JP2942917B2 - 抜蝕加工ポリエステル系繊維布帛の製造方法 - Google Patents
抜蝕加工ポリエステル系繊維布帛の製造方法Info
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Description
系繊維布帛の製造方法に関する。
ヨン、絹、アセテート繊維等との2種以上の異種繊維素
材を混紡、混繊、交編織した布帛に構成繊維の一つを部
分的に除去して透かし模様を形成させる方法は、オパー
ル加工として知られているが、公知の方法では、異種繊
維間の同色性が得られない、抜蝕剤により染料が変色す
る、印捺柄が抜蝕柄と一致しない、コストが高い等の問
題がある。
いて、変性ポリエステル繊維と未変性ポリエステル繊維
からなる布帛に、アミン、アルカリ金属水酸化物、無機
酸、有機酸等を抜蝕剤として印捺付着させた後、熱処理
して変性ポリエステル繊維を脆化、抜蝕することによ
り、透かし模様を形成させる方法も知られている。
処理の際に悪臭、発煙等が生じ環境上問題がある。ま
た、アルカリ金属水酸化物を用いる方法は、本来残すべ
き未変性ポリエステル繊維までも脆化する危険性があ
り、布帛の強力低下等に問題がある。更に、無機酸、有
機酸等を用いる方法は、熱処理の際の悪臭、発煙等の発
生、透かし模様が単調、型際のシャープさに欠ける等の
問題がある。また、印捺糊に染料を含有させ、印捺部の
ポリエステル繊維を染色する際、従来のアミン、アルカ
リ金属水酸化物、無機酸、有機酸等の抜蝕剤を用い印捺
糊に含有させると、染料が変色し、満足すべき色相が得
られないという問題がある。
ステル繊維と未変性ポリエステル繊維からなる布帛中の
変性ポリエステル繊維がアルカリ減量時に優先的に脆化
する促進剤を用いて印捺することにより、変性ポリエス
テルを積極的に分解すると共に未変性ポリエステルの分
解を抑えるものであり、本発明の目的は、型際の極めて
シャープな透かし模様を有し、また印捺糊中の染料の変
色がなく、鮮明な色相を有する柄部が形成され意匠性に
優れた抜蝕加工ポリエステル系繊維布帛を提供すること
にある。
なる抜蝕加工ポリエステル系繊維布帛の製造方法にあ
る。 (イ)第三成分を共重合成分として含みエチレンテレフ
タレートを主たる繰り返し単位とする変性ポリエステル
繊維と未変性ポリエステル繊維からなる布帛の少なくと
も一部を地染め染料により着色する工程 (ロ)多価アルコールエチレンオキシド付加物及び染料
分解剤を含有する抜蝕糊及びまたは多価アルコールエチ
レンオキシド付加物、染料分解剤及び該染料分解剤及び
アルカリには非分解性の染料を含有する抜蝕糊を少なく
とも一部が着色部分と重複するように印捺する工程 (ハ)温度100〜240℃で熱処理する工程 (ニ)アルカリ処理して印捺部の変性ポリエステル繊維
を除去すると共に印捺部の着色未変性ポリエステル繊維
の地染め染料を抜色する工程
布帛は、第三成分を共重合成分として含みエチレンテレ
フタレートを主たる繰り返し単位とする変性ポリエステ
ル繊維と未変性ポリエステル繊維からなる抜蝕加工布帛
であって、抜蝕部は、変性ポリエステル繊維が除去さ
れ、無着色または抜色と染色が同時に行われた抜色時同
時着色の未変性ポリエステル繊維からなり、非抜蝕部
は、その全部または一部が地染め着色されてなり、変性
ポリエステル繊維と未変性ポリエステル繊維の全部また
は一部が地染め着色されている。
は、第三成分を共重合成分として含みエチレンテレフタ
レートを主たる繰り返し単位とするポリエステルからな
る繊維であり、また、未変性ポリエステル繊維とは、含
有第三成分が0.5モル%以下のエチレンテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエステルからなる繊
維である。
として、イソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
アゼライン酸等のジカルボン酸、トリメリット酸等のト
リカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5
−メチルスルホイソフタル酸、ポリアルキレングリコー
ル、ジエチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ヘキサンジオール、ビ
スフェノールA、ビスフェノールB等のジオール等を、
一つまたは二つ以上を組合せて1〜15%共重合して変
性したポリエステルからなる繊維が挙げられる。
て、好ましくはアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸と更に5−ナトリウムスルホイソフタル酸を共
重合させたポリエチレンテレフタレート、特に好ましく
はアジピン酸3〜7モル%と5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸1.5〜4モル%を共重合させたポリエチレン
テレフタレートからなる繊維が用いられる。また、未変
性ポリエステル繊維として、好ましくはポリエチレンテ
レフタレートからなる繊維が用いられる。
未変性ポリエステル繊維からなる布帛とは、変性ポリエ
ステル繊維と未変性ポリエステル繊維とが任意の形態で
組合わされた布帛で、混紡、混繊、交撚、交編、交織等
による編物、織物等をいう。また布帛における変性ポリ
エステル繊維と未変性ポリエステル繊維との割合は、任
意であってよい。
繊維布帛は、(イ)、(ロ)、(ハ)及び(ニ)の工程
により製造される。(イ)の工程では、前記の布帛の全
部または一部を地染め染料により染色または捺染により
着色させる。染色または捺染は、公知の任意の方法にて
行われる。地染め染料には、公知のチアゾールアゾ系、
キノロンアゾ系等の分散染料、イミノ系等の分散染料の
いずれを用いてもよく、好ましくはアルカリにより分解
され難い分散染料を用いる。
る着色布帛に、減量促進剤として多価アルコールエチレ
ンオキシド付加物及び地染め染料を分解する染料分解剤
を含有する抜蝕糊を印捺することが必要である。抜蝕糊
に含有させる多価アルコールエチレンオキシド付加物
は、多価アルコールにエチレンオキシドを2モル以上付
加した生成物であり、多価アルコールには、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ヒドロベンゾイン、
ベンゾピナコール、シクロペンタン−1,2−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジオール等の二価アルコ
ール、グリセリン等の三価アルコール等が用いられる。
加方法には、特に限定はなく、通常知られている方法が
用いられ付加物が生成される。本発明において、好まし
く用いられる多価アルコールエチレンオキシド付加物と
しては、エチレングリコールのエチレンオキシド5〜3
0モル付加物、グリセリンのエチレンオキシド3〜28
モル付加物が挙げられる。多価アルコールエチレンオキ
シド付加物は、変性ポリエステル繊維の種類、布帛での
割合等により異なるが、抜蝕糊100g当たり1〜50
g、好ましくは5〜20g含有されるよう添加する。
還元剤が用いられ、好ましくは塩化第一錫、リン酸第一
錫、安息香酸第一錫、トリメリット酸第一錫、けい酸第
一錫等の第一錫系、ジンクホルムアルデヒドスルホキシ
レート等のスルフィン系等が挙げられる。
られ、小麦澱粉、トラガントガム、ローカストビーンガ
ム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ソーダ等の天然、加工、半合成、合
成の糊剤を単独でまたは2種以上混合して用いるが、耐
酸性糊剤のうち、クリスタルガム、ローカストビーンガ
ム、グアーガム等の天然ガム、高エーテル化澱粉、高エ
ーテル化繊維素誘導体糊、O/W型エマルジョン等が好
適である。
含有させることもでき、抜蝕色糊として、多価アルコー
ルエチレンオキシド付加物、染料分解剤及び染料を含有
させた抜蝕糊を用いる場合には、抜蝕加工と同時に染色
を行うこともできる。含有させる染料として分散染料を
用いることが、多価アルコールエチレンオキシド付加物
によっては変色されず鮮明な色相を得られることから、
好ましいことである。分散染料としては、抜蝕糊中の染
料分解剤及び後の工程でのアルカリ処理に耐える分散染
料であれば任意の分散染料が用いられ、特に好ましくは
キノン系、キノフタロン系等の分散染料が用いられる。
法によって行われ、少なくとも一部が地染め染料による
着色部分と重複するように印捺し、模様等の部分印捺か
らほぼ全面の印捺まで任意に印捺される。また、多価ア
ルコールエチレンオキシド付加物、染料分解剤含有の抜
蝕糊及び多価アルコールエチレンオキシド付加物、染料
分解剤及び染料分解剤及びアルカリには非分解性の染料
含有の抜蝕色糊を用い、多価アルコールエチレンオキシ
ド付加物、染料分解剤含有の抜蝕糊を印捺後、更に多価
アルコールエチレンオキシド付加物、染料分解剤及び染
料含有の抜蝕色糊を、地染め染料による着色部分及びま
たは先の抜蝕糊印捺部と一部を重複させて印捺してもよ
いし、順序を換え、多価アルコールエチレンオキシド付
加物、染料分解剤及び染料含有の抜蝕色糊を印捺後に、
多価アルコールエチレンオキシド付加物、染料分解剤含
有の抜蝕糊を印捺してもよい。
を温度100〜240℃、好ましくは125〜200℃
で熱処理する。また、印捺、熱処理後は、鮮明色を得る
上からハイドロサルファイト等で還元洗浄を行うことが
望ましい。また、この還元洗浄は、後のアルカリ処理時
に同時に行ってもよい。
印捺部の変性ポリエステル繊維は、その非晶部の構造が
未変性ポリエステル繊維の非晶部に比べルーズなため、
多価アルコールエチレンオキシド付加物が変性ポリエス
テル繊維の非晶部構造に浸透し易く、浸透した多価アル
コールエチレンオキシド付加物は、高い温度雰囲気下で
膨潤し、後の工程でのアルカリ処理の際に著しい分解促
進効果を奏する。また、この熱処理において、印捺部の
地染め染料による着色部分は染料分解剤により抜色が完
了し、また染料分解剤及びアルカリ処理に耐える分散染
料が存在する場合は着色が行われる。
アルカリ処理では、ポリエステル繊維に通常施されるア
ルカリ減量処理が適用され、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物
等のアルカリを用い、必要によりトリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等のア
ミンを併用し、アルカリ水溶液として、布帛を浸漬処理
する。処理条件は、布帛構成の繊維の繊度、減量率等に
応じて適宜変更しうるが、アルカリ濃度は、1〜500
g/lの範囲で適宜選択され、細繊度の繊維の布帛であ
れば好ましくは50g/l以下の濃度である。処理温度
は、60〜120℃、好ましくは90〜110℃であ
る。
ルコールエチレンオキシド付加物の付着、熱処理によ
り、変性ポリエステル繊維は、予め脆化が極めて生じ易
い状態にされると共に未変性ポリエステル繊維が、多価
アルコールエチレンオキシド付加物による影響を殆ど受
けない状態にあることから、アルカリ処理によって、印
捺部の多価アルコールエチレンオキシド付加物が付着し
た変性ポリエステル繊維のみが分解除去され、印捺部に
は無着色または着色の未変性ポリエステル繊維が分解除
去されないで残った抜蝕部を形成し、非印捺部は、少な
くとも一部が着色された変性ポリエステル繊維及び未変
性ポリエステル繊維からなる非抜蝕部となり、透かし模
様が形成された抜蝕加工布帛が得られる。
系繊維布帛には、当然ながら抜蝕加工後に通常の染色ま
たは捺染加工を施すこともでき、抜蝕加工での柄、色相
と更なる染色または捺染加工での色相、柄との組み合わ
せによって多様で高度の意匠効果を付与することも可能
である。
る。
ナトリウムスルホイソフタル酸2.25モル%共重合の
ポリエチレンテレフタレートからなる変性ポリエステル
繊維75d/48fとポリエチレンテレフタレート繊維
75d/36fを撚数120T/Mで合撚した糸を用
い、24Gの平編地を編成した。この編地に、下記の捺
染糊(1)を柄状に印捺し、110℃で2分間乾燥し
た。その後、下記の抜蝕糊(2a)を捺染糊(1)印捺
部と一部重複するように柄状に印捺した後、温度180
℃の飽和蒸気雰囲気下で90秒間熱処理した。抜蝕糊
(2a)の編物に対する付着率は、平均120重量%で
あった。
リ水溶液(3)中で沸騰温度で45分アルカリ処理し、
常法により中和、乾燥した。得られた編地は、捺染糊
(1)印捺部で抜蝕糊(2a)非印捺部は、鮮明に赤色
に着色され、抜蝕糊(2a)印捺部は、変性ポリエステ
ル繊維が完全に分解除去され、抜色された未変性のポリ
エチレンテレフタレート繊維が損傷なく残り、型際の極
めてシャープな透かし模様に抜蝕加工された編地が得ら
れた。また、熱処理の際の悪臭、発煙等の発生もなかっ
た。
を、前記捺染糊(1)に浸漬しマングルで絞り110℃
で2分間乾燥した。その後、前記抜蝕糊(2a)を柄状
に印捺した後、温度180℃の飽和蒸気雰囲気下で90
秒間熱処理した。捺染糊(1)及び抜蝕糊(2a)の編
物に対する付着率は、200重量%及び平均120重量
%であった。
液(3)中で沸騰温度で45分アルカリ処理し、常法に
より中和、乾燥した。得られた編地は、抜蝕糊(2a)
非印捺部は、鮮明に赤色に着色され、抜蝕糊(2a)印
捺部は、変性ポリエステル繊維が完全に分解除去され、
抜色された未変性のポリエチレンテレフタレート繊維が
損傷なく残り、型際の極めてシャープな透かし模様に抜
蝕加工された編地が得られた。また、熱処理の際の悪
臭、発煙等の発生もなかった。
温度200℃の乾熱雰囲気下にて90秒間の熱処理に代
えた以外は、実施例1と同様にして抜蝕加工した。得ら
れた編地は、捺染糊(1)印捺部で抜蝕糊(2a)非印
捺部は、鮮明に赤色に着色され、抜蝕糊(2a)印捺部
は、変性ポリエステル繊維が完全に分解除去され、抜色
された未変性のポリエチレンテレフタレート繊維が損傷
なく残り、捺染糊(1)印捺部と抜蝕糊(2a)印捺部
の重複部部分のポリエチレンテレフタレート繊維は、抜
色され、型際の極めてシャープな透かし模様に抜蝕加工
された編地が得られた。また、熱処理の際の悪臭、発煙
等の発生もなかった。
(2a)のグリセリンエチレンオキシド10モル付加物
に代えてトリエタノールアミンを用いる以外は、実施例
1と同様に抜蝕加工した。この加工では、透かし模様に
抜蝕加工された編地が得られたが、抜蝕部での抜色が不
十分であり、また、熱処理の際に著しい悪臭、発煙等が
発生した。
(2a)のグリセリンエチレンオキシド10モル付加物
に代えてトリエタノールアミンを用いる以外は、実施例
2と同様に抜蝕加工した。この加工では、透かし模様に
抜蝕加工された編地が得られたが、抜蝕部での抜色が不
十分であり、また、熱処理の際に著しい悪臭、発煙等が
発生した。
(2a)のグリセリンエチレンオキシド10モル付加物
に代えてトリエタノールアミンを用いる以外は、実施例
3と同様に抜蝕加工した。この加工では、透かし模様に
抜蝕加工された編地が得られたが、抜蝕部での抜色が不
十分で、型際が不鮮明であり、また、熱処理の際に著し
い悪臭、発煙等が発生した。
に、前記捺染糊(1)を柄状に印捺し、110℃で2分
間乾燥した。その後、下記の抜蝕糊(2b)を捺染糊
(1)印捺部と一部重複するように柄状に印捺した後、
温度180℃の飽和蒸気雰囲気下で90秒間熱処理し
た。抜蝕糊(2b)の編物に対する付着率は、平均12
0重量%であった。
水溶液(3)中で沸騰温度で45分アルカリ処理し、常
法により中和、乾燥した。得られた編地は、捺染糊
(1)印捺部と重複する抜蝕糊(2b)印捺部は、ポリ
エチレンテレフタレート繊維が青色に着色され、抜蝕糊
(2b)印捺部と重複しない捺染糊(1)印捺部は鮮明
に赤色に着色され、抜蝕糊(2b)印捺部は、変性ポリ
エステル繊維が完全に分解除去され、ポリエチレンテレ
フタレート繊維が損傷なく残り、、型際の極めてシャー
プな透かし模様に抜蝕加工された編地が得られた。ま
た、熱処理の際の悪臭、発煙等の発生もなかった。
を、前記捺染糊(1)に浸漬しマングルで絞り110℃
で2分間乾燥した。その後、前記抜蝕糊(2b)を捺染
糊(1)印捺部と重複させ柄状に印捺した後、温度18
0℃の飽和蒸気雰囲気下で90秒間熱処理した。捺染糊
(1)及び抜蝕糊(2b)の編物に対する付着率は、2
00重量%及び平均120重量%であった。
水溶液(3)中で沸騰温度で45分アルカリ処理し、常
法により中和、乾燥した。得られた編地は、捺染糊
(1)印捺部で抜蝕糊(2b)非印捺部は、鮮明に赤色
に着色され、抜蝕糊(2b)印捺部は、変性ポリエステ
ル繊維が完全に分解除去され、青色に着色の未変性のポ
リエチレンテレフタレート繊維が損傷なく残り、型際の
極めてシャープな透かし模様に抜蝕加工された編地が得
られた。また、熱処理の際の悪臭、発煙等の発生もなか
った。
に、前記捺染糊(1)を柄状に印捺し、110℃で2分
間乾燥した。その後、前記抜蝕糊(2b)を捺染糊
(1)印捺部と一部重複するように柄状に印捺し、更に
下記の抜蝕糊(2c)を前記捺染糊(1)印捺部と抜蝕
糊(2b)印捺部とに一部重複するように印捺し、11
0℃で2分間乾燥した後、温度180℃の飽和蒸気雰囲
気下で90秒間熱処理した。捺染糊(1)、抜蝕糊(2
b)及び抜蝕糊(2c)の編物に対する付着率は、それ
ぞれ平均120重量%であった。
水溶液(3)中で沸騰温度で45分アルカリ処理し、常
法により中和、乾燥した。得られた編地は、捺染糊
(1)印捺部で抜蝕糊(2b)及び捺染糊(2c)非印
捺部は、鮮明に赤色に着色され、抜蝕糊(2b)印捺部
は、変性ポリエステル繊維が完全に分解除去され、青色
に着色の未変性のポリエチレンテレフタレート繊維が損
傷なく残り、捺染糊(1)印捺部と重複する抜蝕糊(2
c)印捺部は、変性ポリエステル繊維が完全に分解除去
され、抜色されたポリエチレンテレフタレート繊維が損
傷なく残り、型際の極めてシャープな透かし模様に抜蝕
加工された編地が得られた。また、熱処理の際の悪臭、
発煙等の発生もなかった。
(2a)のグリセリンエチレンオキシド10モル付加物
に代えてトリエタノールアミンを用いる以外は、実施例
4と同様に抜蝕加工した。この加工では、透かし模様に
抜蝕加工された編地が得られたが、抜蝕部での抜色が不
十分であり、熱処理の際に著しい悪臭、発煙等が発生し
た。
(2a)のグリセリンエチレンオキシド10モル付加物
に代えてトリエタノールアミンを用いる以外は、実施例
5と同様に抜蝕加工した。この加工では、透かし模様に
抜蝕加工された編地が得られたが、抜蝕部での抜色が不
十分であり、熱処理の際に著しい悪臭、発煙等が発生し
た。
(2a)のグリセリンエチレンオキシド10モル付加物
に代えてトリエタノールアミンを用いる以外は、実施例
6と同様に抜蝕加工した。この加工では、透かし模様に
抜蝕加工された編地が得られたが、型際が不鮮明で、抜
蝕部での抜色が不十分であり、熱処理の際に著しい悪
臭、発煙等が発生した。
程での悪臭、発煙等の発生もなく、印捺部の変性ポリエ
ステル繊維が完全に除去され、型際の極めてシャープな
透かし模様のポリエステル系繊維の抜蝕加工布帛を得る
ことが可能であり、また、未変性ポリエステル繊維の損
傷が著しく低減されることにより、布帛としての強力低
下、糸切れの極めて少ない抜蝕加工布帛を加工安定性よ
く得ることが可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の工程からなる抜蝕加工ポリエステル
系繊維布帛の製造方法。 (イ)第三成分を共重合成分として含みエチレンテレフ
タレートを主たる繰り返し単位とする変性ポリエステル
繊維と未変性ポリエステル繊維からなる布帛の少なくと
も一部を地染め染料により着色する工程 (ロ)多価アルコールエチレンオキシド付加物及び染料
分解剤を含有する抜蝕糊を少なくとも一部が着色部分と
重複するように印捺する工程 (ハ)温度100〜240℃で熱処理する工程 (ニ)アルカリ処理して印捺部の変性ポリエステル繊維
を除去すると共に印捺部の着色未変性ポリエステル繊維
の地染め染料を抜色する工程 - 【請求項2】 (ロ)の工程で、多価アルコールエチレ
ンオキシド付加物及び染料分解剤を含有する抜蝕糊に該
抜蝕糊中の染料分解剤並びにアルカリ処理に耐える染料
を含有させた抜蝕色糊を用いる請求項1記載の抜蝕加工
ポリエステル系繊維布帛の製造方法。 - 【請求項3】 (ロ)の工程で、多価アルコールエチレ
ンオキシド付加物及び染料分解剤を含有し染料を含有せ
ぬ抜蝕糊と、該抜蝕糊に該抜蝕糊中の染料分解剤並びに
アルカリ処理に耐える染料を含有させた抜蝕色糊とを用
いる請求項1記載の抜蝕加工ポリエステル系繊維布帛の
製造方法。
Priority Applications (1)
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- 1995-06-30 JP JP7186603A patent/JP2942917B2/ja not_active Expired - Lifetime
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