JP2995839B2 - アルキルグリコシドの製造方法 - Google Patents
アルキルグリコシドの製造方法Info
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Description
方法に関する。
料として有用である。
ては、糖と過剰の高級アルコールとを酸触媒の存在下直
接反応させる方法(直接法)と、糖と低級アルコールま
たはグリコールとを反応させて得られた低級アルキルグ
リコシドを高級アルコールとアセタール交換させる方法
(アセタール交法)とが代表的である。
御が容易であり、淡色なアルキルグリコシドが得られる
が、操作が煩雑であり、設備費等のコストが高くなる。
としては、ブタノールが代表的である(特開昭48−1071
6号、同58−194901号、同64−47796号号公報等)。
を製造するためには、煩雑な反応の制御操作が必要であ
った。
換法において糖重合度を調節する方法として、例えば、
特公昭47−24532号公報では、糖と高級アルコールとの
割合および酸触媒の量を変える方法が、また、特開昭62
−292789号公報では、高級アルコールに対する酸触媒量
を変える方法が開示されている。
は、原料の高級アルコールの炭素数は、8〜20のものが
用いられるが、そのようなアルキルグリコシドは、糖重
合度が大きくなるに従って、粘度も大きくなる。反応終
了後に反応生成物から余剰の高級アルコールを蒸留分離
する際に、反応生成物中に糖重合度の大きいアルキルグ
リコシドが含まれていると、反応生成物の粘度が大きく
なり、蒸留分離に困難を生じる。
ば、特開昭58−194902号公報では、薄膜式蒸発器を特定
の条件下に用いる方法が、また、特開昭62−192396号公
報では、高級アルコールエトキシレートなどの高沸点極
性溶媒を粘度減少添加剤として加える方法が開示されて
いる。
等を必要とせず、簡単な操作で、短時間に、工業的に有
利に糖重合度の小さいアルキルグリコシドを製造する方
法を提供することである。
媒の存在下に反応させて、得られる反応混合物に鎖状ア
ルコールを加えてアセタール交換反応を行うことを特徴
とするアルキルグリコシドの製造方法、もしくは、糖と
鎖状アルコールとを酸触媒の存在下に反応させてアルキ
ルグリコシドを製造する方法において、環状飽和アルキ
ルアルコールを共存させることを特徴とするアルキルグ
リコシドの製造方法、である。
単糖類の具体例としては、グルコース、マンノース、ガ
ラクトース、タロース、フルクトース、ソルボース、タ
ガトース、プシコース等の六炭糖、アラビノース、キシ
ロース、リボース、リキソース、リブロース、キシルロ
ース等の五炭糖などが挙げられる。この中でも、グルコ
ースが入手性と安価であることから好ましい。
のものが好ましく、具体的には、シクロペンタノール、
シクロヘキサノール、シクロヘプタノール、シクロオク
タノール等が挙げられる。この中でも、シクロヘキサノ
ールが入手性と安価であることから好ましい。
状飽和アルコール=1:1〜1:20、好ましくは、1:3〜1:10
モル比である。
ッ化水素酸、リン酸、硫酸、及びそれらの混合物等の強
鉱酸、アルキル、アルキルアリールまたはアリール化合
物のホスホン酸またはスルホン酸等の強有機酸が挙げら
れる。強有機酸の代表例としてはメチル、エチル、ブチ
ル、プロピルまたはアミル基を有するスルホン酸または
ホスホン酸、フェニルスルホン酸、フェニルホスホン
酸、パラトルエンスルホン酸、パラトルエンホスホン酸
及びそれらの混合物が挙げられる。
好ましくは、5〜30ミリ当量の範囲である。酸触媒の量
が少ないと反応速度が遅く、多過ぎると、得られるアル
キルグリコシド水溶液に濁りを生じ易い。
の存在下、一般に90〜150℃の範囲で行い、生成する水
を環状飽和アルキルアルコールと共沸させ、反応系外に
除くことで達成される。蒸気は凝縮器で冷却して水相と
環状飽和アルキルアルコール相とに分離させ、環状飽和
アルキルアルコール相を還流させることもできる。
コシドが得られるが、反応速度が遅くなるので、90℃が
下限である。
に全量を供給してもよいが、連続的または断続的に供給
した方が糖重合度の低いアルキルグリコシドが得られ
る。
応方法の一つは、糖と環状飽和アルコールとを酸触媒の
存在下で反応させて得られる反応混合物に、鎖状アルコ
ールを加えて、アセタール交換反応を行う方法である。
用いられる鎖状アルコールとしては、天然アルコール、
チーグラーアルコール、オキソアルコール等が用いら
れ、界面活性を有するアルキルグリコシドを得るために
は、炭素数8〜20の直鎖または分岐鎖を有する1級アル
コールが好ましい。具体的には、オクチルアルコール、
ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアル
コール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、
テトラデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、ヘ
キサデシルアルコール、ヘプタデシルアルコール、オク
タデシルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシ
ルアルコールまたはこれらの混合物である。この中で
も、炭素数10〜14を有する鎖状アルコールが好ましい。
合は、糖:アルコール=1:1〜1:10、好ましくは、1:2〜
1:5(モル比)の範囲である。
生成水の留出が止まり、反応液が透明になるので、この
反応混合物に鎖状アルコールを加え、環状飽和アルコー
ルを減圧等の方法で反応系外へ取り出すことによって、
アセタール交換反応が進行する。
低すぎると反応速度が遅くなるが、色相の点から、この
範囲中でも低い方が好ましい。反応圧力は、環状飽和ア
ルキルアルコールを速やかにかつ確実に系外に取り出す
ために、5〜100Torrに減圧にする。
めの他の方法としては、環状飽和アルキルアルコールと
鎖状アルコールとの共存下へ糖を加えて反応させる方法
がある。この方法の方が、糖重合度の小さいアルキルグ
リコシドが得られる。
よび酸触媒を混合し90〜150℃に保ち、そこへ糖を加え
て反応させる。糖と鎖状アルコールおよび糖と環状飽和
アルコールとの割合はそれぞれ前記の場合と同じであ
る。尚、環状飽和アルコールと鎖状アルコールの割合
は、環状飽和アルコール:鎖状アルコール=10:1〜1:
5、好ましくは、5:1〜1:2(モル比)である 糖は、一度に全量を供給してもよいが、連続的または
断続的に供給した方がよい。反応に従って生成する水
