JP2942850B2 - 自転車用変速操作装置 - Google Patents
自転車用変速操作装置Info
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- JP2942850B2 JP2942850B2 JP7523365A JP52336595A JP2942850B2 JP 2942850 B2 JP2942850 B2 JP 2942850B2 JP 7523365 A JP7523365 A JP 7523365A JP 52336595 A JP52336595 A JP 52336595A JP 2942850 B2 JP2942850 B2 JP 2942850B2
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本願発明は、自転車用リヤディレーラまたは自転車用
フロントディレーラをケーブルを介して遠隔操作するた
めに自転車フレームまたはハンドルの適部に設けられる
自転車用変速操作装置に関する。
フロントディレーラをケーブルを介して遠隔操作するた
めに自転車フレームまたはハンドルの適部に設けられる
自転車用変速操作装置に関する。
背景技術 自転車の変速は、自転車の後ギヤを複数の異径スプロ
ケットを並設した多段式に構成するとともに(このよう
な多段式の後ギヤを多段フリーホイールという。)、こ
れに加えて前ギヤをも複数の異径スプロケットを並設し
た多段式に構成し(このような多段式の前ギヤを多段チ
エンホイールという。)、これら多段式のギヤにおける
選択したスプロケットにチエンを掛け換えることにより
行う。
ケットを並設した多段式に構成するとともに(このよう
な多段式の後ギヤを多段フリーホイールという。)、こ
れに加えて前ギヤをも複数の異径スプロケットを並設し
た多段式に構成し(このような多段式の前ギヤを多段チ
エンホイールという。)、これら多段式のギヤにおける
選択したスプロケットにチエンを掛け換えることにより
行う。
多段フリーホイールにおいて選択したスプロケットに
チエンを掛け換える装置をリヤディレーラといい、多段
チエンホイールにおいて選択したスプロケットにチエン
を掛け換える装置をフロントディレーラという。これら
ディレーラは一般に、走行中、多段フリーホイールと多
段チエンホイールとの間に掛け回される無端チエンにお
ける多段フリーホイールまたは多段チエンホイールに導
入される部分を横方向に強制的に押圧してチエンを目的
のスプロケットに掛け換えるようになっている。このよ
うにチエンの一部を押圧するための部材を一般にチエン
ガイドといい、リヤディレーラでは上部ガイドプーリと
下部テンションプーリを備えて構成されており、フロン
トディレーラではチエンを幅方向両側から挟むように位
置する一対のガイドプレートを備えて構成される。
チエンを掛け換える装置をリヤディレーラといい、多段
チエンホイールにおいて選択したスプロケットにチエン
を掛け換える装置をフロントディレーラという。これら
ディレーラは一般に、走行中、多段フリーホイールと多
段チエンホイールとの間に掛け回される無端チエンにお
ける多段フリーホイールまたは多段チエンホイールに導
入される部分を横方向に強制的に押圧してチエンを目的
のスプロケットに掛け換えるようになっている。このよ
うにチエンの一部を押圧するための部材を一般にチエン
ガイドといい、リヤディレーラでは上部ガイドプーリと
下部テンションプーリを備えて構成されており、フロン
トディレーラではチエンを幅方向両側から挟むように位
置する一対のガイドプレートを備えて構成される。
そして、ディレーラは、一般的には変形可能な平行四
辺形パンタグラフ機構を変形させて上記チエンガイドを
横方向に平行移動させるようになっている。上記平行四
辺形パンタグラフ機構は、つねにチエンガイドを小径ス
プロケット側に戻そうとするようにバネによって付勢さ
れている。
辺形パンタグラフ機構を変形させて上記チエンガイドを
横方向に平行移動させるようになっている。上記平行四
辺形パンタグラフ機構は、つねにチエンガイドを小径ス
プロケット側に戻そうとするようにバネによって付勢さ
れている。
上記のディレーラによる変速装置、すなわち、上記平
行四辺形パンタグラフ機構を変形させて上記チエンガイ
ドを横方向に移動させる操作は、自転車フレームあるい
はハンドルに取付けられた変速操作装置により、ケーブ
ルを介して行われる。変速操作装置は、回動操作可能な
操作レバーの形態をもつものが最も一般的であり、一端
がディレーラに連結されたケーブルの他端がこの操作レ
バーに連結される。操作レバーは、これを一方向に回動
すると上記操作ケーブルを牽引し、他方向に回動すると
上記操作ケーブルを繰り出す。操作ケーブルを牽引する
と、その牽引量に見合って上記パンタグラフ機構が上記
バネによる付勢力に抗して変形し、操作ケーブルを繰り
出すと、その繰り出し量に見合って上記パンタグラフ機
構が上記バネによる復帰力により変形する。
行四辺形パンタグラフ機構を変形させて上記チエンガイ
ドを横方向に移動させる操作は、自転車フレームあるい
はハンドルに取付けられた変速操作装置により、ケーブ
ルを介して行われる。変速操作装置は、回動操作可能な
操作レバーの形態をもつものが最も一般的であり、一端
がディレーラに連結されたケーブルの他端がこの操作レ
バーに連結される。操作レバーは、これを一方向に回動
すると上記操作ケーブルを牽引し、他方向に回動すると
上記操作ケーブルを繰り出す。操作ケーブルを牽引する
と、その牽引量に見合って上記パンタグラフ機構が上記
バネによる付勢力に抗して変形し、操作ケーブルを繰り
出すと、その繰り出し量に見合って上記パンタグラフ機
構が上記バネによる復帰力により変形する。
ところで、上記ディレーラによる変速、すなわち、多
段ギヤの目的のスプロケットへのチエンの掛け換えは、
チエンガイドが目的のスプロケットと対応した横方向位
置に移動して初めて行われる。たとえば、第8図を参照
すると、3枚のスプロケットを有する多段チエンホイー
ルCWにおいて、小径スプロケットS1に掛かっているチエ
ンを中間スプロケットS2に掛け換える場合には、チエン
ガイドを小径スプロケットS1と対応する位置X1から中間
スプロケットS2に対応する位置X2まで移動させなければ
ならず、大径スプロケットS3に掛け換える場合には、チ
エンガイドを大径スプロケットS3に対応する位置X3まで
移動させなければならない。
段ギヤの目的のスプロケットへのチエンの掛け換えは、
チエンガイドが目的のスプロケットと対応した横方向位
置に移動して初めて行われる。たとえば、第8図を参照
すると、3枚のスプロケットを有する多段チエンホイー
ルCWにおいて、小径スプロケットS1に掛かっているチエ
ンを中間スプロケットS2に掛け換える場合には、チエン
ガイドを小径スプロケットS1と対応する位置X1から中間
スプロケットS2に対応する位置X2まで移動させなければ
ならず、大径スプロケットS3に掛け換える場合には、チ
エンガイドを大径スプロケットS3に対応する位置X3まで
移動させなければならない。
すなわち、ディレーラによるチエンの掛け換えにおい
ては、目的のスプロケットに適正にチエンを掛け換える
ためにチエンを位置づけるべき範囲は限定されている。
そこで、誰にでも簡単に適正な変速操作が行えるよう
に、レバーを一定回動角度ごとに節度感をもって段階係
止する位置決め機構が内蔵された変速操作装置が種々提
案されている。このような変速操作装置によれば、レバ
ーを各段階係止位置まで回動させれば、自動的にチエン
ガイドを目的スプロケットに対応した適正位置に誘導す
ることができる。
ては、目的のスプロケットに適正にチエンを掛け換える
ためにチエンを位置づけるべき範囲は限定されている。
そこで、誰にでも簡単に適正な変速操作が行えるよう
に、レバーを一定回動角度ごとに節度感をもって段階係
止する位置決め機構が内蔵された変速操作装置が種々提
案されている。このような変速操作装置によれば、レバ
ーを各段階係止位置まで回動させれば、自動的にチエン
ガイドを目的スプロケットに対応した適正位置に誘導す
ることができる。
ところで、上記のような位置決め機構内蔵型の変速操
作レバーにおいて、さらに迅速確実な変速動作を達成す
るために、いわゆるオーバシフト機能を付加する場合も
多い。このオーバシフト機能とは、チエンが現在噛合し
ているスプロケットから大径側に位置する目的のスプロ
ケットにチエンを掛け換えるに際し、この目的のスプロ
ケットと対応する位置よりも余分にチエンガイドを移動
させ、チエンが目的のスプロケットに噛合を始めた時点
でチエンガイドを上記対応位置に戻す機能である。これ
により、チエンガイドで押圧してチエンを撓ませて掛け
換えを行うに際し、チエンガイドによるチエンに対する
押圧位置がスプロケットの外周から離れていることによ
る変速応答性の低下要因を解消することができるので、
変速性能を向上させることができる。
作レバーにおいて、さらに迅速確実な変速動作を達成す
るために、いわゆるオーバシフト機能を付加する場合も
多い。このオーバシフト機能とは、チエンが現在噛合し
ているスプロケットから大径側に位置する目的のスプロ
ケットにチエンを掛け換えるに際し、この目的のスプロ
ケットと対応する位置よりも余分にチエンガイドを移動
させ、チエンが目的のスプロケットに噛合を始めた時点
でチエンガイドを上記対応位置に戻す機能である。これ
により、チエンガイドで押圧してチエンを撓ませて掛け
換えを行うに際し、チエンガイドによるチエンに対する
押圧位置がスプロケットの外周から離れていることによ
る変速応答性の低下要因を解消することができるので、
変速性能を向上させることができる。
上記オーバシフト機能付き位置決め機構内蔵型変速操
作レバーは、たとえば特開昭63−269795号公報では次の
ように構成されている。
作レバーは、たとえば特開昭63−269795号公報では次の
ように構成されている。
すなわち、レバー軸に対して相対的に固定された位置
において保持されたボールをレバー本体と共回りする位
置決めプレートに押し付ける基本構成において、上記位
置決めプレートとレバー本体との間に相対的なレバー軸
周りの遊び動を許容している。位置決めプレートには、
これがレバー本体と共回りしたときに上記ボールが順次
弾性係入して位置決め作動を行う複数個の係合穴が変速
段数と対応して所定角度ごとに設けられる。
において保持されたボールをレバー本体と共回りする位
置決めプレートに押し付ける基本構成において、上記位
置決めプレートとレバー本体との間に相対的なレバー軸
周りの遊び動を許容している。位置決めプレートには、
これがレバー本体と共回りしたときに上記ボールが順次
弾性係入して位置決め作動を行う複数個の係合穴が変速
段数と対応して所定角度ごとに設けられる。
上記の構成において、レバー本体をケーブル牽引方向
に回動させると、位置決めプレートもこのレバー本体と
共回りし、やがて位置決めプレートの係合穴の一つに上
記ボールが係入して位置決めが行われる。そして、レバ
ー本体はケーブルを介してディレーラの復帰バネにより
常時ケーブル繰り出し方向に付勢されるから、上記の位
置決め作動後レバー本体から手を離すと、レバー本体
は、位置決めプレートとの間の遊びに相当する角度ケー
ブル繰り出し方向に回動する。こうして、ディレーラに
おけるチエンガイドをいったん目的のスプロケットと対
応する位置より余分に動かせた後、上記目的のスプロケ
ットと対応する位置に戻すというオーバシフト動作が行
われる。
に回動させると、位置決めプレートもこのレバー本体と
共回りし、やがて位置決めプレートの係合穴の一つに上
記ボールが係入して位置決めが行われる。そして、レバ
ー本体はケーブルを介してディレーラの復帰バネにより
常時ケーブル繰り出し方向に付勢されるから、上記の位
置決め作動後レバー本体から手を離すと、レバー本体
は、位置決めプレートとの間の遊びに相当する角度ケー
ブル繰り出し方向に回動する。こうして、ディレーラに
おけるチエンガイドをいったん目的のスプロケットと対
応する位置より余分に動かせた後、上記目的のスプロケ
ットと対応する位置に戻すというオーバシフト動作が行
われる。
上記の従来例では、オーバシフト量は、レバー本体に
対する位置決めプレートの遊びによって設定されてい
る。したがって、変速段位にかかわらずこのオーバシフ
ト量は常に一定である。
対する位置決めプレートの遊びによって設定されてい
る。したがって、変速段位にかかわらずこのオーバシフ
ト量は常に一定である。
ところで、たとえば第8図を参照すると、3段変速の
チエンホイールCWにおける変速において、小径スプロケ
ットS1から中間スプロケットS2へチエンを掛け換える場
合と中間スプロケットS2から大径スプロケットS3へチエ
ンを掛け換える場合とでは、理想的には、オーバシフト
量を変えるのがよい。すなわち、小径スプロケットS1か
ら中間スプロケットS2にチエンを掛け換える場合のオー
バシフト量(X2−X2′)のほうが、中間スプロケットS2
から大径スプロケットS3へチエンを掛け換える場合のオ
ーバシフト量(X3−X3′)よりも大きくするのである。
なぜなら、一般的傾向として、小径スプロケットS1から
中間スプロケットS2へチエンを掛け換える場合のチエン
ガイドによる押圧位置(L2)のほうが、中間スプロケッ
トS2から大径スプロケットS3へのチエンを掛け換える場
合の押圧位置(L3)よりもスプロケットの外周からより
遠い傾向となり(L2>L3)、迅速なチエンの掛け換えを
達成するには、チエンをより撓ませる必要があるからで
ある。
チエンホイールCWにおける変速において、小径スプロケ
ットS1から中間スプロケットS2へチエンを掛け換える場
合と中間スプロケットS2から大径スプロケットS3へチエ
ンを掛け換える場合とでは、理想的には、オーバシフト
量を変えるのがよい。すなわち、小径スプロケットS1か
ら中間スプロケットS2にチエンを掛け換える場合のオー
バシフト量(X2−X2′)のほうが、中間スプロケットS2
から大径スプロケットS3へチエンを掛け換える場合のオ
ーバシフト量(X3−X3′)よりも大きくするのである。
なぜなら、一般的傾向として、小径スプロケットS1から
中間スプロケットS2へチエンを掛け換える場合のチエン
ガイドによる押圧位置(L2)のほうが、中間スプロケッ
トS2から大径スプロケットS3へのチエンを掛け換える場
合の押圧位置(L3)よりもスプロケットの外周からより
遠い傾向となり(L2>L3)、迅速なチエンの掛け換えを
達成するには、チエンをより撓ませる必要があるからで
ある。
第8図に示す場合、かりにオーバシフト量を小径スプ
ロケットS1から中間スプロケットS2への掛け換えに必要
な量に設定すると、中間スプロケットS2から大径スプロ
ケットS3へのチエンの掛け換えの際のオーバシフト量が
大きくなりすぎ、チエンが大径スプロケットの外側へ脱
落しやすい傾向が生まれる。これを回避するためには、
大径スプロケットの外側に、チエン脱落防止用のガイド
リングを取付けるといった対策が必要となり、部品点数
および部品重量が増大する。
ロケットS1から中間スプロケットS2への掛け換えに必要
な量に設定すると、中間スプロケットS2から大径スプロ
ケットS3へのチエンの掛け換えの際のオーバシフト量が
大きくなりすぎ、チエンが大径スプロケットの外側へ脱
落しやすい傾向が生まれる。これを回避するためには、
大径スプロケットの外側に、チエン脱落防止用のガイド
リングを取付けるといった対策が必要となり、部品点数
および部品重量が増大する。
また、かりにオーバシフト量を中間スプロケットから
大径スプロケットへのチエンの掛け換えに必要な量に設
定すると、小径スプロケットから中間スプロケットへの
チエンの掛け換えの際のオーバシフト量が不足し、変速
性能が低下してしまうという問題が生じる。
大径スプロケットへのチエンの掛け換えに必要な量に設
定すると、小径スプロケットから中間スプロケットへの
チエンの掛け換えの際のオーバシフト量が不足し、変速
性能が低下してしまうという問題が生じる。
そして、オーバシフト量が常に一定であることによ
り、第13図に示すような多段フリーホイールFWにおいて
も同様な問題が生じる。すなわち、一般には、小径スプ
ロケット側のチエンガイドの位置(たとえばL2)のほう
が大径スプロケット側のチエンガイドの位置(たとえば
L5)よりもスプロケットから遠いので、小径スプロケッ
ト側でチエンの掛け換えを行う場合のオーバシフト量を
大径スプロケット側でチエンの掛け換えを行う場合のオ
ーバシフト量よりも大きくするのが望ましい。しかしな
がら、従来例では、オーバシフト量が一定であるから、
小径スプロケット側と大径スプロケット側の双方におい
て迅速な変速性能を得ることが困難であった。
り、第13図に示すような多段フリーホイールFWにおいて
も同様な問題が生じる。すなわち、一般には、小径スプ
ロケット側のチエンガイドの位置(たとえばL2)のほう
が大径スプロケット側のチエンガイドの位置(たとえば
L5)よりもスプロケットから遠いので、小径スプロケッ
ト側でチエンの掛け換えを行う場合のオーバシフト量を
大径スプロケット側でチエンの掛け換えを行う場合のオ
ーバシフト量よりも大きくするのが望ましい。しかしな
がら、従来例では、オーバシフト量が一定であるから、
小径スプロケット側と大径スプロケット側の双方におい
て迅速な変速性能を得ることが困難であった。
本願発明は、上述のような事情のもとで考え出された
ものであって、段階位置決め機構を内蔵した自転車用変
速操作装置において、各変速段位において、適正なオー
バシフト量を設定することができるようにすることをそ
の課題としている。
ものであって、段階位置決め機構を内蔵した自転車用変
速操作装置において、各変速段位において、適正なオー
バシフト量を設定することができるようにすることをそ
の課題としている。
発明の開示 本願発明の第1の側面による自転車用変速操作装置
は、支持体と、この支持体に対してその軸心周りに回動
操作可能に支持され、かつケーブルの一端を牽引または
繰り出し操作することができる操作体と、上記支持体と
上記操作体との一方に設けた係合体と、上記支持体と上
記操作体の他方に設けられ、複数の係合部を有する位置
決め部材と、を備え、上記操作体を回動操作すると、上
記係合体が上記位置決め部材の複数の係合部に順次弾性
係入して位置決め作動を行うようになした自転車用変速
操作装置において、 上記位置決め部材は、上記複数の係合部を複数グルー
プに分割した各グループを包含する複数部材に分割され
ており、そのうち第1部材は、位置決め部材が設けられ
る部材に対して上記支持体の軸心周りに所定角度相対遊
び動可能となっており、第2部材以下の部材は、上記第
1部材に対して支持体の軸心周りに所定角度相対遊び動
可能としてあることを特徴としている。
は、支持体と、この支持体に対してその軸心周りに回動
操作可能に支持され、かつケーブルの一端を牽引または
繰り出し操作することができる操作体と、上記支持体と
上記操作体との一方に設けた係合体と、上記支持体と上
記操作体の他方に設けられ、複数の係合部を有する位置
決め部材と、を備え、上記操作体を回動操作すると、上
記係合体が上記位置決め部材の複数の係合部に順次弾性
係入して位置決め作動を行うようになした自転車用変速
操作装置において、 上記位置決め部材は、上記複数の係合部を複数グルー
プに分割した各グループを包含する複数部材に分割され
ており、そのうち第1部材は、位置決め部材が設けられ
る部材に対して上記支持体の軸心周りに所定角度相対遊
び動可能となっており、第2部材以下の部材は、上記第
1部材に対して支持体の軸心周りに所定角度相対遊び動
可能としてあることを特徴としている。
そして、本願発明の第2の側面による自転車用変速操
作装置は、支持体と、この支持体に対してその軸心周り
に回動操作可能に支持され、かつケーブルの一端を牽引
または繰り出し操作することができる操作体と、上記支
持体と上記操作体との一方に設けた係合体と、上記支持
体と上記操作体の他方に設けられ、複数の係合部を有す
る位置決め部材と、を備え、上記操作体を回動操作する
と、上記係合体が上記位置決め部材の複数の係合部に順
次弾性係入して位置決め作動を行うようになした自転車
用変速操作装置において、 上記位置決め部材は、上記複数の係合部を複数グルー
プに分割した各グループを包含する複数部材に分割され
ており、そのうちの第1部材は、位置決め部材が設けら
れる部材に対して上記支持体の軸心周りに所定角度相対
遊び動可能となっており、第2部材以下の部材は、位置
決め部材が設けられる部材に対して支持体の軸心周りに
上記第1部材とは異なる角度で相対遊び動可能となって
いることを特徴としている。
作装置は、支持体と、この支持体に対してその軸心周り
に回動操作可能に支持され、かつケーブルの一端を牽引
または繰り出し操作することができる操作体と、上記支
持体と上記操作体との一方に設けた係合体と、上記支持
体と上記操作体の他方に設けられ、複数の係合部を有す
る位置決め部材と、を備え、上記操作体を回動操作する
と、上記係合体が上記位置決め部材の複数の係合部に順
次弾性係入して位置決め作動を行うようになした自転車
用変速操作装置において、 上記位置決め部材は、上記複数の係合部を複数グルー
プに分割した各グループを包含する複数部材に分割され
ており、そのうちの第1部材は、位置決め部材が設けら
れる部材に対して上記支持体の軸心周りに所定角度相対
遊び動可能となっており、第2部材以下の部材は、位置
決め部材が設けられる部材に対して支持体の軸心周りに
上記第1部材とは異なる角度で相対遊び動可能となって
いることを特徴としている。
本願発明の第1の側面による自動車用変速操作装置
は、支持体と操作体の一方に付属する複数の係合部をも
つ位置決め部材と、支持体と操作体の他方に付属する係
合体とが、操作体の回動操作にともなって支持体の軸心
周りに相対回動し、このとき上記係合体が上記複数の係
合部に順次弾性係入して操作体の位置決め作動を行うも
のにおいて、まず、位置決め部材の第1部材をこれが付
属する部材に対して所定角度相対遊び動可能として、こ
の第1部材が包含する係合部に対応する変速段について
基本的なオーバシフト量を与える一方、第2部材以下の
部材をさらに上記第1部材に対して所定角度相対遊び動
可能として、この第2部材以下の部材が包含する係合部
に対応する変速段について、上記基本的なオーバシフト
量に第1部材と第2部材間の遊び動に相当する付加的な
オーバシフト量を加えたより大きなオーバシフト量を与
えるようにしたものである。
は、支持体と操作体の一方に付属する複数の係合部をも
つ位置決め部材と、支持体と操作体の他方に付属する係
合体とが、操作体の回動操作にともなって支持体の軸心
周りに相対回動し、このとき上記係合体が上記複数の係
合部に順次弾性係入して操作体の位置決め作動を行うも
のにおいて、まず、位置決め部材の第1部材をこれが付
属する部材に対して所定角度相対遊び動可能として、こ
の第1部材が包含する係合部に対応する変速段について
基本的なオーバシフト量を与える一方、第2部材以下の
部材をさらに上記第1部材に対して所定角度相対遊び動
可能として、この第2部材以下の部材が包含する係合部
に対応する変速段について、上記基本的なオーバシフト
量に第1部材と第2部材間の遊び動に相当する付加的な
オーバシフト量を加えたより大きなオーバシフト量を与
えるようにしたものである。
これにより、各変速段につき、オーバシフト量を所望
のように設定することが可能となる。したがって、小径
スプロケット、中間スプロケットおよび大径スプロケッ
トの3枚のスプロケットを有する多段チエンホイールに
おいてチエンを掛け換えるためえの変速操作装置を構成
する場合、たとえば、位置決め部材を第1および第2部
材の2分割構成とし、第1部材に大径スプロケットと対
応する係合部を包含させ、第2部材に中間スプロケット
と対応する係合部を包含させれば、中間スプロケットに
チエンを掛け換える場合のオーバシフト量を、大径スプ
ロケットにチエンを掛け換える場合のオーバシフト量よ
りも大きくすることができ、従来の問題を解決して、各
変速段位において適正なオーバシフト量を設定すること
ができるようになる。
のように設定することが可能となる。したがって、小径
スプロケット、中間スプロケットおよび大径スプロケッ
トの3枚のスプロケットを有する多段チエンホイールに
おいてチエンを掛け換えるためえの変速操作装置を構成
する場合、たとえば、位置決め部材を第1および第2部
材の2分割構成とし、第1部材に大径スプロケットと対
応する係合部を包含させ、第2部材に中間スプロケット
と対応する係合部を包含させれば、中間スプロケットに
チエンを掛け換える場合のオーバシフト量を、大径スプ
ロケットにチエンを掛け換える場合のオーバシフト量よ
りも大きくすることができ、従来の問題を解決して、各
変速段位において適正なオーバシフト量を設定すること
ができるようになる。
好ましい実施の形態においては。上記位置決め部材を
支持体としてのレバー軸またはハンドルバーに付属さ
せ、上記係合体を操作体に付属させているが、逆に、上
記位置決め部材を操作体に付属させ、上記係合体を支持
体としてのレバー軸またはハンドルバーに付属させても
よい。要は、操作体を回動操作したときに、位置決め部
材と係合体との間にレバー軸周りの相対動が生じれば、
係合体が位置決め部材の係合部に順次係合する位置決め
作動を達成することができる。
支持体としてのレバー軸またはハンドルバーに付属さ
せ、上記係合体を操作体に付属させているが、逆に、上
記位置決め部材を操作体に付属させ、上記係合体を支持
体としてのレバー軸またはハンドルバーに付属させても
よい。要は、操作体を回動操作したときに、位置決め部
材と係合体との間にレバー軸周りの相対動が生じれば、
係合体が位置決め部材の係合部に順次係合する位置決め
作動を達成することができる。
好ましい実施の形態においては、上記係合体は、上記
支持体としてのレバー軸に対して相対回転可能であると
ともに上記操作体に対して相対回転不能とされた2枚の
保持板の各保持穴にそれぞれ保持された2個のボールで
構成されているとともに、上記位置決め部材は、その第
1部材が上記レバー軸に対して所定角度相対回動可能に
套嵌され、かつ上記2枚の保持板間を配された板状部材
で構成され、かつ、上記係合部は、この板状位置決め部
材に設けた貫通穴で構成されている。また、上記ボール
は、上記2枚の保持板を厚み方向両側から挟持するよう
に上記2枚の保持板に装着された略U字状板バネによっ
て、2枚の保持板間に位置する上記板状位置決め部材に
向けて付勢されている。さらに、上記2枚の保持板およ
びこれらの間に位置する上記板状位置決め部材からなる
積層体は、バネクリップによって相互挟圧保持されてい
る。
支持体としてのレバー軸に対して相対回転可能であると
ともに上記操作体に対して相対回転不能とされた2枚の
保持板の各保持穴にそれぞれ保持された2個のボールで
構成されているとともに、上記位置決め部材は、その第
1部材が上記レバー軸に対して所定角度相対回動可能に
套嵌され、かつ上記2枚の保持板間を配された板状部材
で構成され、かつ、上記係合部は、この板状位置決め部
材に設けた貫通穴で構成されている。また、上記ボール
は、上記2枚の保持板を厚み方向両側から挟持するよう
に上記2枚の保持板に装着された略U字状板バネによっ
て、2枚の保持板間に位置する上記板状位置決め部材に
向けて付勢されている。さらに、上記2枚の保持板およ
びこれらの間に位置する上記板状位置決め部材からなる
積層体は、バネクリップによって相互挟圧保持されてい
る。
このように構成すれば、まず、2個のボールをそれぞ
れ位置決め部材に対して押圧する弾力が互いに相殺され
るため、位置決め部材に無駄な力が作用することがな
く、部材強度を低めて軽量小型化が達成できるととも
に、操作体の回転操作がスムーズになる。
れ位置決め部材に対して押圧する弾力が互いに相殺され
るため、位置決め部材に無駄な力が作用することがな
く、部材強度を低めて軽量小型化が達成できるととも
に、操作体の回転操作がスムーズになる。
さらに、上記2枚の保持板およびこれらの間に位置す
る上記板状位置決め部材からなる積層体、ならびに保持
板の保持穴に保持される2個のボールが、上記バネクリ
ップおよび上記U字状板バネによってカセット状に集合
させられるので、たとえばレバー軸に上記カセット状集
合体を套嵌した後に操作体を套嵌するという、簡単な手
法によって変速操作装置の組立てを行うことができる。
る上記板状位置決め部材からなる積層体、ならびに保持
板の保持穴に保持される2個のボールが、上記バネクリ
ップおよび上記U字状板バネによってカセット状に集合
させられるので、たとえばレバー軸に上記カセット状集
合体を套嵌した後に操作体を套嵌するという、簡単な手
法によって変速操作装置の組立てを行うことができる。
本願発明の第2の側面による自動車用変速操作装置
は、上記第1の側面と同様の基本構成をもつ自動車用変
速操作装置において、位置決め部材を分割した各部材の
遊び量を異ならせて、各分割した各部材が包含する係合
部に対応するオーバシフト量を異ならせたものである。
は、上記第1の側面と同様の基本構成をもつ自動車用変
速操作装置において、位置決め部材を分割した各部材の
遊び量を異ならせて、各分割した各部材が包含する係合
部に対応するオーバシフト量を異ならせたものである。
この場合においては、上記第1の側面によるのと同様
の作用効果を奏することができる。
の作用効果を奏することができる。
また、本願発明の自動車用変速操作装置は、支持体と
してフレームに取付けられたレバー軸の形態とし、操作
体として、このレバー軸にボス部が回動可能に套嵌さ
れ、かつボス部かは半径方向に延出するアーム部を有す
る操作レバーとしての形態とすることができるほか、支
持体として、ハンドルバーないしこれに套嵌された包状
部材の形態とし、操作体として、ハンドルバーに回動可
能に套嵌された環状体の形態とし、いわゆるグリップタ
イプの変速操作装置とすることもできる。
してフレームに取付けられたレバー軸の形態とし、操作
体として、このレバー軸にボス部が回動可能に套嵌さ
れ、かつボス部かは半径方向に延出するアーム部を有す
る操作レバーとしての形態とすることができるほか、支
持体として、ハンドルバーないしこれに套嵌された包状
部材の形態とし、操作体として、ハンドルバーに回動可
能に套嵌された環状体の形態とし、いわゆるグリップタ
イプの変速操作装置とすることもできる。
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照し
て行う以下の詳細な説明からさらに明らかとなろう。
て行う以下の詳細な説明からさらに明らかとなろう。
図面の簡単な説明 第1図は、本願発明の第1の実施態様に係る変速操作
装置の平面図である。
装置の平面図である。
第2図は、第1図のII方向矢視図である。
第3図は、第1図の変速操作装置の内部を露出させて
示す平面図である。
示す平面図である。
第4図は、第3図のIV−IV線に沿う断面図である。
第5図は、位置決め部材の第1部材の説明図である。
第6図は、位置決め部材の第2部材の説明図である。
第7図は、第1の実施形態に係る変速操作装置の作動
を説明するための図である。
を説明するための図である。
第8図は、第1の実施形態に係る変速操作装置の作動
を説明するための図である。
を説明するための図である。
第9図は、本願発明の第2の実施形態に係る変速操作
装置の内部を露出させて示す平面図である。
装置の内部を露出させて示す平面図である。
第10図は、第9図のX−X線に沿う断面図である。
第11図は、位置決め部材の第1部材の説明図である。
第12図は、位置決め部材の第2部材の説明図である。
第13図は、第2の実施形態に係る変速操作装置の作動
を説明するための図である。
を説明するための図である。
第14図は、グリップタイプの自動車用変速操作装置を
示す断面図である。
示す断面図である。
第15図は、第14図の矢視Vの要部半裁断面図である。
第16図は、第14図の矢視VIの要部断面図である。
第17図は、第14図に示す自動車用変速操作装置の分解
斜視図である。
斜視図である。
第18a図は、操作体をを示す正面図である。
第18b図は、第18a図におけるX5−X5線半裁断面図であ
る。
る。
第19a図および図19b図は、それぞれリング体を示す平
面図および正面図である。
面図および正面図である。
第19c図は、第19b図におけるX6−X6線断面図である。
第20a図および第20b図は、それぞれ位置決め用板の正
面図および右側面図である。
面図および右側面図である。
第21図は、第14図のX7−X7線要部拡大断面図である。
第22図は、第14図のX8−X8線要部拡大断面図である。
第23図は、第14図で示した自動車用変速操作装置の動
作状態を示す断面図である。
作状態を示す断面図である。
第24a図〜第24c図は、位置決め用板の動作状態を示す
説明図である。
説明図である。
第25図は、第3の実施形態に係る変速操作装置を示す
断面図である。
断面図である。
第26図は、第25図の矢視VIIの要部半裁断面図であ
る。
る。
第27a図〜第27c図は、位置決め用板の動作状態を示す
説明図である。
説明図である。
第28図は、第4の実施形態に係る変速操作装置の要部
である位置決め用板の正面図である。
である位置決め用板の正面図である。
第27a図〜第27c図は、位置決め用板の動作状態を示す
説明図である。
説明図である。
発明を実施するための最良の形態 第1図〜第7図は、本願発明の第1の実施形態に係る
自動車用変速操作装置1を示している。この変速操作装
置1は、フロントディレーラを作動させて変速を行うた
めに構成された例である。したがって、この変速操作装
置は、たとえばハドルバー2の左方グリップ近傍に設け
られる。
自動車用変速操作装置1を示している。この変速操作装
置1は、フロントディレーラを作動させて変速を行うた
めに構成された例である。したがって、この変速操作装
置は、たとえばハドルバー2の左方グリップ近傍に設け
られる。
すでに説明したように、フロントディレーラは、多段
チエンホイールの選択したスプロケットにチエンを掛け
換える機能を有し、チエンガイドが常い小径スプロケッ
ト側に復帰動するように付勢されている。そして、この
フロントディレーラに一端に連結されたケーブルWの他
端が、上記自動車用変速操作装置1の操作体3に連結さ
れる。変速操作装置の操作体は、これを回動操作するこ
とにより、上記ケーブルを牽引し、または繰り出すこと
ができるようになっている。したがって、上記操作体3
をケーブル牽引方向(矢印P方向)に回動操作すると、
上記ケーブルWが上記付勢力に抗して牽引され、その牽
引量に見合って上記チエンガイドが大径スプロケット側
に移動させられる。逆に、上記操作体3をケーブル繰り
返し方向(矢印Q方向)に回動操作すると、上記ケーブ
ルWは上記ディレーラ側の付勢力によって繰り出され、
その繰り出し量に見合って上記チエンガイドが小径スプ
ロケット側に移動させられる。
チエンホイールの選択したスプロケットにチエンを掛け
換える機能を有し、チエンガイドが常い小径スプロケッ
ト側に復帰動するように付勢されている。そして、この
フロントディレーラに一端に連結されたケーブルWの他
端が、上記自動車用変速操作装置1の操作体3に連結さ
れる。変速操作装置の操作体は、これを回動操作するこ
とにより、上記ケーブルを牽引し、または繰り出すこと
ができるようになっている。したがって、上記操作体3
をケーブル牽引方向(矢印P方向)に回動操作すると、
上記ケーブルWが上記付勢力に抗して牽引され、その牽
引量に見合って上記チエンガイドが大径スプロケット側
に移動させられる。逆に、上記操作体3をケーブル繰り
返し方向(矢印Q方向)に回動操作すると、上記ケーブ
ルWは上記ディレーラ側の付勢力によって繰り出され、
その繰り出し量に見合って上記チエンガイドが小径スプ
ロケット側に移動させられる。
上記変速操作装置1は、ハンドル2に取付けられた支
持体としてのレバー軸4に対い、操作体としての操作レ
バー3が回動操作可能に支持された基本構成を備える。
持体としてのレバー軸4に対い、操作体としての操作レ
バー3が回動操作可能に支持された基本構成を備える。
上記レバー軸4は、第3図に示すように、ハンドルバ
ー2に対してバンド5を介して取付けられたレバー台51
に突設されており、その軸方向中間部より先端方41は、
いわゆる小判形の異形断面としてある。また、軸方向端
面に、ねじ穴42が設けられている。レバー台51にはま
た、ケーブルWが通挿されるアウタ筒W′の端部を固定
保持するアウタ受け52が形成されている。
ー2に対してバンド5を介して取付けられたレバー台51
に突設されており、その軸方向中間部より先端方41は、
いわゆる小判形の異形断面としてある。また、軸方向端
面に、ねじ穴42が設けられている。レバー台51にはま
た、ケーブルWが通挿されるアウタ筒W′の端部を固定
保持するアウタ受け52が形成されている。
上記操作レバー3は、ボス部31と、これから延出する
指掛けアーム部32とを有しており、上記ボス部31は、有
底円筒状をしている。そして第4図に示すように、その
底壁部33には、上記レバー軸4に套嵌するべき支持孔34
が形成されている。また、上記底壁部33の外周には、ケ
ーブル巻取り溝35が形成されており、上記アウタ受け52
に保持されるアウタ筒W′から延出するケーブルWが、
このケーブル巻取り溝35に沿うように巻かれた後、その
端部ニップル部をアーム部32に係止することにより、操
作レバー3に連結されている。
指掛けアーム部32とを有しており、上記ボス部31は、有
底円筒状をしている。そして第4図に示すように、その
底壁部33には、上記レバー軸4に套嵌するべき支持孔34
が形成されている。また、上記底壁部33の外周には、ケ
ーブル巻取り溝35が形成されており、上記アウタ受け52
に保持されるアウタ筒W′から延出するケーブルWが、
このケーブル巻取り溝35に沿うように巻かれた後、その
端部ニップル部をアーム部32に係止することにより、操
作レバー3に連結されている。
上記操作レバー3のボス部31の内部空間には、位置決
め機構6が内蔵される。この位置決め機構6は、レバー
軸4に付属する市来め部材7と、操作レバー3に付属す
る係合体8とを備えて構成される。
め機構6が内蔵される。この位置決め機構6は、レバー
軸4に付属する市来め部材7と、操作レバー3に付属す
る係合体8とを備えて構成される。
上記位置決め部材7は、本実施例では、板状部材で構
成されており、第5図および第7図に示すように、嵌合
孔71を上記レバー軸4の小判形断面部41に套嵌すること
により、レバー軸4に対して付属させられる。この嵌合
孔71は、第5図に詳示するように、略鼓形となってお
り、上記レバー軸4に套嵌されたとき、所定角度αをも
ってレバー軸4に対して遊び動可能としてある。なお、
この位置決め部材7には、複数の係合凹部72a,72b,72c
が設けられるが、これについてはさらに後述する。
成されており、第5図および第7図に示すように、嵌合
孔71を上記レバー軸4の小判形断面部41に套嵌すること
により、レバー軸4に対して付属させられる。この嵌合
孔71は、第5図に詳示するように、略鼓形となってお
り、上記レバー軸4に套嵌されたとき、所定角度αをも
ってレバー軸4に対して遊び動可能としてある。なお、
この位置決め部材7には、複数の係合凹部72a,72b,72c
が設けられるが、これについてはさらに後述する。
第4図に示すように、上記係合体8は、上記板状位置
決め部材7を挟むように配置した2枚の保持板81,81の
保持穴82にそれぞれ保持された2個のボール8,8で構成
されている。各保持板81,81は、中央孔83と、係止突起8
4,85とを有しており、中央孔83を上記レバー軸4に相対
回転可能に套嵌するとともに、各係止突起84,85を操作
レバー側に設けた係合凹部36,37に係合させることによ
り、操作レバー3に付属させられている。すなわち、こ
の係合体(ボール8)は、操作レバー3と共回りする。
決め部材7を挟むように配置した2枚の保持板81,81の
保持穴82にそれぞれ保持された2個のボール8,8で構成
されている。各保持板81,81は、中央孔83と、係止突起8
4,85とを有しており、中央孔83を上記レバー軸4に相対
回転可能に套嵌するとともに、各係止突起84,85を操作
レバー側に設けた係合凹部36,37に係合させることによ
り、操作レバー3に付属させられている。すなわち、こ
の係合体(ボール8)は、操作レバー3と共回りする。
上記2個のボール8,8は、略U字状に折曲した板バネ3
6を上記保持板81,81および位置決め部材7の積層体に装
着することにより、それぞれ、上記位置決め部材7の表
面に対して弾力付勢されている。このようにすることに
より、2個のボール8,8に対する付勢力が相殺されるの
で、位置決め部材7に無駄な力が作用することがなくな
る。上記板バネ86は、組み付け状態において各保持板8
1,81の係止突起84とともに操作レバー側の係合凹部36に
収容されるようにしてあり、したがって、この板バネ86
が組み付け状態において保持板81,81に対してずれ動く
といったことがない。
6を上記保持板81,81および位置決め部材7の積層体に装
着することにより、それぞれ、上記位置決め部材7の表
面に対して弾力付勢されている。このようにすることに
より、2個のボール8,8に対する付勢力が相殺されるの
で、位置決め部材7に無駄な力が作用することがなくな
る。上記板バネ86は、組み付け状態において各保持板8
1,81の係止突起84とともに操作レバー側の係合凹部36に
収容されるようにしてあり、したがって、この板バネ86
が組み付け状態において保持板81,81に対してずれ動く
といったことがない。
また、上記保持板81,81および位置決め部材7の積層
体は、バネクリップ87によって相互弾性挟圧されるよう
に一体化されている。なお、位置決め部材7の表裏面と
各保持板81,81との間には、スライドワッシャ88,88が介
装されており、バネクリップ87によって各部材が相互弾
性押圧されることにより、位置決め部材7と各保持板8
1,81との間の相対回転に一定の摩擦抵抗が与えられる。
なお、上記バネクリップ87は、その折曲部87aに透孔87b
が開けられていて、この透孔87bに上記保持部81,81の係
止突起85が突入しているので、組み付け状態においてバ
ネクリップ87が上記積層体に対して不用意にずれ動くと
いったことがない。
体は、バネクリップ87によって相互弾性挟圧されるよう
に一体化されている。なお、位置決め部材7の表裏面と
各保持板81,81との間には、スライドワッシャ88,88が介
装されており、バネクリップ87によって各部材が相互弾
性押圧されることにより、位置決め部材7と各保持板8
1,81との間の相対回転に一定の摩擦抵抗が与えられる。
なお、上記バネクリップ87は、その折曲部87aに透孔87b
が開けられていて、この透孔87bに上記保持部81,81の係
止突起85が突入しているので、組み付け状態においてバ
ネクリップ87が上記積層体に対して不用意にずれ動くと
いったことがない。
上記U字状板バネ86および上記バネクリップ87は、上
記保持板81,81およびこれらの間の位置決め部材7の積
層体、ならびに、各保持板81,81の保持穴83内のボール
8,8をカセット状に一体化する役割をももつ。したがっ
て、変速操作装置1を組み付けるに当たり、たとえば、
操作レバー3のボス部31内に上記カセットを装填すると
いった簡便な組み付け手法を採用することができ、組立
て作業性が向上するとともに、カセット状態において保
持板81,81、位置決め部材7、U字状板バネ86、バネク
リップ87およびボール8,8をストックすることにより、
部品管理も簡単になる。
記保持板81,81およびこれらの間の位置決め部材7の積
層体、ならびに、各保持板81,81の保持穴83内のボール
8,8をカセット状に一体化する役割をももつ。したがっ
て、変速操作装置1を組み付けるに当たり、たとえば、
操作レバー3のボス部31内に上記カセットを装填すると
いった簡便な組み付け手法を採用することができ、組立
て作業性が向上するとともに、カセット状態において保
持板81,81、位置決め部材7、U字状板バネ86、バネク
リップ87およびボール8,8をストックすることにより、
部品管理も簡単になる。
さて、上記板状位置決め部材7は、第5図および第6
図に示すように、上記略鼓形嵌合孔71を有する第1部材
7aと、この第1部材7aに開けた保持孔73に遊装保持され
る第2部材7bとの2分割構成となっている。
図に示すように、上記略鼓形嵌合孔71を有する第1部材
7aと、この第1部材7aに開けた保持孔73に遊装保持され
る第2部材7bとの2分割構成となっている。
第5図に示すように、上記第1部材7aには、第8図に
示す3枚のスプロケットを有するチエンホイールCWにお
ける小型スプロケットS1と対応した第1段用の係合穴72
aと、大径スプロケットS3と対応した第3段用の係合穴7
2cとが、レバー軸4に対する一定半径位置において、所
定の中間角を隔てて形成されている。これら第1段用の
係合穴72aと第3段用の係合穴72cとの間の領域に、上記
保持穴73が形成されている。上記保持穴73は、所定中心
角をもって延びる外側円弧内縁73aと、より大きい中心
角をもって延びる内側円弧内縁73bと、これら円弧内縁
の周方向端部どうしを連絡するクランク状内縁73c,73c
を有する形態をもっている。なお、上記クランク状内縁
73c,73cにおける周方向延出部73cxのレバー軸4に対す
る半径方向は、上記各係合穴72a,72cの半径位置と一致
させてある。
示す3枚のスプロケットを有するチエンホイールCWにお
ける小型スプロケットS1と対応した第1段用の係合穴72
aと、大径スプロケットS3と対応した第3段用の係合穴7
2cとが、レバー軸4に対する一定半径位置において、所
定の中間角を隔てて形成されている。これら第1段用の
係合穴72aと第3段用の係合穴72cとの間の領域に、上記
保持穴73が形成されている。上記保持穴73は、所定中心
角をもって延びる外側円弧内縁73aと、より大きい中心
角をもって延びる内側円弧内縁73bと、これら円弧内縁
の周方向端部どうしを連絡するクランク状内縁73c,73c
を有する形態をもっている。なお、上記クランク状内縁
73c,73cにおける周方向延出部73cxのレバー軸4に対す
る半径方向は、上記各係合穴72a,72cの半径位置と一致
させてある。
一方、第6図に示すように、上記保持穴73に遊装され
る第2部材7bは、外側円弧外縁74aと、この外側円弧外
縁の中心角より大きい中心角をもって延びる内側円弧外
縁74bと、これら円弧外縁の周方向内端部どうしを連絡
するクランク状外縁74c,74cとを有する形態をもってお
り、上記第1段用の係合穴72aおよび第3段用の係合穴7
2cと同じ半径方向位置において、中間スプロケットS2と
対応した第2段用の係合穴72bが形成されている。
る第2部材7bは、外側円弧外縁74aと、この外側円弧外
縁の中心角より大きい中心角をもって延びる内側円弧外
縁74bと、これら円弧外縁の周方向内端部どうしを連絡
するクランク状外縁74c,74cとを有する形態をもってお
り、上記第1段用の係合穴72aおよび第3段用の係合穴7
2cと同じ半径方向位置において、中間スプロケットS2と
対応した第2段用の係合穴72bが形成されている。
なお、この第2部材7bの外側円弧外縁74aの中心角お
よび内側円弧外縁74bの中心角は、それぞれ、上記保持
穴73の上記外側円弧内縁73aの中心角および内側円弧内
縁73bの中心角に対して小さく設定してある。さらに、
上記クランク状外縁74cにおける周方向延出部74cxのレ
バー軸4に対する半径位置は、上記保持穴73側の上記ク
ランク状内縁73cにおける周方向延出部73cxの半径位置
と対応させてある。
よび内側円弧外縁74bの中心角は、それぞれ、上記保持
穴73の上記外側円弧内縁73aの中心角および内側円弧内
縁73bの中心角に対して小さく設定してある。さらに、
上記クランク状外縁74cにおける周方向延出部74cxのレ
バー軸4に対する半径位置は、上記保持穴73側の上記ク
ランク状内縁73cにおける周方向延出部73cxの半径位置
と対応させてある。
したがって、第7図に示すように、上記第2部材7b
は、第1部材7aの上記保持穴73内に保持された状態にお
いて、レバー軸の周方向に所定角度β相対移動可能であ
る。この相対移動可能角度βは、前述から分かるよう
に、保持穴73の外側円弧内縁73aの中心角と、第2部材7
bの外側円弧外縁74aの中心角との差に相当する角度であ
る。また、保持穴73のクランク状内縁73cにおける周方
向延出部73cxと、第2部材7bのクランク状外縁74cにお
ける周方向延出部74cxとは、同一半径位置において互い
に接触状態となる。
は、第1部材7aの上記保持穴73内に保持された状態にお
いて、レバー軸の周方向に所定角度β相対移動可能であ
る。この相対移動可能角度βは、前述から分かるよう
に、保持穴73の外側円弧内縁73aの中心角と、第2部材7
bの外側円弧外縁74aの中心角との差に相当する角度であ
る。また、保持穴73のクランク状内縁73cにおける周方
向延出部73cxと、第2部材7bのクランク状外縁74cにお
ける周方向延出部74cxとは、同一半径位置において互い
に接触状態となる。
第4図に表れているように、操作レバー3のボス部31
の開口は、蓋部材39によって塞がれる。また、この蓋部
材39を覆うようにして、カバー部材9がレバー軸4の軸
端ねじ穴42にねじ43を締め込むことによって取付けられ
る。上記蓋部材39の表面端部には、第1図に表れている
ように変速段数を示す数字が表され、一方、上記カバー
部材9の適部には、上記数字の一つを臨ませる窓状切欠
き91が形成されている。
の開口は、蓋部材39によって塞がれる。また、この蓋部
材39を覆うようにして、カバー部材9がレバー軸4の軸
端ねじ穴42にねじ43を締め込むことによって取付けられ
る。上記蓋部材39の表面端部には、第1図に表れている
ように変速段数を示す数字が表され、一方、上記カバー
部材9の適部には、上記数字の一つを臨ませる窓状切欠
き91が形成されている。
次に、上記の構成を備える第1の実施形態に係る変速
操作装置の作動を説明する。
操作装置の作動を説明する。
いま、第5図および第7図を参照して、ボール8が第
1段用の係合穴72aに係合しているとする。このとき、
フロントディレーラのチエンガイドは、フロントチエン
ホイールCWの小径スプロケットS1に対応した位置X1(第
8図)をとる。ケーブルWにはフロントディレーラ側の
弾性復帰力が作用しているので、位置決め部材7の第1
部材7aは、レバー軸4に対する相対遊び動可能範囲αの
一端(矢印q方向側)に位置する(第5図)。
1段用の係合穴72aに係合しているとする。このとき、
フロントディレーラのチエンガイドは、フロントチエン
ホイールCWの小径スプロケットS1に対応した位置X1(第
8図)をとる。ケーブルWにはフロントディレーラ側の
弾性復帰力が作用しているので、位置決め部材7の第1
部材7aは、レバー軸4に対する相対遊び動可能範囲αの
一端(矢印q方向側)に位置する(第5図)。
次に、操作レバー3をケーブル牽引方向、すなわち、
矢印P方向に回動させてゆく。上記ボール8は操作レバ
ー3に付属するから、位置決め部材7の第1部材7aは、
その第1段用の係合穴72aと上記ボール8との係合を維
持したまま、レバー軸に対する相対遊び動可能範囲αの
他端(矢印p方向)まで共回りする(第5図仮想線)。
上記第1部材7aはそれ以上矢印p方向に回転することが
できないから、操作レバー3がさらに矢印P方向に回動
するとき、上記ボール8は上記第1段用係合穴72aから
離脱し、第1部材7aの表面上を矢印P方向に摺動する。
引き続いてこのボール8は、第1部材7aの保持穴73のク
ランク状内縁73cにおける周方向延出部73cx(第2部材7
bのクランク状外縁74cにおける周方向延出部74cx)に沿
って摺動し、第1部材7bの表面に移る。上記ボール8
は、弾性力をもって第2部材7bを挟持するから、摩擦力
をもってこの第2部材7bを第1部材7aに対する遊び動可
能範囲βを矢印p方向に移動させる。やがてボール8は
第2部材7bの第2段用係合穴72bに節度感をもって係入
する。このとき、フロントディレーラのチエンガイド
は、第1部材7aのレバー軸4に対する遊び動可能範囲α
と、第2部材7bの第1部材7aに対する遊び動可能範囲β
との和(α+β)に相当するオーバーシフト量(第8図
のX2−X2′)をもって中間スプロケットS2側へ移動させ
られ、迅速なチエンの掛け換えが実行される。
矢印P方向に回動させてゆく。上記ボール8は操作レバ
ー3に付属するから、位置決め部材7の第1部材7aは、
その第1段用の係合穴72aと上記ボール8との係合を維
持したまま、レバー軸に対する相対遊び動可能範囲αの
他端(矢印p方向)まで共回りする(第5図仮想線)。
上記第1部材7aはそれ以上矢印p方向に回転することが
できないから、操作レバー3がさらに矢印P方向に回動
するとき、上記ボール8は上記第1段用係合穴72aから
離脱し、第1部材7aの表面上を矢印P方向に摺動する。
引き続いてこのボール8は、第1部材7aの保持穴73のク
ランク状内縁73cにおける周方向延出部73cx(第2部材7
bのクランク状外縁74cにおける周方向延出部74cx)に沿
って摺動し、第1部材7bの表面に移る。上記ボール8
は、弾性力をもって第2部材7bを挟持するから、摩擦力
をもってこの第2部材7bを第1部材7aに対する遊び動可
能範囲βを矢印p方向に移動させる。やがてボール8は
第2部材7bの第2段用係合穴72bに節度感をもって係入
する。このとき、フロントディレーラのチエンガイド
は、第1部材7aのレバー軸4に対する遊び動可能範囲α
と、第2部材7bの第1部材7aに対する遊び動可能範囲β
との和(α+β)に相当するオーバーシフト量(第8図
のX2−X2′)をもって中間スプロケットS2側へ移動させ
られ、迅速なチエンの掛け換えが実行される。
ついで操作レバー3から手を離すと、ディレーラ側の
復帰力により、操作レバー3は、ボール8の第2段用係
合穴72bへの係合状態が維持されたまま、上記オーバシ
フト量に相当する角度(α+β)自動的に矢印Q方向に
戻り回動して止まる。このとき、フロントディレーラの
チエンガイドは、オーバシフト状態(第8図のX2′)か
ら、中間スプロケットS2に対応した位置(第8図のX2)
に戻る。
復帰力により、操作レバー3は、ボール8の第2段用係
合穴72bへの係合状態が維持されたまま、上記オーバシ
フト量に相当する角度(α+β)自動的に矢印Q方向に
戻り回動して止まる。このとき、フロントディレーラの
チエンガイドは、オーバシフト状態(第8図のX2′)か
ら、中間スプロケットS2に対応した位置(第8図のX2)
に戻る。
上記ボール8が第2部材の第2段用係合穴72bに係合
している状態から操作レバー3を矢印P方向に回動させ
ると、ボール8の矢印P方向への移動に引きずられるよ
うにして、第2部材7bが、この第2部材7bと第1部材7a
との間の遊び(β)、および第1部材7aのレバー軸4に
対する遊び(α)の和に相当する角度矢印P方向に回動
する。さらに操作レバー3を矢印P方向に回動すると、
第2部材7bはそれ以上矢印P方向に回動することができ
ないから、ボール8は第2部材7bの第2段用係合凹部72
bを離脱し、第2部材72bの表面上を摺動する。引き続い
てこのボール8は、この第2部材7bのクランク状外縁74
cにおける周方向延出部74cx(第1部材7aの保持穴73に
おけるクランク状内縁73cにおける周方向延出部73cx)
に沿って摺動し、第1部材7aの表面に移る。ボール8は
さらに第1部材7aを弾性挟持しながら矢印P方向に摺動
するので、第1部材7aはその遊び動可能範囲αのp方向
端部にある。やがてボール8は第1部材7aの第3段用係
合穴72cに節度感をもって係入する。このとき、フロン
トディレーラのチエンガイドは、第1部材7aのレバー軸
4に対する遊び動可能範囲αに相当するオーバシフト量
(第8図のX3−X3′)をもって移動させられ、大径スプ
ロケットS3に対する迅速なチエンの掛け換えが実行され
る。
している状態から操作レバー3を矢印P方向に回動させ
ると、ボール8の矢印P方向への移動に引きずられるよ
うにして、第2部材7bが、この第2部材7bと第1部材7a
との間の遊び(β)、および第1部材7aのレバー軸4に
対する遊び(α)の和に相当する角度矢印P方向に回動
する。さらに操作レバー3を矢印P方向に回動すると、
第2部材7bはそれ以上矢印P方向に回動することができ
ないから、ボール8は第2部材7bの第2段用係合凹部72
bを離脱し、第2部材72bの表面上を摺動する。引き続い
てこのボール8は、この第2部材7bのクランク状外縁74
cにおける周方向延出部74cx(第1部材7aの保持穴73に
おけるクランク状内縁73cにおける周方向延出部73cx)
に沿って摺動し、第1部材7aの表面に移る。ボール8は
さらに第1部材7aを弾性挟持しながら矢印P方向に摺動
するので、第1部材7aはその遊び動可能範囲αのp方向
端部にある。やがてボール8は第1部材7aの第3段用係
合穴72cに節度感をもって係入する。このとき、フロン
トディレーラのチエンガイドは、第1部材7aのレバー軸
4に対する遊び動可能範囲αに相当するオーバシフト量
(第8図のX3−X3′)をもって移動させられ、大径スプ
ロケットS3に対する迅速なチエンの掛け換えが実行され
る。
そして、操作レバー3から手を離すと、ディレーラ側
の復帰力により、操作レバー3は、ボール8の第3用係
合穴72cへの係合状態が維持されたまま、上記オーバシ
フト量に相当する角度(α)自動的に矢印q方向に戻り
回動して止まる。このとき、フロントディレーラのチエ
ンガイドハ、オーバシフト状態(第8図のX3′)から、
大径スプロケットS3に対応した位置(第8図のX3)に戻
る。
の復帰力により、操作レバー3は、ボール8の第3用係
合穴72cへの係合状態が維持されたまま、上記オーバシ
フト量に相当する角度(α)自動的に矢印q方向に戻り
回動して止まる。このとき、フロントディレーラのチエ
ンガイドハ、オーバシフト状態(第8図のX3′)から、
大径スプロケットS3に対応した位置(第8図のX3)に戻
る。
以上のように、上記構成の変速操作装置1によれば、
中間スプロケットS2にチエンを掛け換える場合のオーバ
シフト量(第8図のX2−X2′)が、大径スプロケットS3
にチエンを掛け換える場合のオーバシフト量(第8図の
X3−X3′)より大きくなり、各変速段位において、適正
なオーバシフト量をもってフロントディレーラに変速作
動をさせることができる。
中間スプロケットS2にチエンを掛け換える場合のオーバ
シフト量(第8図のX2−X2′)が、大径スプロケットS3
にチエンを掛け換える場合のオーバシフト量(第8図の
X3−X3′)より大きくなり、各変速段位において、適正
なオーバシフト量をもってフロントディレーラに変速作
動をさせることができる。
なお、大径スプロケット側S3から小径スプロケットS1
側にチエンを掛け換える場合には、上記のようなオーバ
シフト作動はおこらない。繰り返し説明してきたよう
に、操作レバー3には、つねにケーブル繰り出し方向、
すなわち、矢印Q方向の復帰力が作用しているから、こ
の操作レバーに付属するボール8が係入している位置決
め部材7の第1部材7aおよび第2部材7bは、各遊び動可
動範囲(α,β)のq方向端に位置しており、それ以上
矢印Q方向に移動できない状態である。したがって、操
作レバー3を矢印Q方向に回動させると、ボール8がそ
れまで係入していた係合凹部を離脱して位置決め部材7
の表面上を摺動した後、隣接する係合凹部に節度感をも
って係入するという、通常の位置決め作動が行われる。
側にチエンを掛け換える場合には、上記のようなオーバ
シフト作動はおこらない。繰り返し説明してきたよう
に、操作レバー3には、つねにケーブル繰り出し方向、
すなわち、矢印Q方向の復帰力が作用しているから、こ
の操作レバーに付属するボール8が係入している位置決
め部材7の第1部材7aおよび第2部材7bは、各遊び動可
動範囲(α,β)のq方向端に位置しており、それ以上
矢印Q方向に移動できない状態である。したがって、操
作レバー3を矢印Q方向に回動させると、ボール8がそ
れまで係入していた係合凹部を離脱して位置決め部材7
の表面上を摺動した後、隣接する係合凹部に節度感をも
って係入するという、通常の位置決め作動が行われる。
第9図〜第12図は、本願発明の自動車用変速操作装置
の第2の実施の形態を示す。この実施形態は、リヤディ
レーラを作動させて多段フリーホイールFW(第13図)上
で変速を行うために構成された例である。この例の自動
車用変速操作装置1は、たとえばハンドルバーの右方グ
リップ近傍に設けられる。
の第2の実施の形態を示す。この実施形態は、リヤディ
レーラを作動させて多段フリーホイールFW(第13図)上
で変速を行うために構成された例である。この例の自動
車用変速操作装置1は、たとえばハンドルバーの右方グ
リップ近傍に設けられる。
この変速操作装置もまた、ハンドル2に取付けされた
レバー軸4に対し、操作レバー3の形態をもつ操作体が
回動操作可能に支持された基本構成を備える。レバー軸
4は、ハンドルバーに対してバンド5を介して取付けら
れたレバー台51に突設されており、その軸方向先端方
は、第9図に示すように、小判形の断面形状としてあ
る。そして、その軸方向端面には、ねじ穴42が設けられ
ている。
レバー軸4に対し、操作レバー3の形態をもつ操作体が
回動操作可能に支持された基本構成を備える。レバー軸
4は、ハンドルバーに対してバンド5を介して取付けら
れたレバー台51に突設されており、その軸方向先端方
は、第9図に示すように、小判形の断面形状としてあ
る。そして、その軸方向端面には、ねじ穴42が設けられ
ている。
操作レバー3は、有底円筒状のボス部31と、指掛けア
ーム部32とを有しており、上記ボス部の底壁部33にはレ
バー軸4に套嵌するべき支持孔34が形成されているとと
もに、底壁部33の外周には、ケーブル巻取り溝35が形成
されている。そして、第1の実施例と同様にして、一端
がリヤディレーラに接続されたケーブルWの他端部が、
上記ケーブル巻取り溝35を介してこの操作レバー3に接
続される。
ーム部32とを有しており、上記ボス部の底壁部33にはレ
バー軸4に套嵌するべき支持孔34が形成されているとと
もに、底壁部33の外周には、ケーブル巻取り溝35が形成
されている。そして、第1の実施例と同様にして、一端
がリヤディレーラに接続されたケーブルWの他端部が、
上記ケーブル巻取り溝35を介してこの操作レバー3に接
続される。
上記操作レバー3のボス部31の内部空間には、位置決
め機構6が内蔵される。本実施例においても、この位置
決め機構6は、レバー軸4に付属する位置決め部材7
と、操作レバー3に付属する係合体8とを備えて構成さ
れる。
め機構6が内蔵される。本実施例においても、この位置
決め機構6は、レバー軸4に付属する位置決め部材7
と、操作レバー3に付属する係合体8とを備えて構成さ
れる。
上記位置決め部材7は、板状の第1部材7aと第2部材
7bとから構成されており、これら第1部材7aおよび第2
部材7bは、それぞれ、嵌合孔71を上記レバー軸4の小判
形断面部41に勘合することにより、レバー軸4に対して
付属させられる。各部材7a,7bの嵌合孔71は、第11図お
よび第12図に詳示するように、略鼓形としてあり、レバ
ー軸4に嵌合させられたとき、所定角α1,α2をもって
レバー軸に対して遊び動可動としてある。ただし、この
遊び動作可能範囲(α1,α2)は、第1部材7aのほうが
第2部材7bよいも大きく設定してある(α1>α2)。
7bとから構成されており、これら第1部材7aおよび第2
部材7bは、それぞれ、嵌合孔71を上記レバー軸4の小判
形断面部41に勘合することにより、レバー軸4に対して
付属させられる。各部材7a,7bの嵌合孔71は、第11図お
よび第12図に詳示するように、略鼓形としてあり、レバ
ー軸4に嵌合させられたとき、所定角α1,α2をもって
レバー軸に対して遊び動可動としてある。ただし、この
遊び動作可能範囲(α1,α2)は、第1部材7aのほうが
第2部材7bよいも大きく設定してある(α1>α2)。
後述するように、上記第1部材7aは、多段フリーホイ
ールFW(第13図)の小径側スプロケットに対応して位置
決めを行うための部材であり、第2部材7bは、大径側ス
プロケットに対応した位置決めを行うための部材であ
る。第1部材7aには、小径側の第1段、第2段および第
3段用の係合穴72a,72b,72cがレバー軸に対して一定半
径位置において、所定角度ごとに設けてある。また、第
2部材7bには、大径側の第4段および第5段用の係合穴
72d,72eが同じくレバー軸4に対して一定半径位置にお
いて所定角度を隔てて設けてある。第1部材7aおよび第
2部材7bは、レバー軸4に套挿された圧縮コイルバネ10
により、操作レバー3のボス部底面に押しつけられる。
ールFW(第13図)の小径側スプロケットに対応して位置
決めを行うための部材であり、第2部材7bは、大径側ス
プロケットに対応した位置決めを行うための部材であ
る。第1部材7aには、小径側の第1段、第2段および第
3段用の係合穴72a,72b,72cがレバー軸に対して一定半
径位置において、所定角度ごとに設けてある。また、第
2部材7bには、大径側の第4段および第5段用の係合穴
72d,72eが同じくレバー軸4に対して一定半径位置にお
いて所定角度を隔てて設けてある。第1部材7aおよび第
2部材7bは、レバー軸4に套挿された圧縮コイルバネ10
により、操作レバー3のボス部底面に押しつけられる。
一方、操作レバー3の底面には、係合体としての2個
のボール8a,8bが、常時上記位置決め部材7a,7bの底面に
向けて弾力付勢しつつ埋設されている。このボール8a,8
bの埋設位置は、上記位置決め部材7における各係合凹
部72a,72b,72c,72d,72eとおなじ半径位置である。そし
て、符号8bで示す第1ボールは、第1部材7a専用のボー
ルであり、符号8bで示す第2ボールは、第2部材7b専用
のボールである。これらボール8a,8bのレバー軸周方向
の配置は、操作レバー3をたとえばケーブル牽引方向
(矢印P方向)に回動させるにしたがい、まず、第1ボ
ール8aのみが第1部材7aの第1段用、第2段用、第3段
用の各係合穴72a,72b,72c,に係合してゆき、ついで第2
ボール8bのみが第2部材7bの第4段用および第5段用の
各係合穴72d,72eに係合するように設定される。操作レ
バー3のボス部31の開口は、蓋部材39によって閉じられ
る。
のボール8a,8bが、常時上記位置決め部材7a,7bの底面に
向けて弾力付勢しつつ埋設されている。このボール8a,8
bの埋設位置は、上記位置決め部材7における各係合凹
部72a,72b,72c,72d,72eとおなじ半径位置である。そし
て、符号8bで示す第1ボールは、第1部材7a専用のボー
ルであり、符号8bで示す第2ボールは、第2部材7b専用
のボールである。これらボール8a,8bのレバー軸周方向
の配置は、操作レバー3をたとえばケーブル牽引方向
(矢印P方向)に回動させるにしたがい、まず、第1ボ
ール8aのみが第1部材7aの第1段用、第2段用、第3段
用の各係合穴72a,72b,72c,に係合してゆき、ついで第2
ボール8bのみが第2部材7bの第4段用および第5段用の
各係合穴72d,72eに係合するように設定される。操作レ
バー3のボス部31の開口は、蓋部材39によって閉じられ
る。
次に、上記の構成を備える第2の実施形態に係る変速
操作装置1の作動を説明する。
操作装置1の作動を説明する。
第9図は、第1段の位置決め状態を示している。すな
わち、第1ボール8aが上記第1部材7aの第1段用係合穴
72aに係合している。操作レバー3には、ケーブル繰り
出し方向、すなわち、矢印Q方向の復帰力が作用してい
るから、この操作レバー3に付属する第1ボール8aが係
入する位置決め第1部材7aは、そのレバー軸4に対する
相対遊び動可能範囲(α1)のq方向端(第11図)にあ
る。
わち、第1ボール8aが上記第1部材7aの第1段用係合穴
72aに係合している。操作レバー3には、ケーブル繰り
出し方向、すなわち、矢印Q方向の復帰力が作用してい
るから、この操作レバー3に付属する第1ボール8aが係
入する位置決め第1部材7aは、そのレバー軸4に対する
相対遊び動可能範囲(α1)のq方向端(第11図)にあ
る。
そして、この状態から操作レバー3をケーブル牽引方
向、すなわち矢印P方向に回動させると、第1ボール8a
の第1段用係合穴72aへの係合状態が維持されたまま、
第1ボール8aの移動に引きずられるようにして上記第1
部材7aはその遊び動可能範囲(α1)のq側端まで遊び
回動する。第1部材7aはそれ以上矢印P方向に回動する
ことができないから、操作レバー3がさらに矢印P方向
に回動すると、第1ボール8aは上記第1段用係合穴72a
から離脱して第1部材7aの表面を摺動し、やがて第2段
用係合穴72bに節度感をもって弾性係入する。このと
き、リヤディレーラのチエンガイドは、上記第1部材7a
の遊び動可能範囲(α1)に相当するオーバシフト量
(第13図のY2−Y2′)をもって第2段スプロケットS2側
に移動させられ、迅速なチエンの掛け換えが実行され
る。
向、すなわち矢印P方向に回動させると、第1ボール8a
の第1段用係合穴72aへの係合状態が維持されたまま、
第1ボール8aの移動に引きずられるようにして上記第1
部材7aはその遊び動可能範囲(α1)のq側端まで遊び
回動する。第1部材7aはそれ以上矢印P方向に回動する
ことができないから、操作レバー3がさらに矢印P方向
に回動すると、第1ボール8aは上記第1段用係合穴72a
から離脱して第1部材7aの表面を摺動し、やがて第2段
用係合穴72bに節度感をもって弾性係入する。このと
き、リヤディレーラのチエンガイドは、上記第1部材7a
の遊び動可能範囲(α1)に相当するオーバシフト量
(第13図のY2−Y2′)をもって第2段スプロケットS2側
に移動させられ、迅速なチエンの掛け換えが実行され
る。
ついで操作レバー3から手を離すと、ディレーラ側の
復帰力により、操作レバー3は、第1ボール8aの第2段
用係合穴72bへの係合状態が維持されたまま上記オーバ
シフト量に相当する角度(α1)自動的に矢印Q方向に
戻り回動して止まる。このとき、ディレーラのチエンガ
イドは、オーバシフト状態(第13図のY2′)から、第2
段スプロケットに対応した位置(第13図のY2)に戻る。
復帰力により、操作レバー3は、第1ボール8aの第2段
用係合穴72bへの係合状態が維持されたまま上記オーバ
シフト量に相当する角度(α1)自動的に矢印Q方向に
戻り回動して止まる。このとき、ディレーラのチエンガ
イドは、オーバシフト状態(第13図のY2′)から、第2
段スプロケットに対応した位置(第13図のY2)に戻る。
このように、小径側から第2段スプロケットおよび第
3段スプロケットにチエンを掛け換える場合には、第1
部材7aに付与されている遊び動可能範囲に相当するオー
バシフト作動が行われる。
3段スプロケットにチエンを掛け換える場合には、第1
部材7aに付与されている遊び動可能範囲に相当するオー
バシフト作動が行われる。
一方、第4段および第5段スプロケットへのチエンの
掛け換えを行う場合には、第2部材7bの第4および第5
段用係合穴7d,7eに第2ボール8bが係入することによる
位置決め作動、および、第2部材7bに付与されている遊
び動可能範囲(α2)に相当するオーバシフト作動が行
われることになる。本実施例の場合、第1部材7aに付与
されている遊び動可能範囲(α1)のほうが、第2部材
7bに付与されている遊び動可能範囲(α2)よりも大き
いから、第2段および第3段スプロケットS2,S3にチエ
ンを掛け換える場合にはオーバシフト量(第13図のY2−
Y2′,Y3−Y3′)が大きく、第4段および第5段スプロ
ケットチエンを掛け換える場合のオーバシフト量(第13
図のY4−Y4′,Y5−Y5′)はより小さくなり、結局、多
段フリーホイールにおける各変速段位について、適性な
オーバシフト量をもって変速操作が可能となる。
掛け換えを行う場合には、第2部材7bの第4および第5
段用係合穴7d,7eに第2ボール8bが係入することによる
位置決め作動、および、第2部材7bに付与されている遊
び動可能範囲(α2)に相当するオーバシフト作動が行
われることになる。本実施例の場合、第1部材7aに付与
されている遊び動可能範囲(α1)のほうが、第2部材
7bに付与されている遊び動可能範囲(α2)よりも大き
いから、第2段および第3段スプロケットS2,S3にチエ
ンを掛け換える場合にはオーバシフト量(第13図のY2−
Y2′,Y3−Y3′)が大きく、第4段および第5段スプロ
ケットチエンを掛け換える場合のオーバシフト量(第13
図のY4−Y4′,Y5−Y5′)はより小さくなり、結局、多
段フリーホイールにおける各変速段位について、適性な
オーバシフト量をもって変速操作が可能となる。
次に、本願発明の第3の実施の形態に係る自転車用変
速操作装置について説明する。この第3の実施形態に係
る変速操作装置は、特殊な倍力機構を備えたグリップタ
イプの自転車用変速操作装置に本願発明を適用したもの
である。この第3の実施の形態に係る変速操作装置は、
フロンタディレーラに変速動作を行わせるに好適なもの
であり、本願発明に係る特徴部分の具体的構成について
は第25図〜第27図を参照して後述するが、まず、上記特
殊な倍力機構を備えたグリップタイプの変速操作装置の
構造を、第14図〜第24図を参照して以下に説明する。
速操作装置について説明する。この第3の実施形態に係
る変速操作装置は、特殊な倍力機構を備えたグリップタ
イプの自転車用変速操作装置に本願発明を適用したもの
である。この第3の実施の形態に係る変速操作装置は、
フロンタディレーラに変速動作を行わせるに好適なもの
であり、本願発明に係る特徴部分の具体的構成について
は第25図〜第27図を参照して後述するが、まず、上記特
殊な倍力機構を備えたグリップタイプの変速操作装置の
構造を、第14図〜第24図を参照して以下に説明する。
第14図は、グリップタイプとして構成された自転車用
変速操作装置101を示す断面図である。第15図は、第14
図の矢視Vの要部半裁断面図であり、第16図は、第14図
の矢視VIの要部断面図である。第17図は、第14図に示す
自転車用変速操作装置101の分解斜視図である。
変速操作装置101を示す断面図である。第15図は、第14
図の矢視Vの要部半裁断面図であり、第16図は、第14図
の矢視VIの要部断面図である。第17図は、第14図に示す
自転車用変速操作装置101の分解斜視図である。
この自転車用変速操作装置101は、多段フリーホイー
ルにおいてチエンの掛け替えを行うリヤディレーラに変
速動作を行わせるためのものである。したがって、この
自転車用変速操作装置101は、たとえば、第15図に示す
ように、ハンドルバー101Aの右端に外嵌される右側グリ
ップ110の近傍に設けられる。
ルにおいてチエンの掛け替えを行うリヤディレーラに変
速動作を行わせるためのものである。したがって、この
自転車用変速操作装置101は、たとえば、第15図に示す
ように、ハンドルバー101Aの右端に外嵌される右側グリ
ップ110の近傍に設けられる。
第14図において、この自転車用変速操作装置101は、
第1リンク103Bと第2リンク104Bとを組合せて構成され
る倍力機構によってリヤディレーラの操作ケーブルWの
牽引ならびに繰り出しを行うものである。
第1リンク103Bと第2リンク104Bとを組合せて構成され
る倍力機構によってリヤディレーラの操作ケーブルWの
牽引ならびに繰り出しを行うものである。
第17図において、この自転車用変速操作装置101は、
上記第1リンク103Bと第2リンク104Bとを具備する他、
支持体としてのハンドルバー101Aに回転可能に外嵌され
る操作体102B,この操作体102Bに外嵌される2枚のリン
グ体117A,117B、これら2枚のリング体117A,117B間に挟
まれて上記操作体102Bに外嵌される位置決め用板105B、
これら位置決め用板105Bとリング体117A,117Bとを2つ
のボール161,161を介して相互に係合させることにより
位置決め機構(クリック機構)構成するためのバネ体10
6B、上記各部材を収容して保護するためのハウジングカ
バー109Bを構成するアッパー部材191Aならびにロア部材
191B、およびその他の後述の各部品を具備して構成され
ている。
上記第1リンク103Bと第2リンク104Bとを具備する他、
支持体としてのハンドルバー101Aに回転可能に外嵌され
る操作体102B,この操作体102Bに外嵌される2枚のリン
グ体117A,117B、これら2枚のリング体117A,117B間に挟
まれて上記操作体102Bに外嵌される位置決め用板105B、
これら位置決め用板105Bとリング体117A,117Bとを2つ
のボール161,161を介して相互に係合させることにより
位置決め機構(クリック機構)構成するためのバネ体10
6B、上記各部材を収容して保護するためのハウジングカ
バー109Bを構成するアッパー部材191Aならびにロア部材
191B、およびその他の後述の各部品を具備して構成され
ている。
第18a図は、上記操作体102Bの正面図であり、第18b図
は、第18a図のX5−X5線半裁断面図である。この操作体1
02Bは、この操作体102Bをハンドルバー101Aに外嵌可能
とするための貫通孔120や、第15図に示すように操作用
グリップ128のスプライン溝128aを嵌合させるための凸
状部125を外周面に形成した筒状のグリップタイプであ
る。
は、第18a図のX5−X5線半裁断面図である。この操作体1
02Bは、この操作体102Bをハンドルバー101Aに外嵌可能
とするための貫通孔120や、第15図に示すように操作用
グリップ128のスプライン溝128aを嵌合させるための凸
状部125を外周面に形成した筒状のグリップタイプであ
る。
この操作体102Bの鍔部121Bの外周の一部には、突起部
126が設けられている。この突起部126は、操作体102Bの
回転操作に伴って移動するものであり、自転車ユーザが
操作用グリップ128を回転操作し、変速動作を行うと、
この突起部126は、ハウジングカバー109Bのアッパー部
材191Aの外周面に沿って移動する。このアッパー部材19
1Aの外表面には、第16図に示すように、たとえば「1」
〜「6」の数字を表示したラベル192が貼着されるなど
してリヤディレーラの変速段位が表示されており、上記
突起部126は、このリヤディレーラの変速段位を支持す
るためのインジケータとしての役割りを果たす。
126が設けられている。この突起部126は、操作体102Bの
回転操作に伴って移動するものであり、自転車ユーザが
操作用グリップ128を回転操作し、変速動作を行うと、
この突起部126は、ハウジングカバー109Bのアッパー部
材191Aの外周面に沿って移動する。このアッパー部材19
1Aの外表面には、第16図に示すように、たとえば「1」
〜「6」の数字を表示したラベル192が貼着されるなど
してリヤディレーラの変速段位が表示されており、上記
突起部126は、このリヤディレーラの変速段位を支持す
るためのインジケータとしての役割りを果たす。
また、上記操作体102Bの前部筒状部129には、その先
端部外周面に形成された複数の凹部129a、上記前部筒状
部129の先端部に隙間129bを形成するように断続的に突
設された複数の突起部129c、およびこれら複数の突起部
129cの外周に形成されたスナップリングSR用の凹溝129d
などが設けられている。これら各部は、後述するよう
に、位置決め用板105Bとリング体117A,117Bとをこの操
作体102Bに外嵌保持させるための部位である。
端部外周面に形成された複数の凹部129a、上記前部筒状
部129の先端部に隙間129bを形成するように断続的に突
設された複数の突起部129c、およびこれら複数の突起部
129cの外周に形成されたスナップリングSR用の凹溝129d
などが設けられている。これら各部は、後述するよう
に、位置決め用板105Bとリング体117A,117Bとをこの操
作体102Bに外嵌保持させるための部位である。
第19a図は、上記2枚のリング体117A,117Bのうち一方
のリング体117Bを示す平面図であり、第19b図はその正
面図、第19c図は第19b図におけるX6−X6線断面図であ
る。このリング体117Bは、上記操作体102Bの前部筒状部
129に外嵌可能なように孔部118aを有している。この孔
部118aの内周面には、上記操作体102Bの凹部129aまたは
各突起部129c,129cの相互間の隙間129bに係入可能な突
起部118がたとえば計四箇所設けられている。したがっ
て、このリング体117Bは、上記操作体102Bに対して相対
回転不能に係合したかたちで外嵌され、操作体102Bが回
動すると、これに連動して回転することとなる。
のリング体117Bを示す平面図であり、第19b図はその正
面図、第19c図は第19b図におけるX6−X6線断面図であ
る。このリング体117Bは、上記操作体102Bの前部筒状部
129に外嵌可能なように孔部118aを有している。この孔
部118aの内周面には、上記操作体102Bの凹部129aまたは
各突起部129c,129cの相互間の隙間129bに係入可能な突
起部118がたとえば計四箇所設けられている。したがっ
て、このリング体117Bは、上記操作体102Bに対して相対
回転不能に係合したかたちで外嵌され、操作体102Bが回
動すると、これに連動して回転することとなる。
また、上記リング体117Bには、段階位置決め機構を構
成するボール161を嵌入させるための保持穴142Bや、後
述するようにバネ体106Bを係合させるための突起部119b
が穿設されている他、第17図に示すように第1リンク10
3Bの一端部103aをピン131Bを介して連結するための孔部
123Bも穿設されている。なお、第19c図に示されるよう
に、上記孔部123Bの形成位置は、所定寸法tだけその周
辺部から打ち出し成形されているが、これは上記ピン13
1Bの先端部にカシメ加工を施すための隙間領域を確保す
るためである。
成するボール161を嵌入させるための保持穴142Bや、後
述するようにバネ体106Bを係合させるための突起部119b
が穿設されている他、第17図に示すように第1リンク10
3Bの一端部103aをピン131Bを介して連結するための孔部
123Bも穿設されている。なお、第19c図に示されるよう
に、上記孔部123Bの形成位置は、所定寸法tだけその周
辺部から打ち出し成形されているが、これは上記ピン13
1Bの先端部にカシメ加工を施すための隙間領域を確保す
るためである。
第17図において、他方のリング体117Aは上記一方のリ
ング体117Bとその基本的な構成は共通しており、その詳
細な説明は省略する。ただし、この他方のリング体117A
には、第1リンク103Bを連結するための孔部123Bは設け
られていない。また、バネ体106Bを係合させるための突
起部119aは、一方のリング体117Bの突起部119bとは反対
方向に屈折している。
ング体117Bとその基本的な構成は共通しており、その詳
細な説明は省略する。ただし、この他方のリング体117A
には、第1リンク103Bを連結するための孔部123Bは設け
られていない。また、バネ体106Bを係合させるための突
起部119aは、一方のリング体117Bの突起部119bとは反対
方向に屈折している。
第20a図は、上記位置決め用板105Bの正面図であり、
第20b図はその右側面図である。この位置決め用板105B
は、上記操作体102Bの前部筒状部129に嵌合可能なよう
に孔部150Bを有する中空円板状に形成されている。この
位置決め用板105Bには、ボール161を係入させるための
たとえば計6箇所の係合孔151a〜151fが所定の半径R5の
円弧軌跡上に一連に設けられている。これらの係合孔15
1a〜151fは、リング体117A,117Bに保持されたボール161
を係合させるためのものであり、多段フリーホイールの
変速段位にそれぞれ対応している。
第20b図はその右側面図である。この位置決め用板105B
は、上記操作体102Bの前部筒状部129に嵌合可能なよう
に孔部150Bを有する中空円板状に形成されている。この
位置決め用板105Bには、ボール161を係入させるための
たとえば計6箇所の係合孔151a〜151fが所定の半径R5の
円弧軌跡上に一連に設けられている。これらの係合孔15
1a〜151fは、リング体117A,117Bに保持されたボール161
を係合させるためのものであり、多段フリーホイールの
変速段位にそれぞれ対応している。
この位置決め用板105Bは、上記2枚のリング体117A,1
17Bとは異なり、上記操作体102Bの前部筒状部129には係
合されず、操作体102Bと連動回転しないように上記操作
体102Bに外嵌される。しかし、この位置決め用板105Bの
外周面に形成された切欠凹部152B内には、ハウジングカ
バー109Bのロア部材191B内に固定して取付けられる固定
軸180Bおよびこの固定軸180Bに外嵌されるスリーブ187
が挿通され、これによりこの位置決め用板105Bの回転止
めを図ることができる。
17Bとは異なり、上記操作体102Bの前部筒状部129には係
合されず、操作体102Bと連動回転しないように上記操作
体102Bに外嵌される。しかし、この位置決め用板105Bの
外周面に形成された切欠凹部152B内には、ハウジングカ
バー109Bのロア部材191B内に固定して取付けられる固定
軸180Bおよびこの固定軸180Bに外嵌されるスリーブ187
が挿通され、これによりこの位置決め用板105Bの回転止
めを図ることができる。
なお、上記スリーブ187の外径は切欠凹部152Bの幅よ
りも小寸法であり、これらの隙間λ2の範囲内におい
て、上記位置決め用板105Bは操作体102B周りに若干の角
度だけ回動可能である。これにより、この変速操作装置
においても、オーバシフトが可能である。
りも小寸法であり、これらの隙間λ2の範囲内におい
て、上記位置決め用板105Bは操作体102B周りに若干の角
度だけ回動可能である。これにより、この変速操作装置
においても、オーバシフトが可能である。
第21図は、第14図のX7−X7線要部拡大断面図であり、
上記2枚のリング体117A,117B、位置決め用板105B、バ
ネ体106B、およびボール161,161によって構成された段
階位置決め機構を示している。同図に示すように、操作
体102Bの前部筒状部129には、2枚のリング体117A,117B
の相互間に位置決め用板105Bが挟まれた状態でこれらの
各部材が外嵌されている。既述したとおり、2枚のリン
グ体117A,117Bは操作体102Bと連動回転するが、これに
対し位置決め用板105Bは操作体102Bとは連動しない。な
お、操作対102Bの複数の突起部129cの外周に形成された
凹溝129dには、スナップリングSRが係止装着されてお
り、これにより上記操作体102Bの長軸方向についての各
部材の位置決め保持がなされている。
上記2枚のリング体117A,117B、位置決め用板105B、バ
ネ体106B、およびボール161,161によって構成された段
階位置決め機構を示している。同図に示すように、操作
体102Bの前部筒状部129には、2枚のリング体117A,117B
の相互間に位置決め用板105Bが挟まれた状態でこれらの
各部材が外嵌されている。既述したとおり、2枚のリン
グ体117A,117Bは操作体102Bと連動回転するが、これに
対し位置決め用板105Bは操作体102Bとは連動しない。な
お、操作対102Bの複数の突起部129cの外周に形成された
凹溝129dには、スナップリングSRが係止装着されてお
り、これにより上記操作体102Bの長軸方向についての各
部材の位置決め保持がなされている。
上記2枚のリング体117A,117Bの各孔部142B,142Bに
は、ボール161,161がそれぞれ嵌入されており、これら
ボール161,161は、バネ体106Bの一対の対向片160,160に
よって内側方向へ押圧されることにより、位置決め用板
105Bの係合用孔151a〜151fのいずれかに係入するように
なっている。このため、この位置決め機構では、操作体
102Bが回転すると、位置決め用板105Bは連動回転しない
ものの、これ以外の2枚のリング体117A,117B、バネ体1
06B、およびボール161,161は、操作体102Bと一緒に回転
することとなる。
は、ボール161,161がそれぞれ嵌入されており、これら
ボール161,161は、バネ体106Bの一対の対向片160,160に
よって内側方向へ押圧されることにより、位置決め用板
105Bの係合用孔151a〜151fのいずれかに係入するように
なっている。このため、この位置決め機構では、操作体
102Bが回転すると、位置決め用板105Bは連動回転しない
ものの、これ以外の2枚のリング体117A,117B、バネ体1
06B、およびボール161,161は、操作体102Bと一緒に回転
することとなる。
具体的には、たとえば上記ボール161,161が位置決め
用板105Bの係合用孔151aに予め係入しているときには、
操作体102Bを回転操作させて上記リング体117A,117Bな
どを連動回転させると、これによりボール161,161を上
記係合用孔151aから離脱させることができ、その後隣り
の係合用孔151bに係入させることが可能である。以下同
様に、他の係合用孔151c〜151fにも上記ボール161,161
を順次係脱自在とすることができる。
用板105Bの係合用孔151aに予め係入しているときには、
操作体102Bを回転操作させて上記リング体117A,117Bな
どを連動回転させると、これによりボール161,161を上
記係合用孔151aから離脱させることができ、その後隣り
の係合用孔151bに係入させることが可能である。以下同
様に、他の係合用孔151c〜151fにも上記ボール161,161
を順次係脱自在とすることができる。
第22図は、第14図のX8−X8線要部拡大断面図である。
同図に示すように、上記バネ体106Bの一対の対向片160,
160は、2枚のリング体117A,117Bの外周縁に設けられた
屈曲状の突起部119a,119bよりも内側に配置され、これ
ら突起部119a,119bに係合している。これにより、上記
バネ106Bは、2枚のリング体117A,117Bに係合保持さ
れ、これらリング体117A,117Bからの脱落防止が図られ
ている。
同図に示すように、上記バネ体106Bの一対の対向片160,
160は、2枚のリング体117A,117Bの外周縁に設けられた
屈曲状の突起部119a,119bよりも内側に配置され、これ
ら突起部119a,119bに係合している。これにより、上記
バネ106Bは、2枚のリング体117A,117Bに係合保持さ
れ、これらリング体117A,117Bからの脱落防止が図られ
ている。
第14図および第17図において、上記第1リンク103B
は、その一端部103aに穿設された貫通孔130aとリング体
117Bの孔部123Bとにピン131Bが挿通されることにより、
上記リング体117Bに対して回転可能に連結されている。
したがって、操作体102Bを回転操作してリング体117A,1
17Bを回転させると、これらのうちのリング体117Bの回
転操作に伴って、第1リンク103Bの一端部103aがこのリ
ング体117Bの周方向に沿って移動することとなる。
は、その一端部103aに穿設された貫通孔130aとリング体
117Bの孔部123Bとにピン131Bが挿通されることにより、
上記リング体117Bに対して回転可能に連結されている。
したがって、操作体102Bを回転操作してリング体117A,1
17Bを回転させると、これらのうちのリング体117Bの回
転操作に伴って、第1リンク103Bの一端部103aがこのリ
ング体117Bの周方向に沿って移動することとなる。
上記第1リンク103Bは、円弧状に形成されることによ
り、その内側面部にはハンドルバー101Aの半径と同一ま
たは略同一寸法の曲率半径Rbの凹状部130が形成されて
いる。第23図に示すように操作体102Bを回転させたとき
に、この第1リンク103Bをハンドルバー101Aの外周面に
沿わせた状態に配置させることができ、操作体102の最
大回動角度を大きくすることができる。
り、その内側面部にはハンドルバー101Aの半径と同一ま
たは略同一寸法の曲率半径Rbの凹状部130が形成されて
いる。第23図に示すように操作体102Bを回転させたとき
に、この第1リンク103Bをハンドルバー101Aの外周面に
沿わせた状態に配置させることができ、操作体102の最
大回動角度を大きくすることができる。
第14図および第17図において、第2リンク104Bの一端
部104aに設けられている貫通孔140aには、上記固定軸18
0Bに外嵌されたスリーブ187の一端部が挿通される。こ
れにより、上記第2リンク104Bは、上記固定軸180Bおよ
びスリーブ187を中心として上下方向に揺動可能であ
る。一方、この第2リンク104Bの他端部104bの貫通孔10
4bと、第1リンク103Bの他端部103bの貫通孔130bとに
は、連結ピン148Bが一連に通挿され、これにより第2リ
ンク104Bの他端部104bと第1リンク103Bの他端部103bと
は互いに相対回転可能に連結されている。
部104aに設けられている貫通孔140aには、上記固定軸18
0Bに外嵌されたスリーブ187の一端部が挿通される。こ
れにより、上記第2リンク104Bは、上記固定軸180Bおよ
びスリーブ187を中心として上下方向に揺動可能であ
る。一方、この第2リンク104Bの他端部104bの貫通孔10
4bと、第1リンク103Bの他端部103bの貫通孔130bとに
は、連結ピン148Bが一連に通挿され、これにより第2リ
ンク104Bの他端部104bと第1リンク103Bの他端部103bと
は互いに相対回転可能に連結されている。
なお、第14図に示すように、上記第2リンク104Bは、
自転車のハンドルバー101Aの下方において上下に(鉛直
方向に沿って)揺動するように設けられている。また、
この第2リンク104Bに他端部103bが連結されている第1
リンク103Bは、操作ケーブルWを牽引していないとき、
あるいは操作ケーブルWの牽引寸法が少ないときに、こ
の第1リンク103Bの長手方向が鉛直方向に略沿った姿勢
となるように設定されている。したがって、上記第2リ
ンク104Bや第1リンク103Bは、ハンドルバー101Aの前後
方向の外部へ大きく嵩張った状態となることが回避され
ている。その結果、装置全体の前後方向の幅をかなり小
さくし、その見栄えを良好にできることとなる。
自転車のハンドルバー101Aの下方において上下に(鉛直
方向に沿って)揺動するように設けられている。また、
この第2リンク104Bに他端部103bが連結されている第1
リンク103Bは、操作ケーブルWを牽引していないとき、
あるいは操作ケーブルWの牽引寸法が少ないときに、こ
の第1リンク103Bの長手方向が鉛直方向に略沿った姿勢
となるように設定されている。したがって、上記第2リ
ンク104Bや第1リンク103Bは、ハンドルバー101Aの前後
方向の外部へ大きく嵩張った状態となることが回避され
ている。その結果、装置全体の前後方向の幅をかなり小
さくし、その見栄えを良好にできることとなる。
上記第2リンク104Bの長手方向略中央部には、操作ケ
ーブル用のブラケット片175がピン176を介して回転可能
に連結される。このブラケット片175の底板部175aに穿
設された孔部175bには、操作ケーブルWが挿通された上
で、その先端部に止着されているニップル114が上記低
板部175aに掛止される。したがって、この操作ケーブル
Wは、上記第2リンク104Bの上下方向の揺動動作に伴っ
て、牽引され、または繰り出されることとなる。
ーブル用のブラケット片175がピン176を介して回転可能
に連結される。このブラケット片175の底板部175aに穿
設された孔部175bには、操作ケーブルWが挿通された上
で、その先端部に止着されているニップル114が上記低
板部175aに掛止される。したがって、この操作ケーブル
Wは、上記第2リンク104Bの上下方向の揺動動作に伴っ
て、牽引され、または繰り出されることとなる。
しかし、上記操作ケーブルWがケーブルガイド194Bの
上端部から引き出される方向N1は、上記第2リンク104B
におけるブラケット片175の取付位置の揺動方向N2と略
一致するように設定されている。これにより、上記操作
ケーブルWは、第2リンク104Bに揺動に伴って牽引さ
れ、または繰り出されるときには、直線状に維持された
ままケーブルガイド194Bの上端部から引っ張られる状態
となる。また、この操作ケーブルWは、上下または左右
ち大きく振れながら引っ張られることはなく、常に、略
同一の直線上の軌跡で引っ張られることとなる。
上端部から引き出される方向N1は、上記第2リンク104B
におけるブラケット片175の取付位置の揺動方向N2と略
一致するように設定されている。これにより、上記操作
ケーブルWは、第2リンク104Bに揺動に伴って牽引さ
れ、または繰り出されるときには、直線状に維持された
ままケーブルガイド194Bの上端部から引っ張られる状態
となる。また、この操作ケーブルWは、上下または左右
ち大きく振れながら引っ張られることはなく、常に、略
同一の直線上の軌跡で引っ張られることとなる。
第17図において、上記ハウジングカバー109Bのアッパ
部材191Aおよびロア部材191Bは、ハンドルバー101Aを上
下から挟み付けるためのクランプ部198a,198bを有して
おり、これらクランプ部198a,198bがボルト・ナット191
b,191cによって相互に締め付けられることにより、ハン
ドルバー101Aに固定される。また、ロア部材191Bには止
ネジ182aが螺着され、この止めネジ182aがハンドルバー
101Aの外表面に圧接することにより、このハウジングカ
バー109Bがハンドルバー周りに不当に回転しないように
なっている。
部材191Aおよびロア部材191Bは、ハンドルバー101Aを上
下から挟み付けるためのクランプ部198a,198bを有して
おり、これらクランプ部198a,198bがボルト・ナット191
b,191cによって相互に締め付けられることにより、ハン
ドルバー101Aに固定される。また、ロア部材191Bには止
ネジ182aが螺着され、この止めネジ182aがハンドルバー
101Aの外表面に圧接することにより、このハウジングカ
バー109Bがハンドルバー周りに不当に回転しないように
なっている。
上記ロア部材191Bの底部には、操作ケーブルWのケー
ブルガイド194Bの上端部を嵌入保持させるための貫通孔
195Bが設けられている。また、上記ロア部材191Bには、
上記位置決め用板105Bの回転止めと、第2リンク104Bの
回転支点となる固定軸180Bを固定保持させるための孔部
185Bも穿設されている。
ブルガイド194Bの上端部を嵌入保持させるための貫通孔
195Bが設けられている。また、上記ロア部材191Bには、
上記位置決め用板105Bの回転止めと、第2リンク104Bの
回転支点となる固定軸180Bを固定保持させるための孔部
185Bも穿設されている。
上記構成の自転車用変速操作装置101では、第14図に
示す状態において、矢印b1方向に操作体102Bを回転さ
せ、第23図に示す角度まで回転させると、この操作体10
2Bの回転に伴って第1リンク103Bの一端部103aがハンド
ルバー101Aの周りに所定の寸法L3だけ移動する。する
と、この第1リンク103Bの動作に伴って第2リンク104B
が、その一端部104a側のスリーブ187を中心点として上
方に揺動動作を行い、これによりこの第2リンク104Bに
連結されている操作ケーブル用のブラケット片175が上
昇し、操作ケーブルWが牽引されることとなる。
示す状態において、矢印b1方向に操作体102Bを回転さ
せ、第23図に示す角度まで回転させると、この操作体10
2Bの回転に伴って第1リンク103Bの一端部103aがハンド
ルバー101Aの周りに所定の寸法L3だけ移動する。する
と、この第1リンク103Bの動作に伴って第2リンク104B
が、その一端部104a側のスリーブ187を中心点として上
方に揺動動作を行い、これによりこの第2リンク104Bに
連結されている操作ケーブル用のブラケット片175が上
昇し、操作ケーブルWが牽引されることとなる。
上記のように操作ケーブルWの牽引を行う場合におい
て、上記第1リンク103Bおよび第2リンク104Bは、倍力
機構となっている。したがって、上記第2リンク104Bの
各部の移動量は、第1リンク103Bの一端部103aの移動寸
法L3よりも小さくなり、操作ケーブルWの牽引寸法L4
は、第1リンク103Bの一端部103aの移動寸法L3と比較す
ると、かなり小さくなる。その結果、この変速操作装置
101においては、操作ケーブルWの実際の牽引寸法に比
べて、操作体102Bの回転操作角度を大きくとることがで
き、操作体102Bに外嵌されている操作用グリップ128を
大きな角度で回動操作することにより、リヤディレーラ
の変速動作を1段ずつ的確に行わせることができる。ま
た、操作体102Bの回動操作に必要な操作トルクを小さく
することもできる。
て、上記第1リンク103Bおよび第2リンク104Bは、倍力
機構となっている。したがって、上記第2リンク104Bの
各部の移動量は、第1リンク103Bの一端部103aの移動寸
法L3よりも小さくなり、操作ケーブルWの牽引寸法L4
は、第1リンク103Bの一端部103aの移動寸法L3と比較す
ると、かなり小さくなる。その結果、この変速操作装置
101においては、操作ケーブルWの実際の牽引寸法に比
べて、操作体102Bの回転操作角度を大きくとることがで
き、操作体102Bに外嵌されている操作用グリップ128を
大きな角度で回動操作することにより、リヤディレーラ
の変速動作を1段ずつ的確に行わせることができる。ま
た、操作体102Bの回動操作に必要な操作トルクを小さく
することもできる。
さらに、上記第2リンク104Bによって牽引される操作
ケーブルWは、ケーブルガイド194Bの上端から直線的ま
たは略直線的に牽引されることとなる。その結果、操作
ケーブルWをガイドするためのガイド部材を必要とせ
ず、部品点数の削減が図れる。また、操作ケーブルWが
牽引されるときに操作ケーブルWに発生する摩擦抵抗を
一層小さくすることが可能となり、変速操作の操作性を
良好にすることも可能である。
ケーブルWは、ケーブルガイド194Bの上端から直線的ま
たは略直線的に牽引されることとなる。その結果、操作
ケーブルWをガイドするためのガイド部材を必要とせ
ず、部品点数の削減が図れる。また、操作ケーブルWが
牽引されるときに操作ケーブルWに発生する摩擦抵抗を
一層小さくすることが可能となり、変速操作の操作性を
良好にすることも可能である。
一方、上記したように操作体102Bを順次回転させてゆ
く際には、2枚のリング体117A,117Bに保持されている
ボール161,161が、操作体102Bとの連動回転が不能な位
置決め用板105Bに対して相対的に移動する。そして、そ
の移動の際には、上記各ボール161は、上記位置決め用
板105Bの係合用孔151aから他の係合用孔151b〜151fのそ
れぞれへの係入とその離脱を順次行ってゆく。したがっ
て、上記ボール161が係合用孔151a〜151fのいずれかに
係合するクリック機構、すなわち位置決め機構の機能に
より、2枚のリング体117A,117B、ひいては操作体102B
を所望の回転角度で位置決めすることが可能となり、リ
ヤディレーラを所望の変速段位に保持させておくことが
できる。
く際には、2枚のリング体117A,117Bに保持されている
ボール161,161が、操作体102Bとの連動回転が不能な位
置決め用板105Bに対して相対的に移動する。そして、そ
の移動の際には、上記各ボール161は、上記位置決め用
板105Bの係合用孔151aから他の係合用孔151b〜151fのそ
れぞれへの係入とその離脱を順次行ってゆく。したがっ
て、上記ボール161が係合用孔151a〜151fのいずれかに
係合するクリック機構、すなわち位置決め機構の機能に
より、2枚のリング体117A,117B、ひいては操作体102B
を所望の回転角度で位置決めすることが可能となり、リ
ヤディレーラを所望の変速段位に保持させておくことが
できる。
また、上記位置決め用板105Bやボール161などによっ
て構成された位置決め機構においても、次に述べるよう
に、オーバシフト操作が可能である。
て構成された位置決め機構においても、次に述べるよう
に、オーバシフト操作が可能である。
すなわち、まずリヤディレーラ側においては操作ケー
ブルWを常時リヤディレーラ側に引っ張る方向のバネ力
が作用しているために、自転車ユーザーが操作体102Bに
外嵌されている操作用グリップ128から手を離している
ときには、たとえば第24a図に示すように、クリック機
構を構成するボール161と係合している位置決め用板105
Bには、操作ケーブルWのリヤディレーラ側への引張力
が矢印c1方向の回転決として作用しており、この位置決
め用板105Bの切欠凹部152Bの一端側内面152dがスリーブ
187に当接した状態で安定している。
ブルWを常時リヤディレーラ側に引っ張る方向のバネ力
が作用しているために、自転車ユーザーが操作体102Bに
外嵌されている操作用グリップ128から手を離している
ときには、たとえば第24a図に示すように、クリック機
構を構成するボール161と係合している位置決め用板105
Bには、操作ケーブルWのリヤディレーラ側への引張力
が矢印c1方向の回転決として作用しており、この位置決
め用板105Bの切欠凹部152Bの一端側内面152dがスリーブ
187に当接した状態で安定している。
次いで、上記位置決め用板105Bのたとえば係合用孔15
1aにボール161が係入し、リヤディレーラが第1速に設
定されている初期状態において、第24b図に示すように
操作体102Bを矢印d1方向に回転させると、まず上記ボー
ル161が係合用孔151aから離脱した後に、次の係合用孔1
51bに係入する。ただし、この後においても、位置決め
用板105Bの切欠凹部152Bの他端側内面152eがスリーブ18
7に当接するまで、上記位置決め用板105Bならびに操作
体102Bを若干角度だけ余分に回転させることができる。
したがって、上記位置決め用板105Bを余分に回転させる
ことができる分だけ、操作ケーブルWをリヤディレーラ
の変速動作に必要な牽引量よりも余分に牽引することが
できる。
1aにボール161が係入し、リヤディレーラが第1速に設
定されている初期状態において、第24b図に示すように
操作体102Bを矢印d1方向に回転させると、まず上記ボー
ル161が係合用孔151aから離脱した後に、次の係合用孔1
51bに係入する。ただし、この後においても、位置決め
用板105Bの切欠凹部152Bの他端側内面152eがスリーブ18
7に当接するまで、上記位置決め用板105Bならびに操作
体102Bを若干角度だけ余分に回転させることができる。
したがって、上記位置決め用板105Bを余分に回転させる
ことができる分だけ、操作ケーブルWをリヤディレーラ
の変速動作に必要な牽引量よりも余分に牽引することが
できる。
そして、その後自転車ユーザーが操作用グリップ128
から手を離すと、第24c図に示すように、上記操作ケー
ブルWのリヤディレーラ側への引張力によって位置決め
用板105Bを矢印c1方向に回転させ、元通りの角度位置へ
回復復帰させて安定させることができる。このように、
やはり上記クリック機構においても、操作ケーブルWを
一時的に所望の必要量よりも余計に牽引することが可能
であり、リヤディレーラのオーバーシフトによって確実
な変速動作を行わせることができる。
から手を離すと、第24c図に示すように、上記操作ケー
ブルWのリヤディレーラ側への引張力によって位置決め
用板105Bを矢印c1方向に回転させ、元通りの角度位置へ
回復復帰させて安定させることができる。このように、
やはり上記クリック機構においても、操作ケーブルWを
一時的に所望の必要量よりも余計に牽引することが可能
であり、リヤディレーラのオーバーシフトによって確実
な変速動作を行わせることができる。
上記した倍力機構を備えた構造を前提として、フロン
トディレーラに変速動作を行わせるようにしたグリップ
タイプの変速操作装置に、本願発明を適用した第3の実
施形態を第25図〜第27c図に示す。第25図は、この第3
の実施形態に係る変速操作装置101aの断面図であり、第
26図は、第25図の矢視VIIの要部半裁断面図である。
トディレーラに変速動作を行わせるようにしたグリップ
タイプの変速操作装置に、本願発明を適用した第3の実
施形態を第25図〜第27c図に示す。第25図は、この第3
の実施形態に係る変速操作装置101aの断面図であり、第
26図は、第25図の矢視VIIの要部半裁断面図である。
この自転車用変速操作装置101aは、上記リヤディレー
ラ操作用の自転車用変速操作装置101が取付けられるハ
ンドルバー101Aの左側グリップ110aの近傍に設けられて
おり、3段のチエンホイール(フロントギヤ)S1,S2,S3
(第8図)間でチンエンの掛け替えを行うフロントディ
レーラに変速動作を行わせるためのものである。
ラ操作用の自転車用変速操作装置101が取付けられるハ
ンドルバー101Aの左側グリップ110aの近傍に設けられて
おり、3段のチエンホイール(フロントギヤ)S1,S2,S3
(第8図)間でチンエンの掛け替えを行うフロントディ
レーラに変速動作を行わせるためのものである。
この自転車用変速操作装置101aの基本的な構成は、第
14図〜第24c図を参照して上述したリヤディレーラ操作
用の変速操作装置101と同様であり、ハンドルバー101A
の右側のグリップ110の近傍に設けられた上記イヤディ
レーラ操作用の変速操作装置101と、左右対称の基本構
成を有する。しかしながら、操作体102Bを始めとして、
第1リンク103B、第2リンク104B、2枚のリング体117
A,117B、バネ体106B、ボール161、およびハウジングカ
バー109Bなどの各部は上記変速操作装置101のものと共
通の部品が用いられている。
14図〜第24c図を参照して上述したリヤディレーラ操作
用の変速操作装置101と同様であり、ハンドルバー101A
の右側のグリップ110の近傍に設けられた上記イヤディ
レーラ操作用の変速操作装置101と、左右対称の基本構
成を有する。しかしながら、操作体102Bを始めとして、
第1リンク103B、第2リンク104B、2枚のリング体117
A,117B、バネ体106B、ボール161、およびハウジングカ
バー109Bなどの各部は上記変速操作装置101のものと共
通の部品が用いられている。
したがって、この自転車用変速操作装置101aにおいて
も、操作体102Bを回動させることにより、操作ケーブル
Wの牽引、およびその繰り出しを行わせることができ、
フロントディレーラに1段ずつ変速動作を行わせること
ができる。また、その際には、第1リンク103Bおよび第
2リンク104Bなどで構成された倍力機構により、操作体
102Bの回動操作角度を大きくとることができ、しかも操
作体102Bの回動操作に必要な操作トルクを小さくするこ
とも可能となる。
も、操作体102Bを回動させることにより、操作ケーブル
Wの牽引、およびその繰り出しを行わせることができ、
フロントディレーラに1段ずつ変速動作を行わせること
ができる。また、その際には、第1リンク103Bおよび第
2リンク104Bなどで構成された倍力機構により、操作体
102Bの回動操作角度を大きくとることができ、しかも操
作体102Bの回動操作に必要な操作トルクを小さくするこ
とも可能となる。
しかしながら、この自転車用変速操作装置101aにおい
ては、2枚のリング体117A,117Bに保持されたボール16
1,161を係合させるための位置決め用板105Cについて
は、先の自転車用変速操作装置101における位置決め用
板105Bとは相違している。
ては、2枚のリング体117A,117Bに保持されたボール16
1,161を係合させるための位置決め用板105Cについて
は、先の自転車用変速操作装置101における位置決め用
板105Bとは相違している。
すなわち、第27a図に示すように、上記位置決め用板1
05Cは、この位置決め用板105Cを操作体102Bに外嵌可能
とする孔部150Bや、固定軸180Bに外嵌されたスリーブ18
7が挿通される切欠凹部152Bなどを具備する他、フロン
トギヤの第1速と第3速に相当する小径スプロケットS1
と大径スプロケットS3にそれぞれ対応する係合用孔151
g,151iが設けられている。そして、これら2つの係合用
孔151g,151iの両者間には、略T字状の切欠部154が形成
されており、この切欠部154内に、係合用孔152hを備え
た可動板153(位置決め部材の第2部材に相当)が位置
決め用板105Cの周方向に沿って相対移動可能に嵌入され
ている。
05Cは、この位置決め用板105Cを操作体102Bに外嵌可能
とする孔部150Bや、固定軸180Bに外嵌されたスリーブ18
7が挿通される切欠凹部152Bなどを具備する他、フロン
トギヤの第1速と第3速に相当する小径スプロケットS1
と大径スプロケットS3にそれぞれ対応する係合用孔151
g,151iが設けられている。そして、これら2つの係合用
孔151g,151iの両者間には、略T字状の切欠部154が形成
されており、この切欠部154内に、係合用孔152hを備え
た可動板153(位置決め部材の第2部材に相当)が位置
決め用板105Cの周方向に沿って相対移動可能に嵌入され
ている。
したがって、上記位置決め用板105Cでは、次に述べる
ように、第1図〜第7図を参照して上述した第1の実施
形態に係る変速操作装置1と同様なオーバシフト機能が
得られる。すなわち、第27a図に示すように、たとえば
フロントディレーラの変速段位が第1速とされ、リング
体117A,117Bに保持されているホール161,161が上記位置
決め用板105Cの係合用孔151gに係入している状態から、
操作体102Bを矢印e1方向に回転させると、第27b図に示
すように、ボール161を上記係合用孔151gから離脱させ
てから、可動板153の係合用孔151hに係入させることが
できる。このように係合用孔151hにボール161を係入さ
せた状態では、可動板153の一端部153aが位置決め用板1
05Cの一端内壁面155aに当接するまで、この可動板153を
操作体102Bと同方向(矢印e1方向)に移動させることが
できる。さらに、このように可動板153を位置決め用板1
05Cの一端内壁面155aに当接させた状態では、切欠凹部1
52Bの一端側内面152cがスリーブ187に当接する位置まで
位置決め用板105Cを矢印e1方向へさらに回転させること
も可能となる。
ように、第1図〜第7図を参照して上述した第1の実施
形態に係る変速操作装置1と同様なオーバシフト機能が
得られる。すなわち、第27a図に示すように、たとえば
フロントディレーラの変速段位が第1速とされ、リング
体117A,117Bに保持されているホール161,161が上記位置
決め用板105Cの係合用孔151gに係入している状態から、
操作体102Bを矢印e1方向に回転させると、第27b図に示
すように、ボール161を上記係合用孔151gから離脱させ
てから、可動板153の係合用孔151hに係入させることが
できる。このように係合用孔151hにボール161を係入さ
せた状態では、可動板153の一端部153aが位置決め用板1
05Cの一端内壁面155aに当接するまで、この可動板153を
操作体102Bと同方向(矢印e1方向)に移動させることが
できる。さらに、このように可動板153を位置決め用板1
05Cの一端内壁面155aに当接させた状態では、切欠凹部1
52Bの一端側内面152cがスリーブ187に当接する位置まで
位置決め用板105Cを矢印e1方向へさらに回転させること
も可能となる。
その結果、上記可動板153が移動する角度と、上記位
置決め用板105Cが回転する角度との合計角度分だけ、操
作体102Bを余分に回転させて、操作ケーブルWを所望の
変速に必要な牽引量よりも余分に牽引することが可能と
なる。すなわち、第1速から第2速への変速時には、大
きな寸法量でオーバシフトを行うことが可能となる。既
述したとおり、自転車の他段チエンホイールにおいて
は、第2速(中間スプロキェットS2)から第3速(大径
スプロケットS3)への変速と比較すると、第1速(小径
スプロケットS1)から第2速(中間スプロケットS2)へ
の変速が難しいのが一般的であるから、上述したように
第1速から第2速への変速時におけるオーバシフト量を
大きくすることができれば、この変速動作を適切、かつ
確実に行わせることが可能となる。
置決め用板105Cが回転する角度との合計角度分だけ、操
作体102Bを余分に回転させて、操作ケーブルWを所望の
変速に必要な牽引量よりも余分に牽引することが可能と
なる。すなわち、第1速から第2速への変速時には、大
きな寸法量でオーバシフトを行うことが可能となる。既
述したとおり、自転車の他段チエンホイールにおいて
は、第2速(中間スプロキェットS2)から第3速(大径
スプロケットS3)への変速と比較すると、第1速(小径
スプロケットS1)から第2速(中間スプロケットS2)へ
の変速が難しいのが一般的であるから、上述したように
第1速から第2速への変速時におけるオーバシフト量を
大きくすることができれば、この変速動作を適切、かつ
確実に行わせることが可能となる。
また、上記第2速への変速が終了し、操作体102Bに外
嵌されている操作用グリップ128から手を離すと、第27c
図に示すように、操作ケーブルWの引張力によって、可
動板153および位置決め用板105Cが矢印f1方向へ復帰
し、安定する。したがって、チエンは目的とスプロケッ
トに正確に対応する位置へ保持されることとなる。
嵌されている操作用グリップ128から手を離すと、第27c
図に示すように、操作ケーブルWの引張力によって、可
動板153および位置決め用板105Cが矢印f1方向へ復帰
し、安定する。したがって、チエンは目的とスプロケッ
トに正確に対応する位置へ保持されることとなる。
次いで、係合用孔151hに係入しているボール161をさ
らに次の係合用孔151iに移動させて係入させる場合に
は、上記した第1速から第2速への変速の場合ほど大き
なオーバシフト量は不要であり、可動板153によるオー
バシフト作用は発揮されない。ただし、この場合におい
ても、切欠凹部152Bとスリーブ187との隙間λ3の範囲
内において位置決め用板105Cを揺動させることができる
ために、適度なオーバシフトが可能となり、やはり第2
速から第3速への変速動作を適切に行わせることができ
る。
らに次の係合用孔151iに移動させて係入させる場合に
は、上記した第1速から第2速への変速の場合ほど大き
なオーバシフト量は不要であり、可動板153によるオー
バシフト作用は発揮されない。ただし、この場合におい
ても、切欠凹部152Bとスリーブ187との隙間λ3の範囲
内において位置決め用板105Cを揺動させることができる
ために、適度なオーバシフトが可能となり、やはり第2
速から第3速への変速動作を適切に行わせることができ
る。
次に、本願発明の第4の実施形態について第28図〜第
29c図を参照して説明する。
29c図を参照して説明する。
この第4の実施形態は、上述の第3の実施形態におけ
る、位置決め用板105Cおよび可動板153の形態をさらに
変更したものである。すなわち、この第4の実施形態に
おける位置決め用板205Cは、第28図に示すように、この
位置決め用板205Cを操作体102Bに外嵌可能とする孔部25
0Bや、固定軸180Bに外嵌されたスリーブ187が挿通され
る切り欠き凹部252Bを具備する点で、上記第3の実施形
態に係る位置決め用板105Cと共通しているが、リング体
117A,117Bに保持されたボール161,161が係合して変速段
位を規定するための係合孔251g,251h,251gの構成および
可動板253の構成に変更を加えている。
る、位置決め用板105Cおよび可動板153の形態をさらに
変更したものである。すなわち、この第4の実施形態に
おける位置決め用板205Cは、第28図に示すように、この
位置決め用板205Cを操作体102Bに外嵌可能とする孔部25
0Bや、固定軸180Bに外嵌されたスリーブ187が挿通され
る切り欠き凹部252Bを具備する点で、上記第3の実施形
態に係る位置決め用板105Cと共通しているが、リング体
117A,117Bに保持されたボール161,161が係合して変速段
位を規定するための係合孔251g,251h,251gの構成および
可動板253の構成に変更を加えている。
すなわち、位置決め用板205Cには、略T字形の開口25
4が形成されているとともに、この開口254内に同じく略
T字形をした可動板253(位置決め部材の第2部材に相
当)が位置決め用板205Cの周ほ横行に一定距離相対移動
可能に嵌め込まれている。また、上記開口254の周方向
端部には、それぞれ凹円弧部254a,254bが形成されてい
るとともに、上記可動板253の周方向端部にもそれぞれ
凹円弧状253a,253bが形成されており、第28図に示され
ているように、上記可動板253がその移動行程の一端部
に位置するとき、可動板253の一端の凹円弧部253aと上
記開口254の一端の凹円弧部254aとが協働して第1速に
対応する係合用孔251gが形成され、上記可動板253がそ
の移動行程の他端部に位置するとき、可動板253の他端
の凹円弧部2531bと上記開口254の他端の凹円弧部254bと
が協働して第2速に対応する係合用孔251hが形成される
ようにしている。また、第3速に対応する係合用孔251i
は、上記開口254から周方向に離れた位置に独立して形
成されている。
4が形成されているとともに、この開口254内に同じく略
T字形をした可動板253(位置決め部材の第2部材に相
当)が位置決め用板205Cの周ほ横行に一定距離相対移動
可能に嵌め込まれている。また、上記開口254の周方向
端部には、それぞれ凹円弧部254a,254bが形成されてい
るとともに、上記可動板253の周方向端部にもそれぞれ
凹円弧状253a,253bが形成されており、第28図に示され
ているように、上記可動板253がその移動行程の一端部
に位置するとき、可動板253の一端の凹円弧部253aと上
記開口254の一端の凹円弧部254aとが協働して第1速に
対応する係合用孔251gが形成され、上記可動板253がそ
の移動行程の他端部に位置するとき、可動板253の他端
の凹円弧部2531bと上記開口254の他端の凹円弧部254bと
が協働して第2速に対応する係合用孔251hが形成される
ようにしている。また、第3速に対応する係合用孔251i
は、上記開口254から周方向に離れた位置に独立して形
成されている。
上記の構成において、第29a図に示すように、フロン
トディレーラの変速段位が第1速とされ、リング体117
A,117Bに保持されているボール161が上記位置決め用板2
05Cの係合用孔251gに係合している状態から、操作体102
Bを矢印e1方向に回転させると、第29b図に示すように、
ボール161によって上記可動板253をその移動行程の他端
側まで押してから、このボール161が可動板253の表面を
滑動した後、このボール161を第2速用の係合用孔251h
に係合させることができる。このとき、位置決め用板20
5Cそれ自体もまた、ボール161から付与される矢印e1方
向の回転力により、切り欠き凹部152Bの一端側内面152C
がスリーブ187に当接するまで、第29a図の状態から回転
させられている。
トディレーラの変速段位が第1速とされ、リング体117
A,117Bに保持されているボール161が上記位置決め用板2
05Cの係合用孔251gに係合している状態から、操作体102
Bを矢印e1方向に回転させると、第29b図に示すように、
ボール161によって上記可動板253をその移動行程の他端
側まで押してから、このボール161が可動板253の表面を
滑動した後、このボール161を第2速用の係合用孔251h
に係合させることができる。このとき、位置決め用板20
5Cそれ自体もまた、ボール161から付与される矢印e1方
向の回転力により、切り欠き凹部152Bの一端側内面152C
がスリーブ187に当接するまで、第29a図の状態から回転
させられている。
したがって、上記可動板253が移動する角度と、上記
位置決め用板205Cそれ自体が回転する角度の合計角度分
だけ、操作体102Bを余分に回転させて、操作ケーブルW
を所望の変速に必要の牽引量よりも余分に牽引すること
が可能となる。すなわち、第1速から第2速への変速時
には、大きな寸法量でのオーバシフトが行われる。
位置決め用板205Cそれ自体が回転する角度の合計角度分
だけ、操作体102Bを余分に回転させて、操作ケーブルW
を所望の変速に必要の牽引量よりも余分に牽引すること
が可能となる。すなわち、第1速から第2速への変速時
には、大きな寸法量でのオーバシフトが行われる。
また、第2速への変速が終了し、操作体102Bに外嵌さ
れている操作用グリップ128から手を離すと、第29c図に
示すように、操作ケーブルWの引っ張り力によって、可
動板253および位置決め用板205Cが矢印f1方向へ復帰
し、安定する。
れている操作用グリップ128から手を離すと、第29c図に
示すように、操作ケーブルWの引っ張り力によって、可
動板253および位置決め用板205Cが矢印f1方向へ復帰
し、安定する。
次いで、係合用孔251hに係入しているボール161をさ
らに次の係合用孔251iに移動させて係入させるには、第
1速から第2速への変速の場合ほど大きなオーバシフト
量は不要であり、可動板253によるオーバシフト作用は
発揮されない。しかしながら、この場合においても、切
り欠き凹部252Bとスリーブ187との隙間λ3の範囲内に
おいて位置決め用板205Cを回転させることができるた
め、適度なオーバシフトが可能となり、第2速から第3
速への変速を適正に行わせることができる。
らに次の係合用孔251iに移動させて係入させるには、第
1速から第2速への変速の場合ほど大きなオーバシフト
量は不要であり、可動板253によるオーバシフト作用は
発揮されない。しかしながら、この場合においても、切
り欠き凹部252Bとスリーブ187との隙間λ3の範囲内に
おいて位置決め用板205Cを回転させることができるた
め、適度なオーバシフトが可能となり、第2速から第3
速への変速を適正に行わせることができる。
もちろん、この発明の範囲は上述した各実施の形態に
限定されるものではない。各実施の形態においては、位
置決め機構を構成するべき係合体を操作体側に付属さ
せ、位置決め部材を支持体側に付属させたが、これとは
逆に、係合体を支持体側に付属させ、位置決め部材を操
作体側に付属させる場合も、もちろん本願発明の範囲に
属する。
限定されるものではない。各実施の形態においては、位
置決め機構を構成するべき係合体を操作体側に付属さ
せ、位置決め部材を支持体側に付属させたが、これとは
逆に、係合体を支持体側に付属させ、位置決め部材を操
作体側に付属させる場合も、もちろん本願発明の範囲に
属する。
さらに、各実施の形態では、位置決め部材を2分割と
したが、さらに分割数を増やすことも可能である。そう
すれば、よりきめ細かにオーバシフト量を設定すること
ができる。
したが、さらに分割数を増やすことも可能である。そう
すれば、よりきめ細かにオーバシフト量を設定すること
ができる。
Claims (10)
- 【請求項1】支持体と、この支持体に対してその軸心周
りに回動操作可能に支持され、かつケーブルの一端を牽
引または繰り出し操作することができる操作体と、上記
支持体と上記操作体との一方に設けた係合体と、上記支
持体と上記操作体の他方に設けられ、複数の係合部を有
する位置決め部材と、を備え、上記操作体を回動操作す
ると、上記係合体が上記位置決め部材の複数の係合部に
順次弾性係入して位置決め作動を行うようになした自転
車用変速操作装置において、 上記位置決め部材は、上記複数の係合部を複数グループ
に分割した各グループを包含する複数部材に分割されて
おり、そのうちの第1部材は、位置決め部材が設けられ
る部材に対して上記支持体の軸心周りに所定角度相対遊
び動可能となっており、第2部材以下の部材は、上記第
1部材に対して上記支持体の周方向に所定角度相対遊び
動可能としてあることを特徴とする、自転車用変速操作
装置。 - 【請求項2】上記係合体は、上記操作体に対し、これと
共回りするように設けられるとともに、上記位置決め部
材は、上記支持体に設けられている、請求項1に記載の
自転車用変速操作装置。 - 【請求項3】上記係合体は、上記支持体に対して相対回
転可能であるとともに上記操作体に対して相対回転不能
とされた2枚の保持至の各保持穴にそれぞれ保持された
2個のボールで構成されているとともに、上記位置決め
部材は、その第1部材が上記支持体に対して所定角度相
対回動可能に套嵌され、かつ上記2枚の保持板間に配さ
れた板状部材で構成され、かつ、上記係合部は、この板
状位置決め部材に設けた貫通穴で構成されている、請求
項2に記載の自転車用変速操作装置。 - 【請求項4】上記ボールは、上記2枚の保持板を厚み方
向両側から挟持するように上記2枚の保持板に装着され
た略U字状板バネによって、2枚の保持板間に位置する
上記板状位置決め部材に向けて付勢されている、請求項
3に記載の自転車用変速操作装置。 - 【請求項5】上記2枚の保持板およびこれらの間に位置
する上記板状位置決め部材からなる積層体は、バネクリ
ップによって相互挟圧保持されている、請求項4に記載
の自転車用変速操作装置。 - 【請求項6】支持体と、この支持体に対してその軸心周
りに回動操作可能に支持され、かつケーブルの一端を牽
引または繰り出し操作することができる操作体と、上記
支持体と上記操作体との一方に設けた係合体と、上記支
持体と上記操作体の他方に設けられ、複数の係合部を有
する位置決め部材と、を備え、上記操作体を回動操作す
ると、上記係合体が上記位置決め部材の複数の係合部に
順次弾性係入して位置決め作動を行うようになした自転
車用変速操作装置において、 上記位置決め部材は、上記複数の係合部を複数グループ
に分割した各グループを包含する複数部材に分割されて
おり、そのうち第1部材は、位置決め部材が設けられる
部材に対して支持体の周方向に所定角度相対遊び動可能
となっており、第2部材以下の部材は、位置決め部材が
設けられる部材に対して支持体の軸心周りに上記第1部
材とは異なる角度で相対遊び動可能となっていることを
特徴とする、自転車用変速操作装置。 - 【請求項7】上記係合体は、上記操作体に対し、これと
共回りするように設けられるとともに、上記位置決め部
材は、上記支持体に設けられている、請求項6に記載の
自転車用変速操作装置。 - 【請求項8】上記支持体は、自転車フレームに取付けら
れたレバー軸の形態をもっており、かつ、上記操作体
は、上記レバー軸に回転可能に套嵌される略円筒状ボス
部と、このボス部から延出するアーム部とを有する操作
レバーの形態をもっている、請求項1ないし7のいずれ
かに記載の自転車用変速操作装置。 - 【請求項9】上記支持体は、ハンドルバーないしこれに
套嵌された円筒状部材の形態をもっており、上記操作体
は、上記ハンドルバーに套嵌されたグリップ部材によっ
て回転させられる環状体の形態をもっている、請求項1
ないし7のいずれかに記載の自転車用変装操作装置。 - 【請求項10】操作体の回転量に対してケーブルの牽引
または繰り出し量を縮小させる倍力機構が内蔵されてい
る、請求項9に記載の自転車用変速操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7523365A JP2942850B2 (ja) | 1994-08-02 | 1995-08-01 | 自転車用変速操作装置 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20144094 | 1994-08-02 | ||
JP6-201440 | 1994-08-02 | ||
JP7523365A JP2942850B2 (ja) | 1994-08-02 | 1995-08-01 | 自転車用変速操作装置 |
PCT/JP1995/001531 WO1996004167A1 (fr) | 1994-08-02 | 1995-08-01 | Dispositif de changement de vitesses pour bicyclette |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2942850B2 true JP2942850B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=26512789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7523365A Expired - Lifetime JP2942850B2 (ja) | 1994-08-02 | 1995-08-01 | 自転車用変速操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2942850B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017013780A (ja) * | 2015-06-04 | 2017-01-19 | カンパニョーロ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータCampagnolo Societa A Responsabilita Limitata | 自転車のギアシフト装置に用いられる制御ケーブル用の作動装置 |
CN107859655A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-03-30 | 湖北华联泵业有限公司 | 一种便于拆卸的水泵 |
-
1995
- 1995-08-01 JP JP7523365A patent/JP2942850B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017013780A (ja) * | 2015-06-04 | 2017-01-19 | カンパニョーロ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータCampagnolo Societa A Responsabilita Limitata | 自転車のギアシフト装置に用いられる制御ケーブル用の作動装置 |
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