JP3046865B2 - 四塩化炭素からのクロロホルムの製造方法及びそれに使用する触媒組成物 - Google Patents
四塩化炭素からのクロロホルムの製造方法及びそれに使用する触媒組成物Info
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- JP3046865B2 JP3046865B2 JP3297559A JP29755991A JP3046865B2 JP 3046865 B2 JP3046865 B2 JP 3046865B2 JP 3297559 A JP3297559 A JP 3297559A JP 29755991 A JP29755991 A JP 29755991A JP 3046865 B2 JP3046865 B2 JP 3046865B2
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- C07C17/23—Preparation of halogenated hydrocarbons by dehalogenation
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒組成物を使用する
四塩化炭素からのクロロホルムの製造方法に関する。本
発明は、また、そのような方法を可能にする特別な触媒
組成物及びこれら触媒組成物の調製方法に関する。
四塩化炭素からのクロロホルムの製造方法に関する。本
発明は、また、そのような方法を可能にする特別な触媒
組成物及びこれら触媒組成物の調製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第 3,579,596号は、特に、R
u、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Agまたは
Auの金属及びアルミナ、活性炭またはシリカで形成さ
れた担体から選ばれた触媒の存在下、気相で四塩化炭素
を脱クロル化して、クロロホルムにする方法を開示して
いる。
u、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Agまたは
Auの金属及びアルミナ、活性炭またはシリカで形成さ
れた担体から選ばれた触媒の存在下、気相で四塩化炭素
を脱クロル化して、クロロホルムにする方法を開示して
いる。
【0003】しかしながら、今日までに知られているこ
のような方法は、副反応及び/または触媒の急速な失活
を併有しており、これら方法の有効性を危うくしてい
る。
のような方法は、副反応及び/または触媒の急速な失活
を併有しており、これら方法の有効性を危うくしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、選択
性に優れ、かつ、触媒の急速な失活を起こさない四塩化
炭素からのクロロホルムの製造方法、並びにそのような
方法を可能にする触媒組成物を提供することにある。
性に優れ、かつ、触媒の急速な失活を起こさない四塩化
炭素からのクロロホルムの製造方法、並びにそのような
方法を可能にする触媒組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、これら欠点を
もはや有しない四塩化炭素からのクロロホルムの製造方
法に関するものである。事実、いくらかの触媒組成物
は、一定の選択性または転化率即ち収率で、四塩化炭素
の脱クロル化を可能にすることが見出された。このよう
なことは今までに達成されていない。また、より特定的
には、本発明の方法は、出発原料として四塩化炭素を使
用して専ら殆ど完全にクロロホルムとメタンを得ること
を可能にし、更に、C2 化合物の生成を減少する。
もはや有しない四塩化炭素からのクロロホルムの製造方
法に関するものである。事実、いくらかの触媒組成物
は、一定の選択性または転化率即ち収率で、四塩化炭素
の脱クロル化を可能にすることが見出された。このよう
なことは今までに達成されていない。また、より特定的
には、本発明の方法は、出発原料として四塩化炭素を使
用して専ら殆ど完全にクロロホルムとメタンを得ること
を可能にし、更に、C2 化合物の生成を減少する。
【0006】更に、この方法に使用される触媒組成物
は、公知の触媒組成物よりもより安定でかつ極めて緩や
かにしか失活しないという重要な利点を有している。従
って、本発明は、分子状水素存在下、気相で、四塩化炭
素からクロロホルムを製造する方法に関する。この方法
では、反応は少なくとも1種のアルカリ金属アルミン酸
塩またはアルカリ土類金属アルミン酸塩を含む担体上に
担持された少なくとも1種の水素化能を有する金属を含
む触媒組成物によって触媒される。
は、公知の触媒組成物よりもより安定でかつ極めて緩や
かにしか失活しないという重要な利点を有している。従
って、本発明は、分子状水素存在下、気相で、四塩化炭
素からクロロホルムを製造する方法に関する。この方法
では、反応は少なくとも1種のアルカリ金属アルミン酸
塩またはアルカリ土類金属アルミン酸塩を含む担体上に
担持された少なくとも1種の水素化能を有する金属を含
む触媒組成物によって触媒される。
【0007】水素化能を有する金属とは、元素の周期率
表の第VIII族及び第IB族の金属であると理解される。通
例、該水素化金属は、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、
Pt、Cu、AgまたはAuから選ばれる。好ましく
は、該水素化金属は、白金またはパラジウムである。白
金で良好な結果が得られている。少なくとも1種のアル
カリ金属アルミン酸塩またはアルカリ土類金属アルミン
酸塩を含む担体は、1またはそれ以上のアルカリ金属ま
たは1またはそれ以上のアルカリ土類金属の、少なくと
も1またはそれ以上のアルミン酸塩を含む全ての触媒担
体であると理解される。一般に、該触媒担体は、少なく
とも1種のアルカリ金属アルミン酸塩を含む。通例、該
触媒担体は、アルミン酸リチウム、アルミン酸マグネシ
ウムまたはアルミン酸カルシウムを含む。好ましくは、
該担体は、混成酸化物構造を有するアルミン酸塩を含
む。極めて優先的には、逆スピネル構造を有するアルミ
ン酸塩を含む。特に優先的には、該担体は、式LiAl
5 O8 のアルミン酸リチウムを含む。極めて優先的に
は、該担体は、式LiAl5 O8 のアルミン酸リチウム
及びその酸化物であるLiAlO2 を含む。少なくとも
75%の式LiAl5 O8 のアルミン酸塩からなる担体
を使用した触媒組成物で良好な結果が得られている。
表の第VIII族及び第IB族の金属であると理解される。通
例、該水素化金属は、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、
Pt、Cu、AgまたはAuから選ばれる。好ましく
は、該水素化金属は、白金またはパラジウムである。白
金で良好な結果が得られている。少なくとも1種のアル
カリ金属アルミン酸塩またはアルカリ土類金属アルミン
酸塩を含む担体は、1またはそれ以上のアルカリ金属ま
たは1またはそれ以上のアルカリ土類金属の、少なくと
も1またはそれ以上のアルミン酸塩を含む全ての触媒担
体であると理解される。一般に、該触媒担体は、少なく
とも1種のアルカリ金属アルミン酸塩を含む。通例、該
触媒担体は、アルミン酸リチウム、アルミン酸マグネシ
ウムまたはアルミン酸カルシウムを含む。好ましくは、
該担体は、混成酸化物構造を有するアルミン酸塩を含
む。極めて優先的には、逆スピネル構造を有するアルミ
ン酸塩を含む。特に優先的には、該担体は、式LiAl
5 O8 のアルミン酸リチウムを含む。極めて優先的に
は、該担体は、式LiAl5 O8 のアルミン酸リチウム
及びその酸化物であるLiAlO2 を含む。少なくとも
75%の式LiAl5 O8 のアルミン酸塩からなる担体
を使用した触媒組成物で良好な結果が得られている。
【0008】該触媒担体は、また、アルカリ金属及びア
ルカリ土類金属から選ばれた1またはそれ以上の金属の
少なくとも2種以上の異なるアルミン酸塩の混成アルミ
ン酸塩または混合物も含む。リチウム及びナトリウムの
混成アルミン酸塩からなる担体を使用した触媒組成物で
良好な結果が得られている。一般に、水素化能を有する
金属0.01〜5重量%が使用される。これらの数値
は、触媒組成物の担体の重量を基準にしたものである。
好ましくは、0.05〜1.0重量%が使用される。
ルカリ土類金属から選ばれた1またはそれ以上の金属の
少なくとも2種以上の異なるアルミン酸塩の混成アルミ
ン酸塩または混合物も含む。リチウム及びナトリウムの
混成アルミン酸塩からなる担体を使用した触媒組成物で
良好な結果が得られている。一般に、水素化能を有する
金属0.01〜5重量%が使用される。これらの数値
は、触媒組成物の担体の重量を基準にしたものである。
好ましくは、0.05〜1.0重量%が使用される。
【0009】本発明の方法は、気相で行われる。本反応
が進行する温度は、通例50〜200℃である。好まし
くは、この温度は、80〜170℃である。90〜15
0℃の反応温度で行う四塩化炭素からのクロロホルムの
選択的製造に良好な結果が得られている。反応を行う圧
力は、一般に、0.1〜10気圧、好ましくは、1〜8
気圧である。1〜6気圧で良好な結果が得られている。
が進行する温度は、通例50〜200℃である。好まし
くは、この温度は、80〜170℃である。90〜15
0℃の反応温度で行う四塩化炭素からのクロロホルムの
選択的製造に良好な結果が得られている。反応を行う圧
力は、一般に、0.1〜10気圧、好ましくは、1〜8
気圧である。1〜6気圧で良好な結果が得られている。
【0010】適用される水素と四塩化炭素のモル比は、
1〜16、好ましくは、4〜14である。6〜12のモ
ル比で良好な結果が得られている。モル比をこの範囲内
に設定するとクロロホルムの選択性が助長され、更に、
気相の希薄化により、触媒組成物上に沈着する炭素の生
成を遅らせる。同じ意味で、気相はメタンで有利に希釈
され、これは触媒組成物の経時変化を遅らせる。従っ
て、本発明の方法はメタンの存在下行ってもよい。一般
に、適用されるメタンと四塩化炭素のモル比は、0.1
〜15である。好ましくは、このモル比は、3〜12で
ある。4〜10の比率で良好な結果が得られている。
1〜16、好ましくは、4〜14である。6〜12のモ
ル比で良好な結果が得られている。モル比をこの範囲内
に設定するとクロロホルムの選択性が助長され、更に、
気相の希薄化により、触媒組成物上に沈着する炭素の生
成を遅らせる。同じ意味で、気相はメタンで有利に希釈
され、これは触媒組成物の経時変化を遅らせる。従っ
て、本発明の方法はメタンの存在下行ってもよい。一般
に、適用されるメタンと四塩化炭素のモル比は、0.1
〜15である。好ましくは、このモル比は、3〜12で
ある。4〜10の比率で良好な結果が得られている。
【0011】平均接触時間、即ち、触媒によって占めら
れた反応器の部分の容積とその反応圧及び反応温度にお
ける反応原料の流速との比率は、一般に1〜30秒であ
る。通例2〜15秒である。4〜10秒の接触時間で良
好な結果が得られている。本発明の方法は、触媒組成物
を固定床または流動床として行われる。本発明の方法
は、このような条件を設定することができるいかなる装
置または反応器内でも行うことができる。
れた反応器の部分の容積とその反応圧及び反応温度にお
ける反応原料の流速との比率は、一般に1〜30秒であ
る。通例2〜15秒である。4〜10秒の接触時間で良
好な結果が得られている。本発明の方法は、触媒組成物
を固定床または流動床として行われる。本発明の方法
は、このような条件を設定することができるいかなる装
置または反応器内でも行うことができる。
【0012】本発明は、また、四塩化炭素からクロロホ
ルムを製造する特別な触媒組成物に関する。本発明は、
逆スピネル構造を有する少なくとも1種のアルミン酸塩
を含む担体であって、水素化能を有する金属として少な
くとも白金を担持した担体を含む触媒組成物に関する。
ルムを製造する特別な触媒組成物に関する。本発明は、
逆スピネル構造を有する少なくとも1種のアルミン酸塩
を含む担体であって、水素化能を有する金属として少な
くとも白金を担持した担体を含む触媒組成物に関する。
【0013】本発明の触媒組成物の担体は、逆スピネル
構造を有する少なくとも1種のアルミン酸塩を含む。好
ましくは、該担体は、式LiAl5 O8 のアルミン酸リ
チウムを含む。特に優先的には、該担体は、式LiAl
5 O8 のアルミン酸リチウムとその酸化物であるLiA
lO2 を含む。少なくとも75%のLiAl5 O8アル
ミン酸塩からなる担体を使用した触媒組成物で良好な結
果が得られている。
構造を有する少なくとも1種のアルミン酸塩を含む。好
ましくは、該担体は、式LiAl5 O8 のアルミン酸リ
チウムを含む。特に優先的には、該担体は、式LiAl
5 O8 のアルミン酸リチウムとその酸化物であるLiA
lO2 を含む。少なくとも75%のLiAl5 O8アル
ミン酸塩からなる担体を使用した触媒組成物で良好な結
果が得られている。
【0014】触媒組成物の該担体は、また、アルカリ金
属及びアルカリ土類金属から選ばれた1またはそれ以上
の金属の少なくとも2種以上の異なるアルミン酸塩の混
成アルミン酸塩または混合物も含むことができる。リチ
ウム−ナトリウム混成アルミン酸塩からなる担体を使用
した触媒組成物で良好な結果が得られている。本発明の
触媒組成物は、一般に、触媒組成物の担体の重量に対し
て0.01〜5重量%の白金を含む。好ましくは、それ
らは、触媒組成物の担体の重量に対して0.05〜1.
0重量%の白金を含む。
属及びアルカリ土類金属から選ばれた1またはそれ以上
の金属の少なくとも2種以上の異なるアルミン酸塩の混
成アルミン酸塩または混合物も含むことができる。リチ
ウム−ナトリウム混成アルミン酸塩からなる担体を使用
した触媒組成物で良好な結果が得られている。本発明の
触媒組成物は、一般に、触媒組成物の担体の重量に対し
て0.01〜5重量%の白金を含む。好ましくは、それ
らは、触媒組成物の担体の重量に対して0.05〜1.
0重量%の白金を含む。
【0015】本発明の触媒組成物の比表面積は、一般
に、15〜60m2/g であり、好ましくは、20〜50
m2/g である。本発明の触媒組成物の気孔容積は、一般
に、0.1〜0.8m3/g であり、好ましくは、0.3
〜0.5m3/g である。アルミン酸リチウムが担体中の
唯一のアルミン酸塩である場合、本発明の触媒組成物中
におけるLi/Al比は、一般に、1/4〜1/5.5
であり、好ましくは、約1/5である。
に、15〜60m2/g であり、好ましくは、20〜50
m2/g である。本発明の触媒組成物の気孔容積は、一般
に、0.1〜0.8m3/g であり、好ましくは、0.3
〜0.5m3/g である。アルミン酸リチウムが担体中の
唯一のアルミン酸塩である場合、本発明の触媒組成物中
におけるLi/Al比は、一般に、1/4〜1/5.5
であり、好ましくは、約1/5である。
【0016】該触媒組成物は、当該技術分野で公知のい
かなる方法によっても得ることができる。通例、これら
触媒組成物の調製方法は以下の3工程からなる: 担体の調製 白金化合物の如き水素化金属のこの担体への含浸処理、
及び該触媒組成物の活性化処理
かなる方法によっても得ることができる。通例、これら
触媒組成物の調製方法は以下の3工程からなる: 担体の調製 白金化合物の如き水素化金属のこの担体への含浸処理、
及び該触媒組成物の活性化処理
【0017】本発明の触媒組成物に含まれる、良好な結
果をもたらす担体を得る1つの方法は、アルミナを酸化
物を形成できるアルカリ金属化合物またはアルカリ土類
金属化合物と接触させ、水を除去し、次いで、得られた
生成物を、アルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属
化合物を対応する酸化物に転化し、かつ、アルミナと該
アルカリ金属酸化物またはアルカリ土類金属酸化物間の
反応を立ち上がらせるか焼加熱サイクルに付することか
らなる。γ−アルミナを酸化物の前駆体である硝酸塩ま
たは酢酸塩の如きリチウム塩と接触させた場合に、優れ
た結果が得られている。
果をもたらす担体を得る1つの方法は、アルミナを酸化
物を形成できるアルカリ金属化合物またはアルカリ土類
金属化合物と接触させ、水を除去し、次いで、得られた
生成物を、アルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属
化合物を対応する酸化物に転化し、かつ、アルミナと該
アルカリ金属酸化物またはアルカリ土類金属酸化物間の
反応を立ち上がらせるか焼加熱サイクルに付することか
らなる。γ−アルミナを酸化物の前駆体である硝酸塩ま
たは酢酸塩の如きリチウム塩と接触させた場合に、優れ
た結果が得られている。
【0018】触媒組成物の調製においては、担体の調製
に続いて、該担体を白金化合物の如き水素化金属化合物
で含浸する。良好な結果をもたらす調製方法は、減圧下
で担体を白金化合物の酸性溶液と接触させる方法からな
る。好ましくは、該反応は塩酸中に溶解した塩化白金酸
6水和物の存在下で行われる。次いで、使用前に該触媒
組成物を活性化する。良好な結果をもたらす活性化方法
は、該触媒組成物を、約100〜150℃の温度で、空
気または酸素気流下、次いで、約500〜550℃の温
度で、空気または酸素気流下、75〜125℃の温度
で、窒素の如き不活性ガス気流下、250〜300の温
度で、水素気流下、及び最後に、周囲温度で、窒素の如
き不活性ガス気流下で連続的にフラッシュすることから
なる。
に続いて、該担体を白金化合物の如き水素化金属化合物
で含浸する。良好な結果をもたらす調製方法は、減圧下
で担体を白金化合物の酸性溶液と接触させる方法からな
る。好ましくは、該反応は塩酸中に溶解した塩化白金酸
6水和物の存在下で行われる。次いで、使用前に該触媒
組成物を活性化する。良好な結果をもたらす活性化方法
は、該触媒組成物を、約100〜150℃の温度で、空
気または酸素気流下、次いで、約500〜550℃の温
度で、空気または酸素気流下、75〜125℃の温度
で、窒素の如き不活性ガス気流下、250〜300の温
度で、水素気流下、及び最後に、周囲温度で、窒素の如
き不活性ガス気流下で連続的にフラッシュすることから
なる。
【0019】本発明の触媒組成物を使用したあとは、活
性及び選択性を著しく低下させることなく該触媒組成物
を再生することができる。良好な結果をもたらす再生方
法は約350℃で24時間、触媒組成物を空気で2回処
理(フラッシュ)し、各処理後ごとに、280℃で8時
間水素気流下に還元する処理を続けることからなる。別
の方法は、200〜350℃の温度で水素気流下で再生
することからなる。
性及び選択性を著しく低下させることなく該触媒組成物
を再生することができる。良好な結果をもたらす再生方
法は約350℃で24時間、触媒組成物を空気で2回処
理(フラッシュ)し、各処理後ごとに、280℃で8時
間水素気流下に還元する処理を続けることからなる。別
の方法は、200〜350℃の温度で水素気流下で再生
することからなる。
【0020】以下の実施例によって、本発明をより詳し
く説明する。
く説明する。
【0021】
【実施例】実施例1 触媒組成物の調製 a)担体の調製 16.4gのLiOH・H2 Oと28mlの濃HNO3 を
三角フラスコに添加した。該溶液に水を加えて全量を3
5mlにした。減圧下100℃で、アルミナ(303m2/
g の比表面積及び0.35m3/g の気孔容積を有するγ
−アルミナ)を減圧乾燥した。
三角フラスコに添加した。該溶液に水を加えて全量を3
5mlにした。減圧下100℃で、アルミナ(303m2/
g の比表面積及び0.35m3/g の気孔容積を有するγ
−アルミナ)を減圧乾燥した。
【0022】次いで、このようにして乾燥したアルミナ
100gに上記で調製した溶液を、周囲温度及び常圧で
含浸させた。該混合液を周囲温度で1時間靜置した。こ
のようにして得られた生成物を減圧下90℃で45分間
乾燥した。次いで、得られた担体を600℃で6時間及
び1050℃で8時間空気気流下でか焼した。
100gに上記で調製した溶液を、周囲温度及び常圧で
含浸させた。該混合液を周囲温度で1時間靜置した。こ
のようにして得られた生成物を減圧下90℃で45分間
乾燥した。次いで、得られた担体を600℃で6時間及
び1050℃で8時間空気気流下でか焼した。
【0023】b)含浸 5gの塩化白金酸6水和物を100mlの0.05M塩酸
溶液に溶解させた。この溶液の4.5mlをとり、4.8
mlの水で希釈した。a)で説明したようにして得られた
担体17.1gを、減圧下100℃で2時間、500ml
溝付フラスコ中に置いた。次いで、減圧下で周囲温度に
戻した。次いで、上記で調製した溶液をこの担体に75
分を要して加え、得られた組成物を常圧下周囲温度で2
4時間靜置した。
溶液に溶解させた。この溶液の4.5mlをとり、4.8
mlの水で希釈した。a)で説明したようにして得られた
担体17.1gを、減圧下100℃で2時間、500ml
溝付フラスコ中に置いた。次いで、減圧下で周囲温度に
戻した。次いで、上記で調製した溶液をこの担体に75
分を要して加え、得られた組成物を常圧下周囲温度で2
4時間靜置した。
【0024】該組成物を100℃の減圧オーブン中に7
2時間置いた。
2時間置いた。
【0025】c)活性化 b)で得られた組成物をか焼反応器に配置し、130℃
で4時間空気でフラッシュした。次いで、該反応器を空
気気流下で1時間530℃にした。次いで、該反応器を
窒素気流下100℃に冷却し、これらの条件下で一夜靜
置した。
で4時間空気でフラッシュした。次いで、該反応器を空
気気流下で1時間530℃にした。次いで、該反応器を
窒素気流下100℃に冷却し、これらの条件下で一夜靜
置した。
【0026】次いで、該反応器を窒素気流下280℃に
し、次いで、280℃で8時間水素でフラッシュした。
該反応器を窒素でフラッシュしながら、周囲温度に戻し
た。該触媒組成物のLi/Al比は1/5であった。粉
砕後の該触媒組成物のX線解析は、主要成分がLiAl
5 O8 である3相の存在を示した。
し、次いで、280℃で8時間水素でフラッシュした。
該反応器を窒素でフラッシュしながら、周囲温度に戻し
た。該触媒組成物のLi/Al比は1/5であった。粉
砕後の該触媒組成物のX線解析は、主要成分がLiAl
5 O8 である3相の存在を示した。
【0027】窒素の吸収量で測定した該触媒組成物の比
表面積と気孔容積は、それぞれ33m2/g 及び0.37
m3/g であった。
表面積と気孔容積は、それぞれ33m2/g 及び0.37
m3/g であった。
【0028】実施例2 四塩化炭素からのクロロホルム
の製造 実施例1で説明したようにして得られた10cm3 (7.
65g)の触媒組成物を、10.2mmの内径を有するス
テンレススチール製反応器に固定床として入れ、空気脈
動オーブン(pulsed-air oven)で加熱した。該反応器
に、82.2容量%の水素及び17.2容量%の四塩化
炭素からなるガス混合物を、温度105℃、圧力4.4
kg重/cm2 (4.3バール)及び空間速度(即ち、平均
接触時間の逆数)480h-1で導入した。これは、水素
の流速12.3 lN/hと四塩化炭素の流速2.56
lN/hに対応する。
の製造 実施例1で説明したようにして得られた10cm3 (7.
65g)の触媒組成物を、10.2mmの内径を有するス
テンレススチール製反応器に固定床として入れ、空気脈
動オーブン(pulsed-air oven)で加熱した。該反応器
に、82.2容量%の水素及び17.2容量%の四塩化
炭素からなるガス混合物を、温度105℃、圧力4.4
kg重/cm2 (4.3バール)及び空間速度(即ち、平均
接触時間の逆数)480h-1で導入した。これは、水素
の流速12.3 lN/hと四塩化炭素の流速2.56
lN/hに対応する。
【0029】四塩化炭素の初期転化率は95モル%であ
った。生成物は、クロロホルム、ジクロロメタン、メタ
ン、塩化水素及び痕跡のエタンとパークロロエチレンで
あった。転化した四塩化炭素量を基準とした選択性は、
それぞれ、クロロホルムが75モル%、ジクロロメタン
が2モル%及びメタンが22モル%であった。
った。生成物は、クロロホルム、ジクロロメタン、メタ
ン、塩化水素及び痕跡のエタンとパークロロエチレンで
あった。転化した四塩化炭素量を基準とした選択性は、
それぞれ、クロロホルムが75モル%、ジクロロメタン
が2モル%及びメタンが22モル%であった。
【0030】1gの白金に付き152kgの四塩化炭素を
通した後、即ち、約330時間運転した後の四塩化炭素
の転化率は、依然として、81モル%であり、生成物の
選択性は変化がなかった。
通した後、即ち、約330時間運転した後の四塩化炭素
の転化率は、依然として、81モル%であり、生成物の
選択性は変化がなかった。
【0031】実施例3 四塩化炭素からのクロロホルム
の製造−水素での四塩化炭素の希釈 実施例1の触媒組成物を含有する反応器を実施例2の条
件で330時間運転した後、該反応器に、89.4容量
%の水素及び10.6容量%の四塩化炭素からなるガス
混合物を、温度105℃、圧力4.1kg重/cm2 (4バ
ール)及び空間速度480h-1で導入した。これは、水
素と四塩化炭素のそれぞれの流速12.40 lN/h
と1.47 lN/hに対応する。
の製造−水素での四塩化炭素の希釈 実施例1の触媒組成物を含有する反応器を実施例2の条
件で330時間運転した後、該反応器に、89.4容量
%の水素及び10.6容量%の四塩化炭素からなるガス
混合物を、温度105℃、圧力4.1kg重/cm2 (4バ
ール)及び空間速度480h-1で導入した。これは、水
素と四塩化炭素のそれぞれの流速12.40 lN/h
と1.47 lN/hに対応する。
【0032】これらの条件下で四塩化炭素の転化率は、
84モル%であった。転化した四塩化炭素量を基準とし
た選択性は、それぞれ、クロロホルムが84モル%、ジ
クロロメタンが0.7モル%及びメタンが15モル%で
あった。1gの白金に付き更に39kgの四塩化炭素を通
した後、即ち、約145時間更に運転した後の四塩化炭
素の転化率は、82モル%であり、生成物の選択性は変
化しないままであった。
84モル%であった。転化した四塩化炭素量を基準とし
た選択性は、それぞれ、クロロホルムが84モル%、ジ
クロロメタンが0.7モル%及びメタンが15モル%で
あった。1gの白金に付き更に39kgの四塩化炭素を通
した後、即ち、約145時間更に運転した後の四塩化炭
素の転化率は、82モル%であり、生成物の選択性は変
化しないままであった。
【0033】実施例4 長期運転試験 実施例1で得られた30cm3 (24g)の触媒組成物を
20cm3 のガラスビーズと混合し、該混合物を固定床と
して、20mmの内径を有するステンレススチール製反応
器に入れ、2重壁内の循環油で加熱した。44.4容量
%の水素、44.4容量%のメタン及び11.2容量%
の四塩化炭素からなるガス混合物を、温度102℃、圧
力4.1kg重/cm2 (4.0バール)及び空間速度51
4h-1(未希釈触媒組成物に比例する)で、該触媒組成
物に通した。これは、水素、メタン及び四塩化炭素それ
ぞれの流速20.0、20.0及び5.0 lN/hに
対応する。
20cm3 のガラスビーズと混合し、該混合物を固定床と
して、20mmの内径を有するステンレススチール製反応
器に入れ、2重壁内の循環油で加熱した。44.4容量
%の水素、44.4容量%のメタン及び11.2容量%
の四塩化炭素からなるガス混合物を、温度102℃、圧
力4.1kg重/cm2 (4.0バール)及び空間速度51
4h-1(未希釈触媒組成物に比例する)で、該触媒組成
物に通した。これは、水素、メタン及び四塩化炭素それ
ぞれの流速20.0、20.0及び5.0 lN/hに
対応する。
【0034】四塩化炭素の転化率は、98モル%であっ
た。生成した主生成物は、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、メタン及び塩化水素であった。転化した四塩化炭素
量を基準とした選択性は、それぞれ、クロロホルムが8
3モル%、ジクロロメタンが1モル%及びメタンが16
モル%であった。1gの白金に付き270kgの四塩化炭
素を通した(約940時間の運転)後の四塩化炭素の転
化率と生成物の選択性は変化しないままであった。
た。生成した主生成物は、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、メタン及び塩化水素であった。転化した四塩化炭素
量を基準とした選択性は、それぞれ、クロロホルムが8
3モル%、ジクロロメタンが1モル%及びメタンが16
モル%であった。1gの白金に付き270kgの四塩化炭
素を通した(約940時間の運転)後の四塩化炭素の転
化率と生成物の選択性は変化しないままであった。
【0035】実施例5 触媒組成物の調製 a)担体の調製 8.2gのLiOH・H2 O、14mlの濃HNO3 及び
16.62gのNaNO3 を三角フラスコに添加した。
該溶液に水を加えて全量を44mlにした。減圧下100
℃で、アルミナ(300m2/g の比表面積及び0.4m3
/g の気孔容積を有するγ−アルミナ)を乾燥した。
16.62gのNaNO3 を三角フラスコに添加した。
該溶液に水を加えて全量を44mlにした。減圧下100
℃で、アルミナ(300m2/g の比表面積及び0.4m3
/g の気孔容積を有するγ−アルミナ)を乾燥した。
【0036】次いで、このようにして乾燥したアルミナ
100gに上記で調製した溶液を、周囲温度及び常圧で
含浸させた。該混合液を周囲温度で1時間靜置した。こ
のようにして得られた生成物を減圧下90℃で45分間
乾燥した。次いで、得られた担体を600℃で6時間及
び1050℃で8時間空気気流下でか焼した。
100gに上記で調製した溶液を、周囲温度及び常圧で
含浸させた。該混合液を周囲温度で1時間靜置した。こ
のようにして得られた生成物を減圧下90℃で45分間
乾燥した。次いで、得られた担体を600℃で6時間及
び1050℃で8時間空気気流下でか焼した。
【0037】該担体の包括的な化学式は、(Li,N
a)1 Al5 O8 であった。
a)1 Al5 O8 であった。
【0038】b)含浸 5gの塩化白金酸6水和物を100mlの0.05M塩酸
溶液に溶解させた。この溶液の26.5mlをとり、1
7.5mlの水で希釈した。a)で説明したようにして得
られた担体100gを、減圧下90℃で45分間、50
0ml溝付フラスコ中に置いた。次いで、減圧下で周囲温
度に戻した。次いで、上記で調製した溶液をこの担体に
80分を要して加え、該組成物を100℃の減圧オーブ
ン中に24時間置いた。
溶液に溶解させた。この溶液の26.5mlをとり、1
7.5mlの水で希釈した。a)で説明したようにして得
られた担体100gを、減圧下90℃で45分間、50
0ml溝付フラスコ中に置いた。次いで、減圧下で周囲温
度に戻した。次いで、上記で調製した溶液をこの担体に
80分を要して加え、該組成物を100℃の減圧オーブ
ン中に24時間置いた。
【0039】c)活性化 b)で説明したようにして得られた組成物をか焼反応器
に配置し、130℃で4時間空気でフラッシュした。次
いで、該反応器を空気気流下で1時間530℃にした。
次いで、該反応器を窒素気流下で周囲温度に冷却し、こ
れらの条件下で一夜靜置した。
に配置し、130℃で4時間空気でフラッシュした。次
いで、該反応器を空気気流下で1時間530℃にした。
次いで、該反応器を窒素気流下で周囲温度に冷却し、こ
れらの条件下で一夜靜置した。
【0040】次いで、該反応器を窒素気流下280℃に
し、次いで、280℃で4時間水素でフラッシュした。
次いで、該反応器を窒素でフラッシュしながら、周囲温
度に戻した。窒素の吸収量で測定した該触媒組成物の比
表面積と気孔容積は、それぞれ45m2/g 及び0.34
m3/g であった。
し、次いで、280℃で4時間水素でフラッシュした。
次いで、該反応器を窒素でフラッシュしながら、周囲温
度に戻した。窒素の吸収量で測定した該触媒組成物の比
表面積と気孔容積は、それぞれ45m2/g 及び0.34
m3/g であった。
【0041】実施例6 四塩化炭素からのクロロホルム
の製造 実施例5で説明したようにして得られた10cm3 (8.
24g)の触媒組成物を固定床として、10.2mmの内
径を有するステンレススチール製反応器に入れ、空気脈
動オーブンで加熱した。該反応器に、83.3容量%の
水素と16.7容量%の四塩化炭素からなるガス混合物
を、温度90℃、圧力4.1kg重/cm2 (4.0バー
ル)及び空間速度(即ち、平均接触時間の逆数)514
h-1で、導入した。これは、水素の流速12.9 lN
/hと四塩化炭素の流速2.6 lN/hに対応する。
の製造 実施例5で説明したようにして得られた10cm3 (8.
24g)の触媒組成物を固定床として、10.2mmの内
径を有するステンレススチール製反応器に入れ、空気脈
動オーブンで加熱した。該反応器に、83.3容量%の
水素と16.7容量%の四塩化炭素からなるガス混合物
を、温度90℃、圧力4.1kg重/cm2 (4.0バー
ル)及び空間速度(即ち、平均接触時間の逆数)514
h-1で、導入した。これは、水素の流速12.9 lN
/hと四塩化炭素の流速2.6 lN/hに対応する。
【0042】四塩化炭素の初期転化率は98モル%であ
った。生成した生成物は、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、メタン、塩化水素及び痕跡のエタンとパークロロエ
チレンであった。転化した四塩化炭素量を基準とした選
択性は、それぞれ、クロロホルムが80モル%、ジクロ
ロメタンが2モル%及びメタンが18モル%であった。
った。生成した生成物は、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、メタン、塩化水素及び痕跡のエタンとパークロロエ
チレンであった。転化した四塩化炭素量を基準とした選
択性は、それぞれ、クロロホルムが80モル%、ジクロ
ロメタンが2モル%及びメタンが18モル%であった。
【0043】実施例7 四塩化炭素からのクロロホルム
の製造−水素または水素とメタンでの四塩化炭素の希釈 実施例5の触媒組成物を含有する反応器を実施例6の条
件で22時間運転した後、該反応器に、88.9容量%
の水素と11.1容量%の四塩化炭素からなるガス混合
物を、温度90℃、圧力4.1kg重/cm2 (4バール)
及び空間速度514h-1で導入した。これは、水素と四
塩化炭素のそれぞれの流速13.7 lN/h及び1.
7 lN/hに対応する。
の製造−水素または水素とメタンでの四塩化炭素の希釈 実施例5の触媒組成物を含有する反応器を実施例6の条
件で22時間運転した後、該反応器に、88.9容量%
の水素と11.1容量%の四塩化炭素からなるガス混合
物を、温度90℃、圧力4.1kg重/cm2 (4バール)
及び空間速度514h-1で導入した。これは、水素と四
塩化炭素のそれぞれの流速13.7 lN/h及び1.
7 lN/hに対応する。
【0044】これらの条件下で四塩化炭素の転化率は、
98モル%であった。転化した四塩化炭素量を基準とし
た選択性は、それぞれ、クロロホルムが87モル%、ジ
クロロメタンが1モル%及びメタンが12モル%であっ
た。更に6時間追加運転した後、該反応器に、44.4
容量%の水素、44.4容量%のメタン及び11.2容
量%の四塩化炭素からなるガス混合物を、温度100
℃、圧力4.1kg重/cm2 (4バール)及び空間速度5
14h-1で導入した。これは、水素、メタン、四塩化炭
素のそれぞれの流速6.7lN/h、6.7lN/h、
1.7 lN/hに対応する。
98モル%であった。転化した四塩化炭素量を基準とし
た選択性は、それぞれ、クロロホルムが87モル%、ジ
クロロメタンが1モル%及びメタンが12モル%であっ
た。更に6時間追加運転した後、該反応器に、44.4
容量%の水素、44.4容量%のメタン及び11.2容
量%の四塩化炭素からなるガス混合物を、温度100
℃、圧力4.1kg重/cm2 (4バール)及び空間速度5
14h-1で導入した。これは、水素、メタン、四塩化炭
素のそれぞれの流速6.7lN/h、6.7lN/h、
1.7 lN/hに対応する。
【0045】これらの条件下で四塩化炭素の転化率は、
98モル%であった。転化した四塩化炭素量を基準とし
た選択性は、それぞれ、クロロホルムが86モル%、ジ
クロロメタンが1モル%及びメタンが13モル%であっ
た。
98モル%であった。転化した四塩化炭素量を基準とし
た選択性は、それぞれ、クロロホルムが86モル%、ジ
クロロメタンが1モル%及びメタンが13モル%であっ
た。
【0046】比較例1 θ−アルミナに担持した0.5%の白金を含有する10
cm3 (4.99g)の触媒組成物を固定床として、1
0.2mmの内径を有するステンレススチール製反応器に
入れ、空気脈動オーブンで加熱した。該反応器に、8
3.1容量%の水素及び16.9容量%の四塩化炭素か
らなるガス混合物を、温度90℃、圧力4.1kg重/cm
2 (4.04バール)及び空間速度514h-1で導入し
た。これは、水素の流速12.98 lN/hと四塩化
炭素の流速2.65 lN/hに対応する。
cm3 (4.99g)の触媒組成物を固定床として、1
0.2mmの内径を有するステンレススチール製反応器に
入れ、空気脈動オーブンで加熱した。該反応器に、8
3.1容量%の水素及び16.9容量%の四塩化炭素か
らなるガス混合物を、温度90℃、圧力4.1kg重/cm
2 (4.04バール)及び空間速度514h-1で導入し
た。これは、水素の流速12.98 lN/hと四塩化
炭素の流速2.65 lN/hに対応する。
【0047】四塩化炭素の転化率は、90モル%であっ
た。生成した主生成物は、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、メタン、塩化水素、パークロロエチレン及びヘキサ
クロロエタンであった。転化した四塩化炭素量を基準と
した選択性は、それぞれ、クロロホルムが67モル%、
ジクロロメタンが4モル%、メタンが23モル%、パー
クロロエチレンが5モル%及びヘキサクロロエタンが
0.5モル%であった。
た。生成した主生成物は、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、メタン、塩化水素、パークロロエチレン及びヘキサ
クロロエタンであった。転化した四塩化炭素量を基準と
した選択性は、それぞれ、クロロホルムが67モル%、
ジクロロメタンが4モル%、メタンが23モル%、パー
クロロエチレンが5モル%及びヘキサクロロエタンが
0.5モル%であった。
【0048】1gの白金に付き17kgの四塩化炭素を通
した後、即ち、約24時間運転の後の四塩化炭素の転化
率は、66モル%であり、転化した四塩化炭素量を基準
とした選択性は、それぞれ、クロロホルムが72モル
%、ジクロロメタンが0モル%、メタンが23モル%、
パークロロエチレンが3モル%及びヘキサクロロエタン
が2モル%であった。
した後、即ち、約24時間運転の後の四塩化炭素の転化
率は、66モル%であり、転化した四塩化炭素量を基準
とした選択性は、それぞれ、クロロホルムが72モル
%、ジクロロメタンが0モル%、メタンが23モル%、
パークロロエチレンが3モル%及びヘキサクロロエタン
が2モル%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランシーヌ ジャンセン ベルギー べー1800 ヴィルヴォールド コーニングスロステーンヴェーク 106 (72)発明者 ジャン ポール シェーブレクト ベルギー べー1390 グレ ドワソー アレ ド ヴィーニュ 7 (56)参考文献 特開 平3−133939(JP,A) 特開 平4−225928(JP,A) 特開 平4−352733(JP,A) 特開 平2−311425(JP,A) 特表 平4−504728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 17/00,19/04 B01J 23/00 CA(STN) CASREACT(STN) REGISTRY(STN)
Claims (11)
- 【請求項1】 分子状水素存在下、気相で、四塩化炭素
からクロロホルムを製造する方法であって、該反応が、
少なくとも1種のアルカリ金属アルミン酸塩またはアル
カリ土類金属アルミン酸塩を含む担体上に担持された少
なくとも1種の水素化能を有する金属を含む触媒組成物
によって触媒される方法。 - 【請求項2】 該担体が、逆スピネル構造を有する少な
くとも1種のアルミン酸塩を含むことを特徴とする、請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 該担体が、式LiAl5 O8 のアルミン
酸リチウムを含むことを特徴とする、請求項1または2
記載の方法。 - 【請求項4】 該担体が、アルカリ金属及びアルカリ土
類金属から選ばれた少なくとも2種の金属の混成アルミ
ン酸塩を含むことを特徴とする、請求項1、2または3
のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】 該担体が、アルカリ金属及びアルカリ土
類金属から選ばれた少なくとも2種の異なるアルミン酸
塩の混合物を含むことを特徴とする、請求項1、2また
は3のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項6】 水素と四塩化炭素のモル比が、1〜16
であることを特徴とする、請求項1、2、3、4または
5のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 気相が、メタンで希釈されることを特徴
とする、請求項1、2、3、4、5または6のいずれか
1項に記載の方法。 - 【請求項8】 反応が進行する温度が、50〜200℃
であることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、
6または7のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 少なくとも白金を担持した担体を含む触
媒組成物であって、該担体が、逆スピネル構造を有する
少なくとも1種のアルミン酸塩を含むことを特徴とする
触媒組成物。 - 【請求項10】 担体が、式LiAl5 O8 のアルミン
酸リチウムを含むことを特徴とする、請求項9記載の触
媒組成物。 - 【請求項11】 担体が、式(Li,Na)1 Al5 O
8 のリチウム−ナトリウム混成アルミン酸塩を含むこと
を特徴とする、請求項9記載の触媒組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
BE09001086 | 1990-11-16 | ||
BE9001086A BE1004608A3 (fr) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | Procede pour la fabrication du chloroforme a partir de tetrachlorure de carbone, compositions catalytiques et procede pour leur obtention. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04305541A JPH04305541A (ja) | 1992-10-28 |
JP3046865B2 true JP3046865B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=3885017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3297559A Expired - Lifetime JP3046865B2 (ja) | 1990-11-16 | 1991-11-14 | 四塩化炭素からのクロロホルムの製造方法及びそれに使用する触媒組成物 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5146013A (ja) |
EP (1) | EP0486091B1 (ja) |
JP (1) | JP3046865B2 (ja) |
AT (1) | ATE103580T1 (ja) |
BE (1) | BE1004608A3 (ja) |
CA (1) | CA2055137A1 (ja) |
DE (1) | DE69101537T2 (ja) |
ES (1) | ES2054435T3 (ja) |
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---|---|---|---|---|
US5621151A (en) * | 1990-10-09 | 1997-04-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Halocarbon hydrogenolysis |
US5334782A (en) * | 1991-04-23 | 1994-08-02 | Ag Technology Co., Ltd. | Method for producing a hydrogen-containing chloromethane |
BE1007822A5 (fr) * | 1993-12-10 | 1995-10-31 | Solvay | Support pour un catalyseur d'hydrogenation, systeme catalytique comprenant ce support et procede d'hydrodechloration d'hydrocarbures chlorofluores. |
EP0744213B1 (en) * | 1995-05-22 | 2001-07-11 | Ube Industries, Ltd. | Process for preparing a carbonate diester |
RU2125034C1 (ru) * | 1995-11-27 | 1999-01-20 | Научно-исследовательский физико-химический институт им.Л.Я.Карпова | Способ парофазного гидродехлорирования четыреххлористого углерода |
AU696631B2 (en) * | 1996-10-30 | 1998-09-17 | Phillips Petroleum Company | Catalyst composition useful for hydrogenating unsaturated hydrocarbons |
US6184416B1 (en) * | 2000-04-28 | 2001-02-06 | Air Products And Chemicals, Inc. | Lithium aluminate as a catalyst support for hydrogenation of aromatic amines |
IT1319258B1 (it) | 2000-10-31 | 2003-09-26 | Sued Chemie Mt Srl | Catalizzatore per la idrodeclorurazione del tetracloruro di carbonio acloroformio. |
US6764664B2 (en) * | 2002-04-22 | 2004-07-20 | Delphi Technologies, Inc. | Catalyst for the combustion of diesel soot, methods for making the catalyst and methods of using the catalyst |
US6858769B2 (en) * | 2002-10-18 | 2005-02-22 | Uop Llc | Lithium aluminate layered catalyst and a selective oxidation process using the catalyst |
RU2261759C2 (ru) * | 2003-10-01 | 2005-10-10 | Химический факультет Московского государственного университета им. М.М. Ломоносова | Катализатор для совместного получения хлороформа и хлоралканов |
WO2005113137A1 (en) * | 2004-05-14 | 2005-12-01 | Dow Global Technologies, Inc. | High selectivity catalyst for the conversion of carbon tetrachloride to chloroform |
RU2404953C1 (ru) * | 2009-04-01 | 2010-11-27 | Государственное учебно-научное учреждение Химический факультет МГУ имени М.В. Ломоносова | Способ получения хлороформа из метиленхлорида |
US9339796B2 (en) | 2012-06-05 | 2016-05-17 | Petroraza Sas | Nanocatalysts for hydrocracking and methods of their use |
US10087375B2 (en) | 2016-05-10 | 2018-10-02 | Petroraza Sas | Methods for enhancing heavy oil recovery |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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