JP3010922B2 - 温度検出用水晶振動子及びその製造方法 - Google Patents
温度検出用水晶振動子及びその製造方法Info
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Description
変化で温度の検出を行う温度検出用水晶振動子に関す
る。
例えば特公昭61−29652号公報とか特公平1−2
9089号公報をあげることができる。
術ではいずれも水晶ウェハ方位の指定範囲が広く水晶振
動子の周波数温度特性の一次係数が大きいと言うだけ
で、実際に実用化するに際して考慮すべき諸特性が適切
であるかどうかについて述べられていない。
の等価直列共振抵抗の値(CI値)とその温度に対する
変化特性、音叉形形状の水晶片をフォトエッチングで外
形加工する際に生ずるいわゆるヒレと言われている残部
による振動子の振動不安定性の発生、さらに使用温度範
囲内のある温度於て不要振動モードと周波数が一致して
特性異状をきたすスプリアス現象等があげられる。
に関しては、特定の角度方位にあっては、CI値が大き
く又、CI値の温度変化が大きく存在し発振回路を構成
した際に例えば高温度での発振停止が発生した。又前記
ヒレについても大きく残存し、振動の安定性を大きく損
なう等の問題が生じた。さらには同じ屈曲振動モードで
あっても高次振動モードを用いると前記スプリアス現象
を持つものが時々発生し使用温度範囲にわたって厳密な
周波数温度特性の検査を要する等の問題が発生した。
もので、その目的とするところは、等価直列共振抵抗が
小さくかつ、その温度特性が平坦で変化が小さく、又振
動の安定性に優れ、スプリアス現象が発生しない優れた
温度検出用水晶振動子を安価に市場に提供して、高精度
で小型な温度計測システム装置の実現に役立てることに
ある。
振動子は、水晶単結晶から切り出されたウェハから形成
された水晶片を備えた温度検出用水晶振動子であって、
前記水晶単結晶は、電気軸+Xと機械軸+Yで定義され
たXY主平面を有し、前記ウェハは、前記XY主平面
を、前記電気軸+Xの回りに時計方向に15°〜25゜
の範囲で回転してできる前記水晶単結晶のXY’平面か
ら、板厚80〜150μmの範囲となるように切り出さ
れたものであり、前記水晶片は、音叉型形状を有し、か
つ腕の長手方向がY’軸に平行であり、前記水晶片をフ
ォトエッチングして外形加工する際に発生するヒレの断
面積を、前記ウェハの板厚を一辺として等価な腕幅の増
分に換算した場合に、腕幅に対する前記等価な腕幅の比
率が5%以下であり、前記水晶片に励振電極を形成した
状態で収納容器に封入されていることを特徴とする。
幅/腕長)比)が0.1〜0.2の範囲であることが望
ましい。
可能とすることが望ましい。
テムの少なくとも一部には、PbSn半田であってPb
の成分が90wt%以上の耐熱性半田メッキ処理が施さ
れていると共に、前記ステムを貫通するインナーリード
の少なくとも一部にも同様な耐熱性半田メッキが施され
ており、前記水晶片と前記インナーリードが前記耐熱性
半田を介して固着され、かつ前記ケースと前記ステムが
前記耐熱性半田を介して圧入結合されていることが望ま
しい。
は、電気軸+Xと機械軸+Yで定義されたXY主平面を
有する水晶単結晶を、前記電気軸+Xの回りに時計方向
に15°〜25゜の範囲で回転させ、この回転によって
できる前記水晶単結晶のXY’平面から、板厚80〜1
50μmの範囲となるようにウェハを切り出し、当該ウ
ェハから、音叉型形状を有し、かつ腕の長手方向がY’
軸に平行となるような水晶片を形成し、前記水晶片を外
形加工する際に発生するヒレの断面積を、前記ウェハの
板厚を一辺として等価な腕幅の増分に換算した場合に、
腕幅に対する前記等価な腕幅の比率が5%以下となるよ
うにフォトエッチングを行い、当該水晶片に励振電極を
取り付けた後、収納容器に封入することを特徴とする。
テムの少なくとも一部に、PbSn半田であってPbの
成分が90wt%以上の耐熱性半田メッキ処理を施すと
共に、前記ステムを貫通するインナーリードの少なくと
も一部にも同様な耐熱性半田メッキを施し、前記水晶片
と前記インナーリードとを前記耐熱性半田を介して固着
し、かつ前記ケースと前記ステムとを前記耐熱性半田を
介して圧入結合することが望ましい。
度状態にして耐熱性半田メッキを半溶融状態にし、その
後温度を降下させて、ケースとステムに圧力をかけて水
晶片を封入することが望ましい。
施例が示す断面図である。まず最初に図1中の各部位の
名称を列記すると、100はケース、101は音叉型形
状を有する水晶片の腕部102は音叉型形状を有する水
晶片の基部、103はステム、104は前記ステムのイ
ンナーリード、105は前記ステムのアウターリード、
106は前記ステムの耐熱半田メッキ、107は前記水
晶片と前記インナーリードを固着する半田、108と1
09は前記ケースの表面にある耐熱半田メッキである。
次に各部位の各々につき詳細な説明を順に行う。
叉型形状を有する水晶片につき説明する。前記水晶片
は、α水晶単結晶より特定の方位をとって加工されるも
のである。図2にはその方位図を示す。図中200が前
記α水晶単結晶より作られる水晶ウェハであって、水晶
ウェハの作る平面は、前記α水晶単結晶の基本的結晶軸
の1つである電気軸+X(201)と機械軸+Y(20
2)が形成するZカット板ウェハを前記電気軸+X回り
にθ度時計方向に回転して得られる板面に一致する。2
04のY’軸は前記202のY軸を回転した後のもので
あって、回転後の水晶ウェハの一辺を形成している。
又、203の+Z軸は前記α水晶単結晶の基本的結晶軸
の一つである光軸を示す。さらに205は水晶片であっ
て、それがもつ音叉型形状を形作る主平面は、前記20
0の水晶ウェハの平面内にあって、かつ前記図1中の1
01で示した水晶片の腕部の長手方向が前記Y’軸にほ
ぼ平行である。ほぼ平行の意味するところはY’軸との
なす角度が数度以内にあれば良いことである。前記20
0の水晶ウェハの板厚は80から150μmである。
又、前記角度θは後述する理由から15度から25度の
範囲をとる。
厚をもってα水晶単結晶より切り出された後、充分な表
面研磨仕上げがほどこされる。205の水晶片は、水晶
ウェハ200の平面の表裏にCr下地としてAuの薄膜
を蒸着又はスパッタ等の手段で形成した後、レジストの
塗布と露光等の一連のフォトプロセスを経て、Cr+A
u薄膜からなる音叉型形状の外形パターンを水晶ウェハ
平面上に形成する。しかる後に、フッ酸(AF)あるい
はフッ酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)の混合液に
よって前記Cr+Auの金属膜を外形マスクとして外形
エッチングが行なわれ音叉型形状の水晶片が完成する。
由につき図3を用いて説明する。
は左側のK2 は電気機械結合係数、又右側のa(ppm
/℃)は本発明の温度検出用水晶振動子が有する周波数
温度特性の一次温度係数の値を示す。又図中の曲線30
0が前記K2 の変化を、301のaが前記一次温度係数
の変化を示す。温度検出用水晶振動子に於いては、前記
一次温度係数αの絶対値は大きい程温度の分解精度が高
くなるため好ましい。従って図3よりθはプラスに大き
い程良いことになる。一方、温度検出用水晶振動子とし
て重要な特性である等価直列共振抵抗CIを考えると、
前記CIは可能なかぎり小さく又温度により変化せず安
定な程好ましい。又前記CI値は前述の電気機械結合係
数K2 と関係しておりK2 が大きい程CI値は小さくな
る。
0゜の範囲に於てθ=15゜付近に於て唯一最大となっ
ている。従ってθとしては15゜の近く具体的数値では
θ=15±10゜範囲であれば最小に近い良好なCI値
を得ることができる。温度検出用水晶振動子としては、
CI値と前記aの値を考慮して前記θを15から25゜
の範囲に一応設定することができる。このときaは約−
15から−33ppm/℃の値となった。ところで前述
のK2 は次式に従うものであって、音叉型形状を有する
屈曲振動モードのCI値を決める要因となるものであ
る。
々α水晶単結晶の物質定数であって、d12は圧電律テン
ソルの成分、S22 E は弾性係数テンソルの成分、さらに
ε11 T は誘電率テンソルの成分である。θ=0゜に於け
るこれらの値はd12=6.88×10-8esu、S22 E
=12.7759×10-13 cm2 /dyne、ε11 T
=4.5の値をとる。
の外形エッチング、即ちフォトエッチングに関して図4
から図6を用いて説明する。まず最初に図4を説明す
る。
る水晶片の腕部101の左右1対の断面を示す図であっ
て、図中各部位の名称は、400と401は前記音叉型
形状を有する水晶片の直角四辺形断面を持つ腕部、40
2と403は前述のフォトエッチングの際に生じた断面
三角形状のヒレ部である。さらに、406、407、4
08、409等は前記水晶片腕部周囲に形成されたCr
下地Auの金属膜からなる励振電極であって、前記腕部
長手方向にそって同一配置で形成されている。又、各電
極は図4の様に前記水晶片上に形成されたCr+Auの
金属膜により接続されて404の信号源により励振する
ことができる。
基本波屈曲振動モード(図10参照)で共振する。この
ようにして得られた前記水晶片を前述の図1の完成体の
温度検出用水晶振動子とした上で、前述の等価直列共振
抵抗CI値を測定してみると、前記温度検出用水晶振動
子を回路基板に固定する方法によってCI値に変動が生
じた。このCI値の変動は、いわゆる振動漏れと言われ
る現象と考えられ、これは、前述した図1の音叉型形状
を有する水晶片の基部に生じている振動時の変位が、ス
テムのインナーリード(図1の104)を介してステム
及びケース(図1の100)を漏れ来てゆり動かすため
に、前記ケースの回路基板への固定の仕方によって温度
検出用水晶振動子のエネルギー損失の程度が変化して生
じている。
グに於ける前記水晶片のエッチング加工時間とCI値の
変動特性の関係を実験的に検討した結果、図5に見られ
るような結果を得た。同図中の横軸は前記ヒレを腕幅に
等価換算した量ΔWμmに対して本来あるべき腕幅寸法
Wの比率を%で表わしたものであり、又、縦軸は前述の
CI値の変動量を%で表示したものである。前記ΔWは
次の様に計算する。図4のヒレ部402と403はほぼ
同一の断面積Sを有しているので、このSを水晶ウェハ
の板厚tとして、ΔW≒2S/tより求める。
/Wは5%以内、さらには好ましくは4%以内にヒレの
残量を減じることが必要であることがわかる。
行って次の事実をみい出すことができた。図6にその結
果を示す。図6中の横軸は、図4中のεで示す量で、水
晶片の1対の腕幅の寸法差を示す。又、図6中の縦軸は
前記音叉型形状を有する基部(図1の102)の幅方向
(図4の+X軸方向)度位Ux を示した特性図である。
直線600は前述のヒレの等価換算幅ΔW/Wが4.3
%の場合について計算したもので、ε=+2μmに於て
Ux =0となっており論理上振動漏れによるCI値の変
動は無くなることになる。そこで、このような寸法をと
って水晶片を試作してみたところ良い結果が得られた。
位、水晶片のフォトエッチング加工条件のもとに、前記
水晶片の音叉形状寸法を次に設定した。この際に注目し
た特性図を図7と図8に示した。まず最初に図7は、い
わゆるモードチャートと言われるものの1部であって、
特定の寸法条件に於て、音叉型形状の水晶片が有する基
本波屈曲振動モードの固有共振周波数f0 を基準にして
他の振動モードの周波数比f/f0 を縦軸にして示した
ものである。図中の丸印は、種々の振動モードが示す相
対周波数位置を示しており、上から700が水晶片の主
平面に垂直な変位Uz を有する2次の同相の屈曲振動、
701は前記設計の目標である基本波屈曲振動(変位U
x をもつ図10のような振動)、又702は左右一対の
腕が同一方向に同期して振動する振動モード、703は
700のようにZ方向に左右の腕部が逆向きに変位する
振動モード、又704は703とは逆に左右の腕が同一
のZ方向へ同期して振動する振動モードである。図中の
Z−FS−1からZ−FS−2の記号は右に対応して図
示した以上の振動モードを識別するために記入した。
が通常使われる温度範囲−50から100℃に於て、最
大の一次温度係数a=−33ppm/℃をとっていても
決して他の振動モードと周波数が一致しないことであ
る。これは高次モードでなく基本波屈曲振動モードを選
択したことに起因する。図7の701と702の周波数
差は10%も離れており、前述の周波数の温度変化を計
算しても充分離れている。図7のモードチャートは音叉
型状を有する水晶片の板厚が80から150μm、又、
1対の腕部の板厚t対wの比t/wが0.24から0.
6の間、さらに腕間距離c対wの比c/wが0.3から
0.6の間であれば充分成立する関係である。この関係
にあれば、最近接の振動モードも8%以上周波数が離れ
ていることを確かめることができる。従って、温度計測
中にいわゆるスプリアスモードとぶつかって異状現象を
呈することは生じない。次に、以上の寸法条件のもと
に、前記CI値の温度特性につき検討した。
晶振動子のIC値の温度特性及び共振周波数の温度特性
につき図示した。図中、横軸は周囲温度T(℃)であり
縦軸の左側は周波数温度特性を周波数変化率Δf/f0
で表示したもの、また右側はCI値(KΩ)である。図
中の800の曲線が周波数温度特性を、又801がCI
値の温度特性を示している。さらに曲線801は、上に
凸の放物線を描きその最小値を示す頂点温度802に於
てほぼ左右対称となっている。この頂点温度を種々の水
晶ウェハ方位及び前記水晶片の腕部形状特に幅寸法Wと
腕長さL(図1のL)の比率W/Lに対して検討したと
ころ、前記頂点温度が25±15℃となる条件範囲とし
て、前述の水晶ウェハの切断方位θ=15から25゜の
範囲で、W/L=0.1から0.2の範囲であればほぼ
達成できることがわかった。ちなみにCI値のもつ2次
温度係数を求めたところ40.8ppm/℃2 であった
(25℃と95℃間のCI値の増加が20%と少な
い)。さらに図1に用いた前記水晶片のサイズは、前記
L=2520μm、W=324μm、t=130μm、
c=176μmであることを付け加える。
わったので、次に本発明の温度検出用水晶振動子の残り
の構成部位の説明を以下に行う。
テム103からなる。まず最初、ステムは、ほぼ円筒形
の側面をコバール等の金属で構成し円筒の内部は2本の
同じくコバール材からなるリード線部材を平行に配置し
て、さらにその内部を気密性のあるガラス部材で溶融固
着して気密性をもたせていったん構成される。又、ケー
ス100は、CuとNi合金からなる洋白平板をプレス
にて深しぼり成形して作られる。この上でさらに本発明
にあっては、前記ケースにはNiメッキかさらにその上
に耐熱性半田メッキ処理をほどこし、前記ステムには、
インナーリード及びアウターリードを含めて、Cuまた
はNiの下地メッキをほどこした上に前記耐熱半田メッ
キ処理をほどこす。
る。図9は横軸に半田の組成であるpbsnの成分比率
(重量%)をとり、縦軸には温度(℃)をとって表わし
た合金の状態図である。本発明の温度検出用水晶振動子
に使用している耐熱半田はpb成分が90wt%以上、
従ってSnは10wt%以下の領域を使うものである。
従ってその溶融温度は260℃と高く充分に温度検出用
水晶振動子の使用温度範囲をカバーできる性能を有す
る。さらに前記温度検出用水晶振動子の組立手順を示す
と、まず前記水晶片のCr+Auの電極膜と前記ステム
のインナーリード(図1の104)を接触させた状態で
約327℃以上に加熱して固着させる。
ケースを10-5から10-6Torrの高真空兼高温度状
態(図9の900で示す斜線部温度)に放置して、前記
耐熱半田メッキを半溶融状態として、半田メッキ内部に
存在するガスを放出せしめた後、温度を降下させてケー
スとステムを圧力をかけて圧入して気密容器内に水晶片
を収納する。このようにして完成した温度検出用水晶振
動子は、容器内部の残留ガスが少なく、極めて安定性の
高い周波数精度が維持できる。最後に、前記ケースとス
テムからなる耐熱容器のサイズについてふれると、その
サイズは、直径2mm×長さ6mmとか、さらには直径
1.5mm×長さ4mm程度の小型サイズが可能であ
る。
ウェハの切断方位と音叉型形状を有する水晶片の形状寸
法を適切に設定した上で、基本波屈曲振動モードで励振
する電極を形成したことにより、温度検出用水晶振動子
の等価直列共振抵抗値CIが小さくかつその温度に対す
る変化が小さく押えられる他スプリアスによる周波数及
び前記CIのディップ現象が発生しない。さらに又、音
叉型形状を有する水晶片をフォトエッチングにより外形
加工した際に発生するヒレの程度を充分に減少させて前
記水晶片基部の振動変位を低減させることにより、前記
CI値の実装状態による変動を小さく押えて安定度の高
い温度検出用水晶振動子を提供できる。
温処理中で高真空封止することにより、使用温度範囲が
広く、周波数精度の高い、高精度な温度検出用水晶振動
子が市場に提供できる。
断面的構造を示す断面図。
成する水晶ウェハの切断方位を示す図。
aの特性図。
構造を示す断面図。
チャート。
列共振抵抗と周波数の温度特性を示す特性図。
有する合金の状態図。
モードを示す図。
Claims (7)
- 【請求項1】 水晶単結晶から切り出されたウェハから
形成された水晶片を備えた温度検出用水晶振動子であっ
て、 前記水晶単結晶は、電気軸+Xと機械軸+Yで定義され
たXY主平面を有し、 前記ウェハは、前記XY主平面を、前記電気軸+Xの回
りに時計方向に15°〜25゜の範囲で回転してできる
前記水晶単結晶のXY’平面から、板厚80〜150μ
mの範囲となるように切り出されたものであり、 前記水晶片は、音叉型形状を有し、かつ腕の長手方向が
Y’軸に平行であり、前記水晶片をフォトエッチングして外形加工する際に発
生するヒレの断面積を、前記ウェハの板厚を一辺として
等価な腕幅の増分に換算した場合に、腕幅に対する前記
等価な腕幅の比率が5%以下であり、 前記水晶片に励振電極を形成した状態で収納容器に封入
されていることを特徴とする温度検出用水晶振動子。 - 【請求項2】 前記水晶片の腕形状の寸法比((腕幅/
腕長)比)が0.1〜0.2の範囲であることを特徴と
する請求項1記載の温度検出用水晶振動子。 - 【請求項3】 前記水晶片を基本波振動モードにて振動
可能としたことを特徴とする請求項1記載の温度検出用
水晶振動子。 - 【請求項4】 前記収納容器を構成するケースとステム
の少なくとも一部には、PbSn半田であってPbの成
分が90wt%以上の耐熱性半田メッキ処理が施されて
いると共に、前記ステムを貫通するインナーリードの少
なくとも一部にも同様な耐熱性半田メッキが施されてお
り、前記水晶片と前記インナーリードが前記耐熱性半田
を介して固着され、かつ前記ケースと前記ステムが前記
耐熱性半田を介して圧入結合されていることを特徴とす
る請求項1記載の温度検出用水晶振動子。 - 【請求項5】 電気軸+Xと機械軸+Yで定義されたX
Y主平面を有する水晶単結晶を、前記電気軸+Xの回り
に時計方向に15°〜25゜の範囲で回転させ、この回
転によってできる前記水晶単結晶のXY’平面から、板
厚80〜150μmの範囲となるようにウェハを切り出
し、 当該ウェハから、音叉型形状を有し、かつ腕の長手方向
がY’軸に平行となる ような水晶片を形成し、 前記水晶片を外形加工する際に発生するヒレの断面積
を、前記ウェハの板厚を一辺として等価な腕幅の増分に
換算した場合に、腕幅に対する前記等価な腕幅の比率が
5%以下となるようにフォトエッチングを行い、 当該水晶片に励振電極を取り付けた後、収納容器に封入
することを特徴とする温度検出用水晶振動子の製造方
法。 - 【請求項6】 前記収納容器を構成するケースとステム
の少なくとも一部に、PbSn半田であってPbの成分
が90wt%以上の耐熱性半田メッキ処理を施すと共
に、前記ステムを貫通するインナーリードの少なくとも
一部にも同様な耐熱性半田メッキを施し、前記水晶片と
前記インナーリードとを前記耐熱性半田を介して固着
し、かつ前記ケースと前記ステムとを前記耐熱性半田を
介して圧入結合することを特徴とする請求項5記載の温
度検出用水晶振動子の製造方法。 - 【請求項7】 前記ケースと前記ステムを高真空かつ高
温度状態にして前記耐熱性半田メッキを半溶融状態に
し、その後温度を降下させて、前記ケースと前記ステム
に圧力をかけて前記水晶片を封入することを特徴とする
請求項6記載の温度検出用水晶振動子の製造方法。
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