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JP3044196B2 - 被駆動体のバランス機構 - Google Patents

被駆動体のバランス機構

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Publication number
JP3044196B2
JP3044196B2 JP8312588A JP31258896A JP3044196B2 JP 3044196 B2 JP3044196 B2 JP 3044196B2 JP 8312588 A JP8312588 A JP 8312588A JP 31258896 A JP31258896 A JP 31258896A JP 3044196 B2 JP3044196 B2 JP 3044196B2
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JP
Japan
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driven body
air
pressure
balance mechanism
driven
Prior art date
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Application number
JP8312588A
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English (en)
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JPH10138081A (ja
Inventor
潔 沢田
俊一 尾高
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FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
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Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP8312588A priority Critical patent/JP3044196B2/ja
Publication of JPH10138081A publication Critical patent/JPH10138081A/ja
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  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被駆動体のバラン
ス機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】被駆動体のバランス機構としては、重錘
を利用したカウンタバランス方式のもの、液圧シリンダ
や空気圧シリンダを利用したもの等が公知である。
【0003】図5は、カウンタバランス方式のバランス
機構を示す概念図である。図5において、符号101は
重力に抗して鉛直方向に移動する被駆動体102を備え
た機械、例えば工作機械等であり、モータ等の駆動機構
103によって回転駆動される送りネジ104によって
被駆動体102に上下方向の送りがかけられるようにな
っている。
【0004】バランス機構105は、被駆動体102と
同重量に形成されたカウンターウェイト106と、被駆
動体102とカウンターウェイト106とを接続するケ
ーブル等の可撓性接続手段107、および、可撓性接続
手段107を滑動自在に支えて機械101の両側に振り
分けるための滑車108,109によって構成され、被
駆動体102に作用する重力負荷F1をカウンターウェ
イト106に作用する重力負荷F2で相殺するようにし
ている。
【0005】従って、被駆動体102に作用する重力負
荷を事実上皆無にすることができるが、駆動対象となる
慣性質量が被駆動体102だけの場合に比べて2倍にも
なるので、被駆動体102の加減速時に大きな駆動力が
必要になるといった問題がある。
【0006】専ら、被駆動体102を長時間定位置に留
めて作業を行うような場合に有効な技術であって、被駆
動体102を頻繁に上下動させるような場合、例えば、
工作機械の加工ヘッドの上下動等には向かない。動滑車
を利用すれば被駆動体102よりも軽いカウンターウェ
イト106で被駆動体102の重力負荷を相殺すること
ができるが、カウンターウェイト106の軽量化に比例
してカウンターウェイト106の移動量が増大するの
で、消費エネルギーは変わりがなく、全備重量の軽減化
に役立つだけである。
【0007】図6は、液圧シリンダ方式のバランス機構
を示す概念図である。機械101および被駆動体10
2,駆動機構103,送りネジ104に関する構成は図
5のものと同じである。
【0008】バランス機構110は、直接または接続手
段を介して被駆動体102に連結された液圧シリンダ
(油圧シリンダまたは水圧シリンダ)111と、液圧シ
リンダ111に油または水を供給する圧力源112、お
よび、液圧シリンダ111と圧力源112との間に配備
された圧力調整手段113によって構成される。
【0009】圧力源112から液圧シリンダ111に供
給される油または水の圧力は、圧力調整手段113によ
って、液圧シリンダ111のピストンに作用する力が被
駆動体102の重力負荷F1を相殺する力F2となるよ
うな値P1に調整され、圧力源112から圧力調整手段
113に供給される余剰の油または水はドレイン114
を介して圧力源112側のタンク115に還元されるよ
うになっている。
【0010】液圧シリンダ方式のバランス機構110を
利用すれば液圧シリンダ111内の圧力を5MPa ないし
20MPa といった大きな値にすることができるので、液
圧シリンダ111の直径の縮径化が可能であり、カウン
タバランス方式のバランス機構105に比べて全体とし
て小型化された構成が達成できる。
【0011】しかし、液圧シリンダ111のピストンと
シリンダ外筒との間に作用する摩擦抵抗が被駆動体10
2の動作を妨げる他、被駆動体102に低速または刻み
の小さな送りをかけたような場合、液圧シリンダ111
のピストンとシリンダ外筒との間に作用する動摩擦抵抗
と静止摩擦抵抗との違いによってスティックスリップ現
象が生じ、送り動作が不安定となる問題がある。
【0012】また、被駆動体102に高速の送りをかけ
たような場合では、圧力調整手段113による圧力調整
がピストンロッドの動作に間に合わなくなる場合もあ
り、重力負荷を相殺する筈の液圧シリンダ111が、か
えって、外乱負荷として被駆動体102の反送り方向に
作用してしまうといった場合もある。
【0013】更に、液圧シリンダ111,圧力源11
2,圧力調整手段113といった付加物が必要となるた
め、機械101の製造コストにも悪影響がある。
【0014】図7は、空気圧シリンダ方式のバランス機
構を示す概念図である。機械101および被駆動体10
2,駆動機構103,送りネジ104に関する構成は図
5および図6のものと同じである。
【0015】バランス機構116は、空気圧シリンダ1
17と、被駆動体102と空気圧シリンダ117のピス
トンとを接続するケーブル等の可撓性接続手段118、
および、可撓性接続手段118を滑動自在に支えて機械
101の両側に振り分けるための滑車108,109に
よって構成され、被駆動体102に作用する重力負荷F
1を空気圧シリンダ117におけるピストンの力F2で
相殺するようにしている。
【0016】空気圧シリンダ117には、図6に示した
液圧シリンダ方式のバランス機構の場合と同様、圧力調
整手段119を介して圧力源120が接続されている
が、この場合の圧力源120は例えばエアコンプレッサ
ー等である。圧力源120から空気圧シリンダ117に
供給される空気の圧力は、圧力調整手段119によっ
て、空気圧シリンダ117のピストンに作用する力が被
駆動体102の重力負荷F1を相殺する力F2となるよ
うな値P1に調整され、圧力源120から圧力調整手段
119に供給される余剰の空気はドレイン121を介し
て外部に排出されるようになっている。
【0017】空気圧シリンダ方式のバランス機構116
の場合は、加圧手段となる空気の圧縮率が油や水等の液
体に比べて著しく大きいため、被駆動体102の移動に
際して圧力調整手段119の調整動作が多少遅れた場合
であっても、空気圧シリンダ117内の圧力、要する
に、F2の大きさが大きく変動はせず、特に、被駆動体
102に比較的高速の送りをかけたような場合に、液圧
シリンダ方式のバランス機構に比べ、より優れたバラン
ス効果を達成することができる。
【0018】しかし、空気圧シリンダ117のピストン
とシリンダ外筒との間に作用する摩擦抵抗が被駆動体1
02の動作を妨げる点、被駆動体102に低速または刻
みの小さな送りをかけたような場合、ピストンとシリン
ダ外筒との間の摩擦抵抗によってスティックスリップ現
象が生じて送り動作が不安定となるいった点では、やは
り、液圧シリンダ方式のバランス機構と同じ問題が残
る。
【0019】一方、図8に示す機械101のように一切
のバランス機構を排除してしまえば、駆動対象の慣性質
量の増大や圧力調整手段の動作遅れによる外乱負荷の発
生、および、摩擦抵抗やスティックスリップ現象の発生
を回避することが可能であるが、そうすると、駆動機構
103自体の駆動トルクによって重力に抗して被駆動体
102を持ち上げたり、または、定位置に静止させたり
しておかなければならない。この結果、駆動機構103
が実際に被駆動体102を移動させるために使える推力
は全駆動トルクから被駆動体102の保持に必要とされ
るトルクを差し引いた分だけになってしまい(被駆動体
102を上昇させる場合)、実質的な駆動力が衰退して
しまう。また、被駆動体102の重量に見合ったトルク
を駆動機構103の側に常時発生させておかないと被駆
動体102を保持しておくことができないので、駆動機
構103の発熱によって熱膨張等が生じて工作機械等に
おける加工精度が悪化したりする場合もあり、動力の無
駄でもある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を解消し、駆動対象に作用する慣性質量
や抵抗を増大させることなく被駆動体の自重によって生
じる重力負荷を相殺することのできる被駆動体のバラン
ス機構を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、被駆動体の外
