JP2974823B2 - マイクロ波誘電体磁器組成物 - Google Patents
マイクロ波誘電体磁器組成物Info
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- JP2974823B2 JP2974823B2 JP3163605A JP16360591A JP2974823B2 JP 2974823 B2 JP2974823 B2 JP 2974823B2 JP 3163605 A JP3163605 A JP 3163605A JP 16360591 A JP16360591 A JP 16360591A JP 2974823 B2 JP2974823 B2 JP 2974823B2
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波誘電体磁器
組成物に関し、更に詳しく言えば、共振周波数の温度係
数(以下、τf という。)をゼロに近づけることがで
き、またY2 O3 及びMnO2 (特にMnO2 )の添加
量を加減することによって、τf をゼロを中心としてプ
ラス側とマイナス側に任意に制御し得ることができ、更
に、焼成温度を変えても安定した品質を有するマイクロ
波誘電体磁器組成物に関する。本発明はマイクロ波領域
において誘電体共振器、マイクロ波集積回路基板、各種
マイクロ波回路のインピーダンス整合等に利用される。
組成物に関し、更に詳しく言えば、共振周波数の温度係
数(以下、τf という。)をゼロに近づけることがで
き、またY2 O3 及びMnO2 (特にMnO2 )の添加
量を加減することによって、τf をゼロを中心としてプ
ラス側とマイナス側に任意に制御し得ることができ、更
に、焼成温度を変えても安定した品質を有するマイクロ
波誘電体磁器組成物に関する。本発明はマイクロ波領域
において誘電体共振器、マイクロ波集積回路基板、各種
マイクロ波回路のインピーダンス整合等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波誘電体磁器組成物(以
下、単に誘電体磁器組成物という。)としては、BaO
−Nd2 O3 −TiO2 系磁器組成物が知られている
(特開昭63−79753号公報)。
下、単に誘電体磁器組成物という。)としては、BaO
−Nd2 O3 −TiO2 系磁器組成物が知られている
(特開昭63−79753号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の前記誘
電体磁器組成物では、εr が比較的高く、無負荷Q(以
下、Quという。)が大きいが、τf が比較的、正に大
きいため温度安定性に欠けるという問題があった。ま
た、焼成温度を変えると、たとえ同組成であっても、各
特性(εr 、τf 及びQu)が変動し、安定した品質の
ものを得ることが困難であるという問題もあった。
電体磁器組成物では、εr が比較的高く、無負荷Q(以
下、Quという。)が大きいが、τf が比較的、正に大
きいため温度安定性に欠けるという問題があった。ま
た、焼成温度を変えると、たとえ同組成であっても、各
特性(εr 、τf 及びQu)が変動し、安定した品質の
ものを得ることが困難であるという問題もあった。
【0004】本発明は、上記欠点を克服するものであ
り、Y2 O3 及びMnO2 (特にMnO2 )の添加量を
加減することによって、τf をゼロに近づけ、またゼロ
を中心としてプラス側とマイナス側に任意に制御し得る
ことができ、更に焼成温度を変えても安定した品質を有
する誘電体磁器組成物を提供することを目的とする。
り、Y2 O3 及びMnO2 (特にMnO2 )の添加量を
加減することによって、τf をゼロに近づけ、またゼロ
を中心としてプラス側とマイナス側に任意に制御し得る
ことができ、更に焼成温度を変えても安定した品質を有
する誘電体磁器組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の誘
電体磁器組成物について検討した結果、所定の主成分に
MnO2 を添加することにより上記欠点が解消されるこ
とを見出して、本発明を完成するに至ったのである。即
ち、本発明の誘電体磁器組成物は、xBaO・yNd2
O3 ・zTiO2 〔但し、xは8.5≦x≦20、yは
5≦y≦23、zは62≦z≦85、ここでx+y+z
=100(モル%)〕で表される組成物に対して、Y2
O3 を15重量%以下配合されているものを主成分と
し、該主成分に対してMnO2 を3重量%以下添加含有
させたことを特徴とする。
電体磁器組成物について検討した結果、所定の主成分に
MnO2 を添加することにより上記欠点が解消されるこ
とを見出して、本発明を完成するに至ったのである。即
ち、本発明の誘電体磁器組成物は、xBaO・yNd2
O3 ・zTiO2 〔但し、xは8.5≦x≦20、yは
5≦y≦23、zは62≦z≦85、ここでx+y+z
=100(モル%)〕で表される組成物に対して、Y2
O3 を15重量%以下配合されているものを主成分と
し、該主成分に対してMnO2 を3重量%以下添加含有
させたことを特徴とする。
【0006】上記xBaOのxが8.5未満の場合はε
r が低く、逆に20を越えると誘電損失tanδが高く
なり、好ましくないからである。また、上記yNd2 O
3 のyが5未満の場合はτf が大きな正の値をとり、2
3を越えると誘電損失(以下、tanδという。)が高
くなり、好ましくない。更に、上記zTiO2 のzが6
2未満の場合はtanδが高くなり、85を越えるとτ
f が大きな正の値をとり、好ましくない。上記Y2 O3
の添加は、添加量を増大させることにより、εr を大き
く低下させることなく温度特性を安定させるものである
が、15重量%を越える過剰の添加は、焼結が不安定と
なり、Quの低下及びτf が大きな負の値をとるため、
好ましくない。上記MnO2 の添加は、焼成温度の変動
によるQu、εr 、τf の変動を小さくして、焼結体品
質の安定を図るものであると共に前記τf を自由に制御
するものである。この添加量が3重量%を越えると、τ
f がマイナス側に大きくなり、且つεr が小さくなっ
て、特性が低下するので、好ましくない。
r が低く、逆に20を越えると誘電損失tanδが高く
なり、好ましくないからである。また、上記yNd2 O
3 のyが5未満の場合はτf が大きな正の値をとり、2
3を越えると誘電損失(以下、tanδという。)が高
くなり、好ましくない。更に、上記zTiO2 のzが6
2未満の場合はtanδが高くなり、85を越えるとτ
f が大きな正の値をとり、好ましくない。上記Y2 O3
の添加は、添加量を増大させることにより、εr を大き
く低下させることなく温度特性を安定させるものである
が、15重量%を越える過剰の添加は、焼結が不安定と
なり、Quの低下及びτf が大きな負の値をとるため、
好ましくない。上記MnO2 の添加は、焼成温度の変動
によるQu、εr 、τf の変動を小さくして、焼結体品
質の安定を図るものであると共に前記τf を自由に制御
するものである。この添加量が3重量%を越えると、τ
f がマイナス側に大きくなり、且つεr が小さくなっ
て、特性が低下するので、好ましくない。
【0007】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 本実施例は、主成分の適正な組成を検討したものであ
る。まず、純度99.9%の各BaCO3 、Nd
2 O3 、Y2 O3 、TiO2 の粉末を出発原料とし、表
1〜表3に示す各組成に応じて所定量を秤量混合し、ミ
キサーで乾式による混合及び粉砕を施した後、大気雰囲
気中1100℃の温度で4時間仮焼した。更に、この仮
焼物に適量の有機バインダーと水を加え、アルミナボー
ルで粉砕した後、噴霧乾燥により造粒し、この造粒され
た原料を用いて1000kg/cm2 のプレス圧で19
mmφ×14mmt(厚さ)の円板状に成形した。
る。 実施例1 本実施例は、主成分の適正な組成を検討したものであ
る。まず、純度99.9%の各BaCO3 、Nd
2 O3 、Y2 O3 、TiO2 の粉末を出発原料とし、表
1〜表3に示す各組成に応じて所定量を秤量混合し、ミ
キサーで乾式による混合及び粉砕を施した後、大気雰囲
気中1100℃の温度で4時間仮焼した。更に、この仮
焼物に適量の有機バインダーと水を加え、アルミナボー
ルで粉砕した後、噴霧乾燥により造粒し、この造粒され
た原料を用いて1000kg/cm2 のプレス圧で19
mmφ×14mmt(厚さ)の円板状に成形した。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】
【表3】
【0011】次に、この成形体を大気中、1300〜1
450℃の温度で、0.5〜4時間焼成し、最後に両端
面を約16mmφ×10mmt(厚さ)の円板状に研磨
して、誘電体試料No.1〜36とした。そして、各試
料につき、平行導体板型誘電体円柱共振器法(TE011
MODE)により、εr 、Qu、tanδ及びτf を測
定した。共振周波数は2〜3GHzである。これらの結
果を表1〜表3に示す。尚、これらの表中の*印は、性
能が優れない場合、即ち、本発明範囲に含まれない場合
(その場合の試料No.、各組成値及びその性能値)を
示す。また、表3に示される試料32、33、35、3
6はQuが極端に小さくなるため、εr 及びτf の測定
は不可能であった。
450℃の温度で、0.5〜4時間焼成し、最後に両端
面を約16mmφ×10mmt(厚さ)の円板状に研磨
して、誘電体試料No.1〜36とした。そして、各試
料につき、平行導体板型誘電体円柱共振器法(TE011
MODE)により、εr 、Qu、tanδ及びτf を測
定した。共振周波数は2〜3GHzである。これらの結
果を表1〜表3に示す。尚、これらの表中の*印は、性
能が優れない場合、即ち、本発明範囲に含まれない場合
(その場合の試料No.、各組成値及びその性能値)を
示す。また、表3に示される試料32、33、35、3
6はQuが極端に小さくなるため、εr 及びτf の測定
は不可能であった。
【0012】これらの結果によれば、xBaOのxが
5.1の場合(No.1)は、εr が43.0と低い。
このxが20.6と大きい場合(No.34)は、ta
nδが1.71×10-3、τf が+143といずれも大
きくなり、好ましくない。また、yNd2 O3 のyが
3.5の場合(No.3)は、τf が+213と大きな
正の値をとる。このyが23.5、23.6と大きい場
合(No.1、2)は、tanδが1.01×10-3、
1.12×10-3とそれぞれ大きくなる。更に、zTi
O2 のzが61.9の場合(No.34)は、tanδ
が1.71× 10-3と高くなる。このzが87.4、
85.9と大きい場合(No.3、4)は、τf が+2
13、+179とそれぞれ大きな正の値をとる。Y2 O
3 は、添加量を増大させるにつれて、εr を大きく低下
させることなく温度特性を安定させることができるが、
17重量%(No.31)のように主成分との合計量に
対して、15重量%を越えて添加すると、焼結性が不安
定となり、Quの低下、τf も−70と大きな負の値を
とる。
5.1の場合(No.1)は、εr が43.0と低い。
このxが20.6と大きい場合(No.34)は、ta
nδが1.71×10-3、τf が+143といずれも大
きくなり、好ましくない。また、yNd2 O3 のyが
3.5の場合(No.3)は、τf が+213と大きな
正の値をとる。このyが23.5、23.6と大きい場
合(No.1、2)は、tanδが1.01×10-3、
1.12×10-3とそれぞれ大きくなる。更に、zTi
O2 のzが61.9の場合(No.34)は、tanδ
が1.71× 10-3と高くなる。このzが87.4、
85.9と大きい場合(No.3、4)は、τf が+2
13、+179とそれぞれ大きな正の値をとる。Y2 O
3 は、添加量を増大させるにつれて、εr を大きく低下
させることなく温度特性を安定させることができるが、
17重量%(No.31)のように主成分との合計量に
対して、15重量%を越えて添加すると、焼結性が不安
定となり、Quの低下、τf も−70と大きな負の値を
とる。
【0013】実施例2 本実施例は、MnO2 の添加効果を検討したものであ
る。まず、純度99.9%の各BaCO3 、Nd
2 O3 、Y2 O3 、TiO2 を出発原料とし、各成分割
合を0.17BaCO3 ・0.12Nd2 O3 ・0.0
4Y2 O3 ・0.67TiO2 とするもの(試料No.
