JP3036308B2 - バンパーフェイシアの成形方法 - Google Patents
バンパーフェイシアの成形方法Info
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- JP3036308B2 JP3036308B2 JP18983793A JP18983793A JP3036308B2 JP 3036308 B2 JP3036308 B2 JP 3036308B2 JP 18983793 A JP18983793 A JP 18983793A JP 18983793 A JP18983793 A JP 18983793A JP 3036308 B2 JP3036308 B2 JP 3036308B2
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- Japan
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- bumper
- bumper fascia
- thick portion
- gas
- thick
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/30—Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
- B29L2031/3044—Bumpers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用バンパーのバ
ンパーフェイシアを樹脂射出成形法によって成形する方
法に関する。
ンパーフェイシアを樹脂射出成形法によって成形する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の樹脂製のバンパーフェイシアを
成形するにあたっては、図2,3に示すように、バンパ
ーフェイシア31の上面部中央のエッジ部に相当する部
分にファンゲート32を設定し、このファンゲート32
からキャビティ(製品部空間)33に対して樹脂材料を
充填することでバンパーフェイシア31を成形するよう
にしている(例えば実開昭63−43711号公報に類
似の技術が紹介されている)。
成形するにあたっては、図2,3に示すように、バンパ
ーフェイシア31の上面部中央のエッジ部に相当する部
分にファンゲート32を設定し、このファンゲート32
からキャビティ(製品部空間)33に対して樹脂材料を
充填することでバンパーフェイシア31を成形するよう
にしている(例えば実開昭63−43711号公報に類
似の技術が紹介されている)。
【0003】すなわち、図3に示すように、射出成形金
型34の固定型(キャビティブロック)35と可動型
(コアブロック)36とを型締めした上で、図示外のス
プルー部から射出される樹脂材料をランナ37からファ
ンゲート32に導いて、このファンゲート32からキャ
ビティ33に対して樹脂材料を充填することになる。
型34の固定型(キャビティブロック)35と可動型
(コアブロック)36とを型締めした上で、図示外のス
プルー部から射出される樹脂材料をランナ37からファ
ンゲート32に導いて、このファンゲート32からキャ
ビティ33に対して樹脂材料を充填することになる。
【0004】なお、前記バンパーフェイシア31の上面
部の剛性の向上を目的として、図2,4に示すように、
バンパーフェイシア31の上面部のうちバンパーサイド
部31aを除いた部分に、局部的に厚肉部38を形成す
ることもある。
部の剛性の向上を目的として、図2,4に示すように、
バンパーフェイシア31の上面部のうちバンパーサイド
部31aを除いた部分に、局部的に厚肉部38を形成す
ることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の成
形方法においては、成形しようとするバンパーフェイシ
ア31が横方向に長い大物製品である点を考慮し、樹脂
材料の流動性を保ちながらその樹脂材料がキャビティ3
3の隅々まで満遍なくゆき届くようにして、いわゆる樹
脂材料の回りをよくするために長手方向に幅広のファン
ゲート32を採用しているものであるが、バンパーサイ
ド部31aの端部まで確実に樹脂材料が届くようにする
ためには射出圧力を高くする必要があり、それに伴って
必然的に型締め圧力も高くする必要がある。
形方法においては、成形しようとするバンパーフェイシ
ア31が横方向に長い大物製品である点を考慮し、樹脂
材料の流動性を保ちながらその樹脂材料がキャビティ3
3の隅々まで満遍なくゆき届くようにして、いわゆる樹
脂材料の回りをよくするために長手方向に幅広のファン
ゲート32を採用しているものであるが、バンパーサイ
ド部31aの端部まで確実に樹脂材料が届くようにする
ためには射出圧力を高くする必要があり、それに伴って
必然的に型締め圧力も高くする必要がある。
【0006】その結果、単に設備全体が大型化するだけ
でなく、型締め圧力の大きさによっては成形品に残留応
力による歪みが残ることがあり、成形の安定性および成
形品質の上でなおも問題を残している。
でなく、型締め圧力の大きさによっては成形品に残留応
力による歪みが残ることがあり、成形の安定性および成
形品質の上でなおも問題を残している。
【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、射出圧力および
型締め圧力を高めずに成形品質の良好なバンパーフェイ
シアを成形できるようにした方法を提供することにあ
る。
れたもので、その目的とするところは、射出圧力および
型締め圧力を高めずに成形品質の良好なバンパーフェイ
シアを成形できるようにした方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車用バン
パーのバンパーフェイシアを樹脂射出成形法によって成
形するにあたり、前記バンパーフェイシアの長手方向中
央部に相当する部分にゲート部を設定してこのゲート部
からキャビティに樹脂材料を注入するようにしたバンパ
ーフェイシアの成形方法において、前記バンパーフェイ
シアの長手方向中央部からバンパーサイド部に沿って、
該バンパーサイド部の端部に近くなるにしたがって漸次
断面積が大きくなる厚肉部を形成するとともに、ガスイ
ンジェクション法の併用により前記厚肉部の長手方向中
央部からガスを導入することで、該厚肉部の長手方向に
沿ってバンパーサイド部側まで中空部を形成することを
特徴としている。
パーのバンパーフェイシアを樹脂射出成形法によって成
形するにあたり、前記バンパーフェイシアの長手方向中
央部に相当する部分にゲート部を設定してこのゲート部
からキャビティに樹脂材料を注入するようにしたバンパ
ーフェイシアの成形方法において、前記バンパーフェイ
シアの長手方向中央部からバンパーサイド部に沿って、
該バンパーサイド部の端部に近くなるにしたがって漸次
断面積が大きくなる厚肉部を形成するとともに、ガスイ
ンジェクション法の併用により前記厚肉部の長手方向中
央部からガスを導入することで、該厚肉部の長手方向に
沿ってバンパーサイド部側まで中空部を形成することを
特徴としている。
【0009】
【作用】この方法によると、ゲート部からキャビティ内
に導入された樹脂材料は比較的断面積の大きい厚肉部に
相当する部分に先ず入り、そこから厚肉部の長手方向に
沿って一気に拡がる。そして、上記のように射出初期に
厚肉部に相当する部分に沿って流動した樹脂材料が、キ
ャビティの各部まで拡がることでバンパーフェイシアが
成形される。
に導入された樹脂材料は比較的断面積の大きい厚肉部に
相当する部分に先ず入り、そこから厚肉部の長手方向に
沿って一気に拡がる。そして、上記のように射出初期に
厚肉部に相当する部分に沿って流動した樹脂材料が、キ
ャビティの各部まで拡がることでバンパーフェイシアが
成形される。
【0010】ここで、前記射出成形時にガスインジェク
ション法を併用するものとし、例えば射出完了直後に厚
肉部の長手方向中央部から不活性ガスを厚肉部内に導入
する。このガス圧により樹脂材料の流動が助けられると
ともに、ガスは厚肉部のうち比較的固化の遅い中心部を
通ってその長手方向に通流し、最終的には厚肉部の内部
に中空部を形成する。
ション法を併用するものとし、例えば射出完了直後に厚
肉部の長手方向中央部から不活性ガスを厚肉部内に導入
する。このガス圧により樹脂材料の流動が助けられると
ともに、ガスは厚肉部のうち比較的固化の遅い中心部を
通ってその長手方向に通流し、最終的には厚肉部の内部
に中空部を形成する。
【0011】そして、前記厚肉部の長手方向全長を通し
てその断面積が均一である場合には、その厚肉部のうち
ガス導入位置から遠い部分ほど固化が進行し、ガスが流
れにくくなる。この点を考慮して本発明では、厚肉部に
ついてバンパーサイド部の端部に近くなるにしたがって
漸次断面積が大きくなるように予め設定しておくことに
より、ガスは厚肉部の両端末部まで無理なく流れるよう
になる。
てその断面積が均一である場合には、その厚肉部のうち
ガス導入位置から遠い部分ほど固化が進行し、ガスが流
れにくくなる。この点を考慮して本発明では、厚肉部に
ついてバンパーサイド部の端部に近くなるにしたがって
漸次断面積が大きくなるように予め設定しておくことに
より、ガスは厚肉部の両端末部まで無理なく流れるよう
になる。
【0012】
【実施例】図1の(A),(B),(C)は本発明方法
によって成形されたバンパーフェイシア1の一例を示す
図で、バンパーフェイシア1の上面部1aには、その中
央部からバンパーサイド部1bのほぼ全長に沿って断面
略矩形状の厚肉部2が形成されている。
によって成形されたバンパーフェイシア1の一例を示す
図で、バンパーフェイシア1の上面部1aには、その中
央部からバンパーサイド部1bのほぼ全長に沿って断面
略矩形状の厚肉部2が形成されている。
【0013】そして、前記厚肉部2は、その長手方向中
央部からバンパーサイド部1b側の端部に近くなるにし
たがって厚みtおよび奥行きLが、すなわち断面積が漸
次大きくなるようにt1がt0より、L1がL0よりそれぞ
れ大きく設定されている一方、内部には長手方向に沿っ
てバンパーサイド部1b側まで中空部3が形成されてい
る。なお、断面積を漸次大きくする手段としては、厚み
tおよび奥行きLの双方とも大きくする必要はなく、少
なくともいずれか一方のみでよい。しかしながら、バン
パーサイド部1b側では厚みtを増すと、型抜き方向に
対する障害部になってしまうので、型抜き方向に何ら影
響のない奥行きLを大きくすることで対処することが好
ましい。
央部からバンパーサイド部1b側の端部に近くなるにし
たがって厚みtおよび奥行きLが、すなわち断面積が漸
次大きくなるようにt1がt0より、L1がL0よりそれぞ
れ大きく設定されている一方、内部には長手方向に沿っ
てバンパーサイド部1b側まで中空部3が形成されてい
る。なお、断面積を漸次大きくする手段としては、厚み
tおよび奥行きLの双方とも大きくする必要はなく、少
なくともいずれか一方のみでよい。しかしながら、バン
パーサイド部1b側では厚みtを増すと、型抜き方向に
対する障害部になってしまうので、型抜き方向に何ら影
響のない奥行きLを大きくすることで対処することが好
ましい。
【0014】このような構造のバンパーフェイシア1を
成形するにあたっては、図1の(B)に示す射出成形金
型4を用いて常法により射出成形を行う。すなわち、固
定型(キャビティブロック)5と可動型(コアブロッ
ク)6とで形成されるキャビティ(製品部空間)7に対
し、図示外のスプルー部とランナ8およびファンゲート
9を通して樹脂材料を充填して、バンパーフェイシア1
を成形する。
成形するにあたっては、図1の(B)に示す射出成形金
型4を用いて常法により射出成形を行う。すなわち、固
定型(キャビティブロック)5と可動型(コアブロッ
ク)6とで形成されるキャビティ(製品部空間)7に対
し、図示外のスプルー部とランナ8およびファンゲート
9を通して樹脂材料を充填して、バンパーフェイシア1
を成形する。
【0015】この時、前記キャビティ7に充填された樹
脂材料は、比較的断面積が大きく流動抵抗の少ない厚肉
部2に先ず一旦流入してその厚肉部2の長手方向に沿っ
て拡がった上で、最終的にはキャビティ7内の各部に流
入することになる。
脂材料は、比較的断面積が大きく流動抵抗の少ない厚肉
部2に先ず一旦流入してその厚肉部2の長手方向に沿っ
て拡がった上で、最終的にはキャビティ7内の各部に流
入することになる。
【0016】この射出成形の際のガスインジェクション
法を併用し、同図(B)に示すように、可動型6内に予
め設けたガスノズル10から厚肉部2に対しその長手方
向中央部から窒素ガスに代表されるような不活性ガスを
導入(注入)する。
法を併用し、同図(B)に示すように、可動型6内に予
め設けたガスノズル10から厚肉部2に対しその長手方
向中央部から窒素ガスに代表されるような不活性ガスを
導入(注入)する。
【0017】そして、この不活性ガスの導入開始タイミ
ングを例えば樹脂材料の射出完了直後に設定すると、相
対的に薄肉の一般部、および厚肉部2の表層部では固化
が進行しているのに対して、厚肉部2の中心部では相対
的に固化が遅れていることから、前記厚肉部2に導入さ
れた不活性ガスは、粘度が低く且つ流動抵抗の小さい厚
肉部2の中心部をいわゆるガスチャンネルとして通って
該厚肉部2の長手方向に徐々に拡がることになる。
ングを例えば樹脂材料の射出完了直後に設定すると、相
対的に薄肉の一般部、および厚肉部2の表層部では固化
が進行しているのに対して、厚肉部2の中心部では相対
的に固化が遅れていることから、前記厚肉部2に導入さ
れた不活性ガスは、粘度が低く且つ流動抵抗の小さい厚
肉部2の中心部をいわゆるガスチャンネルとして通って
該厚肉部2の長手方向に徐々に拡がることになる。
【0018】その上、前記厚肉部2がその全長を通して
均一断面である場合には、厚肉部2のうちガス導入開始
位置から遠いバンパーサイド部1b側の端末部ほど固化
が進行していることからガスが通りにくくなる。これに
対し本実施例では、前記厚肉部2のうちガス導入開始位
置から遠い部分ほど予めその断面積が大きくなるように
設定してあることから、前記ガス導入開始位置から遠い
部分でもその表層部では固化が進行するものの、相対的
に断面積が大きいために中心部ほど固化が遅れることに
なる。
均一断面である場合には、厚肉部2のうちガス導入開始
位置から遠いバンパーサイド部1b側の端末部ほど固化
が進行していることからガスが通りにくくなる。これに
対し本実施例では、前記厚肉部2のうちガス導入開始位
置から遠い部分ほど予めその断面積が大きくなるように
設定してあることから、前記ガス導入開始位置から遠い
部分でもその表層部では固化が進行するものの、相対的
に断面積が大きいために中心部ほど固化が遅れることに
なる。
【0019】したがって、前記不活性ガスは厚肉部2の
うちバンパーサイド部1b側の長手方向両端末部まで無
理なく通るようになり、樹脂材料の流動を助けると同時
に、その不活性ガスの通路がそのまま厚肉部2内に残る
ことによって該厚肉部2の中心部にはその長手方向に沿
って中空部3が形成されることになる。
うちバンパーサイド部1b側の長手方向両端末部まで無
理なく通るようになり、樹脂材料の流動を助けると同時
に、その不活性ガスの通路がそのまま厚肉部2内に残る
ことによって該厚肉部2の中心部にはその長手方向に沿
って中空部3が形成されることになる。
【0020】なお、前記不活性ガスの圧力、導入開始タ
イミングおよび導入時間等の諸条件は、射出成形金型4
の型締め圧や、バンパーフェイシア1の大きさ、ならび
に厚肉部2の断面積や長さ等に応じて適宜選定される。
イミングおよび導入時間等の諸条件は、射出成形金型4
の型締め圧や、バンパーフェイシア1の大きさ、ならび
に厚肉部2の断面積や長さ等に応じて適宜選定される。
【0021】そして、上記のようにして成形されたバン
パーフェイシア1は、中空部3をもつ厚肉部2が補強効
果を発揮することから、バンパーフェイシア1の上面部
の剛性が向上するほか、前記厚肉部2がバンパーサイド
部1b側まで延びているためにバンパーサイド部1bの
剛性も併せて向上する。
パーフェイシア1は、中空部3をもつ厚肉部2が補強効
果を発揮することから、バンパーフェイシア1の上面部
の剛性が向上するほか、前記厚肉部2がバンパーサイド
部1b側まで延びているためにバンパーサイド部1bの
剛性も併せて向上する。
【0022】なお、本実施例にあっては、バンパーフェ
イシアの上方に厚肉部を設けたが、これはバンパーフェ
イシア上方は外観品質に特に留意する必要のある上面部
1aを有しており、この部分にはウエルドマークの発生
を防ぐ上からファンゲートを近付けて流動抵抗の低い材
料が行き渡るようにしており、この流動抵抗の低い領域
にガスチャンネルを形成させることで、最も流動抵抗の
低いうちに材料をガスが搬送することになり、型全体に
効果的に材料を行き渡らせることができる。
イシアの上方に厚肉部を設けたが、これはバンパーフェ
イシア上方は外観品質に特に留意する必要のある上面部
1aを有しており、この部分にはウエルドマークの発生
を防ぐ上からファンゲートを近付けて流動抵抗の低い材
料が行き渡るようにしており、この流動抵抗の低い領域
にガスチャンネルを形成させることで、最も流動抵抗の
低いうちに材料をガスが搬送することになり、型全体に
効果的に材料を行き渡らせることができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バンパー
フェイシアの長手方向中央部に相当する部分からバンパ
ーサイド部に沿う部分に、該バンパーサイド部の端部に
近くなるにしたがって漸次断面積が大きくなる厚肉部を
その長手方向に沿って形成するとともに、ガスインジェ
クション法の併用により前記厚肉部の長手方向中央部か
らガスを導入することで、該厚肉部の長手方向に沿って
バンパーサイド部側まで中空部を形成するようにしたた
め、厚肉部となるべき部分へ射出初期に樹脂材料が流入
し、しかもこの樹脂材料の流動が不活性ガスによって助
けられることから、全体的な樹脂材料の流動性が従来に
比べて大幅に向上する。
フェイシアの長手方向中央部に相当する部分からバンパ
ーサイド部に沿う部分に、該バンパーサイド部の端部に
近くなるにしたがって漸次断面積が大きくなる厚肉部を
その長手方向に沿って形成するとともに、ガスインジェ
クション法の併用により前記厚肉部の長手方向中央部か
らガスを導入することで、該厚肉部の長手方向に沿って
バンパーサイド部側まで中空部を形成するようにしたた
め、厚肉部となるべき部分へ射出初期に樹脂材料が流入
し、しかもこの樹脂材料の流動が不活性ガスによって助
けられることから、全体的な樹脂材料の流動性が従来に
比べて大幅に向上する。
【0024】その結果、樹脂材料の射出圧力および型締
め圧を下げることが可能となり、設備の小型化を図るこ
とができることはもちろんのこと、成形品に残留歪みが
残ることがなくなり、成形安定性および成形品質が大幅
に向上する。
め圧を下げることが可能となり、設備の小型化を図るこ
とができることはもちろんのこと、成形品に残留歪みが
残ることがなくなり、成形安定性および成形品質が大幅
に向上する。
【0025】また、前記厚肉部は、ゲート部から遠い部
分ほどその断面積が漸次大きくなるように予め設定され
ているため、該遠い部分においてもガスの通りがよくな
り、これによってもまた樹脂材料の流動性が一段と向上
する。
分ほどその断面積が漸次大きくなるように予め設定され
ているため、該遠い部分においてもガスの通りがよくな
り、これによってもまた樹脂材料の流動性が一段と向上
する。
【0026】さらに、上記の成形法によって成形された
バンパーフェイシアは、バンパーサイド部側にまで中空
部をもつ厚肉部が形成されているために、バンパーサイ
ド部の剛性が向上するという利点がある。
バンパーフェイシアは、バンパーサイド部側にまで中空
部をもつ厚肉部が形成されているために、バンパーサイ
ド部の剛性が向上するという利点がある。
【図1】本発明の一実施例を示す図で、(A)は本発明
方法によって成形されたバンパーフェイシアの斜視図、
(B)は同図(A)のa−a線に沿う断面図、(C)は
同図(A)のb−b線に沿う断面図。
方法によって成形されたバンパーフェイシアの斜視図、
(B)は同図(A)のa−a線に沿う断面図、(C)は
同図(A)のb−b線に沿う断面図。
【図2】従来の成形法によって成形されたバンパーフェ
イシアの斜視図。
イシアの斜視図。
【図3】図2のc−c線に沿う断面図。
【図4】図2のc−c線に沿う断面での他の形態を示す
断面説明図。
断面説明図。
1…バンパーフェイシア 1b…バンパーサイド部 2…厚肉部 3…中空部 4…射出成形金型 7…キャビティ 9…ファンゲート 10…ガスノズル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B60R 19/02 - 19/03 B60R 19/18 - 19/20
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車用バンパーのバンパーフェイシア
を樹脂射出成形法によって成形するにあたり、前記バン
パーフェイシアの長手方向中央部に相当する部分にゲー
ト部を設定してこのゲート部からキャビティに樹脂材料
を注入するようにしたバンパーフェイシアの成形方法に
おいて、 前記バンパーフェイシアの長手方向中央部からバンパー
サイド部に沿って、該バンパーサイド部の端部に近くな
るにしたがって漸次断面積が大きくなる厚肉部を形成す
るとともに、 ガスインジェクション法の併用により前記厚肉部の長手
方向中央部からガスを導入することで、該厚肉部の長手
方向に沿ってバンパーサイド部側まで中空部を形成する
ことを特徴とするバンパーフェイシアの成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18983793A JP3036308B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | バンパーフェイシアの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18983793A JP3036308B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | バンパーフェイシアの成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740373A JPH0740373A (ja) | 1995-02-10 |
JP3036308B2 true JP3036308B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=16248042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18983793A Expired - Lifetime JP3036308B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | バンパーフェイシアの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036308B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2150849B1 (es) * | 1998-04-24 | 2001-06-01 | Fundacio Ascamm Ct Tecnologic | "parachoques para vehiculos automoviles". |
KR20010037061A (ko) * | 1999-10-13 | 2001-05-07 | 이계안 | 가스주입 사출 공법을 이용한 범퍼 제조방법 및 그 범퍼 |
JP5067493B1 (ja) * | 2011-06-17 | 2012-11-07 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用バンパ装置 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP18983793A patent/JP3036308B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740373A (ja) | 1995-02-10 |
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