JP3007849B2 - 物体表面の形状検出方法及び形状検出装置 - Google Patents
物体表面の形状検出方法及び形状検出装置Info
- Publication number
- JP3007849B2 JP3007849B2 JP8235580A JP23558096A JP3007849B2 JP 3007849 B2 JP3007849 B2 JP 3007849B2 JP 8235580 A JP8235580 A JP 8235580A JP 23558096 A JP23558096 A JP 23558096A JP 3007849 B2 JP3007849 B2 JP 3007849B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- screen
- detected
- slit
- projected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Description
【0001】本発明は、光切断法によって、物体表面の
四凸形状や高さ変位を計測する方法において、缶やロー
ルなどの円筒物体、または球などの曲面物体の表面の傷
を検出するための物体表面の形状検出方法及び形状検出
装置に関するものである。
四凸形状や高さ変位を計測する方法において、缶やロー
ルなどの円筒物体、または球などの曲面物体の表面の傷
を検出するための物体表面の形状検出方法及び形状検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図26に従来例(特開平6−16745
5号公報参照)を示す。すなわち、回転/並進する外観
が円柱状の被検出物体1の一点に光ビームを光源50よ
りレンズ51を介して照射し、その散乱光を光線の投射
軸Mとは異なる方向からレンズ52を介して検出器53
により撮像して検出し、この検出器53の検出出力を増
幅器54を介してA/D変換器55に入力してA/D変
換する。この際タイマ56により所定時間でサンプリン
グされる。このA/D変換された検出出力はストア57
を介してマイクロプロセッサ58に送られ、正常な表面
と欠陥のある面との比較をとることにより欠陥を検出
し、その結果をディスプレイ59に表示させ、また被検
出物体1を廃棄する廃棄制御装置60に制御信号を送る
ようになっている。
5号公報参照)を示す。すなわち、回転/並進する外観
が円柱状の被検出物体1の一点に光ビームを光源50よ
りレンズ51を介して照射し、その散乱光を光線の投射
軸Mとは異なる方向からレンズ52を介して検出器53
により撮像して検出し、この検出器53の検出出力を増
幅器54を介してA/D変換器55に入力してA/D変
換する。この際タイマ56により所定時間でサンプリン
グされる。このA/D変換された検出出力はストア57
を介してマイクロプロセッサ58に送られ、正常な表面
と欠陥のある面との比較をとることにより欠陥を検出
し、その結果をディスプレイ59に表示させ、また被検
出物体1を廃棄する廃棄制御装置60に制御信号を送る
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例
は、スポット状の光ビームを投射しつつ、被検出物体1
を回転させているので、一度に撮像できないという問題
や、スポットビーム間に不惑体(検出不能領域)が生じ
るという問題があった。また被検出物体を回転/並進さ
せる2段動作が必要であり、機構的に複雑であるという
問題もある。
は、スポット状の光ビームを投射しつつ、被検出物体1
を回転させているので、一度に撮像できないという問題
や、スポットビーム間に不惑体(検出不能領域)が生じ
るという問題があった。また被検出物体を回転/並進さ
せる2段動作が必要であり、機構的に複雑であるという
問題もある。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは被検出物体を回転するこ
となく所定の検出エリア(または全周)が同時に撮像で
きる物体表面の形状検出方法及び形状検出装置を提供す
ることにある。
ので、その目的とするところは被検出物体を回転するこ
となく所定の検出エリア(または全周)が同時に撮像で
きる物体表面の形状検出方法及び形状検出装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、スリット状の光ビームから成る
スリット光を投射して、その反射光を投射軸とは異なる
方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面の傷や形状
を検出する物体表面の形状検出方法において、複数のス
リット光を光切断線として投射する光源と、被検出物体
の表面で全反射した正反射光を反射パターンとして投影
させるスクリーンと、スクリーンに投影された反射パタ
ーンを撮像する撮像装置と、撮像した反射パターンから
得られる撮像データを高さデータに変換する演算装置と
を具備し、光源から投射された複数のスリット光を、被
検出物体の軸線方向から所定の角度だけ傾斜させるとと
もに軸線とスリット光とが略直交するような方向から投
射し、被検出物体の表面で全反射した正反射光を、その
光路上に配置したスクリーンに反射パターンとして投影
させ、スクリーン越しに配置した撮像装置によりスクリ
ーンに投影された反射パターンを撮像し、この反射パタ
ーンの変化から被検出物体の表面形状を一括して検出す
ることを特徴とし、各スリット光の入射角度を略同一と
することが可能となり、被検出物体の表面のへこみ等の
変形した形状を示す反射パターンの変化の度合いが全ス
リット光において略同一となることにより、各スリット
光の高さ分解能を略一定とすることが可能となる。
に請求項1の発明では、スリット状の光ビームから成る
スリット光を投射して、その反射光を投射軸とは異なる
方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面の傷や形状
を検出する物体表面の形状検出方法において、複数のス
リット光を光切断線として投射する光源と、被検出物体
の表面で全反射した正反射光を反射パターンとして投影
させるスクリーンと、スクリーンに投影された反射パタ
ーンを撮像する撮像装置と、撮像した反射パターンから
得られる撮像データを高さデータに変換する演算装置と
を具備し、光源から投射された複数のスリット光を、被
検出物体の軸線方向から所定の角度だけ傾斜させるとと
もに軸線とスリット光とが略直交するような方向から投
射し、被検出物体の表面で全反射した正反射光を、その
光路上に配置したスクリーンに反射パターンとして投影
させ、スクリーン越しに配置した撮像装置によりスクリ
ーンに投影された反射パターンを撮像し、この反射パタ
ーンの変化から被検出物体の表面形状を一括して検出す
ることを特徴とし、各スリット光の入射角度を略同一と
することが可能となり、被検出物体の表面のへこみ等の
変形した形状を示す反射パターンの変化の度合いが全ス
リット光において略同一となることにより、各スリット
光の高さ分解能を略一定とすることが可能となる。
【0006】請求項2の発明では、スリット状の光ビー
ムから成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸
とは異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面
の傷や形状を検出する物体表面の形状検出方法におい
て、複数のスリット光を光切断線として投射する光源
と、被検出物体の表面で全反射した正反射光を反射パタ
ーンとして投影させるスクリーンと、スクリーンに投影
された反射パターンを撮像する撮像装置と、撮像した反
射パターンから得られる撮像データを高さデータに変換
する演算装置とを具備し、光源から投射された複数のス
リット光を、被検出物体の軸線方向と略直交させるとと
もに軸線とスリット光とが略平行となるような方向から
投射し、被検出物体の表面で全反射した正反射光を、そ
の光路上に配置したスクリーンに反射パターンとして投
影させ、スクリーン越しに配置した撮像装置によりスク
リーンに投影された反射パターンを撮像し、この反射パ
ターンの変化から被検出物体の表面形状を一括して検出
することを特徴とし、スクリーンに投影された反射パタ
ーンは略直線状となり、被検出物体の表面のへこみ等の
変形した形状を示す反射パターンの変化の度合いは直線
からのずれとして投影されるため、スクリーン越しに配
置した撮像装置によって取り込まれたデータから良否を
判別するための画像処理が簡単になる。
ムから成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸
とは異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面
の傷や形状を検出する物体表面の形状検出方法におい
て、複数のスリット光を光切断線として投射する光源
と、被検出物体の表面で全反射した正反射光を反射パタ
ーンとして投影させるスクリーンと、スクリーンに投影
された反射パターンを撮像する撮像装置と、撮像した反
射パターンから得られる撮像データを高さデータに変換
する演算装置とを具備し、光源から投射された複数のス
リット光を、被検出物体の軸線方向と略直交させるとと
もに軸線とスリット光とが略平行となるような方向から
投射し、被検出物体の表面で全反射した正反射光を、そ
の光路上に配置したスクリーンに反射パターンとして投
影させ、スクリーン越しに配置した撮像装置によりスク
リーンに投影された反射パターンを撮像し、この反射パ
ターンの変化から被検出物体の表面形状を一括して検出
することを特徴とし、スクリーンに投影された反射パタ
ーンは略直線状となり、被検出物体の表面のへこみ等の
変形した形状を示す反射パターンの変化の度合いは直線
からのずれとして投影されるため、スクリーン越しに配
置した撮像装置によって取り込まれたデータから良否を
判別するための画像処理が簡単になる。
【0007】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、スクリーンの形状を略平坦な形状としたこ
とを特徴とし、被検出物体とスクリーンの間の距離を短
くすることが可能となり、構成の簡素化が図れ、また、
その結果スクリーンに投影される各スリット光の反射パ
ターンが鮮明になり、検出の高精度化が図れる。請求項
4の発明では、請求項1又は2の発明において、スクリ
ーンの形状を少なくとも曲面を有する形状としたことを
特徴とし、被検出物体とスクリーンの間の距離が等しく
なり、スクリーンに投影される反射パターンは、スクリ
ーンの形状が平坦な場合に比べてより広いエリアを投影
することになり、その結果、撮像装置によってより広い
エリアを撮像することができ、検出の高精度化が図れ
る。
明において、スクリーンの形状を略平坦な形状としたこ
とを特徴とし、被検出物体とスクリーンの間の距離を短
くすることが可能となり、構成の簡素化が図れ、また、
その結果スクリーンに投影される各スリット光の反射パ
ターンが鮮明になり、検出の高精度化が図れる。請求項
4の発明では、請求項1又は2の発明において、スクリ
ーンの形状を少なくとも曲面を有する形状としたことを
特徴とし、被検出物体とスクリーンの間の距離が等しく
なり、スクリーンに投影される反射パターンは、スクリ
ーンの形状が平坦な場合に比べてより広いエリアを投影
することになり、その結果、撮像装置によってより広い
エリアを撮像することができ、検出の高精度化が図れ
る。
【0008】請求項5の発明では、請求項1又は2の発
明において、被検出物体の軸線方向に略平行となるよう
にスクリーンを配置したことを特徴とし、被検出物体の
横手方向から複数のスリット光を投射させた場合、スク
リーンに投影される1ラインの反射パターンの長手方向
の高さ分解能が等しくでき、検出の高精度化が図れる。
明において、被検出物体の軸線方向に略平行となるよう
にスクリーンを配置したことを特徴とし、被検出物体の
横手方向から複数のスリット光を投射させた場合、スク
リーンに投影される1ラインの反射パターンの長手方向
の高さ分解能が等しくでき、検出の高精度化が図れる。
【0009】請求項6の発明では、請求項1又は2の発
明において、被検出物体の軸線方向に対して所定の角度
だけ傾斜させてスクリーンを配置したことを特徴とし、
被検出物体の横手方向から複数のスリット光を投射させ
た場合、スリット光の光路長を一定に保つことが可能と
なり、スクリーンには鮮明な反射パターンが投影され、
検出の高精度化が図れる。
明において、被検出物体の軸線方向に対して所定の角度
だけ傾斜させてスクリーンを配置したことを特徴とし、
被検出物体の横手方向から複数のスリット光を投射させ
た場合、スリット光の光路長を一定に保つことが可能と
なり、スクリーンには鮮明な反射パターンが投影され、
検出の高精度化が図れる。
【0010】請求項7の発明では、請求項1又は2の発
明において、被検出物体の軸線方向に対して略直交する
ようにスクリーンを配置したことを特徴とし、被検出物
体の長手方向から複数のスリット光を被検出物体の全面
に投射させた場合、スクリーンには全面の反射パターン
が投影されることにより、最小限の撮像装置で全面の検
出が可能となり、撮像装置の個数の削減が図れる。
明において、被検出物体の軸線方向に対して略直交する
ようにスクリーンを配置したことを特徴とし、被検出物
体の長手方向から複数のスリット光を被検出物体の全面
に投射させた場合、スクリーンには全面の反射パターン
が投影されることにより、最小限の撮像装置で全面の検
