[go: up one dir, main page]

JP3026520U - 耕耘機におけるバランス装置 - Google Patents

耕耘機におけるバランス装置

Info

Publication number
JP3026520U
JP3026520U JP1995014726U JP1472695U JP3026520U JP 3026520 U JP3026520 U JP 3026520U JP 1995014726 U JP1995014726 U JP 1995014726U JP 1472695 U JP1472695 U JP 1472695U JP 3026520 U JP3026520 U JP 3026520U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cultivator
balance
support rod
center
gravity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995014726U
Other languages
English (en)
Inventor
茂樹 佐野
Original Assignee
茂樹 佐野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 茂樹 佐野 filed Critical 茂樹 佐野
Priority to JP1995014726U priority Critical patent/JP3026520U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3026520U publication Critical patent/JP3026520U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耕耘機における耕耘作業を極めて安定した状
態で操作できるようにすること。 【解決手段】 耕耘機の重心位置Gよりも下方で且つ、
耕耘機の左右方向両側箇所にバランスウエイト12,1
2が位置するように設けてること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、耕耘機における耕耘作業を極めて安定した状態で操作することがで きる耕耘機におけるバランス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、耕耘機(ロータリー式も含む)の動力伝動ケースの左右両側より突 出する耕耘軸にはその種々の作業状況に応じて車輪,耕耘機刃を複数備えた耕耘 作業体等の走行用或いは耕耘作業用のアタッチメントを装着している。その耕耘 機にて耕耘作業を行うについて、耕耘面が凹凸している場合に、耕耘機が傾くこ とがある。そのために耕耘機の操作中に耕耘機が不安定となり、運転しにくくな り、また、最悪の場合には耕耘機が転倒することになり、作業員にとっても極め て危険である。
【0003】 さらに、耕地が傾斜地である場合には、その傾斜した面に沿って横方向に移動 する場合には、耕耘機は常時左右方向に傾いた状態で移動しなければならない。 そのために、作業員はその耕耘機を傾いた状態で運転しなければならず,そのバ ランスの取り方が困難となり、或いは転倒し、作業員にとって危険な状態となる ことがある。
【0004】 ところが、一般に耕耘機自体にはそのような種々の悪路に対するバランスを考 慮した装置は付属していないことが多い。そのために、耕耘機のバランスは作業 員の操作技術に全て頼ることとなり、そのために、作業員は熟練した運転技術が 必要となるが、多くの作業員はそのような運転技術がないために耕耘機を操作す るには平坦状の平地のみでしか操作することができないものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、一般の耕耘機にはバランス装置が装着されていないために、 耕地が凹凸が多い悪路であったり、傾斜面とした耕地である場合には、運転が極 めて困難であり、耕耘機の水平を保つことが極めて難しくなり、熟練した作業員 でなければ運転することが困難であるし、さらにまたその運転を一般の作業員が 行うと耕耘機が傾いて操縦不能となり、最悪の場合には耕耘機が転倒し、それに よって作業員が負傷したりすることもありうる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、考案者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本考案を、 耕耘機の重心位置よりも下方で且つ、耕耘機の左右方向両側箇所にバランスウエ イトが位置するように設けてなる耕耘機におけるバランス装置としたことにより 、耕耘機による耕耘作業を極めて安定した状態にて行い、耕耘機の操縦性を著し く向上させ、ひいては安全性を確保することができ、上記課題を解決するもので ある。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、エンジン1がフ レーム2上に搭載されている。そのエンジン1からの駆動は、プーリー,ベルト ,チェーン等の機構を内装した動力伝動ケース3等の伝達機構を介してフレーム 2より下方位置の駆動軸4を駆動している。該耕耘軸4には耕耘作業体6が設け られている(図1参照)。
【0008】 該耕耘作業体6は、耕耘筒6aの周囲に耕耘刃6b,6b,…が設けられたも のである。その耕耘機の後部端には、牽引部18が設けられている。また、牽引 部18からアタッチメント装着部19が設けられ、該アタッチメント装着部19 には、例えば抵抗杆20等が装着されている(図1参照)。そのアタッチメント 装着部19には水平軸19aが設けられ、前記抵抗杆20は、その水平軸19a の軸方向に沿って前後方向に移動且つ適宜に固定可能に構成されている。
【0009】 さらに、ロータリー駆動体21を耕耘機の牽引部18に連結する実施形態も存 在する(図18参照)。そのロータリー駆動体21により耕耘作業を行う場合に は、ロータリー駆動体21に前記耕耘作業体6を設けている。そして、耕耘機側 の動力伝動ケース3の車軸は走行専用の走行用軸22となり、タイヤが装着され ている。
【0010】 その操作ハンドル5は、動力伝動ケース3の略頂部箇所から後方上向きに傾斜 し、複数段階に昇降角度調節可能に設けられ、その昇降角度は、作業員の背丈や 作業状況に合わせて所望の位置で固定自在に設けられている。さらに、操作ハン ドル5には複数のタイプが存在するが、その具体的なものとしては二本のハンド ル杆が動力伝動ケース3上部箇所より耕耘機後方に向かって構成されたものであ る(図3参照)。さらに、操作ハンドル5の別のタイプとしては動力伝動ケース 3から一本の比較的軸太なるハンドル基部が耕耘機の後方側に伸び、そのハンド ル基部の先端より二本のハンドル杆が設けられたものである(図19参照)。
【0011】 次に、バランス装置Aは、耕耘機の幅方向左右両側よりバランスウエイト12 ,12が配置されるようにしたものである(図3参照)。そのバランス装置Aは 、種々の実施形態が存在する。先ず、第1の実施形態としては、耕耘機の重心位 置Gよりも下方で且つ、耕耘機の左右方向両側箇所に腕状支持杆11,11を介 してバランスウエイト12,12が位置するようにしたものである(図1,図2 等参照)。
【0012】 前記腕状支持杆11は、腕状支持杆本体11aの軸方向上端に水平摺動部材1 1bを設け、該水平摺動部材11bを介して、腕状支持杆11が水平支持杆10 の軸方向に沿って移動且つ適宜の箇所にて固定可能なる構造としている(図2参 照)。また、水平支持杆10は、耕耘機本の適宜の箇所に設けた垂直支持杆9に 略直交して設けられている。その水平支持杆10は、垂直支持杆9の軸方向に対 して上下方向に移動可能なる構造とする実施形態も存在する。
【0013】 その腕状支持杆11は、軸方向に伸縮可能とする構造とする実施形態があり、 その腕状支持杆本体11a内に補助伸縮杆部11cが収納されており、該補助伸 縮杆部11cが腕状支持杆本体11aから飛び出すことにより、伸縮且つ固定可 能な構造としたものである(図2参照)。その腕状支持杆11,11の下端にバ ランスウエイト12,12が設けられている。また、図13では、水平支持杆1 0に対して、腕状支持杆11,11を一体的に形成したものであり、両腕状支持 杆11,11は水平支持杆10に対して固定状態としたものである。
【0014】 次に、バランス装置Aの第2実施形態としては、図9(A)に示すように、揺 動タイプとしたものであり、前記腕状支持杆11,11は、揺動支持杆13の上 端より傘形状に設けられている。該揺動支持杆13は、耕耘機の左右両側におい て適宜の角度に固定可能としている〔図9(B)参照〕。その揺動支持杆13の 下端には角度調整部13aが設けられている。該角度調整部13aの具体的な構 造としては、スプライン構造が用いられており、スプライン軸部13a1 とスプ ライン孔部13a2 から構成されている。そして、スプライン孔部13a2 が揺 動支持杆13の下端に設けられ、スプライン軸部13a1 が耕耘機のフレーム2 後部側に設けられており、揺動支持杆13が耕耘機に対して所望の角度に設定す ることができる。
【0015】 次に、バランス装置Aの第3の実施形態としては、図7に示すように、バラン スウエイト12,12が耕耘機の左右両側に配置されるとともに、その左右両側 箇所にてそれぞれ耕耘機の前後方向に位置するようにバランスウエイト12,1 2が配置されるようにしたものである。該実施形態では、図8に示すように、水 平支持杆10より4本の腕状支持杆11,11,…が平面的に見て略X字形状を なすように配置され、且つ耕耘機の左右両側位置において前後方向に延びるよう に構成されている。
【0016】 次に、バランス装置Aの第4の実施形態としては、図14,図15(A)に示 すように、バランスウエイト12,12の代わりにウエイト袋材17,17が搭 載されるタイプのものである。該実施形態では、図15(B)に示すように、垂 直支持杆9に二つの搭載台部15,15が左右対称的に設けられたものである。 そして、該搭載台部15,15は耕耘機の左右両側で、且つ耕耘機の重心位置G より下方となるように配置される構造となる。そして、両搭載台部15,15に は、ウエイト袋材17,17がそれぞれ搭載されるようになっており、該ウエイ ト袋材17,17がバランスウエイト12,12の役目をなすものである。
【0017】 次に、第4実施形態の別のタイプとしては、図16(A)に示すように、搭載 台部15,15は、帯板金属材を所定の構造となるように組み立てたものであり 、その中央部分と外端部分にフック15a,15a,…が形成されている。その バランス装置Aを耕耘機に装着した状態を背面図とした示したものが図16(B )に示されている。フック15a,15a,…には、固定バンド16が装着され ている。該固定バンド16によりウエイト袋材17,17が搭載台部15,15 に固定される構造となっている。該固定バンド16の実施形態は、種々存在し、 具体的に示すと、ゴムバンド固定部材16a〔図17(A)参照〕,バネバンド 固定部材16b〔図17(B)参照〕,チェーンバンド固定部材16c〔図17 (C)参照〕及びワイヤーバンド固定部材16d〔図17(D)参照〕等が存在 する。
【0018】 次に、バランス装置Aの耕耘機への装着構造を説明する。まず、バランス装置 Aは、バランスウエイト12,12が耕耘機の重心位置Gより下方に位置するよ うに配置される。そして、前述した耕耘機のアタッチメント装着部19に設けら れるものである。その具体例として、図1,図2に示すように、バランス装置A の垂直支持杆9がアタッチメント装着部19の水平軸19aに装着されたもので ある。アタッチメント装着部19の水平軸19aには垂直支持杆9を垂直状に支 持するための鞘形状等のホルダーが備えられている〔図12(B)参照〕。
【0019】 また、バランス装置Aが牽引部18に装着されることもある〔図11(A)及 び(B)参照〕。次に、耕耘機の動力伝動ケース3上部箇所よりバランス装置A の垂直支持杆9が設けられることもある。該実施形態では、垂直支持杆9が垂直 状に支持することができる鞘状のホルダーが設けられている。さらに、操作ハン ドル5の基部側を一本タイプとしたものでは、その基部側上に鞘状のホルダーが 装着され、該ホルダーに垂直支持杆9が支持される〔図19(A)参照〕。
【0020】
【作用】
まず、耕耘機が比較的凹凸の激しい耕地を耕耘作業を行いながら走行する場合 について、バランス装置Aの働きを述べると、バランスウエイト12,12は耕 耘機の左右両側で均等となるようにし配置されている。そして、仮に耕耘機が、 図4(A)に示すように、耕耘機の後方側より見て左側に傾いたときにバランス 装置Aの水平支持杆10も軸方向に傾斜することとなる。
【0021】 そこで、重心位置Gからの仮想鉛直線をPし、該仮想鉛直線Pからそれぞれ反 対側にあるバランスウエイト12,12までの水平距離をL1 ,L2 とすると、 図4(B)に示すようにL2 >L1 となる。そして、水平支持杆10は、両腕状 支持杆11,11を介して両バランスウエイト12,12による互いに反対方向 に回転しようとするモーメントM1 ,M2 がかかることとなる。
【0022】 ここで、両バランスウエイト12,12の重量をそれぞれW,Wとすると、図 5(A)に示すように、水平支持杆10の左側においてはM1 =W×L1 となり 、水平支持杆10の右側においてはM2 =W×L2 となる。そして、水平支持杆 10において、前述したように仮想鉛直線Pからの水平距離はL2 >L1 なる関 係であるから、前記両モーメントは、M2 >M1 なる関係となり、この結果、( M2 −M1 )なるモーメントが水平支持杆10を時計回り方向の回転力が作用す る。これによって、左に傾いた水平支持杆10は、重心位置Gを略中心として時 計回りに回転し水平支持杆10は旧位(水平状)に復元するように作用する。
【0023】 また、上記の状態とは反対に耕耘機が右側に傾いた場合には、仮想鉛直線Pか らのバランスウエイト12,12の水平距離L1 ,L2 は、L1 >L2 なる関係 となり、両モーメントはM1 >M2 となり、水平支持杆10には反時計回りの回 転力が作用し、右側に傾いた水平支持杆10は水平状態になろうとし、これによ って右側に傾いた耕耘機は水平方向に復元する。
【0024】 次に、耕地が傾斜面である場合に、耕耘機が傾斜面を水平方向に移動しながら 耕耘作業を行う場合について述べる。このような状態の場合には、図4(A)に 示すように、予め耕耘機の傾斜上部側のバランスウエイト12と仮想鉛直線Pと の水平距離L2 を、傾斜下部側のバランスウエイト12と仮想鉛直線Pとの水平 距離L1 よりも大きくなるように設定する。
【0025】 即ち、図6(B)に示すように、水平支持杆10の中心部から傾斜上部側のバ ランスウエイト12を傾斜下部側のバランスウエイト12よりも遠ざけておく。 そのバランスウエイト12の配置は傾斜により適宜に設定する。そして、常に傾 斜上部側のバランスウエイト12によるモーメントが傾斜下部側のバランスウエ イト12によるモーメントよりも大きくなるようにしておく。このようにするこ とで、耕耘機の傾斜上部側のバランスウエイト12によるモーメントが傾斜下部 側のモーメントより大きくなり、バランスウエイト12によるモーメントは常時 傾斜耕地にて耕耘機が転倒しようとする側と反対側に作用するので、耕耘機は傾 斜状耕地を安定した状態で走行且つ耕耘作業を行うことができる。
【0026】 次に、第2実施形態におけるバランス装置Aについて述べる。即ち、図10( A)に示すように、耕耘機が横方向(左側)に傾いて転倒しそうになったときに 、仮想鉛直線Pに対する両バランスウエイト12,12の(右側)間隔L1 及び (左側)間隔L2 は、L2 >L1 となる。そこで、図10(B)に示すように、 モーメントは、M1 =W×L1 及びM2 =W×L2 となり、第1実施形態のバラ ンス装置Aと同様に時計回りの回転力がかかり、耕耘機の傾きから水平への復元 が行われる。
【0027】 次に、第3実施形態のバランス装置Aは、耕耘機の左右方向の復元性を確保す るとともに、耕耘機の左右両側における前後両側のバランスウエイト12,12 により前後方向の復元性を確保することができる。その第3実施形態のバランス 装置Aのバランスウエイト12,12は、耕耘機の両側に配置されているので前 述した第1実施形態及び第2実施形態のバランス装置Aと同様に左右バランスウ エイト12,12によるモーメントにより耕耘機の左右両側の傾きに対する復元 性を確保することができる。さらに、耕耘機の前後方向の傾きに対する復元は、 耕耘機の左右両側におけるそれぞれの前方側バランスウエイト12と後方側バラ ンスウエイト12が行うこととなる。
【0028】
【考案の効果】
請求項1の考案においては、耕耘機の重心位置Gよりも下方で且つ、耕耘機の 左右方向両側箇所にバランスウエイト12,12が位置するように設けてなる耕 耘機におけるバランス装置としたことにより、先ず第1に耕耘機の耕耘作業にお ける操縦性を向上させることができ、極めて有用であり、第2にその構造を極め て簡単にすることができる。
【0029】 上記効果を詳述するとバランスウエイト12,12によるモーメントが働き左 右方向における復元性を確保することができる。即ち、両バランスウエイト12 ,12は、耕耘機の重心位置Gよりも低い位置に設定しているので耕耘機が凹凸 の激しい耕地の耕耘作業を行う場合に、凹凸等にはまりこんで耕耘機が左右いず れかに傾いたときには、耕耘機左右両側でのバランスウエイト12,12と重心 位置Gとの水平方向距離が変化し、傾斜上方側のバランスウエイト12と重心位 置Gとの水平方向距離が傾斜下方側のバランスウエイト12と重心位置Gとの水 平方向距離よりも大きくなる。それゆえに、耕耘機の傾き側と反対方向へのモー メントが作用するようになり、耕耘機の安定性を確保することができる〔図4( A),(B)及び図5等参照〕。さらに、バランス装置Aは耕耘機の左右両側に バランスウエイト12,12を配置したものであり、その構造を極めて簡単なも のとすることができる。
【0030】 次に、請求項2の考案では、請求項1において、前記バランスウエイト12, 12は、腕状支持杆11,11を介して取り付け、該腕状支持杆11,11を、 耕耘機に設けた,左右方向に突出する水平支持杆10の軸方向に沿って移動可能 としてなる耕耘機におけるバランス装置としたことにより、バランス装置Aのバ ランスウエイト12,12の位置を変更することができる。このような構造とす ることで、傾斜した耕地を水平方向に耕耘作業を行う場合に好適となる。即ち、 予め重心位置Gから左右両側のバランスウエイト12,12の距離を異なるよう にしておくことで、耕耘機は左右いずれかの方向に傾こうとする性質を有する。 そこで、傾斜角度を考慮して、傾斜上方側におけるバランスウエイト12と重心 位置Gの水平方向距離を、他方の傾斜下方側におけるバランスウエイト12と重 心位置Gの水平方向距離よりも大きくすることで、耕耘機の転倒方向に対抗する モーメントが作用し、著しく操縦性が向上し、安定して耕耘作業を誰でも行うこ とができる。
【0031】 次に、請求項3の考案では、請求項1において、前記バランスウエイト12, 12は、腕状支持杆11,11を介して取り付け、該腕状支持杆11,11をハ の字状又は逆U字状に設け、その中間位置に設けた揺動支持杆13を、耕耘機の 進行方向に直交する面に対して適宜の角度に固定可能に設けてなる耕耘機におけ るバランス装置としたことにより、該揺動支持杆13を適宜に傾けるのみで左右 の両バランスウエイト12,12の重心位置Gからの距離を異なるように設定す ることができ、極めて簡単な操作で、優れた操縦性を得ることができる。
【0032】 次に、請求項4の考案では、請求項1において、耕耘機の重心位置Gよりも下 方で且つ、耕耘機の左右方向両側箇所で、しかも前後方向に対してもそれぞれバ ランスウエイト12,12・12,12を設けてなる耕耘機におけるバランス装 置としたことにより、耕耘機の前後方向の傾きに対する水平方向を維持すること ができる。特に、耕地が上り又は下りの場合に、旧位(水平状)に復元する作用 が働くので、操縦性はもとより、危険性を回避できるようにして耕耘作業ができ る利点がある。
【0033】 次に、請求項5の考案では、耕耘機の左右方向両側で且つ重心位置Gよりも低 い位置にて重量物を内装したウエイト袋材17,17を載置可能とした搭載台部 15,15を配置してなる耕耘機におけるバランス装置としたことにより、極め て簡易なるバランス装置Aとすることができる。即ち、ウエイト袋材17,17 は、請求項1におけるバランスウエイト12,12の役目をなす。そして、その ウエイト袋材17,17は内部の重量物としては水,砂等であり、これらを適正 な分量にて入れることで重量を適宜に調整することができるものであり、それゆ えに、所望のウエイトにすることができる。さらに、左右の搭載台部15,15 において、搭載する両ウエイト袋材17,17の重量を互いに異なるようにして おくことで、耕耘機の左右方向の重量バランスを適宜に調整することができ、傾 斜状の耕地を水平方向に移動して耕耘作業を行う場合に極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】バランス装置を装着した耕耘機の側面図
【図2】バランス装置を装着した耕耘機の背面図
【図3】(A)は傾斜した耕地を水平方向に走行してい
る耕耘機の背面図 (B)は傾斜した耕地を水平方向に走行している耕耘機
のバランス装置の状態を示す作用図
【図4】(A)は耕耘機が横方向(左側)に傾いた状態
の背面図 (B)は耕耘機が横方向(左側)に傾いたときのバラン
ス装置の状態を示す作用図
【図5】(A)は耕耘機が横方向(左側)に傾いたとき
のバランス装置のモーメントの状態を示す作用図 (B)は傾いた耕耘機が復元完了した状態を示す背面図
【図6】バランス装置を装着した耕耘機の平面図
【図7】耕耘機の前後方向にバランスウエイトが配置さ
れるようにしたバランス装置を備えた耕耘機の側面図
【図8】耕耘機の前後方向にバランスウエイトが配置さ
れるようにしたバランス装置を備えた耕耘機の平面図
【図9】(A)は第2実施形態のバランス装置を備えた
耕耘機の背面図 (B)は第2実施形態のバランス装置のみを示す作用図
【図10】(A)は第2実施形態のバランス装置を備え
た耕耘機が横方向(左側)に傾いた状態を示す背面図 (B)は第2実施形態のバランス装置を備えた耕耘機が
傾いたときのバランス装置の状態を示す作用図
【図11】(A)はバランス装置を耕耘機の牽引部に取
り付けた状態を示す側面図 (B)は耕耘機の背面から牽引部及びバランス装置のみ
を示した背面図
【図12】(A)はバランス装置を耕耘機のアタッチメ
ント装着部に取り付けた状態を示す側面図 (B)は耕耘機の背面からアタッチメント装着部及びバ
ランス装置のみを示した背面図 シャフトドライブタイプの機構を備えた耕耘機の側面図
【図13】水平支持杆に腕状支持杆を一体的に構成した
バランス装置を備えた耕耘機の背面図
【図14】第4実施形態のバランス装置を備えた耕耘機
の側面図
【図15】(A)は第4実施形態のバランス装置を備え
た耕耘機の背面図 (B)は第4実施形態のバランス装置の斜視図
【図16】(A)は第4実施形態の別のタイプのバラン
ス装置の斜視図 (B)は第4実施形態の別のタイプのバランス装置を備
えた耕耘機の背面図
【図17】(A)は第4実施形態の別のタイプにおける
固定バンドをゴムバンド固定部材とし、ウエイト袋材を
搭載台部に固定した状態を示す略示図 (B)は第4実施形態の別のタイプにおける固定バンド
をバネバンド固定部材とし、ウエイト袋材を搭載台部に
固定した状態を示す略示図 (C)は第4実施形態の別のタイプにおける固定バンド
をチェーンバンド固定部材とし、ウエイト袋材を搭載台
部に固定した状態を示す略示図 (D)は第4実施形態の別のタイプにおける固定バンド
をワイヤーバンド固定部材とし、ウエイト袋材を搭載台
部に固定した状態を示す略示図
【図18】耕耘機の牽引部にロータリー駆動体を設け、
牽引部にバランス装置を備えた状態を示す側面図
【図19】(A)は基部を一本タイプとした実施形態の
操作ハンドルを備え、その基部にバランス装置を装着し
た実施形態の側面図 (B)は操作ハンドルの平面図
【符号の説明】
G…重心位置 11…腕状支持杆 12…バランスウエイト 10…水平支持杆 13…揺動支持杆 15…搭載台部 17…ウエイト袋材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耕耘機の重心位置よりも下方で且つ、耕
    耘機の左右方向両側箇所にバランスウエイトが位置する
    ように設けてなることを特徴とした耕耘機におけるバラ
    ンス装置。
  2. 【請求項2】 耕耘機の重心位置よりも下方で且つ、耕
    耘機の左右方向両側箇所にバランスウエイトが位置する
    ように設け、前記バランスウエイトは、腕状支持杆を介
    して取り付け、該腕状支持杆を、耕耘機に設けた,左右
    方向に突出する水平支持杆の軸方向に沿って移動可能と
    してなることを特徴とした耕耘機におけるバランス装
    置。
  3. 【請求項3】 耕耘機の重心位置よりも下方で且つ、耕
    耘機の左右方向両側箇所にバランスウエイトが位置する
    ように設け、前記バランスウエイトは、腕状支持杆を介
    して取り付け、該腕状支持杆をハの字状又は逆U字状に
    設け、その中間位置に設けた揺動支持杆を、耕耘機の進
    行方向に直交する面に対して適宜の角度に固定可能に設
    けてなることを特徴とした耕耘機におけるバランス装
    置。
  4. 【請求項4】 耕耘機の重心位置よりも下方で且つ、耕
    耘機の左右方向両側箇所で、しかも前後方向に対しても
    それぞれバランスウエイトを設けてなることを特徴とし
    た耕耘機におけるバランス装置。
  5. 【請求項5】 耕耘機の左右方向両側で且つ重心位置よ
    りも低い位置にて重量物を内装したウエイト袋材を載置
    可能とした搭載台部を配置してなることを特徴とした耕
    耘機におけるバランス装置。
JP1995014726U 1995-12-30 1995-12-30 耕耘機におけるバランス装置 Expired - Lifetime JP3026520U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995014726U JP3026520U (ja) 1995-12-30 1995-12-30 耕耘機におけるバランス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995014726U JP3026520U (ja) 1995-12-30 1995-12-30 耕耘機におけるバランス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3026520U true JP3026520U (ja) 1996-07-16

Family

ID=43161676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995014726U Expired - Lifetime JP3026520U (ja) 1995-12-30 1995-12-30 耕耘機におけるバランス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3026520U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0351362B2 (ja)
US3504748A (en) Drag wheel for a garden tiller
US7063166B1 (en) Earth grooming device
JP3026520U (ja) 耕耘機におけるバランス装置
CA2938503A1 (en) Suspension device for mounting of a work apparatus on a vehicle
JPH09172801A (ja) 耕耘機におけるバランス装置
JP3444960B2 (ja) 牽引型溝切装置
JP3035398U (ja) 耕耘機におけるバランス制御装置
JP3033964U (ja) 耕耘機におけるウエイト制御装置
JP3033055U (ja) トラクターにおけるバランス制御装置
JPH1033002A (ja) 耕耘機におけるウエイト制御装置
JP4057493B2 (ja) ロータリ耕耘装置の耕土均平装置
JPH1014302A (ja) 耕耘機におけるバランス制御装置
US4167976A (en) Soil cultivating implements
US4136745A (en) Soil cultivating implements
JP3432927B2 (ja) 耕耘装置
JPH0353625Y2 (ja)
JPH0414514Y2 (ja)
US2649039A (en) Tractor implement
JP3733681B2 (ja) ロータリ耕耘装置
JPS6033766Y2 (ja) 田植機
JP2586313Y2 (ja) 芝張り機の整地機構
JPH0353626Y2 (ja)
JP2004166562A (ja) 耕うん機における走行車体持ち上げ装置
JPH11308901A (ja) ロータリ耕耘具の土均し装置