JP3030567U - ディスク収納用アタッチメント及びディスク収納ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一枚入りＣＤケース及びシングルＣＤケース
さらには二枚入りのＣＤケースを混在して収納できるデ
ィスク収納用アタッチメント及びディスク収納ボックス
を提供する。 【構成】 高さＨ＝７〜２５ｍｍで、上面Ｍの奥行き方
向（矢印Ｇ）に沿って幅Ｗ＝８５〜９５ｍｍの中抜け部
１が設けられ、該中抜け部１の奥行き方向に平行な左右
縁Ｒ、Ｌに各々距離Ｓ＝１２〜１５ｍｍの等間隔で横幅
方向（矢印Ｘ）に平行にアタッチメントの下端からの高
さｈ２＝１５〜３３ｍｍの低背仕切片４と、横幅Ｘ１＝
１５〜３０ｍｍ、高さｈ１＝２３〜５０ｍｍの高背仕切
片３の二種を前記中抜け部１の中側に略半分を突出させ
つつ垂設した収納ボックスへ着脱自在の構造であり、シ
ングルＣＤケースは中抜き部１に挿入しつつ仕切片３ま
たは４で支持し、ＣＤケースは上面Ｍに載置しつつ隣合
う仕切片３、４で支持し、二〜三枚のＣＤが入ったＣＤ
ケースでは蓋の開閉支持軸に沿う溝を低背仕切片４に挿
入して嵌合させつつ両脇の高背仕切片３で支持する構
成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一般家庭の物品収納用として利用されているプラスチック製または 合板製の収納ボックス（引出式や上蓋式）に付加的に配置することにより、コン パクトディスク（以下、ＣＤと略称する。）やシングルＣＤを同時に整然と収納 して整理を容易にするディスク収納用アタッチメント及びこれを配備したディス ク収納ボックスの構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家庭用品を始めとする物品一般の保管用収納容器として合成樹脂を射出 成形してなる直方体形状の収納空間を有する引出式もしくは上蓋式の収納ボック スが広範に利用されている。

【０００３】 このうち幅２０ｃｍ程度の狭いスペースに配置可能で多段に積層可能な所謂ス リムストッカーの基本構成は、深さ１５０〜２００ｍｍ、横幅１３０〜１７０ｍ ｍ、奥行き２００〜６００ｍｍの引き出し部と、該引き出し部を前後にスライド して出し入れ自在に収納する一方側面が開放された函体部と、を有する引出式収 納ボックスとして市販されている。

【０００４】 一方、レコードに取って代わった直径１２ｃｍのＣＤや直径８ｃｍのシングル ＣＤは大半の家庭に浸透して数十枚を保有するに至っている（若者の平均保有枚 数は４０枚と言われている）。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この点、上記ＣＤやシングルＣＤを保管する収納ボックスとして各々仕切板が 設けられた専用の収納ボックスが市販されているが、収納枚数が少なく各々専用 なので一般の収納ボックスに比して高価である。

【０００６】 また、直径１２ｃｍのＣＤやＶＣＤと直径８ｃｍのシングルＣＤを混在させて 一つの収納ボックスに収納することは出来ず、且つ二枚組のＣＤが入ったケース 等は厚さが異なるので仕切間隔に合致せず収納に不便だったりするという欠点が あった。

【０００７】 ところで、一般の収納ボックス、特に上記スリムストッカーは寸法的にＣＤを 収納するに丁度良い収納空間を有し、且つ奥行き寸法が大きいので収納枚数も多 く取れ、ＣＤを主とする光ディスク、磁気ディスク等の収納用として代替利用で きるであろう。

【０００８】 しかし、ディスクを唯並べて入れるだけでは収納空間内で倒れてしまい取り出 しに苦労するので、収納空間の内壁にディスクを一枚ずつ立てる専用の仕切板を 設けたり（射出成形時に成形するかまたは後付けする）、別途アタッチメントと して配設することが必要になる。

【０００９】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、寸法の異なるＣＤ、ＶＣＤ ケース（長辺１４２ｍｍ、短辺１２５ｍｍ、厚さ１０ｍｍ程度）とシングルＣＤ （長辺１６５ｍｍ、短辺８４ｍｍ、厚さ４ｍｍ程度）を一つの収納ボックスに混 在して立てて収納することが可能であり、また二、三枚のＣＤが入った厚い（２ ４ｍｍ程度）ＣＤケースをも立てて収納することが出来るディスク収納用アタッ チメント及びこれを配備したディスク収納ボックスを提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 （１）略直方体の収納空間を有する収納ボックスに於ける前記収納空間の底に着 脱自在に配置され、高さ７〜２５ｍｍで、上面の奥行き方向に沿って幅８５〜９ ５ｍｍの中抜け部が設けられ、該中抜け部の奥行き方向に平行な左右縁に各々距 離１２〜１５ｍｍの等間隔で横幅方向に平行に、収納空間の底からの高さが２０ 〜５０ｍｍの仕切片を前記中抜け部の中側に略半分を突出させつつ垂設した構造 を特徴とするディスク収納用アタッチメントを提供することにより、上記目的を 達成するものである。

【００１１】 （２）また、深さ１５０〜２００ｍｍ、横幅１２８〜１７０ｍｍ、奥行き２００ 〜６００ｍｍの略直方体の収納空間を有するプラスチック製ないし合板製収納ボ ックスに於ける前記収納空間の底に着脱自在に嵌合配置され、高さ７〜２５ｍｍ で、上面中央に奥行き方向に沿って幅８５〜９５ｍｍの中抜け部が設けられ、該 中抜け部の奥行き方向に平行な左右縁に各々距離１２〜１５ｍｍの等間隔で横幅 方向に平行に横幅１５〜３０ｍｍ、収納空間の底からの高さが２０〜５０ｍｍの 仕切片を前記中抜け部の中側に略半分を突出させつつ垂設した構造を特徴とする ディスク収納用アタッチメントを提供することにより、上記目的を達成するもの である。

【００１２】 （３）また、上記（１）または（２）記載のディスク収納用アタッチメントに於 いて、前記仕切片が横幅１５〜３０ｍｍ、収納空間の底からの高さが１５〜３３ ｍｍの低背仕切片と、同高さが２３〜５０ｍｍの高背仕切片の二種と為し、これ を中抜け部の奥行き方向に平行な左右縁に各々距離１２〜１５ｍｍの等間隔で交 互に前記中抜け部の中側に略半分を突出させつつ垂設した構造を特徴とするディ スク収納用アタッチメントを提供することにより、上記目的を達成するものであ る。

【００１３】 （４）さらに、深さ１５０〜２００ｍｍ、横幅１３０〜１７０ｍｍ、奥行き２０ ０〜６００ｍｍの引き出し部と、該引き出し部を前後にスライドして出し入れ自 在に収納する一方側面が開放された函体部と、を有する収納ボックスに於ける引 き出し部内底に、上記（２）または上記（３）記載のディスク収納用アタッチメ ントを脱着自在に配設したことを特徴とするディスク収納ボックスを提供するこ とにより、上記目的を達成するものである。

【００１４】 ここに、ディスクとは一般には所謂オーディオディスク（ＣＤ、シングルＣＤ 、ＶＣＤ）やテレビゲームディスク、コンピュータ用光ディスク、磁気ディスク 等を指称するもので、プラスチックケースないし紙ケースに収納されたものが収 納の対象となる。

【００１５】

【考案の実施の形態】

本考案に係わるディスク収納ボックスに関する実施の形態を図１〜図３に基い て説明する。

【００１６】 図１は本考案に係わるディスク収納用アタッチメントの形状を説明するための 斜視図であり、図２は上記ディスク収納用アタッチメントに二枚組のＣＤケース と一枚のＣＤケース及びシングルＣＤケースを立てた状態を示す斜視図であり、 図３は上記ディスク収納用アタッチメントに各種ディスクを立てた状態に於ける 奥行き方向の中央縦断面図である。

【００１７】 図１に於いて、ディスク収納用アタッチメント１０はポリエチレンやポリプロ ピレン等の合成樹脂製であって射出成形して作られ、略直方体の収納空間を有す る収納ボックスに於ける前記収納空間の底に適宜嵌合する寸法に設計され、着脱 自在に配置される。

【００１８】 例えばプラスチック製の所謂スリムストッカーでは、深さ１５０〜２００ｍｍ 、横幅１２８〜１７０ｍｍ、奥行き２００〜６００ｍｍの略直方体の収納空間を 有するが、これに丁度嵌合する縦横寸法とする。

【００１９】 また、高さＨ＝７〜２５ｍｍで、上面Ｍの奥行き方向（矢印Ｇ）に沿って幅Ｗ ＝８５〜９５ｍｍの中抜け部１が設けられ、該中抜け部１の奥行き方向に平行な 左右縁Ｒ、Ｌに各々距離Ｓ＝１２〜１５ｍｍの等間隔で横幅方向（矢印Ｘ）に平 行に、収納空間の底、即ちアタッチメントの下端からの高さｈ１（及びｈ２）＝ ２０〜５０ｍｍの仕切片３（及び４）を前記中抜け部１の中側に略半分（仕切片 全体の横幅Ｘ１、Ｘ２が１５〜２０ｍｍ程度で、その内５〜１０ｍｍ程度）を突 出させつつ垂設した構造を特徴とする。

【００２０】 加えて図１の実施の形態では、上記仕切片３、４が横幅Ｘ２＝１５〜３０ｍｍ 、収納空間の底からの高さｈ２＝１５〜３３ｍｍの低背仕切片４と、横幅Ｘ１＝ １５〜３０ｍｍ、高さｈ１＝２３〜５０ｍｍの高背仕切片３の二種と為し、これ を中抜け部１の奥行き方向に平行な左右縁Ｒ、Ｌに各々距離Ｓ＝１２〜１５ｍｍ の等間隔で交互に前記中抜け部１の中側に略半分を突出させつつ垂設した構造と なっている。

【００２１】 上記仕切片の形状は厚さ２〜３ｍｍで射出成形時に一体成形され、上記間隔Ｓ は奥行き方向（矢印Ｇ方向）の仕切中心間の距離であり、内のりはＣＤケースの 厚さが丁度入る間隔とするのが望ましい。

【００２２】 尚、上記仕切片３、４の寸法はＣＤケースを立てて支持するに必要十分であっ て、適当でもある範囲を示すものである。

【００２３】 上記構造の結果、図２に示されるように、一枚入りのＣＤケース６（厚さ１０ ｍｍ程度）は上面Ｍ上に載置されるとともに仕切片３ａ、４ａの間に挟まれて立 った状態に支持される。

【００２４】 次に、上記中抜き部１の存在と中抜き部１の中側に突出する仕切片３、４の存 在はシングルＣＤを立てて同時に収納する作用を与える。

【００２５】 即ち、図２に示されるように、上記中抜き部１の幅ＷはシングルＣＤケースの 短辺の寸法に概ね合致し、シングルＣＤケースの下端が当該ディスク収納用アタ ッチメント１０の下端（つまりボックスの底）に接地しつつ仕切片３ｂないし４ ｂで支持されるのである。

【００２６】 畢竟、一つのアタッチメントを従来の収納ボックスの底に配置するだけで、寸 法の異なるＣＤとシングルＣＤが混在して自由に収納可能なディスク収納ボック スとなる。

【００２７】 さらに加えて図１の実施の形態に於ける低背仕切片４と、高背仕切片３の二種 と為していることから、一般に厚さが２４ｍｍ程度のＣＤ二〜三枚が入ったＣＤ ケース（珍しくはない）が立てて収納することが可能になる。

【００２８】 つまり、上記二〜三枚組のＣＤケースは一般に３層構造で、左右の蓋部と中央 部が一端辺で軸支され開閉自在な両開きとなっており、該軸支された辺の部分は 開閉に必要な幅３ｍｍ程度、深さ８ｍｍ程度の溝が閉じた状態で中央に端から端 まで形成されるようになっている。

【００２９】 したがって、前記低背仕切片４の上面Ｍからの高さＹが上記溝の深さ程度（７ ｍｍ前後）であれば、上記溝と嵌合しつつ隣接する高背仕切片３で支持されて立 った状態で収納することができるのである。

【００３０】 以上の各ケースの収納状態は図３から明瞭となる。

【００３１】 図３に於いて、一枚入りのＣＤケース６は低背仕切片４ａと高背仕切片３ａで 左右を支持されており、シングルＣＤケース７は高背仕切片３ｂと低背仕切片４ ｂで支持され、二枚組のＣＤケース８は溝９を低背仕切片４ｃに挿入しつつ左右 の高背仕切片３ｃで支持されている。

【００３２】 勿論、上記作用を実現するには低背仕切片４の上面Ｍからの高さＹを７ｍｍ程 度に抑えることが肝要である。

【００３３】 また、図２、図３では収納した状態でのシングルＣＤケース７の上端１７とＣ Ｄケース６の上端１６との高さが一致していないが、本ディスク収納用アタッチ メント１０の上面Ｍの下端からの高さＨを変更することで、混在する状態でも取 り出し易い高さにするような配慮が為されてもよいであろう。

【００３４】 以上のように本ディスク収納用アタッチメント１０は異なる寸法のディスクケ ースを選ばずに混在して収納することができ、収納効率、整理・保管が飛躍的に 改善されることになる。

【００３５】 次に、上記ディスク収納用アタッチメント１０を既存のスリムストッカー等の 収納ボックスの収納空間の底に着脱自在に配設することで、ディスク収納ボック スとして活用できることは明らかであろう。

【００３６】 この際、最も最適な寸法の収納ボックスは、深さ１５０〜２００ｍｍ、横幅１ ３０〜１７０ｍｍ、奥行き２００〜６００ｍｍの引き出し部と、該引き出し部を 前後にスライドして出し入れ自在に収納する一方側面が開放された函体部と、を 有する収納ボックスである。

【００３７】 上記収納ボックスでは、従来の専用のディスク収納ボックスより利用価値が高 いことは前述のディスク収納用アタッチメント１０の作用から明らかであろう。

【００３８】 また、ディスク収納用アタッチメント１０単体で考えてみても、既存のスリム ストッカー等の収納ボックスに着脱自在に設置することができるので、製造コス トが低減され、既存の収納ボックスの利用範囲が増すという効果をもたらすこと になる。

【００３９】 尚、以上の実施の形態は対象となる収納ボックスが奥行きに長い収納空間で、 中抜き部１は一個であったが、これに限られるものではなく、例えば横幅が長く 奥行きが小さい収納空間では奥行き方向に二個中抜き部を平行に設けて、二列に 収納する構成であってもよいことは勿論である。

【００４０】

【考案の効果】 本考案に係わるディスク収納用アタッチメント及びディスク収納ボックスは、 上記のように構成されているため、以下に記載するような効果を有する。

【００４１】 （１）一枚入りのＣＤケースのみならずシングルＣＤケースや二〜三枚入りの ＣＤケースまでもが混在して整然と収納でき、収納効率、整理・保管が飛躍的に 改善されるという優れた効果を有する。

【００４２】 （２）既存の収納ボックスに着脱自在に配設可能で、コストが低減され、且つ 既存の収納ボックスの利用範囲が増すという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるディスク収納用アタッチメント
の形状を説明するための斜視図である。

【図２】本考案に係わるディスク収納用アタッチメント
に二枚組のＣＤケースと一枚のＣＤケース及びシングル
ＣＤケースを立てた状態を示す斜視図である。

【図３】本考案に係わるディスク収納用アタッチメント
に各種ディスクを立てた状態に於ける奥行き方向の中央
縦断面図である。

【符号の説明】

１ 中抜け部 ３ 仕切片（高背仕切片） ４ 仕切片（低背仕切片） ６ ＣＤケース ７ シングルＣＤケース ８ 二〜三枚入りＣＤケース ９ 溝 １０ ディスク収納用アタッチメント Ｍ 上面 ｈ１ 高背仕切片の高さ ｈ２ 低背仕切片の高さ Ｘ１ 高背仕切片の横幅 Ｘ２ 低背仕切片の横幅 Ｙ アタッチメント上面からの低背仕切片の高さ Ｒ、Ｌ 左右縁

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略直方体の収納空間を有する収納ボック
   スに於ける前記収納空間の底に着脱自在に配置され、高
   さ７〜２５ｍｍで、上面の奥行き方向に沿って幅８５〜
   ９５ｍｍの中抜け部が設けられ、該中抜け部の奥行き方
   向に平行な左右縁に各々距離１２〜１５ｍｍの等間隔で
   横幅方向に平行に、収納空間の底からの高さが２０〜５
   ０ｍｍの仕切片を前記中抜け部の中側に略半分を突出さ
   せつつ垂設した構造を特徴とするディスク収納用アタッ
   チメント。
2. 【請求項２】 深さ１５０〜２００ｍｍ、横幅１２８〜
   １５０ｍｍ、奥行き２００〜６００ｍｍの略直方体の収
   納空間を有するプラスチック製ないし合板製収納ボック
   スに於ける前記収納空間の底に着脱自在に嵌合配置さ
   れ、高さ７〜２５ｍｍで、上面中央に奥行き方向に沿っ
   て幅８５〜９５ｍｍの中抜け部が設けられ、該中抜け部
   の奥行き方向に平行な左右縁に各々距離１２〜１５ｍｍ
   の等間隔で横幅方向に平行に横幅１５〜３０ｍｍ、収納
   空間の底からの高さが２０〜５０ｍｍの仕切片を前記中
   抜け部の中側に略半分を突出させつつ垂設した構造を特
   徴とするディスク収納用アタッチメント。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２記載のディスク
   収納用アタッチメントに於いて、前記仕切片が横幅１５
   〜３０ｍｍ、収納空間の底からの高さが１５〜３３ｍｍ
   の低背仕切片と、同高さが２３〜５０ｍｍの高背仕切片
   の二種と為し、これを中抜け部の奥行き方向に平行な左
   右縁に各々距離１２〜１５ｍｍの等間隔で交互に前記中
   抜け部の中側に略半分を突出させつつ垂設した構造を特
   徴とするディスク収納用アタッチメント。
4. 【請求項４】 深さ１５０〜２００ｍｍ、横幅１３０〜
   １７０ｍｍ、奥行き２００〜６００ｍｍの引き出し部
   と、該引き出し部を前後にスライドして出し入れ自在に
   収納する一方側面が開放された函体部と、を有する収納
   ボックスに於ける引き出し部内底に、請求項２または請
   求項３記載のディスク収納用アタッチメントを脱着自在
   に配設したことを特徴とするディスク収納ボックス。