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JP2995986B2 - パケット通信システム - Google Patents

パケット通信システム

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JP2995986B2
JP2995986B2 JP3651792A JP3651792A JP2995986B2 JP 2995986 B2 JP2995986 B2 JP 2995986B2 JP 3651792 A JP3651792 A JP 3651792A JP 3651792 A JP3651792 A JP 3651792A JP 2995986 B2 JP2995986 B2 JP 2995986B2
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康隆 佐々木
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパケット通信システムに
関し、特に1つの通信チャネルを3つ以上の各端局が共
有してデータ通信を行なうスロッテッド・アロハ方式の
パケット通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】多数の端局が1つの通信チャネルを共用
してデータ通信する手段としては、データの伝送形態に
着目した場合、パケット通信と非パケット通信が考えら
れる。
【0003】パケット通信では、送出するデータに、宛
先,データの属性,データ長,シリアルナンバー等の制
御情報を付加し、一まとまりのバースト状のデータとし
て送信する。また、各端局は、任意の時間、あるいは同
期化されたシステムクロックを最少単位としたタイムス
ロット上にデータを送出することができる。この場合、
通信要求があったときのみ通信チャネルにアクセスす
る。
【0004】一方、非パケット通信では、有限個の通信
チャネルを有し、端局の通信要求時にのみシステム側の
制御によって空きチャネルが割り当てられる。従って、
端局の通信要求が受け入れられた時点から端局による通
信切断要求が出されるまで、その通信チャネルを端局は
占有する。
【0005】また、パケット通信方式を用いた無線シス
テムとしては、衛星通信への適用例が多く、最初に実用
化されたのは米国ハワイ大学のアロハシステムと呼ばれ
るコンピュータネットワークである。パケット通信に使
用されるアクセスプロトコルについては、過去15年の
間によく研究されて多くの方式が提案されている。基本
的にはアロハ方式とCSMA( Carrier Sen
se Multiple Access)方式に分類で
きる。以下、本実施例において適用したスロッテッド・
アロハ方式について説明する。
【0006】スロッテッド・アロハ方式では、各端局
が、予め区切られた時間間隔の最初にのみパケットを送
出することができる。これにより、複数の端局が同時に
パケットを送出した場合のみパケットの衝突が生じるこ
とになる。従って、全く自由な時にパケットを送出する
ことができるピュア・アロハ方式に比べて、パケットの
平均伝送遅延時間は若干長くなるものの、パケットの衝
突確率が減少し、チャネル容量は2倍に増加する。
【0007】また、各端局が異なった信号強度でパケッ
トを送出する場合、パケットの衝突が生じたときは、信
号強度の強い方のパケットが正しく受信される。この場
合、パケットの衝突によって生じる再送パケットは1つ
だけなので、チャネル容量の増加が期待できる。具体的
には、各端局が送出パケットの信号強度をランダムに選
択する方法や、パケットの重要度に応じて信号強度を変
える方法等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスロテ
ッドアロハ方式によるパケット通信システムでは、以下
に述べる問題点を有している。
【0009】図5は、5つの端局からなる無線ネットワ
ークを示しており、各端局は任意の端局と通信を行うこ
とができるものとする。簡単のために各端局は、一直線
上に等間隔で列んでおり、等しい送信電力で電波を送出
するものとする。
【0010】いま、端局21と端局24とが同時に端局
22に対して各々のデータを送信したとする。端局21
と22との距離を1とすれば、端局24と22との距離
は2である。従って、端局22における受信入力電界
は、端局21からの方が端局24よりも高い。もし各端
局が、振幅一定の変調(例えばFSK変調)により電波
を送出した場合は、端局21,24の両データが衝突し
ているにもかかわらず、端局21のデータが正しく受信
される確率は高い。このような現象はパワーキャプチャ
効果といわれ、多くの研究がなされてきた。
【0011】このパワーキャプチャ効果は、チャネルス
ループットの面では好ましい結果をもたらすが、実際の
システムに適用した場合、各端局の地理的条件により各
端局毎のスループットが均一にならないという問題が生
じる。
【0012】例えば、各端局のアイドル状態(端局が再
送待のパケットをもっていない状態)におけるパケット
生成率(新規パケットのみのトラフィックで再送パケッ
トによるトラフィックを含まない)は、皆同じであり、
且つ各端局間の新規パケット生成率も同じであると仮定
した場合、端局23のスループットが最大であり、両端
の端局21および25のスループットが最少になるとい
う不公平が生じる。
【0013】更にこの現象を説明すると次のようにな
る。各端局が他の端局に対して等しい一定の割合で通信
要求をもっている場合、この通信要求が出された時に、
もし、通信端末装置が未処理の再送待パケットを持って
いれば、この通信要求は拒絶され、持っていなければ即
座に次のタイムスロットを使用して通信チャネル上に送
出される。この時、同時に他の端局がパケットを送出し
ていれば、受信側の端局においてパケットの衝突が起こ
り、受信側端局に一番近い送信側端局のパケットが正し
く受信される。受信側端局はこの一番近い送信側端局に
対して受信応答を返し、これを受け取った送信側端局は
自分のパケットが正しく受け取られた事を認識して、次
の通信要求を待つ状態に戻る。
【0014】一方、他の送信側端局は各自のパケットを
送出後、伝搬遅延とハードウェアの遅延により決定され
る所定の待ち時間が経過した時点で自分のパケット伝送
が失敗したことを知り、再送手順を開始する。この再送
手順には様々な方法が提案されているが、例えば、最も
簡単な方法として、パケットの再送を認知した端局は、
その時から数えて最大Kタイムスロット以内のいずれか
のタイムスロットに確率1/Kで再送パケットを送出す
る。以下自分のパケットが正しく相手側に受信されるま
で再送手順を繰り返す。
【0015】ここで、従来は、各端局に対して同じ値の
最大再送間隔K(タイムスロット)を割り当てていた。
一般にKの値を徐々に大きくしていくと、パケットを送
出してから最終的に正しく受信されるまでに要する時間
(パケット遅延時間)は大きくなり、Kの値が無限大に
おいては理論的に再送を行なわない場合と一致する。
【0016】このような通信手順によりパケット送信の
制御を行なった場合、図5に示した各端局のスループッ
ト、トラフィックおよびパケット遅延時間に関して次の
ことが言える。すなわち、ネットワークの中央に位置し
た端局23は伝送に成功する確率が一番高く、次々と新
しいパケットを送ることができるため、通信チャネルを
有効に使っている時間的割合、つまりスループットが一
番高い。更に、パケットの平均再送回数も一番少ないた
め、1パケットの伝送に要する平均遅延時間も一番少な
い。他方、ネットワークの両端に位置する端局21と2
5は、逆にパケット伝送に成功する確率が最も低く、伝
送に成功するまでに何度もパケットを再送しなけれはな
らないので、スループットは低く、平均パケット遅延時
間は大きくなる。また、中間に位置している端局22と
24は、これらの中間の値をとる。
【0017】このように、従来のパケット通信システム
は、パワーキャプチャ効果によって各端局のスループッ
トおよびパケット伝送遅延が均一にならず、各端局に対
して等しい通信品質を与えることができないという問題
点がある。
【0018】本発明の目的は、各端局に対して等しい通
信品質を与えることができるパケット通信システムを提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のパケット通信シ
ステムは、1つの通信チャネルを3つ以上の端局が共有
してデータ通信を行なうスロッテッド・アロハ方式のパ
ケット通信システムであって、前記各端局は、パケット
信号を送信後、所定時間内に相手端局からの受信応答が
得られない場合、前記各端局毎に予め割り当てられてい
る最大再送間隔K(Kは正の整数)に応じて「1」から
「K」までの一様乱数を発生し、この値によって再送遅
延時間を決定して前記パケット信号を再送する手段を有
し、前記最大再送間隔K、前記各端局間の相対的な位
置関係にもとづいて前記各端局のスループットおよびパ
ケット伝送遅延が等しくなるように前記各端局毎に割り
当てられて構成される。
【0020】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0021】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
であり、互いに同一の構成で双方向の通信が可能な5つ
の端局1〜5からなる無線通信ネットワークの場合を示
している。
【0022】各端局1〜5は、ユーザデータの入出力処
理を行う入出力装置14〜54と、送信するユーザデー
タをバースト状のデータに変換した後、通信制御に必要
は情報を付加してパケット信号を生成する共に、受信し
たパケット信号をユーザデータに変換するパケット制御
装置12〜52と、パケット信号を無線周波信号に変換
して空中線へ送出すると共に、空中線が受信した無線周
波信号を復調してパケット信号を出力する送受信装置1
1〜51と、送信したパケットが相手端局に受信されな
かったときに伝送に失敗したパケットの再送を制御する
パケット再送制御装置13〜53とを備えている。
【0023】ここで、端局1と端局3とが通信をする場
合を例として、動作を説明する。
【0024】いま、端局1が端局3へデータを送信した
とき、端局3に近い端局2または4が同時にデータを送
信することなく、且つ、端局3自身がデータを送信して
いない場合は、端局1のデータは端局3によって正しく
受信され、端局3のパケット制御装置32によってユー
ザデータに変換され入出力装置34へ送出される。この
場合、つまり端局1から端局3へのデータ伝送が成功し
た場合、パケット制御装置32は、データを正しく受信
したことを示す受信応答を端局1へ送出する。一方、端
局1ではパケット送出後、パケット制御装置12内にあ
るタイマーを起動させ、所定の待ち時間内に端局3から
の受信応答を受信すれば、データ伝送が成功したと判断
し、再び入出力装置14からのユーザデータの入力を待
つ状態に戻る。
【0025】もし、所定の待ち時間内に受信応答を受信
できなかった場合(例えば、端局1と同時に端局2ある
いは4が電波を送出したとか、端局3自体が電波を送信
していたために、パケットの衝突が発生した場合)、端
局1のパケット再送制御装置13は、各端局毎に予め割
り当てられている最大再送間隔K(Kは正の整数)に応
じて、「1」から「K」までの一様乱数を発生させ、そ
の値によってパケットを再送する時間を決定する。例え
ば、乱数が「5」であれば、その時点におけるタイムス
ロットから数えて5タイムスロット後に再びパケットを
送信し、以後、端局3から受信応答を待ち時間内に受け
取るまで、この操作を繰り返す。
【0026】ところで、本発明の特徴は、各端局毎に予
め割り当てられる最大再送間隔Ki(i=1,2,3,
4,5)に応じて一様乱数を発生させ、パケットを再送
する時間を決定することである。従来は、この一様乱数
の最大値は各端局に同一の値が割り当てられていた。以
下、このKiの決定方法について本発明の提案する数学
モデルを用いて説明する。いま、pi:端局iがパケッ
トを再送する確率。
【0027】qi:端局iが再送パケットをもっている
確率。
【0028】σi:端局iが再送パケットをもっていな
いときに新パケットが生成される確率。
【0029】Ti:端局iがパケットを送出後、相手端
局からの受信応答を受けるまでの平均一巡伝搬遅延時
間。
【0030】Ki:端局iのパケット伝送が失敗した
後、再送するまでの最大タイムスロット間隔。
【0031】si:端局iのスループット。
【0032】gi:端局iのトラフィック。とすると、 pi=1/{Ti+(Ki+1)/2} ……(1) gi=(1−qi)σi+qipi ……(2)
である。 ところで、端局iはパケット伝送の失敗後、Ki個のタ
イムスロットのうちどれか1つのタイムスロットを選択
しなければならないが、この選び方、即ち確率変数Ki
の分布は一様分布であると仮定する。従って、Tiを考
慮すれば、端局iは、Ti+1,Ti+2,・・・,T
i+Kiスロットのいずれか1つのタイムスロットにパ
ケットを再送することになる。本発明の目的は、各端局
のスループットおよび平均伝送遅延時間が全て等しくな
るようにKiの値を決めることにある。ここで端局iの
平均伝送遅延時間Diを次の様に定義する。 Di=τi〔1+{Ti+(Ki+1)/2}gi/si−(Ki+1)/2〕 ……(3) ここに、τiは、端局iのパケット長を表わしている。
本実施例では解析を簡単にするため、τiは全ての端局
に対して一定であり、その値は1タイムスロットと仮定
する。従って、τi=1とすると、式(3)は、 Di=1+{Ti+(Ki+1)/2}gi/si−(Ki+1)/2…(4) となる。
【0033】更に、式(1)および式(2)を式(4)
に代入すると、 Di=1+Ti+(gi/si−1)/pi ……
(5) となる。
【0034】次に、端局数がMのネットワークを考え
る。各端局は次の3つの状態のいずれか1つの状態にあ
る。 アイドル状態1:新パケットも再送パケットも持ってい
ない状態。 アイドル状態2:確率σiで端局が新パケットを持ち、
それを送出する状態。 バックログ状態:過去にパケットの衝突が有り、再送を
待っている状態。
【0035】ところで、各々の未再送パケット(バック
ログパケット)の伝送遅延は幾何分布に従っているとす
る。すなわち、各未再送パケットは現在のタイムスロッ
トに確率piで再送を行なう。各端局が送出するパケッ
トがバースト状であると仮定すると、pi>σiが成立
する。各端局は新パケット生成後、そのパケットが正し
く受信されるまで次のパケットを生成できない。さて、
送信端局iよりも受信端局jに近い端局が端局iが送信
するタイムスロットと同時にパケットを送信しない確率
ρiは、次のように定義される。
【0036】
【0037】ここで、Mは、システムに含まれる端局数
であり、またViは、端局iから端局jへパケット伝送
する場合に、パケット衝突の発生により、端局iから端
局jへのパケット伝送が失敗する危険性のある危険領域
として定義される。いま、端局がアイドル状態1にある
確率をU1,アイドル状態2にある確率をU2,バック
ログ状態にある確率をU3とすると、U1+U2+U3
=1であり、U1,U2,U3は一意的に求められる。 U1={pi(1−σi)ρi}/{piρi+σi(1−ρi)}…(7) U2=piσiρi/{piρi+σi(1−ρi)} ……(8) U3=σi(1−ρi)/{piρi+σi(1−ρi)} ……(9) しかし、siとqiの定義から、 si=U2 ……(10) qi=U3 ……(11) であることが容易にわかる。従って、式(10),(1
1)を用いて式(8),(9)からρiを消去すれば、 piσi{(1−qi)σi−si}=0 ……(12) となる。ここで、一般性を損なわずpi≠0、σi≠0
と仮定できるので、 si=(1−qi)σi ………(13) が得られる。また、式(13)および式(2)を式
(5)に代入すれば、 Di=1+Ti+qi/si ……(14) となる。この方程式によれば、もし各端局に同一のs
i、qiを与えるKiが求まれば、Diは再送確率pi
には依存せず、ただ単に平均一巡伝搬遅延時間Tiによ
って決まることを意味している。通常のパケット無線ネ
ットワークでは、パケット長に比べて伝搬遅延時間は無
視できるので、本発明の目的である全ての端局に等しい
スループットと伝送遅延時間を与えることは可能であ
る。
【0038】次に、端局数が5であり全ての端局が等間
隔に一直線上に配列された1次元モデルに対して各端局
に異なったKiを与えたときのスループットを計算す
る。
【0039】端局iから端局jへのスループットSij
(r)は、式(15)で定義される。
【0040】
【0041】ここで、nは危険領域Vr内の端局i以外
の端局である。また、端局iのサブトータル・スループ
ットをSi(r)とすると、
【0042】
【0043】ここで、Si(r)は、端局iが領域Rr
に属する全端局jに対して持っているスループットの和
として定義される。この領域Rrは、システムモデルの
数学的取扱いを容易にするために定義された領域であ
り、具体的には、端局iの位置からシステムに収容され
る全端局を含む領域の外郭までの2等分点によって分割
される領域である。
【0044】同様の考え方により、端局iが全領域Rに
もっているトータルスループットSiは、端局iが全領
域Rを分割した各領域Rrに対してもっているスループ
ットSi(r)の総和で定義され、
【0045】
【0046】で表される。
【0047】さて、各端局のスループットを等しくする
のであるから、まず最初に全ての端局が等しい入力トラ
フィック、バックログ確率、スループットを持っている
と仮定する。すなわち、 σi=σo=const. qi=qo=const. si=si=const.とする。
【0048】ここで式(17)をpiについて解くと、
【0049】
【0050】を得る。式(18)を全てのiについて解
けば、piの分布が得られ、その分布は全ての端局に対
して等しいスループットを与えるはずである。
【0051】式(18)はM個の未知数を含んだ連立方
程式であり、同時に超越方程式でもある。まず最初に考
えなければならないのは式が物理的意味をもつための条
件である。明らかに、入力トラフィックσoはsoより
大きくなければならない。さもなければ、piが負の値
をとることになるからである。しかしながら、パケット
の再送を行なわない端局数が無限大のネットワークで
は、各端局のスループットは各端局の入力トラフィック
に等しくなければならないことが知られている。本実施
例によって示された数学的モデルは過去の研究によって
得られた端局数無限大のネットワークに対する解と同等
の解を持っており、σo>soの場合のみを考える。
【0052】さて、従来の場合との比較をするために、
トラフィック、スループット、伝送遅延時間の分布につ
いて同一条件で数値計算した結果を以下に示す。なお、
計算に際して各変数を、σo=0.2,so=0.1,
M=5 に設定した。
【0053】まず式(18)を解くことにより再送確率
piの分布をもとめ、Kiの値を各端局に対して割り当
てる。また、従来方式のKの値は、本実施例の動作条件
に見合うようにするため、Kiの値の平均値とほぼ等し
くなるようにした。
【0054】計算の結果、Kiの最適分布は K1=1
2、K2=21、K3=23、K4=21、K5=12
となった。これらKiの平均値は17.8であるの
で、従来方式に対するKの値として、K=18を使用し
た。
【0055】トラフィックの分布を図2に示す。従来方
式の分布状態は、上方に凸となっている。これは、中央
に位置する端局が、両端に位置する端局よりも頻繁に新
しいパケットの伝送が可能であることを示している。他
方、本方式の分布状態は、下方に凸となっている。これ
は両端に位置する端局が、中央に位置する端局よりも頻
繁にバックログパケットの再送を行い、中央の端局と同
一のスループットを維持していることを示している。
【0056】スループットの分布を図3に示し、また、
伝送遅延時間の分布を図4に示す。本発明による方式で
は、いずれも平坦な特性となっており、ネットワークに
含まれる全ての端局のスループットと伝送遅延時間を等
しくすることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各端局に
おいてパケット伝送が失敗した場合、各端局毎に予め割
り当てられている最大再送間隔K(Kは正の整数)に応
じて、「1」から「K」までの一様乱数を発生させ、そ
の値によってパケットを再送する時間を決定して再送す
る手段を設け、また各端局毎の最大再送間隔Kを最適化
することにより、パワーキャプチャ効果によって生じる
各端局のスループットおよびパケット伝送遅延の差をな
くして均一にできるので、各端局に対して等しい通信品
質を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本実施例および従来方式のトラフィック分布を
示す図である。
【図3】本実施例および従来方式のスループット分布を
示す図である。
【図4】本実施例および従来方式の伝送遅延時間分布を
示す図である。
【図5】5つの端局からなる無線ネットワークを示す図
である。
【符号の説明】
1〜5 端局 13〜53 パケット再送制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/56 H04B 7/212 H04J 3/00 - 3/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの通信チャネルを3つ以上の各端局
    が共有してデータ通信を行なうスロッテッド・アロハ方
    式のパケット通信システムであって、 前記各端局は、パケット信号を送信後、所定時間内に相
    手端局からの受信応答が得られない場合、前記各端局毎
    に予め割り当てられている最大再送間隔K(Kは正の整
    数)に応じて「1」から「K」までの一様乱数を発生
    し、この値によって再送遅延時間を決定して前記パケッ
    ト信号を再送する手段を有し、前記最大再送間隔Kが、
    前記各端局間の相対的な位置関係にもとづいて前記各端
    局のスループットおよびパケット伝送遅延が等しくなる
    ように前記各端局毎に割り当てられていることを特徴と
    するパケット通信システム。
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