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JP3011174B2 - 薄膜型コイル部品の方向性認識方法 - Google Patents

薄膜型コイル部品の方向性認識方法

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JP3011174B2
JP3011174B2 JP10045345A JP4534598A JP3011174B2 JP 3011174 B2 JP3011174 B2 JP 3011174B2 JP 10045345 A JP10045345 A JP 10045345A JP 4534598 A JP4534598 A JP 4534598A JP 3011174 B2 JP3011174 B2 JP 3011174B2
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thin
coil
coil component
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film
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晋吾 奥山
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜型コイル部品
方向性認識方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化及び製造工程の
自動化に伴い、プリント基板のパターン面に直接、実装
される表面実装タイプの電子部品が広く使用されてい
る。これら電子部品は通常、紙製のテープに保持(テー
ピング)してそれをリールに巻装した形態や、筒状のカ
ートリッジに収容した形態でユーザに提供されている。
そして、ユーザ側では、前記リールやカートリッジを自
動機に装填し、該自動機により電子部品をプリント基板
に実装している。
【0003】ところで、この種の表面実装タイプの電子
部品にあっても、ダイオードやトランジスタを始めとし
て方向性を有するものが種々存在する。このように方向
性を有する表面実装型の電子部品は、一般に自動機械に
よりプリント基板に実装される関係上、それが有してい
る方向性を一定の方向に揃えてテーピングされたりカー
トリッジに収容されてユーザに供給されている。
【0004】例えば図8に示される表面実装タイプの薄
膜型コイル部品7にあっても、コイル3の巻始め側の端
子4と巻終わり側の端子5とを識別し、その方向を揃え
てテーピングしたりカートリッジに収容してユーザに供
給されている。このコイル部品7は、絶縁基板1上にコ
イルパターン2と絶縁樹脂層6を交互に積層し、該コイ
ルパターン2により形成されるスパイラル状のコイル3
の一端部3a(コイル3とは絶縁されている。)及び他
端部3bが絶縁基板1の両端部にそれぞれ形成された端
子4及び5にそれぞれ引き出されている。
【0005】この種の薄膜型コイル部品7の方向性の識
別方法としては、従来より、図9や図10に示すよう
に、印刷や焼き付け等の手法で、薄膜型コイル部品7の
上面に予め認識用マーキング8を付与しておき、薄膜型
コイル部品7の画像を画像処理装置に取り込み、該画像
処理装置によりマーキング8を検出してその位置から薄
膜型コイル部品7の方向性を識別する方法が一般に知ら
れている。該方法は、画像処理装置により、取り込まれ
た画像を2値化処理し、その画像の長手方向に走る対称
軸9aの左側及び右側(図9の場合)もしくは対称軸9
bの上側及び下側(図10の場合)にそれぞれ同じ面積
を有するウインドウ(領域)を設定し、これらウインド
ウ内の白ピクセルの数と黒ピクセルの数とを比較演算す
ることにより、これら二つのウインドウのうちのいずれ
のウインドウ内にマーキング8が存在しているかを識別
し、薄膜型コイル部品7の方向性を識別するものであ
る。
【0006】さらに、図11に示すように、薄膜型コイ
ル部品7の長方形状の絶縁基板1の長手方向に走る対称
軸9aの左側と右側とでは、コイル3を構成するコイル
パターン2の本数が必ず1本だけ異なることを利用し
て、薄膜型コイル部品7の方向性を識別する方法も非公
開ながら案出されている。すなわち、該識別方法では、
図8の薄膜型コイル部品7を画像処理装置に取り込み、
該画像処理装置に取り込まれた画像を2値化処理し、そ
の画像の長手方向に走る対称軸9aの左側及び右側にそ
れぞれ同じ面積を有するウインドウ(領域)Wa及びW
bをそれぞれ設定し、これらウインドウWa及びWb内
の白ピクセルの数と黒ピクセルの数とを比較演算処理す
る。このとき、図11からも分かるように、スパイラル
状のコイルパターン2の本数が左側のウインドウWaと
右側のウインドウWbとで必ず1本だけ異なるので、左
側のウインドウWaと右側のウインドウWbとではその
内部に含まれている白ピクセルもしくは黒ピクセルの数
に差が生じ、その大小を比較することにより、前記薄膜
型コイル部品7の方向性を識別することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マーキング
8の位置により薄膜型コイル部品7の方向性を識別する
図9もしくは図10の方法では、薄膜型コイル部品7に
マーキング8を付与するために、マーキング8の印刷や
焼付けの工程が必要となり、薄膜型コイル部品7の製造
コストが高くなるという問題があった。また、マーキン
グ8の材料中にカーボンや金属等が含有されていると、
図12に示すように、マーキング8によりコイル3によ
って発生する磁束φが遮断され、薄膜型コイル部品7の
インダクタンス値が小さくなるという問題があった。
【0008】他方、左側のウインドウWa内のコイルパ
ターン2の本数と右側のウインドウWb内のコイルパタ
ーン2の本数とを比較する図11の方法では、図13に
示すように、コイル3のターン数が多くなればなるほ
ど、また、薄膜型コイル部品7の形状が小さくなればな
るほど、左側のウインドウWa内の白ピクセル(もしく
は黒ピクセル)の数と右側のウィンドウWb内の白ピク
セル(黒ピクセル)の数との差が小さくなり、薄膜型コ
イル部品7の方向性の判定が困難になり、方向性判定の
信頼性が低下するという問題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、特性の劣化なし
に方向性を容易に識別することができる薄膜型コイル部
方向性認識方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る薄膜型コイル部品は、絶縁基板上にコ
イルパターンを形成してコイルを構成し、該コイルの二
つの引出し部がそれぞれ前記絶縁基板の二つの端部に引
き出されると共に、前記引出し部のいずれか一方が前記
絶縁基板の対称軸にて二つに仕切られた一方の側に偏在
していることを特徴とする。あるいは、絶縁基板上にコ
イルパターンを形成してコイルを構成し、該コイルの二
つの引出し部がそれぞれ前記絶縁基板の二つの端部に引
き出されると共に、前記絶縁基板の対称軸にて二つに仕
切られた一方の側に配設された前記引出し部のパターン
面積と他方の側に配設された前記引出し部のパターン面
積とを異ならせたことを特徴とする。そして、これらの
薄膜型コイル部品の方向性認識方法は、引出し部に光を
照射してその反射光から前記引出し部を検出し、その位
置に基づいて薄膜型コイル部品の方向性を認識すること
を特徴とする。
【0011】
【0012】
【作用】コイルの引出し部光が入射すると、その光が
効率良く反射される。従って、引出し部から戻る光が他
の領域から戻る光の量よりも多く、これを撮像すれば、
引出し部領域の画像が他の領域の画像に比べ輝度が高
く、明るくなる。これを検知することにより引出し部
位置を検出し、絶縁基板の対称軸に対する引出し部
置関係から、薄膜型コイル部品の方向性を識別すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄膜型コイル
部品製造方法の実施の形態について添付の図面を参照
して説明する。各実施形態において、同一部品及び同一
部分には同じ符号を付した。
【0014】[第1実施形態、図1〜図3]第1実施形
態は、認識用ダミー電極を設けた薄膜型コイル部品につ
いて説明する。図1に示すように、薄膜型コイル部品2
1は、絶縁基板1上に、例えばフォトリソグラフィ法に
よりコイルパターン2と透明(あるいは半透明)な絶縁
樹脂層6とを交互に形成し、該コイルパターン2により
形成されるスパイラル状のコイル3の一端部3a(コイ
ル3とは絶縁されている。)及び他端部3bが絶縁基板
1の両端部にそれぞれ形成された端子4及び5に引き出
されてなるものである。絶縁樹脂層6上には、絶縁基板
1の一つの対称軸9aに関して右側の領域内に認識用ダ
ミー電極22を形成している。絶縁基板1の材料として
は、ガラス、ガラスセラミックス、アルミナ、フェライ
ト等が使用される。コイル3や認識用ダミー電極22の
材料としては、Ag,Ag−Pd,Cu,Ni等が使用
される。
【0015】薄膜型コイル部品21は、例えば次のよう
にして形成することができる。絶縁基板1の上面にスパ
ッタリングによる電極膜を形成し、感光性のレジストを
塗布した後、所定の画像パターンが形成されたフォトマ
スクを重ねて露光し、現像することによりスパッタ電極
膜上にコイルパターン形状のレジスト膜を残す。さら
に、エッチングにより余分なスパッタ電極膜を除去し、
さらにレジスト膜を剥離することにより所望のコイルパ
ターン2を形成する。次に、絶縁樹脂層6を、コイルパ
ターン2を形成した場合と同様にフォトリソグラフィ法
により形成する。すなわち、液状の絶縁性材料を絶縁基
板1の上面の全面に塗布、乾燥して絶縁樹脂層6を形成
する。絶縁性材料には、例えば感光性ポリイミド樹脂等
のフォトリソグラフィ法に適した材質のものが使用され
る。次に、絶縁樹脂層6の上面に所定の画像パターンが
形成されたマスクフィルムを被せ、紫外線等を照射する
等の露光工程で、絶縁樹脂層6の所望の部分を硬化させ
る。次に、現像工程で絶縁樹脂層6の未硬化部分を除去
し、コイルパターン2を層間接続するための開口部等を
形成する。
【0016】以下同様にして、コイルパターン2と絶縁
樹脂層6(6a,6b)を必要により交互にフォトリソ
グラフィ法により形成する。このとき、最外層のコイル
パターン2を形成する際に使用するフォトマスクに、認
識用ダミー電極22を形成するための画像パターンを形
成しておけば、現像工程を経ることにより、図2に拡大
して示すような認識用ダミー電極22を形成することが
できる。
【0017】図3に図式的に示すように、絶縁樹脂層6
aの上面に認識用ダミー電極22が形成された薄膜型コ
イル部品21の表面に光を照射すると、認識用ダミー電
極22にて光が効率良く反射される。このため、図1の
薄膜型コイル部品21をCCDカメラ等で撮像すると、
その画像は認識用ダミー電極22の領域の輝度が高く、
その他の領域の輝度が低くなる。この輝度の差から認識
用ダミー電極22を検出することができる。従って、検
出した認識用ダミー電極22が絶縁基板1の対称軸9a
により仕切られる二つの領域のうちのいずれの領域に位
置しているかを判定することにより、薄膜型コイル部品
21の方向性を知ることができる。
【0018】次に、その具体的な方向の識別方法を説明
する。まず、図1に示す薄膜型コイル部品21をCCD
カメラにより画像処理装置に取り込み、該画像処理装置
に取り込まれた画像を2値化処理する。そして、2値化
処理された画像の長手方向に走る対称軸9aの左側及び
右側にそれぞれ同じ面積を有するウインドウWa及びW
b(図1参照)を設定する。なお、これらウインドウW
a及びWbは、その一つのウインドウWbに、認識用ダ
ミー電極22の画像が含まれるように設定する。
【0019】次いで、二つのウインドウWa及びWb内
の白ピクセルの数及び黒ピクセルの数をそれぞれカウン
トする。このとき、認識用ダミー電極22の画像を含む
ウインドウWbでは、認識用ダミー電極22からのCC
Dカメラに入射する光の量が多い分、黒ピクセルの数が
少なく、白ピクセルの数が多くなっている。いま、ウイ
ンドウWa内の白ピクセルのカウント値をWapとし、
ウインドウWb内の白ピクセルのカウント値をWbpと
すると、以下に示す方向性認識演算により、図1の薄膜
型コイル部品21の方向性を識別することができる。す
なわち、Wbp−Wap>0のときは、コイル部品21
は順方向に配置されているWbp−Wap<0のとき
は、コイル部品21は逆方向に配置されていると判定さ
れる。なお、この判定結果は、図1の薄膜型コイル部品
21の二つの端子4及び5のいずれをコイル3の巻始め
と決めるかにより、順方向と逆方向とを互いに入れ替え
ることもできる。
【0020】以上のように、認識用ダミー電極22を形
成しているので、2値化画面に設定したウインドウWa
内の白ピクセルのカウント数Wapと、ウインドウWb
内の白ピクセルのカウント数Wbpとの間に大きな差を
持たせることができる。これにより、方向性判定のため
の特別な工程や材料を必要とせず、簡単かつ高い信頼性
を有して薄膜型コイル部品21の方向性を認識すること
ができる。
【0021】[第2実施形態、図4〜図6]第2実施形
態は、コイルの一方の引出し部が絶縁基板の対称軸にて
二つに仕切られた一方の側に偏在している薄膜型コイル
部品について説明する。
【0022】図4に示した薄膜型コイル部品31は、絶
縁基板1上に、例えばフォトリソグラフィ法によりコイ
ルパターン2と透明な絶縁樹脂層6とを交互に形成し、
該コイルパターン2により形成されるスパイラル状のコ
イル3の一端部3a(コイル3とは絶縁されている。)
及び他端部3bが絶縁基板1の両端部にそれぞれ形成さ
れた端子4及び5に引き出されてなるものである。コイ
ル3の端部3bは、絶縁基板1の対称軸9aにて左右二
つに仕切られた左側の領域内に形成されている。
【0023】また、図5に示した薄膜型コイル部品41
は、コイル3の端部3bが、絶縁基板1の対称軸9aに
て左右二つに仕切られた右側の領域内に形成されてい
る。さらに、図6に示した薄膜型コイル部品51は、前
記薄膜型コイル部品31において、コイル3の端部3b
のパターン面積を広くしたものと同様のものである。
【0024】これらの薄膜型コイル部品31,41,5
1の表面に光を照射すると、コイル3にて光が効率良く
反射される。このため、これらの薄膜型コイル部品3
1,41,51をCCDカメラ等で撮像すると、その画
像はコイル3の領域の輝度が高く、その他の領域の輝度
が低くなる。従って、対称軸9aの左側及び右側にそれ
ぞれ同じ面積を有するウインドウWa及びWb(図4,
図5,図6参照)を、その一つのウインドウWa又はW
bに端部3bの画像が含まれるように設定することによ
り、輝度の差から端部3bを検出することができる。こ
うして検出した端部3bが絶縁基板1の対称軸9aによ
り仕切られる二つの領域のうちのいずれの領域に位置し
ているかを判定することにより、薄膜型コイル部品3
1,41,51の方向性を知ることができる。この場合
も、薄膜型コイル部品31,41,51の方向性認識の
ためのアルゴリズムは前記第1実施形態と全く同様であ
る。
【0025】[第3実施形態、図7]図7に示すよう
に、第3実施形態の薄膜型コイル部品61は、コイル3
の端部3a,3bのそれぞれのパターン面積を異ならせ
たものである。パターン面積の広い端部3bは絶縁基板
1の短辺方向の対称軸9bにて上下二つに仕切られた下
側の領域内に配設され、パターン面積の狭い端部3aは
上側の領域内に配設されている。
【0026】この薄膜型コイル部品61の表面に光を照
射すると、コイル3にて光が効率良く反射される。この
ため、薄膜型コイル部品61をCCDカメラ等で撮像す
ると、その画像はコイル3の領域の輝度が高く、その他
の領域の輝度が低くなる。従って、対称軸9bの上側及
び下側にそれぞれ同じ面積を有するウインドウWc及び
Wdを、その一つのウインドウWdに端部3bの画像が
含まれるように設定することにより、輝度の差から端部
3bを検出することができる。こうして検出した端部3
bが絶縁基板1の対称軸9bにより仕切られる二つの領
域のうちのいずれの領域に位置しているかを判定するこ
とにより、薄膜型コイル部品61の方向性を知ることが
できる。この場合も、薄膜型コイル部品61の方向性認
識のためのアルゴリズムは前記第1実施形態と全く同様
である。
【0027】[他の実施形態]なお、本発明は、前記実
施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変更することができる。例えば前記実施形態で
は、コイル3の端部3bや認識用ダミー電極22の画像
を含むウインドウWaあるいはWbでは、端部3bや認
識用ダミー電極22からCCDカメラに入射する光の量
が多い分、黒ピクセルの数が少なく、白ピクセルの数が
多くなっているが、CCDカメラにより取り込んだ前記
画像の2値化処理を逆転することにより、前記端部3b
や認識用ダミー電極22の画像を含むウインドウWaあ
るいはWbの黒ピクセルの数が多く、白ピクセルの数が
少なくなるようにすることもできる。このときは、前記
方向性判定演算において、WapをウインドウWa内の
黒ピクセルのカウント数、WbpをウインドウWb内の
黒ピクセルのカウント数とすればよい。
【0028】また、前記実施形態は、フォトリソグラフ
ィ法によりコイルパターン2と絶縁樹脂層6とを交互に
形成しているが、必ずしもこれに限るものではなく、厚
膜印刷法、スパッタリング法、真空蒸着法等の方法を用
いてもよい。さらに、コイル3の端部3bや認識用ダミ
ー電極22が絶縁樹脂層6から露出している構造であれ
ば、必ずしも絶縁樹脂層6は透明な材料あるいは半透明
な材料である必要はない。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、薄膜型コイル部品のコイルの引出し部光を照射し
て、その位置を検知して絶縁基板の対称軸に対する引出
し部位置関係から、薄膜型コイル部品の方向性を識別
するようにしたので、方向性判定のための特別なマーキ
ング用の材料が不要で、コイルの巻数が多いものやコイ
ルパターンの密度が高いものであっても、方向性の認識
が容易でその認識の信頼性も高く、コストの低い薄膜型
コイル部品を得ることができる。また、本発明によれ
ば、方向性判定のためのマーキングによる薄膜型コイル
部品の磁束の遮断に伴うインダクタンスの低下といった
従来の薄膜型コイル部品が有していた特性上の問題も解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜型コイル部品の第1実施形態
を示す平面図。
【図2】図1に示した薄膜型コイル部品のウインドウ内
の画像を示す説明図。
【図3】図1に示した薄膜型コイル部品の構造を示す模
式図。
【図4】本発明に係る薄膜型コイル部品の第2実施形態
を示す平面図。
【図5】本発明に係る薄膜型コイル部品の第2実施形態
の別の実施例を示す平面図。
【図6】本発明に係る薄膜型コイル部品の第2実施形態
のさらに別の実施例を示す平面図。
【図7】本発明に係る薄膜型コイル部品の第3実施形態
を示す平面図。
【図8】従来の薄膜型コイル部品の平面図。
【図9】方向性識別のためのマーカを有する従来の薄膜
型コイル部品の平面図。
【図10】方向性識別のためのマーカを有するいま一つ
の従来の薄膜型コイル部品の平面図。
【図11】図8に示した薄膜型コイル部品の方向性認識
方法の説明図。
【図12】従来の薄膜型コイル部品の問題点の説明図。
【図13】従来の薄膜型コイル部品の問題点の説明図。
【符号の説明】
1…絶縁基板 2…コイルパターン 3…コイル 3a,3b…端部 6…絶縁樹脂層 9a,9b…対称軸 21,31,41,51,61…薄膜型コイル部品 22…認識用ダミー電極 Wa,Wb,Wc,Wd…ウィンドウ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/00 H01F 17/00 H01F 27/29 H01G 2/24 H01C 1/04 H05K 13/00 - 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上にコイルパターンを形成して
    コイルを構成してなる薄膜型コイル部品の方向性認識方
    法において、 前記薄膜型コイル部品の前記 コイルの二つの引出し部が
    それぞれ前記絶縁基板の二つの端部に引き出されると共
    に、前記引出し部のいずれか一方が、前記絶縁基板の二
    つの端部の一方から他方に向かう方向に対して平行な
    記絶縁基板の対称軸にて二つに仕切られた一方の側に偏
    在し、前記引出し部に光を照射してその反射光から前記
    引出し部を検出し、その位置に基づいて薄膜型コイル部
    品の方向性を認識することを特徴とする薄膜型コイル部
    品の方向性認識方法。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上にコイルパターンを形成して
    コイルを構成してなる薄膜型コイル部品の方向性認識方
    法において、 前記薄膜型コイル部品の前記 コイルの二つの引出し部が
    それぞれ前記絶縁基板の二つの端部に引き出されると共
    に、前記絶縁基板の二つの端部の一方から他方に向かう
    方向に対して直交する前記絶縁基板の対称軸にて二つに
    仕切られた一方の側に配設された前記引出し部のパター
    ン面積と他方の側に配設された前記引出し部のパターン
    面積とを異ならせ、前記引出し部に光を照射してその反
    射光から前記引出し部を検出し、その位置に基づいて薄
    膜型コイル部品の方向性を認識することを特徴とする薄
    膜型コイル部品の方向性認識方法。
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