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JP3038371U - 建築用複合外壁材 - Google Patents

建築用複合外壁材

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Publication number
JP3038371U
JP3038371U JP1996012927U JP1292796U JP3038371U JP 3038371 U JP3038371 U JP 3038371U JP 1996012927 U JP1996012927 U JP 1996012927U JP 1292796 U JP1292796 U JP 1292796U JP 3038371 U JP3038371 U JP 3038371U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
wall material
woven fabric
foamed resin
resin structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996012927U
Other languages
English (en)
Inventor
英明 松宮
正博 功力
博次 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP1996012927U priority Critical patent/JP3038371U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3038371U publication Critical patent/JP3038371U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイディングボードの発泡体亀裂部の剥離強
度低下の防止ならびに断熱効果の安定向上をはかる。 【解決手段】 鋼板の如き硬質基板1に発泡樹脂構造体
4を一体に接合形成した建築用複合外壁材において、前
記外壁材の外層面にあたる基板1の発泡樹脂構造体側に
ホットメルトシート2を介して不織布シート3を接合
し、該不織布シート面に前記発泡樹脂構造体となる液状
物を塗布し発泡樹脂構造体4を一体に接合層着する。こ
のとき、好ましくは不織布シート3に平面開孔率30〜
60%で抜き穴5を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は主としてサイディングボードと呼ばれる建築用複合外壁材に係り、詳 しくはサイディングボード等の基材と発泡構造を有する樹脂構造体の構成の改良 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビル等の建築物に使用されるサイディングボードでは外壁に例えば鋼板 のような耐久性のある基板と、断熱効果を有する発泡体が一体になった複合材が 広く使用されている。
【0003】 そてて、この種、複合材は一般に鋼板に硬化後に発泡体となる液状物、例えば 発泡性フェノール樹脂やイソシアネレートフォームを塗布し、あるいは流し込み 熱などによって発泡硬化させることにより鋼板との接着,一体化が行われて、発 泡体による断熱効果をもたらしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の如き複合材では、フェノール等の発泡状態はボードの厚さ方 向に均一であるのが望ましいが、発泡材の処方や温度等の発泡条件を考慮しても 鋼板とフェノール等の接着点付近は発泡倍率が低く、不十分であるため、結果と して密度が高く、鋼板付近の発泡体に部分的に亀裂が入り、また鋼板とフェノー ル等の接着界面に発泡による空気溜まりが生じ、鋼板と発泡体との剥離強度が低 下し、接着強度が不十分となる問題があった。
【0005】 本考案は上述の如き実状に対処し、特に樹脂発泡体の塗布層の構造に改良を加 え、これを特定することにより上記サイディングボードの発泡体亀裂部の剥離強 度低下の防止を図り、断熱効果の安定向上をもたらすことを目的とするものであ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的に適合する本考案は、鋼板の如き硬質基板に発泡樹脂構造体を 一体に接合形成する建築用複合外壁材において、前記外壁材の外層面にあたる基 板の発泡樹脂構造体側にホットメルトシートを介して不織布シートを接合し、該 不織布シート面に前記発泡樹脂構造体となる液状物を塗布し発泡樹脂構造体を一 体に接合層着してなることを特徴とする。 請求項2は上記複合材のより具体的な構成であり、硬質基板が鋼板、発泡樹脂 構造体が発泡フェノール樹脂構造体であると共に、両者の間にくもの巣状ホット メルトシートが基板接合面側に仮付けされた不織布シートを介装接合せしめるこ とを特徴とする。
【0007】 請求項3ないし5の考案は上記構成において特に不織布シートを特定化したも ので、該不織布シートは繊維密度が0.01〜0.1g/ccであることが好ま しいこと、また該シートは平面開孔率が30〜60%で抜き穴が所要配置で設け られており、穴の配置はシート全面で穴並びが千鳥状であることが望ましいこと が特徴づけられている。
【0008】
【作用】
上記本考案外壁材によれば、これを建築物の外壁に用いるとき、鋼板界面に樹 脂の発泡による滞留した空気がくもの巣状ホットメルトシートと不織布よりなる 中間層に逃げることにより鋼板と発泡体との剥離強力が低下することなく、かつ 不織布のアンカー効果により発泡樹脂構造体亀裂部の剥離強度の低下を阻止し、 基板と発泡樹脂構造体との接着力を高めて従来品では実質上、困難であった高層 建築の外壁材としての使用をも可能とする。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、更に添付図面を参照し、本考案の具体的な態様を説明する。
【0010】 図1は本考案に係る複合材の1例を示す斜視図、図2は不織布シートの1例の 一部平面図である。 図において、1は鋼板の如き金属板などの硬質基板、3は該基板1に接合され る不織布シートで、前記基板1との間にホットメルトシート2を介して層重合さ れていて、加熱によりホットメルトシート2の溶融により一体として接合される ようになっており、その不織布シート3面に断熱効果のため発泡樹脂よりなる構 造体4が接合されて全体として複合外壁材に構成される。
【0011】 ここで、上記不織布シート3としては通常の短繊維よりなる不織布、例えばポ リエステル,ナイロン,レーヨン,綿などの1種又は2種以上からなる繊維単独 あるいはこれらの繊維とバインダーとからなる不織布シートでもよく、またスパ ンボンドでもよいが、経済性よりみて後者の実用性が大である。そして、これら 不織布シートは特に繊維密度が0.01〜0.1g/ccの比較的薄層のものが 好ましい。
【0012】 また、この不織布シートは脱気目的でアンカー効果を期待する上から平面開孔 率が30〜60%で抜き穴5をもつものが好ましく、パンチ加工等で千鳥状に該 穴5をあけるのが好ましい。穴5の大きさは10mmφ前後が好適である。 勿論、孔の形状は円形に限らず、種々の任意の形状でもよいが、図2の如く全 面に略平均的に穴5を配置せしめるのが望ましい。 しかし、特に剥離強度の低下し易い位置に重点的に孔を配することも効果的で ある。 しかし、60%を越える開孔率では不織布のもつアンカー効果ならびに緩衝性 が低下するので適切でなく、また30%以下の開孔率では折角の抜き穴の効果が 乏しくなる恐れがある。
【0013】 一方、接着剤の役割を果たすホットメルトシート2はフイルム状でも、繊維状 でも差支えないが、くもの巣状の薄葉シートが好ましい。 通常、かかるくもの巣状ホットメルトシートは目付が20〜70g/m2 、好 ましくは20〜40g/m2 位の薄層の不織布によって形成される。
【0014】 このホットメルトシート2は組成としてはナイロン系、オレフィン系、ポリエ ステル系など各種合成樹脂または合成繊維の単独又は2種以上が用いられるが、 くもの巣状ホットメルトシートは融点が略120℃前後で、通常、変性ポリエス テル繊維(変性PET)によって作られている。 そして、このホットメルトシート2は不織布シート3の基板接合面側に予め、 仮付けされて基板1に接合される。また、発泡樹脂構造体4は例えば発泡フェノ ールや、イソシアネレートフォームなどよりなり、通常、基板1に液状物状態で 塗布され、発泡硬化することによって基板1に一体的な発泡樹脂構造体4として 形成されるが、本考案においては基板1に接合されたホットメルトシート2仮付 けの不織布シート3を介し、該不織布シート3面に前記液状物を塗布し、発泡硬 化させる。 このとき、不織布シート3全面に抜き穴5を有することにより図3に示すよう に抜き穴5部においては発泡構造体の空気が不織布シート3に脱気されて該抜き 穴5を通して発泡樹脂構造体4と基板1は一体に接着結合され、抜き穴5以外の 平面部は該平面部に盛り上がって来るホットメルトシートの溶融物により不織布 シート3と基板1は強固に接着結合されて不織布シート3は結果的にアンカー効 果材として発泡構造体4と基板1とを強力に接着する。 このときの剥離強度を不織布シートを介在させない従前の複合材と比較したと ころ、略2倍程度で、張り合わせ強度が著しく向上していることが実証された。
【0015】
【考案の効果】
本考案は以上のように硬質基板にホットメルトシートを介して不織布シートを 接合し、これに発泡構造体を形成したものであり、不織布シートを介し、該不織 布シートのアンカー効果により発泡構造体は強力に接合され、従来の外壁材の欠 点であった発泡体亀裂部の剥離強度の低下を防止し、断熱材に優れ、張り合わせ 強度のすぐれた建築用外壁材を提供することができる。 特に不織布シートとして平面開孔率30〜60%の抜き穴を有するシートを用 いるときは、抜き穴を通して発泡構造体と鋼板との接着がより効果的にもたらさ れ、一層剥離強度の向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る建築用外壁材の一部を示す部分破
断斜視図である。
【図2】不織布シートの1例を示す平面図である。
【図3】本考案のアンカー効果を示す説明図である。
【符号の説明】
1 硬質基板 2 ホットメルトシート 3 不織布シート 4 発泡樹脂構造体 5 抜き穴

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質基板に発泡樹脂構造体を一体に接合
    形成する建築用複合外壁材において、前記外壁材の外層
    面にあたる基板の発泡樹脂構造体接合側にホットメルト
    シートを介して不織布シートを接合し、該不織布シート
    面に前記発泡樹脂構造体を一体に接合層着してなること
    を特徴とする建築用複合外壁材。
  2. 【請求項2】 硬質基板が鋼板であり、発泡樹脂構造体
    が発泡フェノール樹脂よりなる構造体であると共に、両
    者の間にくもの巣状ホットメルトシートが基板接合面側
    に仮付けされた不織布シートが介装接合されてなる請求
    項1記載の建築用複合外壁材。
  3. 【請求項3】 不織布シートの繊維密度が0.01〜
    0.1g/ccである請求項1または2記載の建築用複
    合外壁材。
  4. 【請求項4】 不織布シートが平面開孔率30〜60%
    の抜き穴を有する請求項1,2または3記載の建築用複
    合外壁材。
  5. 【請求項5】不織布シートの穴の並びが千鳥状である請
    求項4記載の建築用複合外壁材。
JP1996012927U 1996-12-03 1996-12-03 建築用複合外壁材 Expired - Lifetime JP3038371U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101448675B1 (ko) * 2013-02-28 2014-10-08 케이디엠산업 주식회사 노출 콘크리트 보드 시공방법

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