JP3026474U - ラインマイクロホン - Google Patents
ラインマイクロホンInfo
- Publication number
- JP3026474U JP3026474U JP1995014669U JP1466995U JP3026474U JP 3026474 U JP3026474 U JP 3026474U JP 1995014669 U JP1995014669 U JP 1995014669U JP 1466995 U JP1466995 U JP 1466995U JP 3026474 U JP3026474 U JP 3026474U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acoustic tube
- microphone
- vibration isolator
- acoustic
- microphone unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観寸法および性能を変えることなく、防振
性能を高める。 【解決手段】 音響管10と、同音響管10内の後端側
に第1防振材14を介して挿嵌されたマイクロホンユニ
ット11と、音響管10をその両端にそれぞれ取り付け
られたリング状の第2防振材16を介して内部に同軸的
に支持する外筐筒15とを備えてなるラインマイクロホ
ンにおいて、音響管10の後端側を後方に向けて延長
し、その延長部10a内にマイクロホンユニット11に
付属する回路部品12を搭載するとともに、音響管10
の前端および延長部10aの後端に、一端が音響管10
内に嵌合される基筒部17aとされ、他端側が同基筒部
よりも小径の保持筒部17bとされたスペーサリング1
7をそれぞれ取り付け、その保持筒部17bと外筐筒1
5との間に第2防振材16を配置する。
性能を高める。 【解決手段】 音響管10と、同音響管10内の後端側
に第1防振材14を介して挿嵌されたマイクロホンユニ
ット11と、音響管10をその両端にそれぞれ取り付け
られたリング状の第2防振材16を介して内部に同軸的
に支持する外筐筒15とを備えてなるラインマイクロホ
ンにおいて、音響管10の後端側を後方に向けて延長
し、その延長部10a内にマイクロホンユニット11に
付属する回路部品12を搭載するとともに、音響管10
の前端および延長部10aの後端に、一端が音響管10
内に嵌合される基筒部17aとされ、他端側が同基筒部
よりも小径の保持筒部17bとされたスペーサリング1
7をそれぞれ取り付け、その保持筒部17bと外筐筒1
5との間に第2防振材16を配置する。
Description
【0001】
本考案はラインマイクロホンに関し、さらに詳しく言えば、例えばビデオカメ ラに搭載されるラインマイクロホンの防振構造に関するものである。
【0002】
ラインマイクロホンは鋭い指向性を有するマイクロホンであって、図4に示さ れているように、周面に多数の音響孔を有する音響管1を備え、この音響管1の 後端側にマイクロホンユニット2が設けられている。
【0003】 このラインマイクロホンをビデオカメラに搭載するにあたっては、画面へのか ぶり防止、機動性の向上という点から、小型軽量かつ高い防振性が要求され、こ のため、従来ではマイクロホンユニット2をネオプレンゴムなどの防振材3で包 み込んで音響管1の後端内に収納し、止め金4にてその所定位置に固定している 。
【0004】 また、音響管1自体をその両端に取り付けたネオプレンゴムなどの防振材6a ,6bを介して外筐筒5内に同軸的に収納し、2つの防振材3,6によるいわゆ るダブルショックマウントとしている。 一方、マイクロホンユニット2の筐体などをアルミニウム材とすることにより 、軽量化を図っている。
【0005】
ところで、防振性能は防振材(弾性体)のスチフネスと、それに支持される質 量とで決定される共振周波数が低い方が好ましいとされている。スチフネスが小 さい(柔らかい)ほど、また、質量が大きいほど共振周波数は下がる。また、図 5に示されているように、同一の共振周波数でも、質量成分が大きいほど共振系 の共振鋭度Qが高くなり、このようにQを高くしてレベルが増加した周波数は、 電気回路のハイパスフィルタで除去することができる。
【0006】 これらの点から上記従来例を見ると、小型化を優先事項として音響管1と外筐 筒5とのクリアランスを狭くし、その限られた幅内で衝撃や振動に強くするため 、防振材としてスチフネスの大きい(硬い)素材を用いている。また、マイクロ ホンユニット2の筐体をアルミニウム材として軽量化している。このため、共振 鋭度Qが低く振動雑音に対して弱いものであった。
【0007】 本考案は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的 は、外観寸法および性能を変えることなく、防振性能を高めることができるよう にしたラインマイクロホンを提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1の考案は、周面に多数の音響孔を有する音 響管と、同音響管内の後端側に第1防振材を介して挿嵌されたマイクロホンユニ ットと、上記音響管をその両端にそれぞれ取り付けられたリング状の第2防振材 を介して内部に同軸的に支持する外筐筒とを備えてなるラインマイクロホンにお いて、上記音響管の後端側を後方に向けて延長し、その延長部内に上記マイクロ ホンユニットに付属する回路部品を搭載するとともに、上記音響管の前端および 上記延長部の後端に、一端が同音響管内に嵌合される基筒部とされ、他端側が同 基筒部よりも小径の保持筒部とされたスペーサリングをそれぞれ取り付け、上記 保持筒部と上記外筐筒との間に上記第2防振材を配置したことを特徴としている 。
【0009】 これによれば、音響管内にはマイクロホンユニットのみならず、それに付属す る回路部品が搭載されるため、その分防振材で支持される質量が増大する。また 、スペーサリングの小径とされた保持筒部を介して第2の防振材が取り付けられ るため、スチフネスが小さく、振幅の大きな防振材を適用することが可能となる 。したがって、共振周波数が低く、しかもQの高い共振系となり、振動雑音を例 えばハイパスフィルタにて除去できる。
【0010】 また、請求項2の考案では、上記マイクロホンユニットの筐体を真鍮材とした ことを特徴としており、これによれば、音響管の質量をより大きくすることがで きる。 さらに、請求項3の考案は、上記第1および第2防振材として、発泡ゴムを用 いたことを特徴としている。発泡ゴムは従来用いられていたネオプレンゴムより もコンプライアンスが大きく、したがって共振周波数を低くするうえで好ましく 、また、安価でもある。
【0011】 そして、請求項4に記載の考案は、上記第1防振材が2つのリング部材からな り、その各々が上記マイクロホンユニットの前端と後端に嵌着されていることを 特徴としており、これによれば、マイクロホンユニット重心も従来例よりもその 中央寄りに位置することになり、軸方向からの衝撃に対しても音響管と接触する おそれがない。
【0012】
次に、本考案の技術的思想をよりよく理解するうえで、図1ないし図3を参照 しながら、その実施の形態について説明する。
【0013】 図1には本考案によるラインマイクロホンの全体構成の断面図が例示されてい る。これによると、音響管10の後端側にはマイクロホンユニット11が収納さ れているが、この場合、音響管10はマイクロホンユニット11のさらに後方に 延ばされた延長部10aを有し、同延長部10a内にはマイクロホンユニット1 1に付属する回路部品12が搭載されている。
【0014】 マイクロホンユニット11は、第1の防振材を介して音響管11内に挿入され 、止め金13により音響管10内の後方所定位置に固定されるが、その防振材に は2つのダンパー14,14が用いられている。この実施例において、各ダンパ ー14,14は、ともに外径16mm、内径11mm、厚さ2.5mmのコンプ ライアンスの大きな発泡ゴム製のリング状とされ、マイクロホンユニット11の 前端と後端とにそれぞれ嵌着されている。
【0015】 このような肉厚のダンパー14,14により、径方向からの衝撃に対しても、 マイクロホンユニット11と音響管10とが接触しないようにしている。なお、 音響管10の全体質量をさらに大きなものとするため、この実施例では、マイク ロホンユニット11の筐体を真鍮製としている。
【0016】 音響管10は、その両端に取り付けられた第2の防振材としてのリング状ダン パー16,16を介して外筐筒15内に同軸的に支持されるが、この場合、音響 管10の両端にはそのダンパー16,16を保持するスペーサリング17,17 が設けられる。
【0017】 スペーサリング17,17は同一形状であり、図2にはその前端側のものが示 されている。これによると、スペーサリング17は音響管10の端部に嵌合され る基筒部17aと、この基筒部17aの反対側に形成されたそれよりも小径の保 持筒部17bとを含み、この保持筒部17bと外筐筒15との間にダンパー16 が配置される。
【0018】 この保持筒部17bは、基筒部17aよりも小径すなわち音響管10よりも小 径とされているため、この実施例では、音響管10および外筐筒15の径寸法を 変えることなく、外径19mm、内径13mmで厚さ3mmという肉厚のダンパ ー16の装着を可能にし、径方向および軸方向のいずれからの衝撃に対しても異 音が発生しないようにしている。なお、ダンパー16は上記ダンパー14と同様 、コンプライアンスの大きな発泡ゴム体からなる。
【0019】 このラインマイクロホンによると、音響管10がその延長部10aにまで長く され、その延長部10a内に回路部品12が搭載されているとともに、マイクロ ホンユニット11の筐体も真鍮製とされていることにより、音響管10の全体質 量が大きなものとなっている。また、この音響管10の両端が肉厚であって、コ ンプライアンスの大きな(スチフネスの小さな)ダンパー16にて支持されてい る。
【0020】 したがって、音響管10を全体的に見ると、振動系の重心が図4の従来例に比 べて中央側に位置し、軸方向からの衝撃に対しても音響管10が外筐筒15とほ ぼ平行に変位し、両者が接触するおそれはない。また、マイクロホンユニット1 1に関しても、その前端と後端とにリング状のダンパー14,14を嵌着して音 響管10内に支持させているため、その重心が中央付近に位置することになり、 軸方向からの衝撃に対してもマイクロホンユニット11と音響管10とが不用意 に接触するおそれもない。
【0021】 このように、このラインマイクロホンは、音響管10の重心がその中央側に位 置しているとともに、ダンパー14のスチフネスが小さく、しかもそれによって 支持される音響管10の質量が大きいため、共振周波数が低く、かつ、その共振 鋭度Qも高いため、高い防振性能を備えている、ということができる。参考まで に、この実施例と図4の従来例の振動雑音を測定したので、その測定グラフを図 3に示しておく。
【0022】
以上説明したように、本考案によれば、外観寸法および性能を変えることなく 、共振周波数が低く、しかもその共振鋭度Qが高く、総じて防振特性の優れたビ デオカメラなどに搭載されて好適なラインマイクロホンが提供される。
【図1】本考案によるラインマイクロホンの一実施例を
示した断面図。
示した断面図。
【図2】同実施例に用いられているスペーサリングおよ
びその周辺部分を示した分解断面図。
びその周辺部分を示した分解断面図。
【図3】同実施例と従来例の雑音振動を測定した結果を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図4】従来例としてのラインマイクロホンを示した断
面図。
面図。
【図5】共振周波数とその共振鋭度Qとの関係を説明す
るためのグラフ。
るためのグラフ。
10 音響管 11 マイクロホンユニット 12 回路部品 13 止め金 14 第1の防振材(ダンパー) 15 外筐筒 16 第2の防振材(ダンパー) 17 スペーサリング
Claims (4)
- 【請求項1】 周面に多数の音響孔を有する音響管と、
同音響管内の後端側に第1防振材を介して挿嵌されたマ
イクロホンユニットと、上記音響管をその両端にそれぞ
れ取り付けられたリング状の第2防振材を介して内部に
同軸的に支持する外筐筒とを備えてなるラインマイクロ
ホンにおいて、上記音響管の後端側を後方に向けて延長
し、その延長部内に上記マイクロホンユニットに付属す
る回路部品を搭載するとともに、上記音響管の前端およ
び上記延長部の後端に、一端が同音響管内に嵌合される
基筒部とされ、他端側が同基筒部よりも小径の保持筒部
とされたスペーサリングをそれぞれ取り付け、上記保持
筒部と上記外筐筒との間に上記第2防振材を配置したこ
とを特徴とするラインマイクロホン。 - 【請求項2】 上記マイクロホンユニットの筐体を真鍮
材としたことを特徴とする請求項1に記載のラインマイ
クロホン。 - 【請求項3】 上記第1および第2防振材として、コン
プライアンスの大きな発泡ゴムを用いたことを特徴とす
る請求項1に記載のラインマイクロホン。 - 【請求項4】 上記第1防振材が2つのリング部材から
なり、その各々が上記マイクロホンユニットの前端と後
端に嵌着されていることを特徴とする請求項1または3
に記載のラインマイクロホン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995014669U JP3026474U (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ラインマイクロホン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995014669U JP3026474U (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ラインマイクロホン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3026474U true JP3026474U (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=43161630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995014669U Expired - Lifetime JP3026474U (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ラインマイクロホン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026474U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001024573A1 (fr) * | 1999-09-30 | 2001-04-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Microphone et camera video |
JP2015005942A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-08 | 株式会社オーディオテクニカ | ハンドヘルドマイクロホン |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5135252U (ja) * | 1974-09-04 | 1976-03-16 | ||
JPH0479597A (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ライン型指向性ダイナミックマイクロホン |
JPH0479598A (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 2ウェイ指向性マイクロホン |
JPH0648294B2 (ja) * | 1986-03-28 | 1994-06-22 | 三洋電機株式会社 | 物体通過検出器 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP1995014669U patent/JP3026474U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5135252U (ja) * | 1974-09-04 | 1976-03-16 | ||
JPH0648294B2 (ja) * | 1986-03-28 | 1994-06-22 | 三洋電機株式会社 | 物体通過検出器 |
JPH0479597A (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ライン型指向性ダイナミックマイクロホン |
JPH0479598A (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 2ウェイ指向性マイクロホン |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001024573A1 (fr) * | 1999-09-30 | 2001-04-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Microphone et camera video |
JP2015005942A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-08 | 株式会社オーディオテクニカ | ハンドヘルドマイクロホン |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2195792C2 (ru) | Устройство для установки громкоговорителя на аппаратуру отображения | |
JP3192100B2 (ja) | マイクロホン | |
JP5779033B2 (ja) | 車両用防振装置 | |
JP2000120769A (ja) | サスペンション装置 | |
JPH0510373A (ja) | 防振装置 | |
JP3026474U (ja) | ラインマイクロホン | |
JPS5818386Y2 (ja) | マイクロホン取付装置 | |
JP4312062B2 (ja) | スピーカ取付構造 | |
JP3995632B2 (ja) | バスレフ型スピーカ装置及び該バスレフ型スピーカ装置を内蔵した映像表示装置 | |
JP2002340090A (ja) | 防振装置 | |
CN113819039B (zh) | 吸振装置、压缩机组件及空调器 | |
CN104675920A (zh) | 液体封入减振装置 | |
CN111478502A (zh) | 减震垫、电机减震装置及吸尘器 | |
JP4280659B2 (ja) | マイクロホン装置 | |
JPS58124057A (ja) | 吸気レゾネ−タ | |
JP2001234972A (ja) | 制振ユニット及び制振装置 | |
JPS5830372Y2 (ja) | パツシブラジエ−タ | |
JP2509353B2 (ja) | 流体封入式パワ―ユニットマウント装置 | |
JPS6359898B2 (ja) | ||
JP3896546B2 (ja) | マイクロフォンユニットの保持構造 | |
JPS5923617Y2 (ja) | 車両塔載エンジンの支持装置 | |
JPS6033675Y2 (ja) | ピツクアツプカ−トリツジ | |
JP2515804Y2 (ja) | マイクロホン | |
JPS6119593Y2 (ja) | ||
JP2849973B2 (ja) | 局所発振器の防振構造 |