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JP3004096B2 - 重力誘発剪断力によりパラ−アラミドのパルプを製造する方法 - Google Patents

重力誘発剪断力によりパラ−アラミドのパルプを製造する方法

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JP3004096B2
JP3004096B2 JP3224867A JP22486791A JP3004096B2 JP 3004096 B2 JP3004096 B2 JP 3004096B2 JP 3224867 A JP3224867 A JP 3224867A JP 22486791 A JP22486791 A JP 22486791A JP 3004096 B2 JP3004096 B2 JP 3004096B2
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pulp
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ジヨン・デイビツド・ハーツラー
ロバード・アンソニー・マリン
リチヤード・デイ・ミユールス
Original Assignee
イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/38Formation of filaments, threads, or the like during polymerisation
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/40Formation of filaments, threads, or the like by applying a shearing force to a dispersion or solution of filament formable polymers, e.g. by stirring
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/60Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、重力誘発剪断力によりパラ−ア
ラミドのパルプを製造する方法およびそれから作られた
パルプに関する。
【0002】パラ−アラミドのパルプ、例えば、イー・
アイ・デュポン社により商標ケブラー(Kevla
R)で販売されているポリ(p−フェニレンテレフタ
ルアミド)のパルプに対する要求は絶えず増加してい
る。その高い温度安定性、強さおよび耐摩耗性のため
に、パラ−アラミドのパルプはブレーキのライニングお
よびガスケットにおいてアスベスト代わりに使用が増大
しつつある。パラ−アラミドのパルプは、高い強さおよ
び温度安定性を必要とする応用のために、新しく開発さ
れた紙、ラミネートおよび複合体において使用される;
そしてパラ−アラミドのパルプは、複合体のエラストマ
ーの構造体、例えば、タイヤおよびホースなどにおける
強化材として用途を見いだした。
【0003】米国特許第4,876,040号、1989
年10月24日発行、パーク(Park)らの出願、
は、プレポリマーのドープを凝固液体の中に、ドープと
凝固液体の間の剪断条件下に押出すことによって、芳香
族ポリアミドのパルプ様の短い繊維を製造する方法を開
示している。
【0004】米国特許第4,511,623号、1985
年4月16日発行、ヨーン(Yoon)らの出願、は、
5.0dl/gより大きい固有粘度を有するポリマーと
の触媒を使用する高い速度の高い剪断の反応により、パ
ルプ様パラ−アラミドの繊維を製造する方法を開示して
いる。
【0005】ほとんどのパラ−アラミドのパルプは、パ
ラ−アラミドのポリマーの配向された連続の繊維を、乾
燥−噴射湿式紡糸法、例えば、米国特許第3,767,7
56号に開示されている方法に従い、紡糸し、次いで繊
維を機械的にパルプに転化することによって製造され
る。パラ−アラミドの繊維の紡糸は、広範な複雑な方法
である。米国特許出願第07/358,811号、19
89年6月5日提出、ブリエレ(Brierre)ら、
は、パラ−アラミドの重合する異方性溶液を押出し、押
出した溶液をインキュベーションしてパラ−アラミドの
分子量を溶液をゲル化するために十分にし、ゲルを切断
し、そしてゲルからパルプを単離することによって、パ
ラ−アラミドのパルプを製造する方法を開示している。
その方法における押出は、パルプを得るために必要なパ
ラ−アラミドポリマーの分子の配向を達成するために必
要である。押出すべき溶液は活性的に重合するので、ダ
イと溶液との間の界面でよどんだポリマーでダイが汚れ
る傾向がある。
【0006】本発明は、重力によりパラ−アラミドのパ
ルプを製造する方法を提供する。パラ−アラミドのパル
プは、重合するパラ−アラミドの溶液を形成し、溶液を
流れさせるために適切な水平とある角度および溶液のオ
ーバーフローを防止するために適切な長さを有する傾斜
した支持体上に溶液を注ぎ、溶液がゲル化するまで、溶
液を支持体上に維持し、そしてゲルからパラ−アラミド
のパルプを単離することによって製造される。ゲルを、
必要に応じて、パルプを単離する前に溶液の流れの方向
に関して横方向に選択した間隔で切断することができ
る。
【0007】本発明は、また、水平から傾斜した、連続
的に更新可能な、縦方向の支持表面;支持表面に隣接
し、重合するポリマー溶液を支持表面上に注ぐ手段;支
持表面を動かして、支持表面の新しい部分を注がれたポ
リマー溶液に連続的に提供する手段;ポリマー溶液を支
持表面上に適切な時間の間維持して、ポリマーの重合を
続けさせて、溶液をゲル化する手段、およびゲルを支持
表面から取り出す手段;からなる、ポリマーの配向した
ゲルを製造する装置を提供する。
【0008】また、液体の密度、支持体の傾斜角度、流
れる液体の表面速度、傾斜した支持体の速度(動く場
合)、液体の体積流速、および流れる液体の幅を決定
し;そして次の方程式:
【0009】
【数2】V(s)=Vcon−(dgh2CosB/2m)
および Q=WVconh−(dgWh3CosB/3m) ここで「g」は980cm/sec2の重力定数であ
る、を解くことによって粘度(m)を計算する;からな
る、重力誘発力により、傾斜した支持体を下に流れる溶
液の粘度を決定する方法が提供される。
【0010】本発明の好ましい形態に従い、溶液を傾斜
した支持体上に注ぎ、この傾斜した支持体は水平と約5
〜75°の角度であり、そして水平から上方に動く。角
度および動きは、約1〜35sec-1、好ましくは2〜
10または多分15sec-1程度に高い平均の剪断を提
供するように確立する。本発明のこの形態において、溶
液はそれがゲル化するまで支持体上で維持しそして、好
ましい実施態様において、その上でインキュベーション
する。溶液は、いったんゲル化すると、支持体上で溶液
の流れの方向に関して横方向に切断する。ゲルをパラ−
アラミドの分子量を増加する方法でかつその条件下にイ
ンキュベーションする。
【0011】パラ−アラミドのパルプを横方向に切断し
たゲルから、例えば、液状媒質中で機械的に撹拌するこ
とによって単離する。切断したゲルを、水性アルカリ性
溶液を含有するミルに添加することができる。ミル中
で、ゲルを中和し、凝固し、そして同時に大きさを減少
してパルプのスラリーを製造し、これからパルプは容易
に回収される。他の受け入れられる液状媒質は、水、ア
ミド溶媒、例えば、N−メチルピロリドンなどを包含す
る。
【0012】本発明の方法は、押出しなしで、重合反応
混合物からパルプを直接製造し、そして特別の押出装
置、材料、および方法の必要性を排除する。最も好まし
い実施態様に従い、パラ−アラミドのホモポリマー−ポ
リ(p−フェニレンテレフタルアミド)である。この方
法に必要な唯一の化学物質は、p−フェニレンジアミ
ン、テレフタロイルクロライド、重合する溶媒系、およ
びゲルからパルプを単離するための液体である。本発明
の方法は、商業的規模で連続的なパルプの製造にとくに
よく適する。
【0013】本発明のパラ−アラミドのパルプ生成物
は、スルホン酸基を含有せず、そして約2.0〜約4.5
dl/gの固有粘度を有し、そして約1μ〜約150μ
の幅、約0.1mm〜約35mmの長さ、および約2m2
/gより大きい表面積を有する、パラ−アラミドのパル
プ様の短い、フィブリル化した繊維から本質的に成る。
好ましくは、パルプはポリ(p−フェニレンテレフタル
アミド)(PPD−T)から本質的に成る。
【0014】本発明に関して用語「パラ−アラミド」
は、式
【0015】
【化1】 式中AR1およびAR2は、同一であるか、あるいは異な
ることができ、二価のパラ−配向した芳香族基である、
の反復単位から本質的に成る、パラ−配向した完全に芳
香族のポリカーボンアミドのポリマーおよびコポリマー
を意味することを意図する。パラ−配向したとは、芳香
族基からの鎖を延長する結合が同軸または平行でありか
つ反対方向に向いていること、例えば、置換または非置
換の1,4−フェニレン、4,4’−ビフェニレン、
2,6−ナフタレン、および1,5−ナフタレンを意味
する。連鎖延長部分の一部分であるもの以外の芳香族基
上の置換基は、非反応性であるべきであり、そして本発
明の実施において使用するポリマーの特性に悪影響を及
ぼしてはならない。適当な置換基の例は、クロロ、低級
アルキルおよびメトキシ基である。用語パラ−アラミド
は、また、酸およびアミンの官能基が同一の芳香族種上
に同時に存在するコモノマーの少量を含む、2またはそ
れ以上のパラ−配向したコモノマーのパラ−アラミドの
コポリマー、例えば、反応成分、例えば、4−アミノベ
ンゾイルクロライド塩酸塩、6−アミノ−2−ナフトイ
ルクロライド塩酸塩などから製造したコポリマーを包含
することを意図する。さらに、パラ−アラミドは、パラ
−配向しない芳香族基、m−フェニレンおよび3,4’
−ビフェニレンを含有する成分を少量で含有するコポリ
マーを包含する。
【0016】本発明によるパラ−アラミドのパルプを製
造する方法は、アミド溶媒系中で、一般に化学量論的量
のパラ−配向した芳香族二酸ハライドから本質的に成る
芳香族二酸ハライドおよびパラ−配向した芳香族ジアミ
ンから本質的に成る芳香族ジアミンを接触させることに
よって、上の式Iに従うポリマーまたはコポリマーを製
造することを包含する。句「から本質的に成る」は、こ
こで使用するとき、少量のパラ−配向していない芳香族
ジアミンおよび二酸ハライドおよびパラ−配向した芳香
族アミノ酸ハライドを使用することができ、ただし本発
明の実施のために生ずるポリマーの特性が実質的に変化
しないことを示す。本発明において使用する芳香族ジア
ミンおよび芳香族二酸ハライドおよびパラ−配向した芳
香族アミノ酸ハライドは、生ずるポリマーはパラ−アラ
ミドに典型的な特性を有し、そして本発明の方法におい
て必要な方法で光学的に異方性の溶液を形成し、そして
ポリマーの固有粘度が適当な溶液濃度において約2〜約
3dl/gであるとき、重合する溶液をゲルにさせうよ
うなものでなくてはならない。
【0017】本発明の好ましい形態に従い、芳香族ジア
ミンの少なくとも約80モル%はp−フェニレンジアミ
ンであり、そして芳香族二酸ハライドの少なくとも80
モル%はテレフタロイルハライド、例えば、テレフタロ
イルクロライドである。芳香族ジアミンの残部は、他の
パラ−配向したジアミン、例えば、4,4’−ジアミノ
ビフェニル、2−メチル−p−フェニレンジアミン、2
−クロロ−p−フェニレンジアミン、2,6−ナフタレ
ンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、4,4’−
ジアミノベンズアニリドなどであることができる。この
ようなパラ−配向したジアミンの1または2以上は、p
−フェニレンジアミンと一緒に約20モル%までの量で
使用することができる。芳香族ジアミンの残部は、パラ
−配向していないジアミン、例えば、m−フェニレンジ
アミン、3,3’−ジアミノビフェニル、3,4’−ジ
アミノビフェニル、3,3’−オキシジフェニレンジア
ミン、3,4’−オキシジフェニレンジアミン、3,
3’−スルホニルジフェニレン−ジアミン、3,4’−
スルホニルジフェニレンジアミン、4,4’−オキシジ
フェニレンジジアミン、4,4’−スルホニルジフェニ
レンジジアミンなどを包含するが、典型的にはこのよう
な共反応成分の量を約5モル%に限定することが必要で
ある。
【0018】同様に、二酸ハライドの残部は、パラ−配
向した酸ハライド、例えば、4,4’−ジベンゾイルク
ロライド、2−クロロテレフタロイルクロライド、2,
5−ジクロロテレフタロイルクロライド、2−メチルテ
レフタロイルクロライド、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸クロライド、1,5−ナフタレンジカルボン酸クロ
ライドなどであることができる。このようなパラ−配向
した酸ハライドの1つまたは混合物は、テレフタロイル
クロライドと一緒に約20モル%までの量で使用するこ
とができる。パラ−配向していない他の二酸ハライド、
例えば、イソフタロイルクロライド、3,3’−ジベン
ゾイルクロライド、3,4’−ジベンゾイルクロライ
ド、3,3’−オキシジベンゾイルクロライド、3,
4’−オキシジベンゾイルクロライド、3,3’−スル
ホニルジベンゾイルクロライド、3,4’−スルホニル
ジベンゾイルクロライド、4,4’−スルホニルジベン
ゾイルクロライドなどを約5モル%を大きく越えない量
で使用することができる。
【0019】再び、本発明の好ましい形態で、20モル
%までのパラ−配向した芳香族アミノ酸ハライドを使用
することができる。
【0020】本発明の最も好ましい形態において、p−
フェニレンジアミンをテレフタロイルクロライドと反応
させて、ホモポリマーのポリ(p−フェニレンテレフタ
ルアミド)を生成する。
【0021】芳香族ジアミンおよび芳香族二酸ハライド
を、アミド溶媒系中で、好ましくは、ポリ(p−フェニ
レンテレフタルアミド)の調製について米国特許第4,
308,374号[ボルブラヒト(Vollbrach
t)ら]および米国特許第3,063,966号[クウォ
レック(Kwolek)ら]中に示されている手順に類
似する低い温度の溶液重合手順により反応させる。米国
特許第3,063,966号および米国特許第4,308,
374号の開示をここに引用によって加える。適当なア
ミド溶媒、またはこのような溶媒の混合物は、アルカリ
金属ハライドを含有するN−メチルピロリドン(NM
P)、ジメチルアセトアミド、およびテトラメチル尿素
を包含する。NMPおよび塩化カルシウムはとくに好ま
しく、溶媒中の塩化カルシウムの百分率はNMPに基づ
いて約4〜10%である。
【0022】本発明による液状の活性的に重合する溶液
の確立において、低い温度の溶液重合は、好ましくは、
アルカリ金属ハライドを含有するアミド溶液中のジアミ
ンの冷却した溶液をまず調製することによって達成され
る。この溶液に、二酸ハライドを添加する。二酸ハライ
ドは一度に添加することができるが、それを2段階で添
加することは好ましいことが発見された。第1段階にお
いて、二酸ハライドを0℃〜20℃に冷却したジアミン
溶液に、酸ハライド対ジアミンのモル%が約0.3〜約
0.5となるまで、添加する。次いで、生ずる低分子量
の「プレポリマー」の溶液を冷却して、反応熱を除去す
る。第2段階において、酸ハライドの残部を、必要に応
じて溶液を撹拌および冷却しながら、プレポリマーの溶
液に添加する。連続的方法のために、ミキサー、例え
ば、米国特許第3,849,074号、その開示をここに
引用によって加える、に開示されているミキサーを、酸
ハライドをプレポリマーの溶液の中へ混合するために有
利に使用することができる。第2段階の添加は、適当に
は、すべての表面をぬぐう連続的ミキサー中で実施され
る。この分野において知られているように、反応混合物
は湿気に対して感受性であり、そして湿った空気または
他の水源への暴露を最小することが望ましい。
【0023】本発明のパラ−アラミドの溶液を確立する
とき、反応速度を注意してコントロールすることが望ま
しい。一般に、重合触媒は適切な重合に不必要であり、
そして触媒が反応速度のコントロールをより困難とする
とき、使用すべきではない。それにもかかわらず、反応
速度は十分に高くして、溶液を傾斜した支持体上に注い
だ後合理的な時間内にゲル化し、こうして溶液の重力の
流れにより発生する配向がゲル化前に損失しないように
し、そして溶液はなお支持体上にある間にゲル化するよ
うにする。典型的な反応時間は、すべての反応成分を含
有する完全に混合した液状溶液が「柔らかい」ゲルにゲ
ル化するために、1〜10分程度の時間が要求されるよ
うな時間であることができる。重合の実施にすべての表
面がぬぐわれるミキサーを使用する連続的方法のため
に、ある濃度の反応成分を有する溶液の反応のコントロ
ールは、ミキサー中の保持時間および/または溶液の温
度を調節することによって実施することができる。
【0024】十分な量のジアミンおよび二酸を重合にお
いて使用して、溶液が傾斜した支持体上で異方性である
か、あるいは異方性となり、そして究極的に連続した重
合によりゲルを形成するようなポリマーの濃度を、生ず
る活性的に重合する溶液中で達成する。しかしながら、
溶媒系中の反応成分の溶解の限界は、溶液を傾斜した支
持体上に注ぐ前に、一般に越えるべきではない。例え
ば、PPD−Tの生成に使用するジアミンおよび二酸の
量は、好ましくは、約6.5〜約11重量%のポリマー
濃度を生ずる量である。
【0025】パラ−アラミドのポリマーの固有粘度が約
0.5〜約2.2dl/g、好ましくは約0.7〜約2d
l/gであり、かつ反応がなお続いている間、溶液を傾
斜した支持体上に注いで、ポリマー鎖のドメインが流れ
の方向に配向された異方性の状態を生成する流れを起こ
させる。溶液は注ぎ工程により開始される流れの間およ
び後に重合し続ける;そして溶液を最初に流れさせると
き、ポリマーの固有粘度が適切な範囲内に入るために十
分に早期に注ぎ工程を開始すべきである。
【0026】傾斜した支持体上への溶液の注ぎ工程は、
溶液の流れが、傾斜した支持体の動きを包含する、重力
の剪断力のみのために、ポリマーを配向させるために適
切であるようにする。この工程の少なくとも終わりまで
に、液状溶液は光学的に異方性であり、すなわち、溶液
の顕微鏡的ドメインは方向とともに変化するので、溶液
の顕微鏡的ドメインは複屈折性であり、そして溶液の全
体の試料は平面の偏向した光を脱偏向する。ドメイン内
のポリマー鎖の整列は、溶液の光透過性の原因となる。
活性的に重合する溶液が傾斜した支持体上を流れると
き、溶液中のポリマー鎖は流れの方向に配向するように
なる。
【0027】液状溶液の注ぎはポリマーの配向を生じな
いことを理解すべきである。本発明の目的のために、溶
液を注ぐは、液体をわずかの厚さのみを有する孔の中か
ら外に流れさせるか、あるいは液体を堰の上をまたは他
の拘束なしに容器の中から外に流れさせることを意味す
る。注ぎは配向(orientation)を引き起こ
さない−−配向は傾斜した支持体上の流れによりを引き
起こされる。
【0028】溶液を傾斜した支持体上に注ぐことから生
ずる流れは、支持体が動いているか否かにかかわらず、
溶液の厚さを横切って剪断を生ずる。その次の流れのた
めの溶液中の平均の剪断は、約35sec-1より小さ
く、好ましくは約15sec-1より小さく、そして最も
好ましくは約2〜10sec-1である。このような低い
剪断を発生する流れがパラ−アラミドの分子をパルプの
製造に必要な程度に配向するために有効であるというこ
とは、本発明の驚くべき要素である。重力の流れから単
に生ずる剪断が、繊維質のパルプ生成物を生ずるために
十分な配向を引き起こすことは驚くべきことであった。
本発明の以前において、少なくとも15sec-1の剪断
はパルプの製造に必要であると信じられた。
【0029】本発明の流れは層状の、実質的に単一方向
であり、そして完全にまたは実質的に重力のためであ
る。粘性の溶液を静止した傾斜した支持体上に注ぐこと
は、純粋に重力の流れを開始する。傾斜した支持体が動
いているとき、溶液の流れはなお重力により引き起こさ
れる。傾斜した支持体による動きの極微の寄与を可視化
するために、傾斜ししないコンベヤーを考えることがで
き、そしてコンベヤー上に注がれた溶液は運搬される
が、流れないであろうことを容易に結論することができ
る。溶液の粘性の性質のために、本発明の実施において
重力により引き起こされる流れは層流であり、そして実
質的に単一方向である。
【0030】「平均の剪断速度」は、ここで使用すると
き、平均した剪断速度を呼ぶことを意図する。剪断速度
は液体の速度の勾配として考えることができる;そし
て、傾斜した平面上で重力により誘発された層流につい
て、剪断速度は次の方程式から計算される:
【0031】
【数3】最大剪断速度=dgCosBh/m ここで、 d=液体の密度 g=重力定数(980cm/sec2) B=90°−水平との傾斜角 h=液体の深さ m=液体の粘度 剪断速度は液体の厚さの一次関数であるので、そしてh
が液体の自由表面においてゼロであるとき、剪断速度は
ゼロであるように見えるので、平均の剪断は最大の剪断
速度の1/2であると理解される。平均の剪断は、それ
が報告されているとき、実施例において計算した。
【0032】液体の深さおよび粘度は直接の測定により
決定することが困難である;そして、それらの値は、次
の方程式を解くことによって計算する。
【0033】
【数4】V(s)=Vcon−(dgh2CosB/2m)
および Q=WVconh−(dgWh3CosB/3m) ここで V(s)=流れる液体の表面速度 Vcon=傾斜した支持体の速度 Q=液体の体積流速 W=流れる液体の速度 上に記載した方程式のための基礎は、「輸送の現象(T
ransport Phenomena)」、R.B.
バード(Bird)、W.E.ステワート(Stewa
rt)およびE.N.ライトフット(Lightfoo
t)、第2章、pp.34−43、ジョン・ウィリー・
アンド・サンズ・インコーポレーテッド(John W
iely & Sons,Inc.)、ニューヨーク、
その開示をここに引用によって加える、の中に見いだす
ことができる。
【0034】流れの配向の間に形成される配向した異方
性溶液は、溶液がゲル化するまで重合を続けさせるため
に十分な時間の間、傾斜した支持体上に維持される。傾
斜した支持体上の溶液の維持は、また、ポリマーをイン
キュベーションすることを包含することができる。傾斜
した支持体上の溶液の維持は、溶液が支持体から取り出
すことができる点までゲル化するまでのみ、必要であ
る;しかしながら、ゲルはなお支持体上でインキュベー
ションするか、あるいは支持体から取り出されたのちに
インキュベーションすることができる。「インキュベー
ション(incubation)」は、重合および/ま
たはフィブリルの成長を連続させ、そして配向した異方
性溶液の配向を維持する条件を維持することを意味す
る。インキュベーションの条件は、インキュベーション
は、溶液の配向とともに開始し、そしてパルプをゲルか
ら単離したとき終わる。
【0035】インキュベーションは、異方性溶液中のポ
リマー鎖が配向しそしてゲル化への粘度の増加を通して
配向されたままでいるとき、開始することができる。早
期のインキュベーションの間に、活性的に重合する溶液
の粘度は、溶液中のポリマー鎖の配向が溶液のゲル化前
に感知される得る程度に非配向とならない範囲にある。
インキュベーションの開始のときの溶液粘度は、溶液中
のポリマーの濃度および固有粘度に依存する範囲内で変
化することができる。インキュベーションの開始時の適
当な粘度の範囲は、一般に、ポリ(p−フェニレンテレ
フタルアミド)−NMP−CaCl2溶液の粘度に相当
し、ここでポリマーの濃度は約6.5〜11%であり、
そしてポリマーの固有粘度は約2〜約3dl/gの範囲
である。溶液のすべての成分を一緒にした後および溶液
が流れなくなるように高い溶液粘度を重合反応がつくっ
てしまう前の任意の時間に、重合する溶液を傾斜した支
持体上に注ぐ。本発明の方法において、ポリマー鎖のす
べての配向は傾斜した支持体上の溶液の流れによっての
み達成される。溶液が傾斜した支持体上に注がれるま
で、溶液中のポリマー鎖の配向は存在せず、そして有意
の配向は単に注ぎにより達成されない。
【0036】流れ(配向)の間の溶液の温度をコントロ
ールして、反応速度および溶液粘度を調節することがで
きる。溶液がゲル化するまで、温度は約25℃〜約60
℃であって、高い反応速度を維持することが望ましい。
最も好ましくは、溶液が堅いゲルとなるまで、温度は約
40℃〜約60℃に維持する。40℃以上であると、高
い反応速度は達成されそして、40℃以上であると、ゲ
ル中のよりよいパルプの形成が、また、生ずると信じら
れる。傾斜した支持体として動くコンベヤーを使用する
好ましい実施態様において、溶液が支持体と接触し、そ
して注ぐ点から運搬されるとき、インキュベーションを
支持体上で開始する;そして溶液がゲル化することがで
きるように十分な時間の間、溶液を支持体上に維持す
る。支持体上の時間を減少するために、支持体上の溶液
を加熱して前述の温度範囲に到達させ、こうしてベルト
上のゲル化が典型的には数分以内で起こるように、反応
速度を増加することができる。好ましくは、切断が可能
な程度までのゲル化は、インキュベーションの開始後、
約2〜8分以内で起こさせることができる。
【0037】ゲル化後、ゲルを溶液の流れの方向に関し
て横方向に選択した間隔で切断する。「横方向に」は、
溶液の流れの方向に対して平行ではない任意の切断角度
を意味することを意図する。ゲルの横方向の切断は、パ
ルプ繊維の最大長さをコントロールすることができるよ
うに実施する。さらに、ゲル化したばかりの溶液の横方
向の切断はより均一なパルプ繊維の長さを生ずると信じ
られる。動くコンベヤーを使用する本発明の実施態様に
おいて、横方向の切断は、コンベヤー上で離散した片に
ゲルを切断するか、あるいはゲルがコンベヤーを去った
直後に、均一な切断長さを保証するベルト速度に比例す
る切断ストロークを有するワイヤカッターを使用して、
適当に達成される。ゲル化後すぐにゲルを切断すること
は、動くコンベヤーを使用する連続的方法を促進する。
なぜなら、コンベヤーベルトの長さは、溶液のゲル化時
間を提供するために十分な長さを必要とするだけである
からである。ゲルは5〜35mmの範囲、好ましくは約
25mm以下の間隔で切断する。ゲルはそれが十分に硬
化してゲルがカッターに粘着せず、そして通常の取り扱
いの間に大きく混乱しないとき、切断する。
【0038】インキュベーションは切断後に続けて、重
合を連続してポリマーの固有粘度を増加し、そしてパル
プの長さの成長を促進することができるようにする。連
続するインキュベーションの時間を最小するために、温
度は好ましくは室温以上、好ましくは40〜55℃に維
持する。連続したインキュベーションの期間は、所望の
生成物に依存して変化することができるが、一般に40
〜55℃において約20分より長くあるべきであり、そ
してそれらの温度以上において8時間以上であることが
できる。連続したインキュベーションは、切断と組み合
わせて、パルプ中の繊維の平均長さを増加するので、製
造されたパルプの大きさの分布に影響を与える。
【0039】追加のインキュベーションは、別の方法と
して、切断したゲル片を高温において貯蔵することによ
って実施することができ、そして材料は、例えば、容器
内でまたは遅い動くコンベヤー上で団結して、スペース
の要件を減少することができる。典型的には、硬化した
ゲル片は安定であり、そして水および湿った空気との接
触を防止する以外の特別の保護手段を使用する必要がな
い。
【0040】パルプはインキュベーション後切断したゲ
ルから単離する。単離は、材料の大きさを減少し、例え
ば、ゲルを細断または粉砕し、そして生ずる塊を洗浄す
ることによって達成でる。パルプを分離するゲルは重
合副生物を含有し、それらの1つは酸である。パルプの
単離は、一般に、その酸の中和を包含する。大きさの減
少は、中和の前にあるいは、好ましくは、中和と同時に
実施することができる。大きさの減少および中和は、適
当には、ゲルをアルカリ性溶液をミルまたはグラインダ
ー中で接触させることによって実施する;そしてそれ
は、また、機械的リファイナーを使用することは有用で
あることがある。製造したパルプのスラリーは、好まし
くは段階的に、洗浄して、重合溶媒およびゲルの他の成
分を除去する。溶媒は、再使用のために、中和溶液およ
び洗浄液の両者から回収することができる。パルプのス
ラリーは、例えば、真空濾過により、脱水し、そして必
要に応じて、例えば、空気循環炉内で乾燥する。必要に
応じて、パルプは、乾燥パルプの重量に基づいて少なく
とも30%の水を含有する、湿潤した、つぶれてない、
「決して乾燥しない」形態で供給することができる。
【0041】ここで、図面を参照すると、図1は不動の
傾斜した支持体上で実施することができる、本発明の方
法を例示する。重合するポリマー溶液10を、容器11
内でまたは他の所で形成し、次いで容器11に移す。容
器11はポリマー溶液源を提供することを意図し、この
ポリマー溶液源は実際の容器からであるか、あるいは直
接重合反応器からであることができる。溶液10を傾斜
した支持体12上に注ぎ、そして溶液10がゲル化する
まで支持体を流下させる。溶液10がゲル化した後、そ
れを流れの方向に対して横方向に切断し、そしてインキ
ュベーションする。
【0042】図2は、傾斜した支持体として、連続的に
更新可能な、動く、コンベヤーを使用する、本発明の方
法の実施態様を示す。図2において、溶液10は容器1
1からコンベヤー14の動くベルト13上に注ぐ。溶液
10は、必要に応じて、連続的にまたは非連続的に注ぐ
ことができる。コンベヤー14はローラー15および1
6を含み、それらの少なくとも1つは動くベルトのため
に駆動される。ベルト13は水平と角度17に設定され
る。角度17は約5〜75°であることができる。ベル
ト13は平または凹形であるか、あるいは溶液を含有す
るように壁をもつトラフであることができる。図4は、
溶液10の含有を促進するために、わずかに凹形を有す
るように作られたベルト13の断面を示す。図5は、溶
液10横方向の含有を促進するためのトラフを形成す
る、平行の縦方向の壁32を有するように作られたベル
ト13の断面を示す。角度17の下限は、溶液の実質的
に単一方向の流れを可能とする任意の角度である。5°
より小さい角度はこの方法の目的を達成するために適切
な流れを引き起こさず、そして75°より大きい角度は
方法のコントロールの問題を生ずる。ベルト13が平な
表面を有するように作られているとき、角度17の下限
は約15°であるように思われる。
【0043】操作において、ベルト13は上方に動き、
溶液10の粘度は溶液中の反応成分の連続的な重合によ
り増加する;そしてベルト13に沿ったある点におい
て、溶液10はゲル化し、そしてポリマー鎖の配向はゲ
ル化した物質中で凍結する。ゲル化した溶液10はコン
ベヤー14の上部に向かって、ローラー16の回りを進
行しそして、ドクターブレード18において、ベルト1
3から分離される。溶液10をゲル化するための追加の
長さおよび時間が要求される場合、ドクターブレード1
8はベルト13の下側をさらに動くすることができる。
ゲル化した溶液10は支持表面に隣接して位置する切断
手段19により流れの方向に対して横方向に切断され、
そして切断された片20は容器21内に集められる。切
断手段19は、一般に、本発明の目的に使用することが
できる任意の切断手段を表すことを意図する。このよう
な切断手段は、緊張した針金、ギロチン、ブレード、は
さみなどであることができる。
【0044】切断した片20をインキュベーションし、
そして本発明のパルプを、前述したように、それらを細
断または精製することによって単離する。コンベヤー1
4の長さは、ゲルが切断前にベルト13上でインキュベ
ーションすることができるように調節することができ
る。
【0045】また、溶液10をベルト13上にコンベヤ
ーの上部において、ローラー16の付近で、注ぎ、そし
てベルト13が、上方に代わりに、下方に動くようにロ
ーラーを駆動することができる;そして、溶液がコンベ
ヤーの終わりに到達したとき、注ぎを停止するか、ある
いは反対方向に走行しているといき、コンベヤーの上部
においてベルトから取り出すのと同一の方法で、コンベ
ヤーの底においてベルトからゲル化した溶液を取り出す
ことができるように注ぎをコントロールすることができ
る。
【0046】図3は、コンベヤー22を傾斜した支持体
の区画23および水平の区画24に分割した、本発明の
実施態様を示し、両者の区画はローラー25、26、2
7および28により形成され、それらの少なくとも1つ
は駆動されている。溶液10は容器11から傾斜した支
持体の区画23上に注ぎ、そして溶液を、ローラー16
において、区画の前の任意の時間にあるいはその終わり
のわずか後にゲル化する。切断手段29を使用して、作
動したインキュベーションヒーター30の前後において
水平の区画24上でゲル化した溶液を切断し、ここでイ
ンキュベーションヒーター30は必要に応じて使用して
適当なインキュベーション条件を保証する。ヒーター3
0を何らかの特定の理由で望むか、あるいは必要とする
場合、それは図3の装置において傾斜した支持体の区画
23上の溶液10より上に配置するか、あるいは図1ま
たは図2の装置の傾斜した支持体の区画より上に配置す
ることができる。ゲル化した溶液10の切断した片31
をコンベヤー22からローラー27において取り出し、
そしてパルプの単離のために容器21中に集める。ま
た、コンベヤーを炉または加熱したブランケットの囲い
の中に、不活性ガスの追加の利益を使用するか、あるい
は使用しないで、配置して、ゲル化した溶液を高温に維
持することができる。
【0047】本発明の方法により製造されたパルプは、
少なくとも2dl/gの固有粘度を有する、パラ−アラ
ミド、好ましくはポリ(p−フェニレンテレフタルアミ
ド)の短いフィブリル化した繊維から本質的に成る。こ
の方法は硫酸溶液からの紡糸を包含しないので、パラ−
アラミドはスルホン酸を含有しない。この方法において
製造したパルプ様繊維の幅は、1ミクロンより小から約
150ミクロンの範囲である。この方法において製造さ
れたパルプ様繊維の長さは約0.1mm〜約35mmの
範囲であることができるが、横方向に切断したゲルの間
隔を決して越えないであろう。パルプは、また、波形の
関節がある構造を有する。ガス吸着法により測定したこ
の生成物の表面積は約2m2/gより大きく、これに対
して等しい量の非パルプ化紡糸繊維の表面積は0.1m2
/gより小さく、高いレベルのフィブリル化を示す。
【0048】パルプは乾燥パルプの重量に基づいて約3
0%の水以下に乾燥されない(「決して乾燥しない」)
が、パルプ繊維は紡糸した繊維から製造したパルプにお
いて得られない、つぶれていない構造を有する。
【0049】本発明のパルプ生成物は、普通の用途、例
えば、摩擦製品およびガスケットに使用するとき、本発
明のパルプ中のポリマーの固有粘度は紡糸された繊維か
ら製造されたパルプ中のそれより低いことがあってさ
え、従来の技術、すなわち、紡糸された繊維の切断およ
び精錬により作られたパルプと実質的に同等の性能を提
供することができる。
【0050】次の実施例によって、次の試験方法を使用
して、本発明をさらに説明する。
【0051】試験方法 固有粘度 固有粘度(IV)は、次の方程式により定義される:
【0052】
【数5】IV=ln(ηrel)/c ここでcはポリマー溶液の濃度(100mlの溶媒中の
0.5gのポリマー)であり、そしてηrel(相対粘度)
は毛管粘度計中で25℃において測定したポリマー溶液
および溶媒の流れ時間の間の比である。ここで報告しか
つ特定する固有粘度の値は、濃硫酸(96%のH2
4)を使用して決定する。
【0053】表面積 表面積は、BET窒素吸収法により、スローレン(St
rohlen)表面積メーター、スタンダード・インス
ツルメンテイション・インコーポレーテッド(Stan
dard Instrumentation,In
c.)、ウェストバージニア州チャールストン、を使用
して決定する。パルプの洗浄した試料を風袋を測った試
料のフラスコ中で乾燥し、重量し、そして装置上に配置
する。吸着は、試料と参照フラスコとの間の圧力差(マ
ノメーターの読み)により測定し、そして比表面積はマ
ノメーターの読み、気圧測定の圧力および試料の重量か
ら計算する。
【0054】長さおよび幅の測定 乾燥しそしてゆるくしたパルプの約5mgを細片にし、
そして広げる。繊維の長さおよび幅は、精密ミリメート
ルのレチクルをもつ10〜70倍の顕微鏡を使用して測
定する。
【0055】懸濁液の深さ 0.5gの乾燥したパルプを150mlの水と一緒に1
リットルのブレンダージャーの中に入れる。このブレン
ダーは約13,500rpmで2分間作動させる。ブレ
ンダーの内容物を250mlのガラスのフラスコに移
す;そして、残留すパルプ繊維をさらに数ミルの水でブ
レンダージャーからすすぎ出す。約2分後、パルプの懸
濁した層の沈降高さをミリメートルで測定して、懸濁の
深さを得る。
【0056】ガラスのフラスコは約63mmの内径を有
し、そしてビーカーの水柱の高さは約50mmである。
【0057】懸濁の深さは、本発明のパルプ生成物につ
いてのフィブリル化の程度および長さ対幅の比(L/
W)の測度であると信じられる。本発明の目的に対し
て、20mmより大きい懸濁の深さを示すパルプは受け
入れると考えられた。
【0058】好ましい実施態様の説明 ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)溶液の調製 次の実施例において、本発明の方法に従いパルプを作っ
た。この方法はパラ−アラミドのポリマーの活性的に重
合するの使用を必要とし、このポリマーは適切な固有粘
度を有し、そしてこの溶液は非常に低い平均の剪断にお
いて層状流れの条件下に異方性である。この溶液は、次
のようにして、バッチまたは連続的基準で作る(部は重
量部である)。
【0059】無水のN−メチルピロリドン(513部)
中の塩化カルシウム(42部)の溶液を、撹拌および約
90℃にすることによって調製する。乾燥窒素パージ中
で約25℃に溶液を冷却した後、29.3部のp−フェ
ニレンジアミンを混合しながら添加し、そして生ずる溶
液を約10℃に冷却する。無水のテレフタロイルクロラ
イド(TCL)の最初の部分(19.25部)を撹拌し
ながら添加する。TCLの最初の部分の溶解後、この溶
液を−5〜30℃の温度に冷却し、そしてTCLの残り
の部分(35.75部)を溶解するまで激しく混合しな
がら添加する。激しい混合は生ずる重合の間に続ける。
【0060】なお重合する混合物中のポリマーの固有粘
度が約0.5dl/g以上であるとき、この溶液を傾斜
した支持体上に注いでこの方法を開始する。
【0061】上の手順は、ポリマーの濃度が10重量%
である溶液の調製である。異なる濃度の溶液を望む場
合、溶媒の量をそれに応じて調節することができる;そ
して溶液の特性を前述のものから変化させることができ
る。
【0062】
【実施例】実施例1 この実施例において、パルプは、本発明の方法により、
調節可能な水平との角度を有する傾斜した支持体を使用
して作った。前述の活性的に重合する溶液を支持体上に
注ぎ、その間支持体を種々の角度に設定した。支持体は
ステンレス鋼から作られた平板であり、そして図1に示
すものに類似する。
【0063】溶液の一部分をミキサーから傾斜した支持
体の上部の容器中に直接移しそして、下表に示す時間の
間保持して、ある程度に連続的に重合した。示した時間
の連続的重合後、溶液を支持体上に注ぎ、そして溶液が
ゲル化し、そして溶液がもはや流れなくなるように粘度
が高くなるまで、溶液を支持体上に流した。ゲル化溶液
を流れの方向に対して横方向に約1.27cm(1/2
インチ)の間隔で切断した。切断したゲルの片を炉内に
配置し、ここで片は約45℃に約60分間加熱した。
【0064】許容されうるパルプを切断したゲルから、
ゲルをワーリングブレンダーのカップ内で水の中に浸漬
し、そしてブレンダーを高い速度で数分間作動すること
によって、試験した時間および傾斜角度(下表の項目1
〜6)のすべてについて単離した。生ずるパルプを濾過
し、水の中に浸漬し、そして短時間ブレンダー内でさら
に4回撹拌し、次いで乾燥した。固有粘度を乾燥したパ
ルプ生成物について決定した。
【0065】
【表1】 項目 固体 時間(秒) 角度(°) 流れの距離(cm) 固有粘度 (dl/g) 1 10.7 16 60 96 -- 2 〃 23 60 81 2.9 3 〃 40 60 53 3.2 4 〃 16 75 >107 2.8 5 〃 23 75 -- 2.9 6 9.2 20 45 -- --実施例2 この実施例において、パルプは、本発明の方法により、
図2に示すものに類似するコンベヤーの形態の傾斜した
支持体を使用して作った。コンベヤーの表面は、フルオ
ロポリマーから作って、ゲル化した溶液の取り出しを促
進した;そしてコンベヤーは約1.5mの長さであり、
そして種々の水平との角度に設定した。
【0066】PPD−T溶液は、前述したようである
が、ポリマー濃度は9.6%であり、コンベヤーの底上
に約16.4g/秒の速度で注いだ。コンベヤーを種々
の速度で動くようにセットしたが、溶液を注ぐときコン
ベヤーの下端から溶液が流れ出るのを防止するために常
に十分な速さであった。注いだ溶液がコンベヤーの上部
に到達したとき、注ぎを停止し、そしてコンベヤーを停
止した。溶液はそれがゲル化し、そしてもはや流れなく
なるように粘度が高くなるまで、コンベヤーを下に走行
し戻した。コンベヤーの停止後ほぼ2分に、ゲルを溶液
の流れに対して横方向に約1〜2cmの間隔で切断し、
そして切断したゲルをコンベヤーから炉に移し、ここで
それを約45℃に約60分間加熱した。
【0067】許容されうるパルプ(下表の項目1〜6)
をゲルから上の実施例1に記載するのと同一の技術によ
り単離した。
【0068】
【表2】 項目 角度(°) 出口の コンベヤーの 固有粘度 懸濁の深さ 粘度* 速度(cm/秒) (dl/g) (mm) 1 45 1.34 16.3 3.28 51 2 45 1.34 37.6 -- 24 3 45 1.17 18.8 2.64 23 4 45 1.17 37.6 2.89 40 5 45 1.19 16.3 3.05 26 6 30 1.19 27.4 2.86 26 7 30 1.17 9.1 2.98 43 8 30 1.17 37.6 2.63 39 *「出口の粘度」は、コンベヤーベルト上に注ぐときの
ポリマーの固有粘度である。
【0069】実施例3 この実施例において、パルプは、本発明の方法により、
コンベヤーの形態の傾斜した支持体を使用して作った。
コンベヤーの表面は、フルオロポリマーから作って、ゲ
ル化した溶液の取り出しを促進した;そしてコンベヤー
は約1.5mの長さであり、そして水平と約45°の角
度に設定した。
【0070】PPD−T溶液は、前述したようである
が、ポリマー濃度は9.4%であり、コンベヤーの底上
に約16.1g/秒の速度で注いだ。溶液中のポリマー
は約1.1dl/gの固有粘度であった。コンベヤーは
16.5m/秒の速度で動くようにセットし、この速度
は溶液を注ぐときコンベヤーの下端から溶液が流れ出る
のを防止するためにちょうど十分な速さであった。注い
だ溶液がコンベヤーの上部に到達したとき、注ぎを停止
し、そしてコンベヤーを停止した。溶液はそれがゲル化
し、そしてもはや流れなくなるように粘度が高くなるま
で、コンベヤーを下に走行し戻した。コンベヤーの停止
後ほぼ2分に、ゲルを溶液の流れに対して横方向に約1
〜2cmの間隔で切断し、そして切断したゲルをコンベ
ヤーから炉に移し、ここでそれを約45℃に約60分間
加熱した。
【0071】パルプは上の実施例1に記載するのと同一
の技術によりゲルから単離した。パルプは、それぞれ、
0.74mmおよび0.32mmの重量平均および算術平
均を示し、そして7m2/gの表面積を有した。パルプ
の長さはカジャアニ(Kajaani)FS−100
[バルメット・オートメーション・カンパニー(Val
met Automation Company)、フ
ィンランド、により販売されている]と表示されるカジ
ャアニ粒子大きさ分布テスターを使用して決定し、そし
て表面積はストーレイン表面積メーター(Strole
in Surface Area Meter)を使用
して1点BET窒素吸着として決定した。
【0072】実施例4 この実施例において、また、パルプは、本発明の方法に
より、コンベヤーの形態の傾斜した支持体を使用して作
った。コンベヤーの表面は、フルオロポリマーから作っ
て、ゲル化した溶液の取り出しを促進した;そしてコン
ベヤーは約1.5mの長さであり、そして水平と約30
°の角度に設定した。
【0073】PPD−T溶液は、前述したようである
が、ポリマー濃度は9.6%であり、コンベヤーの底上
に約16g/秒の速度で注いだ。溶液中のポリマーは約
1.15dl/gの固有粘度であった。コンベヤーは9.
1m/秒の速度で動くようにセットした。注いだ溶液が
コンベヤーの下部に到達したとき、注ぎを停止し、そし
てコンベヤーを停止した。溶液はそれがゲル化し、そし
てもはや流れなくなるように粘度が高くなるまで、コン
ベヤーを下に走行し戻した。ゲルを溶液の流れに対して
横方向に約1cmの間隔で切断し、そして切断したゲル
をコンベヤーから炉に移し、ここでそれを約45℃に約
60分間加熱した。
【0074】パルプは上の実施例1に記載するのと同一
の技術によりゲルから単離した。パルプは2.81dl
/gの固有粘度を有し、そして23mmの懸濁の深さを
示した。
【0075】実施例5 この実施例において、パルプは、本発明の方法により、
傾斜した支持体としてより長いコンベヤーを使用して作
った。コンベヤーは約6mの長さであり、そして水平と
約45°の角度に設定した。
【0076】PPD−T溶液は、前述したようである
が、ポリマー濃度は8.1%であり、コンベヤーの底上
に約18.7g/秒の速度で注いだ。溶液中のポリマー
は約1.56dl/gの固有粘度を有した。コンベヤー
は17.8m/秒の速度で動くようにセットした。注い
だ溶液がコンベヤーの上部に到達したとき、注ぎを停止
し、そしてコンベヤーを停止した。溶液はそれがゲル化
し、そしてもはや流れなくなるように粘度が高くなるま
で、コンベヤーを下に走行し戻した。ゲルを溶液の流れ
に対して横方向に約1.1cmの間隔で切断し、そして
切断したゲルをコンベヤーから炉に移し、ここでそれを
約45℃に約60分間加熱した。
【0077】パルプは上の実施例1に記載するのと同一
の技術によりゲルから単離した。パルプは2.81dl
/gの固有粘度を有し、それぞれ、0.74mmおよび
0.32mmの重量平均および算術平均を示し、そして
5.9m2/gの表面積および682mlのカナディアン
・スタンダード・フリーネス(Candian Sta
ndard Freeness)を有した。カナディア
ン・スタンダード・フリーネスは、TAPPI規格T2
27m−58に従い決定した。
【0078】実施例6 この実施例において、パルプは、本発明の方法により、
傾斜した支持体としてその上に構成された浅いトラフを
有するコンベヤーを使用して作った。トラフの表面はフ
ルオロカーボンから作って、ゲル化した溶液の取り出し
を促進した。トラフは約2.5cmの幅であり、そして
種々の水平との角度にセットした。
【0079】PPD−T溶液は、前述したようである
が、ポリマー濃度は8.2%であり、コンベヤーの底上
に約17.8g/秒の速度で注いだ。溶液中のポリマー
は約1.2dl/gの固有粘度を有した。コンベヤーは
種々の速度で動くようにセットした。それらの速度でコ
ンベヤーからの流れ出しは存在しなかった。注いだ溶液
がコンベヤーの上部に到達したとき、注ぎを停止し、そ
してコンベヤーを停止した。溶液はそれがゲル化し、そ
してもはや流れなくなるように粘度が高くなるまで、コ
ンベヤーを下に走行し戻した。次いで、コンベヤーを再
び始動させ、そしてゲルのストリップをコンベヤーから
取り出し、そして溶液の流れに対して横方向に約1cm
の間隔で切断し、そして切断したゲルを炉に移し、ここ
でそれを約45℃に約60分間加熱した。
【0080】許容されうるパルプ(下表の項目1〜7)
をゲルから上の実施例1に記載するのと同一の技術によ
り単離した。
【0081】
【表3】 項目 角度(°) コンベヤーの 平均の剪断 懸濁の深さ 速度(cm/秒) (sec-1) (mm) 1 34 13.7 11 50 2 34 17.3 6 45 3 20 12.7 9 44 4 20 15.2 5 50 5 10 8.6 5 46 6 10 10.7 3 39 7 34 12.2 - 49* *この項目はコンベヤー上のトラフなしで実施した。
【0082】上に記載した方程式を使用して平均の剪断
速度を計算する目的で、この溶液の密度を1.05g/
ccとし、そして流れる液体の表面速度は液体の表面上
に浮く粒子が傾斜した支持体との接触後約15cmを移
動する時間を測定することによって決定した。
【0083】実施例7 この実施例において、パルプは、本発明の方法により、
傾斜した支持体としてその上に構成された浅いトラフを
有するコンベヤーを使用して作った。トラフの表面はフ
ルオロカーボンから作って、ゲル化した溶液の取り出し
を促進した。トラフは約2.5cmの幅であり、そして
水平と10°角度にセットした。
【0084】PPD−T溶液は、前述したようである
が、ポリマー濃度は8.35%であり、コンベヤーの底
のトラフの中に約18.1g/秒の速度で注いだ。溶液
中のポリマーは約1.2〜1.4dl/gの固有粘度を有
した。コンベヤーは5.6〜12.2cm/秒の速度で動
くようにセットした。それらの速度でコンベヤーからの
流れ出しは存在しなかった。注いだ溶液がコンベヤーの
上部に到達したとき、注ぎを停止し、そしてコンベヤー
を停止した。溶液はそれがゲル化し、そしてもはや流れ
なくなるように粘度が高くなるまで、コンベヤーを下に
走行し戻した。次いで、コンベヤーを再び始動させ、そ
してゲルのストリップを約1〜1.5mの長さでコンベ
ヤーから取り出た。ストリップを溶液の流れに対して横
方向に約1cmの間隔で切断し、そして切断したゲルを
炉に移し、ここでそれを約45℃に約60分間加熱し
た。
【0085】パルプは上の実施例1に記載するのと同一
の技術によりゲルから単離した。パルプは2.71〜3.
26dl/gの固有粘度を有し、7m2/gの表面積、
および750mlのカナディアン・スタンダード・フリ
ーネスを有した。
【0086】実施例8 この実施例において、パルプは、本発明の方法により、
実施例7の装置を使用して作ったが、ただしコンベヤー
を加熱ブランケットで覆って、コンベヤーをその6.1
mの長さに沿って40〜70℃の温度に維持した。
【0087】PPD−T溶液は、前述したようである
が、ポリマー濃度は8.5%であり、コンベヤーの底の
トラフの中に約17.8g/秒の速度で注いだ。コンベ
ヤーは8.3m/秒の速度で動くようにセットし、この
速度は溶液を注ぐときコンベヤーの下端から溶液が流れ
出るのを防止するためにちょうど十分な速さであった。
注いだ溶液がコンベヤーの上部に到達したとき、注ぎを
停止し、そして溶液がゲル化するために必要な時間の間
コンベヤーを停止した。次いで、コンベヤーを再び始動
させ、そしてゲルのストリップを約1〜1.5mの長さ
でコンベヤーから取り出た。ストリップを溶液の流れに
対して横方向に約1cmの間隔で切断し、そして切断し
たゲルを炉に移し、ここでそれを約45℃に約60分間
加熱した。パルプをゲルから完全なハンマーのスタック
を装備したハンマーミルを使用して単離した。
【0088】パルプは3.3dl/gの固有粘度を有
し、3.4m2/gの表面積、および750mmのカナデ
ィアン・スタンダード・フリーネスを有した。
【0089】この実施例のパルプ生成物は、実験室のリ
ファイナーで精錬して、パルプの物理学的性質をさらに
変更した。リファイナーは30cmの直径をもつスプラ
ウト−バウエル(Sprout−Bauer)により作
られたディスクリファイナーであった。プレートのパタ
ーンは、#18034と表示されていた。
【0090】6リットルの水中の200gのパルプの懸
濁液をスクリューフィーダー中に注ぎ、このフィーダー
はプレートの間のギャップが0.64mmである180
0rpmのディスク速度で作動するリファイナーに供給
した。懸濁液をバケツで集め、そしてリファイナーに再
び通過させた。プレートの間のギャップを0.38mm
に減少し、そして懸濁液をリファイナーにさらに15回
通過させた。次いで、ギャップを0.25mmに減少
し、そして懸濁液をリファイナーにさらに20回通過さ
せた。
【0091】生ずるパルプの表面積は9.4m2/gであ
り、そしてカナディアン・スタンダード・フリーネスは
498mlであった。
【0092】実施例9 この実施例において、上の実施例8の傾斜した支持体を
使用し、ポリマー濃度、コンベヤーの速度およびインキ
ュベーション時間を変化させて、1系列の実験を実施し
た。溶液の密度は1.05g/ccであり、そして溶液
を下表において項目1〜3について18.9g/秒、項
目4および5について22.3g/秒、そして項目6に
ついて25.6g/秒の速度で注いだ。
【0093】パルプは上の実施例1に記載するのと同一
の技術によりゲルから単離した。
【0094】
【表4】 項目 溶液 固有粘度 コンベヤー インキュベ 懸濁の深さ 平均の剪断 (%) (dl/g) の速度 ーション時間 (mm) (sec-1) 溶液 パルプ (cm/秒) (時間) 1 8 1.68 3.18 7.7-8.1 6 53 3 2 8 1.58 3.55 8.6 6 40 4 3 8 1.75 3.96 7.4 6 57 -- 4 6.8 1.48 3.75 6.6 8 35 2 5 6.8 1.62 3.09 7.1 8 46 2 6* 5.9 1.62 3.94 8.1 8 15 3 *この項目は、溶液の濃度が適切に異方性系を得るため
に要求されるものより低いので、本発明の実施例ではな
い。
【0095】実施例10 この実施例において、実施例7のそれに類似する装置を
使用して本発明の方法により1系列のパルプ作ったが、
ただしコンベヤーは角度が10°で長さが12.8mで
あり、そしてその6.1mの長さに沿って加熱ブランケ
ットで覆って、コンベヤーを40〜50℃の温度に維持
した。
【0096】PPD−T溶液は、前述したようである
が、この実施例の表に示すポリマー濃度にあり、コンベ
ヤーの底のトラフの中に約14.1〜120.2g/秒の
速度で注いだ。コンベヤーはコンベヤーの下端の流れ出
しを防止するために適切な種々の速度で動くようにセッ
トしそして、しかも、コンベヤーの上部に溶液が到達す
る前に、溶液がゲル化するようにした。コンベヤーの上
部において、回転するワイヤカッターでゲルを溶液の流
れに対して横方向に約2cmの間隔で切断した。切断し
たゲルを炉に移し、ここでそれを約46〜51℃に約8
時間加熱した。パルプは上の実施例1に記載するのと同
一の技術によりゲルから単離した。パルプは表に示す固
有粘度および懸濁の深さを示した。溶液の密度は1.0
5g/ccであり、そして溶液を下表において項目1に
ついて14.1g/秒、項目2および3について15.8
g/秒、項目4および5について17.6g/秒、そし
て項目6について20.2g/秒の速度で注いだ。
【0097】
【表5】 項目 溶液(%) 固有粘度(dl/g) コンベヤーの 懸濁の深さ 平均の剪断 溶液 パルプ 速度(cm/秒) (mm) (sec-1) 1 10.7 1.46 4.0 5.3 50 2 2 9.6 1.29 2.9 6.7 58 3 3 9.6 1.47 3.4 7.6 54 3 4 8.6 1.34 3.2 8.4 53 4 5 8.6 1.53 3.5 7.9 53 4 6 7.5 1.51 3.1 8.1 56 -実施例11 この実施例において、実施例10の装置を使用して本発
明の方法により1系列のパルプ作った。
【0098】10.7%のポリマー濃度のPPD−T溶
液を、コンベヤーの底に約35.4g/秒の速度で注い
だ。コンベヤーはコンベヤーの下端の流れ出しを防止す
るために適切な種々の速度で動くようにセットしそし
て、しかも、コンベヤーの上部に溶液が到達する前に、
溶液がゲル化するようにした。コンベヤーの上部におい
て、回転するワイヤカッターでゲルを溶液の流れに対し
て横方向に約2.5cmの間隔で切断した。切断したゲ
ルを炉に移し、ここでそれを約49℃に約8時間加熱し
た。パルプは上の実施例1に記載するのと同一の技術に
よりゲルから単離した。パルプは表に示す固有粘度およ
び懸濁の深さを示した。
【0099】
【表6】 項目 固有粘度(dl/g) コンベヤーの速度 懸濁の深さ 平均の剪断 溶液 パルプ (cm/秒) (mm) (sec-1) 1 1.12 3.7 12.2 44 4 2 1.07 3.9 12.8 50 4 3 0.89 -- 11.9 52 4 この溶液の密度は1.05g/ccであり、そして表
面の速度は6.1cm/秒であると決定された。
【0100】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0101】1、工程: a)重合するパラ−アラミドの溶液を形成し、 b)前記溶液を流れさせるために適切な水平とある角度
を有する傾斜した支持体上に前記溶液を注ぎ、 c)前記溶液がゲル化するまで、前記溶液を前記支持体
上に維持し、そして d)前記ゲルからパラ−アラミドのパルプを単離する、 からなるパラ−アラミドのパルプを製造する方法。
【0102】2、傾斜した支持体は動いている、上記第
1項記載の方法。
【0103】3、傾斜した支持体は上方に動いている、
上記第2項記載の方法。
【0104】4、前記溶液の流れは完全に重力のためで
ある、上記第1項記載の方法。
【0105】5、工程c)からのゲル化した溶液を、選
択した間隔で、前記溶液の流れに関して横方向に切断す
る、上記第1項記載の方法。
【0106】6、傾斜した支持体は動くコンベヤーであ
る、上記第2項記載の方法。
【0107】7、動くコンベヤーはトラフである、上記
第6項記載の方法。
【0108】8、動くコンベヤーは凹形である、上記第
6項記載の方法。
【0109】9、前記溶液の流れは、前記溶液が2〜1
5sec-1の平均の剪断にかけられるようなものであ
る、上記第6項記載の方法。
【0110】10、前記溶液の流れは、前記溶液が1〜
35sec-1の平均の剪断にかけられるようなものであ
る、上記第1項記載の方法。
【0111】11、前記支持体のための傾斜角度は水平
と5〜75°である、上記第1項記載の方法。
【0112】12、パラ−アラミドはポリ(p−フェニ
レンテレフタルアミド)である、上記第1項記載の方
法。
【0113】13、ポリ(p−フェニレンテレフタルア
ミド)は、前記溶液が傾斜した支持体上に注がれると
き、前記溶液中で0.5〜2.2dl/gの固有粘度を有
する、上記第12項記載の方法。
【0114】14、ポリ(p−フェニレンテレフタルア
ミド)は、前記溶液が傾斜した支持体上に注がれると
き、前記溶液中で0.7〜2.0dl/gの固有粘度を有
する、上記第12項記載の方法。
【0115】15、ゲルを切断する前に前記支持体上に
ある間インキュベーションする、上記第5項記載の方
法。
【0116】16、ゲルを切断した後インキュベーショ
ンする、上記第5項記載の方法。
【0117】17、前記重合する溶液を流れさせ、その
間前記溶液の温度を約15℃〜約60℃の間に維持す
る、上記第1項記載の方法。
【0118】18、前記インキュベーションは約25℃
〜約60℃の間の温度において実施する、上記第15項
記載の方法。
【0119】19、前記インキュベーションは約25℃
〜約60℃の間の温度において実施する、上記第16項
記載の方法。
【0120】20、工程: a)実質的に化学量論的量のパラ−配向した芳香族二酸
ハライドから本質的に成る芳香族二酸ハライドおよびパ
ラ−配向した芳香族ジアミンから本質的に成る芳香族ジ
アミンを、実質的に無水のアミド溶媒系中で撹拌しなが
ら、接触させることによって、パラ−アラミドのポリマ
ー鎖を含有する液状の活性的に重合する溶液を形成し、 b)パラ−アラミドの固有粘度が約0.5〜約2.2dl
/gであるとき、前記液状溶液を流れさせるために適切
な水平とある角度を有する傾斜した支持体上に前記溶液
を注ぎ、 c)前記溶液がゲルとなるために少なくとも十分な期間
の間、前記溶液を前記支持体上に維持し、 d)前記溶液の流れに関して横方向に選択した間隔で前
記ゲルを切断し、そして e)前記ゲルからパラ−アラミドのパルプを単離する、 からなるパラ−アラミドのパルプを製造する方法。
【0121】21、ゲルを切断する前に前記支持体上に
ある間インキュベーションする、上記第20項記載の方
法。
【0122】22、ゲルを切断した後インキュベーショ
ンする、上記第20項記載の方法。 23、前記溶媒系はN−メチルピロリドンおよび塩化カ
ルシウムからなる、上記第20項記載の方法。
【0123】24、パラ−アラミドはポリ(p−フェニ
レンテレフタルアミド)である、上記第20項記載の方
法。
【0124】25、工程: a)実質的に化学量論的量のパラ−配向した芳香族二酸
ハライドから本質的に成る芳香族二酸ハライドおよびパ
ラ−配向した芳香族ジアミンから本質的に成る芳香族ジ
アミンを、実質的に無水のアミド溶媒系中で撹拌しなが
ら、接触させることによって、パラ−アラミドのポリマ
ー鎖を含有する液状の活性的に重合する溶液を形成し、 b)パラ−アラミドの固有粘度が約0.5〜約2.2dl
/gであるとき、前記液状溶液を流れさせるために適切
な水平とある角度を有する傾斜した支持体上に前記溶液
を注ぎ、これはポリマー鎖のドメインを含有する光学的
に異方性の液状溶液を生成し、その中でパラ−アラミド
のポリマー鎖は流れの方向に実質的に配向しており、 c)前記溶液がゲルとなるために少なくとも十分な期間
の間、前記溶液を前記支持体上に維持し、 d)前記溶液の流れに関して横方向に選択した間隔で前
記ゲルを切断し、そして e)前記ゲルからパラ−アラミドのパルプを単離する、
からなるパラ−アラミドのパルプを製造する方法。
【0125】26、ゲルを切断する前に前記支持体上に
ある間インキュベーションする、上記第25項記載の方
法。
【0126】27、ゲルを切断した後インキュベーショ
ンする、上記第25項記載の方法。 28、前記溶媒系はN−メチルピロリドンおよび塩化カ
ルシウムからなる、上記第25項記載の方法。
【0127】29、パラ−アラミドはポリ(p−フェニ
レンテレフタルアミド)である、上記第25項記載の方
法。
【0128】30、構成要素: a)水平から傾斜した、連続的に更新可能な、縦方向の
支持表面、 b)前記支持表面に隣接し、重合するポリマー溶液を支
持表面上に注ぐ手段、 c)前記支持表面を動かして、前記支持表面の新しい部
分を注がれたポリマー溶液に連続的に提供する手段、 d)前記ポリマー溶液を前記支持表面上に適切な時間の
間維持して、前記ポリマーの重合を続けさせて、前記溶
液をゲル化する手段、および e)前記ゲルを前記支持表面から取り出す手段、からな
る、重合するポリマー溶液中に溶解したポリマーを重力
誘発剪断力により配向する装置。
【0129】31、前記支持表面は、注がれたポリマー
を横方向に含有するトラフを形成する、平行の縦方向の
壁を含む、上記第30項記載の装置。
【0130】32、連続的に更新可能な支持表面は動く
コンベヤーである、上記第30項記載の装置。
【0131】33、さらに、前記支持表面に隣接して位
置し、前記ゲルを切断する手段からなる、上記第30項
記載の方法。
【0132】34、工程: a)次の値: i)液体の密度(d) ii)支持体の傾斜角度(B) iii)流れる液体の表面速度(V(s)) iv)傾斜した支持体の速度(Vcon) v)液体の体積流速(Q) vi)流れる液体の幅(W) を決定し、そして b)次の方程式:
【0133】
【数6】V(s)=Vcon−(dgh2CosB/2m)
および Q=WVconh−(dgWh3CosB/3m) ここで「g」は980cm/sec2の重力定数であ
り、そして「h」は液体の深さである、を解くことによ
って粘度(m)を計算する、からなる、重力誘発力によ
り、傾斜した支持体を下に流れる溶液の粘度を決定する
方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】不動の傾斜した支持体上で実施することができ
る本発明の方法を例示する。
【図2】傾斜した支持体として、連続的に更新可能な、
動いているコンベヤーを使用する本発明の実施態様を示
す。
【図3】コンベヤーが傾斜した支持体と水平の区画に分
割されている、本発明の実施態様を示す。
【図4】ベルトの断面を示す。
【図5】ベルトの断面を示す。
【符号の説明】
10 重合するパラ−アラミドの溶液 11 容器 12 傾斜した支持体 13 動くベルト 14 コンベヤー 15 ローラー 16 ローラー 17 角度 18 ドクタブレード 19 切断手段 20 切断された片 21 容器 22 コンベヤー 23 傾斜した支持体の区画 24 水平の区画 25 ローラー 26 ローラー 27 ローラー 28 ローラー 30 インキュベーションヒーター 31 切断した片 32 壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨン・デイビツド・ハーツラー アメリカ合衆国バージニア州23112ミド ロシアン・フオーチユンズリツジロード 3222 (72)発明者 ロバード・アンソニー・マリン アメリカ合衆国デラウエア州19707ホツ ケシン・メリデンドライブ124 (72)発明者 リチヤード・デイ・ミユールス アメリカ合衆国デラウエア州19803ウイ ルミントン・ハルステツドロード706 (56)参考文献 特開 平2−242912(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 6/60 D01D 5/00 - 5/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)重合するパラ−アラミドの溶液を形成
    し、 b)水平と5〜75度の角度を有し且つ該溶液の流れに
    よる重力の剪断力によって該溶液中のポリマー鎖の配向
    を生じさせるに適切な傾斜した支持体上に該溶液を注
    ぎ、 c)該溶液がゲル化するまで、該溶液を該支持体上に維
    持し、そして d)該ゲルからパラ−アラミドパルプを単離する、 ことを特徴とするパラ−アラミドパルプの製造方法。
  2. 【請求項2】a)実質的に化学量論的量のパラ−配向し
    た芳香族二酸ハライドから本質的に成る芳香族二酸ハラ
    イドおよびパラ−配向した芳香族ジアミンから本質的に
    成る芳香族ジアミンを、実質的に無水のアミド溶媒系中
    で撹拌しながら、接触させることによって、パラ−アラ
    ミドのポリマー鎖を含有する液状の活性的に重合する溶
    液を形成し、 b)パラ−アラミドの固有粘度が約0.5〜約2.2d
    l/gであるとき、水平と5〜75度の角度を有し且つ
    該溶液の流れによる重力の剪断力によって該溶液中のポ
    リマー鎖の配向を生じさせるに適切な傾斜した支持体
    上に該溶液を注ぎ、 c)該溶液がゲルとなるために少なくとも十分な期間の
    間、該溶液を該支持体上に維持し、 d)該溶液の流れに関して横方向に選択された間隔で該
    ゲルを切断し、そして e)該ゲルからパラ−アラミドパルプを単離する、 ことを特徴とするパラ−アラミドパルプの製造方法。
  3. 【請求項3】a)実質的に化学量論的量のパラ−配向し
    た芳香族二酸ハライドから本質的に成る芳香族二酸ハラ
    イドおよびパラ−配向した芳香族ジアミンから本質的に
    成る芳香族ジアミンを、実質的に無水のアミド溶媒系中
    で撹拌しながら、接触させることによって、パラ−アラ
    ミドのポリマー鎖を含有する液状の活性的に重合する溶
    液を形成し、 b)パラ−アラミドの固有粘度が約0.5〜約2.2d
    l/gであるとき、水平と5〜75度の角度を有し且つ
    該溶液の流れによる重力の剪断力によって該溶液中のポ
    リマー鎖の配向を生じさせるに適切な傾斜した支持体
    上に該溶液を注ぎ、その際該溶液はポリマー鎖のドメイ
    ンを含有する光学的に異方性の液状溶液を生成し、その
    中でパラ−アラミドのポリマー鎖は流れの方向に実質的
    に配向し、 c)該溶液がゲルとなるために少なくとも十分な期間の
    間、該溶液を該支持体上に維持し、 d)該溶液の流れに関して横方向に選択された間隔で該
    ゲルを切断し、そして e)該ゲルからパラ−アラミドパルプを単離する、 ことを特徴とするパラ−アラミドパルプの製造方法。
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