37)を比較例とし、更に、このNo.37の主成分組
成にMnO2 を0.5重量%(主成分全量に対する添加
量、試料No.38)、1.0重量%(No.39)、
2.0重量%(No.40)及び3.0重量%(No.
41)を各々添加した組成となるように、所定量を秤量
混合した。その後、ミキサーで乾式による混合及び粉砕
を施した後、大気雰囲気中1100〜1200℃の温度
で2時間仮焼した。更に、この仮焼物に適量の有機バイ
ンダーと水を加え、アルミナボールで粉砕した後、噴霧
乾燥により造粒し、この造粒された原料を用いて100
0kg/cm2 のプレス圧で19mmφ×12mmt
(厚さ)の円板状に成形した。
る。まず、純度99.9%の各BaCO3 、Nd
2 O3 、Y2 O3 、TiO2 を出発原料とし、各成分割
合を0.17BaCO3 ・0.12Nd2 O3 ・0.0
4Y2 O3 ・0.67TiO2 とするもの(試料No.
37)を比較例とし、更に、このNo.37の主成分組
成にMnO2 を0.5重量%(主成分全量に対する添加
量、試料No.38)、1.0重量%(No.39)、
2.0重量%(No.40)及び3.0重量%(No.
41)を各々添加した組成となるように、所定量を秤量
混合した。その後、ミキサーで乾式による混合及び粉砕
を施した後、大気雰囲気中1100〜1200℃の温度
で2時間仮焼した。更に、この仮焼物に適量の有機バイ
ンダーと水を加え、アルミナボールで粉砕した後、噴霧
乾燥により造粒し、この造粒された原料を用いて100
0kg/cm2 のプレス圧で19mmφ×12mmt
(厚さ)の円板状に成形した。
【0014】次に、この成形体を大気中、表4〜表7に
示す各焼成温度(1325℃から1375℃の範囲)
で、3.5時間焼成し、最後に両端面を16mmφ×8
mmt(厚さ)の円板状に研磨して、誘電体試料No.
37、38、39、40、41とした。
示す各焼成温度(1325℃から1375℃の範囲)
で、3.5時間焼成し、最後に両端面を16mmφ×8
mmt(厚さ)の円板状に研磨して、誘電体試料No.
37、38、39、40、41とした。
【0015】そして、この各試料につき、前記と同様に
して、εr 、Qu、tanδ及びτf を測定した。これ
らの焼成温度の変化における各特性を表4〜表7に示し
た。尚、共振周波数は2.7GHzである。
して、εr 、Qu、tanδ及びτf を測定した。これ
らの焼成温度の変化における各特性を表4〜表7に示し
た。尚、共振周波数は2.7GHzである。
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】
【表7】
【0020】これらの結果によれば、特に図1に示すよ
うにMnO2 の添加量の増加に伴い、τf は正の値から
負の方向へ向かう。そして、それが2.0重量%から3
重量%になると、0に到りひいては0を越えてマイナス
の方向へ移行して行く。従って、このMnO2 の添加
は、τf をマイナス側に低下させ、0値に近づける効果
があるだけでなく、0値を中心としてプラス側若しくは
マイナス側にτf を自由に制御することができる効果も
ある。また、Qu値は、図2に示すように、比較例の場
合と比べて、MnO2 を添加してもほとんど変わらな
い。尚、εr はその添加により低下する傾向にあるもの
の、十分に実用的な範囲にあるといえる。また、図3及
び図4に示すように、仮焼温度又は焼成温度を変えて
も、τf 等はほとんど一定である。従って、安定した性
能を有する焼結体を容易に製造でき、大変実用的であ
る。
うにMnO2 の添加量の増加に伴い、τf は正の値から
負の方向へ向かう。そして、それが2.0重量%から3
重量%になると、0に到りひいては0を越えてマイナス
の方向へ移行して行く。従って、このMnO2 の添加
は、τf をマイナス側に低下させ、0値に近づける効果
があるだけでなく、0値を中心としてプラス側若しくは
マイナス側にτf を自由に制御することができる効果も
ある。また、Qu値は、図2に示すように、比較例の場
合と比べて、MnO2 を添加してもほとんど変わらな
い。尚、εr はその添加により低下する傾向にあるもの
の、十分に実用的な範囲にあるといえる。また、図3及
び図4に示すように、仮焼温度又は焼成温度を変えて
も、τf 等はほとんど一定である。従って、安定した性
能を有する焼結体を容易に製造でき、大変実用的であ
る。
【0021】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
前記仮焼温度等の仮焼条件、焼成温度等の焼成条件等は
種々選択できる。また、BaOとなる原料も前記BaC
O3 以外にも、過酸化物、水酸化物、硝酸塩等を用いる
こともできる。
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
前記仮焼温度等の仮焼条件、焼成温度等の焼成条件等は
種々選択できる。また、BaOとなる原料も前記BaC
O3 以外にも、過酸化物、水酸化物、硝酸塩等を用いる
こともできる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の誘電体磁器組成
物は、Y2 O3 及びMnO2 (特にMnO2 )の添加量
を加減することにより、εr 、Quを実用的な特性範囲
に維持しつつ、τf をプラスの大きな値からマイナスの
方向に小さくしたものである。また、本誘電体磁器組成
物は、Y2 O3 及びMnO2(特にMnO2 )の添加量
を加減することによって、τf をゼロを中心としてプラ
ス側とマイナス側の所望の値に任意に制御されるもので
ある。従って、目的、用途に応じて、特にMnO2 の添
加割合を変えることができる。更に、本誘電体磁器組成
物は、仮焼温度又は焼成温度を変えて製造しても安定し
た品質を有するので、大変実用的である。
物は、Y2 O3 及びMnO2 (特にMnO2 )の添加量
を加減することにより、εr 、Quを実用的な特性範囲
に維持しつつ、τf をプラスの大きな値からマイナスの
方向に小さくしたものである。また、本誘電体磁器組成
物は、Y2 O3 及びMnO2(特にMnO2 )の添加量
を加減することによって、τf をゼロを中心としてプラ
ス側とマイナス側の所望の値に任意に制御されるもので
ある。従って、目的、用途に応じて、特にMnO2 の添
加割合を変えることができる。更に、本誘電体磁器組成
物は、仮焼温度又は焼成温度を変えて製造しても安定し
た品質を有するので、大変実用的である。
【図1】焼成温度を変えた場合のMnO2 添加量とτf
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図2】MnO2 添加量とεr との関係及びMnO2添
加量とQuとの関係を示すグラフである。
加量とQuとの関係を示すグラフである。
【図3】MnO2 添加量を変えた場合の焼成温度とτf
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図4】MnO2 添加量を変えた場合の仮焼温度とτf
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 35/46
Claims (1)
- 【請求項1】 xBaO・yNd2 O3 ・zTiO
2(但し、xは8.5≦x≦20、yは5≦y≦23、
zは62≦z≦85、ここでx+y+z=100)で表
される組成物に対して、Y2 O3 を15重量%以下配合
されているものを主成分とし、該主成分に対してMnO
2 を3重量%以下添加含有させたことを特徴とするマイ
クロ波誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3163605A JP2974823B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | マイクロ波誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3163605A JP2974823B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | マイクロ波誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04362061A JPH04362061A (ja) | 1992-12-15 |
JP2974823B2 true JP2974823B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=15777108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3163605A Expired - Fee Related JP2974823B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | マイクロ波誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2974823B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010050514A1 (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-06 | 京セラ株式会社 | 誘電体セラミックス、およびその誘電体セラミックスを用いた共振器 |
JP5247561B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2013-07-24 | 京セラ株式会社 | 誘電体セラミックスおよび誘電体共振器 |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP3163605A patent/JP2974823B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04362061A (ja) | 1992-12-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |