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JP2989836B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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JP2989836B2
JP2989836B2 JP1265752A JP26575289A JP2989836B2 JP 2989836 B2 JP2989836 B2 JP 2989836B2 JP 1265752 A JP1265752 A JP 1265752A JP 26575289 A JP26575289 A JP 26575289A JP 2989836 B2 JP2989836 B2 JP 2989836B2
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heat
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thermal transfer
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JP1265752A
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治枝 海老沢
壮太 川上
茂 間野
浩二 西嵜
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Konica Minolta Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱転写記録媒体に関し、さらに詳しく言う
と、印字品質および耐擦過性の双方に優れた印字画像を
形成することのできる感熱転写記録媒体に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする課題] たとえばバーコードプリンター、ワードプロセッサ
ー、ファクシミリ等の分野においては、比較的に簡単に
鮮明な印字画像を得ることのできる感熱転写記録媒体が
広く用いられている。
そして、この感熱転写記録媒体には、良好な印字品質
を有するのみならず耐擦過性にも優れた印字画像を形成
し得ることが要求されている。
すなわち、たとえばバーコードにおいては、感熱転写
記録媒体を用いて形成された印字画像部(バーコード)
にバーコード読み取り用のペンスキャナーを押し当てな
がら移動させることによりバーコードの読み取りを行な
うので、たとえば商品の輸送中に印字画像部がこすれて
バーコードがかすれたり消えたりすると正確な読み取り
が不可能になる。また、ペンスキャナーによる読み取り
を繰り返して行なうと、バーコードがペンスキャナーに
こすり取られてしまうことがある。
さらに、たとえば段ボール箱等に印字画像を形成して
も段ボール箱が床面や他の段ボール箱等と擦れ合うと、
印字画像がかすれたり消えたりしてしまうという問題が
ある。
ところで、感熱転写記録媒体を用いて形成される印字
画像の耐擦過性を向上させる手段としては溶融状態で被
転写媒体上へ転写した後、再び固化する熱軟化性色材層
(インク層)の機械的強度を高めることが考えられる。
しかしながら、熱軟化性色材層の機械的強度を高くす
ると、耐擦過性は向上するものの印字品質が低下してし
まうという問題が生じる。
本発明は前記の事情に基いてなされたものである。
すなわち、本発明の目的は、印字品質および耐擦過性
の双方に優れる印字画像を形成することのできる感熱転
写記録媒体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、本発明者が鋭意検討を重
ねた結果、支持体に隣接する特定の中間層を介して熱軟
化性色材層を設けてなる特定の感熱転写記録媒体は印字
品質および耐擦過性の双方に優れた印字画像を形成し得
ることを見い出して、本発明に到達した。
本発明の構成は、支持体上に、前記支持体に隣接する
中間層を介して熱軟化性色材層を有するとともに、前記
中間層が、引張強度が1kg/cm2以上100kg/cm2未満である
熱可塑性ゴムを含有することを特徴とする感熱転写記録
媒体である。
以下に、本発明の感熱転写記録媒体について層構成、
製造方法等に分けて詳述する。
−−層構成−− 本発明の感熱転写記録媒体は、支持体上に、前記支持
体に隣接する中間層を介して熱軟化性色材層を有する。
−支持体− 本発明の感熱転写記録媒体における支持体は、良好な
耐熱強度を有するとともに寸法安定性の高いことが望ま
しい。
その材料としては、たとえば、普通紙、コンデンサー
紙、ラミネート紙およびコート紙等の紙類;ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
プロピレンおよびポリイミド等の樹脂フィルム類;紙と
樹脂フィルムとの複合体ならびにアルミ箔等の金属シー
トなどがいずれも好適に使用される。
支持体の厚みは、通常、30μm以下、好ましくは2〜
6μmの範囲内である。支持体の厚みが30μm以下であ
れば、特に良好な印字品質を得ることができる。
なお、本発明の感熱転写記録媒体において、支持体の
裏面側の構成については任意であり、たとえばスティッ
キング防止層等のバッキング層を設けてもよい。
支持体には、これに隣接して次に詳述する中間層が積
層される。
−中間層− 本発明において重要な点の一つは、支持体に隣接する
中間層が、引張強度が1kg/cm2以上100kg/cm2未満である
熱可塑性ゴムを含有することにある。
本発明においては、中間層が前記特定の熱可塑性ゴム
を含有することにより、本発明の感熱転写記録媒体を用
いて形成される印字画像の良好な印字品質の低下を招か
ないで耐擦過性の向上を図ることが可能になる。
かかる機能乃至作用を有する中間層は、少なくとも前
記熱可塑性ゴムと熱溶融性物質とを含有する。
前記熱可塑性ゴムは、その引張強度が1kg/cm2以上100
kg/cm2未満、好ましくは20kg/cm2以上90kg/cm2未満であ
ることが重要である。熱可塑性ゴムの引張強度が1kg/cm
2未満であると、耐擦過性の向上が充分ではないことが
ある。一方、100kg/cm2を超えると、印字品質の低下を
招くことがある。
前記熱可塑性ゴムとしては、たとえばイソプレンゴム
(IR)、高シス−ブタジエンゴム(BR)、乳化重合スチ
レン−ブタジエンゴム(E−BR)、溶液重合スチレン−
ブタジエンゴム(S−SBR)、ブチルゴム(IIR)、エチ
レン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロスルホ
ン化ポリエチレン(CSM)、メチルシリコーンゴム(M
Q)、ビニル−メチルシリコーンゴム(VMQ)、フェニル
−メチルシリコーンゴム(PMQ)、ふっ化シリコーンゴ
ム、ふっ化ビニリデン系ゴム、ホスファゼン系ゴム等の
配合ゴム;S−B−S(スチレン−ブタジエン−スチレ
ン)、S−I−S(スチレン−イソプレン−スチレ
ン)、S−EB−S[スチレン−ポリオレフィン(エチレ
ン・ブチレン)−スチレン]等の直鎖状(リニアタイ
プ)または放射状(ラジアルタイプ)のスチレン系熱可
塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系
熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラスト
マー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、等の熱可塑性エラ
ストマーなどが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのはS−B−S、S−I−
S、S−E−B−S、SBR、ポリエステル系熱可塑性エ
ラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマーである。
また、前記熱可塑性ゴムは1種単独で使用しても良い
し、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
中間層における前記熱可塑性ゴムの含有率は1重量%
以上50重量%以下であり、好ましくは2重量%以上20重
量%以下である。この含有率が1重量%未満であると、
中間層が熱可塑性ゴムを含有することにより奏されるべ
き本発明の効果が奏されないことがある。50重量%以下
であれば、転写性が良好であり、優れた印字品質を得る
ことができる。
中間層は、前記熱可塑性ゴムとともに前記熱溶融性物
質を含有する。
中間層が前記熱可塑性ゴムとともに前記熱溶融性物質
を含有することにより、凝集力を低下させて良好な印字
品質を達成することができる。
前記熱溶融性物質としては、たとえばカルナバロウ、
木ロウ、オウリキュリーロウおよびエスパルロウ等の植
物ロウ;蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロウおよび鯨ロウ
等の動物ロウ;パラフィンワックス、マイクロクリスタ
ルワックス、フィッシャートロピッシュワックス、ポリ
エチレンワックス、エステルワックスおよび酸ワックス
等の石油ロウ;ならびに、モンタンロウ、オゾケライト
およびセレシン等の鉱物ロウ等のワックス類を挙げるこ
とができ、さらにこれらのワックス類などの他に、パル
ミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸およびベヘン酸
等の高級脂肪酸;パルミチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ベヘニルアルコール、マルガニルアルコー
ル、ミリシルアルコールおよびエイコサノール等の高級
アルコール;パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシ
ル、ステアリン酸セチルおよびステアリン酸ミリシル等
の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピオン酸ア
ミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミドおよび
アミドワックス等のアミド類;ならびにステアリルアミ
ン、ベヘニルアミンおよびパルミチルアミン等の高級ア
ミン類などが挙げられる。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
これらの中でも、好ましいのは柳本MJP−2型を用い
て測定した融点が50〜120℃の範囲内にあるワックスで
ある。
前記熱溶融性物質を用いる場合に、中間層における前
記熱溶融性物質の含有率は、通常、99重量%以下であ
り、好ましくは50〜99重量%である。
中間層は、前記熱可塑性ゴムおよび前記熱溶融性物質
の他に、たとえば熱可塑性樹脂、界面活性剤、充填剤、
色材等の他の成分を含有していても良い。
ただし、耐擦過性を充分に向上させるためには中間層
は色材を含有しないのが好ましい。
前記熱可塑性樹脂は、主に、中間層の膜保持性を向上
させて、中間層内での凝集破壊を抑制する作用乃至機能
を有するのであるが、このことによって印字品質の劣化
を招くことはない。
前記熱軟化性樹脂としては、たとえば後述する熱軟化
性色材層に含有させることのできるものと同様のものを
いずれも好適に用いることができる。
前記熱可塑性樹脂を用いる場合の中間層における前記
樹脂成分の含有率は、通常、20重量%以下であり、好ま
しくは10重量%以下である。
前記界面活性剤は、中間層の剥離性を調節する作用を
有する。
前記界面活性剤としては、従来より感熱転写記録媒体
に用いられている種々のものを用いることができる。
具体的には、たとえばポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロックポリマ、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンブロックポリマ、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンヒマシ油および硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビトール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組合
わせて用いても良い。
前記界面活性剤を用いる場合に、中間層における前記
界面活性剤の含有率は、通常、10重量%以下である。
前記充填剤は、剥離・転写性を調節して高品質の印字
画像を形成する作用乃至機能を有する。
前記充填剤としては、たとえばシリカ、タルク、炭酸
カルシウム、アルミナ、酸性白土、クレー、炭酸マグネ
シウム、酸化スズ、チタンホワイト、黒鉛、熱硬化性樹
脂粒子、フッ素樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、尿素樹脂
粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、
スチレン樹脂粒子、窒化ボロン、銅、鉄、アルミニウ
ム、酸化鉄、酸化スズ、酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、窒化チタンなどが挙げられる。
前記充填剤の平均粒径は、通常、0.01μm以上5μm
以下の範囲内にある。
前記色材は、得られる印字画像の濃度が低下するのを
防止する作用を有する。
したがって、中間層に前記色材を含有させる場合に、
前記色材の色は次に詳述する熱軟化性色材層中の色材の
色と同じであることが好ましい。
前記色材としては、次に詳述する熱軟化性色材層中の
色材と同様のものを好適に用いることができる。
前記色材を用いる場合に、中間層における前記色材の
含有率は、通常、10重量%以下である。
本発明において、前記の成分を含有する中間層は、た
とえば水系塗布法、有機溶媒を用いる塗布法、ホットメ
ルト塗布法などの塗布法により前記支持体上に塗設する
ことができる。
中間層の層厚は、通常、乾燥厚で0.1〜5.0μmの範囲
内にあり、好ましくは0.3〜1.5μmの範囲内にある。こ
の層厚を前記範囲内に設定することにより、本発明の目
的を充分に達成することができる。
この中間層上には、直接にあるいは他の適当な中間層
を介して次に詳述する熱軟化性色材層が積層される。
−熱軟化性色材層− 熱軟化性色材層は、通常の場合、色材と熱溶融性物質
と熱可塑性樹脂とを含有する。
前記色材としては、たとえば無機顔料および有機顔料
などの顔料ならびに染料を挙げることができる。
前記無機顔料としては、、二酸化チタン、カーボンブ
ラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウ
ム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウムおよびカルシウ
ムのクロム酸塩などが挙げられる。
前記有機顔料としては、アゾ系、チオインジゴ系、ア
ントラキノン系、アントアンスロン系、トリフェンジオ
キサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔
料、たとえば銅フタロシアニンおよびその誘導体ならび
にキナクリドン顔料などが挙げられる。
前記有機染料としては、酸性染料、直接染料、分散染
料、油溶性染料、含金属油溶性染料などが挙げられる。
熱軟化性色材層における前記色材の含有率は、通常、
5〜35重量%の範囲内にあり、好ましくは10〜25重量%
の範囲内にある。
前記熱溶融性物質としては、前記中間層に用いること
のできる熱溶融性物質と同様のものを用いることができ
る。
熱軟化性色材層における前記熱溶融性物質の含有率
は、通常、10〜95重量%の範囲内にあり、好ましくは60
〜90重量%の範囲内にある。
前記熱可塑性樹脂としては、たとえばポリエステル系
樹脂、エチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ロジン
系樹脂、石油系樹脂、アイオノマー樹脂、ロジンマレイ
ン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂および水添ロジン等の
ロジン誘導体ならびにフェノール樹脂、テルペン樹脂、
シクロペンタジエン樹脂および芳香族系炭化水素樹脂な
どが挙げられる。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組合
わせて用いても良い。
本発明において、好適に用いることのできる前記熱可
塑性樹脂の軟化点は、通常、60〜150℃の範囲内にあ
る。
熱軟化性色材層における前記熱可塑性樹脂の含有率
は、通常、2〜30重量%の範囲内にあり、好ましくは5
〜15重量%の範囲内にある。
熱軟化性色材層は、前記の成分の他に、たとえばポリ
オキシエチレン鎖含有化合物などの界面活性剤を含むも
のであってもよい。
熱軟化性色材層は、さらに、無機または有機微粒子
(金属粉、シリカゲルなど)、オイル類(アマニ油、鉱
油など)を含有していてもよい。
熱軟化性色材層は、たとえば水系塗布法、有機溶媒を
用いた塗布法などの塗布法を採用して前記熱軟化性中間
層上に塗設することができる。
この熱軟化性色材層の層厚は、通常、1.0〜8μmの
範囲内にあり、好ましくは2.0〜5.0μmの範囲内にあ
る。
−−製造方法等−− 本発明の感熱転写記録媒体は、通常、前記支持体上
に、前記中間層、前記熱軟化性色材をこの順に塗設した
後、所望により乾燥工程、表面平滑化処理工程などを経
て所望の形状に裁断することにより、製造することがで
きる。
このようにして得られる感熱転写記録媒体は、一般に
ラインプリンター等に用いられる広幅のテープ状あるい
はタイプライターリボン状などの形態で使用することが
できる。
この感熱転写記録媒体を用いる感熱転写方法は、通常
の感熱転写記録方法と異なるものではないが、熱源とし
て最も典型的な熱ヘッドを使用する場合を例にして説明
する。
まず、感熱転写記録媒体の熱軟化性色材層と被転写媒
体、たとえば普通紙とを密着させ、必要に応じてさらに
転写紙の背面からプラテンによって熱パルスを与えつ
つ、熱ヘッドによって熱パルスを与え、所望の印字ない
し転写パターンに対応する中間層および熱軟化性色材層
を局部的に加熱する。
中間層および熱軟化性色材層の被加熱部は、その温度
が上昇し、中間層および熱軟化性色材層が速やかに軟化
して被転写媒体上に転写される。
[実施例] 次に本発明の実施例および比較例を示し、本発明につ
いてさらに具体的に説明する。
なお、以下において「部」との表現は「重量部」を表
わす。使用された熱可塑性ゴムの引張強度は、ASTM D4
12に従って測定された値である。
(実施例1) 厚み4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
上に下記の中間層組成物を乾燥厚が1.5μmになるよう
にホットメルト塗布し、本発明の感熱転写記録媒体にお
ける中間層を形成した。
中間層組成物 パラフィンワックス[融点75℃] ……76部 フィッシャートロプシュワックス ……20部 [軟化点108℃] 熱可塑性ゴム(引張強度25kg/cm2) ……4部 [シェル化学社製、「クレイトンG1726X」] 次いで、この中間層の上に下記の熱軟化性色材層組成
物を乾燥厚が2.0μmになるように、溶剤にメチルエチ
ルケトン(MEK)を用いた溶剤塗布を行なってして熱軟
化性色材層を形成し、本発明の感熱転写記録媒体を得
た。
熱軟化性色材層組成物 カーボンブラック ……16部 エチレン共重合体 ……6部 アクリル樹脂 ……6部 スチレン樹脂[軟化点82℃] ……32部 フェノール樹脂[軟化点85℃] ……8部 ロジン樹脂[軟化点75〜81℃] ……32部 得られた感熱転写記録媒体をバーコードプリンターを
用いて、上質紙(ベック平滑度88秒)に記録(印字)
し、印字画像の諸特性について評価を行なった。
結果を第1表に示す。
なお、印字画像の諸持性はそれぞれ次のようにして評
価した。
印字品質;ペンスキャナー[フォトグラフィックサイエ
ンス社製、「クイックチェック111」]を用いて耐擦過
性試験の前後にわたってPCS測定を行なった。
なお、PCS(%)は次式により算出した。
また、一般に、このPCS値が80%以上であれば、高い
印字品質であると言える。
耐擦過性;上質紙に形成した印字画像(バーコード)に
ついて、耐擦過性試験機(荷重可変型、コニカ社製試作
機、JIS L 0823に準拠)を用いて下記の条件で測定し、
次の4段階に評価した。
耐擦過性試験機の設定条件 速度:約40往復/分 荷重:2kg/cm2 往復回数:100往復 摩擦子表面積:2cm2 評価 ○:印字画像に汚れが全く見られない。
△:印字画像に汚れがややみられる。
×:印字画像の汚れが明らかである。
耐ひっかき性;前記試験機を用い、先端が直径2cmの球
でできた金属製の棒を取り付け、耐擦過性試験と同じ条
件で評価を行なった。
(実施例2) 前記実施例1において、前記実施例1における熱中間
層組成物に代えて、第2表に示した配合比からなる中間
層組成物を用いたほかは、前記実施例1と同様にして実
施した。
結果を第1表に示す。
(比較例1〜3) 前記実施例1において、前記実施例1における熱中間
層組成物に代えて、第2表に示した配合比からなる中間
層組成物を用いたほかは、前記実施例1と同様にして感
熱転写記録媒体を作成し、得られた感熱転写記録媒体を
用いて形成された印字画像について評価を行なった。
結果を第1表に示す。
(評価) 第1表から明らかなように、本発明の感熱転写記録媒
体を用いて形成された印字画像は比較例で形成された印
字画像に比べて印字品質が向上しているのみならず、耐
擦過性および耐ひっかき性が著しく向上していることを
確認した。
[発明の効果] 本発明によると、支持体に隣接する特定の中間層を介
して熱軟化性色材層を設けてなるので、優れた印字品質
の低下を招かないで耐擦過性の向上を図ることができ
る、と言う利点を有する工業的に有用な感熱転写記録媒
体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西嵜 浩二 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−288780(JP,A) 特開 昭62−30083(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、前記支持体に隣接する中間層
    を介して熱軟化性色材層を有するとともに、前記中間層
    が、引張強度が1kg/cm2以上100kg/cm2未満である熱可塑
    性ゴムを含有することを特徴とする感熱転写記録媒体。
JP1265752A 1989-10-12 1989-10-12 感熱転写記録媒体 Expired - Lifetime JP2989836B2 (ja)

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