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JP3003567B2 - 温度検出装置 - Google Patents

温度検出装置

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Publication number
JP3003567B2
JP3003567B2 JP8000571A JP57196A JP3003567B2 JP 3003567 B2 JP3003567 B2 JP 3003567B2 JP 8000571 A JP8000571 A JP 8000571A JP 57196 A JP57196 A JP 57196A JP 3003567 B2 JP3003567 B2 JP 3003567B2
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JP
Japan
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temperature detecting
metal
metal cap
detecting device
alloy
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JP8000571A
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JPH09189618A (ja
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暢晴 香月
孝 玉井
剛 田中
克憲 松原
博紀 森分
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各所の温度検出を
行うために用いられる温度検出装置に関するもので、特
に1000℃までの耐熱、及び、高熱応答性が要求され
る自動車の排気ガスの浄化システム、つまり触媒コンバ
ータ内部の温度検出に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の排気ガス浄化装置、つま
り触媒コンバータ内部の温度検出に用いられる温度検出
装置は、従来からの1000℃までの耐熱性、および、
900℃と常温間の熱サイクルに対する耐久性に加え、
その浄化システムの早期動作確認の必要性から熱応答性
能の向上が望まれている。
【0003】以下に従来の温度検出装置について説明す
る。図5は従来の温度検出装置の半断面図である。図5
において、3は二本の金属線であり、その二本の金属線
3の両端を除く全体の周囲に金属管5を配置し、この金
属線3と金属管5の間をMgOからなる絶縁体4で充填
して二芯管を構成している。この二芯管を構成する金属
線3の一端の各々に温度検出素子2を接続し、この温度
検出素子2を収納するように一端が閉成された筒状のキ
ャップ11を二芯管の端部に装着した構成となってい
た。ここで、前記金属キャップ11はSUS310Sの
ようなステンレス材が用いられており、かつ、その厚さ
も0.5mm以上の構成であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、金属キャップの厚さが0.5mm以上と
厚く、著しく熱応答性能にかけるものであった。また、
一般的にこの種の用途に用いられる温度検出装置に対し
ては、常温と900℃を交互に負荷される熱サイクルに
対する耐久性が1000サイクル程度必要とされる。こ
こで、高応答性能を確保するためにSUS310S材か
らなる金属キャップ11の厚さを0.3mm以下にし、か
つ、前記条件の熱サイクル負荷した場合、著しい酸化作
用と、熱による膨脹収縮作用のために、金属キャップ1
1の表面の酸化膜層が脱落し、500サイクル程度で亀
裂が発生し、金属キャップ11の内部の気密が確保でき
ず、抵抗特性が著しく変化するという問題点を有してい
た。
【0005】本発明は、高熱応答特性を確保しつつ、か
つ、熱サイクルに対する耐久性を有する温度検出装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の温度検出装置は、金属キャップの材質をニッ
ケルクロム合金材とし、かつ、この金属キャップの厚さ
を0.2〜0.3mmとした構成を有している。
【0007】この構成によって、金属キャップを薄肉に
しても熱サイクルに対して十分耐えうることとなり、高
熱応答特性を有し、かつ、熱サイクルに対する耐久性を
確保することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
二本の金属線の両端を除く全体の周囲に金属管を配置
し、この金属線と金属管の間をMgO粉体で充填した構
成からなる二芯管と、この二芯管を構成する金属線の一
端の夫々に接続された2本の管状の電極を有する温度検
出素子と、この温度検出素子を収納するように上記二芯
管の端部に装着した一端が閉成された筒状の金属キャッ
プを備え、前記金属キャップはCr含有合金からなり、
その厚さが0.2〜0.3mmである温度検出装置であ
り、高い熱応答性を確保しつつ、熱サイクルに対する耐
久性を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、金属キ
ャップがNCH1またはNCF601である温度検出装
置であり、請求項3記載の発明は金属キャップがCr含
有量を19wt%以上、30wt%以下とするNi−C
r合金からなる温度検出装置であり、高い熱応答特性を
確保しつつ、熱サイクルに対する耐久性を確保すること
ができるという作用を有する。
【0010】以下、本発明の一実施形態について、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に
おける温度検出装置の半断面図、図2は同装置の要部拡
大断面図、図3、図4は同装置に用いた温度検出素子の
上面図と正面図を各々示したものである。図1におい
て、1は厚さが0.2〜0.3mmJIS C2502に
規格されたNCH1からなる金属キャップで、その先端
側は閉成され、後端側は開口されている。この金属キャ
ップ1の先端内部には図2に示すごとく、温度検出素子
2が収納されている。この温度検出素子2は図3、図4
に示すごとく、2本の管状の白金パイプ2aの電極とA
23、Cr23、Fe23成分からなる円柱状のNT
Cサーミスタ2bから構成されている。温度検出素子2
の2本の管状の白金パイプ2aの電極の内部にはSUS
310Sからなる直径0.3mmの金属線3が貫通して図
2に示すごとく白金パイプ2aの端部で溶接され、電気
的に接続されている。また、この2本の金属線3の両末
端を除く全体は図1に示すごとくMgOからなる絶縁体
4で固定され、さらにその周囲をSUS310Sからな
る金属管5で覆われて二芯管を構成している。次に、前
述の金属キャップ1の開口部はこの金属管5の端部に約
3mm挿入され、その金属キャップ1の周囲を開口端部よ
り約3mm円周形状にかしめることで仮固定し、さらに、
金属キャップ1の開口端部より1.5mm程度の位置にレ
ーザー溶接6により円周上に加工を施し、金属キャップ
1の内部の気密性を確保している。
【0011】また、二芯管の金属線3の他端の各々には
リード線7を電気的に接続し電気信号を外部に取り出せ
るような構成とし、各々のリード線7は二つの貫通孔を
有する円柱状のシリコンからなるゴム材8に貫通させら
れている。さらに、このゴム材8はパイプ状の金属ケー
ス9内に挿入され、この金属ケース9の一端の外周を内
部方向に塑性変形させることにより内部のゴム材8と密
着させ、温度検出装置内の気密性を確保している。又、
金属ケース9の他端は二芯管の金属管5の外周部に配置
され、レーザー溶接10により固定されて密封されてい
る。
【0012】ここで、前記金属キャップ1の材質は、高
応答性能を満足するために0.2〜0.3mmまで薄肉化
しているが、このような薄肉であっても1000℃の耐
熱性および900℃の熱サイクルに対する耐久性を確保
することができる。他にNi−Cr合金やFe−Ni−
Cr系組成の合金としてJIS G 4901に規格さ
れるNCF601が使用可能である。このような材質は
大気中で酸化させると、その表面にCr23を主とする
酸化膜を生成し、この酸化膜が耐熱性を高め、薄肉に際
しても1000℃の高温中や900℃熱サイクルの環境
下に対しても使用することが可能となるわけである。N
i−Cr系組成の合金およびFe−Ni−Cr系組成
(NCF系組成)の合金において、Crの含有量が19
wt%以上であれば、その生成される酸化膜の成分はC
23が主となるが、19wt%未満であるとNiO−
Cr23およびNiO−Cr23−Fe23の混在とな
り、薄肉化に対する耐熱性および耐熱サイクル性が低下
し、性能を確保できない。また、Ni−Cr系組成の合
金において、Cr含有量が30wt%以上になると耐酸
性化は優れるが、高温下において機械的強度が弱くな
り、更に実用化されているのは30wt%までが一般的
である。
【0013】本実施形態による温度検出装置の熱応答特
性と従来の温度検出装置の特性を(表1)に示してい
る。
【0014】
【表1】
【0015】(表1)より、本実施形態の場合、金属キ
ャップ1の厚さを0.3mm以下にすることで12秒以下
の熱応答性能を確保することができる。12秒以下の熱
応答性能であれば排気ガス浄化システムに対する用途に
対して十分適応できる。また、従来例では18〜19秒
程度と本実施形態に対し大幅に低いものであった。
【0016】次に、金属キャップ1の厚さを0.2mmと
した場合の本実施形態による温度検出装置の熱サイクル
試験結果と従来の温度検出装置で金属キャップ1の厚さ
0.3mmとした場合の熱サイクル試験結果を(表2)に
示している。
【0017】
【表2】
【0018】(表2)より、本実施形態の場合、熱サイ
クル試験を行っても1000サイクルまで金属キャップ
1の外観、温度検出素子の特性に異常無いことが確認さ
れた。しかしながら、(表2)の条件による従来例の場
合、500サイクルで金属キャップに亀裂が発生し、温
度検知素子の特性も異常を示した。従って、(表1)、
(表2)から従来例における金属キャップの材質では熱
応答特性の高速化は不可能ということが言える。
【0019】また、同時にNi−Cr合金のCr含有量
を19wt%未満とした場合も検討したが、1000サ
イクルの熱サイクルに対する耐久性を確保することはで
きなかった。これは、Ni−Cr系の合金ではCrの含
有量の違いにより酸化によって表面に生成される酸化膜
層の成分が変わり、この酸化膜の成分の違いによって耐
熱性が変化することが原因と考えられる。詳細に述べる
と、Crの含有量19wt%を境にそれ以上であると生
成される酸化膜層の成分のほとんどがCr23になるの
に対し、それ以下であるとNiOとCr23の混在とな
る。一般的にNi−Cr系の材質の耐熱性はCr23
存在によって高められることがわかっており、このこと
がCr含有量19wt%未満とした場合で熱サイクルに
対する耐久性を確保することはできなかった原因と考え
られる。
【0020】なお、本実施形態でNi−Cr合金を検討
したが、この合金にAl,Y23,Ti等の添加材を加
え強度を向上させた材質を用いても本目的を達成できる
ことは言うまでもないことである。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の温度検出装置は、
金属キャップの材質をCr含有合金とし、かつ、金属キ
ャップの厚さを0.2〜0.3mmとしたものであり、こ
れにより、熱応答性能の高速化、熱サイクルに対する耐
久性を同時に確保することができる優れた温度検出装置
を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における温度検出装置の半
断面図
【図2】同装置の要部の拡大断面図
【図3】同装置における温度検出素子の上面図
【図4】同正面図
【図5】従来の温度検出装置の半断面図
【符号の説明】 1 金属キャップ 2 温度検出素子 3 金属線 4 絶縁体 5 金属管
フロントページの続き (72)発明者 松原 克憲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 森分 博紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−189617(JP,A) 実開 昭57−86436(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本の金属線の両端を除く全体の周囲に
    金属管を配置し、この金属線と金属管の間をMgO粉体
    で充填した構成からなる二芯管と、この二芯管を構成す
    る金属線の一端の各々に接続された2本の管状の電極を
    有する温度検出素子と、この温度検出素子を収納するよ
    うに上記二芯管の端部に装着された一端が閉成された筒
    状の金属キャップを備え、前記金属キャップはCr含有
    合金からなり、その厚さが0.2〜0.3mmであること
    を特徴とする温度検出装置。
  2. 【請求項2】 金属キャップがNCH1またはNCF6
    01である請求項1記載の温度検出装置。
  3. 【請求項3】 金属キャップがNi−Cr合金であり、
    このNi−Cr合金のCr含有量が19wt%以上、3
    0wt%以下の範囲である請求項1記載の温度検出装
    置。
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