JP2924890B2 - 研摩方法 - Google Patents
研摩方法Info
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- JP2924890B2 JP2924890B2 JP10936898A JP10936898A JP2924890B2 JP 2924890 B2 JP2924890 B2 JP 2924890B2 JP 10936898 A JP10936898 A JP 10936898A JP 10936898 A JP10936898 A JP 10936898A JP 2924890 B2 JP2924890 B2 JP 2924890B2
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- tape
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- polishing tape
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研摩テープにより
ワークを研摩する方法に関するものである。
ワークを研摩する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記研摩方法を実施する研摩装置の一形
式に次のようなものが既に知られている。それは、研摩
テープをワークの加工面に予定研摩位置において押圧し
つつそれら研摩テープとワークとを相対運動させてワー
クを研摩するとともに、研摩テープをそれの長手方向に
送る形式である。ここに「研摩テープ」とは、帯状を成
し、布,紙,合成樹脂シート等から成る平らな基材の表
面に研摩材(例えば、砥粒)が接着されたものをいう。
また「研摩テープ」を送る時期には、各回の研摩前,研
摩後および研摩中の少なくとも一つを選ぶことができ
る。
式に次のようなものが既に知られている。それは、研摩
テープをワークの加工面に予定研摩位置において押圧し
つつそれら研摩テープとワークとを相対運動させてワー
クを研摩するとともに、研摩テープをそれの長手方向に
送る形式である。ここに「研摩テープ」とは、帯状を成
し、布,紙,合成樹脂シート等から成る平らな基材の表
面に研摩材(例えば、砥粒)が接着されたものをいう。
また「研摩テープ」を送る時期には、各回の研摩前,研
摩後および研摩中の少なくとも一つを選ぶことができ
る。
【0003】この種の研摩装置の一従来例を図14に基
づいて説明する。まず概略的に説明すれば、この研摩装
置においては、円筒状のワークWの外周面が加工面とさ
れ、ワークWを隔てて互いに対向する2位置がそれぞれ
予定研摩位置とされている。そして、この研摩装置は、
1本の研摩テープTをワークWにおける2個の予定研摩
位置に同時に押圧しつつ、ワークWをそれの軸線回りに
回転させてワークWと研摩テープTとを相対運動させ、
これによりワークWを研摩する。また、この研摩装置に
おいては、研摩テープTは、研摩中には静止させられて
いるが、一回の研摩が終了する毎に、次回の研摩に先立
って長手方向に一定量だけ送られ、研摩テープTのうち
各予定研摩位置に押圧される部分が逐次更新されるよう
になっている。
づいて説明する。まず概略的に説明すれば、この研摩装
置においては、円筒状のワークWの外周面が加工面とさ
れ、ワークWを隔てて互いに対向する2位置がそれぞれ
予定研摩位置とされている。そして、この研摩装置は、
1本の研摩テープTをワークWにおける2個の予定研摩
位置に同時に押圧しつつ、ワークWをそれの軸線回りに
回転させてワークWと研摩テープTとを相対運動させ、
これによりワークWを研摩する。また、この研摩装置に
おいては、研摩テープTは、研摩中には静止させられて
いるが、一回の研摩が終了する毎に、次回の研摩に先立
って長手方向に一定量だけ送られ、研摩テープTのうち
各予定研摩位置に押圧される部分が逐次更新されるよう
になっている。
【0004】具体的に説明すれば、この研摩装置におい
ては、同図に示すように、ワークWを挟んで互いに対向
する一対のシュー400が、回動軸401の回りに回動
可能な一対のクランプアーム402の一端部に取り付け
られることにより、一対のクランプアーム402の他端
部に取り付けられたエアシリンダ403により相互に接
近および離間することが可能とされている。
ては、同図に示すように、ワークWを挟んで互いに対向
する一対のシュー400が、回動軸401の回りに回動
可能な一対のクランプアーム402の一端部に取り付け
られることにより、一対のクランプアーム402の他端
部に取り付けられたエアシリンダ403により相互に接
近および離間することが可能とされている。
【0005】ワークWの外周面の各シュー400に対向
する位置が各予定研摩位置であり、この研摩装置におい
ては、研摩テープTが入口側(図において右側)から出
口側(図において左側)に向かって進行し、その途中で
シュー400を通過する。具体的には、入口側において
は、未使用の研摩テープTが研摩装置本体に回転可能に
取り付けられたテープ供給リール404に巻き付けら
れ、そこから出た研摩テープTがいくつかのガイドロー
ラ406によりガイドされ、一対のシュー400を経て
出口側に進行し、使用済の研摩テープTが出口側に設け
られた使用済研摩テープ格納箱408に到達するように
されている。
する位置が各予定研摩位置であり、この研摩装置におい
ては、研摩テープTが入口側(図において右側)から出
口側(図において左側)に向かって進行し、その途中で
シュー400を通過する。具体的には、入口側において
は、未使用の研摩テープTが研摩装置本体に回転可能に
取り付けられたテープ供給リール404に巻き付けら
れ、そこから出た研摩テープTがいくつかのガイドロー
ラ406によりガイドされ、一対のシュー400を経て
出口側に進行し、使用済の研摩テープTが出口側に設け
られた使用済研摩テープ格納箱408に到達するように
されている。
【0006】研摩テープTのシュー400付近における
経路を詳細に説明すれば、研摩テープTは、テープ供給
リール404から出た後、いくつかのガイドローラ40
6により、一対のクランプアーム402のうち入口側に
位置するものの外側を通ってその入口側クランプアーム
402に固定されたシュー400に到達する。その後、
直ちに他方のクランプアーム402に固定されたシュー
400に向かうのではなく、一対のクランプアーム40
2の中間に配置されたガイドローラ406を経由して他
方のシュー400に向かうようにされている。すなわ
ち、研摩テープTはワークWの外周面に2箇所において
同時に接触するが、研摩テープTのうちワークWに接触
する2部分の間にワークWに接触しない非接触部分が存
在するのである。
経路を詳細に説明すれば、研摩テープTは、テープ供給
リール404から出た後、いくつかのガイドローラ40
6により、一対のクランプアーム402のうち入口側に
位置するものの外側を通ってその入口側クランプアーム
402に固定されたシュー400に到達する。その後、
直ちに他方のクランプアーム402に固定されたシュー
400に向かうのではなく、一対のクランプアーム40
2の中間に配置されたガイドローラ406を経由して他
方のシュー400に向かうようにされている。すなわ
ち、研摩テープTはワークWの外周面に2箇所において
同時に接触するが、研摩テープTのうちワークWに接触
する2部分の間にワークWに接触しない非接触部分が存
在するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび発明の効果】以上の説明から明らかなように、上記
従来の研摩装置は、1本の研摩テープにより、ワークの
同じ加工面上における2箇所を同時に研摩する。これに
対して、本発明は、ワークの同じ加工面に対して、条件
が互いに異なる複数種類の研摩を同時に実行可能にする
ことを課題としてなされたものである。その課題は下記
の本発明の各態様により解決される。なお、以下の説明
において、本発明の各態様を、それぞれに項番号を付し
て請求項と同じ形式で記載する。各項に記載の特徴を組
み合わせて採用することの可能性を明示するためであ
り、ここに記載された組合せ以外の組合せを採用するこ
との可能性を排除したり、ここに記載された特徴以外の
特徴を組み合わせることの可能性を排除するものではな
い。 (1) 研摩テープによりワークを研摩する方法であって、
研摩テープを、砥粒が接着された表面の粗さが互いに異
なる2本の研摩テープとし、それら2本の研摩テープを
ワークの円筒状の加工面にそのワークを隔てて互いに対
向する2個の予定研摩位置においてそれぞれ同時に押圧
しつつワークをそれの軸線回りに回転させることを特徴
とする研摩方法〔請求項1〕。この方法によれば、ワー
クの同じ円筒状の加工面に対して、互いに条件が異なる
2種類の研摩を同時に行うことが可能となり、研摩能率
が向上する。さらに、この方法によれば、ワークを挟ん
だ両側のうちの一方において研摩時に研摩テープからワ
ークに作用する力と他方において研摩テープからワーク
に作用する力とが同一直線上において互いに逆向きとな
り、打ち消し合う。そのため、研摩時にワークが撓まな
いようにする手段を講ずることが不可欠ではなくなる。 (2) 前記ワークが、前記回転と同時にそれの回転軸線方
向に往復運動させられる(1) 項に記載の研摩方法〔請求
項2〕。この方法においては、研摩中、ワークがそれの
軸線回りに回転させられると同時に、それの軸方向に往
復運動させられる。 (3) 前記2本の研摩テープが、それら2本の研摩テープ
を保持する研摩テープ保持部に、その研摩テープ保持部
に対して着脱可能な一対のカートリッジを介して保持さ
れる(1) または(2) 項に記載の研摩方法〔請求項3〕。
この方法においては、研摩テープが研摩テープ保持部か
ら分離可能なカートリッジに保持される。そのため、作
業者はカートリッジを介して研摩テープの着脱を行うこ
とが可能となり、一方、カートリッジの着脱作業は、研
摩テープに直に触れて行う従来の着脱作業に比べて簡単
である。したがって、この方法によれば、研摩テープが
研摩テープ保持部により直接に保持される従来の研摩方
法に比較し、研摩テープの交換作業が簡単になる。 (4) 前記一対のカートリッジの各々が、(a) 前記2本の
研摩テープの各々を格納してそれをカートリッジの外部
に供給可能なテープ供給部と、(b) 各研摩テープのうち
前記テープ供給部によってカートリッジの外部に供給さ
れた部分を前記加工面に押圧する押圧部材と、(c) 各研
摩テープのうちカートリッジの外部から内部に進入した
部分を格納可能なテープ格納部とを含む(3) 項に記載の
研摩方法。 (5) 前記各カートリッジが、前記各研摩テープの長手方
向における同じ部分は研摩に再び使用されないワンタイ
ム型である(3) または(4) 項に記載の研摩方法。 (6) 前記各カートリッジが、前記各研摩テープを前記テ
ープ供給部とテープ格納部との間を循環可能に保持し、
研摩テープの長手方向における同じ部分が研摩に再び使
用される再使用型である(4) 項に記載の研摩方法。な
お、この方法を採用する場合には、研摩テープ再使用の
ためのドレッサをカートリッジに設けることが望まし
い。 (7) 前記各カートリッジが、前記テープ供給部がテープ
供給リール、テープ格納部がテープ巻取りリールであ
り、それらテープ供給リールとテープ巻取りリールとに
1本の研摩テープを巻き付けることによって研摩テープ
を保持可能なリール型である(4) または(6) 項に記載の
研摩方法。 (8) 前記テープ供給リールに巻き付けられている研摩テ
ープが前記テープ巻取りリールによりテープ供給リール
からほどかれる際にテープ供給リールに回転抵抗が付加
される(7) 項に記載の研摩方法。この方法によれば、テ
ープ供給リールに巻き付けられている研摩テープがテー
プ巻取りリールによってほどかれる際や、研摩時にワー
クが回転させられるのに伴って研摩テープが引っ張られ
る際に、研摩テープに弛みが発生せずに済む。 (9) 前記テープ巻取りリールが、前記カートリッジのハ
ウジングにワンウェイクラッチを介して取り付けられ、
それにより、テープ巻取りリールの研摩テープを巻き付
ける向きの回転は許容されるが研摩テープをほどく向き
の回転は阻止される(7) 項に記載の研摩方法。この方法
によれば、研摩時にテープ巻取りリールから研摩テープ
が引き出されずに済み、研摩テープのうちテープ巻取り
リールとワークとの間の部分に弛みが発生せずに済む。 (10)フレームと、そのフレームに連結されたクランプユ
ニットであって一対のクランプを有してそれら一対のク
ランプを相互に接近および離間させるものと、それら一
対のクランプにそれぞれ設けられ、砥粒が接着された表
面の粗さが互いに異なる2本の研摩テープの各々を互い
に独立に保持可能な一対の研摩テープ保持部と、各研摩
テープ保持部に保持されている各研摩テープをそれの長
手方向に送る研摩テープ送り装置と、研摩すべきワーク
をそれの軸線回りに回転可能に保持するワーク保持装置
と、そのワーク保持装置に保持されたワークをそれの軸
線回りに回転させるワーク回転装置とを含む研摩システ
ム。ここに、研摩テープ送り装置は例えば、駆動源とし
てのモータ,そのモータを電気的に制御するコントロー
ラ等から構成される。 (11)前記ワーク保持装置が、前記ワークをそれの軸線回
りに回転可能かつその軸線方向に往復運動可能に保持す
るものであり、当該研摩システムが、さらに、前記ワー
ク保持装置に保持されたワークをそれの軸線に沿って往
復運動させるワーク往復運動装置を含む(10)項に記載の
研摩システム。 (12)前記クランプユニットが前記フレームに、前記ワー
ク保持装置に保持されているワークの回転軸線と交差す
る平面内で相対運動可能に連結されており、研摩中にワ
ークのうち研摩すべき部分が公転する場合にその公転に
追従して前記一対の研摩テープ保持部が運動させられる
(10)または(11)項に記載の研摩システム。 (13)前記一対のクランプが、相互に平行移動させられる
ことにより、相互に接近および離間させられる(10)ない
し(12)項のいずれかに記載の研摩システム。 (14)さらに、前記一対の研摩テープ保持部に着脱可能に
保持され、前記2本の研摩テープをそれぞれ保持する一
対のカートリッジを含む(10)ないし(13)項のいずれかに
記載の研摩システム。
よび発明の効果】以上の説明から明らかなように、上記
従来の研摩装置は、1本の研摩テープにより、ワークの
同じ加工面上における2箇所を同時に研摩する。これに
対して、本発明は、ワークの同じ加工面に対して、条件
が互いに異なる複数種類の研摩を同時に実行可能にする
ことを課題としてなされたものである。その課題は下記
の本発明の各態様により解決される。なお、以下の説明
において、本発明の各態様を、それぞれに項番号を付し
て請求項と同じ形式で記載する。各項に記載の特徴を組
み合わせて採用することの可能性を明示するためであ
り、ここに記載された組合せ以外の組合せを採用するこ
との可能性を排除したり、ここに記載された特徴以外の
特徴を組み合わせることの可能性を排除するものではな
い。 (1) 研摩テープによりワークを研摩する方法であって、
研摩テープを、砥粒が接着された表面の粗さが互いに異
なる2本の研摩テープとし、それら2本の研摩テープを
ワークの円筒状の加工面にそのワークを隔てて互いに対
向する2個の予定研摩位置においてそれぞれ同時に押圧
しつつワークをそれの軸線回りに回転させることを特徴
とする研摩方法〔請求項1〕。この方法によれば、ワー
クの同じ円筒状の加工面に対して、互いに条件が異なる
2種類の研摩を同時に行うことが可能となり、研摩能率
が向上する。さらに、この方法によれば、ワークを挟ん
だ両側のうちの一方において研摩時に研摩テープからワ
ークに作用する力と他方において研摩テープからワーク
に作用する力とが同一直線上において互いに逆向きとな
り、打ち消し合う。そのため、研摩時にワークが撓まな
いようにする手段を講ずることが不可欠ではなくなる。 (2) 前記ワークが、前記回転と同時にそれの回転軸線方
向に往復運動させられる(1) 項に記載の研摩方法〔請求
項2〕。この方法においては、研摩中、ワークがそれの
軸線回りに回転させられると同時に、それの軸方向に往
復運動させられる。 (3) 前記2本の研摩テープが、それら2本の研摩テープ
を保持する研摩テープ保持部に、その研摩テープ保持部
に対して着脱可能な一対のカートリッジを介して保持さ
れる(1) または(2) 項に記載の研摩方法〔請求項3〕。
この方法においては、研摩テープが研摩テープ保持部か
ら分離可能なカートリッジに保持される。そのため、作
業者はカートリッジを介して研摩テープの着脱を行うこ
とが可能となり、一方、カートリッジの着脱作業は、研
摩テープに直に触れて行う従来の着脱作業に比べて簡単
である。したがって、この方法によれば、研摩テープが
研摩テープ保持部により直接に保持される従来の研摩方
法に比較し、研摩テープの交換作業が簡単になる。 (4) 前記一対のカートリッジの各々が、(a) 前記2本の
研摩テープの各々を格納してそれをカートリッジの外部
に供給可能なテープ供給部と、(b) 各研摩テープのうち
前記テープ供給部によってカートリッジの外部に供給さ
れた部分を前記加工面に押圧する押圧部材と、(c) 各研
摩テープのうちカートリッジの外部から内部に進入した
部分を格納可能なテープ格納部とを含む(3) 項に記載の
研摩方法。 (5) 前記各カートリッジが、前記各研摩テープの長手方
向における同じ部分は研摩に再び使用されないワンタイ
ム型である(3) または(4) 項に記載の研摩方法。 (6) 前記各カートリッジが、前記各研摩テープを前記テ
ープ供給部とテープ格納部との間を循環可能に保持し、
研摩テープの長手方向における同じ部分が研摩に再び使
用される再使用型である(4) 項に記載の研摩方法。な
お、この方法を採用する場合には、研摩テープ再使用の
ためのドレッサをカートリッジに設けることが望まし
い。 (7) 前記各カートリッジが、前記テープ供給部がテープ
供給リール、テープ格納部がテープ巻取りリールであ
り、それらテープ供給リールとテープ巻取りリールとに
1本の研摩テープを巻き付けることによって研摩テープ
を保持可能なリール型である(4) または(6) 項に記載の
研摩方法。 (8) 前記テープ供給リールに巻き付けられている研摩テ
ープが前記テープ巻取りリールによりテープ供給リール
からほどかれる際にテープ供給リールに回転抵抗が付加
される(7) 項に記載の研摩方法。この方法によれば、テ
ープ供給リールに巻き付けられている研摩テープがテー
プ巻取りリールによってほどかれる際や、研摩時にワー
クが回転させられるのに伴って研摩テープが引っ張られ
る際に、研摩テープに弛みが発生せずに済む。 (9) 前記テープ巻取りリールが、前記カートリッジのハ
ウジングにワンウェイクラッチを介して取り付けられ、
それにより、テープ巻取りリールの研摩テープを巻き付
ける向きの回転は許容されるが研摩テープをほどく向き
の回転は阻止される(7) 項に記載の研摩方法。この方法
によれば、研摩時にテープ巻取りリールから研摩テープ
が引き出されずに済み、研摩テープのうちテープ巻取り
リールとワークとの間の部分に弛みが発生せずに済む。 (10)フレームと、そのフレームに連結されたクランプユ
ニットであって一対のクランプを有してそれら一対のク
ランプを相互に接近および離間させるものと、それら一
対のクランプにそれぞれ設けられ、砥粒が接着された表
面の粗さが互いに異なる2本の研摩テープの各々を互い
に独立に保持可能な一対の研摩テープ保持部と、各研摩
テープ保持部に保持されている各研摩テープをそれの長
手方向に送る研摩テープ送り装置と、研摩すべきワーク
をそれの軸線回りに回転可能に保持するワーク保持装置
と、そのワーク保持装置に保持されたワークをそれの軸
線回りに回転させるワーク回転装置とを含む研摩システ
ム。ここに、研摩テープ送り装置は例えば、駆動源とし
てのモータ,そのモータを電気的に制御するコントロー
ラ等から構成される。 (11)前記ワーク保持装置が、前記ワークをそれの軸線回
りに回転可能かつその軸線方向に往復運動可能に保持す
るものであり、当該研摩システムが、さらに、前記ワー
ク保持装置に保持されたワークをそれの軸線に沿って往
復運動させるワーク往復運動装置を含む(10)項に記載の
研摩システム。 (12)前記クランプユニットが前記フレームに、前記ワー
ク保持装置に保持されているワークの回転軸線と交差す
る平面内で相対運動可能に連結されており、研摩中にワ
ークのうち研摩すべき部分が公転する場合にその公転に
追従して前記一対の研摩テープ保持部が運動させられる
(10)または(11)項に記載の研摩システム。 (13)前記一対のクランプが、相互に平行移動させられる
ことにより、相互に接近および離間させられる(10)ない
し(12)項のいずれかに記載の研摩システム。 (14)さらに、前記一対の研摩テープ保持部に着脱可能に
保持され、前記2本の研摩テープをそれぞれ保持する一
対のカートリッジを含む(10)ないし(13)項のいずれかに
記載の研摩システム。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な一
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施形態である研摩方法を実施するのに好適な
研摩システムの斜視図である。この研摩システムは、軸
線を有するワークをそれの軸線回りに回転させる一方、
定位置に保持した研摩テープTをそのワークに押圧する
ことによって研摩を行うとともに、一回の研摩が終了す
る毎に研摩テープTを一定量ずつ送り、各回の研摩を研
摩テープTの新たな部分で行う。さらに、この研摩シス
テムは、2本の研摩テープT1 ,T2 をワーク10の円
筒状の加工面にそのワーク10を隔てて互いに対向する
2個の予定研摩位置においてそれぞれ同時に押圧しつつ
ワーク10をそれの軸線回りに回転させることにより、
各予定研摩位置毎に互いに独立した研摩を行う。
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施形態である研摩方法を実施するのに好適な
研摩システムの斜視図である。この研摩システムは、軸
線を有するワークをそれの軸線回りに回転させる一方、
定位置に保持した研摩テープTをそのワークに押圧する
ことによって研摩を行うとともに、一回の研摩が終了す
る毎に研摩テープTを一定量ずつ送り、各回の研摩を研
摩テープTの新たな部分で行う。さらに、この研摩シス
テムは、2本の研摩テープT1 ,T2 をワーク10の円
筒状の加工面にそのワーク10を隔てて互いに対向する
2個の予定研摩位置においてそれぞれ同時に押圧しつつ
ワーク10をそれの軸線回りに回転させることにより、
各予定研摩位置毎に互いに独立した研摩を行う。
【0009】この研摩は、ワーク10の加工面(後述の
クランクシャフト10のジャーナル面およびピン面)の
表面粗さを確保するために行われる超仕上工程の一例で
あって、加工液の存在下に砥粒付きペーパである研摩テ
ープT1 ,T2 により行われるペーパラップ加工であ
る。また、それら2本の研摩テープT1 ,T2 は、それ
らの間で砥粒の粒度,密度等が互いに異ならせられてお
り、その結果、砥粒が接着された表面の粗さが互いに異
なっている。
クランクシャフト10のジャーナル面およびピン面)の
表面粗さを確保するために行われる超仕上工程の一例で
あって、加工液の存在下に砥粒付きペーパである研摩テ
ープT1 ,T2 により行われるペーパラップ加工であ
る。また、それら2本の研摩テープT1 ,T2 は、それ
らの間で砥粒の粒度,密度等が互いに異ならせられてお
り、その結果、砥粒が接着された表面の粗さが互いに異
なっている。
【0010】この研摩システムにより研摩されるべきワ
ークは、複数の外周面が並んで形成されたワークの一例
であるクランクシャフトである。クランクシャフト10
は、よく知られているように、車両のエンジンにおいて
使用される部品であり、図2に示すように、図示しない
シリンダブロックに支持されるジャーナル部12と、ピ
ストンとコンロッドにより連結されるピン部14とが交
互に並んだ構成とされている。ジャーナル部12はクラ
ンクシャフト10の回転軸線と同軸的に配置されるのに
対し、ピン部14はクランクシャフト10の回転軸線か
らオフセットして配置され、これにより、ピストンの往
復運動がクランクシャフト10の回転運動に変換され
る。クランクシャフト10において互いに隣接したジャ
ーナル部12とピン部14とは半径方向に延びるアーム
16により結合され、そのアーム16の両端部のうちピ
ン部14との接続側とは反対側の端部にバランスウェイ
ト18が形成されている。また、クランクシャフト10
の一端部には出力用フランジ19が形成されている。
ークは、複数の外周面が並んで形成されたワークの一例
であるクランクシャフトである。クランクシャフト10
は、よく知られているように、車両のエンジンにおいて
使用される部品であり、図2に示すように、図示しない
シリンダブロックに支持されるジャーナル部12と、ピ
ストンとコンロッドにより連結されるピン部14とが交
互に並んだ構成とされている。ジャーナル部12はクラ
ンクシャフト10の回転軸線と同軸的に配置されるのに
対し、ピン部14はクランクシャフト10の回転軸線か
らオフセットして配置され、これにより、ピストンの往
復運動がクランクシャフト10の回転運動に変換され
る。クランクシャフト10において互いに隣接したジャ
ーナル部12とピン部14とは半径方向に延びるアーム
16により結合され、そのアーム16の両端部のうちピ
ン部14との接続側とは反対側の端部にバランスウェイ
ト18が形成されている。また、クランクシャフト10
の一端部には出力用フランジ19が形成されている。
【0011】研摩システムは、各ジャーナル部12の外
周面(以下「ジャーナル面」ともいう)と各ピン部14
の外周面(以下「ピン面」ともいう)とをそれぞれ研摩
する。具体的には、1本のクランクシャフト10に形成
された複数のジャーナル面に対して一斉に研摩を行う工
程と、1本のクランクシャフト10に形成された複数の
ピン面に対して一斉に研摩を行う工程との組合せによ
り、1本のクランクシャフト10に対する研摩を行う。
周面(以下「ジャーナル面」ともいう)と各ピン部14
の外周面(以下「ピン面」ともいう)とをそれぞれ研摩
する。具体的には、1本のクランクシャフト10に形成
された複数のジャーナル面に対して一斉に研摩を行う工
程と、1本のクランクシャフト10に形成された複数の
ピン面に対して一斉に研摩を行う工程との組合せによ
り、1本のクランクシャフト10に対する研摩を行う。
【0012】研摩システムは、図1に示すように、フレ
ーム20,クランプユニット22,一対の研摩テープ保
持部24,ワーク保持装置26,ワーク回転装置28お
よび加振装置30を備えている。なお、研摩システム
は、前述のように、複数のジャーナル面と複数のピン面
とに対してそれぞれ一斉に研摩を行うものであるため、
クランプユニット22と一対の研摩テープ保持部24と
から成る可動部である研摩ユニットUをジャーナル面ま
たはピン面の数と同数備えているが、図には、1個の研
摩ユニットUのみが代表的に示されている。
ーム20,クランプユニット22,一対の研摩テープ保
持部24,ワーク保持装置26,ワーク回転装置28お
よび加振装置30を備えている。なお、研摩システム
は、前述のように、複数のジャーナル面と複数のピン面
とに対してそれぞれ一斉に研摩を行うものであるため、
クランプユニット22と一対の研摩テープ保持部24と
から成る可動部である研摩ユニットUをジャーナル面ま
たはピン面の数と同数備えているが、図には、1個の研
摩ユニットUのみが代表的に示されている。
【0013】ワーク保持装置26は、水平面を有するテ
ーブル31aを備えている。そのテーブル31aには、
互いに対向する2個の係合部31b(センタ等を含む)
が取り付けられており、それら係合部31bはクランク
シャフト10の両端部に係合してクランクシャフト10
をそれの軸線回りに回転可能に保持する。ただし、テー
ブル31aは、側面図である図3に示すように、固定部
材としてのフレーム20にレール31cを介して支持さ
れており、クランクシャフト10の軸線方向に移動可能
とされている。
ーブル31aを備えている。そのテーブル31aには、
互いに対向する2個の係合部31b(センタ等を含む)
が取り付けられており、それら係合部31bはクランク
シャフト10の両端部に係合してクランクシャフト10
をそれの軸線回りに回転可能に保持する。ただし、テー
ブル31aは、側面図である図3に示すように、固定部
材としてのフレーム20にレール31cを介して支持さ
れており、クランクシャフト10の軸線方向に移動可能
とされている。
【0014】また、ワーク保持装置26は、ドライブピ
ン31dが偏心位置に固定されたドライブシャフト31
eを備えている。ドライブピン31dは、2個の係合部
31bにより保持されたクランクシャフト10の出力用
フランジ19にそれの軸線から外れた位置に予め形成さ
れている穴31f(図2参照)に嵌入し、ドライブシャ
フト31eをクランクシャフト10と一体的に回転させ
る。なお、ドライブシャフト31eは、相手側の係合部
31bに対する接近および離間が可能にワーク保持装置
26に支持されており、その接近および離間は駆動源と
してのエアシリンダ31gにより行われる。
ン31dが偏心位置に固定されたドライブシャフト31
eを備えている。ドライブピン31dは、2個の係合部
31bにより保持されたクランクシャフト10の出力用
フランジ19にそれの軸線から外れた位置に予め形成さ
れている穴31f(図2参照)に嵌入し、ドライブシャ
フト31eをクランクシャフト10と一体的に回転させ
る。なお、ドライブシャフト31eは、相手側の係合部
31bに対する接近および離間が可能にワーク保持装置
26に支持されており、その接近および離間は駆動源と
してのエアシリンダ31gにより行われる。
【0015】さらに、ワーク保持装置26は、それが保
持しているクランクシャフト10の回転方向位置を特定
の位置に位置決めする位置決め機構をも備えている。位
置決め機構は、正面図である図4に示すように、(a) ド
ライブシャフト31eと共に回転する回転体31hであ
って(取付位置については図3参照)、特定の周方向位
置に切欠き部31iが形成されたものと、(b) 駆動源と
してのエアシリンダ31jと、(c) そのエアシリンダ3
1jにより回転体31hに対する接近および離間が行わ
れる係合部31kとを含むように構成されている。
持しているクランクシャフト10の回転方向位置を特定
の位置に位置決めする位置決め機構をも備えている。位
置決め機構は、正面図である図4に示すように、(a) ド
ライブシャフト31eと共に回転する回転体31hであ
って(取付位置については図3参照)、特定の周方向位
置に切欠き部31iが形成されたものと、(b) 駆動源と
してのエアシリンダ31jと、(c) そのエアシリンダ3
1jにより回転体31hに対する接近および離間が行わ
れる係合部31kとを含むように構成されている。
【0016】係合部31kは、エアシリンダ31jによ
り変位させられ、常には回転体31hから退避させられ
ている。しかし、係合部31kは、クランクシャフト1
0を特定の回転方向位置に位置決めする必要があるとき
にエアシリンダ31jにより回転体31hの外周面に押
し付けられて摺接し、クランクシャフト10の回転方向
位置が特定のものとなったときに切欠き部31iに嵌入
して回転体31hをその位置にロックする。なお、クラ
ンクシャフト10に対する研摩が終了し、かつ、その後
にはじめて近接スイッチ31mが、回転体31hと共に
回転するドグ31nを検出したときから回転体31hは
後述のモータにより減速させられ、その状態でエアシリ
ンダ31jが係合部31kを回転体31hに接近させ
る。したがって、回転体31hの回転速度が速過ぎるた
めに係合部31kが切欠き部31iに嵌入することがで
きないという事態の発生も、嵌入はしたが係合部31k
が切欠き部31iに強く当接して機械的損傷が発生する
という事態の発生も確実に回避される。
り変位させられ、常には回転体31hから退避させられ
ている。しかし、係合部31kは、クランクシャフト1
0を特定の回転方向位置に位置決めする必要があるとき
にエアシリンダ31jにより回転体31hの外周面に押
し付けられて摺接し、クランクシャフト10の回転方向
位置が特定のものとなったときに切欠き部31iに嵌入
して回転体31hをその位置にロックする。なお、クラ
ンクシャフト10に対する研摩が終了し、かつ、その後
にはじめて近接スイッチ31mが、回転体31hと共に
回転するドグ31nを検出したときから回転体31hは
後述のモータにより減速させられ、その状態でエアシリ
ンダ31jが係合部31kを回転体31hに接近させ
る。したがって、回転体31hの回転速度が速過ぎるた
めに係合部31kが切欠き部31iに嵌入することがで
きないという事態の発生も、嵌入はしたが係合部31k
が切欠き部31iに強く当接して機械的損傷が発生する
という事態の発生も確実に回避される。
【0017】一方、ワーク回転装置28は、図3に示す
ように、駆動源としてのモータ28aにより、ドライブ
シャフト31eに軸線回りの回転運動を与える。ワーク
回転装置28はフレーム20に固定されているが、モー
タ28aの回転軸がドライブシャフト31eに対してス
プライン嵌合され、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に
連結されているため、テーブル31aが水平面内で移動
する状態が確保される。
ように、駆動源としてのモータ28aにより、ドライブ
シャフト31eに軸線回りの回転運動を与える。ワーク
回転装置28はフレーム20に固定されているが、モー
タ28aの回転軸がドライブシャフト31eに対してス
プライン嵌合され、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に
連結されているため、テーブル31aが水平面内で移動
する状態が確保される。
【0018】図1に示す加振装置30は、研摩中に、テ
ーブル31a、ひいては、ワーク保持装置26に軸方向
移動可能に保持されているクランクシャフト10に軸線
方向の振動を加える。一方、クランクシャフト10にお
いては、図2に示すように、各ジャーナル部12および
各ピン部14にそれぞれ、軸方向中央位置において相手
部品と接触する円筒面が形成されるとともにそれの両側
