JP2939418B2 - 送受信装置 - Google Patents
送受信装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、相手方のモノパルス
レーダ等の角度追尾レーダが角度測定を行う際に、測定
誤差を与えるための送受信装置に関するものである。
レーダ等の角度追尾レーダが角度測定を行う際に、測定
誤差を与えるための送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば、LEROY B.VAN BRUNT
著 APPLIED ECM (EW ENGINEERING INC.1978年、pp,55
6-572)に記載のこの種の送受信装置の機能ブロック図で
あり、同図において、1及び2はエラーを生じさせる相
手側のレーダ装置の送信電波を受信する受信アンテナ、
3及び4は相手側のレーダ装置に対して電波を送信する
送信アンテナ、5は送信アンテナ3から送信する信号と
送信アンテナ4から送信する信号との間の位相を調整す
るための移相器、6は受信アンテナ2で受信した信号の
位相を反転する180゜位相変換器、7は移相器5の出
力を増幅して送信アンテナ4に出力する増幅器、8は1
80°位相変換器6の出力を増幅して送信アンテナ3に
出力する増幅器である。
著 APPLIED ECM (EW ENGINEERING INC.1978年、pp,55
6-572)に記載のこの種の送受信装置の機能ブロック図で
あり、同図において、1及び2はエラーを生じさせる相
手側のレーダ装置の送信電波を受信する受信アンテナ、
3及び4は相手側のレーダ装置に対して電波を送信する
送信アンテナ、5は送信アンテナ3から送信する信号と
送信アンテナ4から送信する信号との間の位相を調整す
るための移相器、6は受信アンテナ2で受信した信号の
位相を反転する180゜位相変換器、7は移相器5の出
力を増幅して送信アンテナ4に出力する増幅器、8は1
80°位相変換器6の出力を増幅して送信アンテナ3に
出力する増幅器である。
【0003】次に動作について説明する。この送受信装
置はクロスアイと呼ばれ、例えば航空機に搭載される。
この送受信機は、地上に設置された、あるいは飛翔体に
搭載されたモノパルスレーダ等の角度追尾レーダからの
送信信号を受け、その位相を180°反転させてから等
振幅に増幅して相手のレーダに送信する。
置はクロスアイと呼ばれ、例えば航空機に搭載される。
この送受信機は、地上に設置された、あるいは飛翔体に
搭載されたモノパルスレーダ等の角度追尾レーダからの
送信信号を受け、その位相を180°反転させてから等
振幅に増幅して相手のレーダに送信する。
【0004】送信アンテナ3の近傍に設置された受信ア
ンテナ1は、レーダからの電波を受信する。この受信信
号は移相器5に入力され、ここで所定の位相調整が行わ
れる。移相器5の出力は増幅器7に入力され、ここで増
幅された後に送信アンテナ4に出力される。送信アンテ
ナ4は、増幅された受信信号を送信する。一方、送信ア
ンテナ4の近傍に設置された受信アンテナ2も、レーダ
からの電波を受信する。この受信信号は180°位相変
換器6に入力され、ここで位相が180°シフト(反
転)される。180°位相変換器6の出力は増幅器8に
入力され、ここで増幅器7の出力と同じ振幅に増幅され
た後に送信アンテナ3に出力される。送信アンテナ3
は、増幅された受信信号を送信する。
ンテナ1は、レーダからの電波を受信する。この受信信
号は移相器5に入力され、ここで所定の位相調整が行わ
れる。移相器5の出力は増幅器7に入力され、ここで増
幅された後に送信アンテナ4に出力される。送信アンテ
ナ4は、増幅された受信信号を送信する。一方、送信ア
ンテナ4の近傍に設置された受信アンテナ2も、レーダ
からの電波を受信する。この受信信号は180°位相変
換器6に入力され、ここで位相が180°シフト(反
転)される。180°位相変換器6の出力は増幅器8に
入力され、ここで増幅器7の出力と同じ振幅に増幅され
た後に送信アンテナ3に出力される。送信アンテナ3
は、増幅された受信信号を送信する。
【0005】図11の送受信装置がこのように動作する
と、モノパルスレーダ等の角度追尾レーダは、航空機の
機体が反射する本来の受信信号の以外に、送信アンテナ
4からの増幅された信号及び送信アンテナ3からの位相
が180°ずれている増幅された信号(これらの信号は
等振幅である)を同時に受信するので正常な測角が行わ
れず、航空機について測定する角度に誤差が生じるよう
になる。
と、モノパルスレーダ等の角度追尾レーダは、航空機の
機体が反射する本来の受信信号の以外に、送信アンテナ
4からの増幅された信号及び送信アンテナ3からの位相
が180°ずれている増幅された信号(これらの信号は
等振幅である)を同時に受信するので正常な測角が行わ
れず、航空機について測定する角度に誤差が生じるよう
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の送受信装置は、
以上のように構成されており、受信動作と送信動作とが
同時に行われるのでアイソレーションを確保することが
困難であった。アイソレーションが確保できないと、自
らが送信する送信電波を自らの受信アンテナで受信して
処理し再び送信することになるので、処理の閉ループが
構成されて発振状態に陥ることがあり、所定の位相差を
確保できず妨害性能が低下することがあった。また、種
々の原因で位相に変化が生じて相手のレーダに有効な妨
害を与えることができなくなることがあった。
以上のように構成されており、受信動作と送信動作とが
同時に行われるのでアイソレーションを確保することが
困難であった。アイソレーションが確保できないと、自
らが送信する送信電波を自らの受信アンテナで受信して
処理し再び送信することになるので、処理の閉ループが
構成されて発振状態に陥ることがあり、所定の位相差を
確保できず妨害性能が低下することがあった。また、種
々の原因で位相に変化が生じて相手のレーダに有効な妨
害を与えることができなくなることがあった。
【0007】この発明は上記のような問題を解消するた
めになされたもので、妨害性能が低下しない送受信装置
を得ることを目的とする。
めになされたもので、妨害性能が低下しない送受信装置
を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る送受信装
置は、第1の受信アンテナと第1の送信アンテナとの距
離及び第2の受信アンテナと第2の送信アンテナとの距
離をいずれも長くし、目標と上記第1の受信アンテナと
の距離及び上記目標と上記第1の送信アンテナとの距離
の合計と、上記目標と上記第2の受信アンテナとの距離
及び上記目標と上記第2の送信アンテナとの距離の合計
とが均等になるように配置すると共に、第2の増幅器の
出力に基づき第2の送信アンテナから第1の受信アンテ
ナへ回り込む信号を模擬する疑似信号発生回路と、上記
疑似信号発生回路の出力信号を上記第1の受信アンテナ
の出力信号から減算する減算器とを備えたものである。
置は、第1の受信アンテナと第1の送信アンテナとの距
離及び第2の受信アンテナと第2の送信アンテナとの距
離をいずれも長くし、目標と上記第1の受信アンテナと
の距離及び上記目標と上記第1の送信アンテナとの距離
の合計と、上記目標と上記第2の受信アンテナとの距離
及び上記目標と上記第2の送信アンテナとの距離の合計
とが均等になるように配置すると共に、第2の増幅器の
出力に基づき第2の送信アンテナから第1の受信アンテ
ナへ回り込む信号を模擬する疑似信号発生回路と、上記
疑似信号発生回路の出力信号を上記第1の受信アンテナ
の出力信号から減算する減算器とを備えたものである。
【0009】
【0010】請求項2に係る送受信装置は、第1の増幅
器の出力信号と第2の増幅器の出力信号との位相差を求
め、予め定められた位相差と比較する位相比較器と、上
記位相比較器の出力に基づき第1の受信アンテナの出力
信号の位相を調整する移相器とを備えたものである。
器の出力信号と第2の増幅器の出力信号との位相差を求
め、予め定められた位相差と比較する位相比較器と、上
記位相比較器の出力に基づき第1の受信アンテナの出力
信号の位相を調整する移相器とを備えたものである。
【0011】請求項3に係る送受信装置は、位相変換器
に代えて、予め定められた範囲で上記第2の受信アンテ
ナの出力信号の位相を変化させる位相可変器を備えたも
のである。
に代えて、予め定められた範囲で上記第2の受信アンテ
ナの出力信号の位相を変化させる位相可変器を備えたも
のである。
【0012】請求項4に係る送受信装置は、第2の受信
アンテナの出力信号を低周波信号に変換する第1の周波
数変換器と、位相変換器の出力信号を高周波信号に変換
する第2の周波数変換器とを備え、上記位相変換器は低
周波において位相を変換することを特徴とするものであ
る。
アンテナの出力信号を低周波信号に変換する第1の周波
数変換器と、位相変換器の出力信号を高周波信号に変換
する第2の周波数変換器とを備え、上記位相変換器は低
周波において位相を変換することを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項5に係る送受信装置は、第1の受信
アンテナの出力信号を遅延させる第1の遅延線と、第2
の受信アンテナの出力信号を遅延させる第2の遅延線と
を備えたものである。
アンテナの出力信号を遅延させる第1の遅延線と、第2
の受信アンテナの出力信号を遅延させる第2の遅延線と
を備えたものである。
【0014】請求項6に係る送受信装置は、上記第1の
遅延線の遅延時間及び上記第2の遅延線の遅延時間を、
上記目標が発信する電波のパルス幅と同じにしたもので
ある。
遅延線の遅延時間及び上記第2の遅延線の遅延時間を、
上記目標が発信する電波のパルス幅と同じにしたもので
ある。
【0015】
【作用】請求項1の発明においては、第1の受信アンテ
ナと第1の送信アンテナ、及び第2の受信アンテナと第
2の送信アンテナをそれぞれ離隔して配置することによ
り互いの結合が減少するとともに、目標と上記第1の受
信アンテナとの距離及び上記目標と上記第1の送信アン
テナとの距離の合計と、上記目標と上記第2の受信アン
テナとの距離及び上記目標と上記第2の送信アンテナと
の距離の合計とが均等になるように配置することにより
空間中の線路長が同じになる。また、疑似信号発生回路
が第2の増幅器の出力に基づき第2の送信アンテナから
第1の受信アンテナへ回り込む信号を模擬する疑似信号
を発生し、減算器が上記疑似信号発生回路の出力信号を
上記第1の受信アンテナの出力信号から減算する。
ナと第1の送信アンテナ、及び第2の受信アンテナと第
2の送信アンテナをそれぞれ離隔して配置することによ
り互いの結合が減少するとともに、目標と上記第1の受
信アンテナとの距離及び上記目標と上記第1の送信アン
テナとの距離の合計と、上記目標と上記第2の受信アン
テナとの距離及び上記目標と上記第2の送信アンテナと
の距離の合計とが均等になるように配置することにより
空間中の線路長が同じになる。また、疑似信号発生回路
が第2の増幅器の出力に基づき第2の送信アンテナから
第1の受信アンテナへ回り込む信号を模擬する疑似信号
を発生し、減算器が上記疑似信号発生回路の出力信号を
上記第1の受信アンテナの出力信号から減算する。
【0016】
【0017】請求項2の発明においては、位相比較器が
第1の増幅器の出力信号と第2の増幅器の出力信号との
位相差を求め、予め定められた位相差と比較し、移相器
が上記位相比較器の出力に基づき上記位相差が予め定め
られた位相差になるように第1の受信アンテナの出力信
号の位相を調整する。
第1の増幅器の出力信号と第2の増幅器の出力信号との
位相差を求め、予め定められた位相差と比較し、移相器
が上記位相比較器の出力に基づき上記位相差が予め定め
られた位相差になるように第1の受信アンテナの出力信
号の位相を調整する。
【0018】請求項3の発明においては、位相可変器が
予め定められた範囲で上記第2の受信アンテナの出力信
号の位相を変化させる。
予め定められた範囲で上記第2の受信アンテナの出力信
号の位相を変化させる。
【0019】請求項4の発明においては、第1の周波数
変換器が上記第2の受信アンテナの出力信号を低周波信
号に変換し、第2の周波数変換器が上記位相変換器の出
力信号を高周波信号に変換し、位相変換器は低周波にお
いて位相を変換する。
変換器が上記第2の受信アンテナの出力信号を低周波信
号に変換し、第2の周波数変換器が上記位相変換器の出
力信号を高周波信号に変換し、位相変換器は低周波にお
いて位相を変換する。
【0020】請求項5の発明においては、第1の遅延線
が第1の受信アンテナの出力信号を遅延させ、第2の遅
延線が第2の受信アンテナの出力信号を遅延させて送信
期間と受信期間とが一致しないようにする。
が第1の受信アンテナの出力信号を遅延させ、第2の遅
延線が第2の受信アンテナの出力信号を遅延させて送信
期間と受信期間とが一致しないようにする。
【0021】請求項6の発明においては、上記第1の遅
延線及び上記第2の遅延線が、目標が発信する電波のパ
ルス幅と同じ時間だけ受信信号を遅延させる。
延線及び上記第2の遅延線が、目標が発信する電波のパ
ルス幅と同じ時間だけ受信信号を遅延させる。
【0022】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1にこの実施例1による送受信装置の機能ブロ
ック図を示す。同図において、1及び2はエラーを生じ
させる相手側のレーダ装置の送信電波を受信する受信ア
ンテナ、3及び4は相手側のレーダ装置に対して電波を
送信する送信アンテナ、6は受信アンテナ2で受信した
信号の位相を反転する180゜位相変換器、7は回り込
み波除去回路17の出力を増幅して送信アンテナ4に出
力する増幅器、8は180°位相変換器の出力を増幅し
て送信アンテナ3に出力する増幅器、9、11は受信ア
ンテナ1、2で受信した電波についてそれぞれ受信処理
する受信部、10、12は増幅器8、7の出力の一部に
ついてそれぞれ受信処理する受信部、13〜16は受信
部9〜12の出力をそれぞれアナログ信号からデジタル
信号に変換するA/D変換器、17はA/D変換器1
3、14の出力に基づき送信アンテナから受信アンテナ
へ回り込む電波を除去する回り込み波除去回路、18は
同じくA/D変換器15、16の出力を処理する回り込
み波除去回路、19は回り込み波除去回路17のデジタ
ル出力をアナログ信号に変換して増幅器7に出力するD
/A変換器、20は180°位相変換器6のデジタル出
力をアナログ信号に変換して増幅器8に出力するD/A
変換器、21、22は増幅器8、7の出力の一部を取り
出して受信部10、12にそれぞれ出力する方向性結合
器である。
する。図1にこの実施例1による送受信装置の機能ブロ
ック図を示す。同図において、1及び2はエラーを生じ
させる相手側のレーダ装置の送信電波を受信する受信ア
ンテナ、3及び4は相手側のレーダ装置に対して電波を
送信する送信アンテナ、6は受信アンテナ2で受信した
信号の位相を反転する180゜位相変換器、7は回り込
み波除去回路17の出力を増幅して送信アンテナ4に出
力する増幅器、8は180°位相変換器の出力を増幅し
て送信アンテナ3に出力する増幅器、9、11は受信ア
ンテナ1、2で受信した電波についてそれぞれ受信処理
する受信部、10、12は増幅器8、7の出力の一部に
ついてそれぞれ受信処理する受信部、13〜16は受信
部9〜12の出力をそれぞれアナログ信号からデジタル
信号に変換するA/D変換器、17はA/D変換器1
3、14の出力に基づき送信アンテナから受信アンテナ
へ回り込む電波を除去する回り込み波除去回路、18は
同じくA/D変換器15、16の出力を処理する回り込
み波除去回路、19は回り込み波除去回路17のデジタ
ル出力をアナログ信号に変換して増幅器7に出力するD
/A変換器、20は180°位相変換器6のデジタル出
力をアナログ信号に変換して増幅器8に出力するD/A
変換器、21、22は増幅器8、7の出力の一部を取り
出して受信部10、12にそれぞれ出力する方向性結合
器である。
【0023】また、図2は受信アンテナ1、2及び送信
アンテナ3、4の配置を示す図である。同図において、
Pは相手のレーダ装置のアンテナの位置を示す。また、
a,d,c,bは、それぞれ相手のレーダ装置の位置P
と受信アンテナ1、2、送信アンテナ3、4との間の距
離である。
アンテナ3、4の配置を示す図である。同図において、
Pは相手のレーダ装置のアンテナの位置を示す。また、
a,d,c,bは、それぞれ相手のレーダ装置の位置P
と受信アンテナ1、2、送信アンテナ3、4との間の距
離である。
【0024】また、図3は図1の回り込み波除去回路1
7、18の内部ブロック図であり、同図において、10
1a〜101cは送信信号を遅延させる遅延回路、10
2a〜102dは送信信号及び遅延された送信信号に対
して所定の係数を乗算する係数乗算器、103は係数乗
算器102a〜102dの出力を合成する合成器、10
4は受信信号から合成器103の出力を減算する減算器
である。
7、18の内部ブロック図であり、同図において、10
1a〜101cは送信信号を遅延させる遅延回路、10
2a〜102dは送信信号及び遅延された送信信号に対
して所定の係数を乗算する係数乗算器、103は係数乗
算器102a〜102dの出力を合成する合成器、10
4は受信信号から合成器103の出力を減算する減算器
である。
【0025】次に動作について説明する。送信アンテナ
3の近傍に設置された受信アンテナ1は、相手のレーダ
からの電波を受信する。この受信信号は、受信部9によ
り所定の周波数の信号に変換された後にA/D変換器1
3によりデジタル信号に変換される。A/D変換器13
の出力信号は、回り込み波除去回路17により回り込み
波信号がある程度除去された後にD/A変換器19に入
力される。なお、回り込み波除去回路17の動作につい
ては後述する。回り込み波除去回路17の出力は、D/
A変換器19によりアナログ信号に変換された後に増幅
器7に入力され、ここで増幅された後に方向性結合器2
2を介して送信アンテナ4に出力される。送信アンテナ
4は、増幅された受信信号を送信する。
3の近傍に設置された受信アンテナ1は、相手のレーダ
からの電波を受信する。この受信信号は、受信部9によ
り所定の周波数の信号に変換された後にA/D変換器1
3によりデジタル信号に変換される。A/D変換器13
の出力信号は、回り込み波除去回路17により回り込み
波信号がある程度除去された後にD/A変換器19に入
力される。なお、回り込み波除去回路17の動作につい
ては後述する。回り込み波除去回路17の出力は、D/
A変換器19によりアナログ信号に変換された後に増幅
器7に入力され、ここで増幅された後に方向性結合器2
2を介して送信アンテナ4に出力される。送信アンテナ
4は、増幅された受信信号を送信する。
【0026】一方、送信アンテナ4の近傍に設置された
受信アンテナ2も、レーダからの電波を受信する。この
受信信号は、受信部11により所定の周波数の信号に変
換された後にA/D変換器15によりデジタル信号に変
換される。A/D変換器15の出力信号は、回り込み波
除去回路18により回り込み波信号がある程度除去され
た後に180°位相変換器6に入力され、ここで位相が
180°シフト(反転)される。180°位相変換器6
の出力は、D/A変換器20によりアナログ信号に変換
された後に増幅器8に入力され、ここで増幅された後に
方向性結合器21を介して送信アンテナ3に出力され
る。送信アンテナ3は、増幅された受信信号を送信す
る。
受信アンテナ2も、レーダからの電波を受信する。この
受信信号は、受信部11により所定の周波数の信号に変
換された後にA/D変換器15によりデジタル信号に変
換される。A/D変換器15の出力信号は、回り込み波
除去回路18により回り込み波信号がある程度除去され
た後に180°位相変換器6に入力され、ここで位相が
180°シフト(反転)される。180°位相変換器6
の出力は、D/A変換器20によりアナログ信号に変換
された後に増幅器8に入力され、ここで増幅された後に
方向性結合器21を介して送信アンテナ3に出力され
る。送信アンテナ3は、増幅された受信信号を送信す
る。
【0027】この実施例1の送受信装置の特徴は、受信
信号と送信信号とのアイソレーションを確保するため
に、受信アンテナ1、2及び送信アンテナ3、4の配置
を図2にようにする点、及び回り込み波除去回路17、
18を設けている点である。次にこれらについて説明す
る。
信号と送信信号とのアイソレーションを確保するため
に、受信アンテナ1、2及び送信アンテナ3、4の配置
を図2にようにする点、及び回り込み波除去回路17、
18を設けている点である。次にこれらについて説明す
る。
【0028】まず、受信アンテナ1、2及び送信アンテ
ナ3、4の配置に関して説明する。受信アンテナと送信
アンテナとの距離が長くなればこれらの間の結合は小さ
くなるから、アイソレーションを確保するには、受信ア
ンテナ1と送信アンテナ4との距離、受信アンテナ2と
送信アンテナ3との距離がいずれも長くなるようにすれ
ばよい。しかし、このクロスアイによる送受信装置が性
能を発揮するには、動作原理上、送信アンテナ3と送信
アンテナ4との距離がある程度必要である。さらに、相
手のレーダ(図2のP)と受信アンテナ1との距離(図
2のa)と相手のレーダと送信アンテナ4との距離(図
2のb)の合計と、相手のレーダと受信アンテナ2との
距離(図2のd)と相手のレーダと送信アンテナ3との
距離(図2のc)の合計とが等しくなければならない。
すなわち、a+b=c+dでなければならない。この条
件が満足できないと、受信アンテナ1と送信アンテナ4
による系統の信号と受信アンテナ2と送信アンテナ3に
よる系統の信号とで自由空間の線路長に差が生じるの
で、相手のレーダで受信される信号の位相差を予め定め
られた値に保つことができなくなるからである。
ナ3、4の配置に関して説明する。受信アンテナと送信
アンテナとの距離が長くなればこれらの間の結合は小さ
くなるから、アイソレーションを確保するには、受信ア
ンテナ1と送信アンテナ4との距離、受信アンテナ2と
送信アンテナ3との距離がいずれも長くなるようにすれ
ばよい。しかし、このクロスアイによる送受信装置が性
能を発揮するには、動作原理上、送信アンテナ3と送信
アンテナ4との距離がある程度必要である。さらに、相
手のレーダ(図2のP)と受信アンテナ1との距離(図
2のa)と相手のレーダと送信アンテナ4との距離(図
2のb)の合計と、相手のレーダと受信アンテナ2との
距離(図2のd)と相手のレーダと送信アンテナ3との
距離(図2のc)の合計とが等しくなければならない。
すなわち、a+b=c+dでなければならない。この条
件が満足できないと、受信アンテナ1と送信アンテナ4
による系統の信号と受信アンテナ2と送信アンテナ3に
よる系統の信号とで自由空間の線路長に差が生じるの
で、相手のレーダで受信される信号の位相差を予め定め
られた値に保つことができなくなるからである。
【0029】これらの条件を満足する配置の一例として
図2に示す配置がある。すなわち、受信アンテナ1と送
信アンテナ3、受信アンテナ2と送信アンテナ4とを、
それぞれ近接させるとともに、対応する送信アンテナと
受信アンテナとが受信アンテナ1、送信アンテナ3と受
信アンテナ2、送信アンテナ4との中間の点に関して対
象になるように配置する。さらに、受信アンテナ1と送
信アンテナ3の組と受信アンテナ2と送信アンテナ4の
組との距離を長くとる。この配置によれば、対応する送
信アンテナと受信アンテナとの距離が長くなりアイソレ
ーションをとることができるとともに、送信アンテナ同
士の距離も長く、かつ、線路長の条件も満足するのでこ
の送受信装置の性能が低下することもない。
図2に示す配置がある。すなわち、受信アンテナ1と送
信アンテナ3、受信アンテナ2と送信アンテナ4とを、
それぞれ近接させるとともに、対応する送信アンテナと
受信アンテナとが受信アンテナ1、送信アンテナ3と受
信アンテナ2、送信アンテナ4との中間の点に関して対
象になるように配置する。さらに、受信アンテナ1と送
信アンテナ3の組と受信アンテナ2と送信アンテナ4の
組との距離を長くとる。この配置によれば、対応する送
信アンテナと受信アンテナとの距離が長くなりアイソレ
ーションをとることができるとともに、送信アンテナ同
士の距離も長く、かつ、線路長の条件も満足するのでこ
の送受信装置の性能が低下することもない。
【0030】次に、回り込み波除去回路17、18の動
作を図1及び図3に基づいて説明する。この回り込み波
除去回路17、18の動作原理は、受信信号に回り込み
波がどの程度発生するか、計算あるいは実験により予め
求めておき、送信信号に基づき回り込み波と同じ信号を
発生させ、これを受信信号から引くことにより回り込み
波のみ除去しようとするものである。
作を図1及び図3に基づいて説明する。この回り込み波
除去回路17、18の動作原理は、受信信号に回り込み
波がどの程度発生するか、計算あるいは実験により予め
求めておき、送信信号に基づき回り込み波と同じ信号を
発生させ、これを受信信号から引くことにより回り込み
波のみ除去しようとするものである。
【0031】図1において、増幅器8の出力信号は送信
アンテナ3により空間に放射されるが、方向性結合器2
1によりその一部が取り出されて受信部10に入力され
る。受信部10の出力信号は、A/D変換器14により
デジタル信号に変換された後に回り込み波除去回路17
に送信信号として入力される。この送信信号は、遅延回
路101a〜101cにより順次、所定時間だけ遅延さ
れる。そして、係数乗算器102a〜102dが、送信
信号、遅延回路101aの出力、遅延回路101bの出
力、遅延回路101cの出力を、それぞれ所定の係数で
乗算する。なお、遅延時間及び係数は、実際の受信アン
テナ、送信アンテナの配置(例えば図2の配置)に基づ
き、送信アンテナから受信アンテナへの回り込み量を算
出できるように計算等により予め定められている。
アンテナ3により空間に放射されるが、方向性結合器2
1によりその一部が取り出されて受信部10に入力され
る。受信部10の出力信号は、A/D変換器14により
デジタル信号に変換された後に回り込み波除去回路17
に送信信号として入力される。この送信信号は、遅延回
路101a〜101cにより順次、所定時間だけ遅延さ
れる。そして、係数乗算器102a〜102dが、送信
信号、遅延回路101aの出力、遅延回路101bの出
力、遅延回路101cの出力を、それぞれ所定の係数で
乗算する。なお、遅延時間及び係数は、実際の受信アン
テナ、送信アンテナの配置(例えば図2の配置)に基づ
き、送信アンテナから受信アンテナへの回り込み量を算
出できるように計算等により予め定められている。
【0032】合成器103は、これら係数乗算器102
a〜102dの出力を合成することにより受信信号に重
畳される回り込み波の疑似信号を発生する。これら遅延
回路、係数乗算器及び合成器は、送信アンテナから受信
アンテナへの回り込みの伝達関数を模擬するものであ
る。そして、減算器104が、受信信号から合成器10
3が出力する回り込み波の疑似信号を減算し、回り込み
波除去後の受信波としてD/A変換器19に対して出力
する。回り込み波除去回路18の動作も同様である。こ
のように、受信信号から回り込み波の疑似信号を除去す
るので、合成器103が出力する回り込み波の疑似信号
が実際の回り込み波の信号と同じであれば、相手のレー
ダからの受信信号に影響を与えることなく、回り込み波
を除去することができる。なお、図3において遅延回路
101は3段であったが、これに限らず、4段以上の構
成にしてもよい。
a〜102dの出力を合成することにより受信信号に重
畳される回り込み波の疑似信号を発生する。これら遅延
回路、係数乗算器及び合成器は、送信アンテナから受信
アンテナへの回り込みの伝達関数を模擬するものであ
る。そして、減算器104が、受信信号から合成器10
3が出力する回り込み波の疑似信号を減算し、回り込み
波除去後の受信波としてD/A変換器19に対して出力
する。回り込み波除去回路18の動作も同様である。こ
のように、受信信号から回り込み波の疑似信号を除去す
るので、合成器103が出力する回り込み波の疑似信号
が実際の回り込み波の信号と同じであれば、相手のレー
ダからの受信信号に影響を与えることなく、回り込み波
を除去することができる。なお、図3において遅延回路
101は3段であったが、これに限らず、4段以上の構
成にしてもよい。
【0033】図1の送受信装置が以上のように動作する
と、モノパルスレーダ等の角度追尾レーダは、航空機の
機体が反射する本来の受信信号の以外に、送信アンテナ
4からの増幅された信号及び送信アンテナ3からの位相
が180°ずれている増幅された信号を同時に受信する
ので正常な測角が行われず、航空機について測定する角
度に誤差が生じるようになる。
と、モノパルスレーダ等の角度追尾レーダは、航空機の
機体が反射する本来の受信信号の以外に、送信アンテナ
4からの増幅された信号及び送信アンテナ3からの位相
が180°ずれている増幅された信号を同時に受信する
ので正常な測角が行われず、航空機について測定する角
度に誤差が生じるようになる。
【0034】このことを詳しく説明する。モノパルス方
式やコニカルスキャン方式等の1対1で目標を固定追尾
するトラッキングレーダは、目標で反射された電波の位
相波面に対し正対するように動作して目標を追尾する。
このような特性をもつレーダにおいて、2つの位相のず
れた発信源を用いるクロス・アイ・ジャミングを受けた
場合、これによる干渉現象から位相波面にひずみを生じ
るので角度追尾誤差が増大するのである。この角度誤差
の値は、2つの送信アンテナの間隔、及びこれらから放
射される電波の位相差及び振幅比によって定まる。送信
アンテナの間隔が長いほど角度誤差が大きくなり、また
位相差は180°、振幅比は1に近いほど角度誤差は大
きくなる。
式やコニカルスキャン方式等の1対1で目標を固定追尾
するトラッキングレーダは、目標で反射された電波の位
相波面に対し正対するように動作して目標を追尾する。
このような特性をもつレーダにおいて、2つの位相のず
れた発信源を用いるクロス・アイ・ジャミングを受けた
場合、これによる干渉現象から位相波面にひずみを生じ
るので角度追尾誤差が増大するのである。この角度誤差
の値は、2つの送信アンテナの間隔、及びこれらから放
射される電波の位相差及び振幅比によって定まる。送信
アンテナの間隔が長いほど角度誤差が大きくなり、また
位相差は180°、振幅比は1に近いほど角度誤差は大
きくなる。
【0035】この図1の送受信装置では、受信アンテナ
及び送信アンテナが図2のように配置されるとともに、
回り込み波除去回路17、18を備えるのでアイソレー
ションを確保することができる。
及び送信アンテナが図2のように配置されるとともに、
回り込み波除去回路17、18を備えるのでアイソレー
ションを確保することができる。
【0036】以上のように、この実施例1の送受信装置
によれば、アイソレーションを十分に確保することがで
きて、処理の閉ループが構成されることがなく、安定な
動作が可能になり、妨害性能が向上する。
によれば、アイソレーションを十分に確保することがで
きて、処理の閉ループが構成されることがなく、安定な
動作が可能になり、妨害性能が向上する。
【0037】なお、図1の送受信装置はデジタル方式で
処理しているので、アナログ方式の場合に比べ正確で安
定な処理が可能で、位相差を所定の値に正確かつ安定に
保つことができて性能が向上する。
処理しているので、アナログ方式の場合に比べ正確で安
定な処理が可能で、位相差を所定の値に正確かつ安定に
保つことができて性能が向上する。
【0038】また、この実施例1において、アイソレー
ションをとることができる送信アンテナ及び受信アンテ
ナの配置と回り込み波除去回路との組み合わせにより、
高いアイソレーションを実現したが、これらの一方の
み、すなわち送信アンテナ及び受信アンテナの配置ある
いは回り込み波除去回路のいずれか一方のみを用いても
アイソレーションが向上するのは言うまでもない。
ションをとることができる送信アンテナ及び受信アンテ
ナの配置と回り込み波除去回路との組み合わせにより、
高いアイソレーションを実現したが、これらの一方の
み、すなわち送信アンテナ及び受信アンテナの配置ある
いは回り込み波除去回路のいずれか一方のみを用いても
アイソレーションが向上するのは言うまでもない。
【0039】実施例2.上記実施例1では、回り込み波
除去回路17の出力信号の位相の調整を行っていなかっ
たが、位相量の可変できる移相器を設けることにより、
これを自動的に調整するようにしてもよい。
除去回路17の出力信号の位相の調整を行っていなかっ
たが、位相量の可変できる移相器を設けることにより、
これを自動的に調整するようにしてもよい。
【0040】図4は、この実施例2による送受信装置の
機能ブロック図であり、同図において、30は送信アン
テナ3から送信される信号の位相と送信アンテナ4から
送信される信号の位相とを比較しそれらの位相差を求め
る位相比較器、31は位相比較器30の出力信号に基づ
き受信アンテナ1で受信した信号の移相量を調整する移
相器、32は増幅器8の出力を送信アンテナ3に供給す
るとともに、その一部を受信部10及び位相比較器30
に分配する方向性結合器、33は増幅器7の出力を送信
アンテナ4に供給するとともにその一部を受信部12及
び位相比較器30に分配する方向性結合器である。
機能ブロック図であり、同図において、30は送信アン
テナ3から送信される信号の位相と送信アンテナ4から
送信される信号の位相とを比較しそれらの位相差を求め
る位相比較器、31は位相比較器30の出力信号に基づ
き受信アンテナ1で受信した信号の移相量を調整する移
相器、32は増幅器8の出力を送信アンテナ3に供給す
るとともに、その一部を受信部10及び位相比較器30
に分配する方向性結合器、33は増幅器7の出力を送信
アンテナ4に供給するとともにその一部を受信部12及
び位相比較器30に分配する方向性結合器である。
【0041】なお、受信アンテナ1、2、送信アンテナ
3、4、180°位相変換器6、増幅器7、8、受信部
9〜12、A/D変換器13〜16、回り込み波除去回
路17、18、D/A変換器19、20は、図1に示す
ものと同じものである。
3、4、180°位相変換器6、増幅器7、8、受信部
9〜12、A/D変換器13〜16、回り込み波除去回
路17、18、D/A変換器19、20は、図1に示す
ものと同じものである。
【0042】次に動作について説明する。この種の送受
信装置において、送信と受信のアイソレーションをとる
ことが重要であるが、相手のレーダに角度欺瞞を生じさ
せるためには、それとともに位相を正確に180°反転
させる必要がある。この実施例2における位相比較器3
0及び移相器31は位相差を正確に維持するためのもの
である。すなわち、位相比較器30が送信アンテナ3か
ら出力される電波と送信アンテナ4から出力される電波
とを比較し、それらの位相差を求める。この位相差が1
80°のときに、この実施例2の送受信装置は最も性能
を発揮するから、位相比較器30は位相差を180°に
維持するように移相器31の移相量を調整する。
信装置において、送信と受信のアイソレーションをとる
ことが重要であるが、相手のレーダに角度欺瞞を生じさ
せるためには、それとともに位相を正確に180°反転
させる必要がある。この実施例2における位相比較器3
0及び移相器31は位相差を正確に維持するためのもの
である。すなわち、位相比較器30が送信アンテナ3か
ら出力される電波と送信アンテナ4から出力される電波
とを比較し、それらの位相差を求める。この位相差が1
80°のときに、この実施例2の送受信装置は最も性能
を発揮するから、位相比較器30は位相差を180°に
維持するように移相器31の移相量を調整する。
【0043】以上のように、この実施例2によれば、送
信アンテナ及び受信アンテナをアイソレーションがとれ
るように配置するとともに回り込み波除去回路を備え、
さらに位相比較器とこれにより制御される移相器とを備
えたので、温度変化等により線路長が変化して位相差に
変化が生じた場合でも送信信号間において所定の位相差
が維持されて、送受信装置の性能が劣化することはな
い。
信アンテナ及び受信アンテナをアイソレーションがとれ
るように配置するとともに回り込み波除去回路を備え、
さらに位相比較器とこれにより制御される移相器とを備
えたので、温度変化等により線路長が変化して位相差に
変化が生じた場合でも送信信号間において所定の位相差
が維持されて、送受信装置の性能が劣化することはな
い。
【0044】実施例3.上記実施例2では、送信信号の
位相の比較結果に基づき位相誤差を少なくするように制
御することにより所定の位相差を維持した送受信装置に
ついて説明したが、さらに積極的に位相差を180°以
外の角度に変化させるようにしてもよい。
位相の比較結果に基づき位相誤差を少なくするように制
御することにより所定の位相差を維持した送受信装置に
ついて説明したが、さらに積極的に位相差を180°以
外の角度に変化させるようにしてもよい。
【0045】この実施例3による送受信装置の機能ブロ
ック図を図5に示す。同図において、34は受信アンテ
ナ2の受信信号の位相を変化させる位相可変器である。
なお、受信アンテナ1、2、送信アンテナ3、4、増幅
器7、8、受信部9〜12、A/D変換器13〜16、
回り込み波除去回路17、18、D/A変換器19、2
0、方向性結合器21、22は、図1に示すものと同じ
ものである。
ック図を図5に示す。同図において、34は受信アンテ
ナ2の受信信号の位相を変化させる位相可変器である。
なお、受信アンテナ1、2、送信アンテナ3、4、増幅
器7、8、受信部9〜12、A/D変換器13〜16、
回り込み波除去回路17、18、D/A変換器19、2
0、方向性結合器21、22は、図1に示すものと同じ
ものである。
【0046】次に動作について説明する。上記実施例2
では、位相差を調整し、正確に180°位相を反転させ
るようにしていたが、温度変化等により位相調整が正確
に行えない場合又は正確な位相調整を行わない場合は、
妨害効果が得られない可能性がある。そこで、この実施
例3では、位相差を予め定められた範囲で任意に変化さ
せることにより確率的に位相差が180°である点が得
られるようにするものである。
では、位相差を調整し、正確に180°位相を反転させ
るようにしていたが、温度変化等により位相調整が正確
に行えない場合又は正確な位相調整を行わない場合は、
妨害効果が得られない可能性がある。そこで、この実施
例3では、位相差を予め定められた範囲で任意に変化さ
せることにより確率的に位相差が180°である点が得
られるようにするものである。
【0047】すなわち、図1の180°位相変換器の代
わりに設けられた位相可変器34は受信アンテナ2の受
信信号の位相を、例えば図6に示すように170゜〜1
90゜の間で変化させる。図6は、移相量を一定周期で
直線的に180°→190°→170°→190°と変
化させる場合を示している。このように、予め定められ
た条件で位相を変化させることにより、妨害効果が得ら
れない可能性を少なくすることができる。
わりに設けられた位相可変器34は受信アンテナ2の受
信信号の位相を、例えば図6に示すように170゜〜1
90゜の間で変化させる。図6は、移相量を一定周期で
直線的に180°→190°→170°→190°と変
化させる場合を示している。このように、予め定められ
た条件で位相を変化させることにより、妨害効果が得ら
れない可能性を少なくすることができる。
【0048】以上のように、この実施例3によれば、送
信アンテナ及び受信アンテナをアイソレーションがとれ
るように配置するとともに回り込み波除去回路を備え、
さらに位相を変化させる位相比可変器を備えたので、温
度変化等により線路長が変化して位相差に変化が生じた
場合でも、確率的に位相差が180°である点が得ら
れ、妨害効果が得られない可能性を少なくすることがで
きる。なお、この実施例3によれば、実施例1及び2で
必要であった移相器及び180°位相変換器が不要とな
る。
信アンテナ及び受信アンテナをアイソレーションがとれ
るように配置するとともに回り込み波除去回路を備え、
さらに位相を変化させる位相比可変器を備えたので、温
度変化等により線路長が変化して位相差に変化が生じた
場合でも、確率的に位相差が180°である点が得ら
れ、妨害効果が得られない可能性を少なくすることがで
きる。なお、この実施例3によれば、実施例1及び2で
必要であった移相器及び180°位相変換器が不要とな
る。
【0049】実施例4.上記実施例1〜3は、受信信号
をデジタル信号に変換してから処理する送受信装置を示
したが、高周波信号を低周波信号(中間周波信号)に変
換してアナログ信号のままで処理するようにしてもよ
い。
をデジタル信号に変換してから処理する送受信装置を示
したが、高周波信号を低周波信号(中間周波信号)に変
換してアナログ信号のままで処理するようにしてもよ
い。
【0050】この実施例4による送受信装置の機能ブロ
ック図を図7に示す。同図において、5は送信アンテナ
3から送信される信号と送信アンテナ4から送信する信
号との間の位相差を調整する移相器、25は局部信号を
発生する局部発振器、26、28は局部発振器25の出
力に基づき高周波信号を低周波信号に変換する周波数変
換器、27、29は局部発振器25の出力に基づき低周
波信号を高周波信号に変換する周波数変換器である。な
お、受信アンテナ1、2、送信アンテナ3、4、増幅器
7、8は、図1に示すものと同じものである。また、1
80°位相変換器6はアナログ動作する点の除き図1に
示すものと同じものである。
ック図を図7に示す。同図において、5は送信アンテナ
3から送信される信号と送信アンテナ4から送信する信
号との間の位相差を調整する移相器、25は局部信号を
発生する局部発振器、26、28は局部発振器25の出
力に基づき高周波信号を低周波信号に変換する周波数変
換器、27、29は局部発振器25の出力に基づき低周
波信号を高周波信号に変換する周波数変換器である。な
お、受信アンテナ1、2、送信アンテナ3、4、増幅器
7、8は、図1に示すものと同じものである。また、1
80°位相変換器6はアナログ動作する点の除き図1に
示すものと同じものである。
【0051】次に動作について説明する。この実施例4
による送受信装置は、アナログで動作する点、及び回り
込み波を除去しない点を除き実施例1の場合と同様に動
作する。そして、この実施例4によれば、受信信号の位
相の処理を低周波に変換してから行うので、伝送線路長
の誤差の影響を少なくできるとともに、位相調整を容易
にできるようになる。
による送受信装置は、アナログで動作する点、及び回り
込み波を除去しない点を除き実施例1の場合と同様に動
作する。そして、この実施例4によれば、受信信号の位
相の処理を低周波に変換してから行うので、伝送線路長
の誤差の影響を少なくできるとともに、位相調整を容易
にできるようになる。
【0052】例えば、受信信号の周波数が1GHzであ
る場合、線路による波長短縮率を70%とすると、波長
はλ’=210mmになる。このとき伝送線路長に6m
mの誤差が生じた場合、位相は10°ずれてしまい、妨
害性能が大きく低下することになる。しかし、周波数を
周波数変換器26、28により100MHzに変換して
おけば、その波長が10分の1になるから1°しかずれ
ず、妨害性能はさほど低下しない。また、位相調整する
場合も同じ伝送線路長で、微妙な調整もできるから調整
が容易になる。低周波で所定の位相処理がなされた後
に、周波数変換器27、29により再び高周波信号に変
換して増幅し、送信アンテナ3、4から外部に放射す
る。
る場合、線路による波長短縮率を70%とすると、波長
はλ’=210mmになる。このとき伝送線路長に6m
mの誤差が生じた場合、位相は10°ずれてしまい、妨
害性能が大きく低下することになる。しかし、周波数を
周波数変換器26、28により100MHzに変換して
おけば、その波長が10分の1になるから1°しかずれ
ず、妨害性能はさほど低下しない。また、位相調整する
場合も同じ伝送線路長で、微妙な調整もできるから調整
が容易になる。低周波で所定の位相処理がなされた後
に、周波数変換器27、29により再び高周波信号に変
換して増幅し、送信アンテナ3、4から外部に放射す
る。
【0053】以上のように、この実施例4によれば、受
信信号の位相の処理を低周波に変換してから行うので、
伝送線路長の誤差の影響を少なくできるとともに、位相
調整を容易にできて、妨害性能が向上する。
信信号の位相の処理を低周波に変換してから行うので、
伝送線路長の誤差の影響を少なくできるとともに、位相
調整を容易にできて、妨害性能が向上する。
【0054】なお、図7の送受信装置は回り込み波除去
回路を備えないが、図1のような回り込み波除去回路を
備える構成としてもよい。この場合、処理がアナログ信
号でなされる点を除き動作は同じである。また、アンテ
ナ1〜4を図2のように配置してもよい。
回路を備えないが、図1のような回り込み波除去回路を
備える構成としてもよい。この場合、処理がアナログ信
号でなされる点を除き動作は同じである。また、アンテ
ナ1〜4を図2のように配置してもよい。
【0055】実施例5.上記実施例1では、回り込み波
除去回路を用いて回り込み波を除去する送受信装置につ
いて説明したが、これに限らず時分割方式により回り込
み波を除去するようにしてもよい。図8にこの実施例5
の送受信装置の機能ブロック図を示す。同図において、
23、24は受信アンテナ1、2が受信した信号を、相
手のレーダのパルス幅を考慮した遅延時間だけそれぞれ
遅延する遅延線である。なお、受信アンテナ1、2、送
信アンテナ3、4、移相器5、180°位相変換器6、
増幅器7、8は、図7に示すものと同じものである。
除去回路を用いて回り込み波を除去する送受信装置につ
いて説明したが、これに限らず時分割方式により回り込
み波を除去するようにしてもよい。図8にこの実施例5
の送受信装置の機能ブロック図を示す。同図において、
23、24は受信アンテナ1、2が受信した信号を、相
手のレーダのパルス幅を考慮した遅延時間だけそれぞれ
遅延する遅延線である。なお、受信アンテナ1、2、送
信アンテナ3、4、移相器5、180°位相変換器6、
増幅器7、8は、図7に示すものと同じものである。
【0056】次に動作について説明する。この実施例5
では、一定の遅延時間後に送信を実施して受信と送信が
同時に行われないようにすることにより、送信と受信と
の間でアイソレーションを確保するものである。例え
ば、図4のタイミングチャートに示すように、まず受信
アンテナ1、2により受信処理を行い、その後、遅延線
23、24の処理により所定時間経過してから送信アン
テナ3、4から送信を行う。そして、この動作を繰り返
す。このように送信と受信とを交互に繰り返すことによ
り送信と受信とを同時に行わないから、回り込みも減少
する。
では、一定の遅延時間後に送信を実施して受信と送信が
同時に行われないようにすることにより、送信と受信と
の間でアイソレーションを確保するものである。例え
ば、図4のタイミングチャートに示すように、まず受信
アンテナ1、2により受信処理を行い、その後、遅延線
23、24の処理により所定時間経過してから送信アン
テナ3、4から送信を行う。そして、この動作を繰り返
す。このように送信と受信とを交互に繰り返すことによ
り送信と受信とを同時に行わないから、回り込みも減少
する。
【0057】ところで遅延線23、24の遅延時間があ
まり長いと相手のレーダの受信信号において、この送受
信装置による信号とこの送受信装置が搭載されている航
空機による反射信号とが分離するので妨害の効果が低下
する。そこで図10に示すように、遅延線23、24の
遅延時間tdを相手のレーダの送信パルスのパルス幅τ
とほぼ同じにする(td=τ)。パルス幅τが変化した
場合は、これに対応して遅延時間も変化させる。このよ
うに遅延時間を設定することで妨害の効果を低下させず
にアイソレーションを確保することができる。
まり長いと相手のレーダの受信信号において、この送受
信装置による信号とこの送受信装置が搭載されている航
空機による反射信号とが分離するので妨害の効果が低下
する。そこで図10に示すように、遅延線23、24の
遅延時間tdを相手のレーダの送信パルスのパルス幅τ
とほぼ同じにする(td=τ)。パルス幅τが変化した
場合は、これに対応して遅延時間も変化させる。このよ
うに遅延時間を設定することで妨害の効果を低下させず
にアイソレーションを確保することができる。
【0058】以上のように、この実施例5の送受信装置
によれば、アイソレーションを十分に確保することがで
きて、処理の閉ループが構成されることがなく、安定な
動作が可能になり、妨害性能が向上する。
によれば、アイソレーションを十分に確保することがで
きて、処理の閉ループが構成されることがなく、安定な
動作が可能になり、妨害性能が向上する。
【0059】また、この実施例5において、実施例1の
ようにアイソレーションをとることができる送信アンテ
ナ及び受信アンテナの配置と回り込み波除去回路との組
み合わせを適用するようにしてもよい、これにより、よ
り高いアイソレーションを実現することができる。
ようにアイソレーションをとることができる送信アンテ
ナ及び受信アンテナの配置と回り込み波除去回路との組
み合わせを適用するようにしてもよい、これにより、よ
り高いアイソレーションを実現することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、第1の受信アンテナと第1の送信アンテナとの距離
及び第2の受信アンテナと第2の送信アンテナとの距離
をいずれも長くするとともに、目標と上記第1の受信ア
ンテナとの距離及び上記目標と上記第1の送信アンテナ
との距離の合計と、上記目標と上記第2の受信アンテナ
との距離及び上記目標と上記第2の送信アンテナとの距
離の合計とが均等になるように配置したので、アイソレ
ーションを確保することができて動作が安定し、送受信
装置の性能低下を防止できる。また、第2の増幅器の出
力に基づき第2の送信アンテナから第1の受信アンテナ
へ回り込む信号を模擬する疑似信号発生回路と、上記疑
似信号発生回路の出力信号を上記第1の受信アンテナの
出力信号から減算する減算器とを備えたので、さらにア
イソレーションを大きくすることができる。
ば、第1の受信アンテナと第1の送信アンテナとの距離
及び第2の受信アンテナと第2の送信アンテナとの距離
をいずれも長くするとともに、目標と上記第1の受信ア
ンテナとの距離及び上記目標と上記第1の送信アンテナ
との距離の合計と、上記目標と上記第2の受信アンテナ
との距離及び上記目標と上記第2の送信アンテナとの距
離の合計とが均等になるように配置したので、アイソレ
ーションを確保することができて動作が安定し、送受信
装置の性能低下を防止できる。また、第2の増幅器の出
力に基づき第2の送信アンテナから第1の受信アンテナ
へ回り込む信号を模擬する疑似信号発生回路と、上記疑
似信号発生回路の出力信号を上記第1の受信アンテナの
出力信号から減算する減算器とを備えたので、さらにア
イソレーションを大きくすることができる。
【0061】
【0062】また、請求項2の発明によれば、第1の増
幅器の出力信号と第2の増幅器の出力信号との位相差を
求め、予め定められた位相差と比較する位相比較器と、
上記位相比較器の出力に基づき第1の受信アンテナの出
力信号の位相を調整する移相器とを備えたので、さら
に、線路長が変化して位相差に変化が生じた場合でも送
信信号間において所定の位相差が維持されて、送受信装
置の性能低下を防止できる。
幅器の出力信号と第2の増幅器の出力信号との位相差を
求め、予め定められた位相差と比較する位相比較器と、
上記位相比較器の出力に基づき第1の受信アンテナの出
力信号の位相を調整する移相器とを備えたので、さら
に、線路長が変化して位相差に変化が生じた場合でも送
信信号間において所定の位相差が維持されて、送受信装
置の性能低下を防止できる。
【0063】また、請求項3の発明によれば、位相変換
器に代えて、予め定められた範囲で第2の受信アンテナ
の出力信号の位相を変化させる位相可変器を備えたの
で、さらに、線路長の変化により位相差が変化した場合
でも、確率的に、有効な位相差で動作が可能となり、送
受信装置の性能低下を防止できる。
器に代えて、予め定められた範囲で第2の受信アンテナ
の出力信号の位相を変化させる位相可変器を備えたの
で、さらに、線路長の変化により位相差が変化した場合
でも、確率的に、有効な位相差で動作が可能となり、送
受信装置の性能低下を防止できる。
【0064】また、請求項4の発明によれば、第2の受
信アンテナの出力信号を低周波信号に変換する第1の周
波数変換器と、位相変換器の出力信号を高周波信号に変
換する第2の周波数変換器とを備え、上記位相変換器は
低周波において位相を変換するので、伝送線路長の誤差
の影響を少なくできて、送受信装置の性能低下を防止で
きる。
信アンテナの出力信号を低周波信号に変換する第1の周
波数変換器と、位相変換器の出力信号を高周波信号に変
換する第2の周波数変換器とを備え、上記位相変換器は
低周波において位相を変換するので、伝送線路長の誤差
の影響を少なくできて、送受信装置の性能低下を防止で
きる。
【0065】また、請求項5の発明によれば、第1の受
信アンテナの出力信号を遅延させる第1の遅延線と、第
2の受信アンテナの出力信号を遅延させる第2の遅延線
とを備えたので、簡単な構成によりアイソレーションを
確保することができ、送受信装置の性能低下を防止でき
る。
信アンテナの出力信号を遅延させる第1の遅延線と、第
2の受信アンテナの出力信号を遅延させる第2の遅延線
とを備えたので、簡単な構成によりアイソレーションを
確保することができ、送受信装置の性能低下を防止でき
る。
【0066】また、請求項6の発明のよれば、上記第1
の遅延線の遅延時間及び上記第2の遅延線の遅延時間
を、上記目標が発信する電波のパルス幅と同じとしたの
で、機能を低下させることなくアイソレーションを確保
することができる。
の遅延線の遅延時間及び上記第2の遅延線の遅延時間
を、上記目標が発信する電波のパルス幅と同じとしたの
で、機能を低下させることなくアイソレーションを確保
することができる。
【図1】 この発明の実施例1による送受信装置の機能
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】 この発明の実施例1による送受信装置のアン
テナの配置図である。
テナの配置図である。
【図3】 この発明の実施例1による送受信装置の回り
込み波除去回路の機能ブロック図である。
込み波除去回路の機能ブロック図である。
【図4】 この発明の実施例2による送受信装置の機能
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】 この発明の実施例3による送受信装置の機能
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】 この発明の実施例3による送受信装置の位相
可変器の動作の説明図である。
可変器の動作の説明図である。
【図7】 この発明の実施例4による送受信装置の機能
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】 この発明の実施例5による送受信装置の機能
ブロック図である。
ブロック図である。
【図9】 この発明の実施例5による送受信装置の動作
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図10】 遅延時間tdと受信パルスのパルス幅τと
の関係の説明図である。
の関係の説明図である。
【図11】 従来の送受信装置の機能ブロック図であ
る。
る。
1、2 受信アンテナ、3、4 送信アンテナ、5 移
相器、6 180°位相変換器、7、8 増幅器、9〜
12 受信部、13〜16 A/D変換器、17、18
回り込み波除去回路、19、20 D/A変換器1、
21、22 方向性結合器、23、24 遅延線、25
局部発振器、26〜29 周波数変換器、30 位相
比較器、31 移相器、32、33 方向性結合器、3
4 位相可変器。
相器、6 180°位相変換器、7、8 増幅器、9〜
12 受信部、13〜16 A/D変換器、17、18
回り込み波除去回路、19、20 D/A変換器1、
21、22 方向性結合器、23、24 遅延線、25
局部発振器、26〜29 周波数変換器、30 位相
比較器、31 移相器、32、33 方向性結合器、3
4 位相可変器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/38 G01S 13/44 G01S 13/87
Claims (6)
- 【請求項1】 目標が発信する電波を受信する第1の受
信アンテナと、上記第1の受信アンテナの出力信号を増
幅する第1の増幅器と、上記第1の増幅器の出力信号を
受けて電波を送信する第1の送信アンテナと、上記目標
が発信する電波を受信する第2の受信アンテナと、上記
第2の受信アンテナの出力信号の位相を変換する位相変
換器と、上記位相変換器の出力信号を増幅する第2の増
幅器と、上記第2の増幅器の出力信号を受けて電波を送
信する第2の送信アンテナとを備える送受信装置におい
て、 上記第1の受信アンテナと上記第1の送信アンテナとの
距離及び上記第2の受信アンテナと上記第2の送信アン
テナとの距離をいずれも長くし、上記目標と上記第1の
受信アンテナとの距離及び上記目標と上記第1の送信ア
ンテナとの距離の合計と、上記目標と上記第2の受信ア
ンテナとの距離及び上記目標と上記第2の送信アンテナ
との距離の合計とが均等になるように配置すると共に、 上記第2の増幅器の出力に基づき上記第2の送信アンテ
ナから上記第1の受信アンテナへ回り込む信号を模擬す
る疑似信号発生回路と、上記疑似信号発生回路の出力信
号を上記第1の受信アンテナの出力信号から減算する減
算器とを備える ことを特徴とする送受信装置。 - 【請求項2】 上記第1の増幅器の出力信号と上記第2
の増幅器の出力信号との位相差を求め、予め定められた
位相差と比較する位相比較器と、上記位相比較器の出力
に基づき上記第1の受信アンテナの出力信号の位相を調
整する移相器とを備えることを特徴とする請求項1記載
の送受信装置。 - 【請求項3】 上記位相変換器に代えて、予め定められ
た範囲で上記第2の受信アンテナの出力信号の位相を変
化させる位相可変器を備えることを特徴とする請求項1
記載の送受信装置。 - 【請求項4】 上記第2の受信アンテナの出力信号を低
周波信号に変換する第1の周波数変換器と、上記位相変
換器の出力信号を高周波信号に変換する第2の周波数変
換器とを備え、上記位相変換器は低周波において位相を
変換することを特徴とする請求項1記載の送受信装置。 - 【請求項5】 目標が発信する電波を受信する第1の受
信アンテナと、上記第1の受信アンテナの出力信号を増
幅する第1の増幅器と、上記第1の増幅器の出力信号を
受けて電波を送信する第1の送信アンテナと、上記目標
が発信する電波を受信する第2の受信アンテナと、上記
第2の受信アンテナの出力信号の位相を変換する位相変
換器と、上記位相変換器の出力信号を増幅する第2の増
幅器と、上記第2の増幅器の出力信号を受けて電波を送
信する第2の送信アンテナとを備える送受信装置におい
て、 上記第1の受信アンテナの出力信号を遅延させる第1の
遅延線と、上記第2の受信アンテナの出力信号を遅延さ
せる第2の遅延線とを備えることを特徴とする送受信装
置。 - 【請求項6】 上記第1の遅延線の遅延時間及び上記第
2の遅延線の遅延時間が、上記目標が発信する電波のパ
ルス幅と同じであることを特徴とする請求項5記載の送
受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18253194A JP2939418B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18253194A JP2939418B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 送受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843521A JPH0843521A (ja) | 1996-02-16 |
JP2939418B2 true JP2939418B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=16119940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18253194A Expired - Fee Related JP2939418B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 送受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939418B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11789117B2 (en) * | 2018-09-27 | 2023-10-17 | Ay Dee Kay Llc | Active reflector with oscillation inhibition |
US20210382139A1 (en) * | 2020-06-05 | 2021-12-09 | University Of Pretoria | Phase-conjugating retrodirective cross-eye radar jamming |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP18253194A patent/JP2939418B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0843521A (ja) | 1996-02-16 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |