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JP3030974B2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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Publication number
JP3030974B2
JP3030974B2 JP3254546A JP25454691A JP3030974B2 JP 3030974 B2 JP3030974 B2 JP 3030974B2 JP 3254546 A JP3254546 A JP 3254546A JP 25454691 A JP25454691 A JP 25454691A JP 3030974 B2 JP3030974 B2 JP 3030974B2
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Japan
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voltage
capacitor
power supply
circuit
main switching
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敏朗 黛
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自励式スイッチング
インバータ形式の電源回路に関し、起動回路を付加した
場合に、電源スイッチをオフした後に起動を繰り返す現
象を防止して、短時間で発振を停止できるようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】自励式インバータ形式の電源回路とし
て、本出願人の出願に係る特公平3−1914号公報に
記載のものが提案されている。その回路構成例を図2を
参照して説明する。この回路はU1で示した回路と、U
2で示した回路が交互にオン、オフして、巻線20に交
流電圧が生じるようになっている。巻線21(帰還巻
線)、22(帰還巻線)、20(負荷巻線)はトランス
の同一コア上に巻かれたもので、巻線20と21、巻線
20と22はそれぞれ正帰還となる方向に接続されてい
る。直流電源1の電圧+B,−Bは電源スイッチSW1
を介して電源用コンデンサC2,C2に印加されてい
る。
【0003】回路U1において、トランジスタ25は主
スイッチング用トランジスタ、トランジスタ29は補助
スイッチング用トランジスタ、コンデンサ27Cは抵抗
27Rとともに時定数回路27を構成するコンデンサで
ある。ダイオード11,12はトランジスタ25を非飽
和で動作させるためのものである。すなわち、巻線21
に電圧が誘起されると、これがダイオード11を介して
トランジスタ25のベースに加わり、これをオンする。
ダイオード11,12の降下電圧が等しいとすると、ト
ランジスタ25のコレクタ・エミッタ間電圧VCEがベー
ス・エミッタ間電圧VBEに等しくなるとダイオード12
がオンし、VCE=VBEを保つに必要な電流を残して余分
な電流がトランジスタ25のコレクタ・エミッタ間に流
れる。これによりVCEは常にVCE≧VBEに保たれる。通
常、トランジスタの飽和電圧VCEはベース・エミッタ間
電圧VBEより小さいので、トランジスタ25は飽和が回
避される。回路U2も回路U1と同様に構成されてい
る。
【0004】図2の回路は次のように動作する。回路U
1がオン状態のときは、巻線21,20の正帰還作用に
より、トランジスタ25はオンし続ける。コンデンサ2
7Cの電圧は27R×27Cの時定数で時間とともに上
昇し、所定時間後にトランジスタ29をオンして、トラ
ンジスタ25をオフする。トランジスタ25がオフする
と巻線20の自己誘導により、巻線20の両端にかかる
電圧が反転し、今度は回路U2側がオン状態となる。
【0005】トランジスタ25がオフしてからトランジ
スタ26がオンするまである時間を必要とするが、この
間トランジスタ25はオフ状態を保持してなければいけ
ない。幸いにもこれは次に述べる2つの理由により確保
されている。1つは、トランジスタ29がオンしてから
トランジスタ25がオンするまでの時間(トランジスタ
25のオフ時間)にコンデンサ27Cに蓄えられたオー
バチャージにより、トランジスタ29がしばらくオン状
態にあることと、もう1つは、トランジスタ29自身の
オフ時間によるもの(トランジスタ29には完全に飽和
スイッチングしており、ターンオフはある時間を要す
る)である。トランジスタ25のオフ状態が保持されて
いる時間内にトランジスタ26がオンするようにするこ
とで、安定した動作が可能となる。トランジスタ26が
オンしてしまえば、トランジスタ25は0バイアスとな
り、オフを続ける。
【0006】時定数28R×28Cによる一定時間後、
今後はトランジスタ30がオンし、トランジスタ26が
オフする。このようにして発振モードが形成され、スイ
ッチングインバータとして動作する。
【0007】図2の回路はこのままでは自己起動ができ
ない。起動回路を付加した例を図3に示す。これは本出
願人の出願に係る特願平3−166383号の図面図1
0に提案されているものである。
【0008】図3において主スイッチングトランジスタ
25のベース回路に抵抗40、コンデンサ41、ダイオ
ード42からなる起動回路15が付加されている。抵抗
40は電力ロスを伴うので高抵抗とし、強い起動のため
にはコンデンサ41の容量を大きくする。
【0009】電源スイッチSW1をオンしたとき、トラ
ンスの巻線電圧は零であり、コンデンサ41の充電電荷
も零である。抵抗40を流れる電流はわずかであり、コ
ンデンサ41を充電しながら抵抗35を通り、巻線21
を流れ、B点に至るが、抵抗35に大きな電位差を生じ
させるほどの電流ではない。よって、最初はB点、C
点、D点はほぼ同電位であるため主スイッチングトラン
ジスタ25もオフしている。 時間とともにコンデンサ
41は充電されB点とD点の電位差が主スイッチングト
ランジスタ25のベース・エミッタ間順方向電圧に達す
るとトランジスタ25が能動領域に入る。このとき帰環
巻線21から抵抗35、コンデンサ41を通ってトラン
ジスタ25のベースに至る正帰環ループが形成され、正
帰還により主スイッチングトランジスタ25は加速的に
オンし、巻線21から抵抗35を通って流れる大きなベ
ース電流によりオンを続ける。このとき抵抗35からコ
ンデンサ41に流れる電流は、抵抗40から逆充電され
る電流よりはるかに大きいため、コンデンサ41の電位
はダイオード42の順方向電位となり、起動後はこのダ
イオード42の順方向電位で固定される。また、起動後
はこのダイオード42が正帰環ループを形成維持する。
よって起動後には、発振が維持され常に巻線21からの
充電電流が支配的となり、もはや抵抗40からの微少な
逆充電電流は無に等しくなり、この抵抗40により、主
スイッチングトランジスタ25がオフすべきタイミング
に誤ってオンすることはない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記図3の起動回路1
5(15′)によれば、電源スイッチSW1をオフした
場合、次のように動作する。 電源スイッチSW1をオフしてもコンデンサC2に
電荷が蓄えられているので、そのまま発振し続ける。
【0011】 直流電源1からコンデンサC2への電
荷の補給は停止されているため、コンデンサC2の電圧
(A点の電位)は徐々に下がり、巻線21に誘導される
電圧も低下する。
【0012】 巻線21に誘導される電圧により主ス
イッチングトランジスタ25のベース・エミッタ間に印
加される電圧がその順方向電圧(約0.6V)より低下
すると、主スイッチングトランジスタ25はもはやオン
できなくなるので、発振は停止する。
【0013】 発振が停止してもコンデンサC2には
電荷が残っているので、コンデンサC2の放電電流が抵
抗40→コンデンサ41→抵抗35→巻線21→巻線2
0へと流れ、コンデンサ41は徐々に逆充電されてい
く。発振が停止しているため、巻線21からの逆充電打
消電流は生じ得ない。
【0014】 時間とともにコンデンサ41が逆充電
されて、B点とD点の電位差が主スイッチングトランジ
スタ25のベース・エミッタ間順方向電圧に達するとト
ランジスタ25が再び能動領域に入る。このとき帰環巻
線21自体に誘起される電圧は低いがコンデンサ41の
電圧と直列になるので、正帰環ループが形成され、主ス
イッチングトランジスタ25は加速的にオンして発振を
再開する。
【0015】 発振が再開すれば、巻線21からの電
流によりコンデンサ41がダイオード42に対し順方向
に充電されてしまう。巻線21に誘導される電圧は低く
なっているので、主スイッチングトランジスタ25のベ
ース・エミッタ間電圧はその順方向電圧より低下し、こ
のトランジスタ25はもはやオンし得なくなり、発振を
停止する。
【0016】 しかし、発振が停止すると再びコンデ
ンサC2から抵抗40→コンデンサ40→…のルートで
コンデンサ40が逆充電された後再び発振を再開する。
【0017】このように、前記図3の起動回路15(1
5′)によれば電源スイッチSW1をオフした後も、A
点の電位が充分小さくなるまで発振、停止を繰り返し、
即座に発振を停止できない欠点があった。装置として見
た場合にはパワーオフ後にもパワーランプ等が点滅した
り、さらには発振の周波数が下っていくので最後にはト
ランス等が異音を出す等の不都合となる。この発明は、
前記従来の技術における欠点を解決して、電源スイッチ
をオフした後、短時間で発振を停止することができる増
幅回路を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、電源用コン
デンサと帰還巻線との間に第2の抵抗と第2のコンデン
サの直列接続回路を介挿し、主スイッチングトランジス
タがオフの時に電源用コンデンサから帰還巻線を経て負
荷巻線に至る電流路を形成し、当該第2のコンデンサの
電圧をスイッチングトランジスタのベースに印加する第
2の時定数回路からなる起動回路を具えた自励式インバ
ータ形式の電源回路において電源用コンデンサの電圧を
第2の抵抗との間で分圧して第2のコンデンサに印加す
る分圧手段を具備してなるものである。
【0019】
【作用】この発明によれば、電源用コンデンサの電圧を
分圧手段で分圧して起動回路の第2のコンデンサに印加
するようにしたので、電源スイッチをオフして電源用コ
ンデンサの電圧が低下して発振が停止すると、第2のコ
ンデンサが充電されても主スイッチングトランジスタを
オンさせる電圧に至らないようにすることができるの
で、発振の再開を確実に防止でき、あるいは発振の再開
を完全には防止できないまでも再開回数を減少でき、短
時間で発振を停止させることができる。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を図1に示す。前記図3
と共通する部分には同一の符号を付す。図1の電源はU
1で示した回路と、U2で示した回路が交互にオン、オ
フして、巻線20に交流電圧が生じるようになってい
る。巻線21(帰還巻線)、22(帰還巻線)、20
(負荷巻線)はトランスの同一コア上に巻かれたもの
で、巻線20と21、巻線20と22はそれぞれ正帰還
となる方向に接続されている。直流電源1の電圧+B,
−Bは電源スイッチSW1を介して電源用コンデンサC
2,C2に印加されている。
【0021】回路U1において、トランジスタ25は主
スイッチング用トランジスタ、トランジスタ29は補助
スイッチング用トランジスタ、コンデンサ27Cは抵抗
27Rとともに時定数回路27を構成するコンデンサで
ある。主スイッチングトランジスタ25のベース回路に
抵抗40,50、コンデンサ41、ダイオード42から
なる起動回路15が付加されている。抵抗40は電力ロ
スを伴うので高抵抗とし、強い起動のためにはコンデン
サ41の容量を大きくする。抵抗50は分圧用の抵抗で
ある。回路U2も回路U1と同様に構成されている。
【0022】図1の電源回路は次のように動作する。電
源スイッチSW1をオンしたとき、トランスの巻線電圧
は零であり、コンデンサ41の充電電圧も零である。抵
抗40を流れる電流はわずかであり、コンデンサ41を
充電しながら抵抗35を通り、巻線21を流れ、B点に
至るが、抵抗35に大きな電位差を生じさせるほどの電
流ではない。よって、最初はB点、C点、D点はほぼ同
電位であるため主スイッチングトランジスタ25もオフ
している。
【0023】時間とともにコンデンサ41は充電され、
B点とD点の電位差が主スイッチングトランジスタ25
のベース・エミッタ間順方向電圧に達するとトランジス
タ25が能動領域に入る。このとき帰環巻線21から抵
抗35、コンデンサ41を通ってトランジスタ25のベ
ースに至る正帰環ループが形成され、正帰還により主ス
イッチングトランジスタ25は加速的にオンし、巻線2
1から抵抗35を通って流れる大きなベース電流により
オンを続ける。このとき抵抗35からコンデンサ41に
流れる電流は、抵抗40から逆充電される電流よりはる
かに大きいため、コンデンサ41の電位はダイオード4
2の順方向電位となり、起動後はこのダイオード42の
順方向電位で固定される。よって起動後にトランジスタ
25のオフタイミングで抵抗40,50により、主スイ
ッチングトランジスタ25が誤ってオンすることはな
い。
【0024】回路U1がオン状態のときは、巻線21,
20の正帰還作用により、トランジスタ25はオンし続
ける。コンデンサ27Cの電圧は27R×27Cの時定
数で時間とともに上昇し、所定時間後にトランジスタ2
9をオンして、トランジスタ25をオフする。トランジ
スタ25がオフすると巻線20の誘導により、巻線20
の両端にかかる電圧が反転し、今度は回路U2側がオン
状態となる。
【0025】トランジスタ25がオフしてからトランジ
スタ26がオンするまである時間を必要とするが、この
間トランジスタ25はコンデンサ27Cに蓄えられたオ
ーバチャージとトランジスタ29自身のオフ時間により
オフ状態が保持されている。トランジスタ25のオフ状
態が保持されている時間内にトランジスタ26がオンす
るようにすることで、安定した動作が可能となる。トラ
ンジスタ26がオンしてしまえば、トランジスタ25は
0バイアスとなり、オフを続ける。
【0026】時定数28R×28Cによる一定時間後、
今後はトランジスタ30がオンし、トランジスタ26が
オフする。このようにして発振モードが形成され、スイ
ッチングインバータとして動作する。
【0027】電源スイッチSW1をオフした時は、次の
ように動作する。 電源スイッチSW1をオフしてもコンデンサC2に
電荷が蓄えられているので、そのまま発振し続ける。
【0028】 直流電源1からコンデンサC2への電
荷の補給は停止されているため、コンデンサC2の電圧
(A点の電位)は徐々に下がり、巻線21に誘導される
電圧も低下する。
【0029】 巻線21に誘導される電圧により主ス
イッチングトランジスタ25のベース・エミッタ間に印
加される電圧がその順方向電圧(約0.6V)より低下
すると、主スイッチングトランジスタ25はもはやオン
できなくなるので、発振は停止する。
【0030】 発振が停止してもコンデンサC2には
電荷が残っているので、コンデンサC2の放電電流が抵
抗40→コンデンサ41→抵抗35→巻線21→巻線2
0へと流れ、コンデンサ41は徐々に逆充電されてい
く。発振が停止しているため、巻線21からの逆充電打
消電流は生じ得ない。
【0031】 しかし、コンデンサ40はこの電流路
によって抵抗50で分圧される電圧までしか充電されな
いので、この分圧される電圧(正確には抵抗50+抵抗
35に分圧される電圧)が主スイッチングトランジスタ
25のベース・エミッタ間順方向電圧(約0.6V)よ
りも低い値であれば、主スイッチングトランジスタ25
はオンできず、発振は再開されない。したがって、コン
デンサC2の電荷は、そのまま抵抗40,50,35、
巻線21,20を経て徐々に放電される。
【0032】以上から明らかなように、分圧抵抗50の
値を次の(イ)、(ロ)を満足するように抵抗40,3
5等との関係で設定すれば、電源スイッチ2をオフした
時に発振の再開を防止できる。 (イ) 電源スイッチSW1をオフ状態からオンした時
は、コンデンサC2の電圧+B,−Bに対してコンデン
サ41を主スイッチングトランジスタ25をオンできる
電圧まで充電できる。 (ロ) 電源スイッチSW1をオン状態からオフした時
は、発振を初めて停止した時のコンデンサC2の低下し
た電圧に対してコンデンサ41を主スイッチングトラン
ジスタをオンできる電圧まで充電させない。
【0033】なお、(ロ)は発振を1度も再開させない
ための条件である。抵抗50に分割される電圧をこれよ
り高い電圧に設定した場合には、発振が何度か再開する
ことになるが、再開する回数を減少できる効果は得ら
れ、前記図3の分圧抵抗がないものに比べれば、短時間
で発振を停止させることができる。なお、分圧抵抗は抵
抗50に代えて、点線で示す位置に抵抗51を挿入する
ようにしてもよい。
【0034】次に、この発明を特願平3−166383
号の電源回路に適用した実施例について説明する。ま
ず、この電源回路について説明する。この電源回路は、
電圧共振および電流共振の双方を利用してスイッチング
損失を極限まで減少させ変換効率の向上を図るととも
に、回路内の各部電圧および各部電流の動作波形をより
正弦波に近づけて低雑音化を図ったものである。
【0035】この電源回路は、図4に示すように、直流
電源1と、それぞれ任意のタイミングでオンオフ可能な
スイッチング素子を含み、前記入力直流電源をスイッチ
ングして交流に変換し出力するスイッチング手段2と、
供給される交流入力を全波整流しコンデンサで平滑して
直流出力を取り出す直流出力手段3と、前記スイッチン
グ手段の出力端子に流れる電流に対して直列に形成され
る直列共振手段4と、前記スイッチング手段の出力端子
に生じる電圧に対して並列に形成される並列共振手段5
と、前記スイッチング手段のスイッチング素子を間欠的
にオンするように制御するタイミング制御手段6とを具
備してなる。
【0036】図5は、図4のブロツクを今少し構成的に
示した基本原理構成図である。図5に示す基本原理構成
の動作を、各部の動作タイミングを示す図6を用いて説
明する。
【0037】図5においてスイッチング素子S1、S2
が、図6(カ)(キ)のタイミングでオン、オフを繰り
返している時、電源電圧+VI、−VIは、A点におい
てほぼ波高値VIの交流となり、インダクタンスL2、
コンデンサC2を通ってダイオードD1、ダイオードD
2で整流され、コンデンサC3、コンデンサC4で平滑
されて、ZV1の直流となり、負荷RLに電流が流れて
いる。
【0038】S1がオンしている時、D1が順方向とな
りチャージ電流がC3に流れ込むが、S1およびD1の
インピーダンスが十分小さいとして、C3>>C2に設
定されているため、この電流はL2とC2による正弦波
状の直列共振電流となる(図6中(イ)参照)。この共
振電流は、半波経過して電流の向きが逆になるところで
D1が逆電圧となりオフするため、直列共振できなくな
り、共振が停止する。つまり、共振電流が半波終了して
電流が零に戻ったところで共振は自動的に止まる。
【0039】この時C2には、流れた共振電流に対応し
た電荷が蓄積され両端に電圧が残る(図6中(オ)参
照)。この電荷QC2=C2・VC2は次のS2がオフ
するサイクルで負荷に放出されるので、エネルギのロス
にはならない。またインダクダンスに畜えられるエネル
ギは、電流に比例するため、電流零で共振が止まったと
きL2のエネルギは零である。このことは、ここでの有
害なノイズの発生が極めて少ないことを意味するととも
に、最終的な回路で電圧共振モードが成立する大きなポ
イントである。
【0040】L2の磁気エネルギを完全に零にするに
は、共振電流が零にもどるまでS1をオンしておく必要
がある。共振電流が零になった後はS1をオンし続けて
も何も起らないが、エネルギを伝達しない時間が長くな
るだけで非効率的なため、多少のマージンを見てオフす
ればよい。L2、C2による共振の時間は一定であるた
め、S1のオン時間も一定値でよい。
【0041】S1をオフする時、電流共振は終了し、電
流が零になっているため、S1を流れる電流はインダク
タンスL1に流れる電流のみである。L1の値はL2、
C2と独立して設定でき、L1>>L2とすることで、
L1を流れる電流は、L2、C2の共振電流に比べて十
分小さな値とできるため、S1はほとんど零電流オフと
なり、オフ時の損失が極めて小さくなる。S1がオフす
ると(まだS2はオンしていないためS1、S2ともに
オフ)D1、D2もオフしているためここでの動作は単
にL1とコンデンサC1のみとなる。
【0042】S1がオンしている間にL1に蓄えられた
磁気エネルギー(電流)はC1との並列共振を動作させ
るエネルギとなり、A点の電圧を正弦波状で低下させ、
零を超えて−VIに近づいていく。この間の動作が電圧
共振モードである。なお、電圧共振波形は原理的には電
圧基準電位(図6(ア)中に零と表記した電位)と交差
する点に対して上下点対称の形となり図6(ア)のごと
く形成されるはずであるが、回路構成によっては(具体
的には、タイミング制御回路等がその結合巻線を介して
この電圧共振のエネルギを一部消費しているような場合
が考えられる)、波形変形が生じ得る。
【0043】A点の電位が−VI近く(C4の一端電位
より下ると)になると、D2がオンし、L1の残ってい
るエネルギ(電流)をL2、C2、D2を通じてC4に
放出するがL1の電流はもともと小さく設定されている
ため、電流的には大きな変化とならず、A点の電位が−
VI近くで止っている状態となる。このままS1、S2
をオフし続けると、S1がオンしていた時間の約半分の
時間でL1の磁気エネルギー(電流)は零となりL1
(C1)の両端電圧は−VI近くの電位から零に向かっ
て落ちてゆくことになる。逆に言えばS1のオン時間の
約半分の時間は、L1の磁気エネルギーでA点を−VI
近くの電位に保持できるため、その間にS2をオンすれ
ば、S2はその両端電圧が非常に小さい状態でオンする
零電圧オン動作となり、オン時の損失も極めて小さくな
る。
【0044】S2をオンさせる時の両端電圧(上記−V
I近くと表現した値と−VIとの差)は厳密に言えば零
でなく、主にS1のオン時の電流共振後に残ったVC2
等による電圧が存在している。しかし、VC2はC2の
値によって異なった値となる。同じ共振周波数でもL2
とのかね合いでC2の設定には自由度があり、一般的
に、直列共振が正常に起こる範囲でC2を大きくL2を
小さくしたほうがロスが小さくなるのでVC2も結果的
に小さい値となり、VIに比べればほとんど無視できる
電圧となる。
【0045】S2をオンすると負側の電流共振が生じC
4にチャージ電流が流れる。以後は図6に示すように上
述した動作をS1とS2の立場を入れ換えつつ繰り返し
ていく。
【0046】S1をオフしてからS2をオンするまでの
時間は、L1、C1による電圧共振によりA点が−VI
近くに達する時間より多少長くとればよく、これもそれ
以上長く取りすぎても非効率なだけである。この時間も
それほど厳密な設定を必要とせず、固定値でよい。
【0047】なお、念のため、S1、S2のオン期間
と、S1またはS2をオフしてからS2またはS1をオ
ンするまでの時間について、今少し検討しておくと、一
般的には、各スイッチ素子のオン期間が前記直列共振手
段の共振半周期より大きく、両スイッチ素子の双方オフ
期間が前記並列共振手段の共振周期の1/2より小さく
なるようにしてやればよいといえるが、その際にも、L
1、C1による電圧共振回路に予め与えられるエネルギ
量についての検討と、加えて同一の並列共振周波数とす
る場合でもL1とC1の各値の設定のしかたに注意すべ
きであろう。すなわち、各スイッチ素子のオン期間がそ
の付与エネルギを決定しているわけであり、与えられた
エネルギ(すなわちオン期間相当値)に対してオフ期間
はおのずと制約を受けることになる。解析によれば、実
際には、オン期間とオフ期間が決定されれば、その時点
でスイッチング周波数は決まり、この発明の動作を満足
する並列共振(電圧共振)周波数、および並列共振波形
の利用部分は一義的に決ってしまうことが判明してい
る。例えば、オン期間を有限小(ほぼ零)に設定する
と、その場合の電圧共振波形は、スイッチング周波数と
ほぼ同一周波数でほぼ正弦波上に変化をするように見え
る。なお、場合によつては電圧共振の電圧ピーク値に達
しても、いまだ所望の2VIなる出力端電位変化を実現
し得ない場合も有り得るので注意が必要である。
【0048】さらに、以上の説明から明かなように、各
共振回路の値の設定条件として、L1>>L2、C2>
>C1であることが望ましく、整流方式は全波整流方式
とする必要があり、また、平滑方式は、電流共振のため
にコンデンサインプット方式とし、平滑コンデンサの容
量は直列共振手段のコンデンサより相当に大きくして、
電流共振のQが低下しないようにする必要がある。
【0049】次に、上述した原理構成の実用的価値につ
いて今少し詳細に吟味してみる。まず、図5に示される
原理構成の出力電圧の設定について述べる。この原理構
成は、一見、トランス等の電圧変換手段が見えないた
め、出力電圧の調整ができないようにも見える。しか
し、出力整流回路構成を2倍以上の倍電圧化構成とすれ
ば、入力電圧と出力電圧が整数倍の関係で変化する。ま
た、並列共振手段のインダクタンスを自己トランスとし
て構成すれば任意の電圧出力を得ることができる。すな
わち、インダクタンスL1を構成するトランス等の任意
の巻線位置に中間タップを設け、スイッチング回路出力
端と直列共振回路のスイッチング回路出力端側の一端を
必要端子間に接続してやれば任意の電圧出力が得られ
る。このように図4または図5に示す構成は出力電圧に
ついて相応の自由度を持つ。次に入出力間のアイソレー
ト機能について述べる。この種電源の一つの機能に、1
次側2次側の絶縁(アイソレート)があるが、図4また
は図5のように表現してしまうと、その機能はないかに
見えるが、中間トランス等を利用することにより絶縁機
能を具備させることができる。次に、負荷変動に対する
出力レギュレーションについて述べる。図4または図5
に示す構成は特別な定電圧機能は具備していない。これ
は、この電源回路の用途の1つとして、オーデイオ用電
力増幅器等の電源回路が想定されており、そのような用
途の場合には、増幅器出力に定格負荷より異常に小さい
負荷が接続されても回路がオーバーパワーとなり焼損す
ること等を防止するため出力段の定電圧化は通常行なわ
ないほうがよいためであるが、別の用途にこの電源回路
を用いる場合あるいは増幅器の電源でも何らかの理由か
ら定電圧化が必要な時には、さらに定電圧化のための付
加構成をつけたり、あるいはこの電源回路の後段側に、
例えばシリーズレギュレータをつければ済むことであ
る。また、基本的な負荷電力追従性(負荷電流が変動し
ても、出力電圧がほぼ一定で出力電流のみ変化する機
能)については、通常のトランス電源回路同様、図4ま
たは図5の構成も当然備えている。すなわち、負荷電流
に応じて出力取出コンデンサの電圧低下が決まり、この
電圧低下の電圧差Vが、直列共振手段の両端インピーダ
ンスZ(原理的には零、但し実際には有限小値)に印加
され、ほぼV/Zで定まる直列共振電流が流れる。すな
わち、大電力消費時には共振電流は大きく、小電力消費
時に小さい。
【0050】上述した原理構成を実際の回路として具体
化しようとする場合、上述した原理構成の説明からも明
かなように、各共振回路の値の実際の設定条件として、
L1>>L2、C2>>C1であることが望ましいた
め、L1は、トランスの1次自己インダクタンス、L2
は、独立したインダクタンスを使用するかまたはトラン
スの1次2次間の漏れインダクタンスを利用する方法が
有効的に用い得る。また整流回路は、トランスの2次側
に来るため、センタタップ方式かブリッジ方式のどちら
でもよいが、電流共振を正負の電流で行なわせる必要が
あるため全波整流方式とする必要がある。平滑方式は、
電流共振のために、コンデンサインプット方式とし、C
3>>C2として電流共振のQが低下しないようにす
る。
【0051】トランスを1次側から見たとき、図7のよ
うに見える。トランスはもともと、自己インダクタンス
と漏れインダクタンスを持っているので、設計時にこれ
を適切な値にすることで、図5のL1、L2の代わりに
使用できる。また、一般的なトランスではもともとL1
>L2となっている。
【0052】図5に示す原理構成回路を変形すると図8
のようになる。図8において、電流共振は、L2と2分
割されたC2で行なわれ、電圧共振は2分割されたC1
とL1で行なわれる。電圧共振のループ内にはL2、C
2も含まれる点で、図5のものとと異なるかに見える
が、L2<<L1、C2>>C1であるため、L2、C
2の存在は電圧共振に影響を与えることはなく、実質的
な電圧共振は図5の構成と同様にC1とL1で行なわれ
る。
【0053】図9は、自己インダクタンスL1と漏れイ
ンダクタンスL2を持つトランスT1を使用したより具
体的な実施回路である。出力回路はセンタタップ方式と
してある。センタタップ方式を採用した理由は、各整流
サイクルにおける整流経路上のダイオード数を減らして
これらダイオードによる損失を最小限にし回路全体の効
率向上に寄与させるためである。そして、S1、S2の
ベースは、図6(カ)(キ)のようなタイミングを持つ
駆動回路により、固定タイミングでドライブされる。こ
のように極めてシンプルな回路で、ローノイズ、高効率
の電源回路が実現できる。
【0054】以上述べた電源回路の構成についてその効
果をまとめると次のようになる。電流共振による効果と
してまず電流性ノイズの低減がある。電流性ノイズは特
に電流の多いところで電流の急な変化を生じさせると多
量に発生するが、電流共振により正弦波状に変化した電
流が零になったところで自動的に止まるため、ノイズの
発生が極めて少ない。次に効率の改善であるがS1、S
2が零電流オフとなるとともにD1、D2も電流が零に
なってから電圧が反転するため、リカバリーの時間の影
響が少なく、これに起因する効率の悪化がなくなる。電
圧共振による効果もノイズの低減と効率の向上にある。
電源回路に使われる半導体等の部品は放熱のためシャー
シ等に絶縁物を介して取り付けられるがこれより、部品
電極とシャーシは電気容量をもつことになる。よって部
品電極が交流信号をもつこの容量を通じて電流が流れ、
コモンモードノイズの主な原因となる。また半導体はそ
れ自身接合容量をもち、インダクタンスやトランスも線
間容量をもっている。これらの容量は回路図上に表われ
ないが現実にはそれぞれの部品や回路基盤中に存在して
いるため、回路が動作している時にはこれらの容量には
すべて電流が流れている。この電流は容量に流れる電流
であるため電圧の変化が(dV/dT)大きいほど大き
な電流となり、方形波でスイッチングした場合、パルス
状の電流となり、電流性ノイズとなったり、シャーシに
流れた電流はパルス状のコモンモードノイズの原因とな
る。また、このパルス状の電流はスイッチングトランジ
スタから供給されるため当然それは損失を生じ効率を低
下させる。dV/dTの大きな電圧は高い周波数成分を
含むため回路から直接放射される電波(不要副射)も当
然大きくなる。
【0055】電圧共振を利用して波形を正弦波の一部と
し、dV/dTを小さくすることで、これらの改善が実
現できるが、この発明では、この電圧共振がS1、S2
双方ともオンしている時にL1、C1のみで作られるた
め、スイッチング素子の損失が発生せず、L1、C1を
流れる電流も相互のエネルギの移動だけであって、無効
電力のみであり、電圧共振による損失は極めて少ない
(原理的には零である)。
【0056】ここで重要なことは、電圧性のノイズを低
減するには、回路内のすべての端子の電圧波形のdV/
dTが小さいことが必要である。一箇所でも方形波形が
あればそこがノイズ源となってしまう。一般的な電圧共
振形の電源回路は、回路中のあるポイント(例えばトラ
ンス出力とか)が正弦波状になるものの(他の回路部分
に)方形波形が存在しているものが多い。この電源回路
は、実用的なローノイズ化を最重点目標としており、す
べての電圧波形がL1、C1の電圧共振波形と相似にな
ることが特長である。この点が満たされた理由は、電流
共振と時間を分けて電圧共振を利用しているためであ
る。電流共振によりS1、S2、D2の電流を零にし、
L2の磁気エネルギも零にしてから、電圧共振モードに
もち込み、S1、S2、D1、D2をオフの状態にして
おくことで電圧共振モード中のL2、C2の電流移動を
零にすることでA点とA’点の波形を同じにしている。
これにより、L1、C1の端子電圧波形とS1、S2、
L2、C2、D1、D2のすべての端子の波形が同じ
(相似)になり、方形波形は回路中から消える。
【0057】以上説明した電源回路にこの発明を適用し
た一実施例を図10に示す。直流電源1の電圧+B,−
Bは電源スイッチSW1を介してコンデンサC2,C2
に印加されている。回路U1,U2は前記図1の構成に
加えて、主スイッチングトランジスタ25,26のオン
タイミングを遅らせて図6(カ)(キ)に示すような双
方トランジスタのオフ期間を形成するための時定数回路
が設けられている。すなわち、主スイッチングトランジ
スタ25,26の各ベース・コレクタ間に接続されたコ
ンデンサ35C,36Cであって、これらは図1の構成
中の抵抗35,36に相当する抵抗35R,36Rと協
働してオンタイミングを所定時間遅らせる作用をする。
起動回路の動作は、図1と同様であり起動回路15,1
5′で自己起動して自励発振する。電圧共振は2分割さ
れたC1と巻線20の自己インダクタンスL2で行なわ
れる。電流共振は2分割されたC2と巻線20の漏れイ
ンダクタンスL1で行なわれる。トランスT1の2次側
出力はダイオードD1,D2およびコンデンサC0 で整
流、平滑されて負荷RLに供給される。この回路におい
ても前記図1と同様に分圧抵抗50,50′または5
1,51′により、電源スイッチSW1をオフした時の
再発振が防止される。
【0058】図10の電源回路の具体的回路構成を図1
1に示す。図11において、各構成部品に付記した定数
は具体的な設計定数の一例である。また各構成部品の指
示符号は上述した説明の中の対応する構成要素と同一の
符号を付してある。この具体的回路構成においては、商
用AC電源として100V系/200V系を切り換えて
利用できるように構成されている。100V系のAC電
源が用いられた場合には、倍電圧整流構成となる。入力
平滑コンデンサの中間接続点は基準電位として利用でき
るため、ここでは直列共振コンデンサ(C2)が電源ラ
インへの2分割構成ではなくトランス巻線に単独にC
2′として接続されている。このようなコンデンサ介挿
法によればコンデンサ自体の耐圧が小さくて済み、特性
的にも損失の少ないフィルムコンが容易に利用できる。
この電源回路は、定格出力500W(最大1kW)で設
計されており、スイッチング周波数が35kHz、電流
共振周波数が50kHz、電圧共振周波数が60kHz
であって、トランスの自己インダクタンス実測値は2.
3mH、また漏れインダクタンス実測値は2.3μHで
あつた。この具体的回路構成においては、商用AC電源
を平滑コンデンサの入力電力に対する平滑コンデンサか
ら取り出される出力電力の比で表される効率実測値は約
97%(通常トランス電源では約80%、従来のスイッ
チング電源では約80〜85%)であつた。また、この
電源回路は従来のスイッチング電源に比べてノイズ発生
量が30dB近く低減でき、具体的には、この電源回路
を特にシールド等を設けることなく裸で動作させ近くで
AMラジオ受信をしても実用上何ら問題とないレベルと
なっている。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電源用コンデンサの電圧を分圧手段で分圧して起動
回路の第2のコンデンサに印加するようにしたので、電
源スイッチをオフして電源用コンデンサの電圧が低下し
て発振が停止すると、第2のコンデンサが充電されても
主スイッチングトランジスタをオンさせる電圧に至らな
いようにすることができるので、発振の再開を確実に防
止でき、あるいは発振の再開を完全には防止できないま
でも再開回数を減少でき、短時間で発振を停止させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】 従来の自励式スイッチングインバータ形式の
電源回路を示す回路図である。
【図3】 図2の回路に起動回路を付加した回路図であ
る。
【図4】 特願平3−166383号に記載の電源回路
の基本原理を示す概略ブロック図である。
【図5】 図4の電源回路の基本原理構成を示す構成回
路図である。
【図6】 図5に示す原理構成の動作を説明するタイミ
ング図である。
【図7】 トランスの等価回路を説明する説明図であ
る。
【図8】 図5に示す原理構成の変形を説明する回路図
である。
【図9】 図5に示す原理構成を変形した構成を示す回
路図である。
【図10】 図5〜図9で説明した電源回路にこの発明
を適用した一実施例を示す回路図である。
【図11】 図10の回路の具体回路構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源 15,15′ 起動回路(第2の時定数回路) 20 負荷巻線 21,22 帰還巻線 25 第1の主スイッチングトランジスタ 26 第2の主スイッチングトランジスタ 27 第1の時定数回路 28 第1の時定数回路 27R,28R 第1の抵抗 27C,28C 第1のコンデンサ 29 第1の補助スイッチングトランジスタ 30 第2の補助スイッチングトランジスタ 40,40′ 第2の抵抗 41,41′ 第2のコンデンサ 50,50′,51,51′ 分圧抵抗(分圧手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、 この直流電源をオン、オフする電源スイッチと、 この電源スイッチがオンされている時に前記直流電源に
    よって充電される電源用コンデンサと、 この電源用コンデンサに主電流路が直列接続された第1
    と第2の主スイッチングトランジスタと、 前記第1と第2の主スイッチングトランジスタの接続点
    と前記電源用コンデンサの中間電位との間に接続された
    負荷巻線と、 前記第1と第2の主スイッチングトランジスタのベース
    ・エミッタ間に接続されて、当該第1または第2の主ス
    イッチングトランジスタから前記負荷巻線に電流が流さ
    れた時に、当該負荷巻線による相互誘導起電力を当該第
    1または第2の主スイッチングトランジスタに対し正帰
    還となるように発生する帰還巻線と、 前記帰還巻線の両端に直列接続されて、当該帰還巻線の
    誘導起電力により駆動される第1の抵抗と第1のコンデ
    ンサから成る第1の時定数回路と、 主電流路が前記第1と第2の主スイッチングトランジス
    タのベース・エミッタ間にそれぞれ接続されて、当該第
    1または第2の主スイッチングトランジスタがオンして
    いる時に、前記第1の時定数回路の出力が所定レベルに
    達することによってオンされて、当該第1または第2の
    主スイッチングトランジスタのベース電流を短絡して、
    当該第1または第2の主スイッチングトランジスタをオ
    フする第1と第2の補助スイッチングトランジスタと、 前記電源用コンデンサと前記帰還巻線との間に第2の抵
    抗と第2のコンデンサの直列接続回路を介挿し、前記主
    スイッチングトランジスタがオフの時に前記電源用コン
    デンサから前記帰還巻線を経て前記負荷巻線に至る電流
    路を形成し、当該第2のコンデンサの電圧を前記主スイ
    ッチングトランジスタのベースに印加する第2の時定数
    回路からなる起動回路と、 前記電源用コンデンサの電圧を前記第2の抵抗との間で
    分圧して前記第2のコンデンサに印加する分圧手段と、 を具備してなる電源回路。
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