を、共沸する環状飽和アルコールと共に分離する。環状
飽和アルコールは水と分離し反応系に戻すこともでき
る。生成水の留出が終了した時点、即ち、糖との反応が
終わった時点では、環状アルキルグリコシド、高級アル
キルグリコシド、未反応の鎖状アルコールおよび環状飽
和アルコール等が存在する。
応系外へ取り出すことによって、アセタール交換反応が
進行する。この場合の反応条件は、前記の方法と同様で
ある。
リ性化合物としては、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水酸化物、炭酸塩、低級アルコラート等が用いら
れる。この中でも、水酸化マグネシウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム等のアル
カリ土類金属水酸化物が好ましく、特に、水酸化マグネ
シウムを用いた場合に、得られるアルキルグリコシドの
色相が淡色であるので脱色効果が最も良く、好ましい。
当量、好ましくは、1.1〜1.6等量の範囲である。アルカ
リ性化合物の使用量が少ないと、中和が完全ではなく、
また多すぎるとアルキルグリコシド水溶液の濁りが多く
なる。
が、短時間に且つ確実に中和を済ませる為に高温の方が
好ましく、90℃〜グリコシド化反応温度の範囲が好まし
い。
効率などによって異るが、一般に10〜60分間の範囲であ
る。
し、目的とするアルキルグリコシドを得ることができ
る。
下記一般式で表されるものが好ましい。
糖または六炭糖残基、nは1〜20の整数であり、その平
均値nは1.0〜10.0である) 〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、温和な条件で短時間に糖重合
度の小さいアルキルグリコシドを容易に製造することが
でき、加えて、後処理において、特殊な装置、条件もし
くは粘度減少添加剤等を不要とするので、洗浄剤として
好適なアルキルグリコシドを、工業的に有利に製造する
ことができる。
ルファオレフィンをヒドロホルミル化して得た炭素数11
のいわゆるオキソアルコールで、直鎖率は72%である。
(0.872モル)を攪拌機、温度計、滴下漏斗、分液還流
管を備えた0.5のフラスコに仕込み、触媒としてパラ
トルエンスルホン酸1水和物0.5g(2.63ミリ当量)を加
えた。
拌しながら減圧してシクロヘキサノールを還流させた。
分間隔で4回(計30g)滴下した。この間副生する水は
分液還流管内でシクロヘキサノールと層分離して系外へ
除いた。
下げ、圧力を徐々に下げてシクロヘキサノールを留出さ
せ、アセタール交換反応を行った。仕込んだシクロヘキ
サノールの全量が回収されるまで蒸留を続けた。この
間、約2時間を要して、圧力を100Torrから徐々に10Tor
rまで下げた。
化マグネシウム0.092gを加えて1時間攪拌した。
rr以下の真空にして余剰のC11高級アルコールが1wt%以
下になるまで蒸留した。蒸留に要した時間は2時間であ
った。
析計により糖単位とアルキル基単位の比(:以下同
じ)を測定したところ、1.2であった。
た以外は、実施例1と同様に操作を行った。は1.5で
あった。
間を1.5時間とした以外は、実施例1と同様に操作を行
った。は1.3であった。
0℃とし、反応時間を4時間とした以外は、実施例2と
同様に操作を行った。は1.0であった。
ロヘキサノールの反応(反応時間4時間)が終了した後
に行った以外は、実施例2と同様に操作を行った。は
1.5であった。
た以外は、実施例4と同様に操作を行った。は1.9で
あった。
を用い、反応時間を4時間とした以外は、実施例3と同
様に操作を行った。は1.0であった。
Claims (3)
- 【請求項1】糖と環状飽和アルキルアルコールとを酸触
媒の存在下に反応させて、得られる反応混合物に鎖状ア
ルコールを加えてアセタール交換反応を行うことを特徴
とするアルキルグリコシドの製造方法。 - 【請求項2】糖と鎖状アルコールとを酸触媒の存在下に
反応させてアルキルグリコシドを製造する方法におい
て、環状飽和アルキルアルコールを共存させることを特
徴とするアルキルグリコシドの製造方法。 - 【請求項3】環状飽和アルキルアルコールがシクロヘキ
サノールである特許請求の範囲第1項または第2項に記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2266103A JP2995839B2 (ja) | 1990-10-03 | 1990-10-03 | アルキルグリコシドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2266103A JP2995839B2 (ja) | 1990-10-03 | 1990-10-03 | アルキルグリコシドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04145093A JPH04145093A (ja) | 1992-05-19 |
JP2995839B2 true JP2995839B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=17426356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2266103A Expired - Lifetime JP2995839B2 (ja) | 1990-10-03 | 1990-10-03 | アルキルグリコシドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2995839B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4724532B1 (ja) * | 1968-02-07 | 1972-07-06 | ||
US5003057A (en) * | 1988-12-23 | 1991-03-26 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Process for production of glycosides |
-
1990
- 1990-10-03 JP JP2266103A patent/JP2995839B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04145093A (ja) | 1992-05-19 |
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