JP2989542B2 - 銅及び銅基合金の圧延方法 - Google Patents
銅及び銅基合金の圧延方法Info
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Description
スラブ鋳片の熱間圧延方法に関するものであり、特には
中間温度脆性を有するそうしたスラブの熱間圧延での割
れを防止することのできる圧延方法に関する。
たスラブ及びブルームを所定温度に加熱することにより
材料の変形抵抗を小さくし、短時間に2個のロールに大
きな力を加えながら、ロール間にスラブ及びブルームを
通過させることにより所定の板厚に加工するものであ
る。熱間圧延機には、1組のロールを中心に往復して圧
延を行うリバースミルと複数組のロールを用いて、一方
向に圧延を行うタンデムミルに分類される。
含有するC7521合金(洋白)のスラブにおいては、
銅及び銅基合金の熱間圧延の過程において、温度が55
0℃前後に脆化が生じ、これを中間温度脆性と呼んでい
る。中間温度脆性領域での熱間圧延は、脆性が低下する
ことから、圧延中に粒界割れが生じやすく、割れが発生
した場合、割れ部が製品で残存して、製品歩留を著しく
低下させることから、熱間圧延での割れを防止する必要
がある。洋白の他にも、キュプロニッケル、黄銅のよう
な中間温度脆性を有する銅合金が存在する。
間温度脆性上限温度まで温度低下する前に短時間で熱間
圧延を終了させるか、または熱間圧延の開始温度を高く
し、中間温度脆性上限温度より高い温度で圧延を終了す
る必要がある。
延を短時間で行うためには、大規模な設備改造が必要と
なり、また熱間圧延の開始温度を高くすると加熱炉の生
産効率を著しく低下する問題点があった。本発明は、上
記事情に鑑みてなされたものであり、中間温度脆性を有
する銅及び銅基合金のスラブの簡易な熱間圧延割れを防
止する技術を確立することを課題とする。
達成するために鋭意研究を重ねた。その結果、銅及び銅
基合金の熱間圧延割れを防止するためには、熱間圧延中
のスラブを中間温度脆性領域外の温度で圧延することを
見い出し、そのためには、スラブを中間温度脆性温度範
囲の直上まで熱間圧延した後、常温まで冷却し、さら
に、所定の板厚まで圧延することにより熱間圧延での割
れを防止できることを知見し、本発明をなすに至った。
圧延方法は、中間温度脆性を有する銅及び銅基合金のス
ラブを中間温度脆性温度範囲の直上まで熱間圧延した
後、圧延テーブル上で中間温度脆性温度範囲の直下まで
冷却し、さらに同一圧延機において、所定の板厚まで圧
延することによって熱間圧延割れを防止することを特徴
とするものである。特定的には、銅−亜鉛−ニッケル洋
白スラブを中間温度脆性温度範囲の直上の650℃まで
熱間圧延した後、圧延テーブル上で室温まで冷却し、さ
らに同一圧延機において、所定の最終板厚まで冷間圧延
することを特徴とする洋白の圧延方法を提供する。
基合金スラブを中間温度脆性温度範囲の直上まで熱間圧
延した後、中間温度脆性温度範囲の直下まで冷却する理
由は、中間温度脆性領域での圧延を避け、中間温度脆性
領域外の温度で圧延をおこなうことにより熱間圧延割れ
を防止するためである。冷却は、圧延テーブル上の冷却
帯で冷却水により冷却を行うが、支障がない限り送風そ
の他の冷却手段を採用することもできる。この意味か
ら、本発明において熱間圧延の終了温度は特に洋白の場
合、500℃以上にすることが望ましい。熱間圧延の終
了においては、使用熱間圧延機で可能な範囲で銅及び銅
基合金スラブを薄くしておくことが望まれる。その方
が、その後の冷却時間を短くすることができ、またその
後の所定の板厚まで冷間圧延する負担が軽減できるから
である。
0℃以下にすることが望ましい。また、圧延テーブル上
で中間温度脆性温度範囲の直下まで冷却し、さらに熱間
圧延後に同一の圧延機で冷間圧延する理由は、銅及び銅
基合金条の製造工程を増やすことなく、低コストで製造
するためである。
る。本実施例においては、垂直型連続鋳造機で鋳造され
た、亜鉛を18%そしてニッケルを18%含有するC7
521合金(洋白)のスラブを用いて、熱間圧延を行っ
た。但し、これは本発明の一実施例に過ぎず、銅及び銅
基合金中の成分の種類、及びその配合比率の範囲を限定
するものではない。
験を行った。垂直型連続鋳造炉で鋳造された厚さ180
mmのC7521合金のスラブを連続加熱炉により85
0℃まで加熱し、熱間圧延機で厚さ15mmまで熱間圧
延を行った後、同熱間圧延機テーブル上で常温まで冷却
し、さらに同熱間圧延機において8mmまで冷間圧延を
行い割れの観察を行った。
造された厚さ180mmのC7521合金のスラブを連
続加熱炉により850℃及び750℃まで加熱し、熱間
圧延機で続けて厚さ8mmまで熱間圧延を行い、割れの
観察を行った。但し、スラブ寸法、加熱温度、熱間圧延
加工条件、冷却方法、及び冷間圧延加工条件は一実施例
に過ぎず、スラブ寸法、加熱温度、熱間圧延加工履歴、
冷却方法、及び冷間圧延加工条件の範囲を限定するもの
ではない。
れ発生コイル数を比較例とともに表1に示した。その結
果は、表1から明らかなように、従来の熱間圧延のみの
材料に比べ、スラブを中間温度脆性温度範囲の直上まで
熱間圧延した後、圧延テーブル上で中間温度脆性温度範
囲の直下まで冷却し、さらに同一圧延機において、所定
の板厚まで圧延を行った材料は、熱間圧延割れが減少し
た。
脆性を有する銅及び銅基合金のスラブを中間温度脆性温
度範囲の直上まで熱間圧延した後、圧延テーブル上で中
間温度脆性温度範囲の直下まで冷却し、さらに、同一圧
延機において、所定の板厚まで圧延することにより熱間
圧延割れを減少できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 中間温度脆性を有する銅及び銅基合金の
スラブを中間温度脆性温度範囲の直上まで熱間圧延した
後、圧延テーブル上で中間温度脆性温度範囲の直下まで
冷却し、さらに同一圧延機において、所定の最終板厚ま
で圧延することを特徴とする銅及び銅基合金の圧延方
法。 - 【請求項2】 銅−亜鉛−ニッケル洋白スラブを中間温
度脆性温度範囲の直上の650℃まで熱間圧延した後、
圧延テーブル上で室温まで冷却し、さらに同一圧延機に
おいて、所定の最終板厚まで冷間圧延することを特徴と
する洋白の圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8099612A JP2989542B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 銅及び銅基合金の圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8099612A JP2989542B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 銅及び銅基合金の圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09267102A JPH09267102A (ja) | 1997-10-14 |
JP2989542B2 true JP2989542B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=14251926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8099612A Expired - Fee Related JP2989542B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 銅及び銅基合金の圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2989542B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8099612A patent/JP2989542B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09267102A (ja) | 1997-10-14 |
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