出が可能となり、撮像装置の個数の削減が図れる。
【0011】請求項8の発明では、請求項1又は2の発
明において、斜めに研磨した複数枚の板状の光偏向部材
を重ね合わせ、これらの光偏向部材に入射されるスリッ
ト状の光ビームを各光偏向部材で光分岐させて複数のス
リット光を得ることを特徴とし、1つの光源から複数の
スリット光を容易に得ることができ、光源の個数削減が
図れる。
明において、斜めに研磨した複数枚の板状の光偏向部材
を重ね合わせ、これらの光偏向部材に入射されるスリッ
ト状の光ビームを各光偏向部材で光分岐させて複数のス
リット光を得ることを特徴とし、1つの光源から複数の
スリット光を容易に得ることができ、光源の個数削減が
図れる。
【0012】請求項9の発明では、請求項1又は2の発
明において、波長選択性を有する複数枚の板状の光偏向
部材を斜めに研磨して重ね合わせ、これらの光偏向部材
に入射される複数の波長を有する光ビームを各光偏向部
材で波長毎に分離させて複数のスリット光を得ることを
特徴とし、1つの光源から複数のスリット光を容易に得
ることができ、光源の個数削減が図れる。
明において、波長選択性を有する複数枚の板状の光偏向
部材を斜めに研磨して重ね合わせ、これらの光偏向部材
に入射される複数の波長を有する光ビームを各光偏向部
材で波長毎に分離させて複数のスリット光を得ることを
特徴とし、1つの光源から複数のスリット光を容易に得
ることができ、光源の個数削減が図れる。
【0013】請求項10の発明では、光ビームを投射し
て、その反射光を投射軸とは異なる方向から撮像し、三
角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出する方法にお
いて、被検出物体からの反射光を撮像する撮像装置と、
複数のスリット光を光切断線として投光する光源と、被
検出物体表面で全反射した正反射光を反射パターンとし
て投影させるスクリーンと、撮像データを高さデータに
変換する演算装置とを具備し、光源から投射せられたス
リット状の光ビームは、被検出物体の軸線に対して所定
の角度傾斜させ、かつ当該被検出物体底面に対して所定
の角度傾斜させた方向から投射し、被検出物体表面で全
反射した正反射光を、その光路上に配置したスクリーン
に反射パターンとして投影させ、スクリーン越しに配置
した撮像装置により当該反射パターンを撮像し、当該反
射パターンの変化から被検出物体の表面形状を一括して
検出することを特徴とし、被検出物体表面における横方
向のすじ状凹みの反射パータンを直線状の反射パターン
からの突起上位のずれとして投影させることができ、横
方向のすじ状凹みの不良発見に有効である。
て、その反射光を投射軸とは異なる方向から撮像し、三
角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出する方法にお
いて、被検出物体からの反射光を撮像する撮像装置と、
複数のスリット光を光切断線として投光する光源と、被
検出物体表面で全反射した正反射光を反射パターンとし
て投影させるスクリーンと、撮像データを高さデータに
変換する演算装置とを具備し、光源から投射せられたス
リット状の光ビームは、被検出物体の軸線に対して所定
の角度傾斜させ、かつ当該被検出物体底面に対して所定
の角度傾斜させた方向から投射し、被検出物体表面で全
反射した正反射光を、その光路上に配置したスクリーン
に反射パターンとして投影させ、スクリーン越しに配置
した撮像装置により当該反射パターンを撮像し、当該反
射パターンの変化から被検出物体の表面形状を一括して
検出することを特徴とし、被検出物体表面における横方
向のすじ状凹みの反射パータンを直線状の反射パターン
からの突起上位のずれとして投影させることができ、横
方向のすじ状凹みの不良発見に有効である。
【0014】請求項11の発明では、請求項10の発明
において、移動する被検出物体が投、受光部間を通過す
ることにより被検出物体を検出する光電センサの投光方
向が、被検出物体底面上に投影した形で光源の投射方向
と平行となるように設定し、該光電センサの検出信号を
トリガとして移動中の被検出物体の位置を同定して撮像
を行うことを特徴とし、被検出物体進行方向と直角方向
のずれに対して影響を受けなくすることができる。
において、移動する被検出物体が投、受光部間を通過す
ることにより被検出物体を検出する光電センサの投光方
向が、被検出物体底面上に投影した形で光源の投射方向
と平行となるように設定し、該光電センサの検出信号を
トリガとして移動中の被検出物体の位置を同定して撮像
を行うことを特徴とし、被検出物体進行方向と直角方向
のずれに対して影響を受けなくすることができる。
【0015】請求項12の発明では、請求項10の発明
において、撮像装置に対して光源は単一であって、撮像
開始から終了までの時間内に、スリット光のピッチ間隔
に相当する分だけ被検出物体が移動する時間間隔で光源
を間欠して照射させ撮像を行なうことを特徴とし、光源
のスリット光の本数の削減が可能となり、光学系部のコ
ストダウンが可能となる。
において、撮像装置に対して光源は単一であって、撮像
開始から終了までの時間内に、スリット光のピッチ間隔
に相当する分だけ被検出物体が移動する時間間隔で光源
を間欠して照射させ撮像を行なうことを特徴とし、光源
のスリット光の本数の削減が可能となり、光学系部のコ
ストダウンが可能となる。
【0016】請求項13の発明では、請求項10の発明
において、光電センサのトリガ信号をずらすことによっ
て、撮像装置の撮像開始タイミングをずらし、被検出物
体表面で全反射した正反射光を反射パターンとして投影
させるスクリーンを共用することを特徴とし、スクリー
ンの数を削減することが可能となる。請求項14の発明
では、スリット状の光ビームから成るスリット光を投射
して、その反射光を投射軸とは異なる方向から撮像し、
三角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出する物体表
面の形状検出装置において、光切断線たる複数のスリッ
ト光を被検出物体の軸線方向から所定の角度だけ傾斜さ
せるとともに軸線とスリット光とが略直交するような方
向から投射する第1の光源と、被検出物体の表面で全反
射した第1の光源による各スリット光の正反射光の光路
上に配置されて各正反射光を反射パターンとして投影さ
せる第1のスクリーンと、第1のスクリーン越しに配置
されて第1のスクリーンに投影された反射パターンを撮
像する第1の撮像装置と、光切断線たる複数のスリット
光を被検出物体の軸線方向と略直交するとともに軸線と
スリット光とが略平行となるような方向から投射する第
2の光源と、被検出物体の表面で全反射した第2の光源
による各スリット光の正反射光の光路上に配置されて各
正反射光を反射パターンとして投影させる第2のスクリ
ーンと、第2のスクリーン越しに配置されて第2のスク
リーンに投影された反射パターンを撮像する第2の撮像
装置と、撮像した第1及び第2の反射パターンから得ら
れる撮像データを高さデータに変換するとともに得られ
た高さデータに基づいて被検出物体の表面形状を一括し
て検出する演算装置とを備え、被検出物体の外周を取り
囲むように第1及び第2の光源と第1及び第2のスクリ
ーンと第1及び第2の撮像装置とを配置し、被検出物体
の表面の全周を一括して検出することを特徴とし、被検
出物体を回転することなく所定の検出エリア(または全
周)が同時に撮像することが可能となり、被検出物体の
全周を容易に検出することができる。
において、光電センサのトリガ信号をずらすことによっ
て、撮像装置の撮像開始タイミングをずらし、被検出物
体表面で全反射した正反射光を反射パターンとして投影
させるスクリーンを共用することを特徴とし、スクリー
ンの数を削減することが可能となる。請求項14の発明
では、スリット状の光ビームから成るスリット光を投射
して、その反射光を投射軸とは異なる方向から撮像し、
三角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出する物体表
面の形状検出装置において、光切断線たる複数のスリッ
ト光を被検出物体の軸線方向から所定の角度だけ傾斜さ
せるとともに軸線とスリット光とが略直交するような方
向から投射する第1の光源と、被検出物体の表面で全反
射した第1の光源による各スリット光の正反射光の光路
上に配置されて各正反射光を反射パターンとして投影さ
せる第1のスクリーンと、第1のスクリーン越しに配置
されて第1のスクリーンに投影された反射パターンを撮
像する第1の撮像装置と、光切断線たる複数のスリット
光を被検出物体の軸線方向と略直交するとともに軸線と
スリット光とが略平行となるような方向から投射する第
2の光源と、被検出物体の表面で全反射した第2の光源
による各スリット光の正反射光の光路上に配置されて各
正反射光を反射パターンとして投影させる第2のスクリ
ーンと、第2のスクリーン越しに配置されて第2のスク
リーンに投影された反射パターンを撮像する第2の撮像
装置と、撮像した第1及び第2の反射パターンから得ら
れる撮像データを高さデータに変換するとともに得られ
た高さデータに基づいて被検出物体の表面形状を一括し
て検出する演算装置とを備え、被検出物体の外周を取り
囲むように第1及び第2の光源と第1及び第2のスクリ
ーンと第1及び第2の撮像装置とを配置し、被検出物体
の表面の全周を一括して検出することを特徴とし、被検
出物体を回転することなく所定の検出エリア(または全
周)が同時に撮像することが可能となり、被検出物体の
全周を容易に検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により説明
する。 (実施形態1)本実施形態は請求項1(及び請求項4、
5)の発明に対応するもので、ビール缶のような円柱状
の被検出物体1の外観検査(くぼみや傷等の変形の有無
の検査)に用いられる物体表面の形状検出装置を示して
いる。本実施形態では、図1乃至図3に示すように複数
のスリット光P1 〜P5 を光切断線として投射する光源
10と、被検出物体1の表面で全反射した正反射光を反
射パターンR1 〜R5 として投影させるスクリーン11
と、スクリーン11に投影された反射パターンR 1 〜R
5 を撮像するCCDカメラ等の撮像装置12と、撮像し
た反射パターンR 1 〜R5 から得られる撮像データを高
さデータに変換する演算装置13とを具備し、光源10
から投射された複数のスリット光P1 〜P5 を、被検出
物体1の軸線2の方向から所定の角度θだけ傾斜させる
とともに軸線2とスリット光P1 〜P5 とが略直交する
ような方向から投射し、被検出物体1の表面で全反射し
た正反射光を、その光路上に配置したスクリーン11に
反射パターンR1 〜R5 として投影させ、スクリーン1
1越しに配置した撮像装置12によりスクリーン11に
投影された反射パターンR1 〜R5 を撮像するととも
に、撮像した反射パターンR1 〜R5 を画像処理して得
られる撮像データを演算装置13にて高さデータに変換
し、その高さデータに基づいて物体表面の形状(くぼみ
や傷等の変形を含む)を検出するようになっている。
する。 (実施形態1)本実施形態は請求項1(及び請求項4、
5)の発明に対応するもので、ビール缶のような円柱状
の被検出物体1の外観検査(くぼみや傷等の変形の有無
の検査)に用いられる物体表面の形状検出装置を示して
いる。本実施形態では、図1乃至図3に示すように複数
のスリット光P1 〜P5 を光切断線として投射する光源
10と、被検出物体1の表面で全反射した正反射光を反
射パターンR1 〜R5 として投影させるスクリーン11
と、スクリーン11に投影された反射パターンR 1 〜R
5 を撮像するCCDカメラ等の撮像装置12と、撮像し
た反射パターンR 1 〜R5 から得られる撮像データを高
さデータに変換する演算装置13とを具備し、光源10
から投射された複数のスリット光P1 〜P5 を、被検出
物体1の軸線2の方向から所定の角度θだけ傾斜させる
とともに軸線2とスリット光P1 〜P5 とが略直交する
ような方向から投射し、被検出物体1の表面で全反射し
た正反射光を、その光路上に配置したスクリーン11に
反射パターンR1 〜R5 として投影させ、スクリーン1
1越しに配置した撮像装置12によりスクリーン11に
投影された反射パターンR1 〜R5 を撮像するととも
に、撮像した反射パターンR1 〜R5 を画像処理して得
られる撮像データを演算装置13にて高さデータに変換
し、その高さデータに基づいて物体表面の形状(くぼみ
や傷等の変形を含む)を検出するようになっている。
【0018】而して光源10から出射されるレーザ光か
ら成るスリット光P1 〜P5 を被検出物体1の表面に角
度θだけ傾斜させ、且つスリット光P1 〜P5 の長手方
向と被検出物体1の軸線2とが略直交するような方向か
ら投射し、全反射した正反射光を反射パターンR1 〜R
5 としてスクリーン11に投影させ、その反射パターン
R1 〜R5 を撮像装置12にて撮像し、このとき円柱状
の被検出物体1の表面に図4に示すようにへこみ不良部
3がある場合には、このへこみ不良部3に投射された例
えばスリット光P3 の正反射光の反射角度が(θ+δ)
に変化するため、へこみ不良部3以外の良品部とへこみ
不良部3とで反射パターンR1 …に変化が生じる。つま
り、観察される良品部の反射パターンR1 …は弓状であ
って、これらの反射パターンR1 …を撮像装置12にて
撮像し、演算装置13により画像処理した撮像データを
高さデータに変換するとともに、画像処理を行うことで
被検出物体の表面形状、いまの場合にはへこみ不良部3
の深さを一括して検出する。
ら成るスリット光P1 〜P5 を被検出物体1の表面に角
度θだけ傾斜させ、且つスリット光P1 〜P5 の長手方
向と被検出物体1の軸線2とが略直交するような方向か
ら投射し、全反射した正反射光を反射パターンR1 〜R
5 としてスクリーン11に投影させ、その反射パターン
R1 〜R5 を撮像装置12にて撮像し、このとき円柱状
の被検出物体1の表面に図4に示すようにへこみ不良部
3がある場合には、このへこみ不良部3に投射された例
えばスリット光P3 の正反射光の反射角度が(θ+δ)
に変化するため、へこみ不良部3以外の良品部とへこみ
不良部3とで反射パターンR1 …に変化が生じる。つま
り、観察される良品部の反射パターンR1 …は弓状であ
って、これらの反射パターンR1 …を撮像装置12にて
撮像し、演算装置13により画像処理した撮像データを
高さデータに変換するとともに、画像処理を行うことで
被検出物体の表面形状、いまの場合にはへこみ不良部3
の深さを一括して検出する。
【0019】ここでへこみ不良部3の深さを三角測量で
求める原理を図25の原理図に基づいて説明する。まず
被検出物体1の表面と撮像装置12のレンズ200との
距離をL1 、レンズ200と撮像素子(図示せず)との
距離をL2 としたとき、高さ変位がΔhであると仮定し
た場合、高さ変位ΔhはΔxと角度θとで、Δh/Δx
=tanθと表され、撮像素子上での変位量をΔx’と
したとき、 Δx’/Δx=L2 /L1 の関係を利用して、高さ変位Δhは撮像素子上では以下
のように表現される。
求める原理を図25の原理図に基づいて説明する。まず
被検出物体1の表面と撮像装置12のレンズ200との
距離をL1 、レンズ200と撮像素子(図示せず)との
距離をL2 としたとき、高さ変位がΔhであると仮定し
た場合、高さ変位ΔhはΔxと角度θとで、Δh/Δx
=tanθと表され、撮像素子上での変位量をΔx’と
したとき、 Δx’/Δx=L2 /L1 の関係を利用して、高さ変位Δhは撮像素子上では以下
のように表現される。
【0020】Δx’/Δx=(L2 /L1 )・(1/t
anθ)・Δh ここでΔx’が画像データを、またΔhが高さデータ
(深さデータ)を示す。従って演算装置13では撮像装
置12の撮像素子によって取り込まれた画像データ(Δ
x’)を演算装置13内のメモリに格納し、高さデータ
画像Δhを得る。さらに演算装置13は処理されたデー
タ画像から得られた高さ量Δh’と規格とを比較して規
格を越えた場合に不良と判定し良否の判定結果を出力す
るのである。尚LDは光源を示す。
anθ)・Δh ここでΔx’が画像データを、またΔhが高さデータ
(深さデータ)を示す。従って演算装置13では撮像装
置12の撮像素子によって取り込まれた画像データ(Δ
x’)を演算装置13内のメモリに格納し、高さデータ
画像Δhを得る。さらに演算装置13は処理されたデー
タ画像から得られた高さ量Δh’と規格とを比較して規
格を越えた場合に不良と判定し良否の判定結果を出力す
るのである。尚LDは光源を示す。
【0021】ここで、スリット光P1 …を被検出物体1
の軸線2の方向から所定の角度θだけ傾斜させるととも
に軸線2とスリット光P1 …とが略直交する方向からス
リット光P1 …を投射することにより、各スリット光P
1 …の入射角度θを略同一にすることが可能となり、各
反射パターンR1 …の変化量、すなわち高さ量Δh’の
分解能を略同一にすることが可能となる。
の軸線2の方向から所定の角度θだけ傾斜させるととも
に軸線2とスリット光P1 …とが略直交する方向からス
リット光P1 …を投射することにより、各スリット光P
1 …の入射角度θを略同一にすることが可能となり、各
反射パターンR1 …の変化量、すなわち高さ量Δh’の
分解能を略同一にすることが可能となる。
【0022】このとき、各スリット光P1 …を入射角度
θで被検出物体1に投射し、スクリーン11越しに配置
された撮像装置12の視野によって定められる広さの検
出エリア内における被検出物体1からの反射光の反射パ
ターンR1 …を一括して撮像するようにしているため、
被検出物体1を撮像開始から〜終了までの間にエリア全
てを検出できるように回転させる必要がない。
θで被検出物体1に投射し、スクリーン11越しに配置
された撮像装置12の視野によって定められる広さの検
出エリア内における被検出物体1からの反射光の反射パ
ターンR1 …を一括して撮像するようにしているため、
被検出物体1を撮像開始から〜終了までの間にエリア全
てを検出できるように回転させる必要がない。
【0023】また、本実施形態では被検出物体1の表面
で全反射したスリット光P1 …の正反射光を反射パター
ンR1 …として投影させるスクリーン11の形状を曲面
(円柱状の被検出物体1と同心円となる)形状にしてい
るため、スクリーン11の形状を平坦な形状にした場合
に比べて、より広いエリアの反射パターンR1 …を投影
させることが可能となり、スクリーン11越しに配置さ
れた撮像装置12によっても、より広いエリアを撮像す
ることができることから、撮像装置12の台数の削減を
図ることが可能となる。さらに、スクリーン11を被検
出物体1の軸線2に対して平行となるようにしているの
で、被検出物体1の表面とスクリーン11の間の距離を
等しくできることにより、スクリーン11に投影される
反射パターンR1 …が鮮明になり、検出の高精度化が可
能となる。
で全反射したスリット光P1 …の正反射光を反射パター
ンR1 …として投影させるスクリーン11の形状を曲面
(円柱状の被検出物体1と同心円となる)形状にしてい
るため、スクリーン11の形状を平坦な形状にした場合
に比べて、より広いエリアの反射パターンR1 …を投影
させることが可能となり、スクリーン11越しに配置さ
れた撮像装置12によっても、より広いエリアを撮像す
ることができることから、撮像装置12の台数の削減を
図ることが可能となる。さらに、スクリーン11を被検
出物体1の軸線2に対して平行となるようにしているの
で、被検出物体1の表面とスクリーン11の間の距離を
等しくできることにより、スクリーン11に投影される
反射パターンR1 …が鮮明になり、検出の高精度化が可
能となる。
【0024】なお、本実施形態では1つの検出エリア内
におけるスリット光P1 …の本数を5本としたが、さら
に本数を増やしてピッチを狭くすれば、より細かいへこ
み不良部3が検出できるのは言及するまでもない。 (実施形態2)本実施形態は請求項2(及び請求項3、
5)の発明に対応するもので、実施形態1と同じく円柱
状の被検出物体1の外観検査に用いられる物体表面の形
状検出装置を示しており、基本的な装置構成は実施形態
1と共通であるから共通する部分には同一の符号を付し
て説明は省略する。
におけるスリット光P1 …の本数を5本としたが、さら
に本数を増やしてピッチを狭くすれば、より細かいへこ
み不良部3が検出できるのは言及するまでもない。 (実施形態2)本実施形態は請求項2(及び請求項3、
5)の発明に対応するもので、実施形態1と同じく円柱
状の被検出物体1の外観検査に用いられる物体表面の形
状検出装置を示しており、基本的な装置構成は実施形態
1と共通であるから共通する部分には同一の符号を付し
て説明は省略する。
【0025】本実施形態では、図5及び図6に示すよう
に光源10から投射された複数のスリット光P1 ’〜P
6 ’を、被検出物体1の軸線2の方向と略直交させると
ともに被検出物体1の接線方向から角度αだけ傾斜させ
且つ軸線2とスリット光P1’〜P6 ’とが略平行とな
るような方向から投射し、被検出物体1の表面で全反射
した正反射光を、その光路上に配置したスクリーン1
1’に反射パターンR1’〜R6 ’として投影させ、ス
クリーン11’越しに配置した撮像装置12によりスク
リーン11’に投影された反射パターンR1 ’〜R6 ’
を撮像するとともに、撮像した反射パターンR1 ’〜R
6 ’を画像処理して得られる撮像データを演算装置13
にて高さデータに変換し、その高さデータに基づいて物
体表面の形状を検出する。
に光源10から投射された複数のスリット光P1 ’〜P
6 ’を、被検出物体1の軸線2の方向と略直交させると
ともに被検出物体1の接線方向から角度αだけ傾斜させ
且つ軸線2とスリット光P1’〜P6 ’とが略平行とな
るような方向から投射し、被検出物体1の表面で全反射
した正反射光を、その光路上に配置したスクリーン1
1’に反射パターンR1’〜R6 ’として投影させ、ス
クリーン11’越しに配置した撮像装置12によりスク
リーン11’に投影された反射パターンR1 ’〜R6 ’
を撮像するとともに、撮像した反射パターンR1 ’〜R
6 ’を画像処理して得られる撮像データを演算装置13
にて高さデータに変換し、その高さデータに基づいて物
体表面の形状を検出する。
【0026】本実施形態によると、スクリーン11’に
投影された反射パターンR1 ’〜R 6 ’は被検出物体1
の良品部では略直線状となり、反対に被検出物体1の表
面に存在するへこみ変形部のような欠陥に対する反射パ
ターンは直線からずれるので、反射パターンR1 ’…の
変化の度合いは欠陥がない場合の直線からのずれとして
投影され、スクリーン11’越しに配置した撮像装置1
2によって取り込まれたデータから良否を判別すること
ができる。しかも、直線からのずれを判定するだけで良
否の判定が行えるから、良否判定のための画像処理が簡
単になるという利点がある。
投影された反射パターンR1 ’〜R 6 ’は被検出物体1
の良品部では略直線状となり、反対に被検出物体1の表
面に存在するへこみ変形部のような欠陥に対する反射パ
ターンは直線からずれるので、反射パターンR1 ’…の
変化の度合いは欠陥がない場合の直線からのずれとして
投影され、スクリーン11’越しに配置した撮像装置1
2によって取り込まれたデータから良否を判別すること
ができる。しかも、直線からのずれを判定するだけで良
否の判定が行えるから、良否判定のための画像処理が簡
単になるという利点がある。
【0027】また、本実施形態ではスクリーン11’の
形状を平坦な形状にしているため、被検出物体1とスク
リーン11’の間の距離を短くすることができ、その結
果、スクリーン11’に投影される反射パターンR1 ’
…が鮮明になり、検出の高精度化が可能となる。さら
に、スクリーン11’を被検出物体1の軸線2に対して
平行となるようにしているので、各反射パターンR1 ’
…の軸線2の方向の高さ分解能が全て同一となる。
形状を平坦な形状にしているため、被検出物体1とスク
リーン11’の間の距離を短くすることができ、その結
果、スクリーン11’に投影される反射パターンR1 ’
…が鮮明になり、検出の高精度化が可能となる。さら
に、スクリーン11’を被検出物体1の軸線2に対して
平行となるようにしているので、各反射パターンR1 ’
…の軸線2の方向の高さ分解能が全て同一となる。
【0028】なお、図7に示すようにスクリーン11’
の形状を実施形態1と同様に曲面(円柱状の被検出物体
1と同心円となる)形状としてもよい。この場合には実
施形態1で説明したように、平坦な形状にした場合に比
べて、より広いエリアの反射パターンR1 ’…を投影さ
せることが可能となり、スクリーン11’越しに配置さ
れた撮像装置12によっても、より広いエリアを撮像す
ることができることから、撮像装置12の台数の削減を
図ることが可能となる。
の形状を実施形態1と同様に曲面(円柱状の被検出物体
1と同心円となる)形状としてもよい。この場合には実
施形態1で説明したように、平坦な形状にした場合に比
べて、より広いエリアの反射パターンR1 ’…を投影さ
せることが可能となり、スクリーン11’越しに配置さ
れた撮像装置12によっても、より広いエリアを撮像す
ることができることから、撮像装置12の台数の削減を
図ることが可能となる。
【0029】(実施形態3)本実施形態は請求項6の発
明に対応するもので、基本的な装置構成は実施形態1と
共通であるから共通する部分には同一の符号を付して説
明は省略する。本実施形態では、図8に示すように曲面
形状を有する実施形態1と同じスクリーン11を、被検
出物体1の軸線2の方向に対して所定の角度γだけ傾斜
させて配置している。
明に対応するもので、基本的な装置構成は実施形態1と
共通であるから共通する部分には同一の符号を付して説
明は省略する。本実施形態では、図8に示すように曲面
形状を有する実施形態1と同じスクリーン11を、被検
出物体1の軸線2の方向に対して所定の角度γだけ傾斜
させて配置している。
【0030】上述のようにスクリーン11を配置し、実
施形態1と同様に光源10から投射された複数のスリッ
ト光P1"〜P4"を被検出物体1の表面に角度θだけ傾斜
させ、且つスリット光P1"〜P4"の長手方向と被検出物
体1の軸線2とが略直交するような方向から投射し、被
検出物体1の表面で全反射した正反射光を反射パターン
R1"〜R4"としてスクリーン11に投影させ、その反射
パターンR1"〜R4"を撮像装置12にて撮像すれば、各
スリット光P1"〜P4"の光路長を同一に保つことがで
き、各反射パターンR1"〜R4"の鮮明さのばらつきが少
なくなり、検出の高精度化が可能となる。
施形態1と同様に光源10から投射された複数のスリッ
ト光P1"〜P4"を被検出物体1の表面に角度θだけ傾斜
させ、且つスリット光P1"〜P4"の長手方向と被検出物
体1の軸線2とが略直交するような方向から投射し、被
検出物体1の表面で全反射した正反射光を反射パターン
R1"〜R4"としてスクリーン11に投影させ、その反射
パターンR1"〜R4"を撮像装置12にて撮像すれば、各
スリット光P1"〜P4"の光路長を同一に保つことがで
き、各反射パターンR1"〜R4"の鮮明さのばらつきが少
なくなり、検出の高精度化が可能となる。
【0031】(実施形態4)本実施形態は請求項7の発
明に対応するもので、基本的な装置構成は実施形態1と
共通であるから共通する部分には同一の符号を付して説
明は省略する。本実施形態では、図9に示すように被検
出物体1の軸線2の方向に対して略直交するように被検
出物体1の上面あるいは底面に対向させてスクリーン1
1" を配置し、被検出物体1の側方に対向配置した一対
の光源101 ,102 から出射されるスリット光P1 〜
P5 を被検出物体1の表面に各々角度θだけ傾斜させ、
且つスリット光P1 〜P5 の長手方向と被検出物体1の
軸線2とが略直交するような方向から投射し、全反射し
た正反射光を反射パターンR1 〜R5 としてスクリーン
11”に投影させており、スクリーン11”には被検出
物体1のほぼ全周に渡る反射パターンR1 〜R5 が投影
される。したがって、これらの反射パターンR1 …を撮
像装置12にて撮像し、演算装置13により画像処理し
た撮像データを高さデータに変換するとともに、画像処
理を行うことで被検出物体1の表面形状(欠陥の有無)
を一括して検出することができ、しかも全周に渡る反射
パターンR1 …が2台の光源101 ,102 と1台の撮
像装置12とで撮像することができるから、撮像装置1
2の台数の削減が可能となる。
明に対応するもので、基本的な装置構成は実施形態1と
共通であるから共通する部分には同一の符号を付して説
明は省略する。本実施形態では、図9に示すように被検
出物体1の軸線2の方向に対して略直交するように被検
出物体1の上面あるいは底面に対向させてスクリーン1
1" を配置し、被検出物体1の側方に対向配置した一対
の光源101 ,102 から出射されるスリット光P1 〜
P5 を被検出物体1の表面に各々角度θだけ傾斜させ、
且つスリット光P1 〜P5 の長手方向と被検出物体1の
軸線2とが略直交するような方向から投射し、全反射し
た正反射光を反射パターンR1 〜R5 としてスクリーン
11”に投影させており、スクリーン11”には被検出
物体1のほぼ全周に渡る反射パターンR1 〜R5 が投影
される。したがって、これらの反射パターンR1 …を撮
像装置12にて撮像し、演算装置13により画像処理し
た撮像データを高さデータに変換するとともに、画像処
理を行うことで被検出物体1の表面形状(欠陥の有無)
を一括して検出することができ、しかも全周に渡る反射
パターンR1 …が2台の光源101 ,102 と1台の撮
像装置12とで撮像することができるから、撮像装置1
2の台数の削減が可能となる。
【0032】(実施形態5)本実施形態は請求項8の発
明に対応するもので、図10に示すように光源14から
出射されたレーザ光をシリンドリカルレンズ15によっ
てスリット状の光ビームBに変換し、端面を斜めに研磨
した複数枚の板状の光偏向部材たる板ガラス161 …を
重ね合わせた板ガラス群に入射させている。すなわち、
これらの板ガラス161 …に入射されるスリット状の光
ビームBは、まず最初の板ガラス16 1 の前面(図11
に示す点a)にて一部が反射されてスリット光P1 とな
り、最初の板ガラス161 を透過した透過光が次の板ガ
ラス162 に入射される。そして、2枚目の板ガラス1
62 の前面(同図に示す点b)にてさらに一部が反射さ
れてスリット光P2 となり、2枚目の板ガラス162 を
透過した透過光が3枚目の板ガラス163 の前面に反射
されてスリット光P3 となる。すなわち、複数枚の板ガ
ラス161 …を重ね合わせているため、上記の光ビーム
の光分岐が連鎖的に行われ、板ガラス161 …がn枚重
ね合わせてあればn本のスリット光P1 〜Pnに光分岐
されることになる。
明に対応するもので、図10に示すように光源14から
出射されたレーザ光をシリンドリカルレンズ15によっ
てスリット状の光ビームBに変換し、端面を斜めに研磨
した複数枚の板状の光偏向部材たる板ガラス161 …を
重ね合わせた板ガラス群に入射させている。すなわち、
これらの板ガラス161 …に入射されるスリット状の光
ビームBは、まず最初の板ガラス16 1 の前面(図11
に示す点a)にて一部が反射されてスリット光P1 とな
り、最初の板ガラス161 を透過した透過光が次の板ガ
ラス162 に入射される。そして、2枚目の板ガラス1
62 の前面(同図に示す点b)にてさらに一部が反射さ
れてスリット光P2 となり、2枚目の板ガラス162 を
透過した透過光が3枚目の板ガラス163 の前面に反射
されてスリット光P3 となる。すなわち、複数枚の板ガ
ラス161 …を重ね合わせているため、上記の光ビーム
の光分岐が連鎖的に行われ、板ガラス161 …がn枚重
ね合わせてあればn本のスリット光P1 〜Pnに光分岐
されることになる。
【0033】上述のように、本実施形態によれば1つの
光源14から容易に複数本のスリット光P1 …を得るこ
とができ、光源14の個数削減が図れる。 (実施形態6)本実施形態は請求項9の発明に対応する
もので、図12に示すように光源17から出射された多
波長レーザ光(波長λ1 〜λn)をシリンドリカルレン
ズ15によってスリット状の光ビームB’に変換し、板
ガラス181 〜18nの端面を斜めに研磨し重ね合せた
波長選択性のある板ガラス群に入射させている。すなわ
ち、これらの板ガラス181 …に入射されるスリット状
の光ビームB’は、まず最初の板ガラス181 の前面
(図13に示す点a)にて波長λ1 の成分のみが反射さ
れてスリット光P1'となり、他の波長λ2 …の光ビーム
B' は最初の板ガラス181 を透過して次の板ガラス1
82 に入射される。そして、2枚目の板ガラス182 の
前面(同図に示す点b)にてさらに波長λ2 の光ビーム
B’が反射されてスリット光P2'となり、2枚目の板ガ
ラス182 を透過した他の波長λ3 …の光ビームB’が
3枚目の板ガラス183 の前面に反射されてスリット光
P3'となる。すなわち、波長選択性を有する複数枚の板
ガラス181 …を重ね合わせているため、上記の光ビー
ムB’の波長λ1 …の違いによる光分岐が連鎖的に行わ
れ、板ガラス181 …がn枚重ね合わせてあればn本の
スリット光P1'〜Pn'に光分岐されることになる。
光源14から容易に複数本のスリット光P1 …を得るこ
とができ、光源14の個数削減が図れる。 (実施形態6)本実施形態は請求項9の発明に対応する
もので、図12に示すように光源17から出射された多
波長レーザ光(波長λ1 〜λn)をシリンドリカルレン
ズ15によってスリット状の光ビームB’に変換し、板
ガラス181 〜18nの端面を斜めに研磨し重ね合せた
波長選択性のある板ガラス群に入射させている。すなわ
ち、これらの板ガラス181 …に入射されるスリット状
の光ビームB’は、まず最初の板ガラス181 の前面
(図13に示す点a)にて波長λ1 の成分のみが反射さ
れてスリット光P1'となり、他の波長λ2 …の光ビーム
B' は最初の板ガラス181 を透過して次の板ガラス1
82 に入射される。そして、2枚目の板ガラス182 の
前面(同図に示す点b)にてさらに波長λ2 の光ビーム
B’が反射されてスリット光P2'となり、2枚目の板ガ
ラス182 を透過した他の波長λ3 …の光ビームB’が
3枚目の板ガラス183 の前面に反射されてスリット光
P3'となる。すなわち、波長選択性を有する複数枚の板
ガラス181 …を重ね合わせているため、上記の光ビー
ムB’の波長λ1 …の違いによる光分岐が連鎖的に行わ
れ、板ガラス181 …がn枚重ね合わせてあればn本の
スリット光P1'〜Pn'に光分岐されることになる。
【0034】上述のように、本実施形態によれば1つの
光源17から容易に複数本のスリット光P1'…を得るこ
とができ、光源17の個数削減が図れる。 (実施形態7)本実施形態は請求項14の発明に対応
し、図14及び図15に示すようにベルトコンベアのよ
うな搬送装置30に載せられて移動する被検出物体1の
外観検査に本発明の形状検出装置を適用したものであっ
て、実施形態1及び実施形態2における構成を組み合わ
せることによって構成している。
光源17から容易に複数本のスリット光P1'…を得るこ
とができ、光源17の個数削減が図れる。 (実施形態7)本実施形態は請求項14の発明に対応
し、図14及び図15に示すようにベルトコンベアのよ
うな搬送装置30に載せられて移動する被検出物体1の
外観検査に本発明の形状検出装置を適用したものであっ
て、実施形態1及び実施形態2における構成を組み合わ
せることによって構成している。
【0035】本実施形態では、外観が円柱状であるビー
ル缶のような被検出物体1の側面を複数の領域X1 〜X
8 ,Y1 〜Y4 に分け、第1段階から第4段階までの4
つの段階毎に上記各領域X1 …,Y1 …における欠陥の
有無を検査するようになっている。ここで、上記領域X
1 〜X8 ,Y1 〜Y4 は、図16に示すように設定して
ある。すなわち、被検出物体1の移動方向に直交する方
向を基準として被検出物体1の中心から見た角度が60
°となるようにその周面を周方向に等間隔にて振り分け
るとともに被検出物体1の軸2の方向に沿って2分割し
た範囲を領域X 1 〜X8 とし、移動方向に対向する周面
について移動方向に沿った方向に中心から見た角度が3
0°となるように等間隔に振り分けた範囲を領域Y1 〜
Y4 としている(図16参照)。
ル缶のような被検出物体1の側面を複数の領域X1 〜X
8 ,Y1 〜Y4 に分け、第1段階から第4段階までの4
つの段階毎に上記各領域X1 …,Y1 …における欠陥の
有無を検査するようになっている。ここで、上記領域X
1 〜X8 ,Y1 〜Y4 は、図16に示すように設定して
ある。すなわち、被検出物体1の移動方向に直交する方
向を基準として被検出物体1の中心から見た角度が60
°となるようにその周面を周方向に等間隔にて振り分け
るとともに被検出物体1の軸2の方向に沿って2分割し
た範囲を領域X 1 〜X8 とし、移動方向に対向する周面
について移動方向に沿った方向に中心から見た角度が3
0°となるように等間隔に振り分けた範囲を領域Y1 〜
Y4 としている(図16参照)。
【0036】一方、搬送装置30の周囲には被検出物体
1の移動方向に沿って、半導体レーザ並びに実施形態5
あるいは6で説明したシリンドリカルレンズ及び板ガラ
ス群(図示せず)等を具備し光ビームを光分岐させて複
数のスリット光を出射する光源201 〜2012と、各光
源201 〜2012からのスリット光が被検出物体1の周
面(領域X1 〜X8 ,Y1 〜Y4 )にて全反射された正
反射光を反射パターンとして投影するスクリーン211
〜2112と、CCDカメラを具備して投影された反射パ
ターンを各スクリーン211 〜2112越しに撮像する撮
像装置221 〜2212とが第1段階から第4段階までの
各段階に振り分けて配置してある。
1の移動方向に沿って、半導体レーザ並びに実施形態5
あるいは6で説明したシリンドリカルレンズ及び板ガラ
ス群(図示せず)等を具備し光ビームを光分岐させて複
数のスリット光を出射する光源201 〜2012と、各光
源201 〜2012からのスリット光が被検出物体1の周
面(領域X1 〜X8 ,Y1 〜Y4 )にて全反射された正
反射光を反射パターンとして投影するスクリーン211
〜2112と、CCDカメラを具備して投影された反射パ
ターンを各スクリーン211 〜2112越しに撮像する撮
像装置221 〜2212とが第1段階から第4段階までの
各段階に振り分けて配置してある。
【0037】ここで、被検出物体1は搬送装置30上を
断続的に流れているから、被検査物体1間のピッチが等
間隔で送られない場合が多い。そのため、本実施形態で
は第1段階の入口のところに搬送装置30上の被検出物
体1を検知する遮光式の光電センサ32を設置してお
り、この光電センサ32を被検出物体1が横切った瞬間
を検知した後、光電センサ32の検出信号をトリガーと
して所定の時間の経過後に撮像装置221 …による撮像
を開始するようにしている。これにより、被検出物体1
の搬送ピッチが不定であっても常に各段階における一定
の撮像位置に被検出物体1が存在した時に撮像が行え、
被検出物体1の画像の取り込みが可能となる。
断続的に流れているから、被検査物体1間のピッチが等
間隔で送られない場合が多い。そのため、本実施形態で
は第1段階の入口のところに搬送装置30上の被検出物
体1を検知する遮光式の光電センサ32を設置してお
り、この光電センサ32を被検出物体1が横切った瞬間
を検知した後、光電センサ32の検出信号をトリガーと
して所定の時間の経過後に撮像装置221 …による撮像
を開始するようにしている。これにより、被検出物体1
の搬送ピッチが不定であっても常に各段階における一定
の撮像位置に被検出物体1が存在した時に撮像が行え、
被検出物体1の画像の取り込みが可能となる。
【0038】最初の第1段階では、実施形態1で説明し
た構成によって被検出物体1の領域X1 ,X2 に対する
検査(領域内における欠陥を検出して良否判定を行うこ
と。以下同じ)を行うとともに、実施形態2で説明した
構成によって領域Y1 ,Y2に対する検査を行う。すな
わち、光源201 から出射されるスリット光を被検出物
体1の周面の領域X1 に角度θだけ傾斜させ、且つスリ
ット光の長手方向と被検出物体1の軸線2とが略直交す
るような方向から投射し、複数のスリット光の領域X1
での各反射光を反射パターンとして曲面を有する弧状の
スクリーン21 1 に投影させ、スクリーン211 に投影
された複数の反射パターンを撮像装置221 にて撮像
し、演算装置23により画像処理した撮像データを高さ
データに変換するとともに画像処理を行うことで被検出
物体1の表面形状、つまりへこみや傷等の欠陥を検出す
る。同様に、領域X1 と隣合う領域X2 に光源202 か
ら複数のスリット光を投射してスクリーン212 に投影
された反射パターンを撮像装置222 で撮像することで
演算装置23により欠陥の検出を行う。なお、演算装置
23は撮像装置221 …で撮像された画像(撮像デー
タ)を格納するメモリや撮像データを高さデータに変換
するなどの処理を行うCPUから成る制御部(図示せ
ず)などを備え、得られた高さデータに基づいて被検出
物体1の外観の良否判定を行う。一方、領域Y1 ,Y2
については実施形態2で説明した構成によって欠陥の検
出を行う。つまり、搬送装置30上で前方あるいは後方
の被検出物体1と対向する周面(領域Y1 〜Y4 )にお
ける欠陥の検出を上記の実施形態1で説明した構成によ
って行うとすると、搬送装置30の移動経路上に光源2
03 …や撮像装置223 を配置させなければならず、こ
れらの撮像装置223 等と被検出物体1とが接触(干
渉)してしまう。そこで、このような不具合を防ぐため
に本実施形態においては、光源203 ,204 から投射
された複数のスリット光を、被検出物体1の軸線2の方
向と略直交させるとともに被検出物体1の接線方向と角
度αだけ傾斜させ且つ軸線2とスリット光とが略平行と
なるような方向から投射し、被検出物体1の表面で全反
射した正反射光を、その光路上に配置した平坦なスクリ
ーン213 ,214 に反射パターンとして投影させ、ス
クリーン213 ,214越しに配置した撮像装置2
23 ,224 によりスクリーン213 ,214 に投影さ
れた反射パターンを撮像するとともに、撮像した反射パ
ターンを画像処理して得られる撮像データを演算装置2
3にて高さデータに変換し、その高さデータに基づいて
物体表面の形状を検出するようにしている。
た構成によって被検出物体1の領域X1 ,X2 に対する
検査(領域内における欠陥を検出して良否判定を行うこ
と。以下同じ)を行うとともに、実施形態2で説明した
構成によって領域Y1 ,Y2に対する検査を行う。すな
わち、光源201 から出射されるスリット光を被検出物
体1の周面の領域X1 に角度θだけ傾斜させ、且つスリ
ット光の長手方向と被検出物体1の軸線2とが略直交す
るような方向から投射し、複数のスリット光の領域X1
での各反射光を反射パターンとして曲面を有する弧状の
スクリーン21 1 に投影させ、スクリーン211 に投影
された複数の反射パターンを撮像装置221 にて撮像
し、演算装置23により画像処理した撮像データを高さ
データに変換するとともに画像処理を行うことで被検出
物体1の表面形状、つまりへこみや傷等の欠陥を検出す
る。同様に、領域X1 と隣合う領域X2 に光源202 か
ら複数のスリット光を投射してスクリーン212 に投影
された反射パターンを撮像装置222 で撮像することで
演算装置23により欠陥の検出を行う。なお、演算装置
23は撮像装置221 …で撮像された画像(撮像デー
タ)を格納するメモリや撮像データを高さデータに変換
するなどの処理を行うCPUから成る制御部(図示せ
ず)などを備え、得られた高さデータに基づいて被検出
物体1の外観の良否判定を行う。一方、領域Y1 ,Y2
については実施形態2で説明した構成によって欠陥の検
出を行う。つまり、搬送装置30上で前方あるいは後方
の被検出物体1と対向する周面(領域Y1 〜Y4 )にお
ける欠陥の検出を上記の実施形態1で説明した構成によ
って行うとすると、搬送装置30の移動経路上に光源2
03 …や撮像装置223 を配置させなければならず、こ
れらの撮像装置223 等と被検出物体1とが接触(干
渉)してしまう。そこで、このような不具合を防ぐため
に本実施形態においては、光源203 ,204 から投射
された複数のスリット光を、被検出物体1の軸線2の方
向と略直交させるとともに被検出物体1の接線方向と角
度αだけ傾斜させ且つ軸線2とスリット光とが略平行と
なるような方向から投射し、被検出物体1の表面で全反
射した正反射光を、その光路上に配置した平坦なスクリ
ーン213 ,214 に反射パターンとして投影させ、ス
クリーン213 ,214越しに配置した撮像装置2
23 ,224 によりスクリーン213 ,214 に投影さ
れた反射パターンを撮像するとともに、撮像した反射パ
ターンを画像処理して得られる撮像データを演算装置2
3にて高さデータに変換し、その高さデータに基づいて
物体表面の形状を検出するようにしている。
【0039】次に、被検出物体1が搬送装置30に載せ
られて第2段階に移動すると、この第2段階では実施形
態1で説明した構成によって被検出物体1の領域X5 ,
X6に対する検査を行うとともに、実施形態2で説明し
た構成によって領域Y3 ,Y 4 に対する検査を行う。な
お、詳細については説明は省略する。それから第3段階
においては、実施形態1で説明した構成によって領域X
3 ,X7 に対する検査を行い、最後に第4段階では実施
形態1で説明した構成によって領域X4 ,X8 に対する
検査を行って1つの被検出物体1に対する外観検査が終
了する。
られて第2段階に移動すると、この第2段階では実施形
態1で説明した構成によって被検出物体1の領域X5 ,
X6に対する検査を行うとともに、実施形態2で説明し
た構成によって領域Y3 ,Y 4 に対する検査を行う。な
お、詳細については説明は省略する。それから第3段階
においては、実施形態1で説明した構成によって領域X
3 ,X7 に対する検査を行い、最後に第4段階では実施
形態1で説明した構成によって領域X4 ,X8 に対する
検査を行って1つの被検出物体1に対する外観検査が終
了する。
【0040】上述のように本実施形態における物体表面
の形状検出装置によれば、被検出物体1を搬送装置30
上で回転することなく、その表面形状を全周に渡って一
括して検出(検査)することができる。 (実施形態8)本実施形態は請求項10の発明に対応す
るもので、その装置の構成は実施形態1の装置の構成と
基本的に同様であるが、図17、図18に示すように光
源10の配置が異なる。つまり光源10から投射せられ
た複数のスリット光P1 …は、ビール缶のような円柱状
の被検出物体1の軸線2に対して角度θだけ傾斜させ、
かつ被検出物体1の底面に対して角度βだけ傾斜させ、
かつ当該被検出物体1表面の接線に対して角度αとなる
方向から投射し、被検出物体1表面で全反射した正反射
光を、その光路上に配置したスクリーン11に反射パタ
ーンR1 …として投影させ、スクリーン11越しに配置
した撮像装置12により当該反射パターンを撮像し、実
施形態1の場合と同様の原理により演算装置13で被検
出物体1の表面形状を一括して検出する。
の形状検出装置によれば、被検出物体1を搬送装置30
上で回転することなく、その表面形状を全周に渡って一
括して検出(検査)することができる。 (実施形態8)本実施形態は請求項10の発明に対応す
るもので、その装置の構成は実施形態1の装置の構成と
基本的に同様であるが、図17、図18に示すように光
源10の配置が異なる。つまり光源10から投射せられ
た複数のスリット光P1 …は、ビール缶のような円柱状
の被検出物体1の軸線2に対して角度θだけ傾斜させ、
かつ被検出物体1の底面に対して角度βだけ傾斜させ、
かつ当該被検出物体1表面の接線に対して角度αとなる
方向から投射し、被検出物体1表面で全反射した正反射
光を、その光路上に配置したスクリーン11に反射パタ
ーンR1 …として投影させ、スクリーン11越しに配置
した撮像装置12により当該反射パターンを撮像し、実
施形態1の場合と同様の原理により演算装置13で被検
出物体1の表面形状を一括して検出する。
【0041】本実施形態により、被検出物体1の底面と
同方向、つまり横方向に伸びたすじ状の凹み傷の検出に
対して有効となる。また実施形態1の場合に比べてスク
リーン11に投影される反射パターンR1 …の明るさレ
ベルが高くなり、検査の高精度化が可能となる。 (実施形態9)本実施形態は請求項11の発明に対応す
るもので、図19に示すように駆動装置31によって駆
動される搬送装置30に載せられて搬送された円柱状の
被検査物体1を遮光式の光電センサ32の投光部32
a、受光部32b間を通過させて光電センサ32により
被検出物体1の検出を行なうようになっており、演算装
置13ではこの光電センサ32の検出信号で被検査物体
1の位置を同定するとともに画像取り込みのトリガ信号
とし、撮像装置12に画像取り込み命令を出力し、この
命令を受け取った撮像装置12は被検出物体1表面に投
射された複数のスリット光P1 …が被検出物体1の表面
で正反射してスクリーン11に投影された正反射パター
ンR1 …を撮像する。ここで搬送装置30によって搬送
される被検出物体1は図20に示すように搬送方向イと
直行する方向ロにずれを生じるため、安定した正反射パ
ターン画像を得ることができない。そこで図20に示す
ように、光電センサ32の投光部32a、受光部32b
間の光路と、光源10の投射角度とを、搬送方向に対し
て共に角度θだけ傾斜させ、且つ被検出物体1の底面に
投影した形で平行させることにより、点a、b、cのい
ずれかの位置で光電センサ32の光路を横切ったとして
も、被検出物体1の表面に投射される位置は点a’、
b’、c’となり、これらはすべて同じ位置に相当す
る。尚光電センサ32の光路は被検出物体1の底面に平
行している。
同方向、つまり横方向に伸びたすじ状の凹み傷の検出に
対して有効となる。また実施形態1の場合に比べてスク
リーン11に投影される反射パターンR1 …の明るさレ
ベルが高くなり、検査の高精度化が可能となる。 (実施形態9)本実施形態は請求項11の発明に対応す
るもので、図19に示すように駆動装置31によって駆
動される搬送装置30に載せられて搬送された円柱状の
被検査物体1を遮光式の光電センサ32の投光部32
a、受光部32b間を通過させて光電センサ32により
被検出物体1の検出を行なうようになっており、演算装
置13ではこの光電センサ32の検出信号で被検査物体
1の位置を同定するとともに画像取り込みのトリガ信号
とし、撮像装置12に画像取り込み命令を出力し、この
命令を受け取った撮像装置12は被検出物体1表面に投
射された複数のスリット光P1 …が被検出物体1の表面
で正反射してスクリーン11に投影された正反射パター
ンR1 …を撮像する。ここで搬送装置30によって搬送
される被検出物体1は図20に示すように搬送方向イと
直行する方向ロにずれを生じるため、安定した正反射パ
ターン画像を得ることができない。そこで図20に示す
ように、光電センサ32の投光部32a、受光部32b
間の光路と、光源10の投射角度とを、搬送方向に対し
て共に角度θだけ傾斜させ、且つ被検出物体1の底面に
投影した形で平行させることにより、点a、b、cのい
ずれかの位置で光電センサ32の光路を横切ったとして
も、被検出物体1の表面に投射される位置は点a’、
b’、c’となり、これらはすべて同じ位置に相当す
る。尚光電センサ32の光路は被検出物体1の底面に平
行している。
【0042】以上の本実施形態では被検出物体1のずれ
に対して有効である。 (実施形態10)本実施形態は請求項12の発明に対応
するもので、図21に示すようにスリット光を投射する
光源1を単数としたもので、実施形態9と同様に搬送装
置30(駆動装置は図示しない)によって搬送された被
検出物体1が、搬送方向に対して角度θだけ光路を傾斜
させた光電センサ32の投光部32a、受光部b間を通
過したときに、光電センサ32が検出信号を発生する。
この検出信号は図22(a)に示すように一定幅のパル
ス信号であり、この検出信号を演算装置13は取込み被
検出トリガ信号とし、図22(c)に示すように画像取
込みの命令を撮像装置12に出力するようになってい
る。
に対して有効である。 (実施形態10)本実施形態は請求項12の発明に対応
するもので、図21に示すようにスリット光を投射する
光源1を単数としたもので、実施形態9と同様に搬送装
置30(駆動装置は図示しない)によって搬送された被
検出物体1が、搬送方向に対して角度θだけ光路を傾斜
させた光電センサ32の投光部32a、受光部b間を通
過したときに、光電センサ32が検出信号を発生する。
この検出信号は図22(a)に示すように一定幅のパル
ス信号であり、この検出信号を演算装置13は取込み被
検出トリガ信号とし、図22(c)に示すように画像取
込みの命令を撮像装置12に出力するようになってい
る。
【0043】そして光源10に対して検出信号を入力し
てから図22(b)に示すように一定時間後(t0 )に
光源10をオンし、被検出物体1の表面にスリット光P
を投射させ、スクリーン11に正反射パターンP1 ’を
投影させる。この正反射パターンP1 ’を撮像装置12
は撮像する。次に光源10を一旦オフし、再び時刻t 1
で光源10をオンする。このようにして光源10を所定
期間、スリット光のピッチ間隔に相当する一定間隔(t
0 ,t1 ,…)で図22(c)に示すようにオン、オフ
し、光源10がオンする毎に被検査物体1の表面に投射
されるスリット光Pによりスクリーン11に投影される
正反射パターンR0 ’,R1 ’…を撮像装置12によっ
て夫々取り込む。そして所定期間撮像装置12による取
込みを行った後、演算装置13は撮像装置12への画像
取込み命令をオフする。
てから図22(b)に示すように一定時間後(t0 )に
光源10をオンし、被検出物体1の表面にスリット光P
を投射させ、スクリーン11に正反射パターンP1 ’を
投影させる。この正反射パターンP1 ’を撮像装置12
は撮像する。次に光源10を一旦オフし、再び時刻t 1
で光源10をオンする。このようにして光源10を所定
期間、スリット光のピッチ間隔に相当する一定間隔(t
0 ,t1 ,…)で図22(c)に示すようにオン、オフ
し、光源10がオンする毎に被検査物体1の表面に投射
されるスリット光Pによりスクリーン11に投影される
正反射パターンR0 ’,R1 ’…を撮像装置12によっ
て夫々取り込む。そして所定期間撮像装置12による取
込みを行った後、演算装置13は撮像装置12への画像
取込み命令をオフする。
【0044】尚t0 ,t1 …は光源10の各オン期間の
中点の位置を示す。勿論t0 ,t1は光源10の各オン
期間の立ち上がり、立ち下がりのタイミンで取っても良
い。以上の本実施形態では、単数の光源10でスリット
光Pを投射するだけで良いため光源10(のスリット
光)の数の削減が図られる。 (実施形態11)実施形態10は1つの光源10のスリ
ット光Pの投射を間欠させるようにしたものであるが、
本実施形態は図23に示すように二つの光源101 ,1
02 と、各光源101 、102 に対応した光電センサ3
21 ,3221とを設け、光源10 1 の投射方向、光電ス
イッチ321 の投光部32a1 ,受光部32b1 間の光
路、被検出物体1の3者の関係は実施形態10の光電ス
イッチ32の投光部32a,受光部32b間の光路、被
検出物体1の3者の関係と同様にし、また光電スイッチ
322 の投光部32a2 ,受光部32b2 間の光路を光
源101 の投射方向と、光電スイッチ321 の投光部3
2a1 ,受光部32b1 間の光路に対称的に設定配置
し、光電スイッチ321 ,322 の検出信号によって撮
像装置12の撮像タイミングをずらし、複数の光源10
1 ,102 に対して使用するスクリーン11を一つとす
るようにしたものである。
中点の位置を示す。勿論t0 ,t1は光源10の各オン
期間の立ち上がり、立ち下がりのタイミンで取っても良
い。以上の本実施形態では、単数の光源10でスリット
光Pを投射するだけで良いため光源10(のスリット
光)の数の削減が図られる。 (実施形態11)実施形態10は1つの光源10のスリ
ット光Pの投射を間欠させるようにしたものであるが、
本実施形態は図23に示すように二つの光源101 ,1
02 と、各光源101 、102 に対応した光電センサ3
21 ,3221とを設け、光源10 1 の投射方向、光電ス
イッチ321 の投光部32a1 ,受光部32b1 間の光
路、被検出物体1の3者の関係は実施形態10の光電ス
イッチ32の投光部32a,受光部32b間の光路、被
検出物体1の3者の関係と同様にし、また光電スイッチ
322 の投光部32a2 ,受光部32b2 間の光路を光
源101 の投射方向と、光電スイッチ321 の投光部3
2a1 ,受光部32b1 間の光路に対称的に設定配置
し、光電スイッチ321 ,322 の検出信号によって撮
像装置12の撮像タイミングをずらし、複数の光源10
1 ,102 に対して使用するスクリーン11を一つとす
るようにしたものである。
【0045】而して本実施形態では、搬送装置30によ
って搬送された被検出物体1が搬送方向に対して角度θ
だけ傾斜させた光電センサ321 の光路を通過すると、
光電センサ321 から検出信号が図24(a)に示すよ
うに発生して演算装置13に入力する。演算装置13は
この検出信号を画像取込みのトリガ信号として撮像装置
12に画像取り込み命令を出力するとともに、光源10
1 を実施形態10の場合と同様に所定期間の間一定間隔
(t10,t11…)でオン、オフし、光源101のオンす
る毎に被検査物体1の表面に投射されるスリット光Pa
によりスクリーン11に投影される正反射パターン
R10’,R11’…を撮像装置12によって夫々取り込
む。そして所定期間撮像装置12による取込みを行った
後、演算装置13は撮像装置12への画像取込み命令を
オフする。
って搬送された被検出物体1が搬送方向に対して角度θ
だけ傾斜させた光電センサ321 の光路を通過すると、
光電センサ321 から検出信号が図24(a)に示すよ
うに発生して演算装置13に入力する。演算装置13は
この検出信号を画像取込みのトリガ信号として撮像装置
12に画像取り込み命令を出力するとともに、光源10
1 を実施形態10の場合と同様に所定期間の間一定間隔
(t10,t11…)でオン、オフし、光源101のオンす
る毎に被検査物体1の表面に投射されるスリット光Pa
によりスクリーン11に投影される正反射パターン
R10’,R11’…を撮像装置12によって夫々取り込
む。そして所定期間撮像装置12による取込みを行った
後、演算装置13は撮像装置12への画像取込み命令を
オフする。
【0046】続いて、被検出物体1が、光電センサ32
2 の光路を通過すると、光電センサ322 からは図24
(c)に示すように検出信号が発生して光電センサ32
1 の場合と同様に、演算装置13に入力する。演算装置
13はこの検出信号を画像取込みのトリガ信号として再
び撮像装置12に画像取り込み命令を出力するととも
に、光源102 を上述と同様に所定期間の間一定間隔
(t20,t21…)でオン、オフし、光源102 のオンす
る毎に被検査物体1の表面に投射されるスリット光Pb
によりスクリーン11に投影される正反射パターン
R20’,R21’…を撮像装置12によって夫々取り込
む。そして所定期間撮像装置12による取込みを行った
後、演算装置13は撮像装置12への画像取込み命令を
オフする。
2 の光路を通過すると、光電センサ322 からは図24
(c)に示すように検出信号が発生して光電センサ32
1 の場合と同様に、演算装置13に入力する。演算装置
13はこの検出信号を画像取込みのトリガ信号として再
び撮像装置12に画像取り込み命令を出力するととも
に、光源102 を上述と同様に所定期間の間一定間隔
(t20,t21…)でオン、オフし、光源102 のオンす
る毎に被検査物体1の表面に投射されるスリット光Pb
によりスクリーン11に投影される正反射パターン
R20’,R21’…を撮像装置12によって夫々取り込
む。そして所定期間撮像装置12による取込みを行った
後、演算装置13は撮像装置12への画像取込み命令を
オフする。
【0047】尚上記t10,t11…、t20,t21…、は光
源101 ,102 をオンする期間の中点の位置を示す。
勿論t10,t11…、t20,t21…は光源10の各オン期
間の立ち上がり、立ち下がりのタイミンで取っても良
い。以上の本実施形態では複数の光源101 ,102 に
対して単一のスクリーン11で良く、スクリーン11の
数の削減が図られる。
源101 ,102 をオンする期間の中点の位置を示す。
勿論t10,t11…、t20,t21…は光源10の各オン期
間の立ち上がり、立ち下がりのタイミンで取っても良
い。以上の本実施形態では複数の光源101 ,102 に
対して単一のスクリーン11で良く、スクリーン11の
数の削減が図られる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明は、スリット状の光ビー
ムから成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸
とは異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面
の傷や形状を検出する物体表面の形状検出方法におい
て、複数のスリット光を光切断線として投射する光源
と、被検出物体の表面で全反射した正反射光を反射パタ
ーンとして投影させるスクリーンと、スクリーンに投影
された反射パターンを撮像する撮像装置と、撮像した反
射パターンから得られる撮像データを高さデータに変換
する演算装置とを具備し、光源から投射された複数のス
リット光を、被検出物体の軸線方向から所定の角度だけ
傾斜させるとともに軸線とスリット光とが略直交するよ
うな方向から投射し、被検出物体の表面で全反射した正
反射光を、その光路上に配置したスクリーンに反射パタ
ーンとして投影させ、スクリーン越しに配置した撮像装
置によりスクリーンに投影された反射パターンを撮像
し、この反射パターンの変化から被検出物体の表面形状
を一括して検出するので、各スリット光の入射角度を略
同一とすることが可能となり、被検出物体の表面のへこ
み等の変形した形状を示す反射パターンの変化の度合い
が全スリット光において略同一となることにより、各ス
リット光の高さ分解能を略一定とすることが可能となる
という効果がある。
ムから成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸
とは異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面
の傷や形状を検出する物体表面の形状検出方法におい
て、複数のスリット光を光切断線として投射する光源
と、被検出物体の表面で全反射した正反射光を反射パタ
ーンとして投影させるスクリーンと、スクリーンに投影
された反射パターンを撮像する撮像装置と、撮像した反
射パターンから得られる撮像データを高さデータに変換
する演算装置とを具備し、光源から投射された複数のス
リット光を、被検出物体の軸線方向から所定の角度だけ
傾斜させるとともに軸線とスリット光とが略直交するよ
うな方向から投射し、被検出物体の表面で全反射した正
反射光を、その光路上に配置したスクリーンに反射パタ
ーンとして投影させ、スクリーン越しに配置した撮像装
置によりスクリーンに投影された反射パターンを撮像
し、この反射パターンの変化から被検出物体の表面形状
を一括して検出するので、各スリット光の入射角度を略
同一とすることが可能となり、被検出物体の表面のへこ
み等の変形した形状を示す反射パターンの変化の度合い
が全スリット光において略同一となることにより、各ス
リット光の高さ分解能を略一定とすることが可能となる
という効果がある。
【0049】請求項2の発明は、スリット状の光ビーム
から成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸と
は異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面の
傷や形状を検出する物体表面の形状検出方法において、
複数のスリット光を光切断線として投射する光源と、被
検出物体の表面で全反射した正反射光を反射パターンと
して投影させるスクリーンと、スクリーンに投影された
反射パターンを撮像する撮像装置と、撮像した反射パタ
ーンから得られる撮像データを高さデータに変換する演
算装置とを具備し、光源から投射された複数のスリット
光を、被検出物体の軸線方向と略直交させるとともに軸
線とスリット光とが略平行となるような方向から投射
し、被検出物体の表面で全反射した正反射光を、その光
路上に配置したスクリーンに反射パターンとして投影さ
せ、スクリーン越しに配置した撮像装置によりスクリー
ンに投影された反射パターンを撮像し、この反射パター
ンの変化から被検出物体の表面形状を一括して検出する
ので、スクリーンに投影された反射パターンは略直線状
となり、被検出物体の表面のへこみ等の変形した形状を
示す反射パターンの変化の度合いは直線からのずれとし
て投影されるため、スクリーン越しに配置した撮像装置
によって取り込まれたデータから良否を判別するための
画像処理が簡単になるという効果がある。
から成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸と
は異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面の
傷や形状を検出する物体表面の形状検出方法において、
複数のスリット光を光切断線として投射する光源と、被
検出物体の表面で全反射した正反射光を反射パターンと
して投影させるスクリーンと、スクリーンに投影された
反射パターンを撮像する撮像装置と、撮像した反射パタ
ーンから得られる撮像データを高さデータに変換する演
算装置とを具備し、光源から投射された複数のスリット
光を、被検出物体の軸線方向と略直交させるとともに軸
線とスリット光とが略平行となるような方向から投射
し、被検出物体の表面で全反射した正反射光を、その光
路上に配置したスクリーンに反射パターンとして投影さ
せ、スクリーン越しに配置した撮像装置によりスクリー
ンに投影された反射パターンを撮像し、この反射パター
ンの変化から被検出物体の表面形状を一括して検出する
ので、スクリーンに投影された反射パターンは略直線状
となり、被検出物体の表面のへこみ等の変形した形状を
示す反射パターンの変化の度合いは直線からのずれとし
て投影されるため、スクリーン越しに配置した撮像装置
によって取り込まれたデータから良否を判別するための
画像処理が簡単になるという効果がある。
【0050】請求項3の発明は、スクリーンの形状を略
平坦な形状としたので、被検出物体とスクリーンの間の
距離を短くすることが可能となり、構成の簡素化が図
れ、また、その結果スクリーンに投影される各スリット
光の反射パターンが鮮明になり、検出の高精度化が図れ
るという効果がある。請求項4の発明は、スクリーンの
形状を少なくとも曲面を有する形状としたので、被検出
物体とスクリーンの間の距離が等しくなり、スクリーン
に投影される反射パターンは、スクリーンの形状が平坦
な場合に比べてより広いエリアを投影することになり、
その結果、撮像装置によってより広いエリアを撮像する
ことができ、検出の高精度化が図れるという効果があ
る。
平坦な形状としたので、被検出物体とスクリーンの間の
距離を短くすることが可能となり、構成の簡素化が図
れ、また、その結果スクリーンに投影される各スリット
光の反射パターンが鮮明になり、検出の高精度化が図れ
るという効果がある。請求項4の発明は、スクリーンの
形状を少なくとも曲面を有する形状としたので、被検出
物体とスクリーンの間の距離が等しくなり、スクリーン
に投影される反射パターンは、スクリーンの形状が平坦
な場合に比べてより広いエリアを投影することになり、
その結果、撮像装置によってより広いエリアを撮像する
ことができ、検出の高精度化が図れるという効果があ
る。
【0051】請求項5の発明は、被検出物体の軸線方向
に略平行となるようにスクリーンを配置したので、被検
出物体の横手方向から複数のスリット光を投射させた場
合、スクリーンに投影される1ラインの反射パターンの
長手方向の高さ分解能が等しくでき、検出の高精度化が
図れるという効果がある。請求項6の発明は、被検出物
体の軸線方向に対して所定の角度だけ傾斜させてスクリ
ーンを配置したので、被検出物体の横手方向から複数の
スリット光を投射させた場合、スリット光の光路長を一
定に保つことが可能となり、スクリーンには鮮明な反射
パターンが投影され、検出の高精度化が図れるという効
果がある。
に略平行となるようにスクリーンを配置したので、被検
出物体の横手方向から複数のスリット光を投射させた場
合、スクリーンに投影される1ラインの反射パターンの
長手方向の高さ分解能が等しくでき、検出の高精度化が
図れるという効果がある。請求項6の発明は、被検出物
体の軸線方向に対して所定の角度だけ傾斜させてスクリ
ーンを配置したので、被検出物体の横手方向から複数の
スリット光を投射させた場合、スリット光の光路長を一
定に保つことが可能となり、スクリーンには鮮明な反射
パターンが投影され、検出の高精度化が図れるという効
果がある。
【0052】請求項7の発明は、被検出物体の軸線方向
に対して略直交するようにスクリーンを配置したので、
被検出物体の長手方向から複数のスリット光を被検出物
体の全面に投射させた場合、スクリーンには全面の反射
パターンが投影されることにより、最小限の撮像装置で
全面の検出が可能となり、撮像装置の個数の削減が図れ
るという効果がある。
に対して略直交するようにスクリーンを配置したので、
被検出物体の長手方向から複数のスリット光を被検出物
体の全面に投射させた場合、スクリーンには全面の反射
パターンが投影されることにより、最小限の撮像装置で
全面の検出が可能となり、撮像装置の個数の削減が図れ
るという効果がある。
【0053】請求項8の発明は、斜めに研磨した複数枚
の板状の光偏向部材を重ね合わせ、これらの光偏向部材
に入射されるスリット状の光ビームを各光偏向部材で光
分岐させて複数のスリット光を得るので、1つの光源か
ら複数のスリット光を容易に得ることができ、光源の個
数削減が図れるという効果がある。請求項9の発明は、
波長選択性を有する複数枚の板状の光偏向部材を斜めに
研磨して重ね合わせ、これらの光偏向部材に入射される
複数の波長を有する光ビームを各光偏向部材で波長毎に
分離させて複数のスリット光を得るので、1つの光源か
ら複数のスリット光を容易に得ることができ、光源の個
数削減が図れるという効果がある。
の板状の光偏向部材を重ね合わせ、これらの光偏向部材
に入射されるスリット状の光ビームを各光偏向部材で光
分岐させて複数のスリット光を得るので、1つの光源か
ら複数のスリット光を容易に得ることができ、光源の個
数削減が図れるという効果がある。請求項9の発明は、
波長選択性を有する複数枚の板状の光偏向部材を斜めに
研磨して重ね合わせ、これらの光偏向部材に入射される
複数の波長を有する光ビームを各光偏向部材で波長毎に
分離させて複数のスリット光を得るので、1つの光源か
ら複数のスリット光を容易に得ることができ、光源の個
数削減が図れるという効果がある。
【0054】請求項10の発明は、光ビームを投射し
て、その反射光を投射軸とは異なる方向から撮像し、三
角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出する方法にお
いて、被検出物体からの反射光を撮像する撮像装置と、
複数のスリット光を光切断線として投光する光源と、被
検出物体表面で全反射した正反射光を反射パターンとし
て投影させるスクリーンと、撮像データを高さデータに
変換する演算装置とを具備し、光源から投射せられたス
リット状の光ビームは、被検出物体の軸線に対して所定
の角度傾斜させ、かつ当該被検出物体底面に対して所定
の角度傾斜させた方向から投射し、被検出物体表面で全
反射した正反射光を、その光路上に配置したスクリーン
に反射パターンとして投影させ、スクリーン越しに配置
した撮像装置により当該反射パターンを撮像し、当該反
射パターンの変化から被検出物体の表面形状を一括して
検出するので、被検出物体表面における横方向のすじ状
凹みの反射パータンを直線状の反射パターンからの突起
上位のずれとして投影させることができ、横方向のすじ
状凹みの不良発見に有効であるという効果がある。
て、その反射光を投射軸とは異なる方向から撮像し、三
角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出する方法にお
いて、被検出物体からの反射光を撮像する撮像装置と、
複数のスリット光を光切断線として投光する光源と、被
検出物体表面で全反射した正反射光を反射パターンとし
て投影させるスクリーンと、撮像データを高さデータに
変換する演算装置とを具備し、光源から投射せられたス
リット状の光ビームは、被検出物体の軸線に対して所定
の角度傾斜させ、かつ当該被検出物体底面に対して所定
の角度傾斜させた方向から投射し、被検出物体表面で全
反射した正反射光を、その光路上に配置したスクリーン
に反射パターンとして投影させ、スクリーン越しに配置
した撮像装置により当該反射パターンを撮像し、当該反
射パターンの変化から被検出物体の表面形状を一括して
検出するので、被検出物体表面における横方向のすじ状
凹みの反射パータンを直線状の反射パターンからの突起
上位のずれとして投影させることができ、横方向のすじ
状凹みの不良発見に有効であるという効果がある。
【0055】請求項11の発明は、移動する被検出物体
が投、受光部間を通過することにより被検出物体を検出
する光電センサの投光方向が、被検出物体底面上に投影
した形で光源の投射方向と平行となるように設定し、該
光電センサの検出信号をトリガとして移動中の被検出物
体の位置を同定して撮像を行うので、被検出物体進行方
向と直角方向のずれに対して影響を受けなくすることが
できるという効果がある。
が投、受光部間を通過することにより被検出物体を検出
する光電センサの投光方向が、被検出物体底面上に投影
した形で光源の投射方向と平行となるように設定し、該
光電センサの検出信号をトリガとして移動中の被検出物
体の位置を同定して撮像を行うので、被検出物体進行方
向と直角方向のずれに対して影響を受けなくすることが
できるという効果がある。
【0056】請求項12の発明は、撮像装置に対して光
源は単一であって、撮像開始から終了までの時間内に、
スリット光のピッチ間隔に相当する分だけ被検出物体が
移動する時間間隔で光源を間欠して照射させ撮像を行な
うので、光源のスリット光の本数の削減が可能となり、
光学系部のコストダウンが可能となるという効果があ
る。
源は単一であって、撮像開始から終了までの時間内に、
スリット光のピッチ間隔に相当する分だけ被検出物体が
移動する時間間隔で光源を間欠して照射させ撮像を行な
うので、光源のスリット光の本数の削減が可能となり、
光学系部のコストダウンが可能となるという効果があ
る。
【0057】請求項13の発明は、光電センサのトリガ
信号をずらすことによって、撮像装置の撮像開始タイミ
ングをずらし、被検出物体表面で全反射した正反射光を
反射パターンとして投影させるスクリーンを共用するの
で、スクリーンの数を削減することが可能となるという
効果がある。請求項14の発明は、スリット状の光ビー
ムから成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸
とは異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面
の傷や形状を検出する物体表面の形状検出装置におい
て、光切断線たる複数のスリット光を被検出物体の軸線
方向から所定の角度だけ傾斜させるとともに軸線とスリ
ット光とが略直交するような方向から投射する第1の光
源と、被検出物体の表面で全反射した第1の光源による
各スリット光の正反射光の光路上に配置されて各正反射
光を反射パターンとして投影させる第1のスクリーン
と、第1のスクリーン越しに配置されて第1のスクリー
ンに投影された反射パターンを撮像する第1の撮像装置
と、光切断線たる複数のスリット光を被検出物体の軸線
方向と略直交するとともに軸線とスリット光とが略平行
となるような方向から投射する第2の光源と、被検出物
体の表面で全反射した第2の光源による各スリット光の
正反射光の光路上に配置されて各正反射光を反射パター
ンとして投影させる第2のスクリーンと、第2のスクリ
ーン越しに配置されて第2のスクリーンに投影された反
射パターンを撮像する第2の撮像装置と、撮像した第1
及び第2の反射パターンから得られる撮像データを高さ
データに変換するとともに得られた高さデータに基づい
て被検出物体の表面形状を一括して検出する演算装置と
を備え、被検出物体の外周を取り囲むように第1及び第
2の光源と第1及び第2のスクリーンと第1及び第2の
撮像装置とを配置し、被検出物体の表面の全周を一括し
て検出するので、被検出物体を回転することなく所定の
検出エリア(または全周)が同時に撮像することが可能
となり、被検出物体の全周を容易に検出することができ
るという効果がある。
信号をずらすことによって、撮像装置の撮像開始タイミ
ングをずらし、被検出物体表面で全反射した正反射光を
反射パターンとして投影させるスクリーンを共用するの
で、スクリーンの数を削減することが可能となるという
効果がある。請求項14の発明は、スリット状の光ビー
ムから成るスリット光を投射して、その反射光を投射軸
とは異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表面
の傷や形状を検出する物体表面の形状検出装置におい
て、光切断線たる複数のスリット光を被検出物体の軸線
方向から所定の角度だけ傾斜させるとともに軸線とスリ
ット光とが略直交するような方向から投射する第1の光
源と、被検出物体の表面で全反射した第1の光源による
各スリット光の正反射光の光路上に配置されて各正反射
光を反射パターンとして投影させる第1のスクリーン
と、第1のスクリーン越しに配置されて第1のスクリー
ンに投影された反射パターンを撮像する第1の撮像装置
と、光切断線たる複数のスリット光を被検出物体の軸線
方向と略直交するとともに軸線とスリット光とが略平行
となるような方向から投射する第2の光源と、被検出物
体の表面で全反射した第2の光源による各スリット光の
正反射光の光路上に配置されて各正反射光を反射パター
ンとして投影させる第2のスクリーンと、第2のスクリ
ーン越しに配置されて第2のスクリーンに投影された反
射パターンを撮像する第2の撮像装置と、撮像した第1
及び第2の反射パターンから得られる撮像データを高さ
データに変換するとともに得られた高さデータに基づい
て被検出物体の表面形状を一括して検出する演算装置と
を備え、被検出物体の外周を取り囲むように第1及び第
2の光源と第1及び第2のスクリーンと第1及び第2の
撮像装置とを配置し、被検出物体の表面の全周を一括し
て検出するので、被検出物体を回転することなく所定の
検出エリア(または全周)が同時に撮像することが可能
となり、被検出物体の全周を容易に検出することができ
るという効果がある。
【図1】実施形態1の装置の斜視図である。
【図2】同上の他の角度から見た斜視図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】実施形態2の装置の斜視図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】同上の他の装置構成を示す斜視図である。
【図8】実施形態3の装置の斜視図である。
【図9】実施形態4の装置の斜視図である。
【図10】実施形態5の装置の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図11】同上を説明する説明図である。
【図12】実施形態6の装置の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図13】同上を説明する説明図である。
【図14】実施形態7の装置の斜視図である。
【図15】同上の動作を説明する説明図である。
【図16】同上を説明する説明図である。
【図17】実施形態8の装置の斜視図である。
【図18】同上の装置の要部を示す側面図である。
【図19】実施形態9の装置の概略平面図である。
【図20】同上を説明する説明図である。
【図21】実施形態10の装置の概略平面図である。
【図22】同上の動作を説明するタイムチャートであ
る。
る。
【図23】実施形態11の装置の概略平面図である。
【図24】同上の動作を説明するタイムチャートであ
る。
る。
【図25】本発明に用いる三角測量の原理説明図であ
る。
る。
【図26】従来例の装置構成図である。
1 被検出物体 10 光源 11 スクリーン 12 撮像装置 13 演算装置 P1 〜P5 スリット光 R1 〜R5 反射パターン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−274249(JP,A) 特開 昭60−200141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30
Claims (14)
- 【請求項1】 スリット状の光ビームから成るスリット
光を投射して、その反射光を投射軸とは異なる方向から
撮像し、三角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出す
る物体表面の形状検出方法において、複数のスリット光
を光切断線として投射する光源と、被検出物体の表面で
全反射した正反射光を反射パターンとして投影させるス
クリーンと、スクリーンに投影された反射パターンを撮
像する撮像装置と、撮像した反射パターンから得られる
撮像データを高さデータに変換する演算装置とを具備
し、光源から投射された複数のスリット光を、被検出物
体の軸線方向から所定の角度だけ傾斜させるとともに軸
線とスリット光とが略直交するような方向から投射し、
被検出物体の表面で全反射した正反射光を、その光路上
に配置したスクリーンに反射パターンとして投影させ、
スクリーン越しに配置した撮像装置によりスクリーンに
投影された反射パターンを撮像し、この反射パターンの
変化から被検出物体の表面形状を一括して検出すること
を特徴とする物体表面の形状検出方法。 - 【請求項2】 スリット状の光ビームから成るスリット
光を投射して、その反射光を投射軸とは異なる方向から
撮像し、三角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出す
る物体表面の形状検出方法において、複数のスリット光
を光切断線として投射する光源と、被検出物体の表面で
全反射した正反射光を反射パターンとして投影させるス
クリーンと、スクリーンに投影された反射パターンを撮
像する撮像装置と、撮像した反射パターンから得られる
撮像データを高さデータに変換する演算装置とを具備
し、光源から投射された複数のスリット光を、被検出物
体の軸線方向と略直交させるとともに軸線とスリット光
とが略平行となるような方向から投射し、被検出物体の
表面で全反射した正反射光を、その光路上に配置したス
クリーンに反射パターンとして投影させ、スクリーン越
しに配置した撮像装置によりスクリーンに投影された反
射パターンを撮像し、この反射パターンの変化から被検
出物体の表面形状を一括して検出することを特徴とする
物体表面の形状検出方法。 - 【請求項3】 スクリーンの形状を略平坦な形状とした
ことを特徴とする請求項1又は2記載の物体表面の形状
検出方法。 - 【請求項4】 スクリーンの形状を少なくとも曲面を有
する形状としたことを特徴とする請求項1又は2記載の
物体表面の形状検出方法。 - 【請求項5】 被検出物体の軸線方向に略平行となるよ
うにスクリーンを配置したことを特徴とする請求項1又
は2記載の物体表面の形状検出方法。 - 【請求項6】 被検出物体の軸線方向に対して所定の角
度だけ傾斜させてスクリーンを配置したことを特徴とす
る請求項1又は2記載の物体表面の形状検出方法。 - 【請求項7】 被検出物体の軸線方向に対して略直交す
るようにスクリーンを配置したことを特徴とする請求項
1又は2記載の物体表面の形状検出方法。 - 【請求項8】 斜めに研磨した複数枚の板状の光偏向部
材を重ね合わせ、これらの光偏向部材に入射されるスリ
ット状の光ビームを各光偏向部材で光分岐させて複数の
スリット光を得ることを特徴とする請求項1又は2記載
の物体表面の形状検出方法。 - 【請求項9】 波長選択性を有する複数枚の板状の光偏
向部材を斜めに研磨して重ね合わせ、これらの光偏向部
材に入射される複数の波長を有する光ビームを各光偏向
部材で波長毎に分離させて複数のスリット光を得ること
を特徴とする請求項1又は2記載の物体表面の形状検出
方法。 - 【請求項10】光ビームを投射して、その反射光を投射
軸とは異なる方向から撮像し、三角測量を用いて物体表
面の傷や形状を検出する方法において、被検出物体から
の反射光を撮像する撮像装置と、複数のスリット光を光
切断線として投光する光源と、被検出物体表面で全反射
した正反射光を反射パターンとして投影させるスクリー
ンと、撮像データを高さデータに変換する演算装置とを
具備し、光源から投射せられたスリット状の光ビーム
は、被検出物体の軸線に対して所定の角度傾斜させ、か
つ当該被検出物体底面に対して所定の角度傾斜させた方
向から投射し、被検出物体表面で全反射した正反射光
を、その光路上に配置したスクリーンに反射パターンと
して投影させ、スクリーン越しに配置した撮像装置によ
り当該反射パターンを撮像し、当該反射パターンの変化
から被検出物体の表面形状を一括して検出することを特
徴とする物体表面の形状検出方法。 - 【請求項11】移動する被検出物体が投、受光部間を通
過することにより被検出物体を検出する光電センサの投
光方向が、被検出物体底面上に投影した形で光源の投射
方向と平行となるように設定し、該光電センサの検出信
号をトリガとして移動中の被検出物体の位置を同定して
撮像を行うことを特徴とする請求項10記載の物体表面
の形状検出方法。 - 【請求項12】撮像装置に対して光源は単一であって、
撮像開始から終了までの時間内に、スリット光のピッチ
間隔に相当する分だけ被検出物体が移動する時間間隔で
光源を間欠して照射させ撮像を行なうことを特徴とする
請求項10記載の物体表面の形状検出方法。 - 【請求項13】光電センサのトリガ信号をずらすことに
よって、撮像装置の撮像開始タイミングをずらし、被検
出物体表面で全反射した正反射光を反射パターンとして
投影させるスクリーンを共用することを特徴とする請求
項10記載の物体表面の形状検出方法。 - 【請求項14】 スリット状の光ビームから成るスリッ
ト光を投射して、その反射光を投射軸とは異なる方向か
ら撮像し、三角測量を用いて物体表面の傷や形状を検出
する物体表面の形状検出装置において、光切断線たる複
数のスリット光を被検出物体の軸線方向から所定の角度
だけ傾斜させるとともに軸線とスリット光とが略直交す
るような方向から投射する第1の光源と、被検出物体の
表面で全反射した第1の光源による各スリット光の正反
射光の光路上に配置されて各正反射光を反射パターンと
して投影させる第1のスクリーンと、第1のスクリーン
越しに配置されて第1のスクリーンに投影された反射パ
ターンを撮像する第1の撮像装置と、光切断線たる複数
のスリット光を被検出物体の軸線方向と略直交するとと
もに軸線とスリット光とが略平行となるような方向から
投射する第2の光源と、被検出物体の表面で全反射した
第2の光源による各スリット光の正反射光の光路上に配
置されて各正反射光を反射パターンとして投影させる第
2のスクリーンと、第2のスクリーン越しに配置されて
第2のスクリーンに投影された反射パターンを撮像する
第2の撮像装置と、撮像した第1及び第2の反射パター
ンから得られる撮像データを高さデータに変換するとと
もに得られた高さデータに基づいて被検出物体の表面形
状を一括して検出する演算装置とを備え、被検出物体の
外周を取り囲むように第1及び第2の光源と第1及び第
2のスクリーンと第1及び第2の撮像装置とを配置し、
被検出物体の表面の全周を一括して検出することを特徴
とする物体表面の形状検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8235580A JP3007849B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-09-05 | 物体表面の形状検出方法及び形状検出装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-161714 | 1996-06-21 | ||
JP16171496 | 1996-06-21 | ||
JP8235580A JP3007849B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-09-05 | 物体表面の形状検出方法及び形状検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1068612A JPH1068612A (ja) | 1998-03-10 |
JP3007849B2 true JP3007849B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=26487746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8235580A Expired - Fee Related JP3007849B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-09-05 | 物体表面の形状検出方法及び形状検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007849B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5255564B2 (ja) * | 2006-08-30 | 2013-08-07 | ユーエスエヌアール・コッカムス・キャンカー・カンパニー | チャージャ用スキャナシステム |
DE102008053876A1 (de) * | 2008-10-30 | 2010-05-06 | Khs Ag | Flaschennaht- und Embossingausrichtung |
DE102010032166B4 (de) | 2010-07-23 | 2016-03-10 | Khs Gmbh | Erfassungssystem und Inspektionsverfahren zur Flaschennaht- und Embossingausrichtung |
JP2013181784A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 物品検査装置と物品検査方法 |
JP5364861B1 (ja) * | 2013-04-26 | 2013-12-11 | 株式会社住田光学ガラス | 三次元情報測定装置および三次元情報測定方法 |
CN112840206B (zh) * | 2018-09-06 | 2024-07-05 | 日立安斯泰莫株式会社 | 表面测量方法、零件的制造方法、零件的检查方法以及零件的测量装置 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP8235580A patent/JP3007849B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1068612A (ja) | 1998-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3430780B2 (ja) | 物体表面の形状検出方法 | |
EP1049925B1 (en) | Optical inspection method and apparatus | |
JPH0820371B2 (ja) | 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 | |
JP2015040835A (ja) | 透明板状体の欠点検査装置及び欠点検査方法 | |
JPH0333645A (ja) | 表面状態検査装置、露光装置、及び表面状態検査方法 | |
JPH11271038A (ja) | 塗装欠陥検査装置 | |
JP3007849B2 (ja) | 物体表面の形状検出方法及び形状検出装置 | |
JP2010014505A (ja) | 三次元形状測定装置及び三次元形状測定方法 | |
JPS61223605A (ja) | 表面形状検査方法 | |
JP2002214157A (ja) | 板状体の傷検出方法及び装置 | |
JP3822567B2 (ja) | 移動するストリップの自動表面検査装置 | |
JP2000161937A (ja) | 円柱状物体の表面検査装置 | |
JP3212023B2 (ja) | 波形付長尺フレキシブル管の寸法計測装置及び製造システム | |
JP3340879B2 (ja) | 表面欠陥検出方法および装置 | |
JPH10197455A (ja) | 表面欠陥検査装置 | |
JP2002350360A (ja) | 凹凸パターン検知装置、凹凸パターン検知処理装置、凹凸パターン検査装置及び検査装置 | |
JP3144632B2 (ja) | 欠陥検出方法 | |
JPS5940242A (ja) | 瓶類のスカツフ検査装置 | |
JPH07104289B2 (ja) | びん口検査装置 | |
JPS6375545A (ja) | 外観検査装置 | |
JP2886700B2 (ja) | 焦点位置検出方法とその装置、並びにパターン検査装置、撮像方法とその装置 | |
JPS61230005A (ja) | シ−ト状物体の継目検査法 | |
JPH04340449A (ja) | 表面検査装置 | |
JPH0142371B2 (ja) | ||
JP2006189390A (ja) | 光学式変位測定方法および装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991116 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |