JP2929140B2 - 合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器 - Google Patents
合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器Info
- Publication number
- JP2929140B2 JP2929140B2 JP30709390A JP30709390A JP2929140B2 JP 2929140 B2 JP2929140 B2 JP 2929140B2 JP 30709390 A JP30709390 A JP 30709390A JP 30709390 A JP30709390 A JP 30709390A JP 2929140 B2 JP2929140 B2 JP 2929140B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- parts
- bag
- synthetic resin
- density polyethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Packages (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、バッグ・イン・ボックスとして知られてい
る外装容器内に収納させている軟質薄肉の合成樹脂製バ
ッグ・イン・ボックス用内装容器に関し、特に、ピンホ
ールの発生を極度に抑え、また、融着部に剥離を生じな
い合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器に関す
る。
る外装容器内に収納させている軟質薄肉の合成樹脂製バ
ッグ・イン・ボックス用内装容器に関し、特に、ピンホ
ールの発生を極度に抑え、また、融着部に剥離を生じな
い合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器に関す
る。
(従来の技術及び解決すべき課題) 従来より段ボール箱等の外箱内に軟質薄肉の合成樹脂
製を収容した容器は、バッグ・イン・ボックスと称さ
れ、軽便性、及び経済性にすぐれているため酒類、食
酢、現像液等をはじめとして各種の液体収納容器として
広く使用されている。
製を収容した容器は、バッグ・イン・ボックスと称さ
れ、軽便性、及び経済性にすぐれているため酒類、食
酢、現像液等をはじめとして各種の液体収納容器として
広く使用されている。
このようなバッグ・イン・ボックスに使用される軟質
薄肉の合成樹脂製内装容器(以下、この容器を単に内装
容器という)は、合成樹脂を溶融押出し直後、容器の対
角面で接合できるような形状を有するモールドを使用し
て圧空成形若しくは吹き込み成形手段により容器の半部
体を成形し、しかる後これらを接合して製造されてい
る。
薄肉の合成樹脂製内装容器(以下、この容器を単に内装
容器という)は、合成樹脂を溶融押出し直後、容器の対
角面で接合できるような形状を有するモールドを使用し
て圧空成形若しくは吹き込み成形手段により容器の半部
体を成形し、しかる後これらを接合して製造されてい
る。
そして、この内装容器は、使用前は輸送効率や取扱性
等のため折畳り状態、すなわち、一方の容器半部体を他
方の容器半部体内に重ねるように、折り込み挿入した状
態となっている。
等のため折畳り状態、すなわち、一方の容器半部体を他
方の容器半部体内に重ねるように、折り込み挿入した状
態となっている。
ところで、このような容器を製造するための合成樹脂
としては、次のような特性を有する合成樹脂が要求され
る。
としては、次のような特性を有する合成樹脂が要求され
る。
(i)高融点の合成樹脂を使用して融接部における割れ
(剥離)を防止すること、 (ii)折り曲げ強度の大なる合成樹脂を使用して皺に帰
因するピンホール、切れ目等の発生を防止すること。
(剥離)を防止すること、 (ii)折り曲げ強度の大なる合成樹脂を使用して皺に帰
因するピンホール、切れ目等の発生を防止すること。
しかし、高融点の合成樹脂を使用することは成形時に
おける樹脂押出適性が問題となり、容器の加工性が容易
ではなく、折り曲げ強度の大なる合成樹脂を使用すると
柔軟性に欠け、折り畳みが困難となって、バッグ・イン
・ボックスとしての容器本来の機能を保持することが不
可能となる。
おける樹脂押出適性が問題となり、容器の加工性が容易
ではなく、折り曲げ強度の大なる合成樹脂を使用すると
柔軟性に欠け、折り畳みが困難となって、バッグ・イン
・ボックスとしての容器本来の機能を保持することが不
可能となる。
このため、従来は、バッグ・イン・ボックスの内装容
器は、折り畳み特性を保持するためエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体(EVAという)や直鎖上ポリエチレンにEVAを
配合した柔軟性の高い合成樹脂組成物が使用されてい
る。
器は、折り畳み特性を保持するためエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体(EVAという)や直鎖上ポリエチレンにEVAを
配合した柔軟性の高い合成樹脂組成物が使用されてい
る。
しかし、EVAは低融点のため、成形時の融設部の融着
が弱く内部容器に内容物を充填後、くり返しの振動によ
り融設部に剥離が生ずる等の欠点があった。
が弱く内部容器に内容物を充填後、くり返しの振動によ
り融設部に剥離が生ずる等の欠点があった。
(解決すべき課題) 本発明者は、上記の欠点を改良し、折り畳み特性が良
好で、且つ、内装容器に内容物を充填して長距離輸送を
行っても、何等ピンホールや切れ目を生じない軟質薄肉
性の容器につき、種々検討した結果、本発明を完成した
もので、本発明の目的はピンホールを生ずることなく折
り畳みやすい軟質薄肉性の容器を提供するのである。
好で、且つ、内装容器に内容物を充填して長距離輸送を
行っても、何等ピンホールや切れ目を生じない軟質薄肉
性の容器につき、種々検討した結果、本発明を完成した
もので、本発明の目的はピンホールを生ずることなく折
り畳みやすい軟質薄肉性の容器を提供するのである。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明の要旨は、直鎖状ポリエチレン55部
〜65部に対し、低密度ポリエチレン35部〜45部をブレン
ドした樹脂を折り畳み可能に成形してなる合成樹脂製バ
ッグ・イン・ボックス用内装容器である。
〜65部に対し、低密度ポリエチレン35部〜45部をブレン
ドした樹脂を折り畳み可能に成形してなる合成樹脂製バ
ッグ・イン・ボックス用内装容器である。
すなわち、本発明において直鎖状ポリエチレンを55部
以下、低密度ポリエチレンを45部以上の樹脂組成物を使
用した場合にはピンホールが発生しやすくなり、また、
直鎖状をポリエチレンを65部以上、低密度ポリエチレン
を35部以下の樹脂組成物を使用した場合には樹脂押出し
適性が不良であって好ましくない。
以下、低密度ポリエチレンを45部以上の樹脂組成物を使
用した場合にはピンホールが発生しやすくなり、また、
直鎖状をポリエチレンを65部以上、低密度ポリエチレン
を35部以下の樹脂組成物を使用した場合には樹脂押出し
適性が不良であって好ましくない。
本発明における好ましい樹脂組成物としては直鎖状ポ
リエチレン約60部、低密度ポリエチレン約40部よりなる
樹脂組成物が好ましい。
リエチレン約60部、低密度ポリエチレン約40部よりなる
樹脂組成物が好ましい。
本発明で使用する直鎖状ポリエチレンは、M.F.R.が0.
5〜1.5、密度0.910〜0.915であり、また、低密度ポリエ
チレンは、M.F.R.が1.0〜2.0、密度0.917〜0.921であ
る。
5〜1.5、密度0.910〜0.915であり、また、低密度ポリエ
チレンは、M.F.R.が1.0〜2.0、密度0.917〜0.921であ
る。
本発明においては他の慣用の樹脂配合剤、例えば酸化
防止剤、加工安定剤等を添加してもよい。
防止剤、加工安定剤等を添加してもよい。
次に実施例をもって、更に本発明を具体的に説明す
る。
る。
(実施例) 次に示す樹脂組成物をもって、20入りのバッグ・イ
ン・ボックスの内装容器を成形する。このときの容器の
最低厚さは0.13mmであった。また、比較のため従来使用
されているEVAを用いた樹脂組成物をもって同様に内装
容器を成形する。
ン・ボックスの内装容器を成形する。このときの容器の
最低厚さは0.13mmであった。また、比較のため従来使用
されているEVAを用いた樹脂組成物をもって同様に内装
容器を成形する。
得られたこれらの容器の性能を調べるため、次の実試
験を行った。
験を行った。
(1)界面活性剤の30%水溶液を注加し、空気にて0.1k
g/cm2の圧力を加え、50℃で保管、溶着部からの剥離を
測定した。
g/cm2の圧力を加え、50℃で保管、溶着部からの剥離を
測定した。
(2)水を充填し、20℃で上下5mm10HZ、1Gの条件で振
動試験を行った。
動試験を行った。
実施例1 直鎖状低密度ポリエチレン(M.F.R.0.8)60部と低密
度ポリエチレン(M.F.R.1.5)40部とからなる樹脂組成
物を使用して、溶融押出し直後、容器の対角面で接合で
きるような形状を有するモールドを使用して真空成形し
て内装容器を成形した。
度ポリエチレン(M.F.R.1.5)40部とからなる樹脂組成
物を使用して、溶融押出し直後、容器の対角面で接合で
きるような形状を有するモールドを使用して真空成形し
て内装容器を成形した。
得られた容器を前述の試験方法によって試験を行っ
た。その結果を第1表に示す。
た。その結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様の方法により、直鎖状低密度ポリエチ
レン(M.F.R.0.8)65部と低密度ポリエチレン(M.F.R.
1.5)35部とからなる樹脂組成物を使用して内装容器を
成形した。
レン(M.F.R.0.8)65部と低密度ポリエチレン(M.F.R.
1.5)35部とからなる樹脂組成物を使用して内装容器を
成形した。
得られた容器を前述の試験方法によって試験を行っ
た。その結果を第1表に示す。
た。その結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1と同様の方法により、直鎖状低密度ポリエチ
レン(MFR 0.8)55部と低密度ポリエチレン(MFR 1.5)
45部とからなる樹脂組成物を使用して内装容器を成形し
た。
レン(MFR 0.8)55部と低密度ポリエチレン(MFR 1.5)
45部とからなる樹脂組成物を使用して内装容器を成形し
た。
得られた容器を前述の試験方法によって試験を行っ
た。その結果を第1表に示す。
た。その結果を第1表に示す。
比較例1 EVA(VA含有6.5wt%、M.F.R.1.2)を使用して実施例
1と同様の方法により内装容器を成形し、得られた容器
を前述の試験方法によて試験を行った。その結果を第1
表に示す。
1と同様の方法により内装容器を成形し、得られた容器
を前述の試験方法によて試験を行った。その結果を第1
表に示す。
比較例2 EVA(VA含有4.0wt%、M.F.R.0.5)50部とと直鎖状低
密度ポリエチレン(MFR 1.2)50部とからなる樹脂組成
物を使用して内装容器を成形した。得られた容器を前述
の試験方法によって試験を行った。その結果を第1表に
示す。
密度ポリエチレン(MFR 1.2)50部とからなる樹脂組成
物を使用して内装容器を成形した。得られた容器を前述
の試験方法によって試験を行った。その結果を第1表に
示す。
第1表の結果より明らかなように、比較例(従来品)
は、何れも融着部に剥離が発生し、1時間半程度の時間
で折り切れが生じたが、本発明に係る実施例の製品は融
着部に剥離を発生せず、また、振動試験に対しても本発
明に係る実施例の製品は折り切れを生じなかった。
は、何れも融着部に剥離が発生し、1時間半程度の時間
で折り切れが生じたが、本発明に係る実施例の製品は融
着部に剥離を発生せず、また、振動試験に対しても本発
明に係る実施例の製品は折り切れを生じなかった。
(効 果) 以上述べたように、本発明にかかる軟質薄肉容器用樹
脂組成物は、融着部において強固に融着しているので剥
離現象は生せず、また、折り切れに対しても抵抗性を有
し、軟質薄肉容器用樹脂組成物として極めて良好な特性
を有する。
脂組成物は、融着部において強固に融着しているので剥
離現象は生せず、また、折り切れに対しても抵抗性を有
し、軟質薄肉容器用樹脂組成物として極めて良好な特性
を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】直鎖状ポリエチレン55部〜65部に対し、低
密度ポリエチレン35部〜45部をブレンドした樹脂を折り
畳み可能に成形してなる合成樹脂製バッグ・イン・ボッ
クス用内装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30709390A JP2929140B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30709390A JP2929140B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04189769A JPH04189769A (ja) | 1992-07-08 |
JP2929140B2 true JP2929140B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=17964943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30709390A Expired - Fee Related JP2929140B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2929140B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69625771T2 (de) * | 1995-10-18 | 2003-06-26 | Mitsui Chemicals, Inc. | Innenbeutel aus Polyethylenharz für 'Bag in box'-Verpackungen, eine Verpackung die diesen Innenbeutel verwendet und ein Verfahren zum Transport flüssiger Materialien |
-
1990
- 1990-11-15 JP JP30709390A patent/JP2929140B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04189769A (ja) | 1992-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5747633A (en) | Resin composition having improved mechanical properties and bio-disintegrating property and containers comprising thereof | |
JP7352469B2 (ja) | ポリビニルアルコール系フィルム | |
JP2906326B2 (ja) | 消費後プラスチックフイルムから造るプラスチック容器 | |
JPH10510853A (ja) | 生分解性の熱可塑性成形材料およびそれより成る包装材料 | |
JP2929140B2 (ja) | 合成樹脂製バッグ・イン・ボックス用内装容器 | |
CA1340598C (en) | High temperature slip agent for polyolefin film | |
US20050263233A1 (en) | Two material over-molded fitment | |
US4547413A (en) | Shrinkable film for poultry bags | |
JPH01153733A (ja) | 引裂き容易なフィルム及び積層体の製造方法 | |
JP2570551B2 (ja) | 樹脂組成物及びその製法 | |
US20060008605A1 (en) | Packaged composition for the delivery of said composition into an aqueous medium | |
JPS6124415B2 (ja) | ||
JP2020180255A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物、包装材および包装体 | |
JPH0561979B2 (ja) | ||
JPH0691823A (ja) | バッグインボックス用内容器 | |
JPH0885744A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP3451772B2 (ja) | 酸素バリヤ性樹脂組成物およびその製造方法および酸素バリヤ性積層体 | |
JPS6143655A (ja) | ガスバリア性容器 | |
JP2002173123A (ja) | 粘稠食品用容器 | |
US3184060A (en) | Packaging tacky latex emulsion paints in containers manufactured from polyolefinic maerials | |
JPH07112865B2 (ja) | ガスバリヤー性キャップ | |
JPS61107377A (ja) | キヤツプラベル | |
JP2003340992A (ja) | ヒートシール用積層フィルム、包装袋 | |
JPH10101855A (ja) | 防錆・帯電防止性熱可塑性樹脂成形品 | |
JPH06106686A (ja) | バッグインボックス用内容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |