の絶対値より位相が90°
だけずれている。Y4 (2点鎖線で示す)は0〜−E
max の間で変化する三角波で、三角波X4 同位相となっ
ている。
【0038】まず、FBインバータINV−1のPWM
制御動作を説明する。
【0039】三角波X1 と入力信号ei を比較し、素子
11とS12のゲート信号g11を作る。すなわち、 ei >X1 のとき、g11=1で、S11:オン(S12:オ
フ) ei ≦X1 のとき、g11=0で、S11:オフ(S12:オ
ン) となる。また、三角波Y1 と入力信号ei を比較し、素
子S13とS14のゲート信号g12を作る。すなわち、 ei >Y1 のとき、g12=1で、S14:オン(S13:オ
フ) ei ≦Y1 のとき、g12=0で、S14:オフ(S13:オ
ン) となる。FBインバータINV−1の出力電圧V1 は、
素子S11〜S14のオン、オフ動作により、 S11とS14がオンのとき、V1 =+Vd1=+Vd /2 S12とS13がオンのとき、V1 =−Vd1=−Vd /2 その他のモードのとき、 V1 =0 となる。搬送波X1 ,Y1 の周波数fc に対して、出力
電圧V1 の等価キャリア周波数は2倍になる。
【0040】同様に、FBインバータINV−2は三角
波X2 ,Y2 と制御入力信号ei とを比較することによ
り、PWM制御される。この時、三角波X2 ,Y2 は三
角波X1 ,Y1 に対して各々位相が90°ずれているの
で、2台のFBインバータの出力電圧V1 とV2 を加え
ることにより多重化が図られる。
【0041】次に、NPCインバータのフルブリッジ運
転時のPWM制御動作を説明する。
【0042】入力信号ei と三角波X3 ,Y3 とをそれ
ぞれ比較することにより、素子S31〜S34のゲート信号
31,g32を作る。これは第2図で説明したものと同様
である。すなわち、 ei >X3 のとき、g31=1で、S31:オン(S33:オ
フ) ei ≦X3 のとき、g31=0で、S31:オフ(S33:オ
ン) ei <Y3 のとき、g32=1で、S34:オン(S32:オ
フ) ei ≧Y3 のとき、g32=0で、S34:オフ(S32:オ
ン) となる。ゆえに、A点の出力電圧VA は図2で説明した
ものと同様になる。
【0043】また、入力信号ei と三角波X4 ,Y4
それぞれ比較することにより、素子S41〜S44のゲート
信号g41,g42を作るが、フルブリッジ運転の場合、ゲ
ート信号g41で素子S44とS42をオン、オフし、ゲート
信号g42で素子S41とS43をオン、オフさせる。すなわ
ち、 ei >X4 のとき、g41=1で、S44:オン(S42:オ
フ) ei ≦X4 のとき、g41=0で、S44:オフ(S42:オ
ン) ei <Y4 のとき、g42=1で、S41:オン(S43:オ
フ) ei ≧Y4 のとき、g42=0で、S41:オフ(S43:オ
ン) とする。この結果、B点の出力電圧VB は並列運転した
場合の反転値となり、出力トランスTR3 の1次巻線に
はVA −VB の電圧が印加される。
【0044】図3には、VA と−VB の波形を示す。
【0045】交流負荷LOADには、図3の最下段に示
すように、VU =V1 +V2 +VA −VB の電圧が印加
される。この出力電圧VU の等価キャリア周波数は、三
角波X1 ,Y1 ,X2 ,Y2 の周波数fC の8倍(三角
波X3 ,Y3 ,X4 ,Y4 の周波数fC ′=2・fC
4倍)になる。例えば、fC =500Hzとした場合、V
U の等価キャリア周波数は4kHz となる。
【0046】このようにして、本発明の電力変換装置で
は、FBインバータとNPCインバータを組み合わせた
多重PWM制御が可能となり、出力電圧の高周波成分を
大幅に低減させることが可能となる。
【0047】以上は、インバータ出力U相分について説
明したが、V相,W相も同様になる。なお、低周波数運
転時に、図1ではハーフブリッジ結線のNPCインバー
タを並列運転させた場合を説明したが、片側のハーフブ
リッジ結線NPCインバータだけで直接、交流負荷LO
ADに電力を供給することもできる。
【0048】また、図1では、FBインバータ2台で説
明したが、直流電源Vd1およびVd2にそれぞれn台(n
は整数)のFBインバータを接続し、NPCインバータ
と組み合わせて、多重化PWM制御を同様に行うことが
できる。その場合、NPCインバータ(フルブリッジ運
転時)は2台のFBインバータに相当する出力電圧を発
生するものとして、PWM制御の搬送波信号の位相を決
めればよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の電力変換装置に
よれば、直流電源電圧を従来装置の2倍に高めることが
でき、大容量化した場合の直流入力電流の増大を抑える
ことができる。また、出力周波数が低いときにはNPC
インバータから交流負荷に可変電圧可変周波数の電力を
直接供給でき、出力トランスの偏磁の問題をなくすこと
ができる。さらに、出力周波数が高いときには、2n台
のFBインバータとNPCインバータを組み合わせて多
重PWM制御することが可能となり、負荷に印加される
電圧の高周波成分を大幅に低減させることができる。す
なわち、大容量化が容易で、低周波数から高周波数まで
高調波成分の成分の少ない正弦波電流を交流負荷に供給
できる電力変換装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力変換装置の実施例を示す構成図。
【図2】本発明装置のPWM制御動作を説明するための
タイムチャート。
【図3】本発明装置のPWM制御動作を説明するための
タイムチャート。
【図4】従来の電力変換装置の構成図
【符号の説明】
d1,Vd2…直流電源、 Cd1〜Cd4…直流平滑コンデンサ、 INV−1,INV−2…FBインバータ、 NPC,NPC…インバータ、 TR1 ,TR2 ,TR3 …出力トランス、 LOAD…交流負荷、 SW1 〜SW4 …スイッチ回路、 L0 …リアクトル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−178564(JP,A) 特開 平4−46568(JP,A) 特開 平3−139172(JP,A) 特開 平3−15273(JP,A) 特公 平7−57098(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/42 - 7/98

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された2つの直流電源と、当
    該2つの直流電源を各々電圧源とする2n台(nは整
    数)のフルブリッジインバータ(FBインバータと呼
    ぶ)と、前記2つの直流電源の和を電圧源とする中性点
    クランプ式インバータ(NPCインバータと呼ぶ)と、
    前記2n台のFBインバータの出力端子に接続された2
    n台の出力トランスと、前記NPCインバータの出力端
    子に接続された1台の出力トランスと、前記出力トラン
    ス群の2次電圧の和が印加される交流負荷と、出力周波
    数が低いとき当該NPCインバータの出力トランスを切
    り離し、NPCインバータの出力端子を前記交流負荷に
    直接接続するスイッチ回路と、からなる電力変換装置。
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