周部または内周部を空気静圧案内機構によって水平方向
に支えると共に、前記被駆動体の上端または下端のいず
れか一方を包囲するようにして前記空気静圧案内機構の
空気排出路と連絡する密閉チェンバを設け、前記空気排
出路から前記密閉チェンバに供給される空気の圧力によ
って前記被駆動体の自重によって生じる重力負荷を支え
るようにしたことを特徴とする構成により前記目的を達
成した。被駆動体の外周部または内周部が空気静圧案内
機構によって水平方向に支えられているため、被駆動体
の上下動に際して無駄な抵抗が作用しない。空気静圧案
内機構の空気排出路から密閉チェンバに供給される空気
の圧力が被駆動体の上端または下端のいずれか一方にの
み作用し、重力に抗して被駆動体の自重を支える。
【0022】密閉チェンバは前記空気静圧案内機構の空
気排出路から排出される密閉チェンバ内の圧力より高い
圧力の空気によってシールすることにより、全体の構造
を簡略化・小型化することができる。
【0023】被駆動体に内装したネジ機構によって被駆
動体に送りをかけるような場合には、ネジ機構として空
気静圧ネジを利用し、その空気静圧案内機構によって被
駆動体を水平方向に支えることができる。
【0024】密閉チェンバに空気排出用のレギュレータ
を設けることにより密閉チェンバ内の空気圧を一定の圧
力に保持し、被駆動体の上端または下端のいずれか一方
に作用する力を被駆動体の自重によって生じる重力負荷
に一致させる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の幾
つかの実施形態について説明する。図1は、本発明のバ
ランス機構を実装した機械122、例えば、工作機械の
一例を示す概略図である。機械122自体の構成は、図
5ないし図8に示した従来ものと概念的に同一であり、
モータ123によって回転駆動される送りネジ124に
よって被駆動体125に上下方向の送りがかけられるよ
うになっている。被駆動体125は、例えば、工作機械
においては加工ヘッド等であり、コラム等と称する支柱
126に沿って垂直に上下動するようになっている。
【0026】支柱126の一側の上下部には、空気静圧
案内機構を構成する2つの摺動支持部材127,128
が固設され、その中に内嵌されるかたちで被駆動体12
5が摺動自在に取り付けられている。被駆動体125が
貫通する摺動支持部材127,128の貫通孔の内周面
には、各々、周方向に3以上の部分に分割された周溝1
29,130が刻設され、摺動支持部材127,128
の内部に周溝129,130と同数穿設された管路13
1,132とそれぞれ連絡し、更に、各管路131,1
32に連絡する外部管路133,134を介してエアコ
ンプレッサー等からなる圧力源135に接続されてい
る。圧力源135は、エアフィルター,水抜き,圧力調
整器,アキュムレータ等を備えた通常の工業用エアコン
プレッサーである。
【0027】なお、被駆動体125を完全な円柱体によ
って形成する場合には、摺動支持部材127,128の
貫通孔と被駆動体125との間にボス&セレーションを
形成したり、または、支柱126と被駆動体125との
間に直線運動用のガイドレールを配備したりする場合も
ある。
【0028】被駆動体125の外周面とこれを包囲する
摺動支持部材127,128の貫通孔の内周面との間に
は或る程度の大きさの間隙136,137が形成され、
圧力源135から送給される空気は、外部管路133,
134および管路131,132を介して摺動支持部材
127,128の内周面にある周溝129,130に流
れ込み、更に、被駆動体125の外周面と摺動支持部材
127,128の内周面との間の間隙136,137を
通って外部に排出される。つまり、間隙136,137
は、空気静圧案内機構を構成する摺動支持部材127,
128における空気排出路である。
【0029】間隙136,137が絞りとして作用する
結果、圧力源135から強制的に送給される空気の内圧
が周溝129,130内で上昇し、被駆動体125を径
方向内側に押し付けるが、被駆動体125の外周部を一
巡して包囲するようにして周溝129,130が設けら
れているため、間隙136,137の大きさが周方向ど
の位置をとっても等しくなり、周溝129,130の互
いに対向する部分の圧力が等しくなって被駆動体125
を径方向内側に押し付けようとする力が完全に釣り合う
ような中立位置に被駆動体125が安定し、摺動支持部
材127,128の内周面とは全く接触しなくなる。圧
力源135から送給される空気の風量と間隙136,1
37から排出される空気の風量とが等しくなった時点で
周溝129,130内の空気の圧力の上昇は停止し、そ
の内圧が動的に安定する。安定状態における周溝12
9,130内の空気圧P1は、圧力源135側の圧力調
整器によって調整可能である。つまり、送給する風量を
大きくすれば圧力P1は増大し、また、風量を絞れば圧
力P1は減少する。
【0030】空気静圧案内機構を構成する摺動支持部材
127,128による被駆動体125の調心作用の原理
は、一般のラジアル用空気静圧軸受と同じである。
【0031】更に、本実施形態においては、被駆動体1
25の下端部を包囲するようにして、摺動支持部材12
8と一体的に底付き容器状の密閉チェンバ138が固設
されている。密閉チェンバ138の上下方向の長さは被
駆動体125の移動ストロークを考慮し、被駆動体12
5の移動を妨げない長さに決める。また、密閉チェンバ
138には外部管路140を介して空気排出用のレギュ
レータ139が接続されている。
【0032】密閉チェンバ138は摺動支持部材128
における下面側の間隙137を介して周溝130に連絡
しており、他の部分では完全に外部と遮断されているの
で、摺動支持部材128における下面側の間隙137か
ら排出された空気が密閉チェンバ138内に入って、密
閉チェンバ138内の空気圧を上昇させる。密閉チェン
バ138内において、被駆動体125の外周面の全周に
作用する空気圧は完全に釣り合うので、被駆動体125
に水平方向の力は作用しない。また、被駆動体125の
下端面に作用する空気圧は、被駆動体125を押し上げ
る向きに作用することになる。
【0033】密閉チェンバ138内の空気圧をP、被駆
動体125の下端面の面積をSとすれば、被駆動体12
5の下端面に作用する上向きの力F2の大きさはF2=
P・Sである。また、密閉チェンバ138は摺動支持部
材128における下面側の間隙137を介して周溝13
0に連絡しているので、密閉チェンバ138内の空気圧
Pは、最大で、前述のP1(周溝130内の空気圧)に
まで上昇することが可能である。結果的に、被駆動体1
25の下端面に作用させることが可能な力の最大値F2
max.は、F2max.=P1・Sということになるから、P
1の値が決まっている以上、F2max.によって被駆動体
125の自重による重力負荷F1を支えるためにはSの
値をS≧F1/P1となるように被駆動体125の底面
積Sを設計しなければならない。
【0034】また、Pの値が大きいためにF2>F1と
なって釣り合いが保たれないときには、空気排出用のレ
ギュレータ139(流量調整弁)により密閉チェンバ1
38内の空気圧Pを引き下げてF2=F1となるように
してやればよい。
【0035】空気静圧案内機構を構成する摺動支持部材
127,128により被駆動体125が無接触状態で中
立位置に支えられ、しかも、被駆動体125の自重によ
る重力負荷F1が密閉チェンバ138内の空気圧によっ
て生じる上向きの力F2(F2=F1)によって完全に
相殺されるから、被駆動体125は送りネジ124の回
転による送り動作で極めて円滑に上下方向に移動するこ
とができ、モータ123にも無駄な負荷がかからない。
また、液圧シリンダ方式のバランス機構や空気圧シリン
ダ方式のバランス機構と違って、ピストンとシリンダ外
筒との間に生じるような摩擦抵抗の変化も存在しないか
ら、スティックスリップ現象が発生することもなく、カ
ウンターウェイトを利用したカウンタバランス方式のよ
うな慣性質量の増大といった問題も発生しない。
【0036】被駆動体125の上下動によって密閉チェ
ンバ138の内容積が変化するが、被駆動体125が上
昇して密閉チェンバ138の内容積が増大すれば、これ
に見合う分の空気が圧力源135を介して送給され、ま
た、被駆動体125が下降して密閉チェンバ138の内
容積が減少すれば、これに見合う分の空気が外部配管1
40およびレギュレータ139を介して外部に排出され
るので、密閉チェンバ138内の空気圧は、常に設定値
P、つまり、F1=F2となる値に保持され得る。動的
な変化の過程で或る程度の圧力変動が生じる可能性がな
いというわけではないが、既に従来の技術の項でも述べ
た通り、加圧手段となる空気の圧縮率が油や水等の液体
に比べて著しく大きいため、被駆動体125の移動に際
して空気の補給や排出に多少の遅れがあったとしても、
F2の変動は微々たるものであり、十分に許容すること
ができる。
【0037】また、図2に示す実施形態のように、レギ
ュレータ139に換え、外部管路140に圧力源135
とは別の圧力源142および圧力調整手段141を取り
付けて密閉チェンバ138内に空気を送給するようにし
てもよい。この場合は、外部管路140から入力する空
気の圧力を調整して、F2の値をF1に一致させること
になる。従って、空気静圧案内機構を構成する下側の摺
動支持部材128は、密閉チェンバ138に空気を送給
するための手段というよりは、専ら、密閉チェンバ13
8を密閉するための手段として作用する。
【0038】図3は、空気静圧案内機構が被駆動体に鉛
直方向の送りをかけるネジ機構を構成している場合の例
である。
【0039】図3に示す機械143では、送りネジ14
5を回転駆動するモータ146が機械143のベース1
44上に立設されており、送りネジ145によって鉛直
方向の送りをかけられる被駆動体147が、スライダ機
構148を介して支柱149に対し上下方向移動自在に
取り付けられている。
【0040】また、送りネジ145に螺合する被駆動体
147側の雌ネジ150と送りネジ145との間には空
気静圧案内機構を構成するための間隙156が形成さ
れ、被駆動体147の内部には、雌ネジ150の内周面
に連絡するようにして管路151,152が径方向に穿
設されている。更に、各管路151,152には外部管
路153,154を介してエアコンプレッサー等からな
る圧力源155が接続されている。圧力源155は、エ
アフィルター,水抜き,圧力調整器,アキュムレータ等
を備えた通常の工業用エアコンプレッサーである。な
お、この実施形態においては、圧力源155に対して相
対的に移動する被駆動体147と圧力源155との間が
外部管路153,154で接続されることになるので、
外部管路153,154としては可撓性の接続ホース等
を利用する必要がある。
【0041】圧力源155から送給される空気は、外部
管路153,154および管路151,152を介して
雌ネジ150と送りネジ145との間の間隙156に流
れ込み、更に、被駆動体147の上端側および下端側の
間隙端部156a,156bを通って外部に排出され
る。つまり、間隙端部156a,156bが空気静圧案
内機構における空気排出路である。
【0042】圧力源155から強制的に送給される空気
が管路151,152を介して雌ネジ150と送りネジ
145との間の間隙156に流れ込んで送りネジ145
を径方向内側に押し付けるが、送りネジ145は前述し
た通り、モータ146を介してベース144上に立設さ
れているので、径方向には動かず、結果的に、その反力
によって雌ネジ150の側が径方向外側に向かう力を受
ける。雌ネジ150の内周面のどの部分をとってもその
力は等しいので、雌ネジ150を径方向外側に押そうと
する力は完全に釣り合い、間隙156の大きさが周方向
のどの位置をとっても等しくなる中立位置に被駆動体1
47が安定し、送りネジ145の外周面とは全く接触し
なくなる。この構造は、一般に、空気静圧ネジと呼ばれ
る。
【0043】更に、本実施形態においては、被駆動体1
47の上端部を包囲するようにして、被駆動体147と
一体的に底付き容器状の密閉チェンバ157が固設され
ている。密閉チェンバ157の上下方向の長さは被駆動
体147の移動ストローク、つまり、被駆動体147の
上方への送りネジ145の突出量を考慮し、被駆動体1
47の移動を妨げない長さに決める。また、密閉チェン
バ157には外部管路158を介して空気排出用のレギ
ュレータ159が接続されている。
【0044】密閉チェンバ157は空気静圧案内機構に
おける上面側の間隙端部156aを介して間隙156に
連絡しており、他の部分では完全に外部と遮断されてい
るので、間隙端部156aから排出された空気が密閉チ
ェンバ157内に入って、密閉チェンバ157内の空気
圧を上昇させる。密閉チェンバ157内の空気圧をP、
送りネジ145の断面積をSとすれば、密閉チェンバ1
57およびこれと一体の被駆動体147を上方に持ち上
げようとして作用する力F2の大きさはF2=P・Sで
ある。従って、被駆動体147による重力負荷F1と被
駆動体147を上方に持ち上げようとする力F2とを釣
り合わせて重力負荷による影響を完全に取り除くために
は、送りネジ145の断面積の設計に関して、先の実施
形態で説明した被駆動体125の断面積Sと同様の制約
がある。
【0045】送りネジ機構と空気静圧案内機構とを個別
に配備するか一体的に配備するかの相違、および、モー
タおよび送りネジを機械の上方に取り付けて被駆動体を
懸吊するように取り付けるか、または、モータおよび送
りネジを機械の下側に取り付けて被駆動体を下から支え
るようにして取り付けるかの点で相違はあるが、作用お
よび効果の点に関しては、図1および図2に示したもの
も、図3に示したものも実質的に同様である。
【0046】無論、いずれの場合においても、重力負荷
F1とこれを支えるための力F2とを完全に一致させる
のが最も望ましい状態ではあるが、F1>F2となった
場合であっても、被駆動体125,147に作用する実
質的な重力負荷をF1からF1−F2まで減らすことが
できるので、重力負荷の軽減に関しては、F2=0でな
い限り、それなりの意味はある。これは、後述する実施
形態についても同じである。
【0047】図4は、本発明のバランス機構を実装した
一実施形態の垂直軸直動機構1を、その中心軸を含む平
面で割って構成の概略を示す断面図である。垂直軸直動
機構1は工作機械のベース等に取り付けてワークの上下
方向送り等に利用する。
【0048】図4に示す通り、垂直軸直動機構1は、テ
ーブル2を固定するためのテーブル固定手段3と、その
内部に配備された回転駆動機構4、および、回転駆動機
構4を取り付けるためのベース5等により構成され、こ
れらの部材は、図4から明らかなように、いずれも、円
筒体または円環体により形成されている。
【0049】回転駆動機構4は、内側にステータ6、外
側にロータ7を備えたサーボモータ4′により構成さ
れ、内側に位置する円筒状のステータ6は、円環状に形
成されたベース5の内周寄りの位置に、複数のボルト8
によって一体的に固定されている。更に、ベース5上に
は、ステータ6の外周部を取り巻くようにして円筒状の
ロータ7が回転自在に取り付けられ、回転部となるロー
タ7の外周面に雄ネジ9が設けられて、円筒状のテーブ
ル固定手段3の内周面に設けられた雌ネジ10に螺合し
ている。
【0050】ステータ6,ロータ7,テーブル固定手段
3は、既に述べた通り、各々が円筒状に構成されてお
り、その各々が全て同心円上に配備されており、ロータ
7の下面とベース5との摺接面にはベース5内に設けら
れた管路32に接続するノズル33によって構成される
静圧空気軸受が設けられている。
【0051】また、ステータ6の外周面にはコイル12
を巻回したステータコア11が一体的に取り付けられる
一方、ロータ7の拡径された内周面には、ロータコア1
3とマグネット14とが組み込まれて、この拡径部の上
端部に嵌合した円環状のスペーサ15によってロータ7
に一体的に固定されている。コイル12とマグネット1
4との間には、ベース5内に設けられた管路32と連絡
したステータ6内の管路34に接続したノズル35で構
成される静圧空気軸受が設けられている。
【0052】更に、ステータ6の上端面には円環状のリ
テーナ17が複数のボルト18で一体的に固着され、リ
テーナ17の内部を通って管路34に連絡する管路36
からのノズル37によって構成される静圧空気軸受がロ
ータ7の軸方向の移動を禁止している。
【0053】また、ロータ7の上端面には、略T字型、
または、断面略T字型の回転体によって形成される回転
検出器取付部材26がリテーナ17を径方向に跨ぐよう
にして固着され、回転検出器取付部材26の中央部から
下方に向けて突出する突出部26aの先端に、パルスコ
ーダ27の構成要素となるエンコーダディスク27a等
がボルト28を介して固着されている。なお、27bは
パルスコーダ27の構成要素となるフォトカプラ等を装
着した基板であり、こちらはベース5の中央部に直に固
設されている。
【0054】円環状に形成されたベース5の外周寄りの
位置には、図4に示すように、ボルト20でベース5に
固定されたガイドピン19が周方向に120°のピッチ
で3か所に亘り立設されている。また、各ガイドピン1
9に対応するテーブル固定手段3の外周部の位置には、
各々、ガイドピン19と嵌合する孔21が穿設され、ベ
ース5に対するテーブル固定手段3の移動方向を規制し
ている。
【0055】各ガイドピン19と孔21との間には、テ
ーブル固定手段3の内部を通る管路38の先端に設けら
れて孔21の内周面に貫通するノズル39によって構成
される静圧空気軸受が設けられているので、ガイドピン
19の外周面が直に孔21の内周面に接触することはな
い。管路38への空気の供給は、テーブル2の内部を通
る管路40、および、テーブル2の下端面に刻設された
周状溝に嵌合されたシール材43で形成された周状の管
路41を介して行われる。つまり、管路38はテーブル
固定手段3の同一円周上に所定のピッチで複数設けられ
ており、各々の管路38の上端が周状の管路41と接続
し、周状の管路41に対して側方から接続する管路40
によって空気を供給される。該管路40および前述の管
路32には、外部管路となる可撓性の接続ホース等を介
して圧力源となるエアコンプレッサー等が接続されてい
る。
【0056】また、テーブル固定手段3における雌ネジ
10の山の内部には、その表面にまで貫通する管路42
が交叉して穿設され、前述のノズル39と同様、テーブ
ル固定手段3の内部を通る管路38に接続して空気を供
給されるようになっている。つまり、テーブル固定手段
3の雌ネジ10とロータ7の雄ネジ9とにより空気静圧
ネジが構成され、ロータ7の雄ネジ9とテーブル固定手
段3の雌ネジ10とが直に接触しないようになってい
る。この実施形態における被駆動体は、上下運動するテ
ーブル固定手段3およびテーブル2の側である。
【0057】また、ベース5上には、各ガイドピン19
の立設位置に対し周方向に60°ずつピッチをずらせて
3か所に亘って貫通孔22が穿設され、その中にベース
固定用のボルト23が挿通されている。各貫通孔22に
対応するテーブル固定手段3の外周部の位置には、各
々、ボルト23の頭部よりも僅かに大径の孔24が穿設
され、更に、テーブル2の外周部にも、孔24の位置に
対応して小径の貫通孔25が穿設されている。貫通孔2
5の径は、ボルト23の頭部に形成された六角沈め穴に
係合する六角レンチを挿入するに足る大きさである。
【0058】この実施形態の垂直軸直動機構1は直径2
20mm/全高100mm弱といった大きさに設計されてい
るので、この垂直軸直動機構1を他の工作機械のワーク
テーブルに載せて使うことも可能であり、前述のボルト
23は垂直軸直動機構1のベース5を工作機械のワーク
テーブルに締結する際に利用する。無論、工作機械のワ
ークテーブルにボルト23と適合するネジ穴が設けられ
ていないような場合には、ボルト23を孔24内に退避
させてワークテーブルの磁気チャックでベース5を直に
固定したり、または、他のクランプ手段を利用してワー
クテーブルにベース5を固定したりすることもできる。
ボルト23の回転操作は、テーブル2の貫通孔25から
挿入した六角レンチをボルト23の頭部の六角沈め穴に
係合させて行う。
【0059】テーブル2をテーブル固定手段3に固着す
るためのボルト29を通すための孔30は、前述の孔2
1の場合と同様、円板状に形成されたテーブル2の外周
寄りの位置に周方向に120°のピッチで3か所に亘り
穿設され、各々の孔30に通されたボルト29の先端の
有効ネジ部が、テーブル固定手段3に設けられた雌ネジ
31に螺合してテーブル2をテーブル固定手段3に固定
する。
【0060】以上の構成により、管路40および管路3
2にエアコンプレッサー等の圧力源からの空気を供給
し、コイル12に電流を流してサーボモータ4′を磁励
すれば、ベース5に固着されたステータ6の回りをロー
タ7が回転し、ガイドピン19によって回転を阻止さ
れ、その内周面の雌ネジ10を介してロータ7の雄ネジ
9と螺合した円筒状のテーブル固定手段3が上下動し、
テーブル2に上下方向の送りがかけられる。
【0061】既に述べた通り、管路40に供給された空
気の一部は、管路38,42を介して雌ネジ10と雄ネ
ジ9との間に噴出して空気静圧案内機構を形成するの
で、図3に示した実施形態のものと同様、雌ネジ10と
雄ネジ9とが全体として空気静圧ネジとして作用する。
【0062】そして、雌ネジ10と雄ネジ9との間を通
って上方に抜けた空気は、底付き容器状のテーブル2に
よって形成される密閉チェンバ内に入って、テーブル2
の下面を上に押し上げる方向の力F2として作用する。
被駆動体となるテーブル2およびテーブル固定手段3の
自重によって生じる重力負荷F1の全てを空気圧による
押上げ力F2によって支えるためには、テーブル2内の
空気圧をP、テーブル2下面の面積をSとした場合、前
記各実施形態の場合と同様、S=F1/Pとする必要が
ある。無論、テーブル2の周面の適宜位置に貫通孔を穿
設して図1または図3で説明したような空気排出用のレ
ギュレータを装備するなら、密閉チェンバとなるテーブ
ル2内の圧力Pの値を圧力源の最大出力P1の範囲で任
意に調整することができるので、圧力源の最大出力が前
式におけるPの値を上回っても構わない。垂直軸直動機
構1の場合には、テーブル2自体が密閉チェンバとなる
ため、圧力作用面Sを全体として大きくとることが可能
であり、圧力源の出力が小さくてもテーブル2およびテ
ーブル固定手段3(被駆動体)の自重によって生じる重
力負荷F1の全てを空気圧によって支えることが容易で
ある。
【0063】図4の例では、雄ネジ9の完全ネジ部が4
ピッチ、また、雌ネジ10の完全ネジ部が2ピッチであ
るから、全体として上下に2ピッチ分、約20mm程度の
移動が可能である。無論、ロータ7やテーブル固定手段
3を上下方向に長く形成してネジのピッチ数を増やせば
上下方向の送り量を増大させることは可能であるが、送
り量の増大に伴い全高が同じ割合で増大する問題があ
り、高精度な位置決めを目的とする限り、テーブル固定
手段3の移動限度も20mm程度で十分である。
【0064】また、この実施形態によれば、送りネジと
なる雄ネジ9がテーブル2の外周部に匹敵する程度にま
で大径化されているので、テーブル2の水平面内でのふ
らつきが非常に少なくなる。仮に、雄ネジ9と雌ネジ1
0との間に一定のモーメントMを加えた場合、軸方向の
変位がammだけあるとすると、この実施形態の場合、テ
ーブル2の右端をベース5の側に押し付けてテーブル2
の左端にモーメントMを加える力で引き上げたとすれ
ば、テーブル2の右端とテーブル2の左端との間の高低
差はせいぜいamm程度ということになる。しかし、も
し、雄ネジ9の外径が実施形態の1/2、つまり、テー
ブル2の直径の1/2であるとするなら、ネジ部で生じ
るがたつきは、最低でも、雄ネジ9とテーブル2の外径
比に比例して2倍程度に増幅され、テーブル2の端部で
は2ammになってしまう。実際には、従来の送りネジの
径はテーブル2の径の1/2などというようなものでは
なく、それよりも遥かに細いので、そのような従来技術
に比べ、本実施形態のテーブル2の安定度は抜群であ
る。
【0065】また、ガイドピン19とテーブル固定手段
3の孔21との間には静圧空気軸受のエアギャップ分の
間隙が形成されているが、この間隙によりテーブル固定
手段3に軸回りの変位が生じることになる。もし、ガイ
ドピン19と孔21との間に或る力Fを加えた場合の変
位がbmmでベース5の中心からその最外郭部のガイドピ
ン19までの距離がrのときに軸回りにθのがたつきが
生じるとするなら、ベース5の中心からガイドピン19
までの距離をr/2とした場合には同じ条件下で軸回り
に2θのがたつきが生じることを意味し、軸回りの変位
についても、ガイドピン19の立設位置はベース5の中
心からの距離が離れているほど有利であるということに
なる。
【0066】また、この実施形態においては、回転駆動
機構4を構成する各要素、要するに、サーボモータ4′
のステータ6とロータ7とが中空状の円筒体からなるテ
ーブル固定手段3の内部に同心円状に配備され、しか
も、テーブル固定手段3の回り止めを兼ねる移動方向規
制手段であるガイドロッド19もテーブル固定手段3の
内部に配備するようにしているので、垂直軸直動機構1
を完全にユニット化してコンパクトに構成することがで
き、更に、この垂直軸直動機構1自体を他の工作機械の
テーブル上に載置して、加工物の精密な位置決め専用の
送り機構として利用することもできる。
【0067】無論、必要とあらばテーブル2上に従来と
同様の磁気チャックやクランプ機構等を配備して加工物
を固定するようにすることも可能である。
【0068】以上、垂直軸直動機構の一実施形態として
ステータ6の外側にロータ7を配備し、ロータ7の外周
面に設けた雄ネジ9でテーブル固定手段3の内周面に配
備した雌ネジ10に送りをかけてテーブル2を上下動さ
せる例について述べたが、ステータの内側に円筒状のロ
ータを配備し、ロータの内周面に雌ネジを設け、テーブ
ル固定手段の外周面に設けた雄ネジと螺合させてテーブ
ルを上下動させるといった構成をとることも可能であ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、駆動対象の慣性質量の
増加、付加装置による抵抗や外乱の増大、および、ステ
ィックスリップ現象等の発生を招くことなく、被駆動体
の重力負荷を相殺することができる。
【0070】従って、駆動源それ自体には被駆動体の重
力負荷による影響が一切なく、被駆動体を上下動させる
場合、特に、これを上方に移動させる場合において、駆
動源の出力を全て被駆動体の加減速および被駆動体によ
って行われる作業に費やすことができる。また、駆動源
に作用する負荷が軽減されるので、駆動源となるモータ
等からの発熱も減少し、特に、工作機械等において、熱
膨張等による影響のない安定した加工を実施することが
できる。
【0071】また、密閉チェンバを空気静圧案内機構に
一体的に連設することにより空気静圧案内機構を利用し
て密閉チェンバを密閉するようにしているので、密閉チ
ェンバを密閉するための格別のシール材といったものは
必要なく、部材の摺接抵抗やスティックスリップ現象等
の発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバランス機構を実装した機械の一実施
形態を示す概略図である。
【図2】本発明のバランス機構を実装した機械の別の一
実施形態を示す概略図である。
【図3】本発明のバランス機構を実装した機械の更に別
の一実施形態を示す概略図である。
【図4】本発明のバランス機構を実装した垂直軸直動機
構の一実施形態を示す側断面図である。
【図5】カウンタバランス方式のバランス機構を示す概
念図である。
【図6】液圧シリンダ方式のバランス機構を示す概念図
である。
【図7】空気圧シリンダ方式のバランス機構を示す概念
図である。
【図8】バランス機構のない機械の一例を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
1 垂直軸直動機構 2 テーブル 3 テーブル固定手段 4 回転駆動機構 4′ サーボモータ 5 ベース 6 ステータ 7 ロータ 8 ボルト 9 雄ネジ 10 雌ネジ 11 ステータコア 12 コイル 13 ロータコア 14 マグネット 15 スペーサ 17 リテーナ 18 ボルト 19 ガイドピン 20 ボルト 21 孔 22 貫通孔 23 ボルト 24 孔 25 貫通孔 26 回転検出器取付部材 26a 突出部 27 パルスコーダ 27a エンコーダディスク 27b 基板 28 ボルト 29 ボルト 30 孔 31 雌ネジ 32 管路 33 ノズル 34 管路 35 ノズル 36 管路 37 ノズル 38 管路 39 ノズル 40 管路 41 管路 42 管路 43 シール材 101 機械 102 被駆動体 103 駆動機構 104 送りネジ 105 バランス機構 106 カウンターウェイト 107 可撓性接続手段 108 滑車 109 滑車 110 バランス機構 111 液圧シリンダ 112 圧力源 113 圧力調整手段 114 ドレイン 115 タンク 116 バランス機構 117 空気圧シリンダ 118 可撓性接続手段 119 圧力調整手段 120 圧力源 121 ドレイン 122 機械 123 モータ 124 送りネジ 125 被駆動体 126 支柱 127 摺動支持部材 128 摺動支持部材 129 周溝 130 周溝 131,132 管路 133 外部管路 134 外部管路 135 圧力源 136 間隙 137 間隙 138 密閉チェンバ 139 レギュレータ 140 外部管路 141 圧力調整手段 142 圧力源 143 機械 144 ベース 145 送りネジ 146 モータ 147 被駆動体 148 スライダ機構 149 支柱 150 雌ネジ 151 管路 152 管路 153 外部管路 154 外部管路 155 圧力源 156 間隙 156a 間隙端部 156b 間隙端部 157 密閉チェンバ 158 外部管路 159 レギュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16F 15/28 B23Q 1/14 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 47/26 B23Q 1/00 - 1/76 B23Q 11/00 F16C 32/06 F16F 15/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重力に抗して鉛直方向に移動する被駆動
    体の自重によって生じる重力負荷を相殺又は軽減する被
    駆動体のバランス機構において、前記被駆動体の外周部
    または内周部を空気静圧案内機構によって水平方向に支
    えると共に、前記被駆動体の上端または下端のいずれか
    一方を包囲するようにして前記空気静圧案内機構の空気
    排出路と連絡する密閉チェンバを設け、密閉チェンバ内
    の空気圧力によって前記被駆動体の自重によって生じる
    重力負荷を支えるようにしたことを特徴とする被駆動体
    のバランス機構。
  2. 【請求項2】 前記密閉チェンバは、前記空気静圧案内
    機構の空気排出路から排出される密閉チェンバ内の圧力
    より高い圧力の空気によってシールされている請求項1
    記載の被駆動体のバランス機構。
  3. 【請求項3】 空気静圧案内機構が、前記被駆動体に鉛
    直方向の送りをかけるネジ機構を構成している請求項1
    または請求項2記載の被駆動体のバランス機構。
  4. 【請求項4】 前記密閉チェンバに空気排出用のレギュ
    レータを設けて前記密閉チェンバ内の空気圧を一定の圧
    力に保持するようにした請求項1,請求項2または請求
    項3記載の被駆動体のバランス機構。
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