JP3007906U - ボール収納用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケースを有効に利用することができる様にし
た。 【構成】 円筒状ケース本体１１の開口端部に、片面に
ブラシ部材２３を設けるとともに、厚さ方向を貫通する
様にして通水孔２２を開設した台座２１を着脱可能に設
け、前記ケース本体１１の開口端部にケースキャップ３
１を着脱自在に被着してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、筒状ケース本体の内部にゴルフのボール、テニスのボール、野球の ボール等を収納するボール収納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知の様に、ゴルフボール、テニスボール、その他のボールを流通させたり販 売する場合、円筒状のケースに収納している。前記ケースは、ほとんどが円筒状 のケース本体とキャップからなり、ケース本体の内部に複数のボールを収納して 販売に供している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、ケース内部のボールを使用する場合は、ケースを開放して内部の ボールを取り出すだけであって、ケースはほとんどの場合廃棄することになり、 一部のケースは他の目的に再利用する程度であるから、有効に利用することがで きるボールのケースが要望されている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記従来の欠点に鑑み、また従来からの要望に対処するために提案さ れたもので、円筒状ケース本体の開口端部に、片面にブラシ部材を設けるととも に、厚さ方向に通水孔を開設した台座を着脱可能に設け、前記ケース本体の開口 端部にケースキャップを着脱自在に被着し、また、ケース本体の内部にはゴルフ ボールを収納し、ブラシ部材の表面はゴルフボールの円弧面に対応する弧状面で あったり、また、ケース本体の内部にはゴルフボール及び乾燥タオルを収納し、 ケース本体の底部には排水口を開設してなるものである。

【０００５】

【作用】

ケースの内部に収納したボールが汚損した場合、台座に設けたブラシ部材によ り汚損部分を擦って洗浄することができ、また、洗浄時にボールが水に濡れると 乾燥タオルでボールの表面の水分を拭き取ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 本考案のボール収納用ケース１は、円筒状のケース本体１１と、前記ケース本 体１１の開口端部に着脱可能に装着する台座２１と、ケース本体１１の開口端に 着脱自在に被着するケースキャップ３１とからなる。

【０００７】 前記ケース本体１１は、例えば透明な合成樹脂により成形した一端部が開放す る円筒体で、必要であれば底面部１２に排水口１３を開設するが、底面部１２を ケース本体１１に対して例えばネジ機構により着脱可能にして、底面部１２を開 閉できる様にしてもよい。

【０００８】 前記台座２１は、木材、合成樹脂により成形される厚手の円盤状で、中央には 厚さ方向を貫通する様にして通水孔２２を開設するとともに、片面にブラシ部材 ２３を設ける。 前記ブラシ部材２３は、スチール、ピアノ線、ステンレス線等の金属線材、ポ リエチレン、ポリプロピレン等の化学繊維、馬毛、羊毛、豚毛、狸毛等の動物繊 維、その他植物繊維や綾織り繊維、若しくはそれらの砥粒入り繊維等を使用する ことができる。そして、前記ブラシ部材２３を構成するには、前記ブラシ毛を台 座２１に直接植え込んでもよいし、ブラシ毛を取り付けた金具を台座２１の表面 に固定してもよい。 また、ブラシ部材２３の表面には、ケース本体１１の内部に収納するボールａ の半円弧面に対応する半球状の弧状面２４を形成する。 また、前記台座２１に周側面には僅かに小径な段部２５を形成し、前記段部２ ５にケース本体１１の開口端部を挿着して摩擦により保持したり、ねじ込みによ り台座２１をケース本体１１に着脱可能に装着してもよい。

【０００９】 前記ケースキャップ３１は、例えば透明な合成樹脂により成形した一端が開放 して他端が閉塞する短筒状で、ケース本体１１の開口端部に着脱自在に被着する ことができる。

【００１０】 本考案のケース１は前記した構成で、流通過程、販売過程ではケース本体１１ の内部に１個若しくは複数個のボールａと、必要に応じてボール状になった乾燥 タオルｂを収納し、ケース本体１１の開口端部に前記台座２１を装着するととも に、ケースキャップ３１を被着する。したがって、ケース本体１１の内部にボー ルａ等を収納した状態が商品であって、この商品を販売するのである。

【００１１】 前記商品を購入した場合、購入者はケースキャップ３１及び台座２１をケース 本体１１から外して内部のボールａや乾燥タオルｂを使用することができる。 そして、ボールａが汚損した場合には、ケース本体１１に台座２１を装着した まま、若しくは台座２１だけでブラシ部材２３を利用してボールａの表面を洗浄 することができる。この場合、ケース本体１１を把持してブラシ部材２３を上向 きにし、弧状面２４にボールａを嵌め付けて、ボールａを水道水にかけながら洗 浄してもよいし（図３）、水に浸したボールａをブラシ部材２３で擦りながら洗 浄してもよい。 この様にしてボールａを洗浄する際には、ブラシ部材２３の表面に弧状面２４ を形成してあるので、ボールａに対してブラシ部材２３を面接触させることがで き、洗浄効率を著しく高めることができるし、迅速に、きれいに洗浄することが できる。また、ケース本体１１や台座２１を利用してボールａを水洗しても、水 は排水口１３や通水孔２２を通過して下側に流れ出るので、ケース本体１１の内 部に溜ったり、台座２１やブラシ部材２３で周囲に跳ね散ることがなく、周辺に 水が飛散することがない。 更に、ケース本体１１の内部に乾燥タオルｂを収納してあれば、ボールａを水 で洗浄した後に乾燥タオルｂで表面の水分を拭き取ることができる。

【００１２】 以上本考案を図面の実施例に基づいて説明したが、本考案は前記実施例に限定 されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の構成を変更しない限りどのよう にでも実施することができ、ボールとしてはゴルフボール以外にも、テニスボー ル、野球ボール等、特に一般に親しまれている球技に使用するボールに適用する ことができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上要するに、本考案は、円筒状ケース本体の開口端部に、片面にブラシ部材 を設けるとともに、厚さ方向に通水孔を開設した台座を着脱可能に設け、前記の ケース本体の開口端部にケースキャップを着脱自在に被着し、また、ケース本体 の内部にはゴルフボールを収納し、ブラシ部材の表面はゴルフボールの円弧面に 対応する弧状面であったり、また、ケース本体の内部にはゴルフボール及び乾燥 タオルを収納し、ケース本体の底部には排水口を開設してなるものである。

【００１４】 したがって、台座２１のブラシ部材２３を使用することにより、ボールａを迅 速に洗浄することができるばかりでなく、ケース本体１１を有効に使用すること ができ、実用的価値の高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す縦断面図である。

【図２】分解状態の斜視図である。

【図３】使用状態の概略斜視図である。

【符号の説明】

１ ケース１ １１ ケース本体 １２ 底面部 １３ 排水口 ２１ 台座 ２２ 通水孔 ２３ ブラシ部材 ２４ 弧状面 ３１ ケースキャップ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒状ケース本体の開口端部に、片面に
   ブラシ部材を設けるとともに、厚さ方向を貫通する様に
   して通水孔を開設した台座を着脱可能に設け、前記ケー
   ス本体の開口端部にケースキャップを着脱自在に被着し
   てなるボール収納用ケース。
2. 【請求項２】 ケース本体の内部にはゴルフボールを収
   納し、ブラシ部材の表面はゴルフボールの円弧面に対応
   する弧状面である請求項１に記載のボール収納用ケー
   ス。
3. 【請求項３】 ケース本体の内部にはゴルフボール及び
   乾燥タオルを収納し、ケース本体の底部には排水口を開
   設してなる請求項１に記載のボール収納用ケース。