JP3034447B2 - 歯車多段転造装置 - Google Patents
歯車多段転造装置Info
- Publication number
- JP3034447B2 JP3034447B2 JP7229305A JP22930595A JP3034447B2 JP 3034447 B2 JP3034447 B2 JP 3034447B2 JP 7229305 A JP7229305 A JP 7229305A JP 22930595 A JP22930595 A JP 22930595A JP 3034447 B2 JP3034447 B2 JP 3034447B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- roller
- roller die
- die
- finishing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 title claims description 138
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 65
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 15
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 11
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 5
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 5
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 4
- 230000008569 process Effects 0.000 description 4
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 3
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 3
- 238000011160 research Methods 0.000 description 3
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 description 2
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 238000004513 sizing Methods 0.000 description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 2
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000007865 diluting Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 238000007667 floating Methods 0.000 description 1
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 235000013372 meat Nutrition 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 102200094897 rs121913558 Human genes 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21H—MAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
- B21H5/00—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms
- B21H5/02—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21H—MAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
- B21H5/00—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms
- B21H5/02—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls
- B21H5/022—Finishing gear teeth with cylindrical outline, e.g. burnishing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forging (AREA)
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯車多段転造装置に
関する。本発明は、例えば車両における歯部を備えたフ
ライホィール、駆動系の歯車の製造に適用できる。
関する。本発明は、例えば車両における歯部を備えたフ
ライホィール、駆動系の歯車の製造に適用できる。
【0002】
【従来の技術】歯車は、円盤状の素材をホブ切削、シェ
ービング仕上を経て製造するのが一般的である。しかし
この技術では、歯車の外径や歯幅が大きくなると、生産
能率が悪化し、コストアップの要因となる。そこで産業
界では、歯車の歯部を転造で創成する技術が開発されて
いる。これによれば、熱間における転造加工に伴い、被
加工物の外周部に歯部が創成される。この転造によれ
ば、ホブ切削・シェービング仕上方式に比較して、コス
ト低減に有利である。
ービング仕上を経て製造するのが一般的である。しかし
この技術では、歯車の外径や歯幅が大きくなると、生産
能率が悪化し、コストアップの要因となる。そこで産業
界では、歯車の歯部を転造で創成する技術が開発されて
いる。これによれば、熱間における転造加工に伴い、被
加工物の外周部に歯部が創成される。この転造によれ
ば、ホブ切削・シェービング仕上方式に比較して、コス
ト低減に有利である。
【0003】この様な転造装置として、特開昭54−6
2148号公報に開示されている様に、図11に示すご
とく第1加工歯201と第2加工歯202とを同軸上に
かつ軸長方向に直列に備えたローラ203とを2個用い
た仕上転造装置が知られている。ローラ203の第1加
工歯201は、被加工物100の第1歯部101を仕上
転造するものである。ローラ203の第2加工歯202
は、被加工物100の別の第2歯部102を仕上転造す
るものである。
2148号公報に開示されている様に、図11に示すご
とく第1加工歯201と第2加工歯202とを同軸上に
かつ軸長方向に直列に備えたローラ203とを2個用い
た仕上転造装置が知られている。ローラ203の第1加
工歯201は、被加工物100の第1歯部101を仕上
転造するものである。ローラ203の第2加工歯202
は、被加工物100の別の第2歯部102を仕上転造す
るものである。
【0004】この従来技術によれば、被加工物100を
定位置にセットし、ローラ203の第1加工歯201を
矢印A1方向に押込み、被加工物100の第1歯部10
1を仕上転造する。その後に第1加工歯201を矢印A
2方向に離間させる。次に被加工物100をその軸長方
向である矢印B1方向に相対移動させ、その状態でロー
ラ203の第2加工歯202を矢印A1方向に押込み、
被加工物100の第2歯部102を仕上転造する。
定位置にセットし、ローラ203の第1加工歯201を
矢印A1方向に押込み、被加工物100の第1歯部10
1を仕上転造する。その後に第1加工歯201を矢印A
2方向に離間させる。次に被加工物100をその軸長方
向である矢印B1方向に相対移動させ、その状態でロー
ラ203の第2加工歯202を矢印A1方向に押込み、
被加工物100の第2歯部102を仕上転造する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記公報技術
によれば、ローラ203は単に仕上転造を行うものであ
り、粗転造を行うものではない。そのため粗転造装置で
形成した被加工物100を粗転造装置から一旦外し、そ
の後に、ローラ203を備えた上記仕上転造装置に被加
工物100をセットし直す必要がある。そのためセット
し直しに伴い、被加工物100に芯ずれが生じるおそれ
があり、転造歯車の真円度の低下が誘発され易く、高精
度の転造歯車を得るには不利であった。
によれば、ローラ203は単に仕上転造を行うものであ
り、粗転造を行うものではない。そのため粗転造装置で
形成した被加工物100を粗転造装置から一旦外し、そ
の後に、ローラ203を備えた上記仕上転造装置に被加
工物100をセットし直す必要がある。そのためセット
し直しに伴い、被加工物100に芯ずれが生じるおそれ
があり、転造歯車の真円度の低下が誘発され易く、高精
度の転造歯車を得るには不利であった。
【0006】更に上記公報技術によれば、ローラ203
の第1加工歯201と第2加工歯202とは同軸上にか
つ軸長方向に直列に装備されているものの、第1加工歯
201は被加工物100の第1歯101を仕上転造する
ものであり、第2加工歯202は第1歯101とは別の
第2歯102を仕上転造するものである。更には上記公
報技術によれば、ローラ203の第1加工歯201を仕
上転造のために被加工物100の第1歯部101に噛み
合わせる際には、位相合わせ処理をして両者を円滑に噛
み合わせる噛み合わせ機構が必要とされる。同様に、ロ
ーラ203の第2加工歯202を仕上転造のために被加
工物100の第2歯部102に噛み合わせる際には、位
相合わせ処理をして両者を円滑に噛み合わせる噛み合わ
せ機構が必要とされる。
の第1加工歯201と第2加工歯202とは同軸上にか
つ軸長方向に直列に装備されているものの、第1加工歯
201は被加工物100の第1歯101を仕上転造する
ものであり、第2加工歯202は第1歯101とは別の
第2歯102を仕上転造するものである。更には上記公
報技術によれば、ローラ203の第1加工歯201を仕
上転造のために被加工物100の第1歯部101に噛み
合わせる際には、位相合わせ処理をして両者を円滑に噛
み合わせる噛み合わせ機構が必要とされる。同様に、ロ
ーラ203の第2加工歯202を仕上転造のために被加
工物100の第2歯部102に噛み合わせる際には、位
相合わせ処理をして両者を円滑に噛み合わせる噛み合わ
せ機構が必要とされる。
【0007】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、請求項1は、被加工物をセットし直すことな
く、熱間粗転造の後に直ちに温間仕上転造を実行でき、
温間仕上転造の開始温度領域や終了温度を適切に維持す
るのに有利であり、これにより温間仕上転造を良好にな
し得、更に被加工物のセットし直しを廃止できるため、
被加工物の芯ずれの軽減、回避に有利であり、転造歯車
の精度の向上に貢献できる歯車多段転造装置を提供する
ことを課題とする。
であり、請求項1は、被加工物をセットし直すことな
く、熱間粗転造の後に直ちに温間仕上転造を実行でき、
温間仕上転造の開始温度領域や終了温度を適切に維持す
るのに有利であり、これにより温間仕上転造を良好にな
し得、更に被加工物のセットし直しを廃止できるため、
被加工物の芯ずれの軽減、回避に有利であり、転造歯車
の精度の向上に貢献できる歯車多段転造装置を提供する
ことを課題とする。
【0008】請求項2は、仕上転造するにあたり、粗加
工歯で転造された転造歯車と仕上ローラダイスとの噛み
合わせを良好にでき、位相合わせ処理を軽減または省略
するのに有利であり、かつ仕上ローラダイスの噛み合わ
せが良好のため、転造歯車の歯部の仕上加工を良好に行
うのに有利で、転造歯車の精度の向上に貢献できる歯車
多段転造装置を提供することを課題とする。
工歯で転造された転造歯車と仕上ローラダイスとの噛み
合わせを良好にでき、位相合わせ処理を軽減または省略
するのに有利であり、かつ仕上ローラダイスの噛み合わ
せが良好のため、転造歯車の歯部の仕上加工を良好に行
うのに有利で、転造歯車の精度の向上に貢献できる歯車
多段転造装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る歯車多段
転造装置は、周方向に加工歯が列設された熱間粗転造用
の粗ローラダイスと周方向に加工歯が列設された温間仕
上転造用の仕上ローラダイスとを少なくとも含む複数の
転造用ダイスを、同軸上にかつ粗ローラダイスの軸長方
向に直列に備えたローラ押込装置をもち、熱間粗転造用
の粗ローラダイスにより被加工物に対して熱間粗転造を
行い、温間仕上転造用の仕上ローラダイスにより被加工
物に対して温間仕上転造を行なうことを特徴とするもの
である。
転造装置は、周方向に加工歯が列設された熱間粗転造用
の粗ローラダイスと周方向に加工歯が列設された温間仕
上転造用の仕上ローラダイスとを少なくとも含む複数の
転造用ダイスを、同軸上にかつ粗ローラダイスの軸長方
向に直列に備えたローラ押込装置をもち、熱間粗転造用
の粗ローラダイスにより被加工物に対して熱間粗転造を
行い、温間仕上転造用の仕上ローラダイスにより被加工
物に対して温間仕上転造を行なうことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項2に係る歯車多段転造装置は、被加
工物を保持する被加工物保持部と、周方向に加工歯が列
設された熱間粗転造用の粗ローラダイスと周方向に加工
歯が列設された温間仕上転造用の仕上ローラダイスとを
少なくとも含む複数の転造用ダイスを、同軸上にかつ粗
ローラダイスの軸長方向に直列に備えると共に、被加工
物に対して押込及び離間可能なローラ押込装置と、粗ロ
ーラダイスの加工歯と仕上ローラダイスの加工歯との周
方向における位相を合致させる加工歯位相合致手段と、
粗ローラダイスで転造された被加工物からなる転造歯車
の歯部の周方向の位相と粗ローラダイスの加工歯の周方
向の位相との、熱間粗転造終了直後における位相関係の
維持を目標値として、第1ローラダイス及び被加工物保
持部を回転させ、位相関係を維持した状態で転造歯車の
歯部に仕上ローラダイスの加工歯を円滑に噛み込ませる
噛み込み制御手段とを具備することを特徴とするもので
ある。
工物を保持する被加工物保持部と、周方向に加工歯が列
設された熱間粗転造用の粗ローラダイスと周方向に加工
歯が列設された温間仕上転造用の仕上ローラダイスとを
少なくとも含む複数の転造用ダイスを、同軸上にかつ粗
ローラダイスの軸長方向に直列に備えると共に、被加工
物に対して押込及び離間可能なローラ押込装置と、粗ロ
ーラダイスの加工歯と仕上ローラダイスの加工歯との周
方向における位相を合致させる加工歯位相合致手段と、
粗ローラダイスで転造された被加工物からなる転造歯車
の歯部の周方向の位相と粗ローラダイスの加工歯の周方
向の位相との、熱間粗転造終了直後における位相関係の
維持を目標値として、第1ローラダイス及び被加工物保
持部を回転させ、位相関係を維持した状態で転造歯車の
歯部に仕上ローラダイスの加工歯を円滑に噛み込ませる
噛み込み制御手段とを具備することを特徴とするもので
ある。
【0011】
【実施の形態】面取やマーキング等の他の処理を行うロ
ーラダイスが、粗ローラダイス及び仕上ローラダイスと
一体的に、同軸上にかつ粗ローラダイスの軸長方向に直
列に備えられている。
ーラダイスが、粗ローラダイス及び仕上ローラダイスと
一体的に、同軸上にかつ粗ローラダイスの軸長方向に直
列に備えられている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 (実施例に係る装置の構造)まず使用する装置を図1を
参照して説明する。図1は装置全体の平面図である。図
2は装置の要部の正面図である。図3は図1のW3−W
3線に沿う矢視図である。
参照して説明する。図1は装置全体の平面図である。図
2は装置の要部の正面図である。図3は図1のW3−W
3線に沿う矢視図である。
【0013】図1において、被加工物保持部としてのブ
ランク保持部1は、互いに対向する太径の第1保持軸1
1aを備えた第1ブランク保持部11と、太径の第2保
持軸12aを備えた第2ブランク保持部12とで構成さ
れている。被加工物であるブランクを回転するブランク
回転手段として機能する第1モータ21が駆動すると、
第1ブランク保持部11はこれの周方向(図2における
矢印E1方向)に回転される。更に第1ブランク保持部
11を移動するためのブランク搬送用の第2モータ22
が装備されている。第2モータ22が回転すると、ボー
ル螺子軸24rがこれの周方向に回転し、第1ブランク
保持部11ひいてはブランク7が矢印Y1、Y2方向に
搬送される。
ランク保持部1は、互いに対向する太径の第1保持軸1
1aを備えた第1ブランク保持部11と、太径の第2保
持軸12aを備えた第2ブランク保持部12とで構成さ
れている。被加工物であるブランクを回転するブランク
回転手段として機能する第1モータ21が駆動すると、
第1ブランク保持部11はこれの周方向(図2における
矢印E1方向)に回転される。更に第1ブランク保持部
11を移動するためのブランク搬送用の第2モータ22
が装備されている。第2モータ22が回転すると、ボー
ル螺子軸24rがこれの周方向に回転し、第1ブランク
保持部11ひいてはブランク7が矢印Y1、Y2方向に
搬送される。
【0014】更に図1においてブランク回転手段として
機能する第3モータ23が駆動すると、伝達トルク可変
クラッチ26(例えばパウダークラッチ)を介して第2
ブランク保持部12はこれの周方向つまり第1ブランク
保持部11の回転方向と同じ方向に回転される。また第
2ブランク保持部12搬送用の油圧シリンダ29が駆動
すると、第2ブランク保持部12はボールスプライン2
6fにより第1ブランク保持部11に向けて矢印Y3方
向に移動され、第2ブランク保持部12と第1ブランク
保持部11とでブランク7を挟持して圧着できる。
機能する第3モータ23が駆動すると、伝達トルク可変
クラッチ26(例えばパウダークラッチ)を介して第2
ブランク保持部12はこれの周方向つまり第1ブランク
保持部11の回転方向と同じ方向に回転される。また第
2ブランク保持部12搬送用の油圧シリンダ29が駆動
すると、第2ブランク保持部12はボールスプライン2
6fにより第1ブランク保持部11に向けて矢印Y3方
向に移動され、第2ブランク保持部12と第1ブランク
保持部11とでブランク7を挟持して圧着できる。
【0015】第1ブランク保持部11の先方には、ブラ
ンク7を誘導加熱するためのリング状をなす加熱手段と
して機能する高周波加熱コイル28が配置されている。
高周波加熱コイル28によるブランクの加熱状況は、放
射温度計である温度センサ28cにより検出される。ロ
ーラ押込装置3は、ブランク7の半径方向においてブラ
ンク7を挟装する様に配置された対をなす第1ローラ押
込装置31と第2ローラ押込装置41とで構成されてい
る。第1ローラ押込装置31は、熱間加工用の転造工具
として機能する第1粗ローラダイス32と、温間仕上加
工用の仕上転造工具として機能する第1仕上ローラダイ
ス33と、マーキングや面取り等のその他の加工を行う
ローラダイス38と、第1粗ローラダイス32、第1仕
上ローラダイス33、ローラダイス38を同軸的にかつ
軸長方向に直列に直結する第1連結軸34と、第1粗ロ
ーラダイス32、第1仕上ローラダイス33、ローラダ
イス38を回転可能に保持する第1ハウジング36とを
備えている。更に第1ローラ押込装置31は、第4モー
タ24、第1ボール螺子軸37を備えている。
ンク7を誘導加熱するためのリング状をなす加熱手段と
して機能する高周波加熱コイル28が配置されている。
高周波加熱コイル28によるブランクの加熱状況は、放
射温度計である温度センサ28cにより検出される。ロ
ーラ押込装置3は、ブランク7の半径方向においてブラ
ンク7を挟装する様に配置された対をなす第1ローラ押
込装置31と第2ローラ押込装置41とで構成されてい
る。第1ローラ押込装置31は、熱間加工用の転造工具
として機能する第1粗ローラダイス32と、温間仕上加
工用の仕上転造工具として機能する第1仕上ローラダイ
ス33と、マーキングや面取り等のその他の加工を行う
ローラダイス38と、第1粗ローラダイス32、第1仕
上ローラダイス33、ローラダイス38を同軸的にかつ
軸長方向に直列に直結する第1連結軸34と、第1粗ロ
ーラダイス32、第1仕上ローラダイス33、ローラダ
イス38を回転可能に保持する第1ハウジング36とを
備えている。更に第1ローラ押込装置31は、第4モー
タ24、第1ボール螺子軸37を備えている。
【0016】図1において、同様に第2ローラ押込装置
41は、熱間加工用の転造工具として機能する第2粗ロ
ーラダイス42と、温間仕上加工用の仕上転造工具とし
て機能する第2仕上ローラダイス43と、マーキングや
面取等のその他の加工を行うローラダイス48と、第2
粗ローラダイス42、第2仕上ローラダイス43、ロー
ラダイス48を同軸的にかつ軸長方向に直列に直結する
第2連結軸44と、第2粗ローラダイス42、第2仕上
ローラダイス43、ローラダイス48を回転可能に保持
する第2ハウジング46とを備えている。更に第2ロー
ラ押込装置41は、第5モータ25、第2ボール螺子軸
47を備えている。
41は、熱間加工用の転造工具として機能する第2粗ロ
ーラダイス42と、温間仕上加工用の仕上転造工具とし
て機能する第2仕上ローラダイス43と、マーキングや
面取等のその他の加工を行うローラダイス48と、第2
粗ローラダイス42、第2仕上ローラダイス43、ロー
ラダイス48を同軸的にかつ軸長方向に直列に直結する
第2連結軸44と、第2粗ローラダイス42、第2仕上
ローラダイス43、ローラダイス48を回転可能に保持
する第2ハウジング46とを備えている。更に第2ロー
ラ押込装置41は、第5モータ25、第2ボール螺子軸
47を備えている。
【0017】第1ハウジング36は、ブランク7に対し
て矢印X1方向に押込可能および矢印X2方向に離間可
能とされている。第2ハウジング46は、ブランク7に
対して矢印X1方向に押込可能および矢印X2方向に離
間可能とされている。図1から理解できる様に第1ハウ
ジング36は平面『コ』の字形状をなしており、互いに
対向する2個の厚肉の第1対向壁部36a、36bと、
第1対向壁部36a、36b同士をつなぐ厚肉の第1連
設壁部36cとを備えている。第2ハウジング46も同
様に平面『コ』の字形状をなしており、互いに対向する
2個の厚肉の第2対向壁部46a、46bと、第2対向
壁部46a、46b同士をつなぐ厚肉の第2連設壁部4
6cとを備えている。
て矢印X1方向に押込可能および矢印X2方向に離間可
能とされている。第2ハウジング46は、ブランク7に
対して矢印X1方向に押込可能および矢印X2方向に離
間可能とされている。図1から理解できる様に第1ハウ
ジング36は平面『コ』の字形状をなしており、互いに
対向する2個の厚肉の第1対向壁部36a、36bと、
第1対向壁部36a、36b同士をつなぐ厚肉の第1連
設壁部36cとを備えている。第2ハウジング46も同
様に平面『コ』の字形状をなしており、互いに対向する
2個の厚肉の第2対向壁部46a、46bと、第2対向
壁部46a、46b同士をつなぐ厚肉の第2連設壁部4
6cとを備えている。
【0018】図2から理解できる様に第1ハウジング3
6及び第2ハウジング46はそれぞれ、これらを支持す
る基台3aの案内部3bにそって矢印X1、X2方向に
移動可能に配置されている。さて図1において第4モー
タ24が駆動すると、その駆動力は第1減速機24iで
減速されて第1ボール螺子軸37に伝達され、第1ボー
ル螺子軸37がこれの周方向に回転し、これにより第1
ハウジング36が矢印X1方向に搬送され、ひいては第
1ハウジング36に保持されている第1粗ローラダイス
32、第1仕上ローラダイス33及びローラダイス38
が同方向に搬送される。
6及び第2ハウジング46はそれぞれ、これらを支持す
る基台3aの案内部3bにそって矢印X1、X2方向に
移動可能に配置されている。さて図1において第4モー
タ24が駆動すると、その駆動力は第1減速機24iで
減速されて第1ボール螺子軸37に伝達され、第1ボー
ル螺子軸37がこれの周方向に回転し、これにより第1
ハウジング36が矢印X1方向に搬送され、ひいては第
1ハウジング36に保持されている第1粗ローラダイス
32、第1仕上ローラダイス33及びローラダイス38
が同方向に搬送される。
【0019】またこの第4モータ24が逆動すると、第
1ボール螺子軸37がこれの周方向に逆回転し、これに
より第1ハウジング36が矢印X2方向に搬送され、第
1粗ローラダイス32、第1仕上ローラダイス33及び
ローラダイス38が同方向に搬送され、ブランク7から
離間する。従って第4モータ24、第1ボール螺子軸3
7は、第1粗ローラダイス32及び第1仕上ローラダイ
ス33等をブランク7に押し込む押込駆動手段として機
能する。
1ボール螺子軸37がこれの周方向に逆回転し、これに
より第1ハウジング36が矢印X2方向に搬送され、第
1粗ローラダイス32、第1仕上ローラダイス33及び
ローラダイス38が同方向に搬送され、ブランク7から
離間する。従って第4モータ24、第1ボール螺子軸3
7は、第1粗ローラダイス32及び第1仕上ローラダイ
ス33等をブランク7に押し込む押込駆動手段として機
能する。
【0020】同様に図1において第5モータ25が駆動
すると、その駆動力は第2減速機25iで減速されて第
2ボール螺子軸47に伝達され、第2ボール螺子軸47
がこれの周方向に回転し、これにより第2ハウジング4
6が矢印X1方向に搬送され、第2粗ローラダイス42
及び第2仕上ローラダイス43が同方向に搬送される。
すると、その駆動力は第2減速機25iで減速されて第
2ボール螺子軸47に伝達され、第2ボール螺子軸47
がこれの周方向に回転し、これにより第2ハウジング4
6が矢印X1方向に搬送され、第2粗ローラダイス42
及び第2仕上ローラダイス43が同方向に搬送される。
【0021】この第5モータ25が逆動すると、第2ボ
ール螺子軸47がこれの周方向に逆回転し、これにより
第2ハウジング46が矢印X2方向に搬送され、第2粗
ローラダイス42、第2仕上ローラダイス43及びロー
ラダイス48が同方向に搬送され、ブランク7から離間
する。従って第5モータ25、第2ボール螺子軸47
は、第2粗ローラダイス42及び第2仕上ローラダイス
43等をブランク7に押し込む押込駆動手段として機能
する。
ール螺子軸47がこれの周方向に逆回転し、これにより
第2ハウジング46が矢印X2方向に搬送され、第2粗
ローラダイス42、第2仕上ローラダイス43及びロー
ラダイス48が同方向に搬送され、ブランク7から離間
する。従って第5モータ25、第2ボール螺子軸47
は、第2粗ローラダイス42及び第2仕上ローラダイス
43等をブランク7に押し込む押込駆動手段として機能
する。
【0022】第1ハウジング36に作用する負荷荷重は
第1ロードセル36rで検知され、第1ハウジング36
の移動量は第1リニヤスケール36kで検知される。第
2ハウジング46に作用する負荷荷重は第2ロードセル
46rで検知され、第2ハウジング46の移動量は第2
リニヤスケール46kで検知される。各検知信号は制御
系9に入力される。
第1ロードセル36rで検知され、第1ハウジング36
の移動量は第1リニヤスケール36kで検知される。第
2ハウジング46に作用する負荷荷重は第2ロードセル
46rで検知され、第2ハウジング46の移動量は第2
リニヤスケール46kで検知される。各検知信号は制御
系9に入力される。
【0023】前記した第4モータ24及び第5モータ2
5はそれぞれサーボモータであり、制御系9からの押込
同期指令信号や離間同期指令信号により制御され、第1
ボール螺子軸37及び第2ボール螺子軸47を同期して
作動させる。これにより第1粗ローラダイス32と第2
粗ローラダイス42とを同期させて矢印X1方向に同期
させて押し込んだり、矢印X2方向に同期させて離間さ
せ得る。
5はそれぞれサーボモータであり、制御系9からの押込
同期指令信号や離間同期指令信号により制御され、第1
ボール螺子軸37及び第2ボール螺子軸47を同期して
作動させる。これにより第1粗ローラダイス32と第2
粗ローラダイス42とを同期させて矢印X1方向に同期
させて押し込んだり、矢印X2方向に同期させて離間さ
せ得る。
【0024】また図1において制御系9からの駆動指令
信号によりサーボモータであるダイス回転用モータ5が
駆動すると、減速用の歯車50、歯車51を介して第1
減速機52が作動し、更に回転軸52e、第1等速ユニ
バーサルジョイント53を介して第1連結軸34、第1
粗ローラダイス32、第1仕上ローラダイス33、ロー
ラダイス38が共に回転する。
信号によりサーボモータであるダイス回転用モータ5が
駆動すると、減速用の歯車50、歯車51を介して第1
減速機52が作動し、更に回転軸52e、第1等速ユニ
バーサルジョイント53を介して第1連結軸34、第1
粗ローラダイス32、第1仕上ローラダイス33、ロー
ラダイス38が共に回転する。
【0025】更に第1ダイス回転用モータ5の駆動力
は、位相合せ機構55x、第2減速機55、回転軸55
e、第2等速ユニバーサルジョイント56を介して第2
連結軸44、第2粗ローラダイス42、第2仕上ローラ
ダイス43、ローラダイス48に伝達され、これらが回
転する。位相合せ機構55xは、第1粗ローラダイス3
2の加工歯の周方向の位相と第2粗ローラダイス42の
加工歯の周方向の位相とを対応させるものであり、第1
粗ローラダイス32と第2粗ローラダイス42とのダイ
ス位相差を解消させる機能をもつ。この機能達成に際し
て、2枚の盤体55yを周方向に相対変位させて固定す
る。
は、位相合せ機構55x、第2減速機55、回転軸55
e、第2等速ユニバーサルジョイント56を介して第2
連結軸44、第2粗ローラダイス42、第2仕上ローラ
ダイス43、ローラダイス48に伝達され、これらが回
転する。位相合せ機構55xは、第1粗ローラダイス3
2の加工歯の周方向の位相と第2粗ローラダイス42の
加工歯の周方向の位相とを対応させるものであり、第1
粗ローラダイス32と第2粗ローラダイス42とのダイ
ス位相差を解消させる機能をもつ。この機能達成に際し
て、2枚の盤体55yを周方向に相対変位させて固定す
る。
【0026】さて図4は第1ローラ押込装置31を示
す。図4に示す様に第1ローラ押込装置31において、
第1ハウジング36に回転可能に保持された第1連結軸
34にはキー溝34hがこれの軸長方向に形成されてい
る。更に第1粗ローラダイス32の取付孔の内周部に相
手キー溝32i、第1仕上ローラダイス33の取付孔の
内周部に相手キー溝33i、ローラダイス38の取付孔
の内周部に相手キー溝38iがそれぞれ形成されてい
る。そして相手キー溝32i、33i、38iと第1連
結軸34のキー溝34hとにキー34mを係合し、これ
により三者のダイスを周方向に対して一体化している。
す。図4に示す様に第1ローラ押込装置31において、
第1ハウジング36に回転可能に保持された第1連結軸
34にはキー溝34hがこれの軸長方向に形成されてい
る。更に第1粗ローラダイス32の取付孔の内周部に相
手キー溝32i、第1仕上ローラダイス33の取付孔の
内周部に相手キー溝33i、ローラダイス38の取付孔
の内周部に相手キー溝38iがそれぞれ形成されてい
る。そして相手キー溝32i、33i、38iと第1連
結軸34のキー溝34hとにキー34mを係合し、これ
により三者のダイスを周方向に対して一体化している。
【0027】この結果図5から理解できる様に、鉛直線
PLに粗ローラダイス32の加工歯32cの中心を合わ
せたときに、他の加工歯32cは周方向において角度θ
1づつの間隔で配置されており、同様に、鉛直線PLに
仕上ローラダイス33の加工歯33cの中心を合わせた
ときに、他の加工歯33cは周方向において角度θ1づ
つの間隔で配置されている。換言すれば、粗ローラダイ
ス32の周方向における加工歯32cの位相に、仕上ロ
ーラダイス33の周方向における加工歯33cの位相を
合致させている。従って前記したキー及びキー溝は加工
歯位相合致手段として機能する。仕上ローラダイス3
3、43の歯数は粗ローラダイス32、42の歯数と同
様である。なお図5は加工歯32c、33cの一部のみ
図示している。
PLに粗ローラダイス32の加工歯32cの中心を合わ
せたときに、他の加工歯32cは周方向において角度θ
1づつの間隔で配置されており、同様に、鉛直線PLに
仕上ローラダイス33の加工歯33cの中心を合わせた
ときに、他の加工歯33cは周方向において角度θ1づ
つの間隔で配置されている。換言すれば、粗ローラダイ
ス32の周方向における加工歯32cの位相に、仕上ロ
ーラダイス33の周方向における加工歯33cの位相を
合致させている。従って前記したキー及びキー溝は加工
歯位相合致手段として機能する。仕上ローラダイス3
3、43の歯数は粗ローラダイス32、42の歯数と同
様である。なお図5は加工歯32c、33cの一部のみ
図示している。
【0028】第2ローラ押込装置41についても同様で
あり、前記したキーとキー溝により、図5から理解でき
る様に第2粗ローラダイス42の周方向における加工歯
42cの位相に、第2仕上ローラダイス43の周方向に
おける加工歯43cの位相を合致させている。更に本実
施例によれば、図2から理解できる様に、転造加工を終
えた第1粗ローラダイス32に対面する様に、液状の潤
滑剤を噴射する第1噴射装置76が装備され、転造加工
を終えた第2粗ローラダイス42に対面する様に、黒鉛
粉末が含まれた液状の潤滑剤を噴射する第2噴射装置7
7が装備されている。つまり転造位置から90°離れた
位置に第1噴射装置76及び第2噴射装置77はそれぞ
れ装備されている。
あり、前記したキーとキー溝により、図5から理解でき
る様に第2粗ローラダイス42の周方向における加工歯
42cの位相に、第2仕上ローラダイス43の周方向に
おける加工歯43cの位相を合致させている。更に本実
施例によれば、図2から理解できる様に、転造加工を終
えた第1粗ローラダイス32に対面する様に、液状の潤
滑剤を噴射する第1噴射装置76が装備され、転造加工
を終えた第2粗ローラダイス42に対面する様に、黒鉛
粉末が含まれた液状の潤滑剤を噴射する第2噴射装置7
7が装備されている。つまり転造位置から90°離れた
位置に第1噴射装置76及び第2噴射装置77はそれぞ
れ装備されている。
【0029】(実施例に係る転造方法)まず、図1にお
いて第1ブランク保持部11に常温領域の炭素鋼系のブ
ランク7(材質:JIS規格S58C)を保持する。次
に第2モータ22を駆動して、ブランク7を矢印Y1方
向に搬送して高周波加熱コイル28内に配置すると共
に、第1モータ21を駆動させてブランク7をその周方
向(図2の矢印E1方向)に回転させる。そしてブラン
ク7を回転させながら、ブランク7の外周部を高周波加
熱コイル28で誘導加熱する。900℃以上の温度に誘
導加熱する領域は、ブランク7の外周面から歯丈の約
1.3倍程度の深さとする。加熱時間は数秒〜30秒間
程度である。
いて第1ブランク保持部11に常温領域の炭素鋼系のブ
ランク7(材質:JIS規格S58C)を保持する。次
に第2モータ22を駆動して、ブランク7を矢印Y1方
向に搬送して高周波加熱コイル28内に配置すると共
に、第1モータ21を駆動させてブランク7をその周方
向(図2の矢印E1方向)に回転させる。そしてブラン
ク7を回転させながら、ブランク7の外周部を高周波加
熱コイル28で誘導加熱する。900℃以上の温度に誘
導加熱する領域は、ブランク7の外周面から歯丈の約
1.3倍程度の深さとする。加熱時間は数秒〜30秒間
程度である。
【0030】ブランク7が所定温度域に加熱されたら、
直ちに転造に移行する。加熱終了から熱間粗転造開始ま
での時間は5秒以内とする。ブランク7の内部への伝熱
を抑制してブランクの中央域の温度上昇を軽減し、ブラ
ンク7における温度分布を良好にするためである。転造
の際には第2モータ22によりボール螺子軸24rを作
動させブランク7を更に矢印Y1方向に搬送し、ブラン
ク7を図1の加工位置R1に配置する。このとき第2ブ
ランク保持部12を矢印Y3方向に移動させて第2ブラ
ンク保持部12と第1ブランク保持部11との双方によ
り、図3に示す形態でブランク7を挟持して圧着する。
圧着力は、第2ブランク保持部12を押圧する油圧シリ
ンダ29により数tonfに確保される。
直ちに転造に移行する。加熱終了から熱間粗転造開始ま
での時間は5秒以内とする。ブランク7の内部への伝熱
を抑制してブランクの中央域の温度上昇を軽減し、ブラ
ンク7における温度分布を良好にするためである。転造
の際には第2モータ22によりボール螺子軸24rを作
動させブランク7を更に矢印Y1方向に搬送し、ブラン
ク7を図1の加工位置R1に配置する。このとき第2ブ
ランク保持部12を矢印Y3方向に移動させて第2ブラ
ンク保持部12と第1ブランク保持部11との双方によ
り、図3に示す形態でブランク7を挟持して圧着する。
圧着力は、第2ブランク保持部12を押圧する油圧シリ
ンダ29により数tonfに確保される。
【0031】この状態では第3モータ23の駆動力でブ
ランク7はこれの周方向に回転される。このとき図3に
示すクラッチ21pを切り、第1モータ21の駆動力が
ブランク7に伝達されぬ様にしている。また第1粗ロー
ラダイス32及び第2粗ローラダイス42を150〜3
00rpmのうちの所定速度でかつ等速で同期回転させ
ておく。そして、制御系9からの押込同期指令信号によ
り、第1粗ローラダイス32を矢印X1方向に移動して
ブランク7の外周部に押し込むと共に、第2粗ローラダ
イス42を矢印X1方向に移動してブランク7の外周部
に互いに同期させて押し込む(押込速度6mm/se
c)と共に押込端において4sec程度の保持を行う。
これによりブランク7の外周部には歯部の盛り上がりと
サイジングが生じ、適数個の歯部が転造で創成され、転
造歯車78が得られる。その後、制御系9からの離間同
期指令信号により第1粗ローラダイス32及び第2粗ロ
ーラダイス42を矢印X2方向に同期させて移動させて
ブランク7から離脱させる。
ランク7はこれの周方向に回転される。このとき図3に
示すクラッチ21pを切り、第1モータ21の駆動力が
ブランク7に伝達されぬ様にしている。また第1粗ロー
ラダイス32及び第2粗ローラダイス42を150〜3
00rpmのうちの所定速度でかつ等速で同期回転させ
ておく。そして、制御系9からの押込同期指令信号によ
り、第1粗ローラダイス32を矢印X1方向に移動して
ブランク7の外周部に押し込むと共に、第2粗ローラダ
イス42を矢印X1方向に移動してブランク7の外周部
に互いに同期させて押し込む(押込速度6mm/se
c)と共に押込端において4sec程度の保持を行う。
これによりブランク7の外周部には歯部の盛り上がりと
サイジングが生じ、適数個の歯部が転造で創成され、転
造歯車78が得られる。その後、制御系9からの離間同
期指令信号により第1粗ローラダイス32及び第2粗ロ
ーラダイス42を矢印X2方向に同期させて移動させて
ブランク7から離脱させる。
【0032】本実施例によれば第1粗ローラダイス32
と第2粗ローラダイス42との押込同期精度が高いの
で、図2に示す様にブランク7の中心軸線と第1粗ロー
ラダイス32の中心軸線との間の距離をLL とし、ブラ
ンク7の中心軸線と第2粗ローラダイス42の中心軸線
との間の距離をLR とすると、熱間粗転造の際に、LL
とLR とは0.03〜0.05mm以上の高精度で合致
している。従って転造した歯車における歯溝の振れを低
減できる。
と第2粗ローラダイス42との押込同期精度が高いの
で、図2に示す様にブランク7の中心軸線と第1粗ロー
ラダイス32の中心軸線との間の距離をLL とし、ブラ
ンク7の中心軸線と第2粗ローラダイス42の中心軸線
との間の距離をLR とすると、熱間粗転造の際に、LL
とLR とは0.03〜0.05mm以上の高精度で合致
している。従って転造した歯車における歯溝の振れを低
減できる。
【0033】本実施例によれば、熱間粗転造は開始温度
が850〜1100℃に、終了温度が500〜700℃
にできる。上記の様にして熱間粗転造が終了したら、図
3に示すシリンダ29や第2モータ22によりブランク
7を更に矢印Y1方向に搬送させ、ブランク7を図1の
仕上加工位置R2に配置する。この状態で、制御系9か
らの押込同期指令信号により、回転する第1仕上ローラ
ダイス33を矢印X1方向に移動してブランク7に押し
込むと共に、回転する第2仕上ローラダイス43を矢印
X1方向に移動してブランク7に互いに同期させて押し
込む。これによりブランク7の歯部が温間領域で仕上転
造される。その後、第1仕上ローラダイス33及び第2
仕上ローラダイス43を矢印X2方向に離間させてブラ
ンク7から離脱させる。
が850〜1100℃に、終了温度が500〜700℃
にできる。上記の様にして熱間粗転造が終了したら、図
3に示すシリンダ29や第2モータ22によりブランク
7を更に矢印Y1方向に搬送させ、ブランク7を図1の
仕上加工位置R2に配置する。この状態で、制御系9か
らの押込同期指令信号により、回転する第1仕上ローラ
ダイス33を矢印X1方向に移動してブランク7に押し
込むと共に、回転する第2仕上ローラダイス43を矢印
X1方向に移動してブランク7に互いに同期させて押し
込む。これによりブランク7の歯部が温間領域で仕上転
造される。その後、第1仕上ローラダイス33及び第2
仕上ローラダイス43を矢印X2方向に離間させてブラ
ンク7から離脱させる。
【0034】本実施例によれば、温間仕上転造は開始温
度が400〜700℃にでき、終了温度が200〜65
0℃にできる。上記した様に温間仕上転造が終了した
ら、図1に示す位置R3に転造歯車78を移動させる。
この状態で、ローラダイス38、48を矢印X1方向に
押込み、転造歯車78に対して面取やマーキング等の処
理を行う。
度が400〜700℃にでき、終了温度が200〜65
0℃にできる。上記した様に温間仕上転造が終了した
ら、図1に示す位置R3に転造歯車78を移動させる。
この状態で、ローラダイス38、48を矢印X1方向に
押込み、転造歯車78に対して面取やマーキング等の処
理を行う。
【0035】(タイミングチャート)本実施例装置で転
造する形態のタイミングチャートの一例を図6に示す。
図6の横軸は熱間粗転造開始時刻を『0』とし、熱間粗
転造開始からの時間経過を示す。図6の縦軸の下部は、
前記したブランク7の目標回転数をNB としたときにお
けるブランク回転の進み遅れを示す。図6の縦軸の上部
は、伝達トルク可変クラッチ26による伝達馬力の割合
を示す。この割合は第3モータ23の駆動力を第2ブラ
ンク保持部12の第2保持軸12aへ伝達する割合を意
味する。
造する形態のタイミングチャートの一例を図6に示す。
図6の横軸は熱間粗転造開始時刻を『0』とし、熱間粗
転造開始からの時間経過を示す。図6の縦軸の下部は、
前記したブランク7の目標回転数をNB としたときにお
けるブランク回転の進み遅れを示す。図6の縦軸の上部
は、伝達トルク可変クラッチ26による伝達馬力の割合
を示す。この割合は第3モータ23の駆動力を第2ブラ
ンク保持部12の第2保持軸12aへ伝達する割合を意
味する。
【0036】時刻a’から押込方向への粗ローラダイス
32、42の送りが開始される。時刻a’直後の時刻a
からブランク7に対して熱間粗転造が開始され、時刻e
まで行われる。なお時刻eから、転造歯車78に対して
粗ローラダイス32、42が矢印X2方向に離間する。
時刻e’の直後から、ブランク7に対する仕上ローラダ
イス33、43の押込方向(矢印X1方向)への送りが
開始される。そして時刻fにおいて、前記した転造歯車
78に対して仕上ローラダイス33、43の加工歯33
c、43cの噛み込みが開始される。
32、42の送りが開始される。時刻a’直後の時刻a
からブランク7に対して熱間粗転造が開始され、時刻e
まで行われる。なお時刻eから、転造歯車78に対して
粗ローラダイス32、42が矢印X2方向に離間する。
時刻e’の直後から、ブランク7に対する仕上ローラダ
イス33、43の押込方向(矢印X1方向)への送りが
開始される。そして時刻fにおいて、前記した転造歯車
78に対して仕上ローラダイス33、43の加工歯33
c、43cの噛み込みが開始される。
【0037】本実施例によれぱ、ブランク7の目標回転
数NB は次の様に設定されている。即ち図7において粗
ローラダイス42(32)の回転数をNR とし、粗ロー
ラダイス42(32)の歯数をZRHとし、ブランク7で
形成される転造歯車78の歯数をZB とすると、NB =
NR ×〔ZRH/ZB 〕となる。なお仕上ローラダイス3
3、43の歯数は粗ローラダイス32、42の歯数と同
様であり、ZRHである。
数NB は次の様に設定されている。即ち図7において粗
ローラダイス42(32)の回転数をNR とし、粗ロー
ラダイス42(32)の歯数をZRHとし、ブランク7で
形成される転造歯車78の歯数をZB とすると、NB =
NR ×〔ZRH/ZB 〕となる。なお仕上ローラダイス3
3、43の歯数は粗ローラダイス32、42の歯数と同
様であり、ZRHである。
【0038】図6から理解できる様に、特定の時期を除
いて、ブランク7は基本的には目標回転数NB で回転
し、目標回転数NB に対して進み・遅れがない様に、噛
み込み制御手段として機能する制御系9で第2ブランク
保持部12の第2保持軸12aの回転は制御される。ま
たローラダイス32、42、33、43は、回転数NR
で回転する様に制御系9で制御される。
いて、ブランク7は基本的には目標回転数NB で回転
し、目標回転数NB に対して進み・遅れがない様に、噛
み込み制御手段として機能する制御系9で第2ブランク
保持部12の第2保持軸12aの回転は制御される。ま
たローラダイス32、42、33、43は、回転数NR
で回転する様に制御系9で制御される。
【0039】しかしながら、時刻bから時刻cにかけて
示す様に、熱間粗転造の進行につれてブランク7の回転
数は次第に増加する(例えば、目標回転数NB に対して
+0.3%増加する)。その理由は、転造歯車78の歯
部の創成につれて、その歯部と粗ローラダイス32、4
2の加工歯32c、42cとの噛合係合性が高まり、粗
ローラダイス32、42の回転駆動力の影響を転造歯車
78が受けて増速されるからである。
示す様に、熱間粗転造の進行につれてブランク7の回転
数は次第に増加する(例えば、目標回転数NB に対して
+0.3%増加する)。その理由は、転造歯車78の歯
部の創成につれて、その歯部と粗ローラダイス32、4
2の加工歯32c、42cとの噛合係合性が高まり、粗
ローラダイス32、42の回転駆動力の影響を転造歯車
78が受けて増速されるからである。
【0040】そのためこの形態では、ブランク7つまり
転造歯車78の回転数が目標回転数NB に戻るまでの
間、図6のΔT1に示す様に制御系9が時刻b〜時刻d
にかけて伝達トルク可変クラッチ26を調整して伝達馬
力の割合を50%未満に低下させ、第3モータ23から
の駆動力の伝達を低下させる。よってサイジング工程に
よって歯がならされてほぼ定常的な状態となる時刻dに
おいてはブランク7の回転数は目標回転数NB に戻って
いる。
転造歯車78の回転数が目標回転数NB に戻るまでの
間、図6のΔT1に示す様に制御系9が時刻b〜時刻d
にかけて伝達トルク可変クラッチ26を調整して伝達馬
力の割合を50%未満に低下させ、第3モータ23から
の駆動力の伝達を低下させる。よってサイジング工程に
よって歯がならされてほぼ定常的な状態となる時刻dに
おいてはブランク7の回転数は目標回転数NB に戻って
いる。
【0041】更にこの形態によれば、熱間粗転造が終了
して粗ローラダイス32、42が転造歯車78から離間
開始する時刻eにおいては、制御系9により伝達トルク
可変クラッチ26が調整されて伝達馬力が100%に復
帰しており、ブランク7つまり転造歯車78の回転数は
目標回転数NB に維持される。また時刻f、つまり転造
歯車78に対して仕上ローラダイス33、43の噛み込
みが開始される時刻fにおいても、転造歯車78の回転
数が目標回転数NB に維持されている。しかも前述した
様にキー34mとキー溝32i、33i、38iとによ
り、第1粗ローラダイス32の加工歯32cと第1仕上
ローラダイス33の加工歯33cとの周方向における位
相は、合致している。同様に、第2粗ローラダイス42
の加工歯42cと第2仕上ローラダイス43の加工歯4
3cとの周方向における位相は、合致している。更にロ
ーラダイス32、33、42、43は一定回転数NR で
回転する様に制御系9で制御されている。
して粗ローラダイス32、42が転造歯車78から離間
開始する時刻eにおいては、制御系9により伝達トルク
可変クラッチ26が調整されて伝達馬力が100%に復
帰しており、ブランク7つまり転造歯車78の回転数は
目標回転数NB に維持される。また時刻f、つまり転造
歯車78に対して仕上ローラダイス33、43の噛み込
みが開始される時刻fにおいても、転造歯車78の回転
数が目標回転数NB に維持されている。しかも前述した
様にキー34mとキー溝32i、33i、38iとによ
り、第1粗ローラダイス32の加工歯32cと第1仕上
ローラダイス33の加工歯33cとの周方向における位
相は、合致している。同様に、第2粗ローラダイス42
の加工歯42cと第2仕上ローラダイス43の加工歯4
3cとの周方向における位相は、合致している。更にロ
ーラダイス32、33、42、43は一定回転数NR で
回転する様に制御系9で制御されている。
【0042】上記した構成が採用されている本実施例に
よれば、仕上転造の開始にあたり、熱間粗転造終了直後
における転造歯車78の歯部78cと加工歯との位相関
係が変化せぬ様に維持でき、転造歯車78の歯部78c
へ仕上ローラダイス33、43の加工歯33c、43c
を押し込んで噛み込ませることは、良好に行われる。こ
の事項について図7に基づいて更に説明を加えると、図
7(A)から理解できる様に、熱間粗転造終了直後であ
る時刻eにおいては転造歯車78の回転数は目標回転数
NB であり、この状態から、回転数NR の粗ローラダイ
ス42の加工歯42cが矢印X2方向に離間して転造歯
車78の歯部78cから離脱する。
よれば、仕上転造の開始にあたり、熱間粗転造終了直後
における転造歯車78の歯部78cと加工歯との位相関
係が変化せぬ様に維持でき、転造歯車78の歯部78c
へ仕上ローラダイス33、43の加工歯33c、43c
を押し込んで噛み込ませることは、良好に行われる。こ
の事項について図7に基づいて更に説明を加えると、図
7(A)から理解できる様に、熱間粗転造終了直後であ
る時刻eにおいては転造歯車78の回転数は目標回転数
NB であり、この状態から、回転数NR の粗ローラダイ
ス42の加工歯42cが矢印X2方向に離間して転造歯
車78の歯部78cから離脱する。
【0043】そして仕上転造開始の際に時刻fにおいて
図7(B)に示す様に回転数NR で回転する仕上ローラ
ダイス43が矢印X1方向に押し込まれると、仕上ロー
ラダイス43の加工歯43cは転造歯車78の歯部78
cに良好に噛み込む。前述した様に仕上ローラダイス4
3の加工歯43cと粗ローラダイス42の加工歯42c
との周方向における位相は合致しているため、熱間粗転
造終了直後における転造歯車78と加工歯との位相関係
が変化せぬ様に維持できるからである。
図7(B)に示す様に回転数NR で回転する仕上ローラ
ダイス43が矢印X1方向に押し込まれると、仕上ロー
ラダイス43の加工歯43cは転造歯車78の歯部78
cに良好に噛み込む。前述した様に仕上ローラダイス4
3の加工歯43cと粗ローラダイス42の加工歯42c
との周方向における位相は合致しているため、熱間粗転
造終了直後における転造歯車78と加工歯との位相関係
が変化せぬ様に維持できるからである。
【0044】この様な本実施例によれば、仕上転造によ
る仕上精度と生産能率の向上に有利である。しかしなが
ら図7(C)に示す様に、噛み込み開始時である時刻f
において転造歯車78の回転数が(NB +α)と変動し
ているときには、粗転造終了直後における位相関係が維
持できず、変動している。そのため噛み込みの際に、転
造歯車78の歯部78cと仕上ローラダイス43の加工
歯43cとが衝突し、円滑な噛み込みに支障が生じる。
る仕上精度と生産能率の向上に有利である。しかしなが
ら図7(C)に示す様に、噛み込み開始時である時刻f
において転造歯車78の回転数が(NB +α)と変動し
ているときには、粗転造終了直後における位相関係が維
持できず、変動している。そのため噛み込みの際に、転
造歯車78の歯部78cと仕上ローラダイス43の加工
歯43cとが衝突し、円滑な噛み込みに支障が生じる。
【0045】本形態によれば、図6にΔT2で示すごと
く時刻gから時刻hに示す噛み込み初期において、再び
制御系9により伝達トルク可変クラッチ26が調整され
て伝達馬力の割合を低下し、これにより転造歯車78を
仕上ローラダイス33、43に従動させる。この様に従
動させれば、粗ローラダイス32、42と仕上ローラダ
イス33、43との間の僅かな位相ずれ等があっても、
その位相ずれを補正でき、転造歯車78の歯部78cを
構成する歯面の圧下が均等化され易くなる。
く時刻gから時刻hに示す噛み込み初期において、再び
制御系9により伝達トルク可変クラッチ26が調整され
て伝達馬力の割合を低下し、これにより転造歯車78を
仕上ローラダイス33、43に従動させる。この様に従
動させれば、粗ローラダイス32、42と仕上ローラダ
イス33、43との間の僅かな位相ずれ等があっても、
その位相ずれを補正でき、転造歯車78の歯部78cを
構成する歯面の圧下が均等化され易くなる。
【0046】時刻hが経過すれば、再び、転造歯車78
を目標回転数NB で回転させる。時刻iで仕上転造は終
了する。 (面取やマーキンク等の他の処理を行うローラダイス3
8、48)本実施例によれば、転造歯車78の歯部78
cの周方向の位相と仕上ローラダイス33、43の加工
歯33c、43cの周方向の位相との、仕上転造終了直
後における位相関係の維持を目標値として、仕上ローラ
ダイス33、43、面取りやマーキング等を行うローラ
ダイス38、48及び転造歯車78を回転させ、その状
態でローラ押込装置31、41を転造歯車78に押込
み、転造歯車78の歯部78に仕上ローラダイス33、
43の加工歯33c、43cを円滑に噛み込ませること
も行う。
を目標回転数NB で回転させる。時刻iで仕上転造は終
了する。 (面取やマーキンク等の他の処理を行うローラダイス3
8、48)本実施例によれば、転造歯車78の歯部78
cの周方向の位相と仕上ローラダイス33、43の加工
歯33c、43cの周方向の位相との、仕上転造終了直
後における位相関係の維持を目標値として、仕上ローラ
ダイス33、43、面取りやマーキング等を行うローラ
ダイス38、48及び転造歯車78を回転させ、その状
態でローラ押込装置31、41を転造歯車78に押込
み、転造歯車78の歯部78に仕上ローラダイス33、
43の加工歯33c、43cを円滑に噛み込ませること
も行う。
【0047】(ブランク保持機構)さて図8を参照して
ブランク保持部1の保持機構について説明を加える。即
ち、図8に示す様に第1ブランク保持部11は、先端に
向かうにつれて外径が小さくなる第1円錐面11cを備
えた剛性の高い第1保持軸11aと、第1保持軸11a
の挿通孔11dに摺動可能に挿通された作動軸14と、
作動軸14の先端の鍔部14cに係合して第1保持軸1
1aの先端に配置されたスリーブ状の締め体15と、半
径方向外方つまり矢印C1方向に変位可能な係合爪とし
て機能するコレット16と、第1保持軸11aの先端面
に図略のボルトで保持されたリング状の押圧体17とを
備えている。
ブランク保持部1の保持機構について説明を加える。即
ち、図8に示す様に第1ブランク保持部11は、先端に
向かうにつれて外径が小さくなる第1円錐面11cを備
えた剛性の高い第1保持軸11aと、第1保持軸11a
の挿通孔11dに摺動可能に挿通された作動軸14と、
作動軸14の先端の鍔部14cに係合して第1保持軸1
1aの先端に配置されたスリーブ状の締め体15と、半
径方向外方つまり矢印C1方向に変位可能な係合爪とし
て機能するコレット16と、第1保持軸11aの先端面
に図略のボルトで保持されたリング状の押圧体17とを
備えている。
【0048】図8において作動軸14が矢印D1方向に
作動すると、締め体15が同方向に変位し、これにより
締め体15の円錐面15hがコレット16の円錐面16
tを強圧し、コレット16が矢印C1方向に変位し、こ
れによりコレット16がブランク7の中央孔の内壁面7
1を矢印C1方向に付勢し、以て第1ブランク保持部1
1にブランクが保持される。
作動すると、締め体15が同方向に変位し、これにより
締め体15の円錐面15hがコレット16の円錐面16
tを強圧し、コレット16が矢印C1方向に変位し、こ
れによりコレット16がブランク7の中央孔の内壁面7
1を矢印C1方向に付勢し、以て第1ブランク保持部1
1にブランクが保持される。
【0049】第2ブランク保持部12は、軸先端に形成
された圧入孔18と、軸先端に図略のボルトで保持され
たリング状の押圧体19とを備えている。圧入孔18に
は、若干のテーパをもつ案内壁面18kが形成されてい
る。そして、ブランク7を保持するために、第1ブラン
ク保持部11と第2ブランク保持部12とが軸長方向に
おいて相対的に接近すると、図8に示す様に第2ブラン
ク保持部12の第2保持軸12aの圧入孔18が締め体
15に圧入される。すると、締め体15の半径方向にお
ける変位が拘束される。よってコレット16がブランク
7を拘束する力が高剛性化し、第1ブランク保持部11
と第2ブランク保持部12とでブランク7が強固に保持
される。従って第1ブランク保持部11及び第2ブラン
ク保持部12で保持されたブランク7は、押込方向つま
り矢印X1、X2方向において実質的に浮動できず、固
定式とも呼ばれる非浮動式とされている。
された圧入孔18と、軸先端に図略のボルトで保持され
たリング状の押圧体19とを備えている。圧入孔18に
は、若干のテーパをもつ案内壁面18kが形成されてい
る。そして、ブランク7を保持するために、第1ブラン
ク保持部11と第2ブランク保持部12とが軸長方向に
おいて相対的に接近すると、図8に示す様に第2ブラン
ク保持部12の第2保持軸12aの圧入孔18が締め体
15に圧入される。すると、締め体15の半径方向にお
ける変位が拘束される。よってコレット16がブランク
7を拘束する力が高剛性化し、第1ブランク保持部11
と第2ブランク保持部12とでブランク7が強固に保持
される。従って第1ブランク保持部11及び第2ブラン
ク保持部12で保持されたブランク7は、押込方向つま
り矢印X1、X2方向において実質的に浮動できず、固
定式とも呼ばれる非浮動式とされている。
【0050】(本装置における特性値)上記した構成が
採用されている本実施例に係る装置によれば、特性値は
次の様に設定されている。この様な特性とした装置によ
れば、転造歯車の精度の向上に一層貢献できる。 ○ブランク保持剛性 本実施例によればブランク保持部1によるブランク保持
剛性は、押込方向つまり矢印X1方向において0.1m
m/tonfよりも高剛性に設定されている。具体的に
は0.01〜0.085mm/tonf、あるいは、
0.07〜0.08mm/tonfに設定できる。
採用されている本実施例に係る装置によれば、特性値は
次の様に設定されている。この様な特性とした装置によ
れば、転造歯車の精度の向上に一層貢献できる。 ○ブランク保持剛性 本実施例によればブランク保持部1によるブランク保持
剛性は、押込方向つまり矢印X1方向において0.1m
m/tonfよりも高剛性に設定されている。具体的に
は0.01〜0.085mm/tonf、あるいは、
0.07〜0.08mm/tonfに設定できる。
【0051】ブランク保持部1によるブランク保持剛性
は次の様に定義される。図8においてアンバランス力Δ
W’によって、第1保持軸11a及び第2保持軸12a
が仮想線で示す様に撓んで、押込方向つまり矢印X1、
X2方向においてブランク7の変位ΔBS が生じたとす
る。なお理解容易のため、仮想線による撓みは誇張して
示されている。このときブランク保持剛性をEB とする
と、EB は次の式で規定される。
は次の様に定義される。図8においてアンバランス力Δ
W’によって、第1保持軸11a及び第2保持軸12a
が仮想線で示す様に撓んで、押込方向つまり矢印X1、
X2方向においてブランク7の変位ΔBS が生じたとす
る。なお理解容易のため、仮想線による撓みは誇張して
示されている。このときブランク保持剛性をEB とする
と、EB は次の式で規定される。
【0052】 EB ={ΔBS (mm)/ΔW’(tonf)} 上記した様にブランク保持剛性EB を0.1mm/to
nfよりも高剛性化するには、コレット16の外壁面と
ブランク7の中央孔の内壁面71との間のがたが極微小
あるいは零であること、第1ブランク保持部11の第1
保持軸11a、第2ブランク保持部12の第2保持軸1
2aの押込方向(矢印X1、X2方向)における剛性が
高いことなどが必要である。これらは、第1保持軸11
aや第2保持軸12aの大径化、第1ハウジング36や
第2ハウジング46の厚肉化、剛性を高める補強リブの
増設、更には剛性に富む材料を母材として選択すること
や、ハウジング移動のための摺動面のガタを油圧等のロ
ック機構により0にすることで達成できる。
nfよりも高剛性化するには、コレット16の外壁面と
ブランク7の中央孔の内壁面71との間のがたが極微小
あるいは零であること、第1ブランク保持部11の第1
保持軸11a、第2ブランク保持部12の第2保持軸1
2aの押込方向(矢印X1、X2方向)における剛性が
高いことなどが必要である。これらは、第1保持軸11
aや第2保持軸12aの大径化、第1ハウジング36や
第2ハウジング46の厚肉化、剛性を高める補強リブの
増設、更には剛性に富む材料を母材として選択すること
や、ハウジング移動のための摺動面のガタを油圧等のロ
ック機構により0にすることで達成できる。
【0053】○押込同期精度 第1ローラダイス32及び第2ローラダイス42の押込
同期精度は、第1ローラダイス32及び第2ローラダイ
ス42を同期させてブランク7に押し込むときに、双方
の押込量の転造中における平均偏差を意味する。本実施
例によれば、転造中において、押込方向つまり矢印X1
方向における第1ローラダイス32及び第2ローラダイ
ス42の押込同期精度ΔLは、0.03mmよりも高い
同期精度に設定されている。具体的には0.005〜
0.03mmに設定されている。本実施例によれば、第
1ローラダイス32や第2ローラダイス42の押込同期
精度ばかりでなく、第1仕上ローラダイス33及び第2
仕上ローラダイス43についても、同様な範囲とされて
いる。
同期精度は、第1ローラダイス32及び第2ローラダイ
ス42を同期させてブランク7に押し込むときに、双方
の押込量の転造中における平均偏差を意味する。本実施
例によれば、転造中において、押込方向つまり矢印X1
方向における第1ローラダイス32及び第2ローラダイ
ス42の押込同期精度ΔLは、0.03mmよりも高い
同期精度に設定されている。具体的には0.005〜
0.03mmに設定されている。本実施例によれば、第
1ローラダイス32や第2ローラダイス42の押込同期
精度ばかりでなく、第1仕上ローラダイス33及び第2
仕上ローラダイス43についても、同様な範囲とされて
いる。
【0054】押込同期精度ΔLは次の様に把握される。
即ち、図2においてブランク7に触れる第1ローラダイ
ス32の先端とブランク保持部1の中心軸線との間の距
離をLLS(mm)とし、ブランク7に触れる第2ローラ
ダイス42の先端とブランク保持部1の中心軸線との間
の距離をLRS(mm)とする。下添字の『S』はローラ
ダイスの先端を意味する。
即ち、図2においてブランク7に触れる第1ローラダイ
ス32の先端とブランク保持部1の中心軸線との間の距
離をLLS(mm)とし、ブランク7に触れる第2ローラ
ダイス42の先端とブランク保持部1の中心軸線との間
の距離をLRS(mm)とする。下添字の『S』はローラ
ダイスの先端を意味する。
【0055】このときある時刻における瞬間値としての
押込同期精度をΔL’とすると、ΔL’はその時刻にお
ける第1ローラダイス32の押込量と第2ローラダイス
42の押込量との差の絶対値、つまりΔL’=|LLS−
LRS|で示される。前述した様にΔL’は瞬間値であ
り、転造開始時から転造終了までの間に変動するため、
その瞬間値ΔL’の平均値を、本発明に係る押込同期精
度ΔLと規定する。
押込同期精度をΔL’とすると、ΔL’はその時刻にお
ける第1ローラダイス32の押込量と第2ローラダイス
42の押込量との差の絶対値、つまりΔL’=|LLS−
LRS|で示される。前述した様にΔL’は瞬間値であ
り、転造開始時から転造終了までの間に変動するため、
その瞬間値ΔL’の平均値を、本発明に係る押込同期精
度ΔLと規定する。
【0056】なお、前記したΔL’は、無負荷時におけ
るローラ押込装置3の本来の送り同期精度と、転造中に
おけるローラ押込装置3のたわみ量とに影響を受ける。
本実施例の様な高精度の押込同期精度ΔLを得るには、
油圧を利用した油圧押込方式では不充分と考えられる。
送り精度が充分ではないからである。図1に示した様に
精密なボール螺子軸37、47を用いるボール螺子方式
を採用すると共に、サーボモータであるモータ24、2
5でボール螺子軸37、47を同期作動制御するサーボ
制御方式との組合わせにより、第1ローラダイス32や
第2ローラダイス42を押込方向に送る送り精度を高め
ること、さらには次に述べる様にローラ押込装置3の剛
性を高剛性化することにより、前記した高精度の押込同
期精度を達成できる。
るローラ押込装置3の本来の送り同期精度と、転造中に
おけるローラ押込装置3のたわみ量とに影響を受ける。
本実施例の様な高精度の押込同期精度ΔLを得るには、
油圧を利用した油圧押込方式では不充分と考えられる。
送り精度が充分ではないからである。図1に示した様に
精密なボール螺子軸37、47を用いるボール螺子方式
を採用すると共に、サーボモータであるモータ24、2
5でボール螺子軸37、47を同期作動制御するサーボ
制御方式との組合わせにより、第1ローラダイス32や
第2ローラダイス42を押込方向に送る送り精度を高め
ること、さらには次に述べる様にローラ押込装置3の剛
性を高剛性化することにより、前記した高精度の押込同
期精度を達成できる。
【0057】○ローラ押込装置3の剛性 本実施例によれば、ローラ押込装置3の剛性は、0.0
1mm/tonfよりも高剛性に設定されている。具体
的には0.033〜0.01mm/tonfに設定され
ている。ローラ押込装置3における剛性は次の様に定義
される。図9において無負荷時においてブランク保持部
1の中心軸線からローラダイス42の先端までの距離を
LRSO (mm)とする。また荷重F(tonf)が作用
したときにおいてブランク保持部1の中心軸線からロー
ラダイス42の先端までの距離をLRSK (mm)とす
る。ここでローラ押込装置3の剛性をER で示すと、E
R (mm/tonf)={(LRSK −LRSO )/F}の
式で表される。なお図4において理解容易のため、仮想
線による撓みは誇張して示されている。 ○転造中のダイス位相差 本実施例によれば、転造中において、第1ローラダイス
32、第2ローラダイス42のダイス位相差は、第1ロ
ーラダイス32の1回転あたり、第2ローラダイス42
の回転角の偏差(=転造中における平均偏差)が0.1
°以内に収まる様に、制御系9により制御される。望ま
しくは0.03°以内が良い。これは、制御系9により
サーボモータであるダイス回転用モータ5を制御するこ
と、前記した位相合せ機構55xの調整、等速ユニバー
サルジョイント53、56の採用などにより達成でき
る。
1mm/tonfよりも高剛性に設定されている。具体
的には0.033〜0.01mm/tonfに設定され
ている。ローラ押込装置3における剛性は次の様に定義
される。図9において無負荷時においてブランク保持部
1の中心軸線からローラダイス42の先端までの距離を
LRSO (mm)とする。また荷重F(tonf)が作用
したときにおいてブランク保持部1の中心軸線からロー
ラダイス42の先端までの距離をLRSK (mm)とす
る。ここでローラ押込装置3の剛性をER で示すと、E
R (mm/tonf)={(LRSK −LRSO )/F}の
式で表される。なお図4において理解容易のため、仮想
線による撓みは誇張して示されている。 ○転造中のダイス位相差 本実施例によれば、転造中において、第1ローラダイス
32、第2ローラダイス42のダイス位相差は、第1ロ
ーラダイス32の1回転あたり、第2ローラダイス42
の回転角の偏差(=転造中における平均偏差)が0.1
°以内に収まる様に、制御系9により制御される。望ま
しくは0.03°以内が良い。これは、制御系9により
サーボモータであるダイス回転用モータ5を制御するこ
と、前記した位相合せ機構55xの調整、等速ユニバー
サルジョイント53、56の採用などにより達成でき
る。
【0058】即ち、転動歯車の歯数が奇数のときを例に
とってダイス位相差を説明すると、図10に示す様に第
1ローラダイス32の中心軸線をOL とし、第2ローラ
ダイス42の中心軸線をOR とし、両者を結ぶOL −O
R 線を規定する。転造中において第1ローラダイス32
の加工歯の1個の歯溝中心32tと相手方である第2ロ
ーラダイス42の1個の加工歯の中心42rとの双方
が、転造中において常にOL −OR 線上に位置すると
き、ダイス位相差は0°とされる。
とってダイス位相差を説明すると、図10に示す様に第
1ローラダイス32の中心軸線をOL とし、第2ローラ
ダイス42の中心軸線をOR とし、両者を結ぶOL −O
R 線を規定する。転造中において第1ローラダイス32
の加工歯の1個の歯溝中心32tと相手方である第2ロ
ーラダイス42の1個の加工歯の中心42rとの双方
が、転造中において常にOL −OR 線上に位置すると
き、ダイス位相差は0°とされる。
【0059】ここで転造中のダイス位相差は、以下述べ
る転造前における第1ローラダイス32と第2ローラダ
イス42との初期位相差Δθと、回転系の速度むらΔθ
m との合計値に影響を受ける。転造前において、第1ロ
ーラダイス32の歯溝中心32tがOL −OR 線上にあ
るものの、第2ローラダイス42の加工歯の中心42r
がOL −OR 線上から角度Δθずれているとき、その角
度Δθは第1ローラダイス32と第2ローラダイス42
との初期位相差とされる。
る転造前における第1ローラダイス32と第2ローラダ
イス42との初期位相差Δθと、回転系の速度むらΔθ
m との合計値に影響を受ける。転造前において、第1ロ
ーラダイス32の歯溝中心32tがOL −OR 線上にあ
るものの、第2ローラダイス42の加工歯の中心42r
がOL −OR 線上から角度Δθずれているとき、その角
度Δθは第1ローラダイス32と第2ローラダイス42
との初期位相差とされる。
【0060】また第1ローラダイス32が回転角θL ぶ
ん回転したとき、第2ローラダイス42の回転角θR は
理想的にはθR =θL であるものの、回転系の速度むら
等の影響を受けて微視的レベルではθR =θL とは必ず
しもならない。一般的にはθ R =θL +Δθm ’とな
る。Δθ’m は回転系の速度むらを意味する。このΔ
θ’m はある時刻における瞬間値であり、回転中におい
て多少変動するため、転造開始から転造終了までの間に
おける平均値をΔθm とする。
ん回転したとき、第2ローラダイス42の回転角θR は
理想的にはθR =θL であるものの、回転系の速度むら
等の影響を受けて微視的レベルではθR =θL とは必ず
しもならない。一般的にはθ R =θL +Δθm ’とな
る。Δθ’m は回転系の速度むらを意味する。このΔ
θ’m はある時刻における瞬間値であり、回転中におい
て多少変動するため、転造開始から転造終了までの間に
おける平均値をΔθm とする。
【0061】なお転造歯車の歯数が偶数個のときには、
第1ローラダイス32の加工歯の歯溝と第2ローラダイ
ス42の加工歯の歯溝とが対向する配置とし、第1ロー
ラダイス32の1個の歯溝の歯溝中心と第2ローラダイ
ス42の1個の歯溝の歯溝中心との双方がOL −OR 線
上に位置するとき、ダイス位相差は0°とされる。 (試験例)具体的には対象歯車のモジュール2.4、ね
じれ角度30°、歯数67、歯幅21mmとし、ローラ
ダイス32、42、33、43の歯数73、ローラダイ
ス32、42、33、43の回転数300rpmとして
試験を行った。この試験では、誘導加熱の条件は周波数
3kHz、600kWとした。転造中に黒鉛系潤滑剤を
水に希釈した液状潤滑剤を第1粗ローラダイス32、第
2粗ローラダイス42に5cc/秒の量スプレー塗布し
た。
第1ローラダイス32の加工歯の歯溝と第2ローラダイ
ス42の加工歯の歯溝とが対向する配置とし、第1ロー
ラダイス32の1個の歯溝の歯溝中心と第2ローラダイ
ス42の1個の歯溝の歯溝中心との双方がOL −OR 線
上に位置するとき、ダイス位相差は0°とされる。 (試験例)具体的には対象歯車のモジュール2.4、ね
じれ角度30°、歯数67、歯幅21mmとし、ローラ
ダイス32、42、33、43の歯数73、ローラダイ
ス32、42、33、43の回転数300rpmとして
試験を行った。この試験では、誘導加熱の条件は周波数
3kHz、600kWとした。転造中に黒鉛系潤滑剤を
水に希釈した液状潤滑剤を第1粗ローラダイス32、第
2粗ローラダイス42に5cc/秒の量スプレー塗布し
た。
【0062】上記の様にして転造した歯車の精度を測定
したところ、第1粗ローラダイス32及び第2粗ローラ
ダイス42による熱間粗転造すれば、温間仕上転造しな
くても、JIS規格3〜4級程度の良好な歯車が得られ
た。更に熱間粗転造の3秒後に歯面圧下量30μm、温
間領域である500〜600°Cで5秒間温間仕上転造
を行ったところ、従来の転造では得られなかった良好な
JIS規格2〜3級精度の歯車が得られた。
したところ、第1粗ローラダイス32及び第2粗ローラ
ダイス42による熱間粗転造すれば、温間仕上転造しな
くても、JIS規格3〜4級程度の良好な歯車が得られ
た。更に熱間粗転造の3秒後に歯面圧下量30μm、温
間領域である500〜600°Cで5秒間温間仕上転造
を行ったところ、従来の転造では得られなかった良好な
JIS規格2〜3級精度の歯車が得られた。
【0063】(他の例)なお本実施例によれば、第1ロ
ーラ押込装置31及び第2ローラ押込装置41の双方を
用いているが、これに限らず、押込方向におけるブラン
ク保持剛性が高ければ、いずれか一方でも良い。
ーラ押込装置31及び第2ローラ押込装置41の双方を
用いているが、これに限らず、押込方向におけるブラン
ク保持剛性が高ければ、いずれか一方でも良い。
【0064】
【発明の効果】請求項1に係る装置によれば、粗転造し
た直後に仕上転造することが可能となる。そのため被加
工物をセットし直すことなく、仕上転造を行うことがで
き、セットし直しに伴う被加工物の芯ずれを軽減、回避
でき、転造歯車の真円度を確保でき、高精度の歯車を得
るのに有利である。
た直後に仕上転造することが可能となる。そのため被加
工物をセットし直すことなく、仕上転造を行うことがで
き、セットし直しに伴う被加工物の芯ずれを軽減、回避
でき、転造歯車の真円度を確保でき、高精度の歯車を得
るのに有利である。
【0065】請求項1、2に係る装置によれば、熱間粗
転造した直後に温間仕上転造することが可能となる。そ
のため被加工物をセットし直すことなく、仕上転造を行
うことができ、被加工物の芯ずれを軽減、回避でき、転
造歯車の真円度を確保でき、高精度の歯車を得るのに有
利である。更には、熱間粗転造した直後に温間仕上転造
することが可能となるため、温間仕上転造の開始温度や
終了温度の適切化に有利であり、温間仕上転造を良好に
なし得る。従って仕上転造における矯正効果が確保さ
れ、高精度の歯車を得るのに有利である。
転造した直後に温間仕上転造することが可能となる。そ
のため被加工物をセットし直すことなく、仕上転造を行
うことができ、被加工物の芯ずれを軽減、回避でき、転
造歯車の真円度を確保でき、高精度の歯車を得るのに有
利である。更には、熱間粗転造した直後に温間仕上転造
することが可能となるため、温間仕上転造の開始温度や
終了温度の適切化に有利であり、温間仕上転造を良好に
なし得る。従って仕上転造における矯正効果が確保さ
れ、高精度の歯車を得るのに有利である。
【0066】更に請求項2に係る装置によれば、仕上転
造の際に、転造歯車の歯部に仕上ローラダイスの加工歯
を円滑に噛み込ませることが可能となる。そのため噛み
込みの際において仕上ローラダイスと転造歯車の歯部と
の過剰な衝突を軽減、回避できるばかりか、仕上転造の
開始直後から良好に仕上転造を行うことができ、高精度
の歯車を得るのに有利である。
造の際に、転造歯車の歯部に仕上ローラダイスの加工歯
を円滑に噛み込ませることが可能となる。そのため噛み
込みの際において仕上ローラダイスと転造歯車の歯部と
の過剰な衝突を軽減、回避できるばかりか、仕上転造の
開始直後から良好に仕上転造を行うことができ、高精度
の歯車を得るのに有利である。
【図1】装置全体を概略して示す平面図である。
【図2】装置の要部の正面図である。
【図3】図1のW3−W3線に沿う矢視図である。
【図4】第1ローラ押込装置の構成図である。
【図5】粗ローラダイスの加工歯と仕上ローラダイスの
加工歯との位相関係を示す構成図である。
加工歯との位相関係を示す構成図である。
【図6】熱間粗転造開始からの経過を示すタイミングチ
ャートである。
ャートである。
【図7】作用を説明するための構成図である。
【図8】ブランク保持部の構造を示す構成図である。
【図9】押込方向におけるローラ押込装置の剛性を説明
する構成図である。
する構成図である。
【図10】ダイス位相差を説明する構成図である。
【図11】従来技術に係る構成図である。
図中、1はブランク保持部(被加工物保持部)、23は
第3モータ、3はローラ押込装置、31は第1ローラ押
込装置、32は第1粗ローラダイス、32cは加工歯、
32i、33i、38i、34hはキー溝(加工歯位相
合致手段)、33は仕上ローラダイス、33cは加工
歯、34mはキー(加工歯位相合致手段)、41は第2
ローラ押込装置、42は第2粗ローラダイス、42cは
加工歯、43は仕上ローラダイス、43cは加工歯、7
はブランク、78は転造歯車、9は制御系(噛み込み制
御手段)を示す。
第3モータ、3はローラ押込装置、31は第1ローラ押
込装置、32は第1粗ローラダイス、32cは加工歯、
32i、33i、38i、34hはキー溝(加工歯位相
合致手段)、33は仕上ローラダイス、33cは加工
歯、34mはキー(加工歯位相合致手段)、41は第2
ローラ押込装置、42は第2粗ローラダイス、42cは
加工歯、43は仕上ローラダイス、43cは加工歯、7
はブランク、78は転造歯車、9は制御系(噛み込み制
御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 昌澄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 藤原 康之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田中 利秋 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 五十嵐 新太郎 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 団野 敦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 山口 健市 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 (72)発明者 永森 真一 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 (56)参考文献 特開 昭58−173047(JP,A) 特開 平9−57385(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21H 1/00 - 9/02
Claims (2)
- 【請求項1】周方向に加工歯が列設された熱間粗転造用
の粗ローラダイスと周方向に加工歯が列設された温間仕
上転造用の仕上ローラダイスとを少なくとも含む複数の
転造用ダイスを、同軸上にかつ該粗ローラダイスの軸長
方向に直列に備えたローラ押込装置をもち、熱間粗転造
用の粗ローラダイスにより被加工物に対して熱間粗転造
を行い、温間仕上転造用の仕上ローラダイスにより被加
工物に対して温間仕上転造を行なうことを特徴とする歯
車多段転造装置。 - 【請求項2】被加工物を保持する被加工物保持部と、 周方向に加工歯が列設された熱間粗転造用の粗ローラダ
イスと周方向に加工歯が列設された温間仕上転造用の仕
上ローラダイスとを少なくとも含む複数の転造用ダイス
を、同軸上にかつ該粗ローラダイスの軸長方向に直列に
備えると共に、該被加工物に対して押込及び離間可能な
ローラ押込装置と、 該粗ローラダイスの加工歯と該仕上ローラダイスの加工
歯との周方向における位相を合致させる加工歯位相合致
手段と、 該粗ローラダイスで転造された被加工物からなる転造歯
車の歯部の周方向の位相と該粗ローラダイスの加工歯の
周方向の位相との、熱間粗転造終了直後における位相関
係の維持を目標値として、該粗ローラダイス及び該被加
工物保持部を回転させ、該位相関係を維持した状態で該
ローラ押込装置を転造歯車に押込み、該転造歯車の歯部
に該仕上ローラダイスの加工歯を円滑に噛み込ませる噛
み込み制御手段とを具備することを特徴とする歯車多段
転造装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229305A JP3034447B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 歯車多段転造装置 |
US08/703,014 US5918495A (en) | 1995-09-06 | 1996-08-26 | Multistage gear-rolling apparatus |
EP96113866A EP0761339B1 (en) | 1995-09-06 | 1996-08-29 | Multistage gear-rolling apparatus |
DE69612926T DE69612926T2 (de) | 1995-09-06 | 1996-08-29 | Mehrstufige Walzvorrichtung zum Walzen von Zahnräder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229305A JP3034447B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 歯車多段転造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970635A JPH0970635A (ja) | 1997-03-18 |
JP3034447B2 true JP3034447B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=16890064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7229305A Expired - Fee Related JP3034447B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 歯車多段転造装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5918495A (ja) |
EP (1) | EP0761339B1 (ja) |
JP (1) | JP3034447B2 (ja) |
DE (1) | DE69612926T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019058929A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 株式会社ジェイテクト | 転造装置 |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH692382A5 (de) * | 1997-07-29 | 2002-05-31 | Revue Thommen Ag | Profilrollmaschine mit Kraftrahmen. |
EP0947258B1 (en) | 1998-04-02 | 2006-08-16 | Nissei Co. Ltd. | Round die type form rolling apparatus |
US6779270B2 (en) * | 1999-07-13 | 2004-08-24 | The Penn States Research Foundation | Full form roll finishing technique |
US6705022B2 (en) | 2001-10-16 | 2004-03-16 | Metso Minerals Industries, Inc. | Method and apparatus for determining a pinion bearing move to align a pinion-to-gear assembly |
DK1469957T3 (da) * | 2002-01-17 | 2009-01-05 | Quide B V | Fremgangsmåde og formermaskine til fremstilling af et produkt med forskellige diametre |
DE10244483B4 (de) * | 2002-09-24 | 2006-08-31 | Profiroll Technologies Gmbh | Profilwalzmaschine mit Kraftrahmen zum Walzen mit außenverzahnten Rundwalzwerkzeugen |
DE20312485U1 (de) * | 2003-03-04 | 2003-10-16 | Langenstein & Schemann Gmbh, 96450 Coburg | Walzmaschine zum Umformen eines Werkstücks |
JP3959385B2 (ja) * | 2003-08-26 | 2007-08-15 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接用ソリッドワイヤの製造方法 |
JP3959380B2 (ja) * | 2003-08-28 | 2007-08-15 | 株式会社神戸製鋼所 | シーム有りフラックス入り溶接用ワイヤの製造方法 |
JP4869210B2 (ja) * | 2006-11-22 | 2012-02-08 | 日本特殊陶業株式会社 | スパークプラグの製造装置及び製造方法 |
EP2125266B1 (en) * | 2007-03-19 | 2021-06-02 | Magna Powertrain Inc. | Method for manufacturing a toothed disc |
AT505118B1 (de) * | 2007-03-28 | 2013-03-15 | Miba Sinter Austria Gmbh | Verfahren zur bearbeitung einer verzahnung an einem sinterteil |
CN102319999B (zh) * | 2011-06-20 | 2012-12-26 | 安徽省小小科技实业有限责任公司 | 皮带轮精密热滚挤碾机 |
JP6307877B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2018-04-11 | アイシン精機株式会社 | 転造装置 |
CN105195653A (zh) * | 2015-11-03 | 2015-12-30 | 北京科技大学 | 一种大模数大直径圆柱齿轮热轧成形的方法和装置 |
CN105618646B (zh) * | 2016-01-26 | 2017-11-14 | 重庆大学 | 一种超声辅助齿轮轴向轧制成形装置 |
CN110523903B (zh) * | 2019-08-22 | 2022-06-03 | 重庆伊洛美克动力总成有限公司 | 一种台阶式齿毂成型机构及其成型方法 |
DE102020210952B3 (de) | 2020-08-31 | 2021-10-21 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung eingetragener Verein | Verfahren zur Herstellung einer Verzahnung an rotationssymmetrischen Oberflächen metallischer Antriebselemente |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1001799A (en) * | 1910-07-14 | 1911-08-29 | Harold N Anderson | Gear-rolling machine. |
US1665286A (en) * | 1921-08-30 | 1928-04-10 | Catherine Strayer | Method and machine for finishing circular castings |
DE2315702A1 (de) * | 1973-03-29 | 1974-10-10 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Vorrichtung zum spanlosen abschraegen der stirnkanten von vorverzahnten zahnraedern |
DD100018A1 (ja) * | 1972-03-09 | 1973-09-05 | ||
CH609261A5 (ja) * | 1976-06-30 | 1979-02-28 | Grob Ernst Fa | |
JPS5317550A (en) * | 1976-07-31 | 1978-02-17 | Toyoda Chuo Kenkyusho Kk | Hot forminggbyyrolling device |
JPS5462148A (en) * | 1977-10-28 | 1979-05-18 | Honda Motor Co Ltd | Gear rolling disc |
JPS5499055A (en) * | 1978-01-21 | 1979-08-04 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | Method and apparatus for double-roll thread rolling |
SU1225659A1 (ru) * | 1984-01-03 | 1986-04-23 | Всесоюзный ордена Ленина научно-исследовательский и проектно-конструкторский институт металлургического машиностроения | Устройство дл накатывани зубчатых колес |
SU1255252A1 (ru) * | 1984-01-09 | 1986-09-07 | Всесоюзный ордена Ленина научно-исследовательский и проектно-конструкторский институт металлургического машиностроения | Инструмент дл прокатки зубчатых колес из штампованных заготовок |
JPS61222648A (ja) * | 1985-03-27 | 1986-10-03 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 転造装置 |
SU1400743A1 (ru) * | 1986-02-10 | 1988-06-07 | Алма-Атинский Завод Тяжелого Машиностроения Им.60-Летия Ссср | Стан дл прокатки зубчатых профилей |
US5301528A (en) * | 1991-03-05 | 1994-04-12 | Langstein & Schemann Gmbh | Device for manufacturing toothed pulleys |
RU1810196C (ru) * | 1991-01-09 | 1993-04-23 | Алма-Атинский Завод Тяжелого Машиностроения Им.60-Летия Ссср | Стан дл накатки зубчатых профилей |
FR2676668B1 (fr) * | 1991-05-23 | 1994-07-01 | Escofier Tech Sa | Dispositif et procede permettant le formage a froid de cannelures sur la paroi d'une piece de revolution. |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP7229305A patent/JP3034447B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-08-26 US US08/703,014 patent/US5918495A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-08-29 DE DE69612926T patent/DE69612926T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-08-29 EP EP96113866A patent/EP0761339B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019058929A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 株式会社ジェイテクト | 転造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0761339A2 (en) | 1997-03-12 |
JPH0970635A (ja) | 1997-03-18 |
DE69612926T2 (de) | 2002-03-28 |
EP0761339B1 (en) | 2001-05-23 |
EP0761339A3 (en) | 1997-03-19 |
DE69612926D1 (de) | 2001-06-28 |
US5918495A (en) | 1999-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3034447B2 (ja) | 歯車多段転造装置 | |
US6711817B2 (en) | Hypoid ring gear for differentials and method of producing the same | |
JP3298765B2 (ja) | 高精度歯車転造方法 | |
US9630237B2 (en) | Face spline molding device, face spline molding method, outer joint member, and constant velocity universal joint | |
EP2792430B1 (en) | Gear rolling method using circular dies | |
US20050176514A1 (en) | Hub member and shaft journal assembly and method | |
US20170089397A1 (en) | Assembly method for cross shaft universal joint | |
CN102713352B (zh) | 无级变速器的变速部件的制造方法与用于制造变速部件的卡盘装置 | |
JP3298764B2 (ja) | 高精度歯車熱間転造方法 | |
US8555693B2 (en) | Method for forming hollow profiles | |
US20060272375A1 (en) | Method for producing an inner contour with an internal arbor acting on the inside wall of a workpiece | |
JP3095979B2 (ja) | 熱間転造歯車の仕上転造装置 | |
JP3436622B2 (ja) | 転造装置 | |
EP1000686B1 (en) | Apparatus for and method of manufacturing spindle components | |
JP2024000965A (ja) | 転造ダイス | |
US20020062671A1 (en) | Rolling machine capable of forming different types of teeth simultaneously | |
JPS63177936A (ja) | ずらしねじタップの加工方法 | |
SU1697959A1 (ru) | Устройство дл прокатки зубчатых колес | |
WO2022226781A1 (zh) | 曲轴与曲轴齿轮的连接结构、装配方法、发动机及车辆 | |
JP2025098599A (ja) | 転造ダイスセット | |
JPH07284872A (ja) | 段付棒材の成形加工方法 | |
JP2006341287A (ja) | コップ状又は環状の回転対称加工物の内面に作用するマンドレルで内部輪郭を製作する方法 | |
JPH07204712A (ja) | 幅・脚長可変エッジングロール及びそのロール零点調整方法 | |
JPH07155811A (ja) | 幅・脚長可変エッジングロール | |
JP2008281183A (ja) | トリポード型等速自在継手 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000111 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |