JP2982368B2 - 鉛蓄電池の電槽化成方法 - Google Patents
鉛蓄電池の電槽化成方法Info
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- JP2982368B2 JP2982368B2 JP3111604A JP11160491A JP2982368B2 JP 2982368 B2 JP2982368 B2 JP 2982368B2 JP 3111604 A JP3111604 A JP 3111604A JP 11160491 A JP11160491 A JP 11160491A JP 2982368 B2 JP2982368 B2 JP 2982368B2
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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- Filling, Topping-Up Batteries (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛蓄電池の電槽化成方
法に関するものであり、特に電槽化成前に低比重の希硫
酸を電槽に注入して用いる方法に関するものである。
法に関するものであり、特に電槽化成前に低比重の希硫
酸を電槽に注入して用いる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池の電槽化成方法には、電槽化成
前に比重1.200程度の希硫酸を注液し、化成中の電
気分解による電解液の濃縮や極板中より生成する硫酸量
を考慮して、その注液量を定め電槽化成を行い、電槽化
成終了後の電解液比重が所定の比重となるようにする方
法がある。また電槽化成の電気量を合理化するために、
1.180以下の低比重の希硫酸を電槽化成前に注液
し、電槽化成終了後にこの化成電解液脱液し、その後
1.400程度の高比重の硫酸を加え、50〜80Aの
大電流にて連続再充電し、短時間の内に電池内部の電解
液を攪拌して、所定の電解液比重に調整する方法もあ
る。なお、現在は後者の方法が主流として多く用いられ
ている。
前に比重1.200程度の希硫酸を注液し、化成中の電
気分解による電解液の濃縮や極板中より生成する硫酸量
を考慮して、その注液量を定め電槽化成を行い、電槽化
成終了後の電解液比重が所定の比重となるようにする方
法がある。また電槽化成の電気量を合理化するために、
1.180以下の低比重の希硫酸を電槽化成前に注液
し、電槽化成終了後にこの化成電解液脱液し、その後
1.400程度の高比重の硫酸を加え、50〜80Aの
大電流にて連続再充電し、短時間の内に電池内部の電解
液を攪拌して、所定の電解液比重に調整する方法もあ
る。なお、現在は後者の方法が主流として多く用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電槽化成の際の電気量
を合理化するために、上記の電槽化成前に注液する希硫
酸の比重を低比重とし、電槽化成終了後脱液して高比重
の硫酸を加え、大電流による連続再充電によって攪拌す
る方法は有効である。しかし攪拌を大電流による連続再
充電する方法に頼るため、その時のガス発生が非常に激
しくなる。そのため電槽化成後脱液した後加える高比重
の硫酸が電池上部に浮いてしまい、電池内部に残存する
低比重の電解液と充分に攪拌がなされないことになる。
を合理化するために、上記の電槽化成前に注液する希硫
酸の比重を低比重とし、電槽化成終了後脱液して高比重
の硫酸を加え、大電流による連続再充電によって攪拌す
る方法は有効である。しかし攪拌を大電流による連続再
充電する方法に頼るため、その時のガス発生が非常に激
しくなる。そのため電槽化成後脱液した後加える高比重
の硫酸が電池上部に浮いてしまい、電池内部に残存する
低比重の電解液と充分に攪拌がなされないことになる。
【0004】従って攪拌後の電解液の比重低下が大き
く、また電解液上部と底部とでの比重差も広がり、濃淡
電池となりやすいなどの大きな課題があった。
く、また電解液上部と底部とでの比重差も広がり、濃淡
電池となりやすいなどの大きな課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような電槽
化成の合理化を図るため前記の方法を用いた場合の、電
解液の攪拌が充分できないという大きな課題を改善する
ものである。その具体的な手段として、大電流にて再充
電してその際のガス発生により電解液を攪拌して所定の
電解液比重とするとともに、その再充電を通電と通電の
間に2秒以上10秒以下の休止を入れるサイクル充電と
したものである。
化成の合理化を図るため前記の方法を用いた場合の、電
解液の攪拌が充分できないという大きな課題を改善する
ものである。その具体的な手段として、大電流にて再充
電してその際のガス発生により電解液を攪拌して所定の
電解液比重とするとともに、その再充電を通電と通電の
間に2秒以上10秒以下の休止を入れるサイクル充電と
したものである。
【0006】
【作用】つまり従来の大電流にて連続再充電する攪拌方
法においては、再充電にて発生するガスが連続的に電解
液上部に移行するため、脱液後加えた高濃度の硫酸が電
解液上部に舞い上がることになる。そのため脱液後電池
内部に残存する低濃度硫酸と充分な攪拌がなされず、攪
拌後の電解液の比重低下が大きく、また電解液上部と下
部との比重差も拡がり、濃淡電池となり電池寿命が短く
なることがあった。
法においては、再充電にて発生するガスが連続的に電解
液上部に移行するため、脱液後加えた高濃度の硫酸が電
解液上部に舞い上がることになる。そのため脱液後電池
内部に残存する低濃度硫酸と充分な攪拌がなされず、攪
拌後の電解液の比重低下が大きく、また電解液上部と下
部との比重差も拡がり、濃淡電池となり電池寿命が短く
なることがあった。
【0007】これに対して本発明は、再充電する際に通
電と通電の間に休止を入れることによってガス発生によ
り一旦舞い上がった高濃度の硫酸が、休止期間中に電池
底部方向に沈降していくこととなる。そのため低濃度硫
酸と高濃度硫酸が混在する領域が形成され、その状態で
再充電による攪拌が行われるため充分な攪拌がなされる
ことになる。これにより電解液の比重低下が抑制でき、
さらに電解液上部と底部との比重差も解消されるため、
濃淡電池による短寿命という課題も解決することができ
る。
電と通電の間に休止を入れることによってガス発生によ
り一旦舞い上がった高濃度の硫酸が、休止期間中に電池
底部方向に沈降していくこととなる。そのため低濃度硫
酸と高濃度硫酸が混在する領域が形成され、その状態で
再充電による攪拌が行われるため充分な攪拌がなされる
ことになる。これにより電解液の比重低下が抑制でき、
さらに電解液上部と底部との比重差も解消されるため、
濃淡電池による短寿命という課題も解決することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について述べる。
【0009】まず5HR容量で48Ahの電池を作製
し、次いでこの電池(表1)に示す電槽化成条件にて電
槽化成を行った。
し、次いでこの電池(表1)に示す電槽化成条件にて電
槽化成を行った。
【0010】
【表1】
【0011】その後電池を反転し脱液した後、攪拌後の
比重が1.280になるように比重1.400の硫酸を
規定量注液した。そして攪拌を行うための再充電電流を
50Aとして1回の通電時間を20秒とし、通電と通電
との間の休止を(表2)に示す各種条件にて総通電時間
が120秒となる再充電攪拌を行った直後の電解液上部
と底部との比重差を図1に示す。
比重が1.280になるように比重1.400の硫酸を
規定量注液した。そして攪拌を行うための再充電電流を
50Aとして1回の通電時間を20秒とし、通電と通電
との間の休止を(表2)に示す各種条件にて総通電時間
が120秒となる再充電攪拌を行った直後の電解液上部
と底部との比重差を図1に示す。
【0012】
【表2】
【0013】図1により明らかなように休止時間が0秒
・1秒・11秒のA・B・Eについて電解液上部と底部
との比重差が大きく攪拌が充分なされていないことが判
る。これは休止時間がないかまたは1秒と短いA・Bに
ついては、電解液上部に舞い上がった高濃度硫酸が電解
液底部に沈降する時間が維持できない。また休止時間の
長いEについては逆にその時間が長すぎるため高濃度硫
酸が完全に電解液底部に沈降してしまうためによるもの
と推定される。
・1秒・11秒のA・B・Eについて電解液上部と底部
との比重差が大きく攪拌が充分なされていないことが判
る。これは休止時間がないかまたは1秒と短いA・Bに
ついては、電解液上部に舞い上がった高濃度硫酸が電解
液底部に沈降する時間が維持できない。また休止時間の
長いEについては逆にその時間が長すぎるため高濃度硫
酸が完全に電解液底部に沈降してしまうためによるもの
と推定される。
【0014】これらに対して休止時間が2秒・10秒の
C・Dについては電解液の上部と底部の比重差がほとん
どなく攪拌がほぼ完全になされていることが判る。
C・Dについては電解液の上部と底部の比重差がほとん
どなく攪拌がほぼ完全になされていることが判る。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来の電
槽化成前に注液する希硫酸の比重を低比重として、化成
終了後に脱液した後高比重の硫酸を加え大電流にて連続
再充電攪拌をするという電槽化成方法での大きな課題で
あった充分な電解液の攪拌ができないという問題を解決
し、電槽化成の合理化が図れるものである。
槽化成前に注液する希硫酸の比重を低比重として、化成
終了後に脱液した後高比重の硫酸を加え大電流にて連続
再充電攪拌をするという電槽化成方法での大きな課題で
あった充分な電解液の攪拌ができないという問題を解決
し、電槽化成の合理化が図れるものである。
【図1】攪拌再充電時の休止時間別による電解液上部と
底部との比重差を示す図
底部との比重差を示す図
A 休止時間0秒 B 休止時間1秒 C 休止時間2秒 D 休止時間10秒 E 休止時間11秒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 伊佐美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−124859(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 4/22,2/38,10/12
Claims (1)
- 【請求項1】 比重が1.180以下の希硫酸を電槽化
成前に注液し、電槽化成終了後に電池を反転させて脱液
した後、比重1.400以下の硫酸を注入して再充電
し、電気分解によるガス発生によって前記脱液後の電池
内部に残存する低濃度電解液と脱液後に加えた高濃度電
解液とを攪拌して、所定の電解液比重とする電槽化成方
法において、その再充電が通電と通電の間に2秒以上1
0秒以下の休止を入れるサイクル充電であることを特徴
とする鉛蓄電池の電槽化成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3111604A JP2982368B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 鉛蓄電池の電槽化成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3111604A JP2982368B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 鉛蓄電池の電槽化成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04341759A JPH04341759A (ja) | 1992-11-27 |
JP2982368B2 true JP2982368B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=14565560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3111604A Expired - Fee Related JP2982368B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 鉛蓄電池の電槽化成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2982368B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109148815B (zh) * | 2018-07-18 | 2021-12-28 | 天能电池集团股份有限公司 | 一种长寿命铅蓄电池加酸化成方法 |
-
1991
- 1991-05-16 JP JP3111604A patent/JP2982368B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04341759A (ja) | 1992-11-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |