JP2932700B2 - 刃物材とその製造方法 - Google Patents
刃物材とその製造方法Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚の刃が摺動的に接
触して剪断を行なう、またはネットと刃とが摺動的に接
触して剪断を行なうタイプの利器または工具に使用する
刃物材と、その製造方法に関する。
触して剪断を行なう、またはネットと刃とが摺動的に接
触して剪断を行なうタイプの利器または工具に使用する
刃物材と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気カミソリのように、固定ネットとそ
れに接して回転または往復動する刃とでネットがとらえ
たヒゲを剪断するタイプの刃物は、相互の繰り返し摺動
に耐えるよう、耐摩耗性が高くなければならない。 同
様なことは、各種の電動カッタ−にも要求される。 こ
のため、刃物材としては、耐食性の要求にこたえること
も兼ねて、高炭素ステンレス鋼(代表的にはSUS44
0B)などが用いられている。
れに接して回転または往復動する刃とでネットがとらえ
たヒゲを剪断するタイプの刃物は、相互の繰り返し摺動
に耐えるよう、耐摩耗性が高くなければならない。 同
様なことは、各種の電動カッタ−にも要求される。 こ
のため、刃物材としては、耐食性の要求にこたえること
も兼ねて、高炭素ステンレス鋼(代表的にはSUS44
0B)などが用いられている。
【0003】しかし既存の材料は満足できるものとはい
えず、切れ味を長期にわたって維持する刃物材の出現が
待たれていた。
えず、切れ味を長期にわたって維持する刃物材の出現が
待たれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような要望にこたえて、耐食性と耐摩耗性が高く、かつ
それらが長期間持続して切れ味が保たれる刃物材と、そ
の製造方法を提供することにある。
ような要望にこたえて、耐食性と耐摩耗性が高く、かつ
それらが長期間持続して切れ味が保たれる刃物材と、そ
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の刃物材のひとつ
の態様は、2枚の刃が摺動的に接触して剪断を行なう刃
物材において、図3および図6に示すように、それらの
刃の接触面上に、刃物基材(1)中の金属元素とAlと
の金属間化合物の層(4)を介してAl2O3の層(5)
を有する刃物材である。
の態様は、2枚の刃が摺動的に接触して剪断を行なう刃
物材において、図3および図6に示すように、それらの
刃の接触面上に、刃物基材(1)中の金属元素とAlと
の金属間化合物の層(4)を介してAl2O3の層(5)
を有する刃物材である。
【0006】本発明の刃物材のいまひとつの態様は、ネ
ットと刃とが摺動的に接触してネットがとらえた被切断
物の剪断を行なう刃物材において、少なくとも刃の接触
面上に、上記と同様に、刃物基材(1)中の金属元素と
Alとの金属間化合物の層(4)を介してAl2O3の層
(5)を有する刃物材である。
ットと刃とが摺動的に接触してネットがとらえた被切断
物の剪断を行なう刃物材において、少なくとも刃の接触
面上に、上記と同様に、刃物基材(1)中の金属元素と
Alとの金属間化合物の層(4)を介してAl2O3の層
(5)を有する刃物材である。
【0007】金属間化合物の層およびAl2O3の層は、
刃物基材の表面のうち、少なくとも摺動的に接触する面
にあればよいが、他の面にも存在すれば、全体として耐
食性が向上して好ましい。
刃物基材の表面のうち、少なくとも摺動的に接触する面
にあればよいが、他の面にも存在すれば、全体として耐
食性が向上して好ましい。
【0008】刃物基材としては、刃物に要求される諸性
質すなわち靭性、剛性などをそなえている任意の合金が
使用できるが、好適なものを挙げれば、前記した高硬度
非磁性ステンレス鋼のほか、Fe−Mn合金およびBe
−Cu合金である。 これらの合金の基材金属の表面
に、Ni層を設けたものであってもよい。 この場合、
金属間化合物としてはNiAlおよびNi3Alの少な
くとも一方、多くの場合は両方が生成する。
質すなわち靭性、剛性などをそなえている任意の合金が
使用できるが、好適なものを挙げれば、前記した高硬度
非磁性ステンレス鋼のほか、Fe−Mn合金およびBe
−Cu合金である。 これらの合金の基材金属の表面
に、Ni層を設けたものであってもよい。 この場合、
金属間化合物としてはNiAlおよびNi3Alの少な
くとも一方、多くの場合は両方が生成する。
【0009】上記のような刃物材を製造する本発明の方
法は、基本的には図1および図2に示すように、刃物基
材(1)の表面(図示した例では両方の面)にAl箔
(2A)を重ね圧延によりクラッドし、得られたクラッ
ド材に対して真空焼鈍および酸化性雰囲気下での加熱を
行なって、刃物基材中の金属とAl層との間に金属間化
合物を形成させるとともに、表面にAl2O3層(5)を
形成させ、図3にみるような製品を得ることからなる。
法は、基本的には図1および図2に示すように、刃物基
材(1)の表面(図示した例では両方の面)にAl箔
(2A)を重ね圧延によりクラッドし、得られたクラッ
ド材に対して真空焼鈍および酸化性雰囲気下での加熱を
行なって、刃物基材中の金属とAl層との間に金属間化
合物を形成させるとともに、表面にAl2O3層(5)を
形成させ、図3にみるような製品を得ることからなる。
【0010】本発明の刃物材の製造方法の別の態様は、
図4および図5に示すように、刃物基材(1)の表面に
Ni箔(3A)およびAl箔(2A)をこの順でクラッ
ドし、得られたクラッド材に対し真空焼鈍および酸化性
雰囲気下での加熱を行なって、Ni層とAl層との間で
NiAlおよび(または)Ni3Alを形成させるとと
もに、表面にAl2O3層(5)を形成させることからな
る。
図4および図5に示すように、刃物基材(1)の表面に
Ni箔(3A)およびAl箔(2A)をこの順でクラッ
ドし、得られたクラッド材に対し真空焼鈍および酸化性
雰囲気下での加熱を行なって、Ni層とAl層との間で
NiAlおよび(または)Ni3Alを形成させるとと
もに、表面にAl2O3層(5)を形成させることからな
る。
【0011】真空焼鈍は、400〜650℃×1〜20
0分間、代表的には600℃×2分間行なう。
0分間、代表的には600℃×2分間行なう。
【0012】酸化性雰囲気下での加熱は、大気中、60
0〜1200℃×1〜1000分間、代表的には900
℃×2分間の条件で行なうのが適当である。
0〜1200℃×1〜1000分間、代表的には900
℃×2分間の条件で行なうのが適当である。
【0013】
【作用】真空焼鈍により、圧延過程で生じた加工硬化が
消滅し、基材とAl箔の間、また基材とNi箔を重ねた
場合はNi箔とAl箔との間で、相互に拡散が進む。続
く酸化性雰囲気下での加熱により、拡散はさらに進行す
る。 その結果、基材中のAlと金属間化合物を形成す
る金属元素、たとえば基材がステンレス鋼の場合はFe
およびNiが、Alと、Fe3Al,NiAl,Ni3A
lなどの化合物をつくる。 基材とAl箔との間にNi
箔をはさんだ場合には、金属間化合物としてNiAlお
よびNi3Alが生成することはいうまでもない。
消滅し、基材とAl箔の間、また基材とNi箔を重ねた
場合はNi箔とAl箔との間で、相互に拡散が進む。続
く酸化性雰囲気下での加熱により、拡散はさらに進行す
る。 その結果、基材中のAlと金属間化合物を形成す
る金属元素、たとえば基材がステンレス鋼の場合はFe
およびNiが、Alと、Fe3Al,NiAl,Ni3A
lなどの化合物をつくる。 基材とAl箔との間にNi
箔をはさんだ場合には、金属間化合物としてNiAlお
よびNi3Alが生成することはいうまでもない。
【0014】酸化性雰囲気下での加熱により、表面のA
l層は酸化されてAl2O3となり、主としてウィスカー
の形で成長する。
l層は酸化されてAl2O3となり、主としてウィスカー
の形で成長する。
【0015】上記したような金属間化合物は一般に耐食
性にすぐれているので、表面を被覆するAl2O3層にピ
ンホールやミクロなクラックが生じても、腐食を下の基
材に及ぼすことなく、そこで食い止める。
性にすぐれているので、表面を被覆するAl2O3層にピ
ンホールやミクロなクラックが生じても、腐食を下の基
材に及ぼすことなく、そこで食い止める。
【0016】表面のAl2O3はセラミックの層であっ
て、よく知られているとおり耐摩耗性が高く、刃物の切
れ味の維持に効果的である。
て、よく知られているとおり耐摩耗性が高く、刃物の切
れ味の維持に効果的である。
【0017】
【実施例】[実施例1]高硬度非磁性ステンレス鋼「D
SN6」(大同特殊鋼の鋼種記号、合金組成は、0.0
9C−0.3Si−1.5Mn−12.0Ni−18.
0Cr−Fe)の、厚さ0.4mmのシートを用意した。
その両面に厚さ15μmのAl箔を重ねてクラッド圧
延して、厚さ0.38mmの積層材とした。
SN6」(大同特殊鋼の鋼種記号、合金組成は、0.0
9C−0.3Si−1.5Mn−12.0Ni−18.
0Cr−Fe)の、厚さ0.4mmのシートを用意した。
その両面に厚さ15μmのAl箔を重ねてクラッド圧
延して、厚さ0.38mmの積層材とした。
【0018】積層材を冷間圧延して厚さ0.1mmのシー
トにしてから、真空中で600℃×20分間の焼鈍、続
いて大気中で1000℃×1時間の加熱を行なった。
これにより、図3に示す層構成の刃物材を得た。
トにしてから、真空中で600℃×20分間の焼鈍、続
いて大気中で1000℃×1時間の加熱を行なった。
これにより、図3に示す層構成の刃物材を得た。
【0019】得られた刃物材に対して、下記の試験を行
なった。 1) 耐摩耗性:大越式摩耗試験機による摩耗試験、相
手材はWC 2) 高温耐食性:600℃×30分間の加熱−5%食
塩水中に浸漬×5分間−乾燥のサイクルから成る試験 比較のため、SUS440B鋼の厚さ0.1mmのシート
を、同様に試験した。
なった。 1) 耐摩耗性:大越式摩耗試験機による摩耗試験、相
手材はWC 2) 高温耐食性:600℃×30分間の加熱−5%食
塩水中に浸漬×5分間−乾燥のサイクルから成る試験 比較のため、SUS440B鋼の厚さ0.1mmのシート
を、同様に試験した。
【0020】結果を、あわせて図7および図8に示す。
【0021】[実施例2]実施例1で用いたものと同じ
DSN6のシートの両面に、厚さが100μmのNi箔
をはさんで、やはり厚さ15μmのAl箔を重ね、クラ
ッド圧延および冷間圧延を行なって厚さ0.1mmのシー
トとした。
DSN6のシートの両面に、厚さが100μmのNi箔
をはさんで、やはり厚さ15μmのAl箔を重ね、クラ
ッド圧延および冷間圧延を行なって厚さ0.1mmのシー
トとした。
【0022】実施例1と同じ条件で真空焼鈍および大気
中の加熱を行なって、図6に示す層構成の刃物材を得
た。
中の加熱を行なって、図6に示す層構成の刃物材を得
た。
【0023】実施例1の刃物材と同様、この材料も、基
材のDSN6が加熱処理によって時効硬化しているの
で、図示した耐摩耗性および耐食性とともに、電気カミ
ソリの材料として好適であった。
材のDSN6が加熱処理によって時効硬化しているの
で、図示した耐摩耗性および耐食性とともに、電気カミ
ソリの材料として好適であった。
【0024】
【発明の効果】本発明により、表面がセラミックスのA
l2O3で被覆されて耐摩耗性の向上した刃物材が実現す
る。 この刃物材は、Al2O3層の下に存在する金属間
化合物の層により、耐食性が高められている。 従っ
て、この材料で製作した刃物は、長期にわたってよい切
れ味を維持することができる。
l2O3で被覆されて耐摩耗性の向上した刃物材が実現す
る。 この刃物材は、Al2O3層の下に存在する金属間
化合物の層により、耐食性が高められている。 従っ
て、この材料で製作した刃物は、長期にわたってよい切
れ味を維持することができる。
【0025】
【図1】 本発明の刃物材の基本的な製造工程を説明す
るための材料の断面図であって、基材とAl箔を重ねた
段階を示す。
るための材料の断面図であって、基材とAl箔を重ねた
段階を示す。
【図2】 本発明の刃物材の基本的な製造工程を説明す
るための材料の断面図であって、クラッド圧延した段階
を示す。
るための材料の断面図であって、クラッド圧延した段階
を示す。
【図3】 図1および図2の工程によって得た、本発明
の刃物材の基本的な層構成を示す図。
の刃物材の基本的な層構成を示す図。
【図4】 本発明の刃物材の別の製造工程を説明するた
めの材料の断面図であって、図1に対応して、基材とA
l箔を、Ni箔を介して重ねた段階を示す。
めの材料の断面図であって、図1に対応して、基材とA
l箔を、Ni箔を介して重ねた段階を示す。
【図5】 本発明の刃物材の別の製造工程を説明するた
めの、材料の断面図であって、図2に対応して、クラッ
ド圧延した段階を示す。
めの、材料の断面図であって、図2に対応して、クラッ
ド圧延した段階を示す。
【図6】 図4および図5の工程によって得た、本発明
の刃物材の層構成を示す図。
の刃物材の層構成を示す図。
【図7】 本発明の実施例における、耐摩耗性のデータ
を示すグラフ。
を示すグラフ。
【図8】 本発明の実施例における、耐食性のデータを
示すグラフ。
示すグラフ。
1 基材 2A,2B Al 3A,3B Ni 4 Fi3Al,Ni3Al,NiAl 5 Al2O3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B26D 1/14 B26B 19/00
Claims (9)
- 【請求項1】 2枚の刃が摺動的に接触して、刃の間に
挟んだ被切断物の剪断を行なう刃物材において、それら
の刃の接触面上に、刃物基材中の金属元素とAlとの金
属間化合物の層を介してAl2O3の層を有することを特
徴とする刃物材。 - 【請求項2】 刃物基材が、高硬度非磁性ステンレス
鋼、Fe−Mn合金およびBe−Cu合金からえらんだ
基材金属のいずれかから成るものである請求項1の刃物
材。 - 【請求項3】 刃物基材が、請求項2の基材金属の表面
にNi層を設けたものであり、金属間化合物がNiAl
および(または)Ni3Alである請求項1の刃物材。 - 【請求項4】 ネットと刃が摺動的に接触して、ネット
がとらえた被切断物の剪断を行なう刃物において、少な
くとも刃の接触面上に、刃物基材中の金属元素とAlと
の金属間化合物の層を介してAl2O3の層を有すること
を特徴とする刃物材。 - 【請求項5】 刃物基材が、高硬度非磁性ステンレス
鋼、Fe−Mn合金およびBe−Cu合金からえらんだ
基材金属のいずれかから成るものである請求項4の刃物
材。 - 【請求項6】 刃物基材が、請求項2の基材金属の表面
にNi層を設けたものであり、金属間化合物がNiAl
および(または)Ni3Alである請求項4の刃物材。 - 【請求項7】 刃物基材の表面にAl箔をクラッドし、
得られたクラッド材に対し真空焼鈍および酸化性雰囲気
下での加熱を行なって、刃物基材中の金属元素とAl層
との間に金属間化合物を形成させるとともに、表面にA
l2O3層を形成させることからなる刃物材の製造方法。 - 【請求項8】 刃物基材の表面にNi箔およびAl箔を
この順でクラッドし、得られたクラッド材に対し真空焼
鈍および酸化性雰囲気下での加熱を行なって、Ni層と
Al層との間でNiAlおよび(または)Ni3Alを
形成させるとともに、表面にAl2O3層を形成させるこ
とからなる刃物材の製造方法。 - 【請求項9】 真空焼鈍を400〜650℃×1〜20
0分間、酸化性雰囲気下での加熱を大気中600〜10
00℃×5〜20時間の条件で実施する請求項7または
8の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP74091A JP2932700B2 (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 刃物材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP74091A JP2932700B2 (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 刃物材とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04250995A JPH04250995A (ja) | 1992-09-07 |
JP2932700B2 true JP2932700B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=11482114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP74091A Expired - Fee Related JP2932700B2 (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 刃物材とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2932700B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150056467A1 (en) * | 2012-04-02 | 2015-02-26 | Office National D'etudes Et De Recherches Aérospatiales | Method for Producing a Nickel Aluminide Coating on a Metal Substrate, and Part having One Such Coating |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69602226T2 (de) * | 1995-05-19 | 1999-08-19 | Daido Tokushuko K.K. | Eisenlegierung mit Fe-Al Diffusionsschicht und Verfahren zu ihrer Herstellung |
EP0743144B1 (en) * | 1995-05-19 | 2000-10-11 | Matsushita Electric Works, Ltd. | Cutter combination for an electric shaver |
DE10159949C1 (de) * | 2001-12-06 | 2003-05-22 | Wieland Werke Ag | Verwendung einer Kupfer-Aluminium-Legierung mit definierten Deckschichten als Lagerwerkstoff zur Herstellung von verschleißfesten Gleitlagern |
US9902134B2 (en) | 2010-11-17 | 2018-02-27 | Nippon Steel & Sumikin Materials Co., Ltd. | Metal foil for base material and producing method thereof |
JP5816615B2 (ja) * | 2010-11-17 | 2015-11-18 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | 基材用金属箔 |
-
1991
- 1991-01-08 JP JP74091A patent/JP2932700B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150056467A1 (en) * | 2012-04-02 | 2015-02-26 | Office National D'etudes Et De Recherches Aérospatiales | Method for Producing a Nickel Aluminide Coating on a Metal Substrate, and Part having One Such Coating |
US10549378B2 (en) * | 2012-04-02 | 2020-02-04 | Office National D'etudes Et De Recherches Aérospatiales | Method for producing a nickel aluminide coating on a metal substrate, and part having one such coating |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04250995A (ja) | 1992-09-07 |
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