JP3028995U - 発光装飾体付き製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾体の少なくとも一部を周期的に発光する
ものにし、商品として陳列した場合によく目立って顧客
の注意をひき、また、使用者等に斬新な趣味感を与えよ
うとするものである。 【解決手段】 周期発光装置ａと装飾部材ｂとからなる
発光装飾体Ａを取り付けてなる鞄類，袋物または靴類等
の発光装飾体付き製品である。その周期発光装置ａとし
ては、比較的緩慢に周期発光する発光パターンを有する
ものとすることが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、鞄類，袋物または靴類等の発光装飾体付き製品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ハンドバッグ等の鞄類，財布等の袋物または短靴等の靴類等各種の製品には、 それらの表面（外面）や引手（取っ手）に様々な装飾を施しているものが多くあ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

その装飾体は、印刷，型押し，刺繍，所要の反射材料あるいは成型品等によっ て、所望の形状，模様，文字，記号またはこれらの結合として表され、それなり の趣味感や美感を醸し出しているが、いずれも静的なものであるにすぎない。

【０００４】 本考案の目的は、その装飾体の少なくとも一部をいわば動的なもの、さらに具 体的には周期的に発光するものにし、これにより、商品として陳列した場合によ く目立って顧客の注意をひき、また、使用者とその周囲の者に従来にはない斬新 な趣味感を与えようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る鞄類，袋物または靴類等の発光装飾体付き製品は、周期発光装置 ａと装飾部材ｂとからなる発光装飾体Ａを取り付けてなるものである。

【０００６】 その周期発光装置ａとしては、比較的緩慢に周期発光する発光パターンを有す るものとすることが好ましい。

【０００７】 周期発光装置ａが、天板４₁ の中央に透孔４₂ を開設したケーシング４に内装 され、ＬＥＤ光源１をその透孔４₂ に対向位置させ、装飾部材ｂが、特殊伝光性 透明樹脂製であって、所要の形状，模様，文字または記号を表した装飾天板８の 下面に柱状導光部９を垂設し、この柱状導光部９と上記ケーシング４の上記透孔 ４₂ とを、着脱自在に密嵌することができる適宜の雌雄噛合構成にすると、組立 てに便利であり、かつまた、装飾部材ｂを他の形状や模様のものと交換するのに 至便である。

【０００８】 上記のように装飾部材ｂを特殊伝光性透明樹脂製とすることによって、伝光性 をよくし、また、装飾部材ｂの下面に反射シート１０を重合することにより、Ｌ ＥＤ光源１の光を外部にロスなく効果的に発光できる。

【０００９】

【作用】

本考案製品によれば、装飾体が発光するので、商品として顧客の注意をひき、 また、使用者等に斬新な趣味感を与える。 発光パターンを比較的緩慢に周期発光をするものとすることによって、見る者 の視覚に優しく心地よいものとし、従来の短い時間での頻繁な点滅によって危険 ，緊急または異常等を表示するのに適した発光装置とは違い、当該製品の装飾と して相応しいものとすることができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

Ａは周期発光装置ａと装飾部材ｂとからなる発光装飾体である。 周期発光装置ａは、ＬＥＤ光源１，蓄電池２，センサー回路等を５〜３０mm² 程度の基板３に組み込んでケーシング４に内装した発光回路に、そのケーシング ４の外方に設置する太陽電池５を接続している。 ケーシング４は、ＡＢＳ樹脂製で、その天板４₁ の中央に透孔４₂ を開設し、 基板３の中央に配置されているＬＥＤ光源１が、ちょうどその透孔４₂ に対向位 置する関係になっている。 太陽電池５は、所要の金属ケース６に内装され、表面を透明ポリエステル樹脂 製の保護層７で被覆している。

【００１１】 この周期発光装置ａは、スイッチオンの状態にあるかぎり、ＬＥＤ光源１が、 予め設定してある発光パターンにしたがって比較的緩慢に周期発光をするように してある。 すなわち、本周期発光装置ａの発光パターンは、本発光装飾体Ａを文字どおり 装飾に使用するのに適合するように、たとえば、発光時間１．５秒、消光時間１ 秒、立上がり時間および立下がり時間を各０．５秒という比較的緩慢なものとし ている。もちろん、この発光パターンは、本発光装飾体Ａを取り付けて使用しよ うとする製品または採用者の好み等に応じ適宜決定される。

【００１２】 この点は、従来知られている発光装置が、ＬＥＤ光源を非常に短い時間で頻繁 に点滅させて、どちかというと危険，緊急または異常等を表示するのに適合する ものとなっているのと大きく相違する。

【００１３】 上記装飾部材ｂは、特殊伝光性透明樹脂製であって、外形および外面に所要の 加工を施すことにより所望の形状，模様，文字または記号を表した装飾天板８の 中央下面に柱状導光部９を垂設している。 この柱状導光部９と上記ケーシング４の天板４₁ の透孔４₂ とは、着脱自在に 密嵌することができる適宜の雌雄噛合構成にしてある。 １０は、表面を粗面とした金属箔製の反射シートで、装飾天板８の下面に重合 使用される。

【００１４】 上記構成の発光装飾体Ａは、たとえば、図１に示すハンドバッグ１１では、そ の蓋１２を形成している基材の表面に、図２に示す靴１３では、その甲被１４を 形成している基材の表面に、さらに、図３に示す財布１５では、蓋１６を形成し ている基材の表面に取り付けられている。

【００１５】 その取り付け状態を図４により詳しく説明すると次のとおりである。 上記蓋１２，甲被１４あるいは蓋１６を形成する基材Ｂの裏面所要位置に周期 発光装置ａのケーシング４を位置させ、接着剤，鋲止めまたは爪止め等適宜の手 段により固定するるとともに、表面に装飾部材ｂの装飾天板８を位置させ、それ の柱状導光部９を基材Ｂの取付け孔１７を通じケーシング４の透孔４₂ に着脱自 在に密嵌している。

【００１６】 これにより、装飾部材ｂの装飾天板８は、基材Ｂの所定位置に、その下面に重 合した反射シート１０を基材Ｂとの間に挟持した状態において、しっかりと取り 付けられる。 このとき、上記柱状導光部９の先端面がＬＥＤ光源１の外端面に密接する状態 になり、これによって、ＬＥＤ光源１が発する光は、柱状導光部９を通じて装飾 天板８の表面全域にが発光しているかのごとく看取されることになる。

【００１７】 また、太陽電池５は、それの金属ケース６を、上記装飾天板８の近くにおいて 基材Ｂの表面に位置させ、接着剤，鋲止めまたは爪止め等適宜の手段によりしっ かりと取り付けられる。

【００１８】 このようにして、ハンドバッグ１１の蓋１２，靴１３の甲被１４あるいは財布 １５の蓋１６に取り付けられた上記発光装飾体Ａは、周期発光装置ａに予め設定 してある発光パターンにしたがって、緩慢に周期発光することになる。 なお、電源としては、上記した蓄電池と太陽電池の併用型に限らず、乾電池， 太陽電池または複合電池等を利用目的や経済性を勘案して適宜採用できること明 らかである。

【００１９】

【考案の効果】

以上述べたところから明らかなように、本考案によれば、従来まったく静的に すぎなかった鞄類，袋物または靴類等の装飾体を発光するものとし、顧客の注意 をひき、また、使用者等に斬新な趣味感を与えることができる。 特に、発光パターンを比較的緩慢に周期発光をするものとすることによって、 見る者の視覚に優しく心地よいものとし、従来の短い時間での頻繁な点滅によっ て危険，緊急または異常等を表示するのに適した発光装置とは違い、当該製品の 装飾としてまことに相応しいものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るハンドバッグの斜視図である。

【図２】本考案に係る靴の斜視図である。

【図３】本考案に係る財布の斜視図である。

【図４】発光装飾体の拡大断面図である。

【符号の説明】

Ａ 発光装飾体 Ｂ 基材 ａ 周期発光装置 ｂ 装飾部材 １ ＬＥＤ光源 ２ 蓄電池 ３ 基板 ４ ケーシング ４₁ 天板 ４₂ 透孔 ５ 太陽電池 ６ 金属ケース ７ 保護層 ８ 装飾天板 ９ 柱状導光部 １０ 反射シート １１ ハンドバッグ １２ 蓋 １３ 靴 １４ 甲被 １５ 財布 １６ 蓋 １７ 取付け孔

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】周期発光装置と装飾部材とからなる発光装
   飾体を取り付けたことを特徴とする鞄類，袋物または靴
   類等の発光装飾体付き製品。
2. 【請求項２】周期発光装置が比較的緩慢に周期発光する
   発光パターンを有することを特徴とする請求項１記載の
   鞄類，袋物または靴類等の発光装飾体付き製品。
3. 【請求項３】周期発光装置が、天板の中央に透孔を開設
   したケーシングに内装され、ＬＥＤ光源をその透孔に対
   向位置させ、装飾部材が、特殊伝光性透明樹脂製であっ
   て、所要の形状，模様，文字または記号を表した装飾天
   板の下面に柱状導光部を垂設し、この柱状導光部と上記
   ケーシングの上記透孔とを、着脱自在に密嵌することが
   できる適宜の雌雄噛合構成にしていることを特徴とする
   請求項１または２記載の鞄類，袋物または靴類等の発光
   装飾体付き製品。
4. 【請求項４】装飾部材がその下面に反射シートを重合し
   ていることを特徴とする請求項１，２，または３記載の
   鞄類，袋物または靴類等の発光装飾体付き製品。
5. 【請求項５】周期発光装置の電源が、乾電池，太陽電池
   または複合電池であることを特徴とする請求項１，２，
   ３，４または５記載の鞄類，袋物または靴類等の発光装
   飾体付き製品。