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JP3011007B2 - 車両のドアへの給電構造 - Google Patents

車両のドアへの給電構造

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Publication number
JP3011007B2
JP3011007B2 JP6023285A JP2328594A JP3011007B2 JP 3011007 B2 JP3011007 B2 JP 3011007B2 JP 6023285 A JP6023285 A JP 6023285A JP 2328594 A JP2328594 A JP 2328594A JP 3011007 B2 JP3011007 B2 JP 3011007B2
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JP
Japan
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door
vehicle body
power
iron core
vehicle
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JP6023285A
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幸生 川村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07212992A publication Critical patent/JPH07212992A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドア内のパワーウインド
装置等の電装品に電力を供給するための給電構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の給電構造としては図8に示す構
造が一般的である。これは車体1のうち、ドア2のヒン
ジ3側端面が対向する部分からグロメット4を貫通させ
てワイヤハーネス5を導出し、そのワイヤハーネス5の
先端に設けたコネクタ6をドア2に取り付けた待ち受け
コネクタ7に連結する構造で、ワイヤハーネス5内の送
電ケーブルを介して電力をドア2側に供給するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、ワイヤハーネス5の製造工程においては、予めグロ
メット4に長い電線を貫通させなくてはならず、その作
業に手間取るという問題があった。また、車両の組立工
程では、長いワイヤハーネス5を車体1のパネルに設け
た孔に貫通させねばならず、その作業にも手間取るとい
う問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
、いわゆるワイヤレスにて電力を供給することによ
り、長い電線やワイヤハーネス等を孔に貫通させるとい
う面倒な作業を不要ならしめると共に、ドアが開放状態
にあっても電力を供給できるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両のドアへの給電構造は、車体に開閉可能に設けたドア
に対して車体内のバッテリーから電力を供給するための
構造であって、車体側に設けられバッテリー側からの直
流電力を交流に変換するインバータ回路と、車体側に設
けられインバータ回路からの交流が流される一次コイル
と、ドア側に一次コイルに磁気的に結合するように設け
られドア側の電装品に電力を供給する二次コイルとを備
えた車両のドアへの給電構造において、車体側及びドア
側には、互いに両端が対向する形状の車体側鉄心及びド
ア側鉄心が設けられると共に、一次コイル及び二次コイ
ルは車体側鉄心及びドア側鉄心にそれぞれ巻装されてお
り、車体側鉄心及びドア側鉄心の一方又は双方が、相手
方に突出するように移動可能に設けられ、ドアの開放に
伴って突出するように付勢部材にて付勢されているとこ
ろに特徴を有する。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、車体のバッテリー側
からの直流電力はインバータ回路によって交流に変換さ
れ、車体側に設けた一次コイルにその交流が流されるか
ら、一次コイルの周りに交番磁界が発生する。一方、ド
ア側には二次コイルが設けられこれが上記一次コイルと
磁気的に結合する位置にあるから、二次コイルには交流
電圧が誘導される。従って、ドア側の二次コイルに非接
触(ワイヤレス)で電力が発生し、これを電源としてド
ア側の電装品に電力を供給できる。
【0010】また、一次及び二次の各コイルは鉄心に巻
装されると共に、それらの鉄心は互いに両端が対向する
形状とされているから、両鉄心が対向する状態ではそれ
らによって閉じた磁気回路が構成され、漏れ磁束が大幅
に減少する。
【0011】さらに、ドアを開放したときには、車体側
鉄心及びドア側鉄心の一方又は双方が相手方に突出する
ように移動するから、ドアの開放に係わらず両鉄心の磁
気的結合を常に高い状態に維持することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の効果は次のようである。請求項
1の発明によれば、ドア側の二次コイルに非接触で電力
を供給することができるから、長い電線やワイヤハーネ
ス等を車体やドアに形成した孔に貫通させるという面倒
な作業を不要にでき、もってワイヤハーネスの製造工程
や車両の組立工程での製造作業性を高めることができ
る。また、一次及び二次の両コイルの磁気的結合度が高
まるから、ワイヤレス送電でありながら、送電効率が高
くなって合理的である。更に、ドアの開放に係わらず両
鉄心の磁気的結合を常に高い状態に維持できるから、ド
ア開放時にもワイヤレス方式で電力を供給し続けること
ができる。
【0013】
【0014】
【実施例】
<第1実施例>以下、本発明を2ドアタイプの乗用車に
おけるドアへの給電構造に適用した第1実施例について
図1ないし図3を参照して説明する。図1には、車体1
1の運転席側にドア12を取り付けた構造を示してお
り、そのドア12はヒンジ13を中心に回動して運転席
側の乗降口を開閉する周知の構造である。ドア12が閉
じられた状態で、そのドア12のヒンジ13側の端板部
12aは車体11の乗降口の内側壁部11aに空隙を介
して対向する。また、図1では図面の簡略化のために省
略してあるが、ドア12内には公知のパワーウインド装
置、ドアミラー駆動装置及びドアロック機構等の電装品
が設けられている。すなわち、図3に示したパワーウイ
ンド操作スイッチ14を操作するとパワーウインドモー
タ15が通電されて窓ガラス16が上或いは下に駆動さ
れ、ドアミラー操作スイッチ17を操作するとドアミラ
ーモータ18が通電されてドアミラーのミラー角度を調
節でき、またドアロック操作スイッチ19を操作すると
ドア12内のロック用ソレノイド20が通電されてドア
12をロックすることができる。
【0015】さて、車体11のうち乗降口の内側壁部1
1aには、図2に示すように車体側鉄心21がゴム製の
グロメット22を介して取り付けられている。この車体
側鉄心21は、全体としてコ字形の円柱状をなしてお
り、その中央部には一次コイル23が巻装されている。
グロメット22は、車体側鉄心21の先端部を覆う収容
筒部22aと、その収容筒部22aから後側に突出して
先端が車体側鉄心21の屈曲部に係合する固定爪部22
bとを一体に備えてなり、車体側鉄心21の両端部に取
り付けられている。上記収容筒部22aの先端には、先
端面を平坦にした円錐台形の径大頭部22cが形成され
ると共に、その径大頭部22cから所定寸法のギャップ
を離して円板形の鍔部22dが突設されており、車体1
1の内側壁部11aに形成した貫通孔31に上記径大頭
部22cを貫通させてその径大頭部22cと鍔部22d
との間に内側壁部11aの内周縁部を挟んだ状態でグロ
メット22が内側壁部11aに取り付けられている。こ
の取付状態で、車体側鉄心21の両端部は内側壁部11
aからドア12側に所定寸法だけ突出した状態で車体1
1に固定された状態となる。
【0016】一方、ドア12のうちヒンジ13側の端板
部12aにもドア側鉄心31がグロメット32を介して
取り付けられている。このドア側鉄心31は車体側鉄心
21と同様にコ字形をなす形状で両端部間の寸法が同一
であり、中央部に二次コイル33が巻装されている。ま
た、グロメット32も車体側鉄心21用のグロメット2
2と同一の構造であり、図2に示すようにドア側鉄心3
1をドア12の端板部12aに固定している。なお、同
図において、グロメット32の各部にはグロメット22
と同一部分に同一の添字を付して示している。両鉄心2
1,31が上述のように取り付けられている結果、ドア
12が閉鎖されると、図2に示すように車体側鉄心21
の両端部とドア側鉄心31の両端部とがグロメット2
2,25の径大頭部22c,25cを介して互いに対向
状態になって矩形状に連なる形態となるから、両鉄心2
1,31を通る磁気回路が構成される。
【0017】また、電気的構成は図3に示すようになっ
ており、車体11内に設けたバッテリー41は直流を交
流に変換するインバータ回路42に接続され、その交流
出力が前記車体側鉄心21に巻装された一次コイル23
に印加される。なお、上記インバータ回路42はCPU
43からの信号に基づいて後述するように動作が制御さ
れるようになっている。一方、ドア側鉄心31に巻装さ
れた二次コイル33は整流回路44に接続され、二次コ
イル33に誘導される交流電圧を整流してリレー回路4
5を介して前述したパワーウインドモータ15、ドアミ
ラーモータ18及びロック用ソレノイド20に直流電力
を供給できるようになっている。上記リレー回路45は
ドア12内に設けたCPU46からの信号に基づいてス
イッチング動作が制御されるようになっており、このC
PU46には、前述したようにドア12に設けたパワー
ウインド操作スイッチ14、ドアミラー操作スイッチ1
7及びドアロック操作スイッチ19からの信号が与えら
れる。
【0018】更に、上記CPU46にはLED及びフォ
トダイオードからなる投受光素子47が接続されてお
り、これが図1に示すようにドア12の端板部12aに
取り付けられている。一方、車体11側のCPU43に
も同様な投受光素子48が接続され、これが車体11の
内側壁部11aに上記ドア12側の投受光素子47と対
向状態になる位置に取り付けられており、両CPU4
3,46間で必要な情報の授受を行うことができる。す
なわち、例えば車体11側の投受光素子48のLEDが
CPU43からの信号に基づいて発光されると、その光
がドア12側の投受光素子47のフォトダイオードに入
射し、ここで光電変換されて信号がドア12側のCPU
46に与えられるようになっており、その逆も同様であ
る。
【0019】なお、以上のところは運転席側のドア12
について詳述したが、車両の助手席側のドアにも、ドア
ミラー操作スイッチが装備されていないことを除けば運
転席側と同様な構成が装備されている。これらの電気的
構成は、運転席側と同一部分には同一符号を付して図3
に示してあり、二次コイル33からの交流を整流回路4
4にて整流し、これをリレー回路45を介してパワーウ
インドモータ15、ドアミラーモータ18及びソレノイ
ド16に供給できるようになっており、そのリレー回路
45を制御するためのCPU46、投受光素子47及び
パワーウインド操作スイッチ14が設けられている。
【0020】本実施例は以上の構成であり、その作用は
次のようである。例えば、運転席側の窓ガラス16を下
降させて窓を開放するには、ドア12に設けたパワーウ
インド操作スイッチ14を下降方向に操作する。する
と、ドア12側のCPU46から投受光素子47,48
を介して車体11側のCPU43に送電開始信号が与え
られ、これに基づいてインバータ回路42が動作する。
すると、バッテリー41からの直流電流が交流に変換さ
れて一次コイル23に流され、その周囲に交番磁界が発
生する。ここで、その一次コイル23は車体側鉄心21
及びドア側鉄心31を介して二次コイル33と磁気的に
結合しているから、二次コイル33には両コイルの巻数
比に応じた交流電圧が誘導される。その交流電圧は整流
回路44にて整流されて直流化され、リレー回路45に
与えられる。一方、ドア12側のCPU46からは、上
述したように車体11側のCPU43に向けて送電開始
信号が出力される他、リレー回路45に向けてもパワー
ウインドモータ通電信号が出力される。この結果、リレ
ー回路45が作動してパワーウインドモータ15が整流
回路44からの直流電力により駆動され、窓ガラス16
が下降する。パワーウインド操作スイッチ14から手を
離せば、リレー回路45によってパワーウインドモータ
15が断電されて窓ガラス16が停止すると共に、CP
U46から投受光素子47,48を介してCPU43に
送電停止信号が出力され、インバータ回路42の動作が
停止してドア12側への送電が停止される。
【0021】なお、詳細には図示はしないが、パワーウ
インドモータ15への通電路には電流センサが設けられ
ており、窓ガラス16が異物を挟んだ状態となると、同
モータ15への流入電流が増大することに基づいてそれ
を検知し、CPU46はリレー回路45を作動させてパ
ワーウインドモータ15を断電すると共に、車体11側
のCPU43に送電停止信号を出力してインバータ回路
42の動作を停止させる。
【0022】ドアミラー操作スイッチ17或いはドアロ
ック操作スイッチ19を操作した場合も、上述と同様に
してインバータ回路42が動作してバッテリー41から
の電力が送電されると共に、リレー回路45がスイッチ
ング作動して対応するモータ15,18或いはロック用
ソレノイド20が駆動されることになる。また、仮に、
パワーウインドモータ15、ドアミラーモータ18及び
ロック用ソレノイド20等の電装品が複数同時に動作す
るようにスイッチ操作がされると、ドア12側のCPU
46は車体11側のCPU43に信号を出力してCPU
43がインバータ回路42におけるスイッチング素子が
大きなデューティー比でスイッチングするように制御さ
せ、もって単一の電装品動作時よりも大きな電力をドア
12側に供給できるようになっている。
【0023】なお、助手席側のドアミラーの角度を調整
するには、運転席側のドア12に設けたドアミラー操作
スイッチ17を操作する。すると、運転席側のドア12
側のCPU46から車体11側のCPU43を介してイ
ンバータ回路42に送電開始信号が出力されると共に、
助手席側ドアのCPU46を介してリレー回路45にド
アミラーモータ18の通電信号が出力されて助手席側ド
アのドアミラーが駆動される。
【0024】このように本実施例によれば、ドア12側
に設けたパワーウインド装置等の電装品のための電力は
一次コイル23及び二次コイル33の磁気結合を介して
非接触で供給することができる。従って、従来の有線式
の電力供給方式で必要としていた送電用のケーブルは勿
論、そのケーブルを車体11やドア12に貫通させるた
めのグロメットやコネクタ等も不要になり、その分、ワ
イヤハーネス5の製造工程が簡略化されると共に、車両
の組立工程においても孔に送電用のケーブルを貫通させ
る作業がなくなるため、作業が簡単になる。
【0025】また、特に本実施例では、一次コイル23
及び二次コイル33を車体側鉄心21及びドア側鉄心3
1に巻装し、各鉄心21,31の両端を対向させる構成
としているから、両コイル23,33間の磁気結合度が
高くなり、高効率の送電が可能になる。
【0026】<第2実施例>図4は本発明の第2実施例
を示す図3相当図である。前記第1実施例と相違すると
ころは、ドア12側に設けた整流回路44の出力ライン
に補助バッテリー50を設けた点にある。また、その補
助バッテリー50の電圧を監視するためにその出力ライ
ンはCPU46に接続されており、補助バッテリー50
の電池電圧が所定値を下回ると、CPU46は投受光素
子47,48を介して車体11側のCPU43に送電開
始信号を出力してインバータ回路42を作動させる。こ
れにてインバータ回路42から一次コイル23に交流電
圧が印加されて二次コイル33に交流電圧が誘導され、
これが整流回路44にて整流され補助バッテリー50が
充電されるため、補助バッテリー50は常に充電完了状
態になる。
【0027】ここで、ドア12のパワーウインド操作ス
イッチ14が操作されると、CPU46からリレー回路
45にパワーウインドモータ通電信号が出力され、リレ
ー回路45が作動してパワーウインドモータ15が補助
バッテリー50からの直流電力により駆動される。ま
た、ドアミラー操作スイッチ17或いはドアロック操作
スイッチ19を操作した場合も、上述と同様にして補助
バッテリー50からの直流電力に基づいてモータ15,
18或いはロック用ソレノイド20が駆動されることに
なる。その他の構成は、前記第1実施例と同様であるか
ら、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0028】このようにこの第2実施例では、補助バッ
テリー50の電圧が低下したらこれを充電することによ
り、補助バッテリー50を十分な充電状態に保持してお
き、ドア12側の電装品を動作させるときには、その補
助バッテリー50を電源として利用できる。このため、
例えばドア12を開放して各コイル23,33の磁気結
合度が低くなった時でも、ドア12側の電装品を動作さ
せることができる。しかも、パワーウインド装置等の電
装品を使用しないときに車体11側から送電を受けて補
助バッテリー50を徐々に充電できるから、パワーウイ
ンド装置等の電装品が動作する短時間だけ送電する構成
に比べて、送電電流を小さくすることができる。この結
果、一次及び二次の両コイル23,33や両鉄心21,
31を小型化することができるようになる。
【0029】<第3実施例>図5ないし図7は本発明の
第3実施例を示す。前記第1実施例と相違するところ
は、車体側鉄心60をドア12の開閉に伴って移動可能
に構成したところにある。この実施例で、車体側鉄心6
0は全体としてコ字形をなすが、図5にも示すように、
第1実施例の車体側鉄心60に比べて両端部が円弧状を
なして長く延長されている。この車体側鉄心60は、そ
の両端部の弧状延長部60aの曲率中心がドア12の回
動中心と一致するように2つのグロメット61を介して
車体11に取り付けられている。グロメット61は先端
にガイド筒部62を有すると共に、そのガイド筒部62
から後向きに樋状で弧状をなすガイドカバー63を一体
に延設した構造であり、各ガイド筒部62に車体側鉄心
60の各弧状延長部60aが貫通され、上側のグロメッ
ト61のガイドカバー63は車体側鉄心60の上側の弧
状延長部60aの上半分を覆うように位置し、下側のグ
ロメット61のガイドカバー63は下側の弧状延長部6
0aの下半分を覆うように位置しており、もって車体側
鉄心60をドア12側に突出或いは後退自由に支持して
いる。また、この車体側鉄心60に巻装した二次コイル
33のカバー33aと各グロメット61の先端側との間
には、図6及び図7に示すように、付勢部材に相当する
引っ張りスプリング64が掛け渡され、もって車体側鉄
心60を常に車体11から突出する方向に付勢してい
る。
【0030】なお、ドア側鉄心31及びそのグロメット
32、並びに他の電気的構成については前記第1実施例
と同様であり、同一部分に同一符号を付して重複説明は
省略する。
【0031】この実施例において、ドア12が閉鎖され
ているときは、図6に示すように、車体側鉄心60は引
っ張りスプリング64を弾性的に伸張させながら車体1
1内に後退するように押し込められている。このため、
車体側鉄心60の弧状延長部60aの先端が、引っ張り
スプリング64のバネ力によって付勢されてドア12側
のグロメット32の径大頭部32cに当接し、結局、そ
の径大頭部32cの先端薄肉部を介してドア側鉄心31
の先端に対向した状態にある。これにて第1実施例と同
様に結合度の高い磁気回路が構成され、車体11側から
ドア12側に向けて高効率で電力が送電される。上述の
状態からドア12を開放すると、ドア12はヒンジ13
を中心に回動し、ドア12側の端板部12aが車体11
の内側壁部11aから図7に示すように開くように離
れ、ドア側鉄心31の端部先端が内側壁部11aから後
退するような動きをする。この結果、車体側鉄心60は
引っ張りスプリング64のバネ力によって車体11内か
ら突出するように押し出され、その先端がドア側鉄心3
1の先端に対向した状態を維持する。従って、ドア12
の開放に関わらず、両鉄心60,31によって磁気回路
が構成されることになるから、やはり車体11側からド
ア12側に向けて高効率で送電することができる。
【0032】このように本実施例によれば、前記第1実
施例で述べた効果に加え、ドア12を開放した時でも送
電できるので、その間にもドア12側の電装品を使用す
ることができるという効果も得られる。
【0033】<その他の実施例>本発明は上記各実施例
に限定されるものではなく、例えば次のような構成で実
施することができ、これらも本発明に含まれる実施例で
ある。
【0034】(イ)前記各実施例に示した構成に加え
て、一次コイルと二次コイルとの巻数比を大きくしても
よい。このようにすると、二次コイルに誘導される交流
電圧が大きくなるから、同一の電力を送る場合でも小電
流で済み、結局、ドア内の電装品に接続する電線サイズ
を細くしてコストダウンを可能にできる。
【0035】(ロ)前記各実施例において電装品を交流
駆動形とした場合には、整流回路44を省略でき、その
分、コストダウンを図ることができる。この場合でも、
CPU46に対する直流電力の供給は必要になるが、そ
の電力は極めて微小であるから、整流回路としては電力
用とは比較にならないほど低コストにできる。
【0036】(ハ)前記第3実施例では、車体側鉄心6
0を車体に対して移動可能に支持する構成としたが、こ
れに限らず、逆にドア側鉄心31をドア12に対して移
動可能に支持する構成としてもよく、或いは、車両側鉄
心60及びドア側鉄心31の双方を移動可能としてもよ
く、そのための構成は第3実施例と同様なグロメット6
1の構造が採用できる。
【0037】(ニ)前記各実施例では、ドア12側のC
PU46と車体11側のCPU43との間を投受光素子
47,48を介して信号を伝送できるように構成した
が、これは必須ではなく必要に応じて設ければよいもの
である。また、そのような信号伝送は、必ずしも光学的
な方式にて行わずとも、電波、磁界、超音波等の他の情
報伝送媒体を利用できることは勿論である。
【0038】(ホ)前記各実施例では、一次及び二次の
各コイルをコ字形の鉄心に巻装する構成としたが、鉄心
の形状はこれに限らず、E字形或いはI字形であっても
よく、また電装品が必要とする電力が小さい場合には、
インバータ回路の出力周波数を高めて無鉄心にて構成す
ることも可能である。
【0039】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図
【図2】一次及び二次の各コイルを鉄心と共に示す断面
【図3】第1実施例のブロック図
【図4】第2実施例のブロック図
【図5】第3実施例を示す斜視図
【図6】第3実施例の要部をドアの閉鎖状態で示す横断
面図
【図7】第3実施例の要部をドアの開放状態で示す横断
面図
【図8】従来の給電構造を示す斜視図
【符号の説明】
11…車体 12…ドア 21…車体側鉄心 23…一次コイル 31…ドア側鉄心 33…二次コイル 42…インバータ回路 44…整流回路 47,48…投受光素子 50…補助バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−199246(JP,A) 特開 平2−221575(JP,A) 特開 平5−287969(JP,A) 実開 昭56−134247(JP,U) 実開 昭62−119101(JP,U) 実開 平1−154616(JP,U) 実開 平2−8016(JP,U) 実開 平6−44301(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 - 5/14 B60R 16/00 - 16/06 H01F 38/14 H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36 H02J 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に開閉可能に設けたドアに対して前
    記車体内のバッテリーから電力を供給するための構造で
    あって、車体側に設けられ前記バッテリー側からの直流
    電力を交流に変換するインバータ回路と、前記車体側に
    設けられ前記インバータ回路からの交流が流される一次
    コイルと、前記ドア側に前記一次コイルに磁気的に結合
    するように設けられ前記ドア側の電装品に電力を供給す
    る二次コイルとを備えた車両のドアへの給電構造におい
    て、 前記車体側及びドア側には、互いに両端が対向する形状
    の車体側鉄心及びドア側鉄心が設けられると共に、一次
    コイル及び二次コイルは前記車体側鉄心及びドア側鉄心
    にそれぞれ巻装されており、 前記車体側鉄心及び前記ドア側鉄心の一方又は双方が、
    相手方に突出するように移動可能に設けられ、ドアの開
    放に伴って突出するように付勢部材にて付勢されている
    ことを特徴とする車両のドアへの給電構造。
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