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JP2958947B2 - 刺繍ミシン用帽子枠装置 - Google Patents

刺繍ミシン用帽子枠装置

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JP2958947B2
JP2958947B2 JP12352993A JP12352993A JP2958947B2 JP 2958947 B2 JP2958947 B2 JP 2958947B2 JP 12352993 A JP12352993 A JP 12352993A JP 12352993 A JP12352993 A JP 12352993A JP 2958947 B2 JP2958947 B2 JP 2958947B2
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章 西尾
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Brother Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍ミシン用帽子枠装
置に関し、特にY軸方向(刺繍ミシンのアーム部と平行
な方向)に帽子枠を移動駆動する機構を改善したものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数色の刺繍糸で刺繍したカラフ
ルな刺繍模様を縫製する為に、複数の針棒を備えた針棒
ケースをミシンアーム部の前端部に針棒の列方向に水平
に移動可能に支持した多針式刺繍ミシンが実用に供され
ている。一般に、多針式刺繍ミシンにおいては、刺繍を
施す加工布は、刺繍枠にセットされ、その刺繍枠をX方
向とY方向(刺繍ミシンのアーム部と平行な方向)とに
独立に駆動される可動枠に取付けた状態で、刺繍縫製が
実行される。
【0003】ところで、帽子の前面に刺繍縫製する為
に、前記可動枠のX軸駆動機構とY軸駆動機構とに連結
された帽子枠装置が使用される。この帽子枠装置として
は、Y軸方向にのみ移動可能に支持されるベースフレー
ムと、このベースフレームにY軸方向と平行な軸回りに
回動自在に装着される回動フレームと、この着脱自在に
装着される帽子枠とを備えた構造のものと、ベースフレ
ームを省略し、回動フレームと帽子枠とを案内軸にてベ
ッド本体部に枢支した構造のものとが実用化されてい
る。前記ベースフレームは、Y軸駆動機構に作動的に連
結されてY軸方向に移動駆動され、また、回動フレーム
と帽子枠とは、X軸駆動機構に作動的に連結され、X軸
方向の駆動量をY軸と平行な軸回りの回動量に変換する
変換機構を介して、回動駆動される。
【0004】従来の帽子枠装置のうち、後者の帽子枠装
置のように、案内軸と回動フレームと帽子枠とを主体と
した構造のものでは、回動フレームの外周部に案内溝を
形成し、刺繍ミシンの可動枠に固定的に取付けたX軸方
向向きの所定長さのロッドを案内溝の頂部に相対摺動自
在に係合させ、可動枠のY軸方向への移動駆動量を、ロ
ッドと案内溝を介して回動フレームに伝達する伝達機構
が採用されている。尚、前記回動フレームは、可動枠の
X軸駆動力を回動フレームの回動駆動力に変換するX軸
駆動力変換機構を介して、回動駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ロッド
は、比較的小径のもので、40〜50cmの長さを有
し、両端において可動枠に固定されている。そして、回
動フレームの前後移動のガタツキが発生しないように、
前記ロッドは、そのスパン中央部において回動フレーム
の案内溝の前後の壁面に隙間なしに摺接している。
【0006】従って、回動フレームを回動駆動する際
に、回動フレームの案内溝の前後の壁面とロッド間に作
用する摩擦抵抗が大きいために、また、ロッドのスパン
中央部は拘束が弱く振動しやすいために、回動フレーム
を回動駆動する際に回動フレームと帽子枠とが振動し、
その振動により刺繍縫製の仕上がり品質が低下するとい
う問題がある。また、前記ロッドの両端部を可動枠にビ
スやボルト等で固定する構成なので、帽子枠装置を刺繍
ミシンに着脱するときの作業も容易ではない。本発明の
目的は、回動フレームの振動を確実に防止でき、また、
刺繍ミシンに簡単に着脱できるような刺繍ミシン用帽子
枠装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の刺繍ミシン用
帽子枠装置は、刺繍ミシンのアームと平行なY軸方向向
きの案内軸であってベッド本体部に着脱可能に装着され
る案内軸と、この案内軸にY軸方向へ移動自在に且つ案
内軸回りに回動自在に装着される帽子枠セット用の回動
フレームと、この回動フレームに着脱自在に装着される
帽子枠と、刺繍ミシンのY軸方向とX軸方向へ独立に移
動駆動される可動枠から1対のワイヤを介して回動フレ
ームに回動駆動力を付与するX軸駆動力変換機構とを備
えた刺繍ミシン用帽子枠装置において、前記可動枠のう
ちのX軸方向に延びるX軸枠部に沿って配設され、X軸
枠部に対してX軸方向に相対移動可能でかつY軸方向に
相対移動不能のY軸送り部材を設け、前記Y軸送り部材
を前記回動フレームに連動連結するY軸送り伝達機構を
設けたものである。
【0008】請求項2の刺繍ミシン用帽子枠装置は、請
求項1の装置において、前記Y軸送り伝達機構は、前記
Y軸送り部材を回動フレームに連結する連結部材と、前
記Y軸送り部材に形成された所定の取付部と、この所定
の取付部に連結部材の基端部を固定解除可能に固定でき
るクランプ機構とを備えたものである。
【0009】
【作用】請求項1の刺繍ミシン用帽子枠装置において
は、可動枠がY軸方向に駆動されると、Y軸送り部材が
Y軸方向に駆動され、Y軸送り部材のY軸方向の移動に
より、Y軸送り伝達機構を介して回動フレームが軸方向
に移動駆動される。可動枠がX軸方向に駆動されると、
X軸方向駆動力がX軸駆動力変換機構で回動フレームの
回動駆動力に変換され、回動フレームが回動駆動され
る。このように、Y軸送り部材とY軸送り伝達機構を設
けたため、回動フレームの振動要因を解消して、刺繍縫
製の品質を高めることができる。
【0010】請求項2の刺繍ミシン用帽子枠装置におい
ては、Y軸送り伝達機構は、連結部材と、Y軸送り部材
に形成された取付部と、この取付部に連結部材の基端部
を下側より固定解除可能に固定できるクランプ機構とを
備えているため、クランプ機構を固定/固定解除するこ
とで、Y軸送り伝達機構の刺繍ミシンへの連結/連結解
除を簡単に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、多頭式刺繍機に設けられた多針
式刺繍ミシン用の帽子枠装置に本発明を適用した場合の
ものである。この多頭式刺繍機SMについて説明する
と、図1に示すように、左右方向(X方)に延びる刺繍
機ベースフレーム1の上面の後部側には、左右方向に延
びる略矩形状のミシン支持板2が配設され、このミシン
支持板2上に3台の同一構造の多針式刺繍ミシンM1〜
M3が左右に間隔を空けて並設されている。
【0012】これら刺繍ミシンM1〜M3の各々におい
て、そのアーム部3の前端部には、左右方向に1列状に
配列された12本の針棒(図示略)を上下動可能に支持
し、且つ12個の天秤9を揺動可能に支持する針棒ケー
ス7が、水平に左右方向移動可能に夫々支持されてい
る。一方、アーム部3には脚柱部4が連なり、脚柱部4
の下端部に連なるベッド本体部5は、ミシン支持板2上
に固定され、このベッド本体部5の前端部からシリンダ
ベッド6が前方に延び、このシリンダベッド6の先端部
には、糸輪捕捉器(図示略)が設けられている。
【0013】図1に示すように、各針棒の下端部には縫
針8が取付けられ、12本の縫針8には、糸立台10の
12個の糸立て11から12色の刺繍糸が夫々供給さ
れ、針棒ケース7を左右方向に移動させて、所望の1つ
の縫針8をシリンダベッド6の先端部の針穴に対向する
縫製位置に位置させることで、針棒の1つが選択される
と、その針棒とそれに対応する天秤9のみが上下に駆動
され、その針棒の縫針8と糸輪捕捉器との協働により選
択された色の刺繍糸で加工布に刺繍縫目が形成される。
ここで、針棒や天秤9を上下動させる上軸及び糸輪捕捉
器を回転させる下軸(図示略)は、ミシンモータ(図示
略)に連結されたVベルト17により回転駆動される駆
動軸18により駆動される。
【0014】前記ミシン支持板2の前側には、シリンダ
ベッド6の上面と同一高さになる作業用テーブル13が
配設され、この作業用テーブル13と、作業用テーブル
13の左右両側に設けられた1対の補助テーブル14,
15とに亙って、左右方向に延びる可動枠16が載置さ
れている。この可動枠16の右端部の駆動枠部16aが
X軸駆動機構(図示略)によりX方向に移動駆動され、
その左端部の駆動枠部16bと駆動枠部16aとがY軸
駆動機構(図示略)により同時にY方向に移動駆動され
る。つまり、可動枠16はX軸駆動機構とY軸駆動機構
によりテーブル13〜15上をX方向とY方向とに独立
に移動駆動される。
【0015】次に、各刺繍ミシンに取付けられる帽子枠
装置について説明する。図2〜図4に示すように、帽子
枠装置20は、Y軸方向に延びる案内軸21と、案内軸
21に回動自在に装着される回動フレーム40と、この
回動フレーム40に帽子を装着する為に着脱自在に装着
される帽子枠50と、可動枠16のX軸方向駆動力を回
動フレーム40と帽子枠50の回動駆動力に変換するX
軸駆動力変換機構60と、可動枠16の後端側のX方向
枠部16cの下側に配設され且つY軸駆動機構によりY
軸方向にのみ移動駆動されるY軸送り部材28に、ベー
スフレーム30を作動的に連結するY軸送り伝達機構7
0、等で構成されている。
【0016】前記案内軸21について説明すると、案内
軸21は、シリンダベッド6の基端側のベット本体部5
に形成されたY軸方向向きの水平な装着穴22に前方よ
り着脱自在に装着され、固定具23で固定解除可能にベ
ッド本体部5に固定される。次に、前記回動フレーム4
0について説明すると、回動フレーム40には、約24
0度の断面円弧状の円弧部材41が設けられ、円弧部材
41の外周部には、X軸駆動力変換機構60のワイヤ6
3を導くワイヤ案内溝43が形成され、円弧部材41の
外周部には、円弧部材41に外嵌状に装着される帽子枠
50の係合穴に係合して帽子枠50を回動フレーム40
に着脱自在に保持する4つの係合ローラ45が、バネ部
材で弾性付勢して設けられている。前記円弧部材41の
左右の下端部同士を連結するフレーム本体部材44が設
けられ、円弧部材41の左右の端部は、フレーム本体部
材44の対応する端部に、4本のビス46にて固定され
ている。
【0017】前記フレーム本体部材44のスパン中央部
には、筒状部47が一体形成され、筒状部47には、円
弧部材41の中心と同心の軸穴48が形成され、案内軸
21は軸穴48に挿通され、回動部材40は、案内軸2
1の回りに回動自在に構成されている。次に、前記帽子
枠50について説明すると、帽子枠50には、回動フレ
ーム40の円弧部材41に外嵌する円弧状の取付け部5
1とその前側に延びる枠状部52とが形成され、この取
付け部51には、4つの係合ローラ45が夫々係合する
4つの係合穴が形成され、枠状部52には、帽子の刺繍
領域に対応する開口部53が形成され、バネ部材からな
る押え部材54により、帽子を保持できるように構成し
てある。
【0018】次に、前記X軸駆動力変換機構60につい
て説明すると、この変換機構60は、可動枠16の後端
側のX方向枠部16cの上面に左右に所定間隔空けてビ
ス65で固定される左右1対の取付板61と、両取付板
61を連結するロッド62と、1対のワイヤ63とを主
体に構成されている。第1のワイヤ63の左端部は、左
側の取付板61に固定された金具64に一端において連
結され、このワイヤ63は、回動フレーム40のワイヤ
案内溝43を通ってワイヤ案内溝43の右端側へ導設さ
れ、回動フレーム40の右端部にビス66で固定され、
また、第2のワイヤ63の右端部は、右側の取付板61
に固定された金具64に一端において連結され、このワ
イヤ63は、回動フレーム40のワイヤ案内溝43を通
ってワイヤ案内溝43の左端側へ導設され、回動フレー
ム40の左端部にビス66で固定されている。
【0019】従って、可動枠16、つまり、X方向枠部
16cが左方へ移動駆動されると、回動フレーム40
は、円弧部材41の軸心の回り(つまり、案内軸21の
回り)に図4において反時計回り方向へ回動され、ま
た、X方向枠部16aが右方へ移動駆動されると、回動
フレーム40は、円弧部材41の軸心の回りに時計回り
方向へ回動される。尚、回動フレーム40の回動角は、
X方向枠部16cの左右方向の移動量に比例する。
【0020】次に、前記Y軸送り伝達機構70について
説明すると、この伝達機構70は、Y軸送り部材28を
回動フレーム40に連結する連結部材71と、この連結
部材71に付設され、連結部材71の基端部をY軸送り
部材28に固定解除可能に固定するクランプ機構72
と、連結部材71の前端部に固定されてワイヤ案内溝4
3に摺動自在に係合される係合部材73を主体として構
成されている。
【0021】前記Y軸送り部材28は、X方向枠部16
cの下面側に沿ってX方向に延びる長尺部材であり、こ
のY軸送り部材28には、連結部材71を着脱自在に連
結する為の所定の取付部76が形成され、この取付部7
6には、図2に示すように、円形穴77と、その左端部
に連なる小径のX方向向きの長穴78と、円形穴77及
び長穴78の両側に形成された1対のX方向向きのスリ
ット79とが形成してある。
【0022】前記連結部材71は、シリンダベッド6上
において、Y軸送り部材28の下側に配設され、連結部
材71の基端部分には、取付部73に対応する平板部7
4が形成されるとともに、連結部材71には、平板部7
4から前方へ延び断面が浅いV形の連結腕部75が形成
され、この連結腕部75の前端部の左半部の下面には、
係合部材73が、ワイヤ案内溝43の対応する部位の傾
斜に等しい傾斜状に固着されている。この係合部材73
は、ワイヤ案内溝43との接触抵抗が小さくなるよう
に、低摩擦の合成樹脂材料(例えば、ナイロン等)で構
成されている。尚、この係合部材73については、ロー
ラやコロなどの転がり案内手段で構成してもよい。前記
連結部材71の平板部74の上面には、1対のスリット
79に夫々係合する左右1対の位置決めピン80が立設
されている。
【0023】次に、Y軸送り伝達機構70に設けられた
クランプ機構72について説明すると、このクランプ機
構72は、円形穴77に入る頂板部82とこの頂板部8
2の下面に連なる立向きの軸部83とを有する軸部材8
1であって、その下半部分にネジ部が形成された軸部材
81と、そのネジ部に座金84を介して螺合された蝶ネ
ジ85とで構成されている。このクランプ機構72によ
り、連結部材71の平板部74をY軸送り部材28の取
付部76に固定する場合、蝶ネジ85を緩めて、軸部材
81を固定解除位置に保持したまま、頂板部82を円形
穴77から挿入するとともに、1対の位置決めピン80
を1対のスリット79に嵌めた状態において、軸部材8
1の軸部83を長穴78に係合させてから、蝶ネジ85
を締結して、軸部材81を固定位置に切換えると、連結
部材71の基端部分である平板部74がY軸送り部材2
8の取付部73に固定される。
【0024】次に、以上説明した帽子枠装置の作用につ
いて説明する。前記回動フレーム40とX軸駆動力変換
機構60とY軸送り伝達機構70とは、帽子枠ユニット
としてユニット化されており、この帽子枠ユニットを刺
繍ミシンM1〜M3に装着する場合の装着方法について
説明する。最初に、案内軸21を外し、クランプ機構7
2を固定解除し、係合部材73をワイヤ案内溝43に係
合させた状態において、帽子枠ユニットを前方より移動
させていって、クランプ機構72の軸部材81を円形穴
77の直下に位置させてから、帽子枠ユニットを上方移
動させると、軸部材81の頂板部82が円形穴77へ挿
入され、1対の位置決めピン80が1対のスリット79
に挿入された状態となる。次に、帽子枠ユニットを右方
へ移動させて、軸部材81の軸部83を長穴78に係合
させてから、クランプ機構72を固定状態にする。
【0025】次に、クランプ機構72による固定後又は
固定前に、案内軸21を前方よりフレーム本体部材44
の筒状部47の軸穴48とベッド本体部5の装着穴22
とに挿入してから、固定具23により、案内軸21を固
定する。この状態において、連結部材71と回動フレー
ム40とは、係合部材73とワイヤ案内溝43との係合
を介して、Y軸方向に駆動力伝達可能になる。次に、X
軸駆動力変換機構60の1対の板部材61を位置決めピ
ン64にてX方向枠部16cの上面に位置決めしてか
ら、ビス65によりX方向枠部16cの上面に固定す
る。前記帽子枠ユニットを取り外す場合には、以上の装
着の場合と略逆の手順にて簡単に取り外すことができ
る。
【0026】このように、1対の板部材61をX方向枠
部16cに固定する1対のビス65を装着する以外は、
全くビスやボルトを着脱することなく、帽子枠ユニット
を刺繍ミシンM1〜M3に着脱することができる。但
し、固定具23の回動操作は必要である。しかも、Y軸
送り伝達機構70にクランプ機構72を設けて、連結部
材71とY軸送り部材28との固定と固定解除とを簡単
に行えるように構成したので、ビスやボルトを介さずに
固定と固定解除とが可能になった。
【0027】次に、前記のようにして帽子枠ユニットを
装着後、別途機外において帽子をセットした帽子枠50
を回動フレーム40に装着して刺繍縫製するとき、可動
枠16がX軸方向に駆動されると、X軸駆動力変換機構
60により回動フレーム40と帽子枠50とは回動駆動
され、また、可動枠16がY軸方向に駆動されると、Y
軸送り部材28がY軸方向に駆動され、Y軸送り伝達機
構70を介して回動フレーム40と帽子枠50とは、Y
軸方向に駆動される。
【0028】前記回動フレーム40の回動時、係合部材
73は短く且つ低摩擦材料で形成されているため、係合
部材73とワイヤ案内溝43間に作用する摩擦力は小さ
くなる。これにより、回動フレーム40は円滑に回動す
ることになる。しかも、Y軸送り伝達機構70の連結部
材71の連結腕部75の剛性が高く、係合部材73が振
動しにくく構成されているため、回動フレーム40の回
動時に、回動フレーム40に係合部材73から余分な力
が作用することがなく、回動フレーム40が上下に振動
して刺繍縫製の品質が低下するという問題は生じない。
【0029】ここで、前記実施例の一部を次のように変
更することもあり得る。 1〕 前記実施例の2本のワイヤ63の代わりに、1本
の連続したワイヤを、左側の板部材61、右側のビス6
6、左側のビス66、右側の板部材61の順に掛け回し
た構成にしてもよい。 2〕 Y軸送り伝達機構70は、1組だけでなく、左右
1対設けてもよい。
【0030】3〕 前記クランプ機構72の代わりに、
次のようなクランプ機構を適用することもある。図5に
示すように、クランプ機構72Aは、前記円形穴77に
入る頂板部91とこの頂板部91の下面に連なる立向き
の軸部92とを有する軸部材90と、この軸部材90に
前後方向向きのピン93にてピン結合されて軸部材90
を連結部材71の方へ接近させた固定位置と、固定位置
よりも浮上させた固定解除位置とに切換える操作レバー
94とで構成されている。前記操作レバー94の上端部
は、湾曲状に形成され、その湾曲部を支持する支点部材
95が連結部材71に付設され、操作レバー94を、図
5の実線の姿勢にすると軸部材90は固定解除位置にな
り、また、操作レバー94を、図5の鎖線の姿勢にする
と軸部材90は固定位置になる。 4〕 本発明の技術的思想の範囲内において、前記実施
例の各部の機構に、既存の技術や当業者に自明の技術に
基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の刺繍ミ
シン用帽子枠装置によれば、Y軸送り部材とY軸送り伝
達機構を設けたことにより、比較的高剛性のY軸送り伝
達機構で、Y軸送り部材と回動フレームとを連結して、
回動フレームの振動要因を解消して、刺繍縫製の品質を
高めることができる。請求項2の帽子枠装置によれば、
Y軸送り伝達機構を、連結部材と、Y軸送り部材に形成
された取付部と、この取付部に連結部材の基端部を下側
より固定解除可能に固定できるクランプ機構とで構成し
たことにより、クランプ機構を固定/固定解除すること
で、Y軸送り伝達機構の刺繍ミシンへの連結/連結解除
を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る多頭式刺繍機の全体斜視図であ
る。
【図2】図1の刺繍ミシンに装着した帽子枠装置の要部
平面図である。
【図3】図2の帽子枠装置の側面図である。
【図4】図2の帽子枠装置の正面図である。
【図5】前記帽子枠装置のY軸送り伝達機構の変形例の
クランプ機構の正面図である。
【符号の説明】
M1〜M3 刺繍ミシン 3 アーム部 20 帽子枠装置 21 案内軸 28 Y軸送り部材 40 回動フレーム 50 帽子枠 60 X軸駆動力変換機構 63 ワイヤ 70 Y軸送り伝達機構 71 連結部材 72,72A クランプ機構 76 取付部 74 平板部(連結部材の基端部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍ミシンのアームと平行なY軸方向向
    きの案内軸であってベッド本体部に着脱可能に装着され
    る案内軸と、この案内軸にY軸方向へ移動自在に且つ案
    内軸回りに回動自在に装着される帽子枠セット用の回動
    フレームと、この回動フレームに着脱自在に装着される
    帽子枠と、刺繍ミシンのY軸方向とX軸方向へ独立に移
    動駆動される可動枠から1対のワイヤを介して回動フレ
    ームに回動駆動力を付与するX軸駆動力変換機構とを備
    えた刺繍ミシン用帽子枠装置において、 前記可動枠のうちのX軸方向に延びるX軸枠部に沿って
    配設され、X軸枠部に対してX軸方向に相対移動可能で
    かつY軸方向に相対移動不能のY軸送り部材を設け、 前記Y軸送り部材を前記回動フレームに連動連結するY
    軸送り伝達機構を設けたことを特徴とする刺繍ミシン用
    帽子枠装置。
  2. 【請求項2】 前記Y軸送り伝達機構は、前記Y軸送り
    部材を回動フレームに連結する連結部材と、前記Y軸送
    り部材に形成された所定の取付部と、この所定の取付部
    に連結部材の基端部を固定解除可能に固定できるクラン
    プ機構とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の刺
    繍ミシン用帽子枠装置。
JP12352993A 1993-04-27 1993-04-27 刺繍ミシン用帽子枠装置 Expired - Fee Related JP2958947B2 (ja)

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US6889621B2 (en) 2003-02-10 2005-05-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Article supporting device for sewing machine and sewing machine

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