JP2956574B2 - 単結晶引上げ装置 - Google Patents
単結晶引上げ装置Info
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- JP2956574B2 JP2956574B2 JP6920396A JP6920396A JP2956574B2 JP 2956574 B2 JP2956574 B2 JP 2956574B2 JP 6920396 A JP6920396 A JP 6920396A JP 6920396 A JP6920396 A JP 6920396A JP 2956574 B2 JP2956574 B2 JP 2956574B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCZ法による単結晶
の育成に使用される単結晶引上げ装置に関する。
の育成に使用される単結晶引上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ディバイスの製造に使用されるシ
リコンウェーハの素材としては、CZ法により育成され
たシリコン単結晶が多用されている。CZ法によるシリ
コン単結晶の育成では、周知の通り、引上げ軸の下端に
種結晶を装着し、石英坩堝内に生成されたシリコン融液
にこの種結晶を浸け、この状態から種結晶を回転させな
がら引上げることにより、種結晶の下方にシリコン単結
晶を育成する。
リコンウェーハの素材としては、CZ法により育成され
たシリコン単結晶が多用されている。CZ法によるシリ
コン単結晶の育成では、周知の通り、引上げ軸の下端に
種結晶を装着し、石英坩堝内に生成されたシリコン融液
にこの種結晶を浸け、この状態から種結晶を回転させな
がら引上げることにより、種結晶の下方にシリコン単結
晶を育成する。
【0003】ここで種結晶は、直径が10数mm程度の
シリコン単結晶からなる細かい棒体であり、上端部がシ
ードチャックに連結され、下端部がシリコン融液に浸漬
される。種結晶をシリコン融液に浸漬すると、熱衝撃に
より転位が導入されるため、種結晶をシリコン融液に浸
漬した後に種結晶の直径を絞り、しばらくの間この状態
を維持して結晶の無転位化を図るいわゆる種絞りが実施
される。種絞り部の直径は無転位化の観点から5mm以
下が必要とされ、3mm以下が望ましいとされている。
シリコン単結晶からなる細かい棒体であり、上端部がシ
ードチャックに連結され、下端部がシリコン融液に浸漬
される。種結晶をシリコン融液に浸漬すると、熱衝撃に
より転位が導入されるため、種結晶をシリコン融液に浸
漬した後に種結晶の直径を絞り、しばらくの間この状態
を維持して結晶の無転位化を図るいわゆる種絞りが実施
される。種絞り部の直径は無転位化の観点から5mm以
下が必要とされ、3mm以下が望ましいとされている。
【0004】ところで、CZ法により育成されるシリコ
ン単結晶は、これまでは直径が8インチで重量が100
kg前後のものが主流であった。しかし、最近になって
更なる大径化が求められ、直径が12インチ以上のシリ
コン単結晶の育成も企画されている。単結晶の直径が大
きくなると、当然その重量も増え、直径が12インチの
場合で重量は200kgに達する。
ン単結晶は、これまでは直径が8インチで重量が100
kg前後のものが主流であった。しかし、最近になって
更なる大径化が求められ、直径が12インチ以上のシリ
コン単結晶の育成も企画されている。単結晶の直径が大
きくなると、当然その重量も増え、直径が12インチの
場合で重量は200kgに達する。
【0005】育成中の単結晶の重量は種結晶の特に種絞
り部に集中し、結晶重量が増大すると種絞り部にかかる
荷重も増大するが、シリコンの破壊強度は20kg/m
m2程度であり、200kgのシリコン単結晶を確実に
保持するためには、少なく見積もっても5mmを超える
直径が種絞り部に必要となる。ところが、5mmを超え
る直径では種結晶を無転位化することが不可能である。
従って、現状の技術では200kgに達する単結晶の育
成は不可能である。
り部に集中し、結晶重量が増大すると種絞り部にかかる
荷重も増大するが、シリコンの破壊強度は20kg/m
m2程度であり、200kgのシリコン単結晶を確実に
保持するためには、少なく見積もっても5mmを超える
直径が種絞り部に必要となる。ところが、5mmを超え
る直径では種結晶を無転位化することが不可能である。
従って、現状の技術では200kgに達する単結晶の育
成は不可能である。
【0006】このような問題を解決するために、特公平
5−65477号公報等には単結晶のトップ部にクビレ
を形成し、そのクビレ部を複数の爪により周囲からクラ
ンプして、単結晶を引き上げる種結晶に依存しない引上
げ技術が示されている。
5−65477号公報等には単結晶のトップ部にクビレ
を形成し、そのクビレ部を複数の爪により周囲からクラ
ンプして、単結晶を引き上げる種結晶に依存しない引上
げ技術が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】単結晶に形成したクビ
レ部を直接クランプする技術は、クランプ爪が不用意に
開かない限り、200kgを超える単結晶も確実に引上
げ、その落下を防止することができる。しかし、現状の
育成技術では、結晶引上げ軸に対して対称的なクビレ部
を形成することが困難である。そのため、クビレ部をク
ランプして単結晶の育成を行った場合には、単結晶が芯
円性を損ない、有転位化や直径制御精度の低下という問
題が生じる。また単結晶が引上げ軸方向においてくねっ
た形状になり、後工程の外周部切削による切削代の増大
も大きな問題となる。
レ部を直接クランプする技術は、クランプ爪が不用意に
開かない限り、200kgを超える単結晶も確実に引上
げ、その落下を防止することができる。しかし、現状の
育成技術では、結晶引上げ軸に対して対称的なクビレ部
を形成することが困難である。そのため、クビレ部をク
ランプして単結晶の育成を行った場合には、単結晶が芯
円性を損ない、有転位化や直径制御精度の低下という問
題が生じる。また単結晶が引上げ軸方向においてくねっ
た形状になり、後工程の外周部切削による切削代の増大
も大きな問題となる。
【0008】本発明の目的は、200kgを超える単結
晶についてもその落下を確実に防止し、且つその防止に
伴う引上げへの悪影響を可及的に回避することができる
単結晶引上げ装置を提供することにある。
晶についてもその落下を確実に防止し、且つその防止に
伴う引上げへの悪影響を可及的に回避することができる
単結晶引上げ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の単結晶引上げ装
置は、CZ法により原料融液から単結晶を回転させなが
ら引上げ、且つ単結晶のトップ部にクビレを形成する引
上げ装置本体と、内側に単結晶のトップ部が存在する状
態で単結晶と共に上昇する環状ベースと、環状ベースの
周方向複数位置に結晶半径方向を向けて配置され、且つ
その結晶半径方向に移動可能な複数の結晶保持ピンと、
環状ベースの荷重を複数の結晶保持ピンの結晶中心方向
の推進力に変換する手段とを具備する。
置は、CZ法により原料融液から単結晶を回転させなが
ら引上げ、且つ単結晶のトップ部にクビレを形成する引
上げ装置本体と、内側に単結晶のトップ部が存在する状
態で単結晶と共に上昇する環状ベースと、環状ベースの
周方向複数位置に結晶半径方向を向けて配置され、且つ
その結晶半径方向に移動可能な複数の結晶保持ピンと、
環状ベースの荷重を複数の結晶保持ピンの結晶中心方向
の推進力に変換する手段とを具備する。
【0010】本発明の単結晶引上げ装置においては、複
数の結晶保持ピンを結晶外面に非接触の状態でクビレ部
内に嵌合させ、この状態で環状ベースを上昇させること
により、単結晶が従来通り種結晶に保持されて引上げら
れる。種結晶の破壊により単結晶が落下すると、クビレ
部より上の大径部が複数の結晶保持ピンに引っ掛かる。
そうすると、単結晶の荷重が複数の結晶保持ピンを介し
て環状ベースに付加され、見掛け上、環状ベースの荷重
が増大する。その結果、複数の結晶保持ピンの結晶中心
方向への推進力が増大する。かくして、単結晶が複数の
結晶保持ピンにより確実に保持される。
数の結晶保持ピンを結晶外面に非接触の状態でクビレ部
内に嵌合させ、この状態で環状ベースを上昇させること
により、単結晶が従来通り種結晶に保持されて引上げら
れる。種結晶の破壊により単結晶が落下すると、クビレ
部より上の大径部が複数の結晶保持ピンに引っ掛かる。
そうすると、単結晶の荷重が複数の結晶保持ピンを介し
て環状ベースに付加され、見掛け上、環状ベースの荷重
が増大する。その結果、複数の結晶保持ピンの結晶中心
方向への推進力が増大する。かくして、単結晶が複数の
結晶保持ピンにより確実に保持される。
【0011】複数の結晶保持ピンを結晶外面に接触させ
て、引上げ中の単結晶を直接保持することも可能であ
る。その場合も単結晶をその荷重を利用して確実に保持
することができる。ただし、この場合は環状ベースを周
方向に回転させる必要がある。
て、引上げ中の単結晶を直接保持することも可能であ
る。その場合も単結晶をその荷重を利用して確実に保持
することができる。ただし、この場合は環状ベースを周
方向に回転させる必要がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図示
例に基づいて説明する。図1は本発明を実施した単結晶
引上げ装置の1例についてその主要部を示す立面図、図
2は図1のA−A線矢視図である。
例に基づいて説明する。図1は本発明を実施した単結晶
引上げ装置の1例についてその主要部を示す立面図、図
2は図1のA−A線矢視図である。
【0013】本引上げ装置は、シリコンの原料融液から
シリコン単結晶10を引き上げる引上げ装置本体30
と、引上げ中の単結晶10の落下を防止するために引上
げ装置本体30のプルチャンバー31内に設けられた単
結晶保持機構40とを具備する。
シリコン単結晶10を引き上げる引上げ装置本体30
と、引上げ中の単結晶10の落下を防止するために引上
げ装置本体30のプルチャンバー31内に設けられた単
結晶保持機構40とを具備する。
【0014】引上げ装置本体30は、従来の引上げ装置
と基本的に同じであって、プルチャンバー31内を通っ
てメインチャンバー内に垂下するワイヤ32の下端にシ
ードチャック33を取付け、これに装着した種結晶20
を原料融液に浸漬した状態から、ワイヤ32を回転させ
ながら上昇させることにより、種結晶20の下方に単結
晶10を育成し、プルチャンバー31内に引込む。また
育成初期に引上げ速度等を制御することにより、単結晶
10のトップ部にクビレ部11を形成する。
と基本的に同じであって、プルチャンバー31内を通っ
てメインチャンバー内に垂下するワイヤ32の下端にシ
ードチャック33を取付け、これに装着した種結晶20
を原料融液に浸漬した状態から、ワイヤ32を回転させ
ながら上昇させることにより、種結晶20の下方に単結
晶10を育成し、プルチャンバー31内に引込む。また
育成初期に引上げ速度等を制御することにより、単結晶
10のトップ部にクビレ部11を形成する。
【0015】引上げ装置本体30のプルチャンバー31
内に設けられた単結晶保持機構40は、内側中心部をワ
イヤ32が挿通する環状ベース41を有する。環状ベー
ス41はプルチャンバー31の内側にリング42および
ベアリング43により昇降自在かつ回転自在に支持され
ている。すなわち、リング42はプルチャンバー31の
内面に設けた複数の縦リブ44に案内されて昇降可能で
あり、環状ベース41はこのリング42の内側にベアリ
ング43を介して支持されている。そして、この環状ベ
ース41はシードチャック33に載って上昇する円形の
支持板45の外周部複数箇所から垂下した複数のワイヤ
46により懸吊支持される。
内に設けられた単結晶保持機構40は、内側中心部をワ
イヤ32が挿通する環状ベース41を有する。環状ベー
ス41はプルチャンバー31の内側にリング42および
ベアリング43により昇降自在かつ回転自在に支持され
ている。すなわち、リング42はプルチャンバー31の
内面に設けた複数の縦リブ44に案内されて昇降可能で
あり、環状ベース41はこのリング42の内側にベアリ
ング43を介して支持されている。そして、この環状ベ
ース41はシードチャック33に載って上昇する円形の
支持板45の外周部複数箇所から垂下した複数のワイヤ
46により懸吊支持される。
【0016】環状ベース41上の周方向複数位置にはワ
イヤ46の配置位置に対応して複数本の結晶保持ピン4
7が配設されている。結晶保持ピン47はいずれもプル
チャンバー31の半径方向、すなわち結晶半径方向を向
き、且つその結晶半径方向に移動自在に支持されてい
る。そして、環状ベース41の上に支持板45が重なっ
た状態でワイヤ46が環状ベース41内のピニオンギア
に巻き取られることにより、結晶保持ピン47は外周側
の退避位置に固定される。環状ベース41の上に重なっ
た支持板45が上昇し環状ベース41から離れると、環
状ベース41からワイヤ46が引出されると共にピニオ
ンギアが回転することにより、結晶保持ピン47は内周
側の結晶保持位置まで前進する。
イヤ46の配置位置に対応して複数本の結晶保持ピン4
7が配設されている。結晶保持ピン47はいずれもプル
チャンバー31の半径方向、すなわち結晶半径方向を向
き、且つその結晶半径方向に移動自在に支持されてい
る。そして、環状ベース41の上に支持板45が重なっ
た状態でワイヤ46が環状ベース41内のピニオンギア
に巻き取られることにより、結晶保持ピン47は外周側
の退避位置に固定される。環状ベース41の上に重なっ
た支持板45が上昇し環状ベース41から離れると、環
状ベース41からワイヤ46が引出されると共にピニオ
ンギアが回転することにより、結晶保持ピン47は内周
側の結晶保持位置まで前進する。
【0017】複数本の結晶保持ピン47の各先端を通る
円の直径は、結晶保持ピン47が外周側の退避位置に存
在する状態で、単結晶10のクビレ部11より上方の部
分の最大直径より大きく、結晶保持ピン47が内周側の
結晶保持位置に存在する状態では、前記最大直径より小
さく且つクビレ部11の最小直径より大きく設定されて
いる。
円の直径は、結晶保持ピン47が外周側の退避位置に存
在する状態で、単結晶10のクビレ部11より上方の部
分の最大直径より大きく、結晶保持ピン47が内周側の
結晶保持位置に存在する状態では、前記最大直径より小
さく且つクビレ部11の最小直径より大きく設定されて
いる。
【0018】次に、本引上げ装置を用いた単結晶10の
育成方法について説明する。
育成方法について説明する。
【0019】引上げ装置本体30のシードチャック33
に装着された種結晶20をメインチャンバー内に設置さ
れた坩堝内の原料融液に漬け、ワイヤ32を回転させな
がら上昇させることにより、種絞りを行い、引続き単結
晶10のトップ部にクビレ部11を形成し、その後にシ
ョルダー部および直胴部を順に形成する。
に装着された種結晶20をメインチャンバー内に設置さ
れた坩堝内の原料融液に漬け、ワイヤ32を回転させな
がら上昇させることにより、種絞りを行い、引続き単結
晶10のトップ部にクビレ部11を形成し、その後にシ
ョルダー部および直胴部を順に形成する。
【0020】このとき、単結晶保持機構40の環状ベー
ス41はプルチャンバー31の下端部内に保持され、支
持板45はこの環状ベース41の上に載った状態にあ
る。従って、複数本の結晶保持ピン47は外周側の退避
位置に存在する。
ス41はプルチャンバー31の下端部内に保持され、支
持板45はこの環状ベース41の上に載った状態にあ
る。従って、複数本の結晶保持ピン47は外周側の退避
位置に存在する。
【0021】単結晶10の育成が進むと、シードチャッ
ク33がプルチャンバー31内の環状ベース41の内側
を通過し、支持板45に当たる。そうすると、支持板4
5はシードチャック33の上に載りシードチャック33
と共に回転しながら上昇し始める。これにより、環状ベ
ース41からワイヤ46が引出され、複数本の結晶保持
ピン47が同時に前進し、ワイヤ46の引出しが完了し
た時点で、可動ピン47は内周側の結晶保持位置に到達
する。そして、この時点で複数本の結晶保持ピン47の
内側に単結晶10のクビレ部11が位置するように、単
結晶10の育成を行うことにより、複数本の結晶保持ピ
ン47は単結晶10のクビレ部11内に、結晶外面に非
接触の状態で嵌合する。
ク33がプルチャンバー31内の環状ベース41の内側
を通過し、支持板45に当たる。そうすると、支持板4
5はシードチャック33の上に載りシードチャック33
と共に回転しながら上昇し始める。これにより、環状ベ
ース41からワイヤ46が引出され、複数本の結晶保持
ピン47が同時に前進し、ワイヤ46の引出しが完了し
た時点で、可動ピン47は内周側の結晶保持位置に到達
する。そして、この時点で複数本の結晶保持ピン47の
内側に単結晶10のクビレ部11が位置するように、単
結晶10の育成を行うことにより、複数本の結晶保持ピ
ン47は単結晶10のクビレ部11内に、結晶外面に非
接触の状態で嵌合する。
【0022】ワイヤ46の引出しが完了すると、環状ベ
ース41はワイヤ46に引かれて単結晶10と共に上昇
する。また、支持板45がシードチャック33と共に回
転することにより、単結晶10と同じ速度で周方向に回
転する。
ース41はワイヤ46に引かれて単結晶10と共に上昇
する。また、支持板45がシードチャック33と共に回
転することにより、単結晶10と同じ速度で周方向に回
転する。
【0023】単結晶10の育成中あるいは育成後に種結
晶20が破断した場合は、単結晶10のクビレ部11よ
り上方の部分が複数本の結晶保持ピン47の各先端に引
っ掛かる。そうすると、単結晶10の荷重が結晶保持ピ
ン47を介して環状ベース41に付加され、結果的に環
状ベース41の荷重が増大する。この荷重はワイヤ46
にかかるので、結晶保持ピン47の内周側への推進力が
増大する。
晶20が破断した場合は、単結晶10のクビレ部11よ
り上方の部分が複数本の結晶保持ピン47の各先端に引
っ掛かる。そうすると、単結晶10の荷重が結晶保持ピ
ン47を介して環状ベース41に付加され、結果的に環
状ベース41の荷重が増大する。この荷重はワイヤ46
にかかるので、結晶保持ピン47の内周側への推進力が
増大する。
【0024】従って、単結晶10の落下が確実に防止さ
れる。また、単結晶10が通常に育成される場合は、結
晶保持ピン47が結晶外面に接触せず、従来通りの種結
晶20による引上げが行われるので、単結晶10の落下
防止に伴う引上げへの悪影響が回避される。
れる。また、単結晶10が通常に育成される場合は、結
晶保持ピン47が結晶外面に接触せず、従来通りの種結
晶20による引上げが行われるので、単結晶10の落下
防止に伴う引上げへの悪影響が回避される。
【0025】複数本の結晶保持ピン47の各先端をクビ
レ部11の結晶外面に接触させるようにした場合は、単
結晶10の荷重の一部を利用したかたちで、クビレ部1
1が結晶保持ピン47により保持され、単結晶10が重
くなるにつれてその保持力が増すので、200kgを超
えるような単結晶10についても育成が可能となる。
レ部11の結晶外面に接触させるようにした場合は、単
結晶10の荷重の一部を利用したかたちで、クビレ部1
1が結晶保持ピン47により保持され、単結晶10が重
くなるにつれてその保持力が増すので、200kgを超
えるような単結晶10についても育成が可能となる。
【0026】直径8インチ、重量150kgのシリコン
単結晶を育成する場合に、本引上げ装置を用いた。単結
晶保持機構40における結晶保持ピン47はクビレ部の
結晶外面に非接触とした。離液後の間欠引上げで意図的
に種結晶を破壊させたが、結晶保持ピン47により確実
に単結晶が保持され、その落下が防止された。
単結晶を育成する場合に、本引上げ装置を用いた。単結
晶保持機構40における結晶保持ピン47はクビレ部の
結晶外面に非接触とした。離液後の間欠引上げで意図的
に種結晶を破壊させたが、結晶保持ピン47により確実
に単結晶が保持され、その落下が防止された。
【0027】本引上げ装置を用いて直径8インチ、重量
150kgの単結晶を育成する際に、最終引上げが不可
能な2mmまで種結晶を絞る一方、単結晶保持機構40
によりクビレ部を接触保持した。その結果、種結晶を破
損させることなく単結晶の育成を完了させることができ
た。
150kgの単結晶を育成する際に、最終引上げが不可
能な2mmまで種結晶を絞る一方、単結晶保持機構40
によりクビレ部を接触保持した。その結果、種結晶を破
損させることなく単結晶の育成を完了させることができ
た。
【0028】結晶保持ピン47は図示例では4個とした
が、3個以上であれば単結晶10の落下を確実に防止す
ることができる。
が、3個以上であれば単結晶10の落下を確実に防止す
ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の単結晶引
上げ装置は、荷重を利用して駆動される複数本の結晶保
持ピンにより、結晶保持ピンが結晶外面に接触する場合
も非接触の場合も単結晶の落下を確実に防止することが
できる。そして、結晶保持ピンを結晶外面に対して非接
触とすることにより、単結晶の落下防止に伴う引上げへ
の悪影響を可及的に回避することができる。従って、大
径単結晶の育成技術の確立に大きな効果を発揮する。
上げ装置は、荷重を利用して駆動される複数本の結晶保
持ピンにより、結晶保持ピンが結晶外面に接触する場合
も非接触の場合も単結晶の落下を確実に防止することが
できる。そして、結晶保持ピンを結晶外面に対して非接
触とすることにより、単結晶の落下防止に伴う引上げへ
の悪影響を可及的に回避することができる。従って、大
径単結晶の育成技術の確立に大きな効果を発揮する。
【図1】本発明を実施した単結晶引上げ装置の1例につ
いてその主要部を示す立面図である。
いてその主要部を示す立面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
10 単結晶 11 クビレ部 20 種結晶 30 引上げ装置本体 31 プルチャンバー 32 ワイヤ 33 シードチャック 40 単結晶保持機構 41 環状ベース 46 ワイヤ 47 結晶保持ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 CZ法により原料融液から単結晶を回転
させながら引上げ、且つ単結晶のトップ部にクビレを形
成する引上げ装置本体と、内側に単結晶のトップ部が存
在する状態で単結晶と共に上昇する環状ベースと、環状
ベースの周方向複数位置に結晶半径方向を向けて配置さ
れ、且つその結晶半径方向に移動可能な複数の結晶保持
ピンと、環状ベースの荷重を複数の結晶保持ピンの結晶
中心方向の推進力に変換する手段とを具備することを特
徴とする単結晶引上げ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6920396A JP2956574B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 単結晶引上げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6920396A JP2956574B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 単結晶引上げ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09227282A JPH09227282A (ja) | 1997-09-02 |
JP2956574B2 true JP2956574B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=13395944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6920396A Expired - Lifetime JP2956574B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 単結晶引上げ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2956574B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4689027B2 (ja) * | 2000-10-23 | 2011-05-25 | 株式会社Sumco | 半導体単結晶引上装置 |
JP4662362B2 (ja) * | 2006-02-14 | 2011-03-30 | コバレントマテリアル株式会社 | 単結晶引上装置 |
CN113832538B (zh) * | 2021-09-22 | 2023-03-28 | 连城凯克斯科技有限公司 | 一种晶棒提拉防脱落抱夹装置 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP6920396A patent/JP2956574B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09227282A (ja) | 1997-09-02 |
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