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JP2934777B2 - プラスチック容器の密栓構造 - Google Patents

プラスチック容器の密栓構造

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JP2934777B2
JP2934777B2 JP2108819A JP10881990A JP2934777B2 JP 2934777 B2 JP2934777 B2 JP 2934777B2 JP 2108819 A JP2108819 A JP 2108819A JP 10881990 A JP10881990 A JP 10881990A JP 2934777 B2 JP2934777 B2 JP 2934777B2
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JP
Japan
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plug
mouth
sealing
low
container
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JP2108819A
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JPH0418259A (ja
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武彦 鷲見
和也 松本
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KYOORAKU KK
Original Assignee
KYOORAKU KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、糖質輸液剤、電界質輸液剤、血漿増量剤、
浸透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂肪乳剤、高カロリー
輸液剤等の静脈注射用輸液や、経腸栄養剤、高蛋白栄養
剤、成分栄養剤、流動食等の経腸的高カロリー栄養剤の
薬液を充填するプラスチック容器の密栓構造に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、この種のプラスチック容器としては、胴部の一
端に筒状口部を有し、筒状口部に栓体を螺着して密封す
る構造のものが知られている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記のような従来の容器にあっては、口部
から薬液を充填した後、口部に栓体を螺着して密封する
が、口部および栓体がともにプラスチックのものでは、
長い期間の経過により両者の接触面に変形が生じ、螺着
した栓体のシール性が低下するという問題点が指摘され
ていた。
そこで、本発明は、このような問題点を解消すること
を目的とし、口部とそれに螺着する栓体との間に、さら
に封止体を介在させるとともに、その封止体の全体また
は少なくとも接触封止部を、融点が容器の加熱滅菌処理
の雰囲気温度より10℃以下の温度でかつ高圧低密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー樹脂、低分子量ポリエステ
ル樹脂から選ばれた低融点樹脂低融点樹脂で構成したこ
とにより、容器に薬液を充填した後、口部に栓体を螺着
して密封し、容器を加熱滅菌処理する過程で、低融点樹
脂の溶融による口部と栓体間の溶着ないしはその間の強
度の高いシール化を図るとともに、封止体に密に嵌装し
たゴム栓を栓体との間で強力かつ確実に保持し、もっ
て、口部と栓体間をそれらの螺着による封止に加えてさ
らに完全封止するとともに、長い期間の経過で口部およ
び栓体に変形が生じても、ゴム栓を伴う密着性が損なわ
れないプラスチック容器の密栓構造を提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するための技術的手段とし
て、次のように構成したものである。
すなわち、その構成は、一端に筒状口部を有し、筒状
口部に栓体を螺着して密封するプラスチック容器におい
て、口部と口部に螺着する栓体との間に、栓体と別体ま
たは栓体と一体に、ゴム栓を密に嵌装しかつ栓体の緊締
によりその方向に圧縮される封止体を備え、その封止体
の全体または少なくとも接触封止部を融点が容器の加熱
滅菌処理の雰囲気温度より10℃以下の温度でかつ高圧低
密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、低分子量ポ
リエステル樹脂から選ばれた低融点樹脂で構成したこと
を特徴とするプラスチック容器の密栓構造である。
[作用] 本発明に係るプラスチック容器の密栓構造によれば、
口部と口部に螺着する栓体との間に、栓体と別体または
栓体と一体に、ゴム栓を密に嵌装しかつ栓体の緊締によ
りその方向に圧縮される封止体を備えているので、口部
から容器に薬液を充填した後、口部と栓体との間に封止
体を介装して栓体を螺着し、または封止体が栓体と一体
のものでは栓体を螺着すれば、封止体の低融点樹脂の接
触封止部が封止接触部に圧縮された状態となる。
次いで、その容器を加熱滅菌処理すれば、その間に封
止体の低融点樹の接触封止部が溶融し、口部と栓体また
は口部の接触封止部が溶着ないしはシール化される。特
に、低融点樹脂が栓体の緊締によりその方向に圧縮され
るようにしたので、低い温度でも溶着されるのである。
このように、薬液を充填した後は、口部が螺着される
栓体の螺着部に加えて、封止体の低溶融樹脂の溶融によ
る溶着ないしはシール化で密封されるので、長い期間の
経過により口部および栓体に変形が生じても、封止体に
密に嵌装したゴム栓を伴う密封性が損なわれず、容器の
完全な密封状態が保持される。
[実 施 例] 本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図において、1はプラスチック容器
の口部であって、この口部1は、第5図に示すように、
プラスチック容器2の胴部3の一端に突出形成されたも
のである。上記口部1にはその開口端側に拡径筒部4が
一体に形成されており、口部1と拡径筒部4との連接部
は平坦面5に形成されている。拡径筒部4の外周面には
螺条6が形成されている。7は栓体であって、この栓体
7は拡径筒部4に螺着するキャップ状のものであり、栓
体7の内周面には拡径筒部4の螺条6に螺合する螺条8
が形成されている。栓体7の天板部には開口部9が形成
されており、かつその上面は易開封性フィルム10で封止
されている。
一方、11は封止体である。この封止体11は口部1の内
部にあって拡径筒部4の内周面に沿う筒状の立上部12と
口部1との境界面を閉じる封止膜部13を有するものであ
り、その全体が低融点樹脂で構成されている。封止体11
の立上部12は、拡径筒部4に栓体7を螺着緊締した状態
で、平坦面5と栓体7の天板部との間で若干圧縮される
高さとなっている。封止体11の内部にはゴム栓14が密に
嵌装されている。
上記封止体11を構成する低融点樹脂は、その融点が容
器の加熱滅菌処理の雰囲気温度より高くても10℃以下の
温度のものである。すなわち、雰囲気温度が100℃以上
であれば、その温度より110℃以下の融点の樹脂であ
る。封止体11を構成する低融点樹脂は、高圧低密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー樹脂、低分子量ポリエステ
ル樹脂から選ばれた樹脂であるが、これらの樹脂は栓体
7に対する封止体11の溶着強度が高く、その間の強度の
高いシール化を図ることができる。プラスチック容器2
は熱可塑性プラスチックをブロー成形して構成されるも
のである。
以上のように構成されたプラスチック容器2におい
て、口部1から薬液を充填した後、口部1の拡径筒部4
に、ゴム栓14を密に嵌装した封止体11を嵌装したうえ、
栓体7を螺着緊締すれば、口部1の拡径筒部4は栓体7
で密封される。そして、この状態では封止体11の立上部
12が平坦面5と栓体7との間で圧縮される。
薬液を充填して栓体7を螺着した容器2は、加熱滅菌
処理されるが、その滅菌処理は加圧状態の100℃〜125℃
の水蒸気中で行われる。そして、この滅菌処理が施され
ると、平坦面5と栓体7との間で圧縮されている低融点
樹脂の封止体11はその接触封止部が溶融し、平坦面5と
栓体7間が封止体11により溶着されるとともに、さらに
溶融した樹脂によりシール化される。
このため、薬液を充填した後は、口部1が栓体7の螺
着部による封止に加えて、封止体11の低溶融樹脂の溶融
による溶着ないしはシール化でさらに密封されるので、
長い期間の経過による口部1および栓体7に変形が生じ
ても、ゴム栓14を伴う密封性が損なわれず、容器2は完
全な密封状態に保たれる。
第3図および第4図のものは、それぞれ前記第1図お
よび第2図に示された実施例の他例である。
すなわち、第3図に示すものは、封止体11の平坦面5
と栓体7の天板部との封止接触部のみを低融点樹脂部1
5,15で構成されている。なお、この実施例においては、
口部1の開口端側に環状突部16が形成され、かつ栓体7
の天板部にも環状突部17が形成されており、栓体7の天
板部はプルリング18による開封手段が施されている。19
はその開封部のスコアである。
第4図に示すものは、第3図に示した封止体11に相当
するものを栓体7と一体に形成した封止部20とし、その
封止部20の平坦面5との接触封止部のみを低融点樹脂部
15としたものである。
なお、これらの各実施例においても、栓体7を螺着緊
締することにより、封止体11または封止部20の低融点樹
脂部15が圧縮され、容器2の加熱滅菌処理によって低融
点樹脂部15が溶融し、平坦面5と栓体7との間が封止体
11または封止部20によりさらに封止されるので、ゴム栓
14を伴う密封性が損なわれず、容器2の密封状態が長期
間にわたって完全に保たれる。
また、これらの実施例によれば、封止体11または封止
部20の溶着される部分が口部1の内部にあるので、加圧
状態で滅菌処理されると、容器1内圧力が加わり、その
結果、溶融した低融点樹脂には、その樹脂を外方へ移動
するように加わり、口部1と封止体11または封止部20と
の間を密に埋めるように作用し、より完全な密封状態が
得られる。
さらに、これらの実施例によれば、ゴム栓14を嵌装し
た封止体11または封止部20は拡径筒部14に嵌装するもの
であるので、使用時に外部から注射針を刺し入れる際に
ゴム栓14が容器1内に脱落するのを防止することができ
る。
なお、上記実施例に示された容器1は、ボトル形状の
ものを示したが、本発明は口部を有する容器であれば特
に限定されるものではなく、ボトル形状のほか、例えば
バッグ形状のものも含まれるものである。
また、加熱滅菌処理により低融点樹脂を加熱したが、
滅菌処理や殺菌処理のほか、単に加熱するだけのものも
含むものとする。
[発明の効果] 本発明によれば、口部とそれに螺着する栓体との間
に、さらに封止体を介在させるとともに、その封止体の
全体または少なくとも接触封止部を、融点が容器の加熱
滅菌処理の雰囲気温度より10℃以下の温度でかつ高圧低
密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、低分子量ポ
リエステル樹脂から選ばれた低融点樹脂低融点樹脂で構
成したことにより、容器に薬液を充填した後、口部に栓
体を螺着して密封し、容器を加熱滅菌処理する過程で、
低融点樹脂の溶融による口部と栓体間の溶着ないしはそ
の間の強度の高いシール化を図るとともに、封止体に密
に嵌装したゴム栓を栓体との間で強力かつ確実に保持す
ることができ、口部と栓体間をそれらの螺着による封止
に加えてさらに完全封止するとともに、長い期間の経過
で口部および栓体に変形が生じても、ゴム栓を伴う密封
性が損なわれないプラスチック容器の密栓構造を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す容器の一部を示す断面
図、第2図は同上分解断面図、第3図は他の実施例を示
す一部の断面図、第4図はさらに他の実施例を示す一部
の断面図、第5図は第1図および第2図に示した実施例
のプラスチック容器の全体正面図である。 1……口部、2……容器、3……胴部、4……拡径筒
部、5……平坦面、6……螺条、7……栓体、8……螺
条、9……開口部、10……易開封性フィルム、11……封
止体、12……立上部、13……封止膜部、14……ゴム栓、
15……低融点樹脂部、16……環状突部、17……環状突
部、18……プルリング、19……スコア、20……封止部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に筒状口部を有し、筒状口部に栓体を
    螺着して密封するプラスチック容器において、口部と口
    部に螺着する栓体との間に、栓体と別体または栓体と一
    体に、ゴム栓を密に嵌装しかつ栓体の緊締によりその方
    向に圧縮される封止体を備え、その封止体の全体または
    少なくとも接触封止部を融点が容器の加熱滅菌処理の雰
    囲気温度より10℃以下の温度でかつ高圧低密度ポリエチ
    レン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
    共重合体、アイオノマー樹脂、低分子量ポリエステル樹
    脂から選ばれた低融点樹脂で構成したことを特徴とする
    プラスチック容器の密栓構造。
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