JP3024521B2 - 抵抗温度ヒューズ - Google Patents
抵抗温度ヒューズInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流保護および
過熱保護のために用いる抵抗温度ヒューズに適用する。
過熱保護のために用いる抵抗温度ヒューズに適用する。
【0002】
【従来の技術】従来の抵抗温度ヒューズは、図18及び
図19に示すように、外装ケース内に可溶体を封入した
リード線23付きの温度ヒューズ24と、抵抗体にリー
ド線25を取り付け抵抗体及びリード線25の一部を樹
脂で覆った抵抗26とを、上面がなくかつ相対する一対
の側面に切り欠き部を設けた箱形のセラミックケース2
7の各切り欠き部に各リード線23,25を挿入し、ケ
ース27内に温度ヒューズ24と抵抗26の本体とを配
置した後、ケース27内の温度ヒューズ24と抵抗26
とをセメント28で埋め固めている。抵抗温度ヒューズ
を取り付けている機器に異常が起こると、抵抗26を直
列に接続した回路に過電流が流れて抵抗26が発熱し、
その熱を検知して温度ヒューズ24が作動し、温度ヒュ
ーズ24を直列に接続した回路を遮断する。
図19に示すように、外装ケース内に可溶体を封入した
リード線23付きの温度ヒューズ24と、抵抗体にリー
ド線25を取り付け抵抗体及びリード線25の一部を樹
脂で覆った抵抗26とを、上面がなくかつ相対する一対
の側面に切り欠き部を設けた箱形のセラミックケース2
7の各切り欠き部に各リード線23,25を挿入し、ケ
ース27内に温度ヒューズ24と抵抗26の本体とを配
置した後、ケース27内の温度ヒューズ24と抵抗26
とをセメント28で埋め固めている。抵抗温度ヒューズ
を取り付けている機器に異常が起こると、抵抗26を直
列に接続した回路に過電流が流れて抵抗26が発熱し、
その熱を検知して温度ヒューズ24が作動し、温度ヒュ
ーズ24を直列に接続した回路を遮断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の抵抗温度ヒ
ューズでは、温度ヒューズ24の可溶体の位置が外装ケ
ース内でばらつくこと、抵抗26がケース27内で均一
でなく発熱のムラができること、及び温度ヒューズ24
と抵抗26をセメント28で埋める時に抵抗26と温度
ヒューズ24がくっついたり離れたりして熱の伝導にば
らつきが生じることなどに起因して、熱応答の時間にば
らつきが大きく発生する。また抵抗体が発熱して生じた
熱は、抵抗26の樹脂部、セメント28部、温度ヒュー
ズ24の外装ケース部、密閉気体部、そして可溶体部へ
と伝わるため熱応答性が悪く、抵抗26がかなり高温に
ならないと温度ヒューズ24が作動しないという欠点が
あった。
ューズでは、温度ヒューズ24の可溶体の位置が外装ケ
ース内でばらつくこと、抵抗26がケース27内で均一
でなく発熱のムラができること、及び温度ヒューズ24
と抵抗26をセメント28で埋める時に抵抗26と温度
ヒューズ24がくっついたり離れたりして熱の伝導にば
らつきが生じることなどに起因して、熱応答の時間にば
らつきが大きく発生する。また抵抗体が発熱して生じた
熱は、抵抗26の樹脂部、セメント28部、温度ヒュー
ズ24の外装ケース部、密閉気体部、そして可溶体部へ
と伝わるため熱応答性が悪く、抵抗26がかなり高温に
ならないと温度ヒューズ24が作動しないという欠点が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】セラミックグリーンシー
トで形成した第一基板の平面上に一対の電極とその電極
間に架橋する抵抗体とを設けた第一構体と、セラミック
グリーンシートで形成して金属層を形成し前記第一構体
の少なくとも抵抗体部分を覆うように第一構体に積層し
て焼結により一体成型するとともにセラミック化した第
二基板の平面上に可溶体を設けた第二構体と、少なくと
も第二構体の可溶体部分を覆う絶縁部材とにより構成し
たことを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
トで形成した第一基板の平面上に一対の電極とその電極
間に架橋する抵抗体とを設けた第一構体と、セラミック
グリーンシートで形成して金属層を形成し前記第一構体
の少なくとも抵抗体部分を覆うように第一構体に積層し
て焼結により一体成型するとともにセラミック化した第
二基板の平面上に可溶体を設けた第二構体と、少なくと
も第二構体の可溶体部分を覆う絶縁部材とにより構成し
たことを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
【0005】また、グリーンシートで形成した第一基板
上に電極と抵抗体とを形成した第一構体と、グリーンシ
ートで形成した第二基板上に一対の金属層を形成した第
二構体とを一体成型した抵抗温度ヒューズを提供する。
上に電極と抵抗体とを形成した第一構体と、グリーンシ
ートで形成した第二基板上に一対の金属層を形成した第
二構体とを一体成型した抵抗温度ヒューズを提供する。
【0006】また、基板の一方の面に一対の電極とその
電極間に架橋する形の抵抗体と電極の他端に外部へ導出
するリード線と少なくとも抵抗体を覆う絶縁部材とを設
け、前記基板の反対側の面に可溶体とその両端に外部へ
導出するリード線とを接合したヒューズ部と、少なくと
も可溶体部を覆う絶縁部材を設けた抵抗温度ヒューズと
を提供する。
電極間に架橋する形の抵抗体と電極の他端に外部へ導出
するリード線と少なくとも抵抗体を覆う絶縁部材とを設
け、前記基板の反対側の面に可溶体とその両端に外部へ
導出するリード線とを接合したヒューズ部と、少なくと
も可溶体部を覆う絶縁部材を設けた抵抗温度ヒューズと
を提供する。
【0007】また、抵抗体がスクリーン印刷によって厚
膜形成されてなる抵抗温度ヒューズを提供する。
膜形成されてなる抵抗温度ヒューズを提供する。
【0008】また、可溶体がスクリーン印刷によって厚
膜形成されてなる抵抗温度ヒューズを提供する。
膜形成されてなる抵抗温度ヒューズを提供する。
【0009】さらに、可溶体が金属箔で形成されてなる
抵抗温度ヒューズを提供する。
抵抗温度ヒューズを提供する。
【0010】
【作用】上記抵抗温度ヒューズを取り付けている機器に
異常が生じて過電流が流れると、抵抗体が発熱する。そ
の熱は抵抗体に密着している基板を通して、やはり基板
に密着している可溶体に伝わる。抵抗体の熱で可溶体の
温度が融点以上に達すると可溶体が溶けて回路を遮断す
る。抵抗体と基板及び可溶体はそれぞれ密着して形成さ
れており、その間に熱の逃げる余地が無く、抵抗体の熱
は効率よく正確に可溶体に伝わり、抵抗温度ヒューズは
精度高く作動し回路を遮断する。
異常が生じて過電流が流れると、抵抗体が発熱する。そ
の熱は抵抗体に密着している基板を通して、やはり基板
に密着している可溶体に伝わる。抵抗体の熱で可溶体の
温度が融点以上に達すると可溶体が溶けて回路を遮断す
る。抵抗体と基板及び可溶体はそれぞれ密着して形成さ
れており、その間に熱の逃げる余地が無く、抵抗体の熱
は効率よく正確に可溶体に伝わり、抵抗温度ヒューズは
精度高く作動し回路を遮断する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明による抵抗温度
ヒューズの一部切欠き斜視図、図2は抵抗温度ヒューズ
の第一構体の上面より見た平面図、図3は図2のA−
A’断面図、図4は第二構体の平面図、図5は図4の側
面図、図6は別の第二構体の平面図、図7は図6の側面
図、図8は抵抗温度ヒューズの樹脂部を除いた部分の平
面図、図9は図8の側面図を示す。図1に本発明による
第一実施例の外観図を示すが、積層構造であるため各層
に分解してその作製手順により構造を説明する。図2及
び図3に示すように、例えばセラミックグリーンシート
製の第一基板1の上に一対の導電性の電極2、2を例え
ば銀又は銀パラジウム又は銅のペーストをスクリーン印
刷で形成するとともに、電極2、2間にその両端が電極
2、2の一部に重なるように形成された抵抗体3を、例
えば酸化ルテニウムでできた抵抗ペーストをスクリーン
印刷して形成する。また、図4及び図5に示すように、
例えばセラミックグリーンシート製の第二基板5上に一
対の金属層6,6を例えば銀又は銀パラジウム又は銅の
ペーストをスクリーン印刷で形成する。 次いで、前記第
一基板1と第二基板5とを、第二基板5の一部が第一基
板1の抵抗体3を覆うように積層し、焼結一体成型す
る。 この後、第一基板1の電極2、2の外方端と、外部
に導通するリード線4、4とを半田付け又は導電ペース
ト(図示せず)で固着して第一構体を作製する。また、
図4及び図5に示すように、第二基板5の金属層6,6
に可溶体7の両端が重なるように載せ、可溶体7の両端
上面に外部に導通するリード線8,8の端部を重ねて固
着する。この際、例えば可溶体7の両端部を加熱溶融し
て金属層6とリード線8と可溶体7を固着させるか、又
は半田あるいは導電ペーストにて固着して第二構体を作
製する。図6及び図7は、図4及び図5の第二構体の別
の実施例であり、その特徴は第二基板5a上に、可溶体
7aの両端面にリード線8a,8aの端面とを溶融接合
した構造体を、例えば接着剤で固着して第二構体を作製
している。図8及び図9は、抵抗温度ヒューズの樹脂部
を除いた部分の平面図と側面図である。図示するよう
に、本発明の抵抗温度ヒューズの完成には、第一構体上
に第二構体すなわち図2の第一基板1の上に、図4の第
二基板5(又は図6の第二基板5a)を重ね、可溶体7
及びリード線8,8の一部及びリード線4,4と電極
2,2との接合部を、図1のように樹脂22で覆う。
を参照しながら説明する。図1は本発明による抵抗温度
ヒューズの一部切欠き斜視図、図2は抵抗温度ヒューズ
の第一構体の上面より見た平面図、図3は図2のA−
A’断面図、図4は第二構体の平面図、図5は図4の側
面図、図6は別の第二構体の平面図、図7は図6の側面
図、図8は抵抗温度ヒューズの樹脂部を除いた部分の平
面図、図9は図8の側面図を示す。図1に本発明による
第一実施例の外観図を示すが、積層構造であるため各層
に分解してその作製手順により構造を説明する。図2及
び図3に示すように、例えばセラミックグリーンシート
製の第一基板1の上に一対の導電性の電極2、2を例え
ば銀又は銀パラジウム又は銅のペーストをスクリーン印
刷で形成するとともに、電極2、2間にその両端が電極
2、2の一部に重なるように形成された抵抗体3を、例
えば酸化ルテニウムでできた抵抗ペーストをスクリーン
印刷して形成する。また、図4及び図5に示すように、
例えばセラミックグリーンシート製の第二基板5上に一
対の金属層6,6を例えば銀又は銀パラジウム又は銅の
ペーストをスクリーン印刷で形成する。 次いで、前記第
一基板1と第二基板5とを、第二基板5の一部が第一基
板1の抵抗体3を覆うように積層し、焼結一体成型す
る。 この後、第一基板1の電極2、2の外方端と、外部
に導通するリード線4、4とを半田付け又は導電ペース
ト(図示せず)で固着して第一構体を作製する。また、
図4及び図5に示すように、第二基板5の金属層6,6
に可溶体7の両端が重なるように載せ、可溶体7の両端
上面に外部に導通するリード線8,8の端部を重ねて固
着する。この際、例えば可溶体7の両端部を加熱溶融し
て金属層6とリード線8と可溶体7を固着させるか、又
は半田あるいは導電ペーストにて固着して第二構体を作
製する。図6及び図7は、図4及び図5の第二構体の別
の実施例であり、その特徴は第二基板5a上に、可溶体
7aの両端面にリード線8a,8aの端面とを溶融接合
した構造体を、例えば接着剤で固着して第二構体を作製
している。図8及び図9は、抵抗温度ヒューズの樹脂部
を除いた部分の平面図と側面図である。図示するよう
に、本発明の抵抗温度ヒューズの完成には、第一構体上
に第二構体すなわち図2の第一基板1の上に、図4の第
二基板5(又は図6の第二基板5a)を重ね、可溶体7
及びリード線8,8の一部及びリード線4,4と電極
2,2との接合部を、図1のように樹脂22で覆う。
【0012】本発明の第二実施例について説明する。図
10は抵抗温度ヒューズの基板の部分の平面図、図11
は図10のB−B’断面図、図12は図10の基板の第
一構体の別の実施例である。図10及び図11に示す第
一基板9の平面上に一対の電極10,10と、この電極
10,10の間に架橋する抵抗体11とを設けた第一構
体と、金属層12,12を設けてかつ第一基板9の電極
10,10を露出させるために設けた切り欠き部を有し
た第二基板13からなる第二構体とを重ねて一体成型し
焼結する。以下は第一実施例と同様、この構造体の金属
層12,12の上に可溶体とリード線とを固着し、電極
10,10の上にリード線を固着した後、可溶体及びリ
ード線の一部を樹脂で覆って抵抗温度ヒューズを完成す
る。図12は図10に示した第一基板9の代わりに、第
一基板9a上に逆L字状の電極10a,10aを設け、
抵抗体11の位置を図10に示す第二基板13の可溶体
の直下になるようにした第一構体の別の実施例を示す。
10は抵抗温度ヒューズの基板の部分の平面図、図11
は図10のB−B’断面図、図12は図10の基板の第
一構体の別の実施例である。図10及び図11に示す第
一基板9の平面上に一対の電極10,10と、この電極
10,10の間に架橋する抵抗体11とを設けた第一構
体と、金属層12,12を設けてかつ第一基板9の電極
10,10を露出させるために設けた切り欠き部を有し
た第二基板13からなる第二構体とを重ねて一体成型し
焼結する。以下は第一実施例と同様、この構造体の金属
層12,12の上に可溶体とリード線とを固着し、電極
10,10の上にリード線を固着した後、可溶体及びリ
ード線の一部を樹脂で覆って抵抗温度ヒューズを完成す
る。図12は図10に示した第一基板9の代わりに、第
一基板9a上に逆L字状の電極10a,10aを設け、
抵抗体11の位置を図10に示す第二基板13の可溶体
の直下になるようにした第一構体の別の実施例を示す。
【0013】本発明の第三実施例について説明する。図
13は抵抗温度ヒューズの平面図、図14は図13のC
−C’断面図、図15は図13の下面側から見た平面
図、図16は図15のD−D’断面図である。図13乃
至図16に示すように、基板14の一方の平面上に可溶
体15と、この可溶体15の両端部にリード線16,1
6を固着した構造体を取り付け、例えば樹脂などの絶縁
部材17で覆う。基板14の裏面上には一対の電極1
8、18と、この電極18,18間を架橋する抵抗体1
9とを設け、電極18,18にリード線20、20を半
田付け又は抵抗溶接又は導電ペーストにて固着し、かつ
少なくとも抵抗体19の表面を例えばガラスコート又は
樹脂などの絶縁部材21で覆う。図17は、図15に代
わる別の実施例であり、L字状の電極18a,18aの
対抗部側を直角に延伸しその先端部に抵抗体19を架橋
し、かつ抵抗体19は基板14を挟んで図14に示す可
溶体15と表裏一致する位置に設ける。
13は抵抗温度ヒューズの平面図、図14は図13のC
−C’断面図、図15は図13の下面側から見た平面
図、図16は図15のD−D’断面図である。図13乃
至図16に示すように、基板14の一方の平面上に可溶
体15と、この可溶体15の両端部にリード線16,1
6を固着した構造体を取り付け、例えば樹脂などの絶縁
部材17で覆う。基板14の裏面上には一対の電極1
8、18と、この電極18,18間を架橋する抵抗体1
9とを設け、電極18,18にリード線20、20を半
田付け又は抵抗溶接又は導電ペーストにて固着し、かつ
少なくとも抵抗体19の表面を例えばガラスコート又は
樹脂などの絶縁部材21で覆う。図17は、図15に代
わる別の実施例であり、L字状の電極18a,18aの
対抗部側を直角に延伸しその先端部に抵抗体19を架橋
し、かつ抵抗体19は基板14を挟んで図14に示す可
溶体15と表裏一致する位置に設ける。
【0014】
【発明の効果】上述したように、本発明の抵抗温度ヒュ
ーズによれば、抵抗体がセラミックグリーンシートから
なる第一基板に密着して形成され、セラミックグリーン
シートからなる第二基板に金属層を形成して前記第一基
板に積層して焼結により一体成型するとともにセラミッ
ク化した第二基板上に可溶体が密着して形成されること
から、抵抗体と可溶体の位置間隔が一定し、かつ抵抗体
と第二基板及び可溶体の相互の間には熱の逃げる余地が
無く、抵抗体の熱は効率よくかつ正確に可溶体に伝導さ
れ、抵抗温度ヒューズは精度高く作動し回路を遮断す
る。従って、可溶体と抵抗体との相互間の熱伝導や熱応
答のばらつきがなくなり、精度の高い抵抗温度ヒューズ
を提供できる。また、抵抗体と可溶体とは、第二基板に
よって電気的に絶縁されているので、格別な絶縁手段を
必要としない。さらに、セラミック製の絶縁基板上に抵
抗体を形成し、この抵抗体の上にガラスをグレーズ状に
して絶縁皮膜を印刷形成し、その上に可溶体を形成する
ものに比較して、セラミック製の絶縁基板の製作とガラ
スグレーズの印刷による絶縁皮膜形成といった異なる製
法を併用しなくてよく、セラミックグリーンシートに抵
抗体を形成した第一基板とセラミックグリーンシートに
金属層を形成した第二基板とを積層して焼結により一体
化するとともにセラミック化するので、製造が簡単であ
るのみならず、平面状のグリーンシートからなる第一基
板及び第二基板の上にそれぞれ電極及び金属層を形成す
るので、金属層及び金属層の形成が容易かつ正確に行え
る。さらにまた、可溶体は実質的に平面状の第二基板の
上に形成するので、その形成が容易であるといった各種
の効果を奏する。
ーズによれば、抵抗体がセラミックグリーンシートから
なる第一基板に密着して形成され、セラミックグリーン
シートからなる第二基板に金属層を形成して前記第一基
板に積層して焼結により一体成型するとともにセラミッ
ク化した第二基板上に可溶体が密着して形成されること
から、抵抗体と可溶体の位置間隔が一定し、かつ抵抗体
と第二基板及び可溶体の相互の間には熱の逃げる余地が
無く、抵抗体の熱は効率よくかつ正確に可溶体に伝導さ
れ、抵抗温度ヒューズは精度高く作動し回路を遮断す
る。従って、可溶体と抵抗体との相互間の熱伝導や熱応
答のばらつきがなくなり、精度の高い抵抗温度ヒューズ
を提供できる。また、抵抗体と可溶体とは、第二基板に
よって電気的に絶縁されているので、格別な絶縁手段を
必要としない。さらに、セラミック製の絶縁基板上に抵
抗体を形成し、この抵抗体の上にガラスをグレーズ状に
して絶縁皮膜を印刷形成し、その上に可溶体を形成する
ものに比較して、セラミック製の絶縁基板の製作とガラ
スグレーズの印刷による絶縁皮膜形成といった異なる製
法を併用しなくてよく、セラミックグリーンシートに抵
抗体を形成した第一基板とセラミックグリーンシートに
金属層を形成した第二基板とを積層して焼結により一体
化するとともにセラミック化するので、製造が簡単であ
るのみならず、平面状のグリーンシートからなる第一基
板及び第二基板の上にそれぞれ電極及び金属層を形成す
るので、金属層及び金属層の形成が容易かつ正確に行え
る。さらにまた、可溶体は実質的に平面状の第二基板の
上に形成するので、その形成が容易であるといった各種
の効果を奏する。
【図1】 本発明による第一実施例の抵抗温度ヒューズ
の一部切欠き斜視図
の一部切欠き斜視図
【図2】 図1の第一構体の上面より見た平面図
【図3】 図2のA−A’断面図
【図4】 図1の第二構体の上面より見た平面図
【図5】 図4の側面図
【図6】 図4の別の実施例の平面図
【図7】 図6の側面図
【図8】 図1の抵抗温度ヒューズの樹脂部を除いた部
分の平面図
分の平面図
【図9】 図8の側面図
【図10】 本発明による第二実施例の抵抗温度ヒュー
ズの基板の平面図
ズの基板の平面図
【図11】 図10のB−B’断面図
【図12】 図10の第一構体の別の実施例の平面図
【図13】 本発明による第三実施例の抵抗温度ヒュー
ズの平面図
ズの平面図
【図14】 図13のC−C’断面図
【図15】 図13の下面側から見た平面図
【図16】 図15のD−D’断面図
【図17】 図15の基板の別の実施例の平面図
【図18】 従来の抵抗温度ヒューズの斜視図
【図19】 図18の充填材を除いた状態を示す斜視図
1,9,9a 第一基板 2,10,10a,18,18a 電極 3,11,19 抵抗体 4,8,8a,16,20 リード線 5,5a,13 第二基板 6,12 金属層 7,7a,15 可溶体 14 基板 17、22 絶縁部材(樹脂) 21 絶縁部材(ガラスコート,樹脂)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−174678(JP,A) 特開 昭63−185002(JP,A) 特開 平2−153513(JP,A) 特開 昭60−221923(JP,A) 特開 昭60−221921(JP,A) 特開 昭59−11695(JP,A) 実開 昭59−61508(JP,U) 実開 昭62−193647(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 37/76 H01H 69/02 H01H 85/00 - 87/00
Claims (1)
- 【請求項1】セラミックグリーンシートで形成した第一
基板の平面上に一対の電極とその電極間に架橋する抵抗
体とを設けた第一構体と、セラミックグリーンシートで
形成して金属層を形成し前記第一構体の少なくとも抵抗
体部分を覆うように第一構体に積層して焼結により一体
成型するとともにセラミック化した第二基板の平面上に
可溶体を設けた第二構体と、少なくとも第二構体の可溶
体部分を覆う絶縁部材とにより構成したことを特徴とす
る抵抗温度ヒューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7218369A JP3024521B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 抵抗温度ヒューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7218369A JP3024521B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 抵抗温度ヒューズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0963442A JPH0963442A (ja) | 1997-03-07 |
JP3024521B2 true JP3024521B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=16718822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7218369A Expired - Fee Related JP3024521B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 抵抗温度ヒューズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024521B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101072763B1 (ko) * | 2010-03-23 | 2011-10-11 | 길종진 | 온도 퓨즈 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3552539B2 (ja) * | 1998-06-19 | 2004-08-11 | エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 | 抵抗付温度ヒューズ |
JP4183385B2 (ja) * | 1998-09-28 | 2008-11-19 | 北陸電気工業株式会社 | チップ型ヒューズ及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7218369A patent/JP3024521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101072763B1 (ko) * | 2010-03-23 | 2011-10-11 | 길종진 | 온도 퓨즈 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0963442A (ja) | 1997-03-07 |
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