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JP2942983B2 - 電線結束装置 - Google Patents

電線結束装置

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Publication number
JP2942983B2
JP2942983B2 JP7150916A JP15091695A JP2942983B2 JP 2942983 B2 JP2942983 B2 JP 2942983B2 JP 7150916 A JP7150916 A JP 7150916A JP 15091695 A JP15091695 A JP 15091695A JP 2942983 B2 JP2942983 B2 JP 2942983B2
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JP
Japan
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welding
guide
binding
electric wire
transfer
Prior art date
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Application number
JP7150916A
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English (en)
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JPH08329747A (ja
Inventor
石渡浪雄
勉 鴨島
勤 石井
純成 辻
片山秀樹
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Molex LLC
Original Assignee
Molex LLC
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Publication date
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Priority to JP7150916A priority Critical patent/JP2942983B2/ja
Priority to EP96108197A priority patent/EP0744756A3/en
Priority to US08/652,059 priority patent/US5732457A/en
Publication of JPH08329747A publication Critical patent/JPH08329747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2942983B2 publication Critical patent/JP2942983B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B27/00Bundling particular articles presenting special problems using string, wire, or narrow tape or band; Baling fibrous material, e.g. peat, not otherwise provided for
    • B65B27/10Bundling rods, sticks, or like elongated objects
    • B65B27/105Bundling rods, sticks, or like elongated objects by means of adhesive tape
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/51Plural diverse manufacturing apparatus including means for metal shaping or assembling
    • Y10T29/5136Separate tool stations for selective or successive operation on work
    • Y10T29/5137Separate tool stations for selective or successive operation on work including assembling or disassembling station
    • Y10T29/5143Separate tool stations for selective or successive operation on work including assembling or disassembling station and means to machine product
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/5313Means to assemble electrical device
    • Y10T29/53261Means to align and advance work part

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば端子取付けやコ
ネクタ取付けなどの処理が行われた後の電線を所定本数
ずつ自動的に結束する電線結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、両端にコネクタ2,2が取り
付けられた電線1,1を示している。
【0003】コネクタ2,2は例えば圧接コネクタ(ま
たは圧接端子と称される)である。電線1,1の端末
は、被覆除去を行わない状態で、圧接コネクタ2,2に
対しF方向から加圧される。この加圧動作によりコネク
タ2,2内の金属端子が電線1,1の被覆に差し込ま
れ、電線1,1の被覆内にある導電線が金属端子に導通
される。
【0004】電線1,1に対するコネクタ2,2の圧接
接続は、自動圧接装置により自動的に行われるのが一般
的である。この自動圧接装置では、複数の電線1が並列
状態にて引き延ばされて測長が行なわれ、且つ電線の切
断動作と、コネクタ2の圧接動作とが連続して自動的に
行われるものである。図10ではコネクタ2が2ピン仕
様のものであり、2本の電線1,1に対してコネクタ2
が圧接されているが、前記自動圧接装置では、ピン数の
異なる複数種類のコネクタが供給され、引き延ばされて
測長される電線の本数もコネクタのピン数に応じて変更
される。
【0005】また自動圧接装置により電線1の一方の端
末にのみコネクタ2が圧接され、他方の端末は被覆除去
処理(ストリップ処理)がなされる場合もある。または
複数の電線の一方の端末に1個のコネクタが圧接され、
他方の端末にて複数の電線ごとに異なるコネクタが圧接
される場合もある。
【0006】上記の自動圧接装置によって電線1にコネ
クタ2が圧接されて取付け処理されたものは、自動圧接
装置のトランスファー部により順々に排出される。従来
は、トランスファー部から順番に排出されてくる複数の
コネクタ付きの電線1が、作業員の手作業により束ねら
れ、輪ゴムにより止められていた。輪ゴムで止められた
複数のコネクタ付き電線1は、作業箱に入れられて、電
子製品の組立工程へ移送され、あるいは段ボール箱に入
れられて保管されまたは他の作業場への運搬が行われて
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動圧接装置
のトランスファー部から自動排出されるコネクタ付き電
線1を複数個手で束ねて輪ゴムで止める作業は、作業効
率の点で好ましくない。また電線1を束ねる際にコネク
タ付き電線を常に同じ数となるように数えながら束ねる
必要があるが、ピン数の多いコネクタ2が取り付けられ
たものでは、1組のコネクタ付き電線の電線1の数が多
くなり、数えるのが繁雑で、数え間違いが生じやすい。
【0008】また、コネクタ付き電線を輪ゴムで止めた
場合、電子製品の組立工程において、輪ゴムを取り外さ
なければならないが、電線1の端部にはそれぞれコネク
タ2が付いているため、束ねられた電線から輪ゴムを取
り外す作業も繁雑である。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、コネクタまたは端子が取り付けられるなどの処理
がなされた電線を自動的に所定本数に束ね且つ結束でき
るようにした電線結束装置を提供することを目的として
いる。
【0010】また本発明は、電子製品の組立工程などに
おいて電線を簡単に分離できるような結束を可能とした
電線結束装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による電線結束装
置は、電線を順次搬入する搬入部と、順次搬入された電
線が所定本数となった後に、この所定本数の電線を線の
延び方向と直交する方向へ移送する為に、移送方向に向
って移送アームを備えた移送部材と、移送部材により移
送される電線を挟持して案内する為の、移送アームの外
側に沿って所定長に亙って並列設置された複数のガイド
部と、前記ガイド部間で、かつガイド部の長手方向中間
位置で、移送部材により移送される電線の通過部へ、互
いに熱溶着が可能な2枚の結束シートを供給する為に、
ガイド部を挟んで両側に設置されたシート供給部と、前
記ガイド部の先端部近傍で電線の通過部を挟んで両側に
対向配置されて2枚の結束シートを挟圧できるようにし
た溶着部材とこの溶着部材を離接移動させる為の溶着駆
動部とで構成した溶着機構と、前記溶着部材の挟圧動作
により溶着された2箇所のシール部の中間にて結束シー
トを切断する為の切断部材と、で構成されていることを
特徴とするものである。
【0012】上記搬入部にて搬入される電線は、例えば
端子またはコネクタが接続されたものである。コネクタ
の一例は、電線を加圧することにより電線の被覆内の導
電線を金属端子に電気的に導通させることのできる圧接
コネクタである。または、電線の端部にコネクタまたは
端子が半田付けされたものでもよい。電線は両端に端子
またはコネクタが接続されたものの他、一端にのみ端子
またはコネクタが接続され、他端が被覆除去処理された
ものなどであってもよい。さらに本発明での電線は、端
子またはコネクタが取り付けられたものに限られず、複
数の電線の端部に小型の基板が取り付けられたようなも
のを含む。
【0013】前記ガイド部は、移送部材により移送され
る電線を挟持して案内できるものであればどのような構
造のものであってもよいが、例えばガイド部は、所定長
の固定ガイドと、この固定ガイドに弾圧される所定長の
弾圧ガイドから成り、電線はガイドに挟持された状態で
案内される。前記移送部材は、例えば固定ガイドと弾圧
ガイドに挟持された電線を両ガイドに沿って押す押圧部
が形成された移送アームが設けられているものである。
したがって移送部材は、単に電線をガイド部に沿って押
圧していく押圧部材でもよい。または移送部材は、複数
本の電線を掴んで、掴んだ状態での電線をガイド部に沿
って移送するものであってもよい。
【0014】前記溶着部材は、挟圧動作により結束シー
トの1箇所にのみシール部を形成するものであってもよ
い。この場合には溶着部材を2回挟圧動作させ、結束シ
ートに2箇所のシール部を間隔を開けて連続的に形成す
るものになり、切断部材はこの2箇所のシール部の中間
を切断するものとなる。
【0015】本発明の好ましい例では、結束シートを挟
んで対向する第1の組の溶着部材と第2の組の溶着部材
が設けられ、第1の組の溶着部材の挟圧動作により溶着
された第1のシール部と、第2の組の溶着部材の挟圧動
作により溶着された第2のシール部との間にて、切断部
材により結束シートが切断される。この場合の第1の組
の溶着部材と第2の組の溶着部材は、同じ溶着駆動部に
より同時に結束シートを挟圧して第1のシール部と第2
のシール部を同時に形成するものとすることが好ましい
が、第1の組の溶着部材と第2の組の溶着部材が時間差
を有して結束シートに2箇所のシール部を形成するもの
であってもよい。
【0016】また、切断部材は、溶着部材と同じ溶着駆
動部により切断方向へ動作させられるものであることが
好ましいが、切断部材が、溶着部材とは別の駆動手段に
より切断方向へ駆動されてもよい。
【0017】また、少なくとも一方の組の溶着部材を、
結束シートに散在する溶着部を形成して剥離可能な簡易
シール部を形成するものとすることが可能である。この
散在する溶着部は、一定の間隔を開けて形成される複数
の溶着点とすることができる。または、散在する溶着部
が、ロットナンバーや製造年月日を表示する複数の小文
字や小記号または小数字の形状の溶着部であってもよ
い。
【0018】
【作用】上記手段での搬入部は、例えば、端子やコネク
タを電線に自動的に取付ける自動圧接装置のトランスフ
ァー部などである。トランスファー部などの搬入部によ
り例えばコネクタ付きの電線が搬入される。搬入された
電線が一定本数だけ溜まると、移送部材が動作を開始
し、一定本数にて組を成す複数の電線が移送部材により
前記トランスファー部などの搬入部から外れる方向へ移
送される。移送中の電線は、固定ガイドと弾圧ガイドな
どを有する所定長のガイド部により複数箇所にて挟持さ
れながら案内される。熱溶着可能な合成樹脂フィルムな
どで代表される結束シートは、上下に配置された一対の
原反などのシート供給部から引き延ばされて、ガイド部
による案内箇所の長手方向中間位置にて移送中の電線が
当たる位置に張設されている。例えば前記一対の原反に
回転負荷を与えておくことなどにより、結束シートは張
設位置にて所定の張力を有することができる。
【0019】移送部材により移送される電線が、結束シ
ートに当たりそのまま前進すると、結束シートが複数の
電線の上下に巻き付けられる。電線がさらに進むと、ガ
イド部の先端部近傍で複数の電線の後方にて2枚となる
結束シートが、対向する溶着部材の間に位置する。この
とき溶着部材を溶着駆動部により挟圧させると、溶着部
材により結束シートが挟まれる。溶着部材は熱シール部
材または高周波シール部材や超音波シール部材などであ
り、この溶着部材により2枚の結束シートが2箇所にて
溶着されシール部が形成される。2箇所のシール部の中
間が切断部材により切断されると、複数本の電線が束ね
られて結束シートにより止められたものとなる。また装
置側には一方のシール部により合掌合せされた状態で結
束シートが張設され、次の複数本の電線の移送に備えら
れる。
【0020】上記2箇所のシール部は1組の溶着部材の
連続動作、あるいは第1の組の溶着部材と第2の組の溶
着部材のそれぞれの挟圧動作により形成されるが、好ま
しい例では、この2箇所のシール部の少なくとも一方
は、散在する溶着部を有する剥離可能な簡易シール部と
なる。この散在する溶着部は、間隔を開けて形成された
溶着点、または小文字や小記号または小数字の形状の溶
着部である。
【0021】結束完了後の状態では、複数本の電線が束
ねられて結束シートで止められ、この結束シートには前
後2箇所にて合掌合せのシール部が残されている。少な
くとも一方のシール部が前記簡易シール部である場合に
は、このシール部を手で剥がすことにより、結束シート
を簡単に取り外し、電線をコネクタなどが付いた個々の
ものにばらすことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】図1は本発明の電線結束装置の主要部を示
す斜視図、図2は図1のII矢視方向から見た電線結束
装置の全体を示す側面図、図3は、図2の電線結束装置
の上側の溶着部材を示すIII矢視の拡大正面図、図4
は図3のIV矢視側面図、図5と図6は電線結束動作を
示す部分側面図、図7は束ねられて結束シートにて結束
された状態のコネクタ付き電線を示す斜視図である。
【0024】図1には、両端に圧接コネクタ(圧接端子
とも称される)2が圧接手段により取付けられた電線1
が示されている。この例では、コネクタ2が2ピン仕様
であり、よって2本の電線1,1の両端にコネクタ2,
2が取り付けられたものとなっている。
【0025】電線1は、搬入部Aにより、線の延び方向
と直交する(イ)方向へ搬入される。この実施例での搬
入部Aは、1組の電線1にコネクタ2を自動圧接する自
動圧接装置のトランスファー部である。この自動圧接装
置側のトランスファー部には、一対のトランスファーガ
イド11a,11bが設けられている。自動圧接装置内
の自動圧接部によりコネクタ2が圧接された電線1は、
コネクタ2の部分がトランスファーガイド11a,11
bに案内され、図示しない排出機構により(イ)方向へ
送られる。
【0026】コネクタ2が取り付けられた電線1は、搬
入部Aとなるトランスファー部により自動圧接装置側か
ら排出される。本発明の電線結束装置側から見た場合に
は、電線1が搬入されることになる。またコネクタ2が
取付けられ複数本(図1では2本)の電線は、自動圧接
装置のコネクタ圧接工程の動作サイクルに合せて、搬入
部Aにより一定の時間間隔にて順次搬入される。
【0027】自動圧接装置側では、コネクタ2が圧接さ
れて取り付けられる電線1の長さを変更できるようにな
っている。この電線の長さの変更は、自動圧接装置内に
て測長を行う電線のクランパの移動ストロークを変更す
ることにより行われる。この測長の変更に伴い、図1に
示す一方のトランスファーガイド11bが(ロ)方向へ
移動してトランスファーガイド11aと11bの間隔が
変更設定される。そして、いずれの長さの電線であって
も、その両端部が、常にトランスファーガイド11a,
11bに案内されて(イ)方向へ排出(搬入)されるよ
うになっている。
【0028】前記搬入部Aには並列されたガイド部Bが
連続している。このガイド部Bは、常に一定の並列間隔
を開けて複数箇所(図の実施例では2箇所)に配置され
たものである。この実施例では、それぞれのガイド部B
が、所定長の固定ガイド12と、これに弾圧される所定
長の弾圧ガイド13とから構成される挟圧ガイドとなっ
ている。図2において符号10は、電線結束装置のベー
スを示すものであるが、前記固定ガイド12は間隔を開
けてベース10に固定されている。それぞれの弾圧ガイ
ド13には、一対のスライド軸14が固定されている。
図2に示すように、各スライド軸14は、ベース10に
固定された摺動ブロック15に対し軸方向へ摺動自在に
支持されている。摺動ブロック15と弾圧ガイド13の
間には、スライド軸14に外挿された圧縮スプリング1
6が弾圧部材として設けられ、この圧縮スプリング16
により、弾圧ガイド13は、固定ガイド12の上面のガ
イド面12aに弾圧されている。
【0029】図1と図2にて符号Cは移送部材を示し、
図2にて符号Dは移送駆動部を示している。
【0030】移送部材Cは、一対の移送アーム18,1
8と、移送アーム18と18の間を連結する連結板19
とから構成されている。移送アーム18の先部((イ)
方向の先部)はクランク形状となっており、先端は支え
部18aで、その基部にて立ち上がる面が押圧部18b
となっている。
【0031】図2に示す移送駆動部Dは、ベース10に
固定された支持板21と、この支持板21に設けられた
リニアシリンダ機構22と、リニアシリンダ機構22に
より(イ)方向へ往復駆動されるスライダ23を有して
いる。スライダ23には昇降シリンダ機構24が固定さ
れ、この昇降シリンダ機構24により昇降駆動される昇
降軸24aの下端が、前記移送部材Cの連結板19に固
定されている。
【0032】上記昇降シリンダ機構24は昇降駆動部で
あり、この昇降シリンダ機構24により、図2にて実線
で示す原点位置にある前記移送部材Cが、鎖線で示す
(i)の位置まで下降させられる。リニアシリンダ機構
22は水平駆動部であり、このリニアシリンダ機構22
により(i)の位置へ下降した移送部材Cが(ii)の
位置まで前進させられる。移送部材Cが(i)の位置か
ら(ii)の位置へ前進する際、移送アーム18,18
の押圧部18b,18bにより複数の電線1が(イ)方
向へ押されて移送される。この間、複数の電線1は、固
定ガイド12と弾圧ガイド13とで挟持されて案内され
る。
【0033】図2に示すように、ベース10の図示上下
位置には、それぞれシート供給部E,Eが設けられてい
る。図示上側のシート供給部Eでは、ベース10に固定
された支持板31に原反軸32が回転可能に支持され、
この原反軸32にシート原反F1が嵌装されている。原
反軸32は支持板31に所定の負荷を有して回転できる
ように支持されているものである。シート原反F1から
引き出された結束シートFaは、ガイドローラ33と3
4により案内され、さらに規制ローラ35に支持されて
張設位置Gまで延びている。張設位置Gは、ガイド部B
間で、かつガイド部Bの長手方向中間位置であり、この
位置へ結束シートFaが供給できるようにされている。
【0034】図示下側のシート供給部Eでは、ベース1
0に固定された支持板36が設けられ、この支持板36
には原反軸37が所定の負荷を有して回転可能に支持さ
れ、この原反軸37にシート原反F2が嵌装されてい
る。シート原反F2から引き出された結束シートFb
は、ガイドローラ38と39により案内され、さらに規
制パッド40に支持されて前記張設位置Gまで延びてい
る。
【0035】各ガイドローラ33,34,38,39お
よび規制ローラ35は、それぞれベース10に固定され
た軸に回転自在に支持されているものであり、また規制
パッド40はベース10に固定されている。
【0036】また、上下それぞれのシート原反F1とF
2から引き出された結束シートFaとFbはそれぞれ同
じものであり、熱溶着が可能な例えばポリアクリロニト
リル系フィルムなどの合成樹脂フィルムである。上下そ
れぞれの結束シートFaとFbは、張設位置Gにおい
て、後述の溶着部材により互いに合掌状態に合わされ第
2のシール部S2により溶着された状態で接続されてい
る。また、図1に示すように、結束シートFaとFb
は、間隔を開けて配置されたガイド部BとBの中間に導
かれ、前記張設位置Gも、ガイド部BとBの中間に位置
している。この位置は、移送部材Cにより移送される電
線1の通過部である。
【0037】ガイド部BとBの間で、且つ前記張設位置
Gの(イ)方向の前方には、ガイド部Bの先端部近傍の
位置に、溶着機構Hが設けられている。複数の電線1
は、ガイド部B,Bに案内され、前記移送部材Cにより
(イ)方向へ移送されるが、この電線1が張設位置Gに
て前記結束シートFaとFbに当たり、さらに複数の電
線1が移送されると電線1に結束シートFaとFbが巻
き付けられる(図5と図6参照)。その後の、電線1の
後方に位置する2枚の結束シートFaとFbに対向する
部分の上下に溶着機構Hが位置する。
【0038】下部の溶着機構Hの構造は、ガイド部Bの
下側位置に、ベース10に固定された下部支持板41が
設けられ、この下部支持板41に、溶着駆動部としての
下部シリンダ機構42が固定されている。この下部シリ
ンダ機構42により昇降駆動される昇降軸43の上端に
は下部溶着ベース44が固定されている。下部溶着ベー
ス44の上面には下部溶着ブロック45が固定され、溶
着ブロック45の上面中央部に溝45aが形成されてい
る。
【0039】溶着ブロック45にはヒータ53が内蔵さ
れている。溶着ブロック45の上面の溝45aを挟んだ
一方には第1の加熱板46が固定され、他方には第2の
加熱板47が固定されている。溶着ブロック45および
第1と第2の加熱板46と47は熱伝導率の高い金属材
料により形成されている。また、下部溶着ベース44に
は、軸48が固定されており、この軸48には下部押え
部材49が摺動自在に挿通されている。下部押え部材4
9と下部溶着ベース44との間に圧縮スプリング51が
介装されて軸48に外挿されており、下部押え部材49
は、この圧縮スプリング51により図示上方へ付勢され
ている。
【0040】上部の溶着機構Hの構造は、ガイド部Bの
上側位置にて、ベース10に上部支持板55が固定され
ている。図3と図4に拡大して示しているように、上部
支持板55には、溶着駆動部としての上部シリンダ機構
56が固定されている。このシリンダ機構56により昇
降駆動される昇降軸57の下端に中間ベース58が固定
されている。図4に示されるように、中間ベース58に
はスライド軸59が摺動自在に挿通されており、このス
ライド軸59の下端に上部溶着ベース61が固定され、
中間ベース58と上部溶着ベース61との間にて、スラ
イド軸59の外周に圧縮スプリング67が装着されてい
る。上部溶着ベース61は圧縮スプリング67の弾性力
により下方へ付勢されている。図3に示されるように、
上部溶着ベース61には2本のガイド軸65が間隔を開
けて固定されており、このガイド軸65は、上部支持板
55に保持された摺動軸受66に摺動自在に挿入されて
いる。
【0041】上部溶着ベース61の下面には上部溶着ブ
ロック62が固定されている。上部溶着ブロック62の
下面中央には溝62aが形成されており、この溝62a
を挟んで一方には第1の溶着パッド63が固定され、他
方には第2の溶着パッド64が固定されている。
【0042】前記第1、第2の加熱板46,47と第
1、第2の溶着パッド63,64がそれぞれの溶着駆動
部によって離接移動できるようにされている。下部溶着
ブロック45に設けられた第1の加熱板46と上記第1
の溶着パッド63とで、対向配置された第1の組の溶着
部材が構成され、第2の加熱板47と第2の溶着パッド
64とで対向配置された第2の組の溶着部材が構成され
ている。図6に示すように、ガイド部Bに案内されて
(イ)方向へ移送される複数の電線が張設位置Gを通過
した後に、複数の電線1の後部に位置する2枚の結束シ
ートFaとFbを上下に挟む位置にて、上記第1の組の
溶着部材と第2の組の溶着部材とが対向配置されること
になる。
【0043】中間ベース58には軸68が固定されてお
り、この軸68に上部押え部材69が摺動自在に支持さ
れている。中間ベース58と上部押え部材69との間に
て、軸68には圧縮スプリング71が外挿されており、
この圧縮スプリング71により上部押え部材69は下方
へ付勢されている。図4に示すように、中間ベース58
の下面には、カッタ支持部材72が固定されており、こ
のカッタ支持部材72の下端には切断部材としてカッタ
73が固定されている。このカッタ73は、上部溶着ブ
ロック62の下面に形成された溝62a内に位置してい
る。またこの実施例では、下部溶着ブロック45の溝4
5aの上端縁部が前記カッタ73に対する下側の受刃と
なっている。
【0044】図6に示すように、下部溶着ブロック45
と上部溶着ブロック62とで、結束シートFaとFbと
が挟圧されたときに、第1の組の溶着部材を構成する加
熱板46と溶着パッド63とで結束シートFaとFbが
溶着されて第1のシール部S1が形成され、第2の組の
溶着部材である加熱板47と溶着パッド64とで結束シ
ートFaとFbとが溶着されて第2のシール部S2が形
成される。
【0045】図の実施例では第1の組の溶着部材を構成
する加熱板46または溶着パッド63が、表面に点状の
突起が散在して形成されてものとなっている。よって図
7に示すように、第1のシール部S1は、散在する溶着
点により結束シートFaとFbが溶着された簡易シール
部となり、手の力でこのシール部S1にて結束シートF
aとFbを容易に剥がすことができるものとなってい
る。一方、第2の組の溶着部材を構成する加熱板47と
溶着パッド64は、面当接により、結束シートFaとF
bを溶着するものであり、第2のシール部S2は、結束
シートFaとFbとが強固に溶着されたものとなってい
る。
【0046】この実施例では、図7に示すように剥離可
能な簡易シール部が第1のシール部S1のみに形成され
るが、逆に第2のシール部を簡易シール部としあるいは
両シール部S1とS2を共に簡易シール部としてもよ
い。しかし、カッタ73により両シール部S1とS2の
中間位置が切断され後に、図2に示すように張設位置G
に第2のシール部S2が残り、この第2のシール部S2
が形成されている部分に後続の組の電線1が移送されて
当たるようになっている。この後続の電線が当たったと
きに張設位置Gにて結束シートFaとFbが分離されに
くくするためには、第2のシール部S2を簡易シール部
とせず、強固なシール部としておくことが望ましい。
【0047】また、図1に示すように、図示右側のガイ
ド部Bの外には、保持アーム81が設けられている。こ
の保持アーム81が固定された軸82はベース10また
は図示右側の固定ガイド12に回動自在に支持されてお
り、且つシリンダ機構などの駆動源により保持アーム8
1は図1の位置から矢印方向へ回動できるようになって
いる。トランスファーガイド11a,11bに案内され
てガイド部Bの位置に搬入される電線1の本数が一定量
となり、移送部材Cにより一定本数の電線が(イ)方向
へ押され、電線1のコネクタ2がトランスファーガイド
11a,11bから外れたとき、この保持アーム81が
矢印方向へ回動する。これにより、組を成す複数の電線
のうちの何本かが、図示右側の固定ガイド12と弾圧ガ
イド13の間から外れるのを防止できるようになってい
る。
【0048】次に上記電線結束装置の一連の動作につい
て説明する。
【0049】結束作業開始前、あるいは、所定の組の電
線の結束が完了した時点では、第2のシール部S2によ
り合掌合せ状態に接合された結束シートFaとFbが張
設位置Gに張設されている。また、溶着機構Hでは下側
の溶着駆動部である下部シリンダ機構42により下部溶
着ベース44および下部溶着ブロック45が下降されて
おり、また上側の溶着駆動部である上部シリンダ機構5
6により、中間ベース58、上部溶着ベース61および
上部溶着ブロック62が上昇させられている。
【0050】自動圧接装置側では、複数の電線1にコネ
クタ2を圧接して取付ける作業が一定のサイクルにて行
われ、自動圧接装置のトランスファー部(電線結束装置
の搬入部A)では、トランスファーガイド11a,11
bによりコネクタ付きの電線1が一定の間隔で排出さ
れ、ガイド部Bの位置へ順次搬入されてくる。順次送ら
れてくる電線1は、ガイド部Bの固定ガイド12と弾圧
ガイド13との間に挟圧されて保持され、搬入部Aから
電線1が送られてくるにしたがって、固定ガイド12と
弾圧ガイド13とに挟圧される電線の本数が増えてく
る。本数が増えて溜まっていく電線のほとんどは、固定
ガイド12と弾圧ガイド13との間に挟圧されている
が、後続の何本かのうち固定ガイド12と弾圧ガイド1
3の後端の傾斜部(ニ)に位置するものもある。ただ
し、この場合の電線1の端部(コネクタ2の部分)を、
トランスファーガイド11a,11bに保持された状態
としておくことにより、電線1が落下するのを防止でき
る。よって、トランスファーガイド11a,11bで構
成される搬入部Aの搬入経路と、ガイド部Bの案内経路
とは(イ)方向において重複していることが好ましい。
【0051】搬入部Aにて搬入されてくる電線の本数が
一定本数となったとき、すなわちコネクタ付き電線が一
定の個数搬入されたとき、移送駆動部Dが始動する。前
記一定本数または一定の個数は、自動圧接装置側の動作
サイクルを計数することにより把握され、自動圧接装置
の動作サイクルが一定数となったときに、自動圧接装置
側の電気制御部から電線結束装置側の制御部に信号が与
えられ、これに基づき移送駆動部Dが始動する。
【0052】まず、移送駆動部Dの昇降シリンダ機構2
4により、移送部材Cの移送アーム18が(ハ)方向に
沿って下降させられて(i)の位置に至る(図2参
照)。さらにリニアシリンダ機構22が始動し、スライ
ダ23が(イ)方向へ駆動され、移送部材Cの移送アー
ム18が(ii)の位置に向けて前進する。
【0053】移送アーム18が(i)の位置から前進を
開始した直後に、ガイド部Bに挟圧されている一定本数
にて組を成す複数の電線1が、移送アーム18の押圧部
18bに押され、全ての電線1の両端部がトランスファ
ーガイド11a、11bから完全に外れる。このとき保
持アーム81が矢印方向へ回動し、電線1のうちの後方
に位置するものが傾斜部(二)から外れガイド部Bから
落下するのが防止される。前述のように、自動圧接装置
にて処理される電線1の測長が長い場合には、一方のト
ランスファーガイド11bが(ロ)方向へ移動してお
り、図1の図示右側のガイド部Bとトランスファーガイ
ド11bとの距離が離れている。この場合、移送アーム
18の押圧部18bにより組を成す電線1が(イ)方向
へ押され、全ての電線がトランスファーガイド11bか
ら外れたときに、トランスファーガイド11b側にて電
線がガイド部Bから落下しやすくなる。特にこの場合
に、保持アーム81による電線の保持動作は効果を発揮
するものとなる。
【0054】一定本数にて組を成す電線1は、移送アー
ム18の押圧部18bに押されて、固定ガイド12と弾
圧ガイド13とで挟圧されて案内され、(イ)方向すな
わち電線の線の延び方向と直交する方向へ移送される。
【0055】この移送途中にて、張設位置Gにて第2の
シール部S2にて接合されている結束シートFaとFb
に電線1が当たる。複数の電線1がそのまま(イ)方向
へ移送されると、図5に示すように、組を成す電線1の
前方上下部に結束シートFaとFbが巻き付けられる。
このとき上側の結束シートFaは規制ローラ35に規制
され、下側の結束シートFbは規制パッド40に規制さ
れる。
【0056】移送部材Cの移送アーム18によりさらに
電線1が(イ)方向へ移送されるが、移送アーム18が
(ii)の位置へ至ると、上下に結束シートFaとFb
が巻き付けられた組を成す電線1は固定ガイド12と弾
圧ガイド13から外れ、このとき、電線1の後部に残る
2枚の結束シートFaとFbの上下に、溶着部材を有す
る溶着ブロック45と62が対向する。そして溶着と切
断動作が行われる。なお、溶着と切断動作が開始される
直前に、リニアシリンダ機構22により移送部材Cが
(i)の位置へ戻され、さらに昇降シリンダ機構24に
より移送部材Cが図2の実線位置で示す原点位置へ復帰
させられる。
【0057】溶着機構Hでの動作では、まず下部シリン
ダ機構42により下部溶着ベース44が上昇し、溶着ブ
ロック45および下部押え部材49が図6の位置まで上
昇する。下部溶着ベース44の上昇と同時にまたは上昇
を完了し所定時間経過後に、上部シリンダ機構56が始
動し、中間ベース58が下降する。このとき、まず先
に、上部押え部材69と下部押え部材49とで、電線1
の後方に位置する結束シートFaとFbが挟圧される。
この動作により、電線1が溶着ブロック45と62との
間に入らないように規制される。その後に上部溶着ブロ
ック62の溶着パッド63と64と、下部溶着ブロック
45の加熱板46,47とで、結束シートFaとFbが
挟圧される。このとき図6に示すように、互いに突き当
たっている上部押え部材69と下部押え部材49は、そ
れぞれ軸68と軸48に沿って摺動して後退し、圧縮ス
プリング51と71が収縮する。
【0058】すなわち、上部シリンダ機構56により中
間ベース58が下降させられると、最初に下部押え部材
49と上部押え部材69とで結束シートFaとFbが挟
圧され、その直後に溶着パッド63,64と加熱板4
6,47とで、結束シートFaとFbとが挟圧される。
このときヒータ53の熱により、第1の組の溶着部材を
構成する加熱板46と溶着パッド63とで、結束シート
FaとFbが溶着され、第1のシール部S1が形成さ
れ、同時に第2の組の溶着部材を構成する加熱板47と
溶着パッド64とで、結束シートFaとFbが溶着され
第2のシール部S2が形成される。
【0059】図7に示すように、第1のシール部S1は
散在する溶着点による簡易シールとなり、第2のシール
部S2は面全体でシートどうしが溶着された強固なシー
ル部となる。
【0060】上記のシール部S1とS2での溶着は、中
間ベース58の下降途中で、加熱板46,47と溶着パ
ッド63,64により結束シートFa,Fbが挟圧され
たときに瞬間的に行われるものである。加熱板46,4
7に溶着パッド63,64が加圧された後も上部シリン
ダ機構56により中間ベース58がさらに下降させられ
る。このとき上部溶着ベース61に固定されたスライド
軸59は、中間ベース58に相対的に摺動し、圧縮スプ
リング67が収縮する。そして、中間ベース58に固定
されたカッタ支持部材72の下端に設けられた切断部材
としてのカッタ73と、受刃として機能する下部溶着ブ
ロック45の溝45aとにより、第1のシール部S1と
第2のシール部S2の中間にて、結束シートFaとFb
とが切断される。溶着と切断が完了した後に、下部溶着
ブロック45は下降させられ、上部溶着ブロック62は
上昇させられる。
【0061】上記切断動作が完了することにより、図7
に示す複数の電線が結束されたものが形成される。ま
た、装置側に残る結束シートFaとFbは、第2のシー
ル部S2にて連結されたものとなり、次の組の電線の移
送を待機する。
【0062】図7に示したものでは、第1のシール部S
1が簡易シール部であるため、この部分で結束シートF
aとFbを手の力で簡単に剥がし、コネクタ付き電線を
簡単に分離できる状態となる。
【0063】なお、上記実施例では、溶着ブロック45
と62の昇降動作により、第1の組の溶着部材と第2の
組の溶着部材が同時に挟圧動作を行うが、第1のシール
部S1を形成する第1の組の溶着部材と、第2のシール
部S2を形成する第2の組の溶着部材とが別々の駆動源
によりタイミングをずらして昇降動作するものであって
もよい。
【0064】また溶着ブロック45と62に1組の溶着
部材が設けられている場合も、2箇所のシール部S1と
S2を形成することが可能である。この場合、溶着ブロ
ック45と62の1回の昇降動作により、シール部S1
が形成され、さらに組を成す電線が(イ)方向へ少し移
送され、その後に再度前記溶着部材により溶着動作がな
されてシール部S2が形成される。その後にシール部S
1とS2の間で結束シートFa,Fbが切断される。
【0065】また、図の実施例では、図7に示すよう
に、1組の電線に対し、結束シートFa,Fbにより1
箇所にて結束がなされるが、結束シートFa,Fbにて
2箇所あるいはそれ以上の箇所にて結束がなされてもよ
い。
【0066】図8は、複数本の電線1が結束シートFa
とFbにより結束された他の実施例を示している。
【0067】この実施例では、図7と同様に、第2のシ
ール部S2が、面全体でシートどうしが熱溶着された強
固なシール部となっている。その反対側には簡易シール
部となる第1のシール部S1aが設けられる。図8で
は、第1のシール部S1aが、散在する小数字および小
記号の溶着部Saにより形成されている。この溶着部S
aは、小数字と小記号とで結束電線のロットナンバー
(ロット番号)や電線の種別表示さらには製造年月日を
表示できるものとなっている。溶着部Saは、小数字や
小記号の部分的な溶着部Saが散在したものとなってい
るため、図7に示した簡易シール部S1と同様に、図8
の右端にて結束シートFaと結束シートFbを掴んで互
いに離れる方向へ引くと、溶着部Saの部分にて両シー
トFaとFbを簡単に剥離させることができる。
【0068】また第1のシール部S1aに、上記小数字
や小記号などの溶着部Saに加えて点線または非常に細
い線の溶着部Sbを形成しておいてもよい。この場合
に、簡易シール部は、前記溶着部Saと溶着部Sbとの
双方により構成され、この場合も結束シートFaとFb
の端部を引き剥がすと、溶着部SaとSbの部分で両シ
ートFaとFbを簡単に剥離できる。点線などの溶着部
Sbは、小数字などの溶着部Saの溶着強度に応じて、
設けてもよいし設けなくてもよい。
【0069】結束シートFaとFbがポリアクリロニト
リル系のフィルムなどの半透明フィルムにより形成され
ている場合、熱溶着した部分は透明になる。よってこの
場合にロットナンバーや製造年月日を表示する小数字や
小記号の溶着部Saが浮き立つように見え、表示として
も最適なものとなる。
【0070】図9は、図8に示す結束を行うための溶着
機構Haの一例を示している。図9は、図6と同じ方向
から見た側面図である。
【0071】図9に示す溶着機構Haでは、上昇駆動さ
れる下部溶着ベース44上に、第1の下部溶着ブロック
91と第2の下部溶着ブロック92が固定され、両下部
溶着ブロック91と92の中間に下部カッタ93が設け
られている。第1の下部溶着ブロック91には、加熱板
94と加熱刻印95が設けられている。加熱板94は、
図8に示す溶着部Sbを形成するものであり、例えばそ
の表面は点線の溶着部を形成できるように点線状の突部
を有している。加熱刻印95は、図8に示す小数字また
は小記号の溶着部Saを形成するものであり、その上面
は小数字や小記号の形状の凸部が形成されている。溶着
部Saは、ロットナンバーや製造年月日を表示するもの
であるため、加熱刻印95は個々の数字や記号が凸形成
された複数の刻印単体から構成されている。この個々の
刻印単体は下部溶着ブロック91に対して着脱自在で交
換可能なものとなっている。また第1の下部溶着ブロッ
ク91にはヒータ97が内蔵されている。
【0072】第2の下部溶着ブロック92の上面には加
熱板96が設けられている。この加熱板96は、強固な
シール部S2を形成するものであり、その上面は平面で
ある。また下部溶着ブロック92にはヒータ98が内蔵
されている。
【0073】下降駆動される上部溶着ベース61には、
第1の上部溶着ブロック101と第2の上部溶着ブロッ
ク102とが固定されており、その下部にはそれぞれ溶
着パッド103と104が固定されている。また両上部
溶着ブロック101と102の間に上部カッタ105が
設けられている。
【0074】この実施例では加熱板94と加熱刻印95
および溶着パッド103によって上下に対向する第1の
溶着部材が構成され、加熱板96と溶着パッド104と
で第2の溶着部材が構成されている。また下部カッタ9
3と上部カッタ105とで切断部材が構成されている。
【0075】溶着および切断動作は、前記実施例と同じ
である。複数本の電線1が(イ)方向へ送られて図9に
示す位置へ至ると、下部溶着ベース44が上昇し、また
上部溶着ベース61が下降する。そして、加熱板94と
加熱刻印95および溶着パッド103とで第1のシール
部(簡易シール部)S1aが形成され、且つ加熱板96
と溶着パッド104とで第2のシール部(強固なシール
部)S2が形成される。その直後にカッタ93が上昇
し、カッタ105が下降して、両シール部S1aとS2
との間で結束シートFaとFbとが切断される。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明では、コネクタまた
は端子が取り付けられるなどの処理がなされた電線を自
動的に所定本数に束ねることができる。よって、作業効
率を向上させることができ、また電線の結束本数も常に
一定のものとなる。
【0077】また、合成樹脂フィルムなどの互いに熱溶
着が可能の2枚の結束シートにより電線を結束している
ため、結束シートのシール部を剥がすなどにより簡単に
個々の電線ごとに分離できる。特に少なくとも一方のシ
ール部を簡易シール部としておくことにより、結束の解
除作業をきわめて簡単にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例での電線結束装置の主要部を示
す斜視図、
【図2】電線結束装置の全体構造を示すものであり、図
1のII矢視方向から見た全体側面図、
【図3】上側の溶着機構を示すものであり、図2のII
I矢視の拡大正面図、
【図4】図3のIV矢視側面図、
【図5】移送される複数本の電線により、結束シートが
引き出された状態を示す側面図、
【図6】結束シートの溶着動作を示す側面図、
【図7】結束された複数の電線を示す斜視図、
【図8】電線の結束形態の他の実施例を示す斜視図、
【図9】図8に示す結束を行う溶着機構の一例を示す側
面図、
【図10】個々のコネクタ付き電線を示す斜視図、
【符号の説明】
A 搬入部 B ガイド部 C 移送部材 D 移送駆動部 E シート供給部 H,Ha 溶着機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 純成 富山県東砺波郡福野町野尻662 株式会 社ファブリカトヤマ 内 (72)発明者 片山秀樹 富山県東砺波郡福野町野尻662 株式会 社ファブリカトヤマ 内 (56)参考文献 特開 平7−309307(JP,A) 特公 平1−30686(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 13/00 B65B 27/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線1を順次搬入する搬入部Aと、 順次搬入された電線1が所定本数となった後に、この所
    定本数の電線1を線の延び方向と直交する方向へ移送す
    る為に、移送方向に向って移送アーム18を備えた移送
    部材Cと、 移送部材Cにより移送される電線1を挟持して案内する
    為の、移送アーム18の外側に沿って所定長に亙って並
    列設置された複数のガイド部Bと、 前記ガイド部B間で、かつガイド部Bの長手方向中間位
    置で、移送部材Cにより移送される電線1の通過部へ、
    互いに熱溶着が可能な2枚の結束シートFa,Fbを供
    給する為に、ガイド部Bを挟んで両側に設置されたシー
    ト供給部Eと、 前記ガイド部Bの先端部近傍で電線1の通過部を挟んで
    両側に対向配置されて2枚の結束シートFa,Fbを挟
    圧できるようにした溶着部材46,47,63,64,
    94,95,96,103,104とこの溶着部材を離
    接移動させる為の溶着駆動部42,56とで構成した溶
    着機構Hと、 前記溶着部材の挟圧動作により溶着された2箇所のシー
    ル部S1,S2の中間にて結束シートFa,Fbを切断
    する為の切断部材73,93,105と、 で構成されていることを特徴とする電線結束装置。
  2. 【請求項2】 搬入部Aにて搬入される電線1は、端子
    またはコネクタ2が接続されたものである請求項1記載
    の電線結束装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部Bは、所定長の固定ガイド12
    と、この固定ガイド12に弾圧される所定長の弾圧ガイ
    ド13から成り、前記移送部材Cには、固定ガイド12
    と弾圧ガイド13とで挟持された電線1を両ガイド1
    2,13に沿って押す押圧部18bが形成された移送ア
    ーム18が設けられている請求項1または2記載の電線
    結束装置。
  4. 【請求項4】 結束シートFa,Fbを挟んで対向する
    第1の組の溶着部材46,63,94,95,103と
    第2の組の溶着部材47,64,96,104を有し、
    第1の組の溶着部材の挟圧動作により溶着された第1の
    シール部S1と、第2の組の溶着部材の挟圧動作により
    溶着された第2のシール部S2との間にて、切断部材7
    3,93,105により結束シートFa,Fbが切断さ
    れる請求項1または2記載の電線結束装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の組の溶着部材は、結束
    シートFa,Fbに散在する溶着部を形成して剥離可能
    なシール部を形成するものである請求項4記載の電線結
    束装置。
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