JP2995508B2 - 杭穴の中掘工法における掘削土の杭穴根固め部への逆流防止方法 - Google Patents
杭穴の中掘工法における掘削土の杭穴根固め部への逆流防止方法Info
- Publication number
- JP2995508B2 JP2995508B2 JP3256986A JP25698691A JP2995508B2 JP 2995508 B2 JP2995508 B2 JP 2995508B2 JP 3256986 A JP3256986 A JP 3256986A JP 25698691 A JP25698691 A JP 25698691A JP 2995508 B2 JP2995508 B2 JP 2995508B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- excavated soil
- pile
- rod
- spiral
- drilling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Earth Drilling (AREA)
Description
掘削ロッド逆回転時に、掘削土が杭穴根固め部へ逆流す
ることを防止する杭穴の中掘工法における掘削土の杭穴
根固め部への逆流防止方法に関する。
ドでは掘削土を効率良く排土する為に、掘削ヘッドの直
上から掘削ロッドにスパイラルを取り付けて構成した掘
削ロッドを使用して杭穴を掘削していた。
掘削完了時に掘削ヘッドを一旦逆回転して、掘削ヘッド
先端からセメントミルクを注入しながら引き上げ、再び
正回転してあるいは回転 をせずに、中空杭内を地上まで
引き上げる。この際に、掘削ロッドを逆回転するので、
スパイラル内に残っている掘削土が逆流して下方に運ば
れ、杭穴内に押し付けられる。従って、この掘削土がセ
メントミルク内に混入するので、セメントミルクの固化
後の強度が低下する問題点があった。
転時に掘削ヘッド上方に撹拌された掘削土層を形成して
掘削土の逆流を防止したので、前記問題点を解決した。
手段を介してスパイラルを取付けた掘削ロッドを、中空
杭内に挿入して使用し、該ロッドの正回転時に掘削土を
持ち上げるようにした杭穴の中掘工法において、杭穴掘
削完了後に、前記掘削ロッドを逆回転して、掘削ロッド
の下端から杭穴内にセメントミルクを放出しながら前記
掘削ロッドを引き上げる際に、前記掘削ロッドを前記撹
拌手段が前記中空杭内に至るまで引き上げ、前記掘削ロ
ッドの逆回転により、前記スパイラルから下方に押圧さ
れて逆送される掘削土を、前記撹拌手段で撹拌して、撹
拌手段の周辺に、撹拌された掘削土層を形成し、杭穴の
根固め部のセメントミルク内へ、前記スパイラル上から
掘削土が強制的に押し込まれることを防止することを特
徴とした杭穴の中掘工法における掘削土の逆流防止方法
である。
ッドの上方に撹拌された掘削土層を形成できるので、ス
パイラルから下方に送られる掘削土と杭穴の根固め部内
の根固め液(セメントミルク)とを撹拌された掘削土層
で隔離して、掘削土の根固め液内への逆流を防止させ
る。また、掘削土を撹拌してなる撹拌された掘削土層と
根固め液とは比重が違うので、互いに混ざりにくい。
端部に、先端に掘削刃2、2を突設した掘削ヘッド3を
取り付ける。前記掘削ロッド本体1の上方に所定距離L
の無スパイラル部4を設けた上方に、スパイラル5を取
り付ける。前記において、距離Lは、杭の外径をDとし
た時、L=2D、とする。前記掘削ロッド本体1の無ス
パイラル部4に等間隔で放射状に撹拌棒6、6を突設
し、杭穴掘削ロッド7を構成する(図1)。前記におい
て、スパイラル5は杭穴掘削ロッド7を正回転した際
に、掘削土を上方に移送できるように形成されている。
また、図中8はセメントミルク放出口、9は拡底掘削刃
である。
10を沈設しながら、所定の杭穴11を掘削する(図
1)。次に、拡底掘削刃9を開き、杭穴掘削ロッド7を
逆回転して、杭穴の拡底部11aを掘削し、掘削は完了
する(図2(a))。
ントミルク放出口8からセメントミルク12を杭穴11
内に放出しながら、杭穴掘削ロッド7を引き上げる。こ
の際、スパイラル5上の掘削土13は下方に押圧されて
逆流するが、杭10内に収容された前記撹拌棒6、6の
周辺で、撹拌された掘削土層14を形成する(図2
(b))。従って、セメントミルク12内に掘削土を混
入することを防止できる。
距離Lは、L=2D、としたが、「L=D」乃至「L=
3D」程度であれば可能であり、「L<D」では粗の掘
削土層14の厚さが薄くなり、隔離効果が少なく「L>
3D」では、正回転時の掘削土の上方への移送効率が悪
い。また、前記実施例に使用した掘削ロッドにおいて、
杭穴掘削ヘッド7の無スパイラル部4に撹拌棒6を突設
したが、他の撹拌手段でも可能である。掘削ヘッドに拡
底用掘削刃を設けたが作動形式は任意であり、また、拡
底用掘削刃9は設けなくてもよい。
削ロッドの掘削ヘッドの上方に、撹拌された掘削土層を
形成できるので、杭穴掘削ロッドの正回転時に、掘削土
を効率良く上方へ移送することができると共に、逆回転
時に、スパイラルから下方に送られる掘削土が押圧され
た状態で、根固め用のセメントミルク内に混入すること
を防止できる。従って、撹拌した掘削土層から掘削土
が、落下した場合であっても、比重の大きなセメントミ
ルク層の上面に留めることができ、セメントミルクと掘
削土とが混じり合うことはなく、かつ根固め部予定位置
を十分に撹拌混合できるので、強固な根固め部を形成で
きる効果がある。
す正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 掘削ヘッドの上方に撹拌手段を介してス
パイラルを取付けた掘削ロッドを、中空杭内に挿入して
使用し、該ロッドの正回転時に掘削土を持ち上げるよう
にした杭穴の中掘工法において、杭穴掘削完了後に、前
記掘削ロッドを逆回転して、掘削ロッドの下端から杭穴
内にセメントミルクを放出しながら前記掘削ロッドを引
き上げる際に、前記掘削ロッドを前記撹拌手段が前記中
空杭内に至るまで引き上げ、前記掘削ロッドの逆回転に
より、前記スパイラルから下方に押圧されて逆送される
掘削土を、前記撹拌手段で撹拌して、撹拌手段の周辺
に、撹拌された掘削土層を形成し、杭穴の根固め部のセ
メントミルク内へ、前記スパイラル上から掘削土が強制
的に押し込まれることを防止することを特徴とした杭穴
の中掘工法における掘削土の逆流防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3256986A JP2995508B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 杭穴の中掘工法における掘削土の杭穴根固め部への逆流防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3256986A JP2995508B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 杭穴の中掘工法における掘削土の杭穴根固め部への逆流防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598880A JPH0598880A (ja) | 1993-04-20 |
JP2995508B2 true JP2995508B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=17300141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3256986A Expired - Lifetime JP2995508B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 杭穴の中掘工法における掘削土の杭穴根固め部への逆流防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2995508B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5024692B2 (ja) * | 1999-12-27 | 2012-09-12 | 三谷セキサン株式会社 | 基礎杭の構築方法、既製杭、杭穴掘削ロッド |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5944486A (ja) * | 1982-09-08 | 1984-03-12 | 株式会社武智工務所 | 掘さく機 |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP3256986A patent/JP2995508B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0598880A (ja) | 1993-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102222835B1 (ko) | 유기질토층 지반 개량 방법 | |
JP2995508B2 (ja) | 杭穴の中掘工法における掘削土の杭穴根固め部への逆流防止方法 | |
JPS5829374B2 (ja) | 地盤改良機における切削土の混合撹拌翼装置 | |
JPH0813473A (ja) | 地盤改良用ボーリングロッドおよび地盤改良工法 | |
JPH04185813A (ja) | ソイルセメント合成杭造成方法 | |
JPH11200750A (ja) | 拡孔用掘削ビットとそのビットを用いた施工方法 | |
JP4501249B2 (ja) | 鋼管杭及びその施工方法 | |
JP4589813B2 (ja) | 根固め用拡大球根の築造方法 | |
JP4105016B2 (ja) | 鋼管杭を用いた柱状地盤改良体の構築方法 | |
JP3626619B2 (ja) | 強化混合固化杭の造成工法 | |
JP2575329B2 (ja) | 引張り補強体 | |
JP4006838B2 (ja) | 掘削・攪拌工法および装置 | |
JPH11209970A (ja) | 合成杭構築用掘削攪拌装置 | |
JPH07109732A (ja) | 節付きソイルセメントコラム築造装置 | |
JP2886365B2 (ja) | 杭の施工方法 | |
JPS60156821A (ja) | 杭の造成工法 | |
JP3067380U (ja) | 地盤基礎杭攪拌用ビット | |
JP3182674B2 (ja) | 攪拌混合補強体の施工方法 | |
JP3679377B2 (ja) | 地中杭の造成方法 | |
JP2836808B2 (ja) | ソイルセメント杭工法用削孔攪拌機 | |
JP2578388B2 (ja) | 大径引張り補強体を用いた地盤の補強方法 | |
JPS5841225Y2 (ja) | 撹拌ビツト | |
JPS6321796B2 (ja) | ||
JP2866248B2 (ja) | 中空管杭の施工方法 | |
JPS5829375B2 (ja) | 地盤改良機における切削土の混合撹拌翼装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071029 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081029 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111029 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |