JP3017361B2 - シャワーバス装置 - Google Patents
シャワーバス装置Info
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- JP3017361B2 JP3017361B2 JP4181363A JP18136392A JP3017361B2 JP 3017361 B2 JP3017361 B2 JP 3017361B2 JP 4181363 A JP4181363 A JP 4181363A JP 18136392 A JP18136392 A JP 18136392A JP 3017361 B2 JP3017361 B2 JP 3017361B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば寝たきり病人
や身障者等が、介助者の手助けを借りて入浴するに好適
なシャワーバス装置に関する。
や身障者等が、介助者の手助けを借りて入浴するに好適
なシャワーバス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシャワーバス装置は、浴槽に溜
めた湯に身体を沈める一般的な風呂とは異なり、ドーム
体状の浴槽内に収容した身体に対しシャワーを浴びせる
構成とされ、特に病院等において浴槽内の湯を介しての
感染を未然に防ぐことができる利点があり、近年多用さ
れてきている。
めた湯に身体を沈める一般的な風呂とは異なり、ドーム
体状の浴槽内に収容した身体に対しシャワーを浴びせる
構成とされ、特に病院等において浴槽内の湯を介しての
感染を未然に防ぐことができる利点があり、近年多用さ
れてきている。
【0003】従来のシャワーバス装置としては、たとえ
ば、実開平4ー40636号公報にあるように、受槽に
対してカバーが開閉自在に取り付けられ、ストレッチャ
ごと入浴者を収容でき、入浴者の身体の上下面にシャワ
ーを浴びせるタイプのものがある。
ば、実開平4ー40636号公報にあるように、受槽に
対してカバーが開閉自在に取り付けられ、ストレッチャ
ごと入浴者を収容でき、入浴者の身体の上下面にシャワ
ーを浴びせるタイプのものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のシャワーバス装
置においては、カバーは、入浴者の片側半身側を覆う固
定カバーが受槽に固定され、この固定カバーの縁に、入
浴者の反対側半身を覆う回動カバーが回動自在に取り付
けられている。この回動カバーは、その回動軸および回
動動作における自由端部の縁が、ストレッチャの担架部
に水平な状態で仰臥する入浴者と平行(水平)である。
このため、回動カバーを開けている状態であっても、特
に入浴者の上半身側側に対する介助者の作業に回動カバ
ーが干渉する不具合があることや、回動カバーの開閉
時、特に閉める際に、回動カバーが入浴者に恐怖感や圧
迫感を与えることが想定される。
置においては、カバーは、入浴者の片側半身側を覆う固
定カバーが受槽に固定され、この固定カバーの縁に、入
浴者の反対側半身を覆う回動カバーが回動自在に取り付
けられている。この回動カバーは、その回動軸および回
動動作における自由端部の縁が、ストレッチャの担架部
に水平な状態で仰臥する入浴者と平行(水平)である。
このため、回動カバーを開けている状態であっても、特
に入浴者の上半身側側に対する介助者の作業に回動カバ
ーが干渉する不具合があることや、回動カバーの開閉
時、特に閉める際に、回動カバーが入浴者に恐怖感や圧
迫感を与えることが想定される。
【0005】また、シャワー後に回動カバーを開けて入
浴者に対し介助者が介助作業を行う際、回動カバーの内
面に付着する水が回動カバーの自由端部から介助者に落
下して介助者に不快感を与えるとともに、介助作業を阻
害する不都合な点もある。
浴者に対し介助者が介助作業を行う際、回動カバーの内
面に付着する水が回動カバーの自由端部から介助者に落
下して介助者に不快感を与えるとともに、介助作業を阻
害する不都合な点もある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、主として、回動カバーが入浴者に対して恐怖感
や圧迫感を与えることがなく、また、開けた際における
回動カバーからの水の落下に介助者が影響を受けないよ
うな、シャワーバス装置を提供することを目的としてい
る。
あって、主として、回動カバーが入浴者に対して恐怖感
や圧迫感を与えることがなく、また、開けた際における
回動カバーからの水の落下に介助者が影響を受けないよ
うな、シャワーバス装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1は、通水性を有す
るストレッチャの担架部に仰臥する入浴者が出入りさせ
られ上方への開口を有する受槽と、この受槽の前記開口
を開閉し閉状態で前記入浴者を覆う回動カバーとを備
え、回動カバーの閉時において略直方ドーム体状とな
り、長手方向一端側および他端側が、それぞれ入浴者の
頭および足を配することになる頭側端部および足側端部
とされ、前記入浴者に対して適温水を噴出するシャワー
機構が設けられたシャワーバス装置において、前記受槽
の足側端部に、上方に延びる支柱が立設され、この支柱
の上端から頭側端部に向けて、頭側端部に向かうにした
がい受槽の開口から漸次離間しながら延びる傾斜した梁
部材が設けられ、前記回動カバーは、梁部材に対し、こ
の梁部材の延びる方向に沿って設けられた第1の軸部材
を介して回動自在に取り付けられていることを特徴とし
ている。
するためになされたもので、請求項1は、通水性を有す
るストレッチャの担架部に仰臥する入浴者が出入りさせ
られ上方への開口を有する受槽と、この受槽の前記開口
を開閉し閉状態で前記入浴者を覆う回動カバーとを備
え、回動カバーの閉時において略直方ドーム体状とな
り、長手方向一端側および他端側が、それぞれ入浴者の
頭および足を配することになる頭側端部および足側端部
とされ、前記入浴者に対して適温水を噴出するシャワー
機構が設けられたシャワーバス装置において、前記受槽
の足側端部に、上方に延びる支柱が立設され、この支柱
の上端から頭側端部に向けて、頭側端部に向かうにした
がい受槽の開口から漸次離間しながら延びる傾斜した梁
部材が設けられ、前記回動カバーは、梁部材に対し、こ
の梁部材の延びる方向に沿って設けられた第1の軸部材
を介して回動自在に取り付けられていることを特徴とし
ている。
【0008】また、請求項2として、請求項1の回動カ
バーは、前記梁部材の両側に、前記第1の軸部材を介し
てそれぞれ回動自在に取り付けられていることを特徴と
している。
バーは、前記梁部材の両側に、前記第1の軸部材を介し
てそれぞれ回動自在に取り付けられていることを特徴と
している。
【0009】また、請求項3として、請求項1の梁部材
の両側における一方には、前記回動カバーが前記第1の
軸部材を介して回動自在に取り付けられ、他方には、こ
の他方側の前記受槽における上方の開口を覆う固定カバ
ーが、受槽に連続して一体的に設けられていることを特
徴としている。
の両側における一方には、前記回動カバーが前記第1の
軸部材を介して回動自在に取り付けられ、他方には、こ
の他方側の前記受槽における上方の開口を覆う固定カバ
ーが、受槽に連続して一体的に設けられていることを特
徴としている。
【0010】また、請求項4として、請求項1または請
求項2または請求項3の回動カバーは、前記第1の軸部
材を介して前記梁部材に回動自在に取り付けられ、自身
の回動動作における自由端部が、前記梁部材の延びる方
向に沿っているメインカバーと、このメインカバーの前
記自由端部に、この自由端部の延びる方向に沿って設け
られた第2の軸部材を介して回動自在に取り付けられた
サブカバーとから構成され、このサブカバーは、前記支
柱もしくは前記梁部材と、サブカバー自身にわたって架
け渡された平衡リンクにより、メインカバーに対し常に
略鉛直状態となるよう支持されていることを特徴として
いる。
求項2または請求項3の回動カバーは、前記第1の軸部
材を介して前記梁部材に回動自在に取り付けられ、自身
の回動動作における自由端部が、前記梁部材の延びる方
向に沿っているメインカバーと、このメインカバーの前
記自由端部に、この自由端部の延びる方向に沿って設け
られた第2の軸部材を介して回動自在に取り付けられた
サブカバーとから構成され、このサブカバーは、前記支
柱もしくは前記梁部材と、サブカバー自身にわたって架
け渡された平衡リンクにより、メインカバーに対し常に
略鉛直状態となるよう支持されていることを特徴として
いる。
【0011】また、請求項5として、請求項4記載の前
記梁部材には、前記メインカバーと前記サブカバーとか
らなる回動カバーが全開時に、サブカバーの自由端部か
ら落下する水を受ける樋が、梁部材の延びる方向に沿っ
て設けられていることを特徴としている。
記梁部材には、前記メインカバーと前記サブカバーとか
らなる回動カバーが全開時に、サブカバーの自由端部か
ら落下する水を受ける樋が、梁部材の延びる方向に沿っ
て設けられていることを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明のシャワーバス装置によれば、回動カバ
ーの回動軸が傾斜していることにより、回動カバーを閉
める際でも入浴者の頭から回動カバーが離れ、したがっ
て入浴者に恐怖感や圧迫感を与えることがない。また、
この回動カバーを上記のようにメインカバーとサブカバ
ーとを組み合わせた構成とすることにより、サブカバー
が鉛直な状態になって介助者に干渉せず、かつサブカバ
ーの内面に付着した水は、サブカバーの自由端部から落
下して介助者にはかからず、したがって介助者の入浴者
に対する介助作業がやりやすくなる。さらに、上記のよ
うにサブカバーから落下する水を受ける樋を設けること
により、その水が入浴者に落下して不快な思いをさせる
ことがない。
ーの回動軸が傾斜していることにより、回動カバーを閉
める際でも入浴者の頭から回動カバーが離れ、したがっ
て入浴者に恐怖感や圧迫感を与えることがない。また、
この回動カバーを上記のようにメインカバーとサブカバ
ーとを組み合わせた構成とすることにより、サブカバー
が鉛直な状態になって介助者に干渉せず、かつサブカバ
ーの内面に付着した水は、サブカバーの自由端部から落
下して介助者にはかからず、したがって介助者の入浴者
に対する介助作業がやりやすくなる。さらに、上記のよ
うにサブカバーから落下する水を受ける樋を設けること
により、その水が入浴者に落下して不快な思いをさせる
ことがない。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
明する。
【0014】図1ないし図5において、符号1は、本実
施例のシャワーバス装置の全体を指しており、このシャ
ワーバス装置1は、受槽2およびカバー3を備えシャワ
ー機構4を有する直方ドーム体状の装置本体5に、スト
レッチャ6が組み合わされて構成される。
施例のシャワーバス装置の全体を指しており、このシャ
ワーバス装置1は、受槽2およびカバー3を備えシャワ
ー機構4を有する直方ドーム体状の装置本体5に、スト
レッチャ6が組み合わされて構成される。
【0015】 ストレッチャ6は、キャスタ式の車輪7
により走行可能なフレーム8に、入浴者Mを仰臥可能と
する担架部9が支持されたものであり、このストレッチ
ャ6を移動させ、担架部9に仰臥する入浴者Mを担架部
9ごと装置本体1内に収容するようになっている。装置
本体1においては、長手方向一端側および他端側(図1
ないし図3において右側および左側)が、それぞれ入浴
者の頭および足を配することになる頭側端部5Aおよび
足側端部5Bとされている。なお、以下の説明で述べる
左右方向とは、本シャワーバス装置1に収容された入浴
者の左右方向、つまり図1ないし図3における左右方向
と定義する。
により走行可能なフレーム8に、入浴者Mを仰臥可能と
する担架部9が支持されたものであり、このストレッチ
ャ6を移動させ、担架部9に仰臥する入浴者Mを担架部
9ごと装置本体1内に収容するようになっている。装置
本体1においては、長手方向一端側および他端側(図1
ないし図3において右側および左側)が、それぞれ入浴
者の頭および足を配することになる頭側端部5Aおよび
足側端部5Bとされている。なお、以下の説明で述べる
左右方向とは、本シャワーバス装置1に収容された入浴
者の左右方向、つまり図1ないし図3における左右方向
と定義する。
【0016】装置本体1の受槽2は、上方への開口11
を有する略直方箱状体に成形されている。受槽2におけ
る頭側端部5Aおよび足側端部5Bは、開口11に向け
広がって斜めに形成されている。受槽2の内部は、シャ
ワー水を集水する凹所12が形成され、さらに、その幅
方向中央には、長手方向に延びる溝13が形成されてい
る。凹所12に溜る水は、溝13から、受槽2の足側端
部5Bより空けられたドレン孔14を経て設置フロアF
の排水溝15に流れ込むようになっている。
を有する略直方箱状体に成形されている。受槽2におけ
る頭側端部5Aおよび足側端部5Bは、開口11に向け
広がって斜めに形成されている。受槽2の内部は、シャ
ワー水を集水する凹所12が形成され、さらに、その幅
方向中央には、長手方向に延びる溝13が形成されてい
る。凹所12に溜る水は、溝13から、受槽2の足側端
部5Bより空けられたドレン孔14を経て設置フロアF
の排水溝15に流れ込むようになっている。
【0017】受槽2の頭側端部5Aにおける下面には、
頭側端部5A方向および左右方向に開放する切欠き16
が形成されているとともに、その幅方向中央には、頭側
端部5A方向に突出する所定幅のガイド凸部17が形成
されている。
頭側端部5A方向および左右方向に開放する切欠き16
が形成されているとともに、その幅方向中央には、頭側
端部5A方向に突出する所定幅のガイド凸部17が形成
されている。
【0018】受槽2は、ガイド凸部17と足側端部5B
の左右の下面に取り付けられた脚部18が設置フロアF
に載せられている。
の左右の下面に取り付けられた脚部18が設置フロアF
に載せられている。
【0019】受槽2の開口11を形成する上端縁19の
足側端部5Bには、端部カバー20が固定され、この端
部カバー20内には、支柱21が収められている。この
支柱21は、受槽2の足側端部5Bの上端縁19の幅方
向中央に、やや足側端部5Bよりに傾斜する状態で立設
されている。端部カバー20は、頭側端部5A方向に開
口し、その開口縁22は、支柱21に沿って斜めに形成
されている。
足側端部5Bには、端部カバー20が固定され、この端
部カバー20内には、支柱21が収められている。この
支柱21は、受槽2の足側端部5Bの上端縁19の幅方
向中央に、やや足側端部5Bよりに傾斜する状態で立設
されている。端部カバー20は、頭側端部5A方向に開
口し、その開口縁22は、支柱21に沿って斜めに形成
されている。
【0020】支柱21の上端には、頭側端部5Aに向け
て延びる梁部材23が固定されている。この梁部材23
は、支柱21に直交しており、頭側端部5Aに向かうに
したがい受槽2の開口11から漸次離間し所定の角度で
傾斜している。
て延びる梁部材23が固定されている。この梁部材23
は、支柱21に直交しており、頭側端部5Aに向かうに
したがい受槽2の開口11から漸次離間し所定の角度で
傾斜している。
【0021】前記カバー3は、前記端部カバー20と、
梁部材23の両側にそれぞれ設けられた固定カバー24
および回動カバー25とから構成されている。
梁部材23の両側にそれぞれ設けられた固定カバー24
および回動カバー25とから構成されている。
【0022】固定カバー24は、梁部材23の右側に受
槽2に連続して一体的に設けられており、受槽2の右側
の上端縁19に垂直に立つ下部24aから受槽2の内側
に斜めに延びる斜部24bを経て梁部材23に対し水平
に延びる上部24cとが一体成形されたもので、下部2
4aが受槽2の上端縁19に、上部24bが梁部材23
に固定され、さらに全体の足側端部5B側の端面が、端
部カバー20の開口縁22に固定されている。
槽2に連続して一体的に設けられており、受槽2の右側
の上端縁19に垂直に立つ下部24aから受槽2の内側
に斜めに延びる斜部24bを経て梁部材23に対し水平
に延びる上部24cとが一体成形されたもので、下部2
4aが受槽2の上端縁19に、上部24bが梁部材23
に固定され、さらに全体の足側端部5B側の端面が、端
部カバー20の開口縁22に固定されている。
【0023】一方、回動カバー25は受槽2の左側に設
けられ、梁部材23に対し、梁部材23の長手方向に延
びる軸線を中心として回動自在に取り付けられている
が、この回動カバー25は、梁部材23に取り付けられ
ているメインカバー26と、このメインカバー26に回
動自在に取り付けられているサブカバー27とから構成
されている。
けられ、梁部材23に対し、梁部材23の長手方向に延
びる軸線を中心として回動自在に取り付けられている
が、この回動カバー25は、梁部材23に取り付けられ
ているメインカバー26と、このメインカバー26に回
動自在に取り付けられているサブカバー27とから構成
されている。
【0024】すなわち、梁部材23の左側の側面には、
図4ないし図6に示すように、その長手方向に延びる軸
部材として蝶番(第1の軸部材)28がブラケット28
aを介して取り付けられ、この軸ロッド28を介してメ
インカバー26が回動自在に梁部材23に取り付けられ
ている。このメインカバー26の回動動作における自由
端部は、梁部材23の長手方向に沿って、つまり梁部材
23と平行であり、この自由端部に、自由端部の延びる
方向に沿って取り付けられた蝶番(第2の軸部材)29
を介してサブカバー27が回動自在に取り付けられてい
る。蝶番29の板は、両カバー26、27の全長にわた
っており、シャワー水が外部へ漏れないようになってい
る。
図4ないし図6に示すように、その長手方向に延びる軸
部材として蝶番(第1の軸部材)28がブラケット28
aを介して取り付けられ、この軸ロッド28を介してメ
インカバー26が回動自在に梁部材23に取り付けられ
ている。このメインカバー26の回動動作における自由
端部は、梁部材23の長手方向に沿って、つまり梁部材
23と平行であり、この自由端部に、自由端部の延びる
方向に沿って取り付けられた蝶番(第2の軸部材)29
を介してサブカバー27が回動自在に取り付けられてい
る。蝶番29の板は、両カバー26、27の全長にわた
っており、シャワー水が外部へ漏れないようになってい
る。
【0025】サブカバー27は、頭側端部5A側の幅が
大きい台形板状で、メインカバー26は、下部26a、
斜部26bおよび上部26cが一体成形された断面台形
状とされており、斜部26bには、内部を透視するため
の観察窓36が複数(この場合2つ)設けられている。
なお、このような観察窓36は、固定カバー24の斜部
24bにも設けられている。
大きい台形板状で、メインカバー26は、下部26a、
斜部26bおよび上部26cが一体成形された断面台形
状とされており、斜部26bには、内部を透視するため
の観察窓36が複数(この場合2つ)設けられている。
なお、このような観察窓36は、固定カバー24の斜部
24bにも設けられている。
【0026】回動カバー25は、シリンダ本体30aと
ピストンロッド30bとからなる油圧シリンダ30によ
り開閉できるようになっている。この油圧シリンダ30
は、図5に示すように、シリンダ本体30aの端部が受
槽2の足側端部5B側の上端縁19に固定されたステー
31に、またピストンロッド30bの端部が、メインカ
バー26における斜部26bの内面に突出するステー3
2に、それぞれ梁部材23の長手方向、つまり回動カバ
ー25の回動軸方向を軸としてピン結合されている。
ピストンロッド30bとからなる油圧シリンダ30によ
り開閉できるようになっている。この油圧シリンダ30
は、図5に示すように、シリンダ本体30aの端部が受
槽2の足側端部5B側の上端縁19に固定されたステー
31に、またピストンロッド30bの端部が、メインカ
バー26における斜部26bの内面に突出するステー3
2に、それぞれ梁部材23の長手方向、つまり回動カバ
ー25の回動軸方向を軸としてピン結合されている。
【0027】油圧シリンダ30のピストンロッド30b
が伸びると、メインカバー26が押し上げられて回動カ
バー25が開き、ピストンロッド30bが縮むと、サブ
カバー27の下端が受槽2の上端縁19に載って回動カ
バー25が閉じるようになっている。
が伸びると、メインカバー26が押し上げられて回動カ
バー25が開き、ピストンロッド30bが縮むと、サブ
カバー27の下端が受槽2の上端縁19に載って回動カ
バー25が閉じるようになっている。
【0028】この回動カバー25の回動動作の際、サブ
カバー27は平衡リンク33により常に略鉛直状態とな
るよう支持されている。この平衡リンク33は、一端部
が梁部材23の基端部に固定されたステー33に、他端
部がサブカバー27に直接それぞれピン結合されて、梁
部材23とサブカバー27とにわたって架け渡されてい
る。
カバー27は平衡リンク33により常に略鉛直状態とな
るよう支持されている。この平衡リンク33は、一端部
が梁部材23の基端部に固定されたステー33に、他端
部がサブカバー27に直接それぞれピン結合されて、梁
部材23とサブカバー27とにわたって架け渡されてい
る。
【0029】上記固定カバー24と回動カバー25と
は、回動カバー25が閉じた状態で左右対称の形状をな
し、その閉じた状態において、頭側端部5Aには、入浴
者Mを内部に入れ、かつ入浴者Mの首出し部とされる開
口34が形成されるようになっている。なおこの開口3
4には、シャワー水の外部への飛散を防ぐカーテン(図
示略)が装着される。
は、回動カバー25が閉じた状態で左右対称の形状をな
し、その閉じた状態において、頭側端部5Aには、入浴
者Mを内部に入れ、かつ入浴者Mの首出し部とされる開
口34が形成されるようになっている。なおこの開口3
4には、シャワー水の外部への飛散を防ぐカーテン(図
示略)が装着される。
【0030】梁部材23には、回動カバー25が全開時
に、サブカバー27の内面に付着して自由端部から落下
する水を受ける樋37が、梁部材23の延びる方向に沿
って設けられている。この樋37は、メインカバー26
の軸ロッド28のブラケット28aに取り付けられ梁部
材23の略全長にわたっており、その足側端部5B側の
端部は、受槽2内に水を落下させるよう下向き円弧状に
形成されている。
に、サブカバー27の内面に付着して自由端部から落下
する水を受ける樋37が、梁部材23の延びる方向に沿
って設けられている。この樋37は、メインカバー26
の軸ロッド28のブラケット28aに取り付けられ梁部
材23の略全長にわたっており、その足側端部5B側の
端部は、受槽2内に水を落下させるよう下向き円弧状に
形成されている。
【0031】以上が受槽2および端部カバー20、固定
カバー24、回動カバー25からなる装置本体5の構成
であり、次に、この装置本体5に設けられているシャワ
ー機構4について説明する。
カバー24、回動カバー25からなる装置本体5の構成
であり、次に、この装置本体5に設けられているシャワ
ー機構4について説明する。
【0032】シャワー機構4は、梁部材23に設けられ
た上側シャワー38と、受槽2に設けられた下側シャワ
ー39と、ハンドシャワー40とを備えている。
た上側シャワー38と、受槽2に設けられた下側シャワ
ー39と、ハンドシャワー40とを備えている。
【0033】上側シャワー38は、梁部材23の長手方
向に沿って延びる配管41に、左右一対を1組とする上
側ノズル42が配管41に沿って複数(この場合4組)
接続されて構成されている。各1組の上側ノズル42は
噴出口が下向きとされ、梁部材23の上面に取り付けら
れたゲート板43に備えられたレバー44により、梁部
材23の幅方向つまり左右方向を軸として回動するよう
になっている。
向に沿って延びる配管41に、左右一対を1組とする上
側ノズル42が配管41に沿って複数(この場合4組)
接続されて構成されている。各1組の上側ノズル42は
噴出口が下向きとされ、梁部材23の上面に取り付けら
れたゲート板43に備えられたレバー44により、梁部
材23の幅方向つまり左右方向を軸として回動するよう
になっている。
【0034】図7に示すように、ゲート板43は円弧板
状で、軸方向が左右方向に向く状態で梁部材23の上面
に固定され、このゲート板43の周方向に沿って形成さ
れたスリット43aに沿ってレバー44は回動自在、か
つ任意の位置に停止できるよう構成されている。このレ
バー44を回動させることにより、上側ノズル42の向
き、すなわちシャワー水の噴出方向を、頭側端部5Aか
ら足側端部5Bに向けて自在に替えられるようになって
いる。
状で、軸方向が左右方向に向く状態で梁部材23の上面
に固定され、このゲート板43の周方向に沿って形成さ
れたスリット43aに沿ってレバー44は回動自在、か
つ任意の位置に停止できるよう構成されている。このレ
バー44を回動させることにより、上側ノズル42の向
き、すなわちシャワー水の噴出方向を、頭側端部5Aか
ら足側端部5Bに向けて自在に替えられるようになって
いる。
【0035】一方、下側シャワー39は、受槽2の前記
溝13のやや上方に受槽2の長手方向中心線に沿って延
びる配管45に、噴出口が上向きの下側ノズル46が配
管45に沿って複数(この場合5つ)接続されて構成さ
れている。これらのうち、頭側端部5A側にある下側ノ
ズル46a、46bは、その噴出口が足側端部5B側に
やや傾斜するよう設置されている。下側ノズル46a
は、仰臥位で入浴するときにシャワー水を噴出させるノ
ズル、下側ノズル46bは、長座位で入浴するときにシ
ャワー水を噴出させるノズルであり、入浴者の背中にシ
ャワー水が有効に届くよう設置されている。なお、長座
位のときには、下側ノズル46aを除いた下側ノズル4
6、46bからシャワー水が出、仰臥位のときには下側
ノズル46aを除いた下側ノズル46、46bからシャ
ワー水が出るようになっており、そのモードは、受槽2
に設けられた切換えバルブ78でできるようになってい
る。
溝13のやや上方に受槽2の長手方向中心線に沿って延
びる配管45に、噴出口が上向きの下側ノズル46が配
管45に沿って複数(この場合5つ)接続されて構成さ
れている。これらのうち、頭側端部5A側にある下側ノ
ズル46a、46bは、その噴出口が足側端部5B側に
やや傾斜するよう設置されている。下側ノズル46a
は、仰臥位で入浴するときにシャワー水を噴出させるノ
ズル、下側ノズル46bは、長座位で入浴するときにシ
ャワー水を噴出させるノズルであり、入浴者の背中にシ
ャワー水が有効に届くよう設置されている。なお、長座
位のときには、下側ノズル46aを除いた下側ノズル4
6、46bからシャワー水が出、仰臥位のときには下側
ノズル46aを除いた下側ノズル46、46bからシャ
ワー水が出るようになっており、そのモードは、受槽2
に設けられた切換えバルブ78でできるようになってい
る。
【0036】また、ハンドシャワー40は介助者が使用
するもので、フレキシブルホース47にシャワートップ
48が接続されてなり、この場合2つ備えられており、
受槽2における頭側端部5Aの両側に設けられたフック
49にそれぞれ掛けられている。
するもので、フレキシブルホース47にシャワートップ
48が接続されてなり、この場合2つ備えられており、
受槽2における頭側端部5Aの両側に設けられたフック
49にそれぞれ掛けられている。
【0037】図9はシャワー機構4の配管系統を示して
おり、上記各シャワー38、39、40の配管41、4
5およびフレキシブルホース47に対し、加圧ポンプ5
0、51がそれぞれ配された湯用主配管52および水用
主配管53が、ミキシングバルブ54、55を介して接
続されている。上側シャワー38と下側シャワー39の
配管41、45は、配管56で互いに接続されハンドシ
ャワー40に対し独立しており、配管56には、洗浄液
タンク57が配管58を介して接続され、配管58に配
された定量ポンプ59で定量された洗浄液が、上側およ
び下側シャワー38、39に供給されるようになってい
る。
おり、上記各シャワー38、39、40の配管41、4
5およびフレキシブルホース47に対し、加圧ポンプ5
0、51がそれぞれ配された湯用主配管52および水用
主配管53が、ミキシングバルブ54、55を介して接
続されている。上側シャワー38と下側シャワー39の
配管41、45は、配管56で互いに接続されハンドシ
ャワー40に対し独立しており、配管56には、洗浄液
タンク57が配管58を介して接続され、配管58に配
された定量ポンプ59で定量された洗浄液が、上側およ
び下側シャワー38、39に供給されるようになってい
る。
【0038】なお、図9において、60は電動弁、61
は安全弁である。また、配管56には安全装置74が配
されている。この安全装置74は、高温用および低温用
サーモスタット75、76からなるもので、配管56に
至った温水が適温である場合には、電動弁60が開状態
であり、両サーモスタット75、76の一方がONにな
ると、電動弁60が閉になると同時に安全装置74に接
続されている排水用電動弁77が開となり、適温ではな
い温水を排水する。そして温水が適温になると再び電動
弁60が開となり排水用電動弁77が閉となるよう構成
されている。
は安全弁である。また、配管56には安全装置74が配
されている。この安全装置74は、高温用および低温用
サーモスタット75、76からなるもので、配管56に
至った温水が適温である場合には、電動弁60が開状態
であり、両サーモスタット75、76の一方がONにな
ると、電動弁60が閉になると同時に安全装置74に接
続されている排水用電動弁77が開となり、適温ではな
い温水を排水する。そして温水が適温になると再び電動
弁60が開となり排水用電動弁77が閉となるよう構成
されている。
【0039】さて、次にストレッチャ6について説明す
ると、このストレッチャ6は、前述の如く、キャスタ式
の車輪7により走行可能なフレーム8に、入浴者Mを仰
臥可能とする担架部9が支持されたものであり、長手方
向一端側および他端側(図1ないし図3において右側お
よび左側)が、それぞれ入浴者の頭および足を配するこ
とになる頭側端部6Aおよび足側端部6Bとされた平面
視略長方形状に形成されている。
ると、このストレッチャ6は、前述の如く、キャスタ式
の車輪7により走行可能なフレーム8に、入浴者Mを仰
臥可能とする担架部9が支持されたものであり、長手方
向一端側および他端側(図1ないし図3において右側お
よび左側)が、それぞれ入浴者の頭および足を配するこ
とになる頭側端部6Aおよび足側端部6Bとされた平面
視略長方形状に形成されている。
【0040】フレーム8は、担架部9の両側を直接支持
する左右の上部フレーム62と、これら上部フレーム6
2に一体で頭側端部6Aから下方に延びる連結フレーム
63と、この連結フレーム63の下端部に固着されて足
側端部6Bに向かって延びる下部フレーム64とから構
成されている。このフレーム8においては、下部フレー
ム64は上部フレーム62の半分程度の長さであり、連
結フレーム63で上部フレーム62を支持する片持ち構
造とされ、足側端部6Bは開放されている。
する左右の上部フレーム62と、これら上部フレーム6
2に一体で頭側端部6Aから下方に延びる連結フレーム
63と、この連結フレーム63の下端部に固着されて足
側端部6Bに向かって延びる下部フレーム64とから構
成されている。このフレーム8においては、下部フレー
ム64は上部フレーム62の半分程度の長さであり、連
結フレーム63で上部フレーム62を支持する片持ち構
造とされ、足側端部6Bは開放されている。
【0041】各上部フレーム62には、手摺り65が取
り付けられており、また、各連結フレーム63および各
下部フレーム64の先端に、車輪7が装着されている。
特に連結フレーム63に装着された車輪7には、車輪7
の回転を停止させストレッチャ6自体の走行を不能とす
るストッパ7aが取り付けられている。
り付けられており、また、各連結フレーム63および各
下部フレーム64の先端に、車輪7が装着されている。
特に連結フレーム63に装着された車輪7には、車輪7
の回転を停止させストレッチャ6自体の走行を不能とす
るストッパ7aが取り付けられている。
【0042】各下部フレーム64の先端には、円盤状の
ガイド板(ガイド)66が、その面を水平にして装着さ
れている。
ガイド板(ガイド)66が、その面を水平にして装着さ
れている。
【0043】担架部9は、通水性を有するメッシュ材等
でできており、シャワー水が入浴者の背中や尻等の下面
側に当たるようになっている。そして、足側端部6B側
が、上部フレーム62に支持された足部9a、頭側端部
6A側が、上部フレーム62に回動自在に結合された左
右の背部フレーム67に支持された背部9bとなってい
る。すなわち、担架部9はリクライニング構造で、背部
フレーム67を起こすと、入浴者Mは上半身をやや起こ
した長座位の姿勢が取れるようになっている。
でできており、シャワー水が入浴者の背中や尻等の下面
側に当たるようになっている。そして、足側端部6B側
が、上部フレーム62に支持された足部9a、頭側端部
6A側が、上部フレーム62に回動自在に結合された左
右の背部フレーム67に支持された背部9bとなってい
る。すなわち、担架部9はリクライニング構造で、背部
フレーム67を起こすと、入浴者Mは上半身をやや起こ
した長座位の姿勢が取れるようになっている。
【0044】なお、背部9bと上部フレーム62との間
には、背部9bを起こした状態で下側シャワー39のシ
ャワー水が外部に飛散するのを防止するじゃばら状のカ
バー73が設けられている。
には、背部9bを起こした状態で下側シャワー39のシ
ャワー水が外部に飛散するのを防止するじゃばら状のカ
バー73が設けられている。
【0045】長座位の状態における各背部フレーム67
の下端部67aは上部フレーム62よりも下方に突出
し、受槽2には、これら下端部67aが当接するストッ
パ68が、ステー(図示略)を介して設けられている。
の下端部67aは上部フレーム62よりも下方に突出
し、受槽2には、これら下端部67aが当接するストッ
パ68が、ステー(図示略)を介して設けられている。
【0046】また、担架部9の背部9bの先端には、入
浴者Mの頭を載せて洗髪するための洗髪台70が設けら
れている。この洗髪台70は、図8に示すように、入浴
者Mの頭の上下方向の首振りを可能とするようステー7
1を介して回動自在に、かつその回動角度を任意の角度
に固定できるよう背部9bの先端に取り付けられてい
る。
浴者Mの頭を載せて洗髪するための洗髪台70が設けら
れている。この洗髪台70は、図8に示すように、入浴
者Mの頭の上下方向の首振りを可能とするようステー7
1を介して回動自在に、かつその回動角度を任意の角度
に固定できるよう背部9bの先端に取り付けられてい
る。
【0047】また、この洗髪台70の頭を載せる上面の
周囲には、洗髪水を受槽2内に導く排水用の溝72が形
成されている。
周囲には、洗髪水を受槽2内に導く排水用の溝72が形
成されている。
【0048】上記構成のストレッチャ6は、足側端部6
Bを、装置本体5の受槽2の頭側端部5Aから長手方向
に沿って導き入れることにより担架部9が装置本体5内
に収容される。このとき、ストレッチャ6の下部フレー
ム64および下部フレーム64に装着された車輪7は受
槽2の下面に形成された凹所12を通り、さらにその
際、前記左右一対のガイド板66の間にガイド凸部17
(ガイド)が嵌まり込んで、ストレッチャ6と受槽2
(装置本体5)双方の長手方向中央線が一致する。すな
わちストレッチャ6の担架部9に仰臥する入浴者Mが、
装置本体5の中央に配されることになる。
Bを、装置本体5の受槽2の頭側端部5Aから長手方向
に沿って導き入れることにより担架部9が装置本体5内
に収容される。このとき、ストレッチャ6の下部フレー
ム64および下部フレーム64に装着された車輪7は受
槽2の下面に形成された凹所12を通り、さらにその
際、前記左右一対のガイド板66の間にガイド凸部17
(ガイド)が嵌まり込んで、ストレッチャ6と受槽2
(装置本体5)双方の長手方向中央線が一致する。すな
わちストレッチャ6の担架部9に仰臥する入浴者Mが、
装置本体5の中央に配されることになる。
【0049】また、このようなストレッチャ6の装置本
体5に対する収容動作において、ストレッチャ6の担架
部9が、背部9bを起こして入浴者Mが長座位の姿勢の
場合には、背部フレーム67の下端部67aが受槽2の
ストッパ68に当接し、入浴者Mの頭が、固定カバー2
4および回動カバー25に衝突しないようになってい
る。
体5に対する収容動作において、ストレッチャ6の担架
部9が、背部9bを起こして入浴者Mが長座位の姿勢の
場合には、背部フレーム67の下端部67aが受槽2の
ストッパ68に当接し、入浴者Mの頭が、固定カバー2
4および回動カバー25に衝突しないようになってい
る。
【0050】さて、以上が本実施例のシャワーバス装置
1の構成であり、続いて、このシャワーバス装置1の使
用方法ならびに作用を説明する。
1の構成であり、続いて、このシャワーバス装置1の使
用方法ならびに作用を説明する。
【0051】まず、入浴者Mを、ストレッチャ6の担架
部9に載せ、入浴者Mの頭を洗髪台70に置く。入浴者
Mの姿勢は、担架部9の背部9bを寝かせば仰臥、起こ
せば長座位となり、その選択は任意である。
部9に載せ、入浴者Mの頭を洗髪台70に置く。入浴者
Mの姿勢は、担架部9の背部9bを寝かせば仰臥、起こ
せば長座位となり、その選択は任意である。
【0052】続いて、装置本体5の回動カバー25を全
開にし、装置本体5に対しストレッチャ6を走行させて
担架部9ごと入浴者Mを収容する。このとき、ストレッ
チャ6の下部フレーム64に装着された左右一対のガイ
ド板66の間に受槽2のガイド凸部17が嵌まり込み、
ストレッチャ6と受槽2(装置本体5)双方の長手方向
中央線が一致して、入浴者Mが、装置本体5の中央に配
される。なお、長座位の姿勢のまま収容されると、担架
部9における背部9bの下端部67aが受槽2のストッ
パ68に当接してそれ以上の足側端部5B方向への移動
が阻止され、入浴者Mの頭が固定カバー24に衝突する
おそれがない。
開にし、装置本体5に対しストレッチャ6を走行させて
担架部9ごと入浴者Mを収容する。このとき、ストレッ
チャ6の下部フレーム64に装着された左右一対のガイ
ド板66の間に受槽2のガイド凸部17が嵌まり込み、
ストレッチャ6と受槽2(装置本体5)双方の長手方向
中央線が一致して、入浴者Mが、装置本体5の中央に配
される。なお、長座位の姿勢のまま収容されると、担架
部9における背部9bの下端部67aが受槽2のストッ
パ68に当接してそれ以上の足側端部5B方向への移動
が阻止され、入浴者Mの頭が固定カバー24に衝突する
おそれがない。
【0053】装置本体5へ入浴者Mを収容したら、回動
カバー25を閉じる。この際、回動カバー25は、その
回動軸である軸ロッド28が、梁部材23に沿って傾斜
し、頭側端部5Aが入浴者Mの頭と離れているから、回
動カバー25が入浴者Mに恐怖感や圧迫感を与えること
がない。
カバー25を閉じる。この際、回動カバー25は、その
回動軸である軸ロッド28が、梁部材23に沿って傾斜
し、頭側端部5Aが入浴者Mの頭と離れているから、回
動カバー25が入浴者Mに恐怖感や圧迫感を与えること
がない。
【0054】このように装置本体5内に入浴者Mを収容
して回動カバー25を閉じたら、カーテンを閉じて開口
34から入浴者Mの首だけ出し、シャワー機構4により
入浴者Mにシャワー水を浴びせる。シャワー水は、各ミ
キシングバルブ54、55により適宜な温度の温水とさ
れ、まず最初は、洗浄液タンクから洗浄液を混入させて
上側シャワー38および下側シャワー39の各ノズル4
2、46から入浴者Mの身体の上面および下面を洗浄す
る。また、介助者により入浴者Mの髪を洗髪する。な
お、必要に応じて回動カバー25を開け、その開口側に
立って介助者が入浴者Mの身体を手洗いする。
して回動カバー25を閉じたら、カーテンを閉じて開口
34から入浴者Mの首だけ出し、シャワー機構4により
入浴者Mにシャワー水を浴びせる。シャワー水は、各ミ
キシングバルブ54、55により適宜な温度の温水とさ
れ、まず最初は、洗浄液タンクから洗浄液を混入させて
上側シャワー38および下側シャワー39の各ノズル4
2、46から入浴者Mの身体の上面および下面を洗浄す
る。また、介助者により入浴者Mの髪を洗髪する。な
お、必要に応じて回動カバー25を開け、その開口側に
立って介助者が入浴者Mの身体を手洗いする。
【0055】次に、回動カバー25を閉じた状態で温水
のみを各ノズル42、46から噴出させて身体を洗い流
し、また、介助者がハンドシャワー40により洗髪した
髪をすすぐ。洗髪の際、そのシャワー水は洗髪台70の
周囲に形成された溝72から受槽2内に流れ落ち、フロ
アFを濡らすことがない。
のみを各ノズル42、46から噴出させて身体を洗い流
し、また、介助者がハンドシャワー40により洗髪した
髪をすすぐ。洗髪の際、そのシャワー水は洗髪台70の
周囲に形成された溝72から受槽2内に流れ落ち、フロ
アFを濡らすことがない。
【0056】なお、上記のようにシャワー水を入浴者M
の身体に浴びせる際、上側シャワー38の各上側ノズル
42の向きを、レバー44を回動させることにより、身
体の頭側から足側に向けてシャワー水の噴出方向を自在
に替えることができる。
の身体に浴びせる際、上側シャワー38の各上側ノズル
42の向きを、レバー44を回動させることにより、身
体の頭側から足側に向けてシャワー水の噴出方向を自在
に替えることができる。
【0057】この後、回動カバー25を開けて介助者が
入浴者Mの濡れている身体および髪を拭き、入浴作業を
終える。
入浴者Mの濡れている身体および髪を拭き、入浴作業を
終える。
【0058】回動カバー25を閉じてシャワー水を入浴
者Mに浴びせ、その後回動カバー25を開けて、介助者
が入浴者Mに対し手洗いや洗髪等の介助作業を行う際、
前述の如く回動カバー25の回動軸が傾斜しているか
ら、特に入浴者Mの頭や上半身から回動カバー25が離
れた状態になる。さらに、回動カバー25のサブカバー
27が鉛直な状態になって介助者に干渉せず、サブカバ
ー27の内面に付着した水は、サブカバー27の自由端
部から梁部材23に設けられた樋37に落下し、樋37
を伝って受槽2内に落下する。したがって、介助者は、
回動カバー25が邪魔になることなく、かつ回動カバー
27から落下する水の影響を受けることなく入浴者Mへ
の介助作業ができる。また、サブカバー27から落下す
る水が入浴者Mにかかって不快な思いをさせることがな
い。
者Mに浴びせ、その後回動カバー25を開けて、介助者
が入浴者Mに対し手洗いや洗髪等の介助作業を行う際、
前述の如く回動カバー25の回動軸が傾斜しているか
ら、特に入浴者Mの頭や上半身から回動カバー25が離
れた状態になる。さらに、回動カバー25のサブカバー
27が鉛直な状態になって介助者に干渉せず、サブカバ
ー27の内面に付着した水は、サブカバー27の自由端
部から梁部材23に設けられた樋37に落下し、樋37
を伝って受槽2内に落下する。したがって、介助者は、
回動カバー25が邪魔になることなく、かつ回動カバー
27から落下する水の影響を受けることなく入浴者Mへ
の介助作業ができる。また、サブカバー27から落下す
る水が入浴者Mにかかって不快な思いをさせることがな
い。
【0059】なお、本実施例では、回動カバー25が梁
部材23の片側(左側)に設けられているが、同様の構
成で他側(右側)に回動自在に設け、カバーが両開きの
構成であってもよい。このような構成であると、介助者
は入浴者の両側のいずれからでも介助作業ができる。
部材23の片側(左側)に設けられているが、同様の構
成で他側(右側)に回動自在に設け、カバーが両開きの
構成であってもよい。このような構成であると、介助者
は入浴者の両側のいずれからでも介助作業ができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャワー
バス装置によれば、装置本体の受槽の足側端部に、上方
に延びる支柱が立設され、この支柱の上端から頭側端部
に向けて、頭側端部に向かうにしたがい受槽の開口から
漸次離間しながら延びる傾斜した梁部材が設けられ、こ
の梁部材に対し、この梁部材の延びる方向に沿って設け
られた第1の軸部材を介して回動カバーが取り付けられ
ていることにより、回動カバーを閉める際でも入浴者の
頭から回動カバーが離れ、したがって、入浴者に恐怖感
や圧迫感を与えることがない。また、回動カバーを、メ
インカバーと、平衡リンクに支持されるサブカバーとを
組み合わせた構成とすることにより、サブカバーが鉛直
な状態になって介助者に干渉せず、かつサブカバーの内
面に付着した水は、サブカバーの自由端部から落下して
介助者にはかからず、したがって介助者の入浴者に対す
る介助作業がやりやすくなる。さらに、サブカバーから
落下する水を受ける樋を設けることにより、その水が入
浴者に落下して不快な思いをさせることがない。
バス装置によれば、装置本体の受槽の足側端部に、上方
に延びる支柱が立設され、この支柱の上端から頭側端部
に向けて、頭側端部に向かうにしたがい受槽の開口から
漸次離間しながら延びる傾斜した梁部材が設けられ、こ
の梁部材に対し、この梁部材の延びる方向に沿って設け
られた第1の軸部材を介して回動カバーが取り付けられ
ていることにより、回動カバーを閉める際でも入浴者の
頭から回動カバーが離れ、したがって、入浴者に恐怖感
や圧迫感を与えることがない。また、回動カバーを、メ
インカバーと、平衡リンクに支持されるサブカバーとを
組み合わせた構成とすることにより、サブカバーが鉛直
な状態になって介助者に干渉せず、かつサブカバーの内
面に付着した水は、サブカバーの自由端部から落下して
介助者にはかからず、したがって介助者の入浴者に対す
る介助作業がやりやすくなる。さらに、サブカバーから
落下する水を受ける樋を設けることにより、その水が入
浴者に落下して不快な思いをさせることがない。
【図1】本発明の一実施例のシャワーバス装置の全体側
面図である。
面図である。
【図2】同装置の内部を示し仰臥姿勢の入浴者を収容状
態の全体側面図である。
態の全体側面図である。
【図3】同装置の内部を示し長座位姿勢の入浴者を収容
状態の全体側面図である。
状態の全体側面図である。
【図4】同装置の正面図である。
【図5】同装置の背面図である。
【図6】回動カバーを示す平面図である。
【図7】上側ノズルの構成を示す側面図である。
【図8】洗髪台の斜視図である。
【図9】シャワー機構の配管系統図である。
1 シャワーバス装置 2 受槽 4 シャワー機構 5 装置本体 5A 装置本体の頭側端部 5B 装置本体の足側端部 6 ストレッチャ 11 受槽の開口 21 支柱 23 梁部材 24 固定カバー 25 回動カバー 26 メインカバー 27 サブカバー 28 軸ロッド(第1の軸部材) 29 蝶番(第2の軸部材) 33 平衡リンク 37 樋 M 入浴者
Claims (5)
- 【請求項1】 通水性を有するストレッチャの担架部に
仰臥する入浴者が出入りさせられ上方への開口を有する
受槽と、この受槽の前記開口を開閉し閉状態で前記入浴
者を覆う回動カバーとを備え、 回動カバーの閉時において略直方ドーム体状となり、長
手方向一端側および他端側が、それぞれ入浴者の頭およ
び足を配することになる頭側端部および足側端部とさ
れ、 前記入浴者に対して適温水を噴出するシャワー機構が設
けられたシャワーバス装置において、 前記受槽の足側端部に、上方に延びる支柱が立設され、
この支柱の上端から頭側端部に向けて、頭側端部に向か
うにしたがい受槽の開口から漸次離間しながら延びる傾
斜した梁部材が設けられ、前記回動カバーは、梁部材に
対し、この梁部材の延びる方向に沿って設けられた第1
の軸部材を介して回動自在に取り付けられていることを
特徴とするシャワーバス装置。 - 【請求項2】 前記回動カバーは、前記梁部材の両側
に、前記第1の軸部材を介してそれぞれ回動自在に取り
付けられていることを特徴とする請求項1記載のシャワ
ーバス装置。 - 【請求項3】 前記梁部材の両側における一方には、前
記回動カバーが前記第1の軸部材を介して回動自在に取
り付けられ、他方には、この他方側の前記受槽における
上方の開口を覆う固定カバーが、受槽に連続して一体的
に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシャ
ワーバス装置。 - 【請求項4】 前記回動カバーは、前記第1の軸部材を
介して前記梁部材に回動自在に取り付けられ自身の回動
動作における自由端部が、前記梁部材の延びる方向に沿
っているメインカバーと、このメインカバーの前記自由
端部に、この自由端部の延びる方向に沿って設けられた
第2の軸部材を介して回動自在に取り付けられたサブカ
バーとから構成され、このサブカバーは、前記支柱もし
くは前記梁部材と、サブカバー自身にわたって架け渡さ
れた平衡リンクにより、メインカバーに対し常に略鉛直
状態となるよう支持されていることを特徴とする請求項
1または請求項2または請求項3記載のシャワーバス装
置。 - 【請求項5】 前記梁部材には、前記メインカバーと前
記サブカバーとからなる回動カバーが全開時に、サブカ
バーの自由端部から落下する水を受ける樋が梁部材の延
びる方向に沿って設けられていることを特徴とする請求
項4記載のシャワーバス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181363A JP3017361B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | シャワーバス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181363A JP3017361B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | シャワーバス装置 |
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1992
- 1992-07-08 JP JP4181363A patent/JP3017361B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0623008A (ja) | 1994-02-01 |
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