JP3029876B2 - フラン誘導体 - Google Patents
フラン誘導体Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフラン誘導体に関する。
該フラン誘導体は優れた消化管運動亢進作用を有し、消
化管運動亢進剤として有用である。
該フラン誘導体は優れた消化管運動亢進作用を有し、消
化管運動亢進剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明の化合物に関連したフラン誘導体
としては、例えば 式(A)
としては、例えば 式(A)
【0003】
【化2】
【0004】で表されるヒスタミンH2 拮抗作用を有す
るラニチジン(特開昭56−103171号公報)、 式(B)
るラニチジン(特開昭56−103171号公報)、 式(B)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、TはCH2 、O又はSを表す)で
表される抗潰瘍作用を有するラニチジン誘導体(特開昭
53−18557号公報、同55−153761号公
報)、 式(C)
表される抗潰瘍作用を有するラニチジン誘導体(特開昭
53−18557号公報、同55−153761号公
報)、 式(C)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、pは1又は2を表す)で表される
胃運動亢進作用を有するフラン誘導体(特開平1−31
3424号公報)が知られている。又、 式(D)
胃運動亢進作用を有するフラン誘導体(特開平1−31
3424号公報)が知られている。又、 式(D)
【0009】
【化5】
【0010】で表されるフラン誘導体を含むフラン誘導
体が出願されている(特願平1−211920号、出願
日平成1年8月17日)。
体が出願されている(特願平1−211920号、出願
日平成1年8月17日)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた消化管
運動亢進作用を有するフラン誘導体を提供することを目
的とする。
運動亢進作用を有するフラン誘導体を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 は水素、非置換もしくは置換
フェニル、非置換もしくは置換アラルキル、低級アルキ
ニル、低級アルケニルまたはピコリルを表わしR2 〜R
8 は同一もしくは異なって水素または低級アルキルを表
す。但し、R1 〜R8 は同時に水素ではない)で表され
るフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関
する。
フェニル、非置換もしくは置換アラルキル、低級アルキ
ニル、低級アルケニルまたはピコリルを表わしR2 〜R
8 は同一もしくは異なって水素または低級アルキルを表
す。但し、R1 〜R8 は同時に水素ではない)で表され
るフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関
する。
【0015】化合物(I)においては光学活性体が存在
し得るものもあるが、これら光学異性体を含め、全ての
可能な立体異性体およびその混合物も本発明に包含され
る。R1 の定義において、アラルキルとしては、炭素数
7〜13の例えばベンジル、フェネチル、ベンズヒドリ
ル、フェニルピロペニルなどがあげられ、低級アルキニ
ルとしては、炭素数2〜5のアルキニル例えばエチニ
ル、プロパルギルなどがあげられ、低級アルケニルとし
ては、炭素数2〜6のアルケニル、例えばビニル、アリ
ル、クロチル、プレニル、メチルブテニルなどがあげら
れる。
し得るものもあるが、これら光学異性体を含め、全ての
可能な立体異性体およびその混合物も本発明に包含され
る。R1 の定義において、アラルキルとしては、炭素数
7〜13の例えばベンジル、フェネチル、ベンズヒドリ
ル、フェニルピロペニルなどがあげられ、低級アルキニ
ルとしては、炭素数2〜5のアルキニル例えばエチニ
ル、プロパルギルなどがあげられ、低級アルケニルとし
ては、炭素数2〜6のアルケニル、例えばビニル、アリ
ル、クロチル、プレニル、メチルブテニルなどがあげら
れる。
【0016】置換フェニルおよび置換アラルキルにおけ
る置換基としては、同一または異なって置換数1〜3の
低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロなど
があげられる。ここで低級アルキルおよび低級アルコキ
シにおけるアルキル部分としては、直鎖または分岐状の
炭素数1〜5の例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、イソブチル、 sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチルなどがあげられる。ハロゲンとして
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などがあげられる。
る置換基としては、同一または異なって置換数1〜3の
低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロなど
があげられる。ここで低級アルキルおよび低級アルコキ
シにおけるアルキル部分としては、直鎖または分岐状の
炭素数1〜5の例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、イソブチル、 sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチルなどがあげられる。ハロゲンとして
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などがあげられる。
【0017】化合物(I)の薬理学的に許容される塩と
しては、薬理学的に許容される酸付加塩、例えば、塩酸
塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機塩類およびマレイン酸
塩、フマル酸塩、クエン酸塩などの有機酸塩があげられ
る。また、化合物(I)およびその薬理学的に許容され
る塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在するこ
ともあるが、これら付加物も本発明に包含される。
しては、薬理学的に許容される酸付加塩、例えば、塩酸
塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機塩類およびマレイン酸
塩、フマル酸塩、クエン酸塩などの有機酸塩があげられ
る。また、化合物(I)およびその薬理学的に許容され
る塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在するこ
ともあるが、これら付加物も本発明に包含される。
【0018】次に本発明化合物の製造法について説明す
る。
る。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】〔式中、R2a及びR3aは式(I)における
R2 及びR3 の定義中、水素を表し、R12は水酸基の保
護基を表し、Lは脱離基を表し、Meはメチル基を表
し、R4 〜R8 は前記と同義である。〕ここで、R12で
表される水酸基の保護基とは、t−ブチルジメチルシリ
ル、テトラヒドロピラニル、ベンジル、4−メトキシベ
ンジルなどを意味し、Lで表される脱離基とはトシレー
ト、メシレートなどのスルホネート類または塩素、臭
素、ヨウ素などのハロゲンを意味する。
R2 及びR3 の定義中、水素を表し、R12は水酸基の保
護基を表し、Lは脱離基を表し、Meはメチル基を表
し、R4 〜R8 は前記と同義である。〕ここで、R12で
表される水酸基の保護基とは、t−ブチルジメチルシリ
ル、テトラヒドロピラニル、ベンジル、4−メトキシベ
ンジルなどを意味し、Lで表される脱離基とはトシレー
ト、メシレートなどのスルホネート類または塩素、臭
素、ヨウ素などのハロゲンを意味する。
【0022】まず、化合物(IVa)は化合物(II)と当量
の化合物(IIIa)とをテトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミドなどの非プロトン性極性溶媒中、塩化メチレ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類中または
無溶媒中、室温で反応させることにより得られる。化合
物(VIa)は化合物(IVa)と当量の化合物(Va)とを50
〜100℃で無溶媒中で反応させることにより得られ
る。反応は減圧下で行なうことが望ましい。
の化合物(IIIa)とをテトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミドなどの非プロトン性極性溶媒中、塩化メチレ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類中または
無溶媒中、室温で反応させることにより得られる。化合
物(VIa)は化合物(IVa)と当量の化合物(Va)とを50
〜100℃で無溶媒中で反応させることにより得られ
る。反応は減圧下で行なうことが望ましい。
【0023】化合物(VIa)から(VIIa)への変換は通常
の方法に従い実施される。例えば、化合物(VIIa)は、
Lがスルホネート類の場合、化合物(VIa)と1〜3当量
の相当するスルホニルハライド類とをピリジンなどの塩
基性溶媒中、0℃から室温で1〜6時間反応させること
により得られる。また、Lがハロゲンの場合、化合物
(VIa)と塩化チオニル、五塩化リン、三臭化リンなどの
ハロゲン化剤とを反応させることにより、また、前述の
スルホネート類を塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化
リチウムなどと反応させることにより得られる。
の方法に従い実施される。例えば、化合物(VIIa)は、
Lがスルホネート類の場合、化合物(VIa)と1〜3当量
の相当するスルホニルハライド類とをピリジンなどの塩
基性溶媒中、0℃から室温で1〜6時間反応させること
により得られる。また、Lがハロゲンの場合、化合物
(VIa)と塩化チオニル、五塩化リン、三臭化リンなどの
ハロゲン化剤とを反応させることにより、また、前述の
スルホネート類を塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化
リチウムなどと反応させることにより得られる。
【0024】化合物(VIIa)は化合物(VIIIa)をテトラ
ヒドロフラン、ジメチルホルムアミドなど中、1〜3当
量のt−ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、ジアザ
ビシクロウンデセンなどの強塩基の存在下、0℃〜室温
で 0.5〜1時間反応させることにより得られる。化合物
(VIIIa)から化合物(IXa)への変換は通常の方法に従い
実施することができる。例えば、化合物(IXa)はR12が
t−ブチルジメチルシリル基あるいはテトラヒドロピラ
ニル基等の場合、化合物(VIIIa)をメタノール、エタノ
ールなどのアルコール類中、触媒量の塩酸、硫酸などの
鉱酸、又はp−トルエンスルホン酸などの有機酸の存在
下、0℃〜室温で3〜18時間反応させることにより、
またR12がベンジル基の場合、エタノールなどのアルコ
ール類中触媒量のパラジウム−炭素の存在下に水素添加
することにより、またR12が4−メトキシベンジル基の
場合は塩化メチレン中触媒量の水の存在下、2〜3当量
の 2,3−ジクロロ−5,6 −ジシアノ−p−ベンゾキノン
などの酸化剤と反応させることにより得られる。
ヒドロフラン、ジメチルホルムアミドなど中、1〜3当
量のt−ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、ジアザ
ビシクロウンデセンなどの強塩基の存在下、0℃〜室温
で 0.5〜1時間反応させることにより得られる。化合物
(VIIIa)から化合物(IXa)への変換は通常の方法に従い
実施することができる。例えば、化合物(IXa)はR12が
t−ブチルジメチルシリル基あるいはテトラヒドロピラ
ニル基等の場合、化合物(VIIIa)をメタノール、エタノ
ールなどのアルコール類中、触媒量の塩酸、硫酸などの
鉱酸、又はp−トルエンスルホン酸などの有機酸の存在
下、0℃〜室温で3〜18時間反応させることにより、
またR12がベンジル基の場合、エタノールなどのアルコ
ール類中触媒量のパラジウム−炭素の存在下に水素添加
することにより、またR12が4−メトキシベンジル基の
場合は塩化メチレン中触媒量の水の存在下、2〜3当量
の 2,3−ジクロロ−5,6 −ジシアノ−p−ベンゾキノン
などの酸化剤と反応させることにより得られる。
【0025】化合物(IXa)から化合物(Xa)への変換は
前述の化合物(VIa)から化合物(VIIa)への方法と同様
にして行なうことができる。化合物(XIa)は、化合物
(Xa)と5〜10当量のアジ化ナトリウムとをジメチル
ホルムアミドなどの不活性溶媒中、50〜80℃で1〜
10時間反応させることにより得られる。化合物(XII
a)は化合物(XIa)を適当な還元方法、例えばトルエ
ン、酢酸エチルなどの不活性溶媒中2〜5当量のトリフ
ェニルホスフィンと10〜20当量の水とを50℃から
溶媒の沸点で3〜7時間反応させることにより、また、
エタノールなどの低級アルコール類あるいは酢酸エチル
などの不活性溶媒中、例えばパラジウム−炭素などの触
媒の存在下、常圧の水素雰囲気下に室温から50℃で6
〜12時間反応させることにより得られる。化合物(XI
Ia)はフマル酸、マレイン酸、シュウ酸などの有機酸と
の塩として単離することも可能である。
前述の化合物(VIa)から化合物(VIIa)への方法と同様
にして行なうことができる。化合物(XIa)は、化合物
(Xa)と5〜10当量のアジ化ナトリウムとをジメチル
ホルムアミドなどの不活性溶媒中、50〜80℃で1〜
10時間反応させることにより得られる。化合物(XII
a)は化合物(XIa)を適当な還元方法、例えばトルエ
ン、酢酸エチルなどの不活性溶媒中2〜5当量のトリフ
ェニルホスフィンと10〜20当量の水とを50℃から
溶媒の沸点で3〜7時間反応させることにより、また、
エタノールなどの低級アルコール類あるいは酢酸エチル
などの不活性溶媒中、例えばパラジウム−炭素などの触
媒の存在下、常圧の水素雰囲気下に室温から50℃で6
〜12時間反応させることにより得られる。化合物(XI
Ia)はフマル酸、マレイン酸、シュウ酸などの有機酸と
の塩として単離することも可能である。
【0026】化合物(Ia)は化合物(XIIa)と当量の化
合物(XIII)とをメタノール、エタノールなどの低級ア
ルコール類中、室温から60℃で、必要ならばトリエチ
ルアミンなどの塩基の存在下に6〜24時間反応させ、
次いで適当な還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリウムな
どの存在下、0℃から室温で1〜6時間反応させること
により得られる。
合物(XIII)とをメタノール、エタノールなどの低級ア
ルコール類中、室温から60℃で、必要ならばトリエチ
ルアミンなどの塩基の存在下に6〜24時間反応させ、
次いで適当な還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリウムな
どの存在下、0℃から室温で1〜6時間反応させること
により得られる。
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】〔式中、R2bおよびR3bはその一方もしく
は両方が低級アルキルを表し、R5aは式(I)における
R5 の定義中、水素を表し、Halは塩素、臭素、ヨウ
素を表し、R12およびR13はそれぞれ異なって前記と同
義の水酸基の保護基を表し、R 4 およびR6 〜R8 は前
記と同義である。〕化合物(II)と化合物(Vb)とか
ら、方法1に記載した手法にしたがって化合物(IVb)を
得、ついでこれを化合物(IIIb)と反応させることによ
り化合物(VIb−1)を得る。
は両方が低級アルキルを表し、R5aは式(I)における
R5 の定義中、水素を表し、Halは塩素、臭素、ヨウ
素を表し、R12およびR13はそれぞれ異なって前記と同
義の水酸基の保護基を表し、R 4 およびR6 〜R8 は前
記と同義である。〕化合物(II)と化合物(Vb)とか
ら、方法1に記載した手法にしたがって化合物(IVb)を
得、ついでこれを化合物(IIIb)と反応させることによ
り化合物(VIb−1)を得る。
【0030】化合物(VIb−1)から化合物(XV)への変換
は通常の方法にしたがって実施される。例えば化合物
(XV)はR13がt−ブチルジメチルシリル基の場合、化
合物(VIb−1)をテトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミドなどの不活性溶媒中、1〜3当量のt−ブチルジメ
チルクロロシランと、適当な塩基、例えばイミダゾール
などの存在下に0℃から室温で 0.5〜3時間反応させる
ことにより得られる。
は通常の方法にしたがって実施される。例えば化合物
(XV)はR13がt−ブチルジメチルシリル基の場合、化
合物(VIb−1)をテトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミドなどの不活性溶媒中、1〜3当量のt−ブチルジメ
チルクロロシランと、適当な塩基、例えばイミダゾール
などの存在下に0℃から室温で 0.5〜3時間反応させる
ことにより得られる。
【0031】化合物(XV)から化合物(VIb−2)への変換
はR12およびR13の種類により、種々の方法によって達
成される。例えばR12がベンジル基、R13がt−ブチル
ジメチルシリル基の場合は適当な触媒、例えばパラジウ
ム−炭素の存在下水素添加を行なうことにより、また、
R12が4−メトキシベンジル基、R13がt−ブチルジメ
チルシリル基の場合は塩化メチレン中、触媒量の水の存
在下、2〜3当量の2,3 −ジクロロ−5,6 −ジシアノ−
p−ベンゾキノンと反応させることにより得ることがで
きる。更に、R12がテトラヒドロピラニル基、R13がt
−ブチルジメチルシリル基の場合は、塩化メチレン、ジ
エチルエーテルなどの不活性溶媒中、適当なルイス酸、
例えば、臭化マグネシウム、塩化ジメチルアルミニウム
などで処理することにより得ることができる。
はR12およびR13の種類により、種々の方法によって達
成される。例えばR12がベンジル基、R13がt−ブチル
ジメチルシリル基の場合は適当な触媒、例えばパラジウ
ム−炭素の存在下水素添加を行なうことにより、また、
R12が4−メトキシベンジル基、R13がt−ブチルジメ
チルシリル基の場合は塩化メチレン中、触媒量の水の存
在下、2〜3当量の2,3 −ジクロロ−5,6 −ジシアノ−
p−ベンゾキノンと反応させることにより得ることがで
きる。更に、R12がテトラヒドロピラニル基、R13がt
−ブチルジメチルシリル基の場合は、塩化メチレン、ジ
エチルエーテルなどの不活性溶媒中、適当なルイス酸、
例えば、臭化マグネシウム、塩化ジメチルアルミニウム
などで処理することにより得ることができる。
【0032】以下、化合物(VI−2)から化合物(Ib)
への変換は、方法1に記載した化合物(VIa)から化合物
(Ia)を得る方法と同様にして行なうことができる。
への変換は、方法1に記載した化合物(VIa)から化合物
(Ia)を得る方法と同様にして行なうことができる。
【0033】
【化11】
【0034】〔式中、R1aは式(I)におけるR1 の定
義中、非置換もしくは置換アラルキル、低級アルキニ
ル、低級アルケニルまたはピコリルを表し、R2 〜R8
およびHal は前記と同義である。〕 化合物(XVIII)は化合物(XVI)と 1.5〜5当量の化合物
(XVII)とをジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ンなどの不活性溶媒中、水素化ナトリウムなどの適当な
塩基の存在下反応させることにより得られる。その後、
化合物(XVIII)を、方法1に記載した化合物(XIa)から
化合物(Ia)への方法に準じて反応させることにより化
合物(Ic)を得る。
義中、非置換もしくは置換アラルキル、低級アルキニ
ル、低級アルケニルまたはピコリルを表し、R2 〜R8
およびHal は前記と同義である。〕 化合物(XVIII)は化合物(XVI)と 1.5〜5当量の化合物
(XVII)とをジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ンなどの不活性溶媒中、水素化ナトリウムなどの適当な
塩基の存在下反応させることにより得られる。その後、
化合物(XVIII)を、方法1に記載した化合物(XIa)から
化合物(Ia)への方法に準じて反応させることにより化
合物(Ic)を得る。
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】〔式中、R1bは式(I)におけるR1 の定
義中、非置換もしくは置換フェニルを表し、R4aは式
(I)におけるR4 の定義中、水素を表し、 Hal−aお
よび Hal−bは同一または異なって前記と同義のハロゲ
ンを表し、R2 、R3 、R5 〜R 8 およびLは前記と同
義である。〕 化合物(XXI)は化合物(II)と1〜2当量の化合物(X
X)とをジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランな
どの不活性溶媒中、t−ブトキシカリウム、ジアザビシ
クロウンデセンなどの強塩基の存在下、60℃〜溶媒の
沸点で加熱することにより得られる。化合物(XXI)を、
方法1に記載した化合物(IVa)から化合物(VIa)への方
法に準じて、化合物(XXII)と反応させることにより化
合物(XXIII)を得る。次いで、化合物(XXIII)を、方法
1に記載した化合物(VIa)から化合物(VIIa)への方法
に準じ、化合物(XXIV)を、さらに化合物(XXIV)を、
化合物(VIIa)から化合物(VIIIa)への方法と同様にし
て、化合物(XXV)を得る。次いで、化合物(XXV)と化合
物(XXVI)とを塩基の存在下、不活性溶媒中反応させる
ことにより化合物(XXVII)を得る。塩基としては、水酸
化カリウム、水素化ナトリウムなどが用いられ、不活性
溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミドなどが単独もしくは混合して用いられる。反応は0
℃から溶媒の沸点で通常5〜48時間で終了する。
義中、非置換もしくは置換フェニルを表し、R4aは式
(I)におけるR4 の定義中、水素を表し、 Hal−aお
よび Hal−bは同一または異なって前記と同義のハロゲ
ンを表し、R2 、R3 、R5 〜R 8 およびLは前記と同
義である。〕 化合物(XXI)は化合物(II)と1〜2当量の化合物(X
X)とをジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランな
どの不活性溶媒中、t−ブトキシカリウム、ジアザビシ
クロウンデセンなどの強塩基の存在下、60℃〜溶媒の
沸点で加熱することにより得られる。化合物(XXI)を、
方法1に記載した化合物(IVa)から化合物(VIa)への方
法に準じて、化合物(XXII)と反応させることにより化
合物(XXIII)を得る。次いで、化合物(XXIII)を、方法
1に記載した化合物(VIa)から化合物(VIIa)への方法
に準じ、化合物(XXIV)を、さらに化合物(XXIV)を、
化合物(VIIa)から化合物(VIIIa)への方法と同様にし
て、化合物(XXV)を得る。次いで、化合物(XXV)と化合
物(XXVI)とを塩基の存在下、不活性溶媒中反応させる
ことにより化合物(XXVII)を得る。塩基としては、水酸
化カリウム、水素化ナトリウムなどが用いられ、不活性
溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミドなどが単独もしくは混合して用いられる。反応は0
℃から溶媒の沸点で通常5〜48時間で終了する。
【0038】化合物(Id)は、化合物(XXVII)を、方法
1に記載した化合物(Xa)から化合物(Ia)への方法と
同様に処理することにより得られる。前述した製造法に
おける中間体および目的化合物は、有機合成化学で常用
される精製法、例えば、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃
縮、再結晶、各種クロマトグラフィーなどに付して単離
精製することができる。また、中間体においては、特に
精製することなく次の反応に供することも可能である。
1に記載した化合物(Xa)から化合物(Ia)への方法と
同様に処理することにより得られる。前述した製造法に
おける中間体および目的化合物は、有機合成化学で常用
される精製法、例えば、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃
縮、再結晶、各種クロマトグラフィーなどに付して単離
精製することができる。また、中間体においては、特に
精製することなく次の反応に供することも可能である。
【0039】化合物(I)の塩を取得したいとき、化合
物(I)が塩の形で得られる場合にはそのまま精製すれ
ばよく、また、遊離の形で得られる場合には、通常の方
法により塩を形成させればよい。化合物(I)の具体例
を第1−1及び1−2表に示す。尚、化合物1,2,……は
実施例1,2,……で得られた化合物に相当する。
物(I)が塩の形で得られる場合にはそのまま精製すれ
ばよく、また、遊離の形で得られる場合には、通常の方
法により塩を形成させればよい。化合物(I)の具体例
を第1−1及び1−2表に示す。尚、化合物1,2,……は
実施例1,2,……で得られた化合物に相当する。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】次に化合物(I)の薬理作用について説明
する。
する。
【0043】試験例1 急性毒性試験 体重20±1gのdd系雄マウスを1群3匹用い、試験化
合物を経口(po:300mg/kg)で投与した。投与後7日
後の死亡状況を観察し、最小死亡量(MLD)値を求め
た。その結果を第2−1および2−2表に示す。
合物を経口(po:300mg/kg)で投与した。投与後7日
後の死亡状況を観察し、最小死亡量(MLD)値を求め
た。その結果を第2−1および2−2表に示す。
【0044】試験例2 消化管運動亢進試験 体重250〜400gのハートレー系雄性モルモットの
回腸を2〜3cm摘出した。95%酸素と5%炭酸ガスの
混合ガスを供給した37±1℃のタイロード液槽(容量
30ml)につるし、アイソトニックトランスデューサー
を用いて長軸方向の収縮運動を記録した。経壁電気刺激
は持続時間1ミリ秒、刺激間隔10秒、ズプラマキシマ
ル(supra maximal)の条件で行なった。
回腸を2〜3cm摘出した。95%酸素と5%炭酸ガスの
混合ガスを供給した37±1℃のタイロード液槽(容量
30ml)につるし、アイソトニックトランスデューサー
を用いて長軸方向の収縮運動を記録した。経壁電気刺激
は持続時間1ミリ秒、刺激間隔10秒、ズプラマキシマ
ル(supra maximal)の条件で行なった。
【0045】試験化合物は生理食塩液に溶解または懸濁
して槽内へ投与した。経壁刺激に対する作用は、試験化
合物の投与前の収縮高(A)と試験化合物投与後の収縮
高(B)より、次式に従い算出した。 増幅率(%)=(B−A)/A×100 その結果を第2−1および2−2表に示す。
して槽内へ投与した。経壁刺激に対する作用は、試験化
合物の投与前の収縮高(A)と試験化合物投与後の収縮
高(B)より、次式に従い算出した。 増幅率(%)=(B−A)/A×100 その結果を第2−1および2−2表に示す。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】第2表から明らかな如く、本発明の化合物
は優れた消化管運動亢進作用を有している。また該化合
物は、ヒスタミンH2 拮抗作用を示さず、胃酸分泌抑制
などの好ましくない作用との分離も優れている。化合物
(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そのまま
単独で投与することも可能であるが、通常各種の医薬製
剤として提供するのが好ましい。また、それら医薬製剤
は、動物および人に使用されるものである。
は優れた消化管運動亢進作用を有している。また該化合
物は、ヒスタミンH2 拮抗作用を示さず、胃酸分泌抑制
などの好ましくない作用との分離も優れている。化合物
(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そのまま
単独で投与することも可能であるが、通常各種の医薬製
剤として提供するのが好ましい。また、それら医薬製剤
は、動物および人に使用されるものである。
【0049】投与経路は、治療に際しもっとも効果的な
ものを使用するのが好ましく、経口または非経口(例え
ば、直腸内、口腔内、皮下、筋肉内、静脈内など)をあ
げることができる。投与形態としては、カプセル剤、錠
剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤な
どがある。
ものを使用するのが好ましく、経口または非経口(例え
ば、直腸内、口腔内、皮下、筋肉内、静脈内など)をあ
げることができる。投与形態としては、カプセル剤、錠
剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤な
どがある。
【0050】経口投与に適当な、例えば乳剤およびシロ
ップ剤のような液体調製物は、水、ショ糖、ソルビッ
ト、果糖などの糖類、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ
油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステ
ル類などの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミ
ントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。ま
たカプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤などは、乳糖、ブド
ウ糖、ショ糖、マンニットなどの賦形剤、澱粉、アルギ
ン酸ソーダなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、
タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂肪酸
エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤な
どを使用して製造できる。
ップ剤のような液体調製物は、水、ショ糖、ソルビッ
ト、果糖などの糖類、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ
油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステ
ル類などの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミ
ントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。ま
たカプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤などは、乳糖、ブド
ウ糖、ショ糖、マンニットなどの賦形剤、澱粉、アルギ
ン酸ソーダなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、
タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂肪酸
エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤な
どを使用して製造できる。
【0051】非経口投与に適当な製剤は、好ましくは受
容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性製剤
からなる。例えば、注射剤は塩溶液、ブドウ糖溶液また
は塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体などを用い
て注射用の溶液を調製する。局所製剤は、活性化合物を
1種もしくはそれ以上の媒質、例えば鉱油、石油、多価
アルコールまたは局所医薬製剤に使用される他の基剤中
に溶解または懸濁して調製される。
容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性製剤
からなる。例えば、注射剤は塩溶液、ブドウ糖溶液また
は塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体などを用い
て注射用の溶液を調製する。局所製剤は、活性化合物を
1種もしくはそれ以上の媒質、例えば鉱油、石油、多価
アルコールまたは局所医薬製剤に使用される他の基剤中
に溶解または懸濁して調製される。
【0052】腸内投与のための製剤は、通常の担体、例
えばカカオ脂、水素化脂肪、水素化脂肪カルボン酸など
での座剤として提供される。また、これら非経口剤にお
いても、経口剤で例示した希釈剤、香料、防腐剤(抗酸
化剤を含む)、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面
活性剤、可塑剤などから選択される1種もしくはそれ以
上の補助成分を添加することもできる。
えばカカオ脂、水素化脂肪、水素化脂肪カルボン酸など
での座剤として提供される。また、これら非経口剤にお
いても、経口剤で例示した希釈剤、香料、防腐剤(抗酸
化剤を含む)、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面
活性剤、可塑剤などから選択される1種もしくはそれ以
上の補助成分を添加することもできる。
【0053】化合物(I)またはその薬理学的に許容さ
れる塩の有効容量および投与回数は、投与形態、患者の
年令、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度など
により異なるが、通常投与量は1日当たり、0.01〜1000
mg/人であり、投与回数は1日1回または分割して投与
するのが好ましい。
れる塩の有効容量および投与回数は、投与形態、患者の
年令、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度など
により異なるが、通常投与量は1日当たり、0.01〜1000
mg/人であり、投与回数は1日1回または分割して投与
するのが好ましい。
【0054】
【実施例】以下に実施例および参考例を示す。
【0055】実施例1 (±)−{1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−5−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
1) 〔ビス(メチルチオ)メチレン〕プロパンジニトリル
(化合物II)13.7g(80.59 ミリモル)及び〔2−(2
−テトラヒドロピラニロキシ)〕エチルアミン11.68 g
(80.55 ミリモル)をクロロホルム350mlに溶解し、
室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:5 v/v)で精製し、淡黄色油状
物の{(メチルチオ)−2−〔2−(テトラヒドロピラ
ニロキシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリ
ル(化合物a)18.41g(収率80.6%)を得た。
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−5−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
1) 〔ビス(メチルチオ)メチレン〕プロパンジニトリル
(化合物II)13.7g(80.59 ミリモル)及び〔2−(2
−テトラヒドロピラニロキシ)〕エチルアミン11.68 g
(80.55 ミリモル)をクロロホルム350mlに溶解し、
室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:5 v/v)で精製し、淡黄色油状
物の{(メチルチオ)−2−〔2−(テトラヒドロピラ
ニロキシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリ
ル(化合物a)18.41g(収率80.6%)を得た。
【0056】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :7.33(1H, bs), 4.
46(1H, m), 3.76(6H, m), 2.63(3H, s), 1.61(6H, m)
46(1H, m), 3.76(6H, m), 2.63(3H, s), 1.61(6H, m)
【0057】化合物a 18.41g(68.95ミリモル)と1−
アミノ−2−プロパノール5.17g(68.93 ミリモル)との
混合物を、水流アスピレーターで吸引しながら80℃で
0.5時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1 v
/v)で精製し、得られた粗結晶を酢酸エチルと2−プロ
ピルエーテルの混合溶媒から再結晶することにより、
{〔2−(2−テトラヒドロピラニロキシ)エチルアミ
ノ〕−〔(2−ヒドロキシ)プロピルアミノ〕メチレ
ン}プロパンジニトリル(化合物b)13.6g(収率67.3
%)を白色結晶物として得た。
アミノ−2−プロパノール5.17g(68.93 ミリモル)との
混合物を、水流アスピレーターで吸引しながら80℃で
0.5時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1 v
/v)で精製し、得られた粗結晶を酢酸エチルと2−プロ
ピルエーテルの混合溶媒から再結晶することにより、
{〔2−(2−テトラヒドロピラニロキシ)エチルアミ
ノ〕−〔(2−ヒドロキシ)プロピルアミノ〕メチレ
ン}プロパンジニトリル(化合物b)13.6g(収率67.3
%)を白色結晶物として得た。
【0058】融点:92.5−94.0℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :6.76(1H, bs), 6.19(1H, bs),
4.57(1H, m), 3.55(9H,m), 2.68(1H, m), 1.59(6H, m),
1.24(3H, d, J =6.2Hz)
4.57(1H, m), 3.55(9H,m), 2.68(1H, m), 1.59(6H, m),
1.24(3H, d, J =6.2Hz)
【0059】化合物b 13.0g(44.37 ミリモル)をピ
リジン200mlに溶解し、氷冷下、メタンスルホニルク
ロライド21ml(271.44ミリモル)を滴下した。反応混
合物を 3.5時間攪拌した後、溶媒を減圧で留去した。残
渣にクロロホルムを加え、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去し、残渣
をテトラヒドロフラン400mlに溶解し、ジアザビシク
ロウンデセン(DBU)7.42g(48.81 ミリモル)のテ
トラヒドロフラン50ml溶液を氷冷下にて滴下した。反
応液を 4.5時間攪拌後、溶媒を減圧で留去し、残渣を塩
化メチレンに溶解し飽和食塩水で洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。次い
で、残渣をメタノール200mlに溶解しp−トルエンス
ルホン酸1水和物850mg(4.47ミリモル)を添加後、
室温で15時間攪拌した。反応混合物を中和した後、減
圧で濃縮し、残渣に水を加え析出した白色結晶を濾取す
ることにより(±)−{1−〔2−(2−ヒドロキシエ
チル)〕−5−メチル−2−イミダゾリジニリデン}プ
ロパンジニトリル(化合物c)6.82g(化合物bよりの
収率80.0%)を得た。
リジン200mlに溶解し、氷冷下、メタンスルホニルク
ロライド21ml(271.44ミリモル)を滴下した。反応混
合物を 3.5時間攪拌した後、溶媒を減圧で留去した。残
渣にクロロホルムを加え、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去し、残渣
をテトラヒドロフラン400mlに溶解し、ジアザビシク
ロウンデセン(DBU)7.42g(48.81 ミリモル)のテ
トラヒドロフラン50ml溶液を氷冷下にて滴下した。反
応液を 4.5時間攪拌後、溶媒を減圧で留去し、残渣を塩
化メチレンに溶解し飽和食塩水で洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。次い
で、残渣をメタノール200mlに溶解しp−トルエンス
ルホン酸1水和物850mg(4.47ミリモル)を添加後、
室温で15時間攪拌した。反応混合物を中和した後、減
圧で濃縮し、残渣に水を加え析出した白色結晶を濾取す
ることにより(±)−{1−〔2−(2−ヒドロキシエ
チル)〕−5−メチル−2−イミダゾリジニリデン}プ
ロパンジニトリル(化合物c)6.82g(化合物bよりの
収率80.0%)を得た。
【0060】融点:124.5 −125.0 ℃ NMR(DMSO−d6 )δ(ppm) :7.80(1H, bs), 3.59(7H,
m), 3.14(1H, bs), 1.22(3H, d, J=5.8Hz)
m), 3.14(1H, bs), 1.22(3H, d, J=5.8Hz)
【0061】化合物c 6.42g(33.44ミリモル)をピリ
ジン60mlに溶解し、氷冷下にてメタンスルホニルクロ
ライド5.18ml(66.96ミリモル)を滴下した。反応液を1
時間攪拌した後、溶媒を減圧で留去し、残渣に塩化メチ
レンを加え1N塩酸、飽和重曹水、次いで飽和食塩水で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を留去した。残渣をジメチルホルムアミド10
0mlに溶解し、アジ化ナトリウム6.52g(100.31ミリモ
ル)を加え80℃で2時間攪拌した。反応液を減圧で濃
縮後、残渣に塩化メチレンを加え飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去し、得られた粗結晶を酢酸エチルと2−プロピルエー
テルの混合溶媒で洗浄することにより(±)−{1−
(2−アジドエチル)−5−メチル−2−イミダゾリジ
ニリデン}プロパンジニトリル(化合物d)6.34g(化
合物cよりの収率87.3%)を白色結晶物として得た。
ジン60mlに溶解し、氷冷下にてメタンスルホニルクロ
ライド5.18ml(66.96ミリモル)を滴下した。反応液を1
時間攪拌した後、溶媒を減圧で留去し、残渣に塩化メチ
レンを加え1N塩酸、飽和重曹水、次いで飽和食塩水で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を留去した。残渣をジメチルホルムアミド10
0mlに溶解し、アジ化ナトリウム6.52g(100.31ミリモ
ル)を加え80℃で2時間攪拌した。反応液を減圧で濃
縮後、残渣に塩化メチレンを加え飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去し、得られた粗結晶を酢酸エチルと2−プロピルエー
テルの混合溶媒で洗浄することにより(±)−{1−
(2−アジドエチル)−5−メチル−2−イミダゾリジ
ニリデン}プロパンジニトリル(化合物d)6.34g(化
合物cよりの収率87.3%)を白色結晶物として得た。
【0062】融点:90.5−91.5℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.02(1H, bs), 3.0〜4.3(7H,
m), 1.35(3H, d, J=6.2Hz)
m), 1.35(3H, d, J=6.2Hz)
【0063】化合物d 6.23g(28.71ミリモル)を酢酸
エチル100mlに溶解し、トリフェニルホスフィン11.2
8g(43.06ミリモル)を加えた後に60℃で10分間攪拌
した。次いで、水5.16ml(287.11ミリモル)を添加後6
0℃でさらに6時間攪拌した。反応液を減圧で濃縮し、
次いでトルエン共沸を2回繰り返した後、残渣をエタノ
ール100mlに溶解しフマル酸1.99g(17.23ミリモル)
を加えた。析出する白色結晶を濾取し6.98g(97.6%)
の(±)−{1−(2−アミノエチル)−5−メチル−
2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル 1/2
フマル酸塩(化合物e)を得た。 融点: 157−159.5 ℃
エチル100mlに溶解し、トリフェニルホスフィン11.2
8g(43.06ミリモル)を加えた後に60℃で10分間攪拌
した。次いで、水5.16ml(287.11ミリモル)を添加後6
0℃でさらに6時間攪拌した。反応液を減圧で濃縮し、
次いでトルエン共沸を2回繰り返した後、残渣をエタノ
ール100mlに溶解しフマル酸1.99g(17.23ミリモル)
を加えた。析出する白色結晶を濾取し6.98g(97.6%)
の(±)−{1−(2−アミノエチル)−5−メチル−
2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル 1/2
フマル酸塩(化合物e)を得た。 融点: 157−159.5 ℃
【0064】5−ピペリジノメチルフルフラール2.33g
(12.07ミリモル)と化合物e 3.0g(12.05ミリモル)と
トリエチルアミン 3.4ml(24.44ミリモル)との混合物に
エタノール150mlを加え、60℃で2時間攪拌した。
反応液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム550mg(14.
47ミリモル)を徐々に加え、全量添加後2時間攪拌し
た。反応液を減圧で濃縮し、残渣にクロロホルムを加え
飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:トリエチル
アミン=100:10:1 v/v)で精製し、淡黄色油状の
化合物l 3.43g(収率77.4%)を得た。化合物l 1.0g
(2.72ミリモル)をエタノール10mlに溶解し、シュウ
酸290mg(2.96ミリモル)を加え室温で攪拌した。析出
する白色結晶を濾取し、化合物lの1シュウ酸塩・1水
和物1.17g(収率89%)を得た。
(12.07ミリモル)と化合物e 3.0g(12.05ミリモル)と
トリエチルアミン 3.4ml(24.44ミリモル)との混合物に
エタノール150mlを加え、60℃で2時間攪拌した。
反応液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム550mg(14.
47ミリモル)を徐々に加え、全量添加後2時間攪拌し
た。反応液を減圧で濃縮し、残渣にクロロホルムを加え
飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:トリエチル
アミン=100:10:1 v/v)で精製し、淡黄色油状の
化合物l 3.43g(収率77.4%)を得た。化合物l 1.0g
(2.72ミリモル)をエタノール10mlに溶解し、シュウ
酸290mg(2.96ミリモル)を加え室温で攪拌した。析出
する白色結晶を濾取し、化合物lの1シュウ酸塩・1水
和物1.17g(収率89%)を得た。
【0065】1シュウ酸塩・1水和物の融点: 157−15
9.5 ℃ 元素分析:C20H28N6 O・(CO2 H)2 ・H2 Oと
して 計算値(%);C 55.45 ,H 6.77,N 17.64 実測値(%);C 55.63 ,H 6.87,N 17.84 MS(m/z):368(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ0pm) : 6.21(1H, bs), 6.06(2H, s),
4.04(2H, m), 3.74(2H,s), 3.72(2H, m), 3.46(2H, m),
3.42(2H, s), 3.15(1H, m), 2.85(2H, t, J=6.7Hz),
2.37(4H, m), 1.43(6H, m), 1.27(3H, d, J=5.9Hz) IR(KBr;cm-1): 2200, 2160
9.5 ℃ 元素分析:C20H28N6 O・(CO2 H)2 ・H2 Oと
して 計算値(%);C 55.45 ,H 6.77,N 17.64 実測値(%);C 55.63 ,H 6.87,N 17.84 MS(m/z):368(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ0pm) : 6.21(1H, bs), 6.06(2H, s),
4.04(2H, m), 3.74(2H,s), 3.72(2H, m), 3.46(2H, m),
3.42(2H, s), 3.15(1H, m), 2.85(2H, t, J=6.7Hz),
2.37(4H, m), 1.43(6H, m), 1.27(3H, d, J=5.9Hz) IR(KBr;cm-1): 2200, 2160
【0066】実施例2 (±)−{1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−
フラニル)メチルアミノ〕プロピル〕−2−イミダゾリ
ジニリデン}プロパンジニトリル(化合物2)実施例1
の方法に準じ、化合物II 20.76g(122.1ミリモル)と
〔2−(2−テトラヒドロピラニロキシ)〕プロピルア
ミン 22.84g(143.65ミリモル)より淡黄色油状の
{〔(メチルチオ)−2−(2−テトラヒドロピラニロ
キシ)プロピルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル
(化合物f) 27.39g(収率79.8%)を得た。次いで、
化合物f 27.39g(97.47ミリモル)とエタノールアミン
5.95g(97.54ミリモル)より淡黄色油状の{〔2−(2
−テトラヒドロピラニロキシ)プロピルアミノ〕〔(2
−ヒドロキシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニ
トリル(化合物g) 19.36g(67.6%)を得た。以下、
化合物gを、実施例1における化合物bから化合物1へ
の方法と同様に処理することにより白色結晶状の化合物
2を得た。
フラニル)メチルアミノ〕プロピル〕−2−イミダゾリ
ジニリデン}プロパンジニトリル(化合物2)実施例1
の方法に準じ、化合物II 20.76g(122.1ミリモル)と
〔2−(2−テトラヒドロピラニロキシ)〕プロピルア
ミン 22.84g(143.65ミリモル)より淡黄色油状の
{〔(メチルチオ)−2−(2−テトラヒドロピラニロ
キシ)プロピルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル
(化合物f) 27.39g(収率79.8%)を得た。次いで、
化合物f 27.39g(97.47ミリモル)とエタノールアミン
5.95g(97.54ミリモル)より淡黄色油状の{〔2−(2
−テトラヒドロピラニロキシ)プロピルアミノ〕〔(2
−ヒドロキシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニ
トリル(化合物g) 19.36g(67.6%)を得た。以下、
化合物gを、実施例1における化合物bから化合物1へ
の方法と同様に処理することにより白色結晶状の化合物
2を得た。
【0067】融点:129−130℃ 元素分析:C20H28N6Oとして 計算値(%);C 65.19 ,H 7.66,N 22.81 実測値(%);C 64.97 ,H 7.60,N 23.08 MS(m/z):368(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.11, 6.09(各々1H, 各々d, J
=3.12Hz),5.89(1H, bs), 3.81(4H, m), 3.49(4H,
m), 3.45(2H, s), 3.07(1H, m), 2.39(4H, m), 1.59(4
H, m), 1.44(2H, m), 1.12(3H, d, J=6.42Hz) IR(KBr;cm-1):2200, 2160
=3.12Hz),5.89(1H, bs), 3.81(4H, m), 3.49(4H,
m), 3.45(2H, s), 3.07(1H, m), 2.39(4H, m), 1.59(4
H, m), 1.44(2H, m), 1.12(3H, d, J=6.42Hz) IR(KBr;cm-1):2200, 2160
【0068】実施例3 (±)−{1−〔〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2
−フラニル)メチルアミノ〕−1−メチル〕エチル〕−
2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合
物3) 実施例1の方法に準じ、化合物II 21.74g(127.88ミリ
モル)と1−メチル−2−(2−テトラヒドロピラニロ
キシ)エチルアミン 20.33g(127.86ミリモル)より淡
黄色油状の{(メチルチオ)〔1−メチル−〔2−(2
−テトラヒドロピラニロキシ)〕エチルアミノ〕メチレ
ン}プロパンジニトリル(化合物h)32.98 g(収率9
1.8%)を得た。次いで、化合物h 32.98g(117.37ミ
リモル)とエタノールアミン7.16g(117.38ミリモル)
より淡黄色油状の{〔〔2−(2−テトラヒドロピラニ
ロキシ)−1−メチル〕エチルアミノ〕〔(2−ヒドロ
キシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル
(化合物i)22.0g(収率64.0%)を得た。以下、化合
物iを、実施例1における化合物bから化合物1への方
法と同様に処理することにより淡黄色油状の化合物3を
得た。
−フラニル)メチルアミノ〕−1−メチル〕エチル〕−
2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合
物3) 実施例1の方法に準じ、化合物II 21.74g(127.88ミリ
モル)と1−メチル−2−(2−テトラヒドロピラニロ
キシ)エチルアミン 20.33g(127.86ミリモル)より淡
黄色油状の{(メチルチオ)〔1−メチル−〔2−(2
−テトラヒドロピラニロキシ)〕エチルアミノ〕メチレ
ン}プロパンジニトリル(化合物h)32.98 g(収率9
1.8%)を得た。次いで、化合物h 32.98g(117.37ミ
リモル)とエタノールアミン7.16g(117.38ミリモル)
より淡黄色油状の{〔〔2−(2−テトラヒドロピラニ
ロキシ)−1−メチル〕エチルアミノ〕〔(2−ヒドロ
キシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル
(化合物i)22.0g(収率64.0%)を得た。以下、化合
物iを、実施例1における化合物bから化合物1への方
法と同様に処理することにより淡黄色油状の化合物3を
得た。
【0069】1フマル酸塩・1水和物の融点:89.0−8
9.5℃ 元素分析:C20H28N6O・C4 H4 O4 ・H2 Oとし
て 計算値(%);C 57.36 ,H 6.82,N 16.72 実測値(%);C 57.05 ,H 7.04,N 16.89 MS(m/z):368(M+ ) NMR(D2 O;1フマル酸塩・1水和物)δ(ppm) :
6.76, 6.73(各々1H, 各々d, J=3.48Hz), 6.53(2H, s),
4.73(1H, m), 4.37(2H, s), 4.35(2H, s), 3.65(4H,
m), 3.48(2H, m), 3.38(1H, dd, J=9.16, 13.56Hz),
3.19(1H, dd, J=5.13, 13.56Hz), 2.97(2H, m), 1.73
(6H, m), 1.32(3H, d, J=6.78Hz) IR(KBr;cm-1):2200, 2160
9.5℃ 元素分析:C20H28N6O・C4 H4 O4 ・H2 Oとし
て 計算値(%);C 57.36 ,H 6.82,N 16.72 実測値(%);C 57.05 ,H 7.04,N 16.89 MS(m/z):368(M+ ) NMR(D2 O;1フマル酸塩・1水和物)δ(ppm) :
6.76, 6.73(各々1H, 各々d, J=3.48Hz), 6.53(2H, s),
4.73(1H, m), 4.37(2H, s), 4.35(2H, s), 3.65(4H,
m), 3.48(2H, m), 3.38(1H, dd, J=9.16, 13.56Hz),
3.19(1H, dd, J=5.13, 13.56Hz), 2.97(2H, m), 1.73
(6H, m), 1.32(3H, d, J=6.78Hz) IR(KBr;cm-1):2200, 2160
【0070】実施例4 (±)−{1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−4−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
4) 化合物II 316mg(1.86ミリモル)と〔1−メチル−2
−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミン336
mg(1.86ミリモル)をクロロホルム10mlに溶解し、室
温で3時間攪拌した。反応液を減圧で濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=1:2 v/v)で精製することにより、黄色油
状の{(メチルチオ)〔1−メチル〔2−(4−メトキ
シベンジロキシ)〕エチルアミノ〕メチレン}プロバン
ジニトリル(化合物j)488mg(収率86.7%)を得
た。
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−4−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
4) 化合物II 316mg(1.86ミリモル)と〔1−メチル−2
−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミン336
mg(1.86ミリモル)をクロロホルム10mlに溶解し、室
温で3時間攪拌した。反応液を減圧で濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=1:2 v/v)で精製することにより、黄色油
状の{(メチルチオ)〔1−メチル〔2−(4−メトキ
シベンジロキシ)〕エチルアミノ〕メチレン}プロバン
ジニトリル(化合物j)488mg(収率86.7%)を得
た。
【0071】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.25, 6.89(各々
2H, 各々d, J=8.68Hz), 6.35(1H, bs), 4.48(2H, s),
3.81(3H, s), 3.63(4H, m), 2.56(3H, s)
2H, 各々d, J=8.68Hz), 6.35(1H, bs), 4.48(2H, s),
3.81(3H, s), 3.63(4H, m), 2.56(3H, s)
【0072】化合物j 461mg(1.52ミリモル)とエタノ
ールアミン114mg(1.52ミリモル)を水流アスピレー
ターで吸引しながら80℃で 1.5時間加熱した。反応混
合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=30:1v/v)で精製することによ
り、淡黄色油状の{〔1−メチル−〔2−(4−メトキ
シベンジロキシ)〕エチルアミノ〕〔(2−ヒドロキ
シ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル(化
合物k)321mg(63.9%)を得た。
ールアミン114mg(1.52ミリモル)を水流アスピレー
ターで吸引しながら80℃で 1.5時間加熱した。反応混
合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=30:1v/v)で精製することによ
り、淡黄色油状の{〔1−メチル−〔2−(4−メトキ
シベンジロキシ)〕エチルアミノ〕〔(2−ヒドロキ
シ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル(化
合物k)321mg(63.9%)を得た。
【0073】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.23, 6.84(各々
2H, 各々d, J=8.81Hz), 6.58(1H, bs), 6.42(1H, bs),
4.45(2H, s), 3.78(3H, s), 3.51(7H, m), 1.14(3H,
d, J=6.41Hz)
2H, 各々d, J=8.81Hz), 6.58(1H, bs), 6.42(1H, bs),
4.45(2H, s), 3.78(3H, s), 3.51(7H, m), 1.14(3H,
d, J=6.41Hz)
【0074】化合物k 314mg(0.95ミリモル)を塩化メ
チレン3mlに溶解し、トリエチルアミン160mg(1.58ミリ
モル)とt−ブチルジメチルクロロシラン215mg(1.43ミ
リモル)を加え、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン
の存在下、室温で16時間攪拌した。反応液を飽和食塩
水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3 v/
v)で精製し、無色油状の(±)−{〔1−メチル−〔2
−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミノ〕
〔(2−t−ブチルジメチルシロキシ)エチルアミノ〕
メチレン}プロパンジニトリル(化合物l)243mg(収
率57.6%)を得た。
チレン3mlに溶解し、トリエチルアミン160mg(1.58ミリ
モル)とt−ブチルジメチルクロロシラン215mg(1.43ミ
リモル)を加え、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン
の存在下、室温で16時間攪拌した。反応液を飽和食塩
水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3 v/
v)で精製し、無色油状の(±)−{〔1−メチル−〔2
−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミノ〕
〔(2−t−ブチルジメチルシロキシ)エチルアミノ〕
メチレン}プロパンジニトリル(化合物l)243mg(収
率57.6%)を得た。
【0075】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.17, 6.83(各々
2H, 各々d, J=8.63Hz), 6.31(2H, m), 4.44(2H, s),
3.88(1H, m), 3.76(3H, s), 3.49(4H, m), 3.24(2H,
m), 1.09(3H, d, J=5.92Hz), 0.87(9H, s), 0.06(6H,
s)
2H, 各々d, J=8.63Hz), 6.31(2H, m), 4.44(2H, s),
3.88(1H, m), 3.76(3H, s), 3.49(4H, m), 3.24(2H,
m), 1.09(3H, d, J=5.92Hz), 0.87(9H, s), 0.06(6H,
s)
【0076】化合物l 240mg(0.54ミリモル)を塩化メ
チレン2mlと水 0.1mlの混合溶媒に溶解し、氷冷下、2,
3 −ジクロロ−5,6 −ジシアノ−p−ベンゾキノン150m
g(0.66ミリモル)を加えた。反応液を室温で17時間攪
拌後、不溶物を濾去し、濾液を飽和食塩水で洗浄した。
有機層を減圧で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1 v
/v)で精製することにより、無色結晶の(±)−{〔1
−メチル−(2−ヒドロキシ)エチルアミノ〕〔(2−
t−ブチルジメチルシロキシ)エチルアミノ〕メチレ
ン}プロパンジニトリル(化合物m) 141mg(収率80.6
%)を得た。
チレン2mlと水 0.1mlの混合溶媒に溶解し、氷冷下、2,
3 −ジクロロ−5,6 −ジシアノ−p−ベンゾキノン150m
g(0.66ミリモル)を加えた。反応液を室温で17時間攪
拌後、不溶物を濾去し、濾液を飽和食塩水で洗浄した。
有機層を減圧で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1 v
/v)で精製することにより、無色結晶の(±)−{〔1
−メチル−(2−ヒドロキシ)エチルアミノ〕〔(2−
t−ブチルジメチルシロキシ)エチルアミノ〕メチレ
ン}プロパンジニトリル(化合物m) 141mg(収率80.6
%)を得た。
【0077】融点: 135.5−136 ℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.52(1H, bt, J=5.7Hz), 6.
34(1H, bt, J=5.1Hz),3.91(1H, m), 3.62(2H, m), 3.3
0(4H, m), 3.12(1H, bs), 1.07(3H, d, J=6.39Hz), 0.
79(9H, s), 0.12(6H, s)
34(1H, bt, J=5.1Hz),3.91(1H, m), 3.62(2H, m), 3.3
0(4H, m), 3.12(1H, bs), 1.07(3H, d, J=6.39Hz), 0.
79(9H, s), 0.12(6H, s)
【0078】化合物m 9.0g(27.69ミリモル)をピリジ
ン120mlに溶解し、氷冷下、メタンスルホニルクロライ
ド 4.3ml(55.58ミリモル)を滴下した。反応混合物を1
時間攪拌した後、溶媒を減圧で留去した。残渣に塩化メ
チレンを加え、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水の順
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧で留去し、残渣をテトラヒドロフラン 100mlに溶解
し、ジアザビシクロウンデセン(DBU)6.31g(41.51
ミリモル)のテトラヒドロフラン20ml溶液を氷冷下に
て滴下した。反応液を1時間攪拌後、溶媒を減圧で留去
し、残渣を塩化メチレンに溶解し、飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去した。次いで、残渣をメタノール 100mlに溶解しp−
トルエンスルホン酸1水和物526mg(2.77ミリモル)を添
加後、室温で 6.5時間攪拌した。反応混合物を中和した
後、減圧で濃縮し、残渣に水を加え析出した白色結晶を
濾取することにより(±)−〔1−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−メチル−2−イミダゾリジニリデン〕プロ
パンジニトリル(化合物n)4.78g(化合物mよりの収
率89.8%)を得た。
ン120mlに溶解し、氷冷下、メタンスルホニルクロライ
ド 4.3ml(55.58ミリモル)を滴下した。反応混合物を1
時間攪拌した後、溶媒を減圧で留去した。残渣に塩化メ
チレンを加え、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水の順
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧で留去し、残渣をテトラヒドロフラン 100mlに溶解
し、ジアザビシクロウンデセン(DBU)6.31g(41.51
ミリモル)のテトラヒドロフラン20ml溶液を氷冷下に
て滴下した。反応液を1時間攪拌後、溶媒を減圧で留去
し、残渣を塩化メチレンに溶解し、飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去した。次いで、残渣をメタノール 100mlに溶解しp−
トルエンスルホン酸1水和物526mg(2.77ミリモル)を添
加後、室温で 6.5時間攪拌した。反応混合物を中和した
後、減圧で濃縮し、残渣に水を加え析出した白色結晶を
濾取することにより(±)−〔1−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−メチル−2−イミダゾリジニリデン〕プロ
パンジニトリル(化合物n)4.78g(化合物mよりの収
率89.8%)を得た。
【0079】融点:76.0−77.0℃ NMR(DMSO−d6 ) δ(ppm) : 7.95(1H, bs), 4.89(1H,
m), 3.87(2H, m), 3.34(4H, m), 3.29(1H, bt), 1.17(3
H, d, J=5.82Hz)
m), 3.87(2H, m), 3.34(4H, m), 3.29(1H, bt), 1.17(3
H, d, J=5.82Hz)
【0080】以下、化合物nを実施例1における化合物
bから化合物1への方法と同様に処理することにより淡
黄色油状の化合物4を得た。 1シュウ酸塩・0.5 水和物の融点: 169.5−173.0 ℃ 元素分析:C20H28N6 O・(CO2 H)2 ・0.5 H2
Oとして 計算値(%);C 56.52 ,H 6.68,N 17.98 実測値(%);C 56.46 ,H 6.71,N 18.26 MS(m/z):368(M+ ) NMR(D2 O;1シュウ酸塩・ 0.5水和物)δ(ppm)
: 6.75, 6.72(各々1H,各々d, J=3.29Hz), 4.38(2H,
s), 4.35(2H, s), 4.07(1H, m), 3.94(2H, m),3.89(1H,
m), 3.48(2H, bd, J=12.09Hz), 3.37(3H, m), 2.96
(2H, bt, J=11.91, 12.45Hz), 1.85(6H, m), 1.25(3
H, d, J=6.23Hz) IR(KBr;cm-1) :2200, 2160
bから化合物1への方法と同様に処理することにより淡
黄色油状の化合物4を得た。 1シュウ酸塩・0.5 水和物の融点: 169.5−173.0 ℃ 元素分析:C20H28N6 O・(CO2 H)2 ・0.5 H2
Oとして 計算値(%);C 56.52 ,H 6.68,N 17.98 実測値(%);C 56.46 ,H 6.71,N 18.26 MS(m/z):368(M+ ) NMR(D2 O;1シュウ酸塩・ 0.5水和物)δ(ppm)
: 6.75, 6.72(各々1H,各々d, J=3.29Hz), 4.38(2H,
s), 4.35(2H, s), 4.07(1H, m), 3.94(2H, m),3.89(1H,
m), 3.48(2H, bd, J=12.09Hz), 3.37(3H, m), 2.96
(2H, bt, J=11.91, 12.45Hz), 1.85(6H, m), 1.25(3
H, d, J=6.23Hz) IR(KBr;cm-1) :2200, 2160
【0081】実施例5 (−)−{1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−4−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
5) 実施例4の方法に準じ、化合物IIと(+)−〔1−メチ
ル−2−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミン
より淡黄色油状の化合物5を得た。
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−4−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
5) 実施例4の方法に準じ、化合物IIと(+)−〔1−メチ
ル−2−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミン
より淡黄色油状の化合物5を得た。
【0082】1.5シュウ酸塩の融点: 154−154.5 ℃ 元素分析:C20H28N6 O・1.5(CO2 H)2 として 計算値(%);C 54.86 , H 6.21,N 16.69 実測値(%);C 54.92 ,H 6.39,N 17.13 MS(m/z):368(M+ ) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160 旋光度:〔α〕D 20=−4.5 (c=0.5, H2 O)
【0083】実施例6 (+)−{1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−4−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
6) 実施例4の方法に準拠し、化合物IIと(−)−〔1−メ
チル−2−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミ
ンより淡黄色油状の化合物6を得た。 2フマル酸塩の融点: 141−143 ℃ 元素分析:C20H28N6 O・2C4 H4 O4 として 計算値(%);C 55.99 , H 6.04,N 13.99 実測値(%);C 56.06 ,H 6.24,N 14.08 MS(m/z):368(M+ ) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160 旋光度:〔α〕D 20=+1.8 (c=0.5, H2 O)
フラニル)メチルアミノ〕エチル〕−4−メチル−2−
イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
6) 実施例4の方法に準拠し、化合物IIと(−)−〔1−メ
チル−2−(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミ
ンより淡黄色油状の化合物6を得た。 2フマル酸塩の融点: 141−143 ℃ 元素分析:C20H28N6 O・2C4 H4 O4 として 計算値(%);C 55.99 , H 6.04,N 13.99 実測値(%);C 56.06 ,H 6.24,N 14.08 MS(m/z):368(M+ ) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160 旋光度:〔α〕D 20=+1.8 (c=0.5, H2 O)
【0084】実施例7 (±)−{1−〔2−〔〔2−(5−ピペリジノメチル
−2−フラニル)エチル〕アミノ〕エチル〕−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物7) 5−ピペリジノメチルフルフラール 3.2g(16.58ミリモ
ル)を無水テトラヒドロフラン65mlに溶解し、系内を
窒素で置換した後に−60℃に冷却した。臭化メチルマ
グネシウムジエチルエーテル溶液(3M)10ml(30.0
ミリモル)を加え、1時間かけて0℃まで昇温した。反
応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を添加後、テトラヒ
ドロフランを減圧で留去し、残渣に水を加え、10N水
酸化ナトリウム水溶液でpHを13に調製した。酢酸エ
チルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去し、残渣を
減圧蒸留(150℃; 0.5mmHg) することにより、無色
油状の1−(5−ピペリジノメチル−2−フラン)エタ
ノール(化合物o)2.94g(収率84.7%)を得た。
−2−フラニル)エチル〕アミノ〕エチル〕−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物7) 5−ピペリジノメチルフルフラール 3.2g(16.58ミリモ
ル)を無水テトラヒドロフラン65mlに溶解し、系内を
窒素で置換した後に−60℃に冷却した。臭化メチルマ
グネシウムジエチルエーテル溶液(3M)10ml(30.0
ミリモル)を加え、1時間かけて0℃まで昇温した。反
応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を添加後、テトラヒ
ドロフランを減圧で留去し、残渣に水を加え、10N水
酸化ナトリウム水溶液でpHを13に調製した。酢酸エ
チルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去し、残渣を
減圧蒸留(150℃; 0.5mmHg) することにより、無色
油状の1−(5−ピペリジノメチル−2−フラン)エタ
ノール(化合物o)2.94g(収率84.7%)を得た。
【0085】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.07(2H, s), 4.
85(1H, q), 3.45(2H, s), 2.67(1H, bs), 2.42(4H, m),
1.54(6H, m), 1.51(3H, d)
85(1H, q), 3.45(2H, s), 2.67(1H, bs), 2.42(4H, m),
1.54(6H, m), 1.51(3H, d)
【0086】化合物o 2.86g(13.68ミリモル)をクロロ
ホルム100mlに溶解し、活性二酸化マンガン44g
(505.75ミリモル)を加え室温で2日間激しく攪拌し
た。不溶物を濾去し、濾液を減圧で濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=20:1 v/v)で精製することにより、淡黄色油
状の5−ピペリジノメチル−2−アセチルフラン(化合
物p)2.48g(87.6%)を得た。
ホルム100mlに溶解し、活性二酸化マンガン44g
(505.75ミリモル)を加え室温で2日間激しく攪拌し
た。不溶物を濾去し、濾液を減圧で濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=20:1 v/v)で精製することにより、淡黄色油
状の5−ピペリジノメチル−2−アセチルフラン(化合
物p)2.48g(87.6%)を得た。
【0087】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.13, 6.34(各々
1H,各々d, J=3.15Hz), 3.62(2H,s), 2.44(3H, s),
2.42(4H, m), 1.50(6H, m)
1H,各々d, J=3.15Hz), 3.62(2H,s), 2.44(3H, s),
2.42(4H, m), 1.50(6H, m)
【0088】化合物p 2.48g(11.98ミリモル)と〔1−
(2−アミノエチル)−2−イミダゾリジニリデン〕プ
ロパンジニトリル1/2フマル酸塩2.81g(11.96ミリモ
ル)とトリエチルアミン 3.5ml(25.16ミリモル)の混合
物にエタノール50mlを加え、48時間加熱還流した。
反応液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム910mg(23.95
ミリモル)を徐々に加え、全量添加後1時間攪拌した。
反応液を減圧で濃縮し、残渣に塩化メチレンを加え飽和
食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(アセトン)で精製し、淡黄色油状の化合物
7 793mg(収率18.0%)を得た。
(2−アミノエチル)−2−イミダゾリジニリデン〕プ
ロパンジニトリル1/2フマル酸塩2.81g(11.96ミリモ
ル)とトリエチルアミン 3.5ml(25.16ミリモル)の混合
物にエタノール50mlを加え、48時間加熱還流した。
反応液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム910mg(23.95
ミリモル)を徐々に加え、全量添加後1時間攪拌した。
反応液を減圧で濃縮し、残渣に塩化メチレンを加え飽和
食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(アセトン)で精製し、淡黄色油状の化合物
7 793mg(収率18.0%)を得た。
【0089】1.5 シュウ酸塩・0.5 水和物の融点:94.5
−96.0℃ 元素分析:C20H28N6 O・1.5(CO2 H)2 ・0.5 H
2 Oとして 計算値(%);C 53.90 , H 6.29,N 16.40 実測値(%);C 53.81 ,H 6.11,N 16.57 MS(m/z):368(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.08(2H, s), 5.93(1H, bs),
3.71(7H, m), 3.52(2H,s), 2.87(2H, t, J=6.1Hz),
2.44(4H, m), 1.54(6H, m), 1.41(3H, d, J=6.1Hz) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
−96.0℃ 元素分析:C20H28N6 O・1.5(CO2 H)2 ・0.5 H
2 Oとして 計算値(%);C 53.90 , H 6.29,N 16.40 実測値(%);C 53.81 ,H 6.11,N 16.57 MS(m/z):368(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.08(2H, s), 5.93(1H, bs),
3.71(7H, m), 3.52(2H,s), 2.87(2H, t, J=6.1Hz),
2.44(4H, m), 1.54(6H, m), 1.41(3H, d, J=6.1Hz) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0090】実施例8 (±)−{1−〔2−〔〔5−(1−ピペリジノエチ
ル)−2−フラニル〕メチルアミノ〕エチル−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物8) 実施例7において、化合物p 2.48gと〔1−(2−ア
ミノメチル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジ
ニトリル 1/2 フマル酸塩 2.81gとトリエチルアミン
3.5mlの代わりに5−(1−ピペリジノエチル)フルフ
ラール1.93g(9.32ミリモル)と〔1−(2−アミノエ
チル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリ
ル 1/2 フマル酸塩2.08g(8.85ミリモル)とトリエチ
ルアミン2.6ml(18.7ミリモル)を用いる以外は実施例7
と同様にして淡黄色油状の化合物82.95g(収率90.5
%)を得た。
ル)−2−フラニル〕メチルアミノ〕エチル−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物8) 実施例7において、化合物p 2.48gと〔1−(2−ア
ミノメチル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジ
ニトリル 1/2 フマル酸塩 2.81gとトリエチルアミン
3.5mlの代わりに5−(1−ピペリジノエチル)フルフ
ラール1.93g(9.32ミリモル)と〔1−(2−アミノエ
チル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリ
ル 1/2 フマル酸塩2.08g(8.85ミリモル)とトリエチ
ルアミン2.6ml(18.7ミリモル)を用いる以外は実施例7
と同様にして淡黄色油状の化合物82.95g(収率90.5
%)を得た。
【0091】2シュウ酸塩・ 0.5水和物の融点: 133.5
−134℃ 元素分析:C20H28N6 O・2(CO2 H)2 ・0.5 H2
Oとして 計算値(%);C 51.70 , H 5.97,N 15.07 実測値(%);C 51.55 ,H 6.12,N 14.95 MS(m/z):368(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.35(1H, bs), 6.12, 6.03(各
々1H, 各々d, J=3.08Hz), 3.78(2H, s), 3.66(7H, m),
2.91(2H, t, J=6.04, 6.26Hz), 2.37(4H, m),1.97(1
H, bs), 1.52(6H, m), 1.38(3H, d, J=7.03Hz) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
−134℃ 元素分析:C20H28N6 O・2(CO2 H)2 ・0.5 H2
Oとして 計算値(%);C 51.70 , H 5.97,N 15.07 実測値(%);C 51.55 ,H 6.12,N 14.95 MS(m/z):368(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.35(1H, bs), 6.12, 6.03(各
々1H, 各々d, J=3.08Hz), 3.78(2H, s), 3.66(7H, m),
2.91(2H, t, J=6.04, 6.26Hz), 2.37(4H, m),1.97(1
H, bs), 1.52(6H, m), 1.38(3H, d, J=7.03Hz) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0092】実施例9 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−フェニル−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物9) 化合物II 5.2g(30.59ミリモル)とアニリン3.0g(32.26
ミリモル)とジアザビシクロウンデセン(DBU)7.0g
(46.06ミリモル)の混合物をテトラヒドロフラン60mlに
溶解し、3時間加熱還流した。反応液を氷水50mlに注
ぎ、塩化メチレンで抽出し、1N塩酸、飽和重曹水、飽
和食塩水の順で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧で留去し、得られた粗結晶をエタノール
から再結晶することにより、〔(メチルチオ)(フェニ
ルアミノ)メチレン〕プロパンジニトリル(化合物q)
3.85g(収率58.5%)を赤褐色針状晶として得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−フェニル−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物9) 化合物II 5.2g(30.59ミリモル)とアニリン3.0g(32.26
ミリモル)とジアザビシクロウンデセン(DBU)7.0g
(46.06ミリモル)の混合物をテトラヒドロフラン60mlに
溶解し、3時間加熱還流した。反応液を氷水50mlに注
ぎ、塩化メチレンで抽出し、1N塩酸、飽和重曹水、飽
和食塩水の順で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧で留去し、得られた粗結晶をエタノール
から再結晶することにより、〔(メチルチオ)(フェニ
ルアミノ)メチレン〕プロパンジニトリル(化合物q)
3.85g(収率58.5%)を赤褐色針状晶として得た。
【0093】融点: 172.5−174 ℃ NMR(DMSO−d6 ) δ(ppm) : 10.46(1H, bs), 7.25(5H,
m), 2.48(3H, s) 化合物q 4.0g(18.6ミリモル)と、エタノールアミン1.
13g(18.52ミリモル)の混合物を水流アスピレーターで
吸引しながら80℃で 1.5時間加熱した。反応混合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=20:1 v/v )で精製することにより、淡
黄色油状の{(フェニルアミノ)〔(2−ヒドロキシ)
エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル(化合物
r)1.58g(収率37.4%)を得た。
m), 2.48(3H, s) 化合物q 4.0g(18.6ミリモル)と、エタノールアミン1.
13g(18.52ミリモル)の混合物を水流アスピレーターで
吸引しながら80℃で 1.5時間加熱した。反応混合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=20:1 v/v )で精製することにより、淡
黄色油状の{(フェニルアミノ)〔(2−ヒドロキシ)
エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル(化合物
r)1.58g(収率37.4%)を得た。
【0094】NMR(DMSO−d6 ) δ(ppm) : 9.32(1H, b
s), 7.71(1H, bt), 7.18(5H, m), 5.07(1H, bt), 3.52
(2H, m), 3.31(2H, m)
s), 7.71(1H, bt), 7.18(5H, m), 5.07(1H, bt), 3.52
(2H, m), 3.31(2H, m)
【0095】化合物r 1.5g(6.58ミリモル)をピリジン
15mlに溶解し、氷冷下、メタンスルホニルクロライド1.
0ml(12.93ミリモル)を滴下後、1時間攪拌した。溶媒
を減圧で留去し、残渣に塩化メチレンを加え、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をテトラ
ヒドロフラン10mlに溶解し、氷冷下DBU1.1g(7.24 ミ
リモル)を添加し、0.5時間攪拌した。反応液を減圧で
濃縮し、残渣に塩化メチレンを加え1N塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水の順で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去し得られた粗結晶を2−プロピル
エーテルで洗浄することにより(1−フェニル−2−イ
ミダゾリジニリデン)プロパンジニトリル(化合物s)
1.19g(化合物rよりの収率86.2%)を淡黄色結晶物とし
て得た。
15mlに溶解し、氷冷下、メタンスルホニルクロライド1.
0ml(12.93ミリモル)を滴下後、1時間攪拌した。溶媒
を減圧で留去し、残渣に塩化メチレンを加え、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をテトラ
ヒドロフラン10mlに溶解し、氷冷下DBU1.1g(7.24 ミ
リモル)を添加し、0.5時間攪拌した。反応液を減圧で
濃縮し、残渣に塩化メチレンを加え1N塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水の順で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去し得られた粗結晶を2−プロピル
エーテルで洗浄することにより(1−フェニル−2−イ
ミダゾリジニリデン)プロパンジニトリル(化合物s)
1.19g(化合物rよりの収率86.2%)を淡黄色結晶物とし
て得た。
【0096】融点: 205−206 ℃ NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ(ppm) : 7.68(1H, bs),
7.34(5H, m), 4.02(2H, m), 3.71(2H, m)
7.34(5H, m), 4.02(2H, m), 3.71(2H, m)
【0097】化合物s 1.1g(5.24 ミリモル)をジメチ
ルホルムアミド50mlに溶解し、氷冷下、60%水素化ナ
トリウム270mg(6.75ミリモル)を添加した。全量添加
後、室温で 0.5時間攪拌し、1−ブロモー2−クロロエ
タン4.4ml(52.83 ミリモル)を加え、80℃で20時間
加熱した。反応液に氷水5mlを加え溶媒を減圧で留去し
た。残渣に塩化メチレンを加え、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=50:1 v/v)で精製すること
により〔1−(2−クロロエチル)−3−フェニル−2
−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリル(化合物
t)1.12g(78.3%)を白色結晶物として得た。
ルホルムアミド50mlに溶解し、氷冷下、60%水素化ナ
トリウム270mg(6.75ミリモル)を添加した。全量添加
後、室温で 0.5時間攪拌し、1−ブロモー2−クロロエ
タン4.4ml(52.83 ミリモル)を加え、80℃で20時間
加熱した。反応液に氷水5mlを加え溶媒を減圧で留去し
た。残渣に塩化メチレンを加え、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=50:1 v/v)で精製すること
により〔1−(2−クロロエチル)−3−フェニル−2
−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリル(化合物
t)1.12g(78.3%)を白色結晶物として得た。
【0098】融点: 168.5− 170℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.32(5H, m), 3.94(8H, m)
【0099】化合物t 1.1g(4.04ミリモル)と、アジ化
ナトリウム 1.3g(20.0ミリモル)の混合物をジメチルホ
ルムアミド10ml中80℃で7時間加熱した。溶媒を減
圧で留去し、残渣に塩化メチレンを加え飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で
留去し、得られた粗結晶を酢酸エチル/2−プロピルエ
ーテルで洗浄することにより〔1−(2−アジドエチ
ル)−3−フェニル−2−イミダゾリジニリデン〕プロ
パンジニトリル(化合物u)1.06g(収率93.8%)を白色
結晶物として得た。
ナトリウム 1.3g(20.0ミリモル)の混合物をジメチルホ
ルムアミド10ml中80℃で7時間加熱した。溶媒を減
圧で留去し、残渣に塩化メチレンを加え飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で
留去し、得られた粗結晶を酢酸エチル/2−プロピルエ
ーテルで洗浄することにより〔1−(2−アジドエチ
ル)−3−フェニル−2−イミダゾリジニリデン〕プロ
パンジニトリル(化合物u)1.06g(収率93.8%)を白色
結晶物として得た。
【0100】融点: 113.5− 115℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.29(5H, m), 3.91(4H, m),
3.79(4H, m)
3.79(4H, m)
【0101】以下、実施例1の化合物dから化合物lへ
の方法に準じ淡黄色油状の化合物9を得た。 1.5 シュウ酸塩の融点: 104−106 ℃ 元素分析:C25H30N6 O・ 1.5(CO2 H)2 として 計算値(%);C 59.46 , H 5.88,N 14.86 実測値(%);C 59.25 ,H 6.01,N 14.75 MS(m/z):430(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.29(5H, m), 6.11(2H, s),
3.86(4H, m), 3.79(2H, s), 3.73(2H, t, J=6.2Hz),
3.48(2H, s), 2.98(2H, t, J=6.2Hz),2.43(4H, m), 1.
54(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2155
の方法に準じ淡黄色油状の化合物9を得た。 1.5 シュウ酸塩の融点: 104−106 ℃ 元素分析:C25H30N6 O・ 1.5(CO2 H)2 として 計算値(%);C 59.46 , H 5.88,N 14.86 実測値(%);C 59.25 ,H 6.01,N 14.75 MS(m/z):430(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.29(5H, m), 6.11(2H, s),
3.86(4H, m), 3.79(2H, s), 3.73(2H, t, J=6.2Hz),
3.48(2H, s), 2.98(2H, t, J=6.2Hz),2.43(4H, m), 1.
54(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2155
【0102】実施例10 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(4−メチルフェニ
ル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル
(化合物10) 実施例9に記載した方法に準じ、p−トルイジン4.4g(4
1.12ミリモル)と化合物II 7.0g(41.18 ミリモル)よ
り、〔1−(2−アジドエチル)−3−(4−メチルフ
ェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニト
リル2.2g(18.2 %;6工程)を白色結晶として得た。次
いで、このものを実施例1に記載した化合物dから化合
物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄色油状
の化合物10を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(4−メチルフェニ
ル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル
(化合物10) 実施例9に記載した方法に準じ、p−トルイジン4.4g(4
1.12ミリモル)と化合物II 7.0g(41.18 ミリモル)よ
り、〔1−(2−アジドエチル)−3−(4−メチルフ
ェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニト
リル2.2g(18.2 %;6工程)を白色結晶として得た。次
いで、このものを実施例1に記載した化合物dから化合
物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄色油状
の化合物10を得た。
【0103】2シュウ酸塩・0.5 水和物の融点: 151−
152.5 ℃ 元素分析:C26H32N6 O・ 1.5(CO2 H)2 ・0.5
H2 Oとして 計算値(%);C 56.86 , H 5.89,N 13.26 実測値(%);C 56.59 ,H 5.94,N 13.16 MS(m/z):444(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.18(4H, m), 6.12(2H, s),
3.84(4H, m), 3.80(2H, s), 3.73(2H, t, J=6.04Hz),
3.47(2H, s), 2.98(2H, t, J =6.04Hz), 2.39(4H, m),
2.36(3H, s), 1.88(1H, bs), 1.50(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
152.5 ℃ 元素分析:C26H32N6 O・ 1.5(CO2 H)2 ・0.5
H2 Oとして 計算値(%);C 56.86 , H 5.89,N 13.26 実測値(%);C 56.59 ,H 5.94,N 13.16 MS(m/z):444(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.18(4H, m), 6.12(2H, s),
3.84(4H, m), 3.80(2H, s), 3.73(2H, t, J=6.04Hz),
3.47(2H, s), 2.98(2H, t, J =6.04Hz), 2.39(4H, m),
2.36(3H, s), 1.88(1H, bs), 1.50(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0104】実施例11 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−メチルフェニ
ル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル
(化合物11) 実施例9に記載した方法に準じ、m−トルイジン3.15g
(29.44 ミリモル)と化合物II 5.0g(29.41 ミリモル)
より、〔1−(2−アジドエチル)−3−(3−メチル
フェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニ
トリル0.8g(9.3%;6工程)を白色結晶物として得た。
次いで、このものを実施例1に記載した化合物dから化
合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄色油
状の化合物11を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−メチルフェニ
ル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル
(化合物11) 実施例9に記載した方法に準じ、m−トルイジン3.15g
(29.44 ミリモル)と化合物II 5.0g(29.41 ミリモル)
より、〔1−(2−アジドエチル)−3−(3−メチル
フェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニ
トリル0.8g(9.3%;6工程)を白色結晶物として得た。
次いで、このものを実施例1に記載した化合物dから化
合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄色油
状の化合物11を得た。
【0105】1.5 シュウ酸塩の融点: 132−134 ℃ 元素分析:C26H32N6 O・ 1.5(CO2 H)2 として 計算値(%);C 60.09 , H 6.09,N 14.50 実測値(%);C 59.94 ,H 6.37,N 14.29 MS(m/z):444(M+ ) NMR (D2 O ; 1.5 シュウ酸塩)δ(ppm) : 7.29(4H, m),
6.75(2H, s), 4.42(2H,s), 4.35(2H, s), 4.03(4H,
m), 3.87(2H, m), 3.47(4H, m), 2.97(2H, m), 2.36(3
H, s), 1.85(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
6.75(2H, s), 4.42(2H,s), 4.35(2H, s), 4.03(4H,
m), 3.87(2H, m), 3.47(4H, m), 2.97(2H, m), 2.36(3
H, s), 1.85(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0106】実施例12 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(4−メトキシフェ
ニル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物12) 実施例9に記載した方法に準じ、p−アニシジン5.1g(4
1.46ミリモル)と化合物II 7.0g(41.18ミリモル)よ
り、〔1−(2−アジドエチル)−3−(4−メトキシ
フェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニ
トリル3.73g(29.3 %;6工程)を白色結晶物として得
た。次いで、このものを実施例1に記載した化合物dか
ら化合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄
色油状の化合物12を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(4−メトキシフェ
ニル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物12) 実施例9に記載した方法に準じ、p−アニシジン5.1g(4
1.46ミリモル)と化合物II 7.0g(41.18ミリモル)よ
り、〔1−(2−アジドエチル)−3−(4−メトキシ
フェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニ
トリル3.73g(29.3 %;6工程)を白色結晶物として得
た。次いで、このものを実施例1に記載した化合物dか
ら化合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄
色油状の化合物12を得た。
【0107】1.5 シュウ酸塩・0.5 水和物の融点: 128
− 129℃ 元素分析:C26H32N6 O2 ・ 1.5(CO2 H)2 ・0.
5 H2 Oとして 計算値(%);C 57.61 , H 6.00,N 13.90 実測値(%);C 57.76 ,H 6.14,N 14.03 MS(m/z):460(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.15, 6.86(各々2H, 各々d, J
=8.89Hz), 6.08(2H, s), 3.77(3H, s), 3.76(4H, m),
3.75(2H, s), 3.71(2H, t, J=5.91Hz), 3.45(2H, s),
2.96(2H, t, J=5.92Hz), 2.36(4H, m), 1.50(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
− 129℃ 元素分析:C26H32N6 O2 ・ 1.5(CO2 H)2 ・0.
5 H2 Oとして 計算値(%);C 57.61 , H 6.00,N 13.90 実測値(%);C 57.76 ,H 6.14,N 14.03 MS(m/z):460(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.15, 6.86(各々2H, 各々d, J
=8.89Hz), 6.08(2H, s), 3.77(3H, s), 3.76(4H, m),
3.75(2H, s), 3.71(2H, t, J=5.91Hz), 3.45(2H, s),
2.96(2H, t, J=5.92Hz), 2.36(4H, m), 1.50(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0108】実施例13 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−メトキシフェ
ニル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物13) 実施例9に記載した方法に準じ、m−アニジン3.62g(2
9.43 ミリモル)と化合物II 5.0g(29.41 ミリモル)よ
り、〔1−(2−アジドエチル)−3−(3−メトキシ
フェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニ
トリル1.28g(14.1%;6工程)を淡褐色結晶物として得
た。次いで、このものを実施例1に記載した化合物dか
ら化合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄
色油状の化合物13を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−メトキシフェ
ニル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物13) 実施例9に記載した方法に準じ、m−アニジン3.62g(2
9.43 ミリモル)と化合物II 5.0g(29.41 ミリモル)よ
り、〔1−(2−アジドエチル)−3−(3−メトキシ
フェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニ
トリル1.28g(14.1%;6工程)を淡褐色結晶物として得
た。次いで、このものを実施例1に記載した化合物dか
ら化合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄
色油状の化合物13を得た。
【0109】1.5 シュウ酸塩の融点: 127.5−129 ℃ 元素分析:C26H32N6 O2 ・1.5(CO2 H)2 として 計算値(%);C 58.48 , H 5.92,N 14.11 実測値(%);C 58.23 ,H 6.24,N 14.15 MS(m/z):4 60(M+ ) NMR (D2 O ; 1.5 シュウ酸塩)δ(ppm) : 7.43(1H, t,
J=8.24, 7.88Hz), 7.01(3H, m), 6.75(2H, s), 4.42
(2H, s), 4.35(2H, s), 4.03(4H, m), 3.88(2H,m), 3.8
5(3H, s), 3.48(2H, m), 3.46(2H, t, J=6.78Hz), 2.9
7(2H, m), 1.86(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
J=8.24, 7.88Hz), 7.01(3H, m), 6.75(2H, s), 4.42
(2H, s), 4.35(2H, s), 4.03(4H, m), 3.88(2H,m), 3.8
5(3H, s), 3.48(2H, m), 3.46(2H, t, J=6.78Hz), 2.9
7(2H, m), 1.86(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0110】実施例14 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(2−メトキシフェ
ニル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物14) 実施例9に記載した方法に準じ、o−アニシジン7.24g
(58.86 ミリモル)と化合物II 10.0g(58.82ミリモル)
より、〔1−(2−アジドエチル)−3−(2−メトキ
シフェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジ
ニトリル3.04g(16.7%;6工程)を白色結晶物として得
た。次いで、このものを実施例1に記載した化合物dか
ら化合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄
色油状の化合物14を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(2−メトキシフェ
ニル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物14) 実施例9に記載した方法に準じ、o−アニシジン7.24g
(58.86 ミリモル)と化合物II 10.0g(58.82ミリモル)
より、〔1−(2−アジドエチル)−3−(2−メトキ
シフェニル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジ
ニトリル3.04g(16.7%;6工程)を白色結晶物として得
た。次いで、このものを実施例1に記載した化合物dか
ら化合物lへの方法に準じ反応させることにより、淡黄
色油状の化合物14を得た。
【0111】1.5 シュウ酸塩・1水和物の融点: 132−
136 ℃ 元素分析:C26H32N6 O2 ・1.5(CO2 H)2 ・H2
Oとして 計算値(%);C 56.76 , H 6.08,N 13.70 実測値(%);C 57.00 ,H 6.03,N 13.51 MS(m/z):4 60(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.24(2H, m), 6.96(2H, m),
6.08(2H, s), 3.87(3H, s), 3.81(2H, s), 3.75(6H,
m), 3.44(2H, s), 2.97(2H, t, J=5.99Hz), 2.39(4H,
m), 1.52(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
136 ℃ 元素分析:C26H32N6 O2 ・1.5(CO2 H)2 ・H2
Oとして 計算値(%);C 56.76 , H 6.08,N 13.70 実測値(%);C 57.00 ,H 6.03,N 13.51 MS(m/z):4 60(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.24(2H, m), 6.96(2H, m),
6.08(2H, s), 3.87(3H, s), 3.81(2H, s), 3.75(6H,
m), 3.44(2H, s), 2.97(2H, t, J=5.99Hz), 2.39(4H,
m), 1.52(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0112】実施例15 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−ベンジル−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物15) 〔1−(2−アジドエチル)−2−イミダゾリジニリデ
ン〕プロパンジニトリル(化合物v)4.0g(19.7 ミリモ
ル)をジメチルホルムアミド40mlに溶解し、氷冷下にて
60%水素化ナトリウム946mg(23.65 ミリモル)を加え
た。全量添加後、0.5 時間攪拌し、次いで、α−ブロモ
トルエン2.46ml(20.69ミリモル)を滴下した。反応混合
物を 0.5時間攪拌した後に溶媒を留去し、残渣に酢酸エ
チルを加え飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧で留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=50:1 v/v )で精製し、得られた粗結晶を
2−プロピルエーテルで洗浄することにより、〔1−
(2−アジドエチル)−3−ベンジル−2−イミダゾリ
ジニリデン〕プロパンジニトリル(化合物w)4.47g(7
7.5%)を白色結晶物として得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−ベンジル−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物15) 〔1−(2−アジドエチル)−2−イミダゾリジニリデ
ン〕プロパンジニトリル(化合物v)4.0g(19.7 ミリモ
ル)をジメチルホルムアミド40mlに溶解し、氷冷下にて
60%水素化ナトリウム946mg(23.65 ミリモル)を加え
た。全量添加後、0.5 時間攪拌し、次いで、α−ブロモ
トルエン2.46ml(20.69ミリモル)を滴下した。反応混合
物を 0.5時間攪拌した後に溶媒を留去し、残渣に酢酸エ
チルを加え飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧で留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=50:1 v/v )で精製し、得られた粗結晶を
2−プロピルエーテルで洗浄することにより、〔1−
(2−アジドエチル)−3−ベンジル−2−イミダゾリ
ジニリデン〕プロパンジニトリル(化合物w)4.47g(7
7.5%)を白色結晶物として得た。
【0113】融点:75.5−76℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.28(5H, m), 4.75(2H, s),
3.69(4H, s), 3.56(4H, m)
3.69(4H, s), 3.56(4H, m)
【0114】化合物w 2.0g(6.83ミリモル)をエタノー
ル200ml に溶解し、10%パラジウム−炭素100mg(5w/w
%)を添加し、水素雰囲気下にて室温で1時間攪拌し
た。触媒を濾去後、濾液を減圧で濃縮し、無色油状の
〔1−(2−アミノエチル)−3−ベンジル−2−イミ
ダゾリジニリデン〕プロパンジニトリル(化合物x)1.
78g(97.8%)を得た。
ル200ml に溶解し、10%パラジウム−炭素100mg(5w/w
%)を添加し、水素雰囲気下にて室温で1時間攪拌し
た。触媒を濾去後、濾液を減圧で濃縮し、無色油状の
〔1−(2−アミノエチル)−3−ベンジル−2−イミ
ダゾリジニリデン〕プロパンジニトリル(化合物x)1.
78g(97.8%)を得た。
【0115】0.5 フマル酸塩の融点: 169−170 ℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.27(5H, m), 4.73(2H, s),
3.56(6H, m), 3.01(2H, t, J=6.2Hz), 1.35(2H, bs)
3.56(6H, m), 3.01(2H, t, J=6.2Hz), 1.35(2H, bs)
【0116】化合物x 1.94g(5.96 ミリモル)と5−ピ
ペリジノメチルフルフラール1.16g(6.0 ミリモル)よ
り、実施例1における化合物eから化合物1への方法と
同様にして、淡黄色油状の化合物15 1.85g(69.8%)を
得た。
ペリジノメチルフルフラール1.16g(6.0 ミリモル)よ
り、実施例1における化合物eから化合物1への方法と
同様にして、淡黄色油状の化合物15 1.85g(69.8%)を
得た。
【0117】1.5 シュウ酸塩の融点: 143.5−145 ℃ 元素分析:C26H32N6 O・1.5(CO2 H)2 として 計算値(%);C 60.09 , H 6.09,N 14.50 実測値(%);C 59.78 ,H 6.15,N 14.69 MS(m/z):4 44(M+ ) NMR(DMSO-d6 ;1.5 シュウ酸塩)δ(ppm) : 7.29(5H,
m), 6.54(2H, s), 4.73(2H, s), 4.14(2H, s), 4.07(2
H, s), 3.66(8H, m), 3.07(4H, m), 1.67(6H,m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
m), 6.54(2H, s), 4.73(2H, s), 4.14(2H, s), 4.07(2
H, s), 3.66(8H, m), 3.07(4H, m), 1.67(6H,m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0118】実施例16 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−〔4−(2−メチル
−2−ブテニル)〕−2−イミダゾリジニリデン}プロ
パンジニトリル(化合物16) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g(10 ミ
リモル)と、1−ブロモ−3−メチル−2−ブテン2.24
g(15.03 ミリモル)を反応させることにより、{1−
〔2−アジドエチル〕−3−〔4−(2−メチル−2−
ブテニル)〕−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジ
ニトリルを白色結晶物として2.35g(86.6%)得た。次
いで、このものを実施例15に記載した化合物wから化合
物15への方法と同様にして淡黄色油状の化合物16を得
た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−〔4−(2−メチル
−2−ブテニル)〕−2−イミダゾリジニリデン}プロ
パンジニトリル(化合物16) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g(10 ミ
リモル)と、1−ブロモ−3−メチル−2−ブテン2.24
g(15.03 ミリモル)を反応させることにより、{1−
〔2−アジドエチル〕−3−〔4−(2−メチル−2−
ブテニル)〕−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジ
ニトリルを白色結晶物として2.35g(86.6%)得た。次
いで、このものを実施例15に記載した化合物wから化合
物15への方法と同様にして淡黄色油状の化合物16を得
た。
【0119】2シュウ酸塩の融点: 159.5−161 ℃ 元素分析:C24H35N6 O・2(CO2 H)2 として 計算値(%);C 55.71 , H 6.51,N 13.92 実測値(%);C 55.68 ,H 6.54,N 13.91 MS(m/z):4 23(M+ ) NMR(DMSO-d6 ;2シュウ酸塩)δ(ppm) : 6.56(2H,
s), 5.24(1H, m), 4.10(6H, m), 3.67(8H, m), 3.10(4
H, m), 1.79(3H, s), 1.73(3H, s), 2.89(4H, m), 1.62
(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2155
s), 5.24(1H, m), 4.10(6H, m), 3.67(8H, m), 3.10(4
H, m), 1.79(3H, s), 1.73(3H, s), 2.89(4H, m), 1.62
(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2155
【0120】実施例17 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−〔3−(1−フェニ
ル−1−プロペニル)〕−2−イミダゾリジニリデン}
プロパンジニトリル(化合物17) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.32g(1
1.42ミリモル) と、3−ブロモ−1−フェニル−1−プ
ロペン3.37g (17.1ミリモル) を反応させることによ
り、{1−〔2−アジドエチル〕−3−〔3−(1−フ
ェニル−1−プロペニル)〕−2−イミダゾリジニリデ
ン}プロパンジニトリルを淡黄色油状物として3.34g(9
1.5%) 得た。次いで、このものを実施例15に記載した化
合物wから化合物15への方法と同様にして淡黄色油状の
化合物17を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−〔3−(1−フェニ
ル−1−プロペニル)〕−2−イミダゾリジニリデン}
プロパンジニトリル(化合物17) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.32g(1
1.42ミリモル) と、3−ブロモ−1−フェニル−1−プ
ロペン3.37g (17.1ミリモル) を反応させることによ
り、{1−〔2−アジドエチル〕−3−〔3−(1−フ
ェニル−1−プロペニル)〕−2−イミダゾリジニリデ
ン}プロパンジニトリルを淡黄色油状物として3.34g(9
1.5%) 得た。次いで、このものを実施例15に記載した化
合物wから化合物15への方法と同様にして淡黄色油状の
化合物17を得た。
【0121】1シュウ酸塩・1水和物の融点:147.5
−148℃ 元素分析:C28H34N6 O・(CO2 H) 2 ・H2 Oと
して 計算値(%);C 62.27, H 6.62, N 1
4.52 実測値(%);C 62.12, H 6.51, N 1
4.24 MS(m/z):470(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.33(5H, m), 6.34(2H, m),
6.10(2H, s), 4.32(2H, d, J=6.1Hz), 3.76(2H, s),
3.62(6H, m), 3.47(2H, s), 2.94(2H, t,J=6.2Hz),
2.45(4H, m), 1.63(6H,m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
−148℃ 元素分析:C28H34N6 O・(CO2 H) 2 ・H2 Oと
して 計算値(%);C 62.27, H 6.62, N 1
4.52 実測値(%);C 62.12, H 6.51, N 1
4.24 MS(m/z):470(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.33(5H, m), 6.34(2H, m),
6.10(2H, s), 4.32(2H, d, J=6.1Hz), 3.76(2H, s),
3.62(6H, m), 3.47(2H, s), 2.94(2H, t,J=6.2Hz),
2.45(4H, m), 1.63(6H,m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0122】実施例18 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3,4−ジメトキ
シベンジル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジ
ニトリル(化合物18) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、3,4−ジメトキシベンジルクロライ
ド(3,4−ジメトキシベンジルアルコールと塩化チオニ
ルから合成)2.8g (15ミリモル) を反応させることに
より、〔1−(2−アジドエチル)−3−(3,4−ジメ
トキシベンジル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパ
ンジニトリルを白色結晶物として3.11g(88.1%) 得た。
次いで、このものを実施例15に記載した化合物wから化
合物15への方法と同様にして淡黄色油状の化合物18を得
た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3,4−ジメトキ
シベンジル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジ
ニトリル(化合物18) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、3,4−ジメトキシベンジルクロライ
ド(3,4−ジメトキシベンジルアルコールと塩化チオニ
ルから合成)2.8g (15ミリモル) を反応させることに
より、〔1−(2−アジドエチル)−3−(3,4−ジメ
トキシベンジル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパ
ンジニトリルを白色結晶物として3.11g(88.1%) 得た。
次いで、このものを実施例15に記載した化合物wから化
合物15への方法と同様にして淡黄色油状の化合物18を得
た。
【0123】1.5シュウ酸塩・0.5水和物の融点:14
9−150℃ 元素分析:C28H36N6 O3 ・1.5(CO2 H) 2 ・H
2 Oとして 計算値(%);C 57.40, H 6.22, N 1
2.96 実測値(%);C 57.56, H 6.00, N 1
2.94 MS(m/z):504(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.85(3H, m), 6.10(2H, s),
4.68(2H, s), 3.88(6H, s), 3.77(2H, s), 3.61(6H,
m), 3.46(2H, s), 2.94(2H, t, J=6.2Hz), 2.41(4H,
m), 1.61(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
9−150℃ 元素分析:C28H36N6 O3 ・1.5(CO2 H) 2 ・H
2 Oとして 計算値(%);C 57.40, H 6.22, N 1
2.96 実測値(%);C 57.56, H 6.00, N 1
2.94 MS(m/z):504(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.85(3H, m), 6.10(2H, s),
4.68(2H, s), 3.88(6H, s), 3.77(2H, s), 3.61(6H,
m), 3.46(2H, s), 2.94(2H, t, J=6.2Hz), 2.41(4H,
m), 1.61(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0124】実施例19 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(4−フルオロベン
ジル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物19) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、4−フルオロベンジルブロマイド2.8
3g (15ミリモル) を反応させることにより、〔1−
(2−アジドエチル)−3−(4−フルオロベンジル)
−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリルを白
色結晶物として2.90g(93.2%) 得た。次いで、このもの
を実施例15に記載した化合物wから化合物15への方法と
同様にして淡黄色油状の化合物19を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(4−フルオロベン
ジル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物19) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、4−フルオロベンジルブロマイド2.8
3g (15ミリモル) を反応させることにより、〔1−
(2−アジドエチル)−3−(4−フルオロベンジル)
−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリルを白
色結晶物として2.90g(93.2%) 得た。次いで、このもの
を実施例15に記載した化合物wから化合物15への方法と
同様にして淡黄色油状の化合物19を得た。
【0125】1.5シュウ酸塩の融点:139−140.5
℃ 元素分析:C26H31N6 OF・1.5(CO2 H) 2 とし
て 計算値(%);C 58.28, H 5.73, N 1
4.06 実測値(%);C 58.28, H 5.72, N 1
4.01 MS(m/z):462(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.11(4H, m), 6.11(2H, s),
4.73(2H, s), 3.78(2H, s), 3.75(6H, m), 3.47(2H,
s), 2.94(2H, t,J=6.2Hz), 2.39(4H, m), 1.55(6H,
m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
℃ 元素分析:C26H31N6 OF・1.5(CO2 H) 2 とし
て 計算値(%);C 58.28, H 5.73, N 1
4.06 実測値(%);C 58.28, H 5.72, N 1
4.01 MS(m/z):462(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.11(4H, m), 6.11(2H, s),
4.73(2H, s), 3.78(2H, s), 3.75(6H, m), 3.47(2H,
s), 2.94(2H, t,J=6.2Hz), 2.39(4H, m), 1.55(6H,
m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0126】実施例20 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−ピコリル)−
2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合
物20) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.6g(1
2.79ミリモル) と、3−ピコリルクロライド(3−ピコ
リルクロライド塩酸塩と炭酸カリウムから合成)2.5g
(19.6ミリモル) を反応させることにより、〔1−(2
−アジドエチル)−3−(3−ピコリル)−2−イミダ
ゾリジニリデン〕プロパンジニトリルを淡黄色油状物と
して1.34g(35.5%) 得た。次いで、このものを実施例15
に記載した化合物wから化合物15への方法と同様にして
淡黄色油状の化合物20を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−ピコリル)−
2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合
物20) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.6g(1
2.79ミリモル) と、3−ピコリルクロライド(3−ピコ
リルクロライド塩酸塩と炭酸カリウムから合成)2.5g
(19.6ミリモル) を反応させることにより、〔1−(2
−アジドエチル)−3−(3−ピコリル)−2−イミダ
ゾリジニリデン〕プロパンジニトリルを淡黄色油状物と
して1.34g(35.5%) 得た。次いで、このものを実施例15
に記載した化合物wから化合物15への方法と同様にして
淡黄色油状の化合物20を得た。
【0127】2シュウ酸塩の融点:154.5−155℃ 元素分析:C25H31N7 O・2(CO2 H) 2 として 計算値(%);C 55.67, H 5.64, N 1
5.67 実測値(%);C 55.75, H 5.88, N 1
5.67 MS(m/z):445(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 8.59(2H, m), 7.71(1H, m),
7.34(1H, m), 6.14(2H, s), 4.80(2H, s), 3.78(2H,
s), 3.62(6H, m), 3.52(2H, s), 2.91(2H,m), 2.44(4H,
m), 1.53(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
5.67 実測値(%);C 55.75, H 5.88, N 1
5.67 MS(m/z):445(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 8.59(2H, m), 7.71(1H, m),
7.34(1H, m), 6.14(2H, s), 4.80(2H, s), 3.78(2H,
s), 3.62(6H, m), 3.52(2H, s), 2.91(2H,m), 2.44(4H,
m), 1.53(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0128】実施例21 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3,4−ジクロロベ
ンジル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニト
リル(化合物21) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.16g(1
0.64ミリモル) と、3,4−ジクロロベンジルクロライド
3.1g(15.86ミリモル) を反応させることにより、〔1
−(2−アジドエチル)−3−(3,4−ジクロロベンジ
ル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリル
を白色油状物として1.22g(31.7%) 得た。次いで、この
ものを実施例15に記載した化合物wから化合物15への方
法と同様にして淡黄色油状の化合物21を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3,4−ジクロロベ
ンジル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニト
リル(化合物21) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.16g(1
0.64ミリモル) と、3,4−ジクロロベンジルクロライド
3.1g(15.86ミリモル) を反応させることにより、〔1
−(2−アジドエチル)−3−(3,4−ジクロロベンジ
ル)−2−イミダゾリジニリデン〕プロパンジニトリル
を白色油状物として1.22g(31.7%) 得た。次いで、この
ものを実施例15に記載した化合物wから化合物15への方
法と同様にして淡黄色油状の化合物21を得た。
【0129】1.5シュウ酸塩・0.5水和物の融点:13
5.5−137℃ 元素分析:C26H30N6 OCl2 ・1.5(CO2 H) 2
・0.5H2 Oとして 計算値(%);C 52.97, H 5.21, N 1
2.78 実測値(%);C 53.11, H 5.31, N 1
2.82 MS(m/z):513(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.32(3H, m), 6.11(2H, s),
4.72(2H, s), 3.78(2H, s), 3.61(6H, m), 3.45(2H,
s), 2.95(2H, t, J=6.2Hz), 2.37(4H, m), 1.48(6H,
m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2155
5.5−137℃ 元素分析:C26H30N6 OCl2 ・1.5(CO2 H) 2
・0.5H2 Oとして 計算値(%);C 52.97, H 5.21, N 1
2.78 実測値(%);C 53.11, H 5.31, N 1
2.82 MS(m/z):513(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.32(3H, m), 6.11(2H, s),
4.72(2H, s), 3.78(2H, s), 3.61(6H, m), 3.45(2H,
s), 2.95(2H, t, J=6.2Hz), 2.37(4H, m), 1.48(6H,
m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2155
【0130】実施例22 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−ベンゾヒドリル−2
−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
22) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、ブロモジフェニルメタン3.7g (15
ミリモル) を反応させることにより、〔1−(2−アジ
ドエチル)−3−ベンゾヒドリル−2−イミダゾリジニ
リデン〕プロパンジニトリルを淡黄色結晶物として1.76
g(47.7%) 得た。次いで、このものを実施例15に記載し
た化合物wから化合物15への方法と同様にして淡黄色油
状の化合物22を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−ベンゾヒドリル−2
−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
22) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、ブロモジフェニルメタン3.7g (15
ミリモル) を反応させることにより、〔1−(2−アジ
ドエチル)−3−ベンゾヒドリル−2−イミダゾリジニ
リデン〕プロパンジニトリルを淡黄色結晶物として1.76
g(47.7%) 得た。次いで、このものを実施例15に記載し
た化合物wから化合物15への方法と同様にして淡黄色油
状の化合物22を得た。
【0131】2シュウ酸塩・0.5水和物の融点:115.
5−116.5℃ 元素分析:C32H36N6 O・2(CO2 H) 2 ・0.5H
2 Oとして 計算値(%);C 60.92, H 5.82, N 1
1.84 実測値(%);C 60.72, H 6.05, N 1
2.11 MS(m/z):520(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.29(10H, m), 6.10(2H, s),
3.77(2H, s), 3.60(7H,m), 3.44(2H, s), 2.95(2H, t,
J=6.19Hz), 2.26(4H, m), 1.44(6H,m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
5−116.5℃ 元素分析:C32H36N6 O・2(CO2 H) 2 ・0.5H
2 Oとして 計算値(%);C 60.92, H 5.82, N 1
1.84 実測値(%);C 60.72, H 6.05, N 1
2.11 MS(m/z):520(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.29(10H, m), 6.10(2H, s),
3.77(2H, s), 3.60(7H,m), 3.44(2H, s), 2.95(2H, t,
J=6.19Hz), 2.26(4H, m), 1.44(6H,m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0132】実施例23 {1−〔2−〔(5−ピペリジノメチル−2−フラニ
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−プロパギル)
−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化
合物23) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、3−クロロプロピン1.12g(15.03ミ
リモル) を反応させることにより、〔1−(2−アジド
エチル)−3−(3−プロパルギル)−2−イミダゾリ
ジニリデン〕プロパンジニトリルを淡褐色油状物として
1.73g(71.8%) 得た。次いで、このものを実施例15に記
載した化合物wから化合物15への方法と同様にして淡黄
色油状の化合物23を得た。
ル)メチルアミノ〕エチル〕−3−(3−プロパギル)
−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化
合物23) 実施例15に記載した方法に準じ、化合物v 2.03g
(10ミリモル) と、3−クロロプロピン1.12g(15.03ミ
リモル) を反応させることにより、〔1−(2−アジド
エチル)−3−(3−プロパルギル)−2−イミダゾリ
ジニリデン〕プロパンジニトリルを淡褐色油状物として
1.73g(71.8%) 得た。次いで、このものを実施例15に記
載した化合物wから化合物15への方法と同様にして淡黄
色油状の化合物23を得た。
【0133】1.5シュウ酸塩・1水和物の融点:アモル
ファスの為測定不可能 元素分析:C22H28N6 O・1.5(CO2 H) 2 ・H2
Oとして 計算値(%);C 55.04, H 6.10, N 1
5.40 実測値(%);C 55.11, H 6.02, N 1
5.51 MS(m/z):392(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.11(2H, s), 4.37(2H, d, J
=2.4Hz), 3.71(9H, m),3.47(2H, s), 2.95(2H, t,J
=6.2Hz), 2.45(4H, m), 1.55(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
ファスの為測定不可能 元素分析:C22H28N6 O・1.5(CO2 H) 2 ・H2
Oとして 計算値(%);C 55.04, H 6.10, N 1
5.40 実測値(%);C 55.11, H 6.02, N 1
5.51 MS(m/z):392(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.11(2H, s), 4.37(2H, d, J
=2.4Hz), 3.71(9H, m),3.47(2H, s), 2.95(2H, t,J
=6.2Hz), 2.45(4H, m), 1.55(6H, m) IR(KBr; cm-1) :2200, 2160
【0134】参考例1 錠剤 常法により次の組成からなる錠剤を作成する。 化合物4 50mg 乳 糖 60mg 馬鈴薯でんぷん 30mg ポリビニルアルコール 2mg ステアリン酸マグネシウム 1mg タール色素 微 量
【0135】参考例2 散剤 常法により次の組成からなる散剤を作成する。 化合物8 100mg 乳 糖 280mg
【0136】参考例3 シロップ剤 常法により次の組成からなる散剤を作成する。 化合物14 50mg 精製白糖 40g p−ヒドロキシ安息香酸エチル 40mg p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 10mg ストロベリーフレーバー 0.1cc これに水を加えて全量100ccとする。
【0137】
【発明の効果】化合物(I)は優れた消化管運動亢進作
用を有する化合物である。
用を有する化合物である。
フロントページの続き 審査官 冨永 保 (56)参考文献 欧州特許出願公開413343(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 405/12 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R 1 は非置換もしくは置換フェニル、非置換も
しくは置換アラルキル、低級アルキニル、低級アルケニ
ルまたはピコリルを表し、R2〜R8は同一もしくは異な
って水素または低級アルキルを表す)で表されるフラン
誘導体またはその薬理学的に許容される塩。 - 【請求項2】 R 1 が非置換もしくは置換フェニル、非置
換もしくは置換アラルキル、低級アルケニルまたはピコ
リルである請求項1記載のフラン誘導体またはその薬理
学的に許容される塩。 - 【請求項3】 R 1 が置換もしくは非置換アラルキルであ
る請求項1記載のフラン誘導体またはその薬理学的に許
容される塩。 - 【請求項4】 R 2 〜R 8 が水素である請求項1〜3記載
のフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3038453A JP3029876B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | フラン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3038453A JP3029876B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | フラン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04279581A JPH04279581A (ja) | 1992-10-05 |
JP3029876B2 true JP3029876B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=12525697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3038453A Expired - Fee Related JP3029876B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | フラン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3029876B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
KR100424933B1 (ko) * | 1995-05-18 | 2004-07-27 | 제리아 신야쿠 고교 가부시키 가이샤 | 아미노티아졸유도체,이를함유하는의약및이화합물의중간체 |
US6121301A (en) * | 1996-10-24 | 2000-09-19 | Zeria Pharmaceutical Co., Ltd. | Substituted benzoylaminothiazole derivatives and drugs containing the same |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP3038453A patent/JP3029876B2/ja not_active Expired - Fee Related
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