JP3024553B2 - 電力変換回路の異常検知装置 - Google Patents
電力変換回路の異常検知装置Info
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- JP3024553B2 JP3024553B2 JP8172126A JP17212696A JP3024553B2 JP 3024553 B2 JP3024553 B2 JP 3024553B2 JP 8172126 A JP8172126 A JP 8172126A JP 17212696 A JP17212696 A JP 17212696A JP 3024553 B2 JP3024553 B2 JP 3024553B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換回路の異
常検知装置に係り、特に、インバータ出力電流値が所定
の過電流値に達すると電力の供給を停止するようにした
電力変換回路に対し、この電力供給を停止させる際にお
ける過電流の通電時間の短縮化対策に関する。
常検知装置に係り、特に、インバータ出力電流値が所定
の過電流値に達すると電力の供給を停止するようにした
電力変換回路に対し、この電力供給を停止させる際にお
ける過電流の通電時間の短縮化対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平6−74577
号公報に開示されているような、インバータ回路を備え
た電力変換回路により運転周波数が可変とされた圧縮機
を備えた空気調和装置が知られている。そして、この種
の電力変換回路は、電源からの三相交流を全波整流して
一旦直流に変換し、それを平滑にした後、この直流を所
望の周波数の交流に変換して、その電圧を圧縮機モータ
に印加するようにしている。
号公報に開示されているような、インバータ回路を備え
た電力変換回路により運転周波数が可変とされた圧縮機
を備えた空気調和装置が知られている。そして、この種
の電力変換回路は、電源からの三相交流を全波整流して
一旦直流に変換し、それを平滑にした後、この直流を所
望の周波数の交流に変換して、その電圧を圧縮機モータ
に印加するようにしている。
【0003】また、この種の回路では、インバータ出力
電流値が異常上昇して予め設定された過電流値を上回っ
た状態が所定時間に達した場合には、圧縮機モータへの
電力供給を一時的に停止して圧縮機モータの保護を行っ
ている。
電流値が異常上昇して予め設定された過電流値を上回っ
た状態が所定時間に達した場合には、圧縮機モータへの
電力供給を一時的に停止して圧縮機モータの保護を行っ
ている。
【0004】詳しく説明すると、この停止動作には、圧
縮機の起動時などにおいて圧縮機モータの供給周波数が
低周波数域(例えば周波数20Hz以下)の際に行われる
停止動作(以下、この動作をストール動作と呼ぶ)と、
圧縮機モータの供給周波数が上記低周波数域よりも高い
周波数域(周波数20Hz以上)の際に行われる停止動作
(以下、この動作を電子サーマル動作と呼ぶ)とがあ
る。
縮機の起動時などにおいて圧縮機モータの供給周波数が
低周波数域(例えば周波数20Hz以下)の際に行われる
停止動作(以下、この動作をストール動作と呼ぶ)と、
圧縮機モータの供給周波数が上記低周波数域よりも高い
周波数域(周波数20Hz以上)の際に行われる停止動作
(以下、この動作を電子サーマル動作と呼ぶ)とがあ
る。
【0005】各動作について具体的に説明すると、先
ず、ストール動作では、圧縮機モータの供給周波数が2
0Hz以下であって、インバータ出力電流値が所定のスト
ール判定電流値(例えば33A)を越えた状態が積算し
て所定のストール判定時間(例えば積算時間5sec )を
経過すると、圧縮機モータへの電力供給を停止する。一
方、電子サーマル動作では、圧縮機モータの供給周波数
が20Hz以上であって、インバータ出力電流値が所定の
電子サーマル判定電流値(例えば上記と同様に33A)
を越えた状態が連続して所定の電子サーマル判定時間
(例えば30sec )を経過すると、圧縮機モータへの電
力供給を停止する。つまり、圧縮機の起動時(低周波数
域)に過電流が流れている状況では、何らかの原因で圧
縮機がロックしている可能性があるので、この場合には
短時間のうちに電力供給が停止できるように判定時間を
短く設定している。一方、比較的周波数の高い定常運転
時には、負荷変動などによって一時的に大きな電流が流
れる可能性があるので、その度に圧縮機を停止させるこ
とがないように判定時間を比較的長く設定している。
ず、ストール動作では、圧縮機モータの供給周波数が2
0Hz以下であって、インバータ出力電流値が所定のスト
ール判定電流値(例えば33A)を越えた状態が積算し
て所定のストール判定時間(例えば積算時間5sec )を
経過すると、圧縮機モータへの電力供給を停止する。一
方、電子サーマル動作では、圧縮機モータの供給周波数
が20Hz以上であって、インバータ出力電流値が所定の
電子サーマル判定電流値(例えば上記と同様に33A)
を越えた状態が連続して所定の電子サーマル判定時間
(例えば30sec )を経過すると、圧縮機モータへの電
力供給を停止する。つまり、圧縮機の起動時(低周波数
域)に過電流が流れている状況では、何らかの原因で圧
縮機がロックしている可能性があるので、この場合には
短時間のうちに電力供給が停止できるように判定時間を
短く設定している。一方、比較的周波数の高い定常運転
時には、負荷変動などによって一時的に大きな電流が流
れる可能性があるので、その度に圧縮機を停止させるこ
とがないように判定時間を比較的長く設定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のモー
タ保護動作にあっては、ストール動作と電子サーマル動
作とが供給周波数に応じて切換わっていたために、以下
に述べるような不具合が生じることになる。
タ保護動作にあっては、ストール動作と電子サーマル動
作とが供給周波数に応じて切換わっていたために、以下
に述べるような不具合が生じることになる。
【0007】つまり、圧縮機モータの供給周波数が低周
波数域(20Hz以下)にある際にインバータ出力電流値
がストール判定電流値(33A)を越えた状態におい
て、その状態がストール判定時間(5sec )に達する前
に圧縮機モータの供給周波数が高周波数域(20Hz以
上)に移行した場合には、ストール動作はキャンセルさ
れ、それに代わって電子サーマル動作に移ることにな
る。つまり、例えば、供給周波数が20Hz以下でインバ
ータ出力電流値が33A以上である状態が4sec 積算さ
れた直後に、供給周波数が20Hz以上に上昇すると、ス
トール動作から電子サーマル動作に移るので、その後も
インバータ出力電流値が33A以上である状態が継続し
たとしてもストール動作による電力供給の停止は行われ
ない。そして、この電子サーマル動作では、供給周波数
が20Hz以上になった時点からインバータ出力電流値が
33A以上である状態が30sec 連続した場合にのみ圧
縮機モータへの電力供給を停止する。つまり、ストール
動作から電子サーマル動作に移らなければインバータ出
力電流値が33A以上になった時点から5sec (積算時
間)経過すれば電力供給を停止できていたにも拘らず、
ストール動作から電子サーマル動作に移ってしまったた
めにインバータ出力電流値が33A以上になった時点か
ら34sec 経過しなければ電力供給を停止することがで
きなくなる。このため、圧縮機モータへの過電流の通電
時間が長くなり、その保護を十分に図ることができなく
なる虞れがあった。
波数域(20Hz以下)にある際にインバータ出力電流値
がストール判定電流値(33A)を越えた状態におい
て、その状態がストール判定時間(5sec )に達する前
に圧縮機モータの供給周波数が高周波数域(20Hz以
上)に移行した場合には、ストール動作はキャンセルさ
れ、それに代わって電子サーマル動作に移ることにな
る。つまり、例えば、供給周波数が20Hz以下でインバ
ータ出力電流値が33A以上である状態が4sec 積算さ
れた直後に、供給周波数が20Hz以上に上昇すると、ス
トール動作から電子サーマル動作に移るので、その後も
インバータ出力電流値が33A以上である状態が継続し
たとしてもストール動作による電力供給の停止は行われ
ない。そして、この電子サーマル動作では、供給周波数
が20Hz以上になった時点からインバータ出力電流値が
33A以上である状態が30sec 連続した場合にのみ圧
縮機モータへの電力供給を停止する。つまり、ストール
動作から電子サーマル動作に移らなければインバータ出
力電流値が33A以上になった時点から5sec (積算時
間)経過すれば電力供給を停止できていたにも拘らず、
ストール動作から電子サーマル動作に移ってしまったた
めにインバータ出力電流値が33A以上になった時点か
ら34sec 経過しなければ電力供給を停止することがで
きなくなる。このため、圧縮機モータへの過電流の通電
時間が長くなり、その保護を十分に図ることができなく
なる虞れがあった。
【0008】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、ストール動作と電子サーマル動作との個々の動
作を良好に維持しながらも、圧縮機モータへの過電流の
通電時間が長くなりすぎることを回避して圧縮機モータ
の保護を十分に図ることを目的とする。
あって、ストール動作と電子サーマル動作との個々の動
作を良好に維持しながらも、圧縮機モータへの過電流の
通電時間が長くなりすぎることを回避して圧縮機モータ
の保護を十分に図ることを目的とする。
【0009】
−発明の概要− 本発明は、電源(PS)より供給される電力をインバータ
回路(23)を介して所定の制御電力に変換して負荷(C
M)に給電する。また、インバータ回路(23)から負荷(C
M)に供給される供給周波数が、予め設定された所定周波
数より高い周波数域である場合と低い周波数域であると
で夫々過電流の検出動作を行う。そして、低い周波数域
であるときに、負荷(CM)の電流値が所定の過電流値に達
した過電流状態になると、供給周波数の変動に拘らず、
上記過電流状態が所定の判定時間に達すると負荷(CM)に
対する給電を停止させるようにしている。
回路(23)を介して所定の制御電力に変換して負荷(C
M)に給電する。また、インバータ回路(23)から負荷(C
M)に供給される供給周波数が、予め設定された所定周波
数より高い周波数域である場合と低い周波数域であると
で夫々過電流の検出動作を行う。そして、低い周波数域
であるときに、負荷(CM)の電流値が所定の過電流値に達
した過電流状態になると、供給周波数の変動に拘らず、
上記過電流状態が所定の判定時間に達すると負荷(CM)に
対する給電を停止させるようにしている。
【0010】−発明の特定事項− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、電源(PS)から負荷(CM)に対して給電
される電力を制御するインバータ回路(23)を備えさせ
る。また、上記インバータ回路(23)から負荷(CM)に供給
される供給周波数(F) が予め設定された所定周波数より
高い周波数域を保持している状態で且つインバータ回路
(23)から供給される負荷(CM)の電流値(I) が所定の第1
過電流値(Ith) に達した過電流状態が、第1判定時間以
上に継続すると異常信号を発する第1検知手段(43)を備
えさせる。そして、上記インバータ回路(23)から負荷(C
M)に供給される供給周波数(F) が上記所定周波数より低
い周波数域にあるときに、上記負荷(CM)の電流値(I) が
所定の第2過電流値(Is)に達した過電流状態になると、
供給周波数(F) の変動に拘らず、この過電流状態が所定
の第2判定時間に達すると異常信号を発する第2検知手
段(44)を備えさせ、上記第1検知手段(43)または第2検
知手段(44)から異常信号を受信すると、負荷(CM)に対す
る給電を停止させる停止手段(45)を備えさせた構成とし
ている。
じた手段は、先ず、電源(PS)から負荷(CM)に対して給電
される電力を制御するインバータ回路(23)を備えさせ
る。また、上記インバータ回路(23)から負荷(CM)に供給
される供給周波数(F) が予め設定された所定周波数より
高い周波数域を保持している状態で且つインバータ回路
(23)から供給される負荷(CM)の電流値(I) が所定の第1
過電流値(Ith) に達した過電流状態が、第1判定時間以
上に継続すると異常信号を発する第1検知手段(43)を備
えさせる。そして、上記インバータ回路(23)から負荷(C
M)に供給される供給周波数(F) が上記所定周波数より低
い周波数域にあるときに、上記負荷(CM)の電流値(I) が
所定の第2過電流値(Is)に達した過電流状態になると、
供給周波数(F) の変動に拘らず、この過電流状態が所定
の第2判定時間に達すると異常信号を発する第2検知手
段(44)を備えさせ、上記第1検知手段(43)または第2検
知手段(44)から異常信号を受信すると、負荷(CM)に対す
る給電を停止させる停止手段(45)を備えさせた構成とし
ている。
【0011】また、請求項2記載の発明が講じた手段
は、上記請求項1記載の発明において、第1検知手段(4
3)は、負荷(CM)の電流値(I) が第1過電流値(Ith) に達
した過電流状態が連続して第1判定時間に達したときに
異常信号を発する一方、第2検知手段(44)は、負荷(CM)
の電流値(I) が第2過電流値(Is)に達した過電流状態を
積算していき、この積算時間が第2判定時間に達したと
きに異常信号を発するようにしている。
は、上記請求項1記載の発明において、第1検知手段(4
3)は、負荷(CM)の電流値(I) が第1過電流値(Ith) に達
した過電流状態が連続して第1判定時間に達したときに
異常信号を発する一方、第2検知手段(44)は、負荷(CM)
の電流値(I) が第2過電流値(Is)に達した過電流状態を
積算していき、この積算時間が第2判定時間に達したと
きに異常信号を発するようにしている。
【0012】また、請求項3記載の発明が講じた手段
は、上記請求項1記載の発明において、負荷(CM)は、空
気調和装置に設けられる圧縮機のモータである構成とし
ている。
は、上記請求項1記載の発明において、負荷(CM)は、空
気調和装置に設けられる圧縮機のモータである構成とし
ている。
【0013】−作用− 上記の発明特定事項により、本発明では、先ず、インバ
ータ回路(23)が、電源(PS)からの電力を制御して負荷(C
M)に対して給電する。この状態において、インバータ回
路(23)から負荷(CM)に供給される供給周波数が予め設定
された所定周波数より高い周波数域を保持している状態
にあっては、負荷(CM)の電流値(I) が所定の第1過電流
値(Ith) に達した過電流状態が、第1判定時間以上に継
続すると第1検知手段(43)が異常信号を発する。一方、
インバータ回路(23)から負荷(CM)に供給される供給周波
数(F) が上記所定周波数より低い周波数域にあるとき
に、上記負荷(CM)の電流値(I) が所定の第2過電流値(I
s)に達した過電流状態になると、第2検知手段(44)が、
供給周波数(F) の変動に拘らず、この過電流状態が所定
の第2判定時間に達すると異常信号を発する。そして、
停止手段(45)が、この何れかの検知手段(43,44) から異
常信号を受信すると、負荷(CM)に対する給電を停止させ
る。
ータ回路(23)が、電源(PS)からの電力を制御して負荷(C
M)に対して給電する。この状態において、インバータ回
路(23)から負荷(CM)に供給される供給周波数が予め設定
された所定周波数より高い周波数域を保持している状態
にあっては、負荷(CM)の電流値(I) が所定の第1過電流
値(Ith) に達した過電流状態が、第1判定時間以上に継
続すると第1検知手段(43)が異常信号を発する。一方、
インバータ回路(23)から負荷(CM)に供給される供給周波
数(F) が上記所定周波数より低い周波数域にあるとき
に、上記負荷(CM)の電流値(I) が所定の第2過電流値(I
s)に達した過電流状態になると、第2検知手段(44)が、
供給周波数(F) の変動に拘らず、この過電流状態が所定
の第2判定時間に達すると異常信号を発する。そして、
停止手段(45)が、この何れかの検知手段(43,44) から異
常信号を受信すると、負荷(CM)に対する給電を停止させ
る。
【0014】従って、供給周波数(F) が上記所定周波数
より低い周波数域にあるときに、負荷(CM)の電流値(I)
が第2過電流値(Is)に達した場合には、その後に、供給
周波数(F) が上昇しても、この電流値(I) が第2過電流
値(Is)に達した過電流状態が第2判定時間に達したか否
かの判定条件で負荷(CM)に対する給電停止動作が行われ
ることになる。
より低い周波数域にあるときに、負荷(CM)の電流値(I)
が第2過電流値(Is)に達した場合には、その後に、供給
周波数(F) が上昇しても、この電流値(I) が第2過電流
値(Is)に達した過電流状態が第2判定時間に達したか否
かの判定条件で負荷(CM)に対する給電停止動作が行われ
ることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
基づいて詳細に説明する。
【0016】図2に示すように、(10)は、空気調和装
置の室外ユニットに設けられる圧縮機の誘導電動機(C
M)の制御装置であって、電力変換回路(20)と電力制
御回路(30)とを備え、電源(PS)より電力変換回路
(20)を介して制御電力を負荷としての誘導電動機(C
M)に供給している。
置の室外ユニットに設けられる圧縮機の誘導電動機(C
M)の制御装置であって、電力変換回路(20)と電力制
御回路(30)とを備え、電源(PS)より電力変換回路
(20)を介して制御電力を負荷としての誘導電動機(C
M)に供給している。
【0017】上記電力変換回路(20)は、電源(PS)か
ら供給される三相交流電力を制御された三相交流電力に
変換するものであって、整流回路(21)と平滑回路(2
2)とインバータ回路(23)とを備えている。そして、
上記整流回路(21)は、6個のダイオード(d1,d1,
…)を備え、スイッチング回路(11)を介して電源(P
S)に接続されたダイオードモジュールであって、電源
(PS)からの交流を全波整流している。
ら供給される三相交流電力を制御された三相交流電力に
変換するものであって、整流回路(21)と平滑回路(2
2)とインバータ回路(23)とを備えている。そして、
上記整流回路(21)は、6個のダイオード(d1,d1,
…)を備え、スイッチング回路(11)を介して電源(P
S)に接続されたダイオードモジュールであって、電源
(PS)からの交流を全波整流している。
【0018】上記平滑回路(22)は、整流回路(21)に
よって全波整流された直流を平滑するものであって、リ
アクトル(2L)が設けられると共に、平滑コンデンサ
(2C)を有するコンデンサ回路(2a)と、放電用抵抗
(2R)を有する抵抗回路(2b)とが電源ライン(2P,2
N)の間に接続されて構成されている。また、上記平滑
回路(22)には、直流部電流、つまり、誘導電動機(C
M)の電流であるモータ電流を検出する電流検出器であ
るカレントトランス(CT)が電源ライン(2N)に設けら
れている。
よって全波整流された直流を平滑するものであって、リ
アクトル(2L)が設けられると共に、平滑コンデンサ
(2C)を有するコンデンサ回路(2a)と、放電用抵抗
(2R)を有する抵抗回路(2b)とが電源ライン(2P,2
N)の間に接続されて構成されている。また、上記平滑
回路(22)には、直流部電流、つまり、誘導電動機(C
M)の電流であるモータ電流を検出する電流検出器であ
るカレントトランス(CT)が電源ライン(2N)に設けら
れている。
【0019】上記インバータ回路(23)は、6個のパワ
ートランジスタ(Tr,Tr,…)を備えたトランジスタ・
ブリッジ回路よりなり、平滑回路(22)が平滑した直流
を交流に変換するトランジスタモジュールであって、誘
導電動機(CM)が接続されて三相交流の制御電力を誘導
電動機(CM)に供給している。そして、上記パワートラ
ンジスタ(Tr,Tr,…)には、エミッタ・コレクタ間に
還流ダイオード(d2,d2,…)が接続され、該パワート
ランジスタ(Tr,Tr,…)は、電力制御回路(30)の駆
動信号によってON・OFFする。
ートランジスタ(Tr,Tr,…)を備えたトランジスタ・
ブリッジ回路よりなり、平滑回路(22)が平滑した直流
を交流に変換するトランジスタモジュールであって、誘
導電動機(CM)が接続されて三相交流の制御電力を誘導
電動機(CM)に供給している。そして、上記パワートラ
ンジスタ(Tr,Tr,…)には、エミッタ・コレクタ間に
還流ダイオード(d2,d2,…)が接続され、該パワート
ランジスタ(Tr,Tr,…)は、電力制御回路(30)の駆
動信号によってON・OFFする。
【0020】上記電力制御回路(30)は、カレントトラ
ンス(CT)より電流信号が入力される一方、駆動回路
(31)とCPU(40)とが設けられている。該駆動回路
(31)は、平滑回路(22)が平滑した直流部電圧をパワ
ートランジスタ(Tr,Tr,…)がPWM変調(パルス幅
変調)するように該パワートランジスタ(Tr,Tr,…)
に駆動信号を出力する。そして、上記CPU(40)に
は、室内温度などの空調負荷信号が入力されると共に、
速度制御手段(41)と最適制御手段(42)とが設けられ
ている。
ンス(CT)より電流信号が入力される一方、駆動回路
(31)とCPU(40)とが設けられている。該駆動回路
(31)は、平滑回路(22)が平滑した直流部電圧をパワ
ートランジスタ(Tr,Tr,…)がPWM変調(パルス幅
変調)するように該パワートランジスタ(Tr,Tr,…)
に駆動信号を出力する。そして、上記CPU(40)に
は、室内温度などの空調負荷信号が入力されると共に、
速度制御手段(41)と最適制御手段(42)とが設けられ
ている。
【0021】該速度制御手段(41)は、室内温度などの
空調負荷信号が入力されており、この空調負荷信号に対
応して圧縮機の運転周波数である誘導電動機(CM)の供
給周波数を導出し、この供給周波数になるように駆動回
路(31)に制御信号を出力していている。
空調負荷信号が入力されており、この空調負荷信号に対
応して圧縮機の運転周波数である誘導電動機(CM)の供
給周波数を導出し、この供給周波数になるように駆動回
路(31)に制御信号を出力していている。
【0022】つまり、上記速度制御手段(41)は、誘導
電動機(CM)の供給周波数と供給電圧とが予め設定され
た基準電圧周波数特性に基いて変化するようにインバー
タ回路(23)を駆動制御する制御信号であって、誘導電
動機(CM)の供給周波数を制御して誘導電動機(CM)を
可変速制御する制御信号を駆動回路(31)に出力してい
る。そして、該駆動回路(31)が制御信号に基いて駆動
信号を電力変換回路(20)のインバータ回路(23)に出
力している。
電動機(CM)の供給周波数と供給電圧とが予め設定され
た基準電圧周波数特性に基いて変化するようにインバー
タ回路(23)を駆動制御する制御信号であって、誘導電
動機(CM)の供給周波数を制御して誘導電動機(CM)を
可変速制御する制御信号を駆動回路(31)に出力してい
る。そして、該駆動回路(31)が制御信号に基いて駆動
信号を電力変換回路(20)のインバータ回路(23)に出
力している。
【0023】上記最適制御手段(42)は、誘導電動機
(CM)の供給電圧を所定の変動量でもって微小変動させ
てモータ電流が最小となるように供給電圧を調整するた
めの調整信号を駆動回路(31)に出力している。そし
て、該駆動回路(31)が調整信号に基いて駆動信号を電
力変換回路(20)のインバータ回路(23)に出力してい
る。
(CM)の供給電圧を所定の変動量でもって微小変動させ
てモータ電流が最小となるように供給電圧を調整するた
めの調整信号を駆動回路(31)に出力している。そし
て、該駆動回路(31)が調整信号に基いて駆動信号を電
力変換回路(20)のインバータ回路(23)に出力してい
る。
【0024】更に、上記CPU(40)には、本発明の特
徴として、第1検知手段(43)、第2検知手段(44)及び停
止手段(45)が備えられている。以下、各手段について説
明する。
徴として、第1検知手段(43)、第2検知手段(44)及び停
止手段(45)が備えられている。以下、各手段について説
明する。
【0025】第1検知手段(43)は、インバータ回路(23)
から誘導電動機(CM)に供給される供給周波数(F) が予め
設定された所定周波数(例えば20Hz) より高い周波数
域を保持している状態で且つインバータ回路(23)から供
給される誘導電動機(CM)の電流値(以下、単にモータ電
流値という)(I) が所定の第1過電流値としての電子サ
ーマル判定電流値(Ith) に達した過電流状態が、連続し
て第1判定時間としての電子サーマル判定時間(例えば
30sec)以上継続すると異常信号を発するようになって
いる。つまり、この第1検知手段(43)は、供給周波数
(F) が20Hz以上であるときにモータ電流値(I) が電子
サーマル判定電流値(Ith) に達するとカウントを開始
し、このモータ電流値(I) が電子サーマル判定電流値(I
th) 以上にある場合にカウントを継続し、このカウント
が連続して30sec に達するとタイムアップする第1タ
イマ(T1)を備えており、この第1タイマ(T1)のタイムア
ップに伴って異常信号を発する。
から誘導電動機(CM)に供給される供給周波数(F) が予め
設定された所定周波数(例えば20Hz) より高い周波数
域を保持している状態で且つインバータ回路(23)から供
給される誘導電動機(CM)の電流値(以下、単にモータ電
流値という)(I) が所定の第1過電流値としての電子サ
ーマル判定電流値(Ith) に達した過電流状態が、連続し
て第1判定時間としての電子サーマル判定時間(例えば
30sec)以上継続すると異常信号を発するようになって
いる。つまり、この第1検知手段(43)は、供給周波数
(F) が20Hz以上であるときにモータ電流値(I) が電子
サーマル判定電流値(Ith) に達するとカウントを開始
し、このモータ電流値(I) が電子サーマル判定電流値(I
th) 以上にある場合にカウントを継続し、このカウント
が連続して30sec に達するとタイムアップする第1タ
イマ(T1)を備えており、この第1タイマ(T1)のタイムア
ップに伴って異常信号を発する。
【0026】第2検知手段(44)は、インバータ回路(23)
から誘導電動機(CM)に供給される供給周波数(F) が上記
所定周波数より低い周波数域にあるときに、モータ電流
値(I) が所定の第2過電流値としてのストール判定電流
値(Is)に達した過電流状態になると、供給周波数(F) の
変動に拘らず、この過電流状態が積算して所定の第2判
定時間としてのストール判定時間に達すると異常信号を
発するようになっている。つまり、この第2検知手段(4
4)は、供給周波数(F) が20Hz以下であるときにモータ
電流値(I) がストール判定電流値(Is)に達すると「1」
にセットされるストール検出中フラグ(Fs)と、このスト
ール検出中フラグ(Fs)のセットに伴ってカウントを開始
し、このモータ電流値(I) がストール判定電流値(Is)以
上にある場合の積算時間をカウントし、このカウントが
5sec に達するとタイムアップする第2タイマ(T2)とを
備えており、この第2タイマ(T2)のタイムアップに伴っ
て異常信号を発する。
から誘導電動機(CM)に供給される供給周波数(F) が上記
所定周波数より低い周波数域にあるときに、モータ電流
値(I) が所定の第2過電流値としてのストール判定電流
値(Is)に達した過電流状態になると、供給周波数(F) の
変動に拘らず、この過電流状態が積算して所定の第2判
定時間としてのストール判定時間に達すると異常信号を
発するようになっている。つまり、この第2検知手段(4
4)は、供給周波数(F) が20Hz以下であるときにモータ
電流値(I) がストール判定電流値(Is)に達すると「1」
にセットされるストール検出中フラグ(Fs)と、このスト
ール検出中フラグ(Fs)のセットに伴ってカウントを開始
し、このモータ電流値(I) がストール判定電流値(Is)以
上にある場合の積算時間をカウントし、このカウントが
5sec に達するとタイムアップする第2タイマ(T2)とを
備えており、この第2タイマ(T2)のタイムアップに伴っ
て異常信号を発する。
【0027】そして、停止手段(45)は、上記第1検知手
段(43)または第2検知手段(44)から異常信号を受信する
と、誘導電動機(CM)に対する給電を停止させるように、
電力変換回路(20)の作動を停止するようになっている。
段(43)または第2検知手段(44)から異常信号を受信する
と、誘導電動機(CM)に対する給電を停止させるように、
電力変換回路(20)の作動を停止するようになっている。
【0028】−誘導電動機(CM)の制御動作− 次に、上述した誘導電動機(CM)の制御動作について説
明する。
明する。
【0029】先ず、電源(PS)が投入されてスイッチン
グ回路(11)がONした状態において、図示しないリモ
コンより冷房運転等の運転指令が出力されると、この運
転指令をマイコン(40)が受信して速度制御手段(41)
が制御信号を出力する。この制御信号を駆動回路(31)
が受信して駆動信号をインバータ回路(23)に出力し、
パワートランジスタ(Tr,Tr,…)がON・OFFす
る。
グ回路(11)がONした状態において、図示しないリモ
コンより冷房運転等の運転指令が出力されると、この運
転指令をマイコン(40)が受信して速度制御手段(41)
が制御信号を出力する。この制御信号を駆動回路(31)
が受信して駆動信号をインバータ回路(23)に出力し、
パワートランジスタ(Tr,Tr,…)がON・OFFす
る。
【0030】一方、上記電源(PS)からの三相交流電力
は、整流回路(21)によって全波整流されて直流に変換
された後、平滑回路(22)によって平滑され、その後、
インバータ回路(23)に出力される。そして、該インバ
ータ回路(23)の6個のパワートランジスタ(Tr,Tr,
…)は、直流を交流に変換すると共に、PWM変調して
所定の供給電圧を誘導電動機(CM)に印加することにな
る。
は、整流回路(21)によって全波整流されて直流に変換
された後、平滑回路(22)によって平滑され、その後、
インバータ回路(23)に出力される。そして、該インバ
ータ回路(23)の6個のパワートランジスタ(Tr,Tr,
…)は、直流を交流に変換すると共に、PWM変調して
所定の供給電圧を誘導電動機(CM)に印加することにな
る。
【0031】また、上記マイコン(40)には、室内温度
などの空調負荷信号が入力され、速度制御手段(41)
が、この空調負荷信号に対応して圧縮機の運転周波数で
ある誘導電動機(CM)の供給周波数を導出すると共に、
この供給周波数になるように駆動回路(31)に制御信号
を出力する。つまり、上記速度制御手段(41)は、誘導
電動機(CM)の供給周波数と供給電圧とが予め設定され
た基準電圧周波数特性に基いて変化するようにインバー
タ回路(23)を駆動制御する制御信号を出力し、駆動回
路(31)がこの制御信号に基いて駆動信号をインバータ
回路(23)に出力する。この結果、誘導電動機(CM)が
空気調和負荷に対応して回転することになる。
などの空調負荷信号が入力され、速度制御手段(41)
が、この空調負荷信号に対応して圧縮機の運転周波数で
ある誘導電動機(CM)の供給周波数を導出すると共に、
この供給周波数になるように駆動回路(31)に制御信号
を出力する。つまり、上記速度制御手段(41)は、誘導
電動機(CM)の供給周波数と供給電圧とが予め設定され
た基準電圧周波数特性に基いて変化するようにインバー
タ回路(23)を駆動制御する制御信号を出力し、駆動回
路(31)がこの制御信号に基いて駆動信号をインバータ
回路(23)に出力する。この結果、誘導電動機(CM)が
空気調和負荷に対応して回転することになる。
【0032】また、上記誘導電動機(CM)の回転時にお
いて、最適制御手段(42)は、誘導電動機(CM)の供給
電圧を所定の変動量でもって微小変動させてモータ電流
が最小となるように調整信号を駆動回路(31)に出力す
る。そして、該駆動回路(31)がこの調整信号に基いて
駆動信号をインバータ回路(23)に出力し、誘導電動機
(CM)が最も効率の良い最小電流値で回転するようにし
ている。
いて、最適制御手段(42)は、誘導電動機(CM)の供給
電圧を所定の変動量でもって微小変動させてモータ電流
が最小となるように調整信号を駆動回路(31)に出力す
る。そして、該駆動回路(31)がこの調整信号に基いて
駆動信号をインバータ回路(23)に出力し、誘導電動機
(CM)が最も効率の良い最小電流値で回転するようにし
ている。
【0033】−電流異常処理動作−次に、本形態の特徴
とする動作として、インバータ出力電流値が所定の過電
流値に達した場合の電流異常処理動作について図3のフ
ローチャートに沿って説明する。
とする動作として、インバータ出力電流値が所定の過電
流値に達した場合の電流異常処理動作について図3のフ
ローチャートに沿って説明する。
【0034】先ず、ステップST1において誘導電動機(C
M)の供給周波数(F) が20Hz以下であるか又はストール
検出中フラグ(fs)が「1」にセットされているかを判定
する。そして、この2つの条件のうち少なくとも1つが
成立していればステップST2に移る(圧縮機の運転開始
時には、ストール検出中フラグ(Fs)が「0」であり、誘
導電動機(CM)の供給周波数(F) は20Hz以下となってい
るので、この周波数条件の成立によりステップST2に移
る)。
M)の供給周波数(F) が20Hz以下であるか又はストール
検出中フラグ(fs)が「1」にセットされているかを判定
する。そして、この2つの条件のうち少なくとも1つが
成立していればステップST2に移る(圧縮機の運転開始
時には、ストール検出中フラグ(Fs)が「0」であり、誘
導電動機(CM)の供給周波数(F) は20Hz以下となってい
るので、この周波数条件の成立によりステップST2に移
る)。
【0035】そして、このステップST2で、モータ電流
値(I) がストール判定電流値(Is)を越えているか否かを
判定する。そして、このモータ電流値(I) がストール判
定電流値(Is)を越えているYES の場合には、ステップST
3において第2タイマ(T2)の作動が開始されているか否
かを判定し(圧縮機の運転開始時には第2タイマ(T2)は
非作動状態となっている。)、第2タイマ(T2)が未だ作
動を開始していないNOの場合にはステップST4において
第2タイマ(T2)を作動してカウントを開始させると共
に、ステップST5においてストール検出中フラグ(fs)を
「1」にセットする。
値(I) がストール判定電流値(Is)を越えているか否かを
判定する。そして、このモータ電流値(I) がストール判
定電流値(Is)を越えているYES の場合には、ステップST
3において第2タイマ(T2)の作動が開始されているか否
かを判定し(圧縮機の運転開始時には第2タイマ(T2)は
非作動状態となっている。)、第2タイマ(T2)が未だ作
動を開始していないNOの場合にはステップST4において
第2タイマ(T2)を作動してカウントを開始させると共
に、ステップST5においてストール検出中フラグ(fs)を
「1」にセットする。
【0036】一方、ステップST2で、モータ電流値(I)
がストール判定電流値(Is)以下であるNOの場合には、ス
テップST6において第2タイマ(T2)がカウント中である
か否かを判定し、カウント中である場合には、ステップ
ST7においてストール検出中フラグ(fs)が「1」にセッ
トされているか否かを判定する。ここで、ストール検出
中フラグ(fs)が「1」にセットされている場合には、ス
テップST8に移って第2タイマ(T2)のカウントを停止す
ると共に、ステップST9においてストール検出中フラグ
(fs)を「0」にリセットする。
がストール判定電流値(Is)以下であるNOの場合には、ス
テップST6において第2タイマ(T2)がカウント中である
か否かを判定し、カウント中である場合には、ステップ
ST7においてストール検出中フラグ(fs)が「1」にセッ
トされているか否かを判定する。ここで、ストール検出
中フラグ(fs)が「1」にセットされている場合には、ス
テップST8に移って第2タイマ(T2)のカウントを停止す
ると共に、ステップST9においてストール検出中フラグ
(fs)を「0」にリセットする。
【0037】このようにして、第2タイマ(T2)のカウン
ト開始或いはカウント停止動作を行っている状況におい
て、ステップST2で、モータ電流値(I) がストール判定
電流値(Is)を越えている場合には、ステップST3からス
テップST10に移って、ストール検出中フラグ(fs)が
「1」にセットされているか否かを判定する。そして、
ストール検出中フラグ(fs)が「1」にセットされている
YES の場合にはステップST11において第2タイマ(T2)
の積算時間が5sec に達したか否かを判定する。つま
り、ストール動作による電力供給停止条件が成立したか
否かを判定し、この条件が成立した場合にはステップST
12において誘導電動機(CM)に対する電力供給を停止し
て該誘導電動機(CM)を保護する。
ト開始或いはカウント停止動作を行っている状況におい
て、ステップST2で、モータ電流値(I) がストール判定
電流値(Is)を越えている場合には、ステップST3からス
テップST10に移って、ストール検出中フラグ(fs)が
「1」にセットされているか否かを判定する。そして、
ストール検出中フラグ(fs)が「1」にセットされている
YES の場合にはステップST11において第2タイマ(T2)
の積算時間が5sec に達したか否かを判定する。つま
り、ストール動作による電力供給停止条件が成立したか
否かを判定し、この条件が成立した場合にはステップST
12において誘導電動機(CM)に対する電力供給を停止し
て該誘導電動機(CM)を保護する。
【0038】また、ステップST10において、ストール
検出中フラグ(fs)が「0」であるNOの場合、つまりステ
ップST9でストール検出中フラグ(fs)が「0」にリセッ
トされた後に、モータ電流値(I) がストール判定電流値
(Is)以上になった場合には、ステップST13に移って第
2タイマ(T2)のカウントを開始させると共に、ステップ
ST14においてストール検出中フラグ(fs)を「1」にセ
ットする。
検出中フラグ(fs)が「0」であるNOの場合、つまりステ
ップST9でストール検出中フラグ(fs)が「0」にリセッ
トされた後に、モータ電流値(I) がストール判定電流値
(Is)以上になった場合には、ステップST13に移って第
2タイマ(T2)のカウントを開始させると共に、ステップ
ST14においてストール検出中フラグ(fs)を「1」にセ
ットする。
【0039】このような動作が、ステップST1でNOに判
定されるまで継続して行われる。つまり、一旦、誘導電
動機(CM)の供給周波数(F) が20Hz以下となっている状
況でモータ電流値(I) がストール判定電流値(Is)を越え
ると、その後には、誘導電動機(CM)の供給周波数(F) が
20Hz以上で、且つインバータ出力電流値(I) がストー
ル判定電流値(Is)以下になる条件が成立しない限り、誘
導電動機(CM)の供給周波数(F) に拘りなく(20Hz以上
になったとしても)モータ電流値(I) がストール判定電
流値(Is)を越えている時間にあっては第2タイマ(T2)が
カウントされ、このカウント積算時間が5sec に達する
と圧縮機モータ(CM)に対する電力供給を停止するといっ
た動作を行うことになる。言い換えると、一旦、モータ
電流値(I) がストール判定電流値(Is)を越えてストール
検出中フラグが「1」にセットされると、誘導電動機(C
M)の供給周波数(F) が20Hz以上になったとしても、電
子サーマル動作に移ることなく、ストール判定条件に従
ってストール動作が行われることになる。
定されるまで継続して行われる。つまり、一旦、誘導電
動機(CM)の供給周波数(F) が20Hz以下となっている状
況でモータ電流値(I) がストール判定電流値(Is)を越え
ると、その後には、誘導電動機(CM)の供給周波数(F) が
20Hz以上で、且つインバータ出力電流値(I) がストー
ル判定電流値(Is)以下になる条件が成立しない限り、誘
導電動機(CM)の供給周波数(F) に拘りなく(20Hz以上
になったとしても)モータ電流値(I) がストール判定電
流値(Is)を越えている時間にあっては第2タイマ(T2)が
カウントされ、このカウント積算時間が5sec に達する
と圧縮機モータ(CM)に対する電力供給を停止するといっ
た動作を行うことになる。言い換えると、一旦、モータ
電流値(I) がストール判定電流値(Is)を越えてストール
検出中フラグが「1」にセットされると、誘導電動機(C
M)の供給周波数(F) が20Hz以上になったとしても、電
子サーマル動作に移ることなく、ストール判定条件に従
ってストール動作が行われることになる。
【0040】そして、ステップST1においてNOに判定さ
れた時、つまり、誘導電動機(CM)の供給周波数(F) が2
0Hz以上で且つストール検出中フラグ(fs)が「0」であ
る場合には、ステップST15以下の電子サーマル動作に
移る。つまり、ステップST15においてモータ電流値
(I) が電子サーマル判定電流値(Ith) を越えているか否
かを判定する。そして、このモータ電流値(I) が電子サ
ーマル判定電流値(Ith)を越えているYES の場合には、
ステップST16において、第1タイマ(T1)の作動を開始
させ、ステップST17において、この状態が30sec 連
続した場合にはステップST18において誘導電動機(CM)
に対する電力供給を停止する。一方、ステップST15に
おいてモータ電流値(I) が電子サーマル判定電流値(It
h) 以下となった場合には上記第1タイマ(T1)をリセッ
トする。
れた時、つまり、誘導電動機(CM)の供給周波数(F) が2
0Hz以上で且つストール検出中フラグ(fs)が「0」であ
る場合には、ステップST15以下の電子サーマル動作に
移る。つまり、ステップST15においてモータ電流値
(I) が電子サーマル判定電流値(Ith) を越えているか否
かを判定する。そして、このモータ電流値(I) が電子サ
ーマル判定電流値(Ith)を越えているYES の場合には、
ステップST16において、第1タイマ(T1)の作動を開始
させ、ステップST17において、この状態が30sec 連
続した場合にはステップST18において誘導電動機(CM)
に対する電力供給を停止する。一方、ステップST15に
おいてモータ電流値(I) が電子サーマル判定電流値(It
h) 以下となった場合には上記第1タイマ(T1)をリセッ
トする。
【0041】このような動作であるために、本形態にあ
っては、従来のように、ストール判定条件が成立する直
前に供給周波数が上昇してしまうことで、ストール動作
から電子サーマル動作に移り、給電停止動作に移る時期
が遅くなって、誘導電動機(CM)への過電流の通電時間が
長くなってしまうといった状況を回避することができ
る。このため、ストール動作と電子サーマル動作との個
々の動作を良好に維持しながらも、誘導電動機(CM)への
過電流の通電時間が長くなりすぎることを回避して誘導
電動機(CM)の保護の信頼性の向上を図ることができる。
っては、従来のように、ストール判定条件が成立する直
前に供給周波数が上昇してしまうことで、ストール動作
から電子サーマル動作に移り、給電停止動作に移る時期
が遅くなって、誘導電動機(CM)への過電流の通電時間が
長くなってしまうといった状況を回避することができ
る。このため、ストール動作と電子サーマル動作との個
々の動作を良好に維持しながらも、誘導電動機(CM)への
過電流の通電時間が長くなりすぎることを回避して誘導
電動機(CM)の保護の信頼性の向上を図ることができる。
【0042】本実施形態においては、空気調和装置の圧
縮機の誘導電動機(CM)について説明したが、請求項1
及び請求項2記載の発明では、各種の誘導電動機(CM)
に適用することができる。
縮機の誘導電動機(CM)について説明したが、請求項1
及び請求項2記載の発明では、各種の誘導電動機(CM)
に適用することができる。
【0043】また、本実施形態におけるインバータ回路
(23)は6個のパワートランジスタ(Tr,Tr,…)を用
いたが、本発明では、6個のIGBT(Insulated Gate
Bipolar Transistor) を用いてもよい。
(23)は6個のパワートランジスタ(Tr,Tr,…)を用
いたが、本発明では、6個のIGBT(Insulated Gate
Bipolar Transistor) を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、以下に述
べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明によ
れば、インバータ回路から負荷に供給される供給周波数
に応じて過電流判定条件が異なる電力変換回路に対し、
供給周波数が比較的低い周波数域にあるときに、負荷の
電流値が過電流状態になると、供給周波数の変動に拘ら
ず、この過電流状態が所定の判定時間に達すると負荷に
対する給電を停止させようにしたために、従来のよう
に、低周波数域での判定条件が成立する直前に供給周波
数が上昇してしまうことで、高周波数域での判定動作に
移り、給電停止動作に移る時期が遅くなって、負荷への
過電流の通電時間が長くなってしまうといった状況を回
避することができる。このため、負荷への過電流の通電
時間が長くなりすぎることを回避して該負荷の保護の信
頼性の向上を図ることができる。
べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明によ
れば、インバータ回路から負荷に供給される供給周波数
に応じて過電流判定条件が異なる電力変換回路に対し、
供給周波数が比較的低い周波数域にあるときに、負荷の
電流値が過電流状態になると、供給周波数の変動に拘ら
ず、この過電流状態が所定の判定時間に達すると負荷に
対する給電を停止させようにしたために、従来のよう
に、低周波数域での判定条件が成立する直前に供給周波
数が上昇してしまうことで、高周波数域での判定動作に
移り、給電停止動作に移る時期が遅くなって、負荷への
過電流の通電時間が長くなってしまうといった状況を回
避することができる。このため、負荷への過電流の通電
時間が長くなりすぎることを回避して該負荷の保護の信
頼性の向上を図ることができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、第1検知手
段による判定条件を、過電流状態が連続して判定時間に
達したこととし、第2検知手段による判定条件を、過電
流状態が積算して判定時間に達したこととしたために、
各手段での動作を具体化することができ、装置の実用性
の向上が図れる。
段による判定条件を、過電流状態が連続して判定時間に
達したこととし、第2検知手段による判定条件を、過電
流状態が積算して判定時間に達したこととしたために、
各手段での動作を具体化することができ、装置の実用性
の向上が図れる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、負荷を、空
気調和装置に設けられる圧縮機のモータとしたことで、
空調運転の信頼性を向上させることができる。
気調和装置に設けられる圧縮機のモータとしたことで、
空調運転の信頼性を向上させることができる。
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】誘導電動機の制御回路図である。
【図3】電流異常処理動作を示すフローチャート図であ
る。
る。
20 電力変換回路 23 インバータ回路 43 第1検知手段 44 第2検知手段 45 第3検知手段 PS 電源 CM 誘導電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−31194(JP,A) 特開 平5−300752(JP,A) 特開 平1−308195(JP,A) 特開 昭59−54789(JP,A) 特開 平8−9684(JP,A) 実開 昭61−159841(JP,U) 実開 平6−9399(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 7/628 - 7/632 H02M 7/48 F24F 11/02 102 F25B 1/00 361 - 371 F04B 49/10 331 H02H 7/122
Claims (3)
- 【請求項1】 電源(PS)から負荷(CM)に対して給電され
る電力を制御するインバータ回路(23)と、 該インバータ回路(23)から負荷(CM)に供給される供給周
波数(F) が予め設定された所定周波数より高い周波数域
を保持している状態で且つインバータ回路(23)から供給
される負荷(CM)の電流値(I) が所定の第1過電流値(It
h) に達した過電流状態が、第1判定時間以上に継続す
ると異常信号を発する第1検知手段(43)と、 上記インバータ回路(23)から負荷(CM)に供給される供給
周波数(F) が上記所定周波数より低い周波数域にあると
きに、上記負荷(CM)の電流値(I) が所定の第2過電流値
(Is)に達した過電流状態になると、供給周波数(F) の変
動に拘らず、この過電流状態が所定の第2判定時間に達
すると異常信号を発する第2検知手段(44)と、 上記第1検知手段(43)または第2検知手段(44)から異常
信号を受信すると、負荷(CM)に対する給電を停止させる
停止手段(45)とを備えていることを特徴とする電力変換
回路の異常検知装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電力変換回路の異常検知
装置において、 第1検知手段(43)は、負荷(CM)の電流値(I) が第1過電
流値(Ith) に達した過電流状態が連続して第1判定時間
に達したときに異常信号を発する一方、 第2検知手段(44)は、負荷(CM)の電流値(I) が第2過電
流値(Is)に達した過電流状態を積算していき、この積算
時間が第2判定時間に達したときに異常信号を発するこ
とを特徴とする電力変換回路の異常検知装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の電力変換回路の異常検知
装置において、 負荷(CM)は、空気調和装置に設けられる圧縮機のモータ
であることを特徴とする電力変換回路の異常検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8172126A JP3024553B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 電力変換回路の異常検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8172126A JP3024553B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 電力変換回路の異常検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1023793A JPH1023793A (ja) | 1998-01-23 |
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