位置においてそれぞれ溝(または隅R部)が形成されて
いる。したがって、研摩テープTによって研摩すべき円
筒面の長さD,D’は、各ジャーナル部12または各ピ
ン部14の長さC,C’より短い。そして、本実施形態
においては、研摩テープTの幅寸法が長さDとほぼ等し
く設定され、研摩テープTが、研摩すべき円筒面に接触
した状態で各ジャーナル部12および各ピン部14をそ
れの軸線方向に往復運動できるようにされている。した
がって、加振装置30により研摩中にクランクシャフト
10に軸方向振動が加えられれば、クランクシャフト1
0の回転運動と軸方向往復運動とが合成されて、各ジャ
ーナル面および各ピン面にクロスハッチングパターンの
条痕が形成され、これにより、それらジャーナル面およ
びピン面の表面粗さおよび潤滑剤保持性が向上する。
ーブル31a、ひいては、ワーク保持装置26に軸方向
移動可能に保持されているクランクシャフト10に軸線
方向の振動を加える。一方、クランクシャフト10にお
いては、図2に示すように、各ジャーナル部12および
各ピン部14にそれぞれ、軸方向中央位置において相手
部品と接触する円筒面が形成されるとともにそれの両側
位置においてそれぞれ溝(または隅R部)が形成されて
いる。したがって、研摩テープTによって研摩すべき円
筒面の長さD,D’は、各ジャーナル部12または各ピ
ン部14の長さC,C’より短い。そして、本実施形態
においては、研摩テープTの幅寸法が長さDとほぼ等し
く設定され、研摩テープTが、研摩すべき円筒面に接触
した状態で各ジャーナル部12および各ピン部14をそ
れの軸線方向に往復運動できるようにされている。した
がって、加振装置30により研摩中にクランクシャフト
10に軸方向振動が加えられれば、クランクシャフト1
0の回転運動と軸方向往復運動とが合成されて、各ジャ
ーナル面および各ピン面にクロスハッチングパターンの
条痕が形成され、これにより、それらジャーナル面およ
びピン面の表面粗さおよび潤滑剤保持性が向上する。
【0019】図1に示すように、フレーム20のうちワ
ーク保持装置26の上方に位置する部分から垂下部34
が垂下しており、この垂下部34にクランプユニット2
2が取り付けられている。クランプユニット22は、一
対の研摩テープ保持部24を相互に接近させることと相
互に離間させることとを選択的に行うものであり、正面
図である図5に示すように、本体部36と一対のクラン
プアーム38とを備えている。
ーク保持装置26の上方に位置する部分から垂下部34
が垂下しており、この垂下部34にクランプユニット2
2が取り付けられている。クランプユニット22は、一
対の研摩テープ保持部24を相互に接近させることと相
互に離間させることとを選択的に行うものであり、正面
図である図5に示すように、本体部36と一対のクラン
プアーム38とを備えている。
【0020】研摩ユニットUがクランクシャフト10の
うちジャーナル部12のみ研摩するのであれば、ジャー
ナル部12はクランクシャフト10の回転軸線と同軸的
に配置されているから、研摩ユニットUが研摩中に垂直
面内で運動可能とすることは不可欠ではない。しかし、
研摩ユニットUはクランクシャフト10のうちピン部1
4も研摩し、そのピン部14は研摩中、クランクシャフ
ト10の回転軸線を中心に公転するから、研摩ユニット
Uは研摩中、ピン部14の公転に追従して垂直面内で運
動可能とすることが不可欠である。そのため、クランプ
ユニット22はフレーム20に対して以下のように連結
されている。
うちジャーナル部12のみ研摩するのであれば、ジャー
ナル部12はクランクシャフト10の回転軸線と同軸的
に配置されているから、研摩ユニットUが研摩中に垂直
面内で運動可能とすることは不可欠ではない。しかし、
研摩ユニットUはクランクシャフト10のうちピン部1
4も研摩し、そのピン部14は研摩中、クランクシャフ
ト10の回転軸線を中心に公転するから、研摩ユニット
Uは研摩中、ピン部14の公転に追従して垂直面内で運
動可能とすることが不可欠である。そのため、クランプ
ユニット22はフレーム20に対して以下のように連結
されている。
【0021】クランプユニット22の本体部36の上端
部にはピン穴40が形成され、これに対し、フレーム2
0の垂下部34には上下方向に延びる長穴42が形成さ
れている。そして、本体部36は垂下部34に、それら
ピン穴40と長穴42との双方にピン44が嵌入させら
れることによって連結されている。これにより、本体部
36がピン44の軸線の回りに自由に回転可能とされる
とともに、ピン44が長穴42に沿って上下運動可能と
されている。したがって、研摩ユニットUは、上下運動
可能なピン穴40を中心に垂直面内で揺動可能とされて
いる。
部にはピン穴40が形成され、これに対し、フレーム2
0の垂下部34には上下方向に延びる長穴42が形成さ
れている。そして、本体部36は垂下部34に、それら
ピン穴40と長穴42との双方にピン44が嵌入させら
れることによって連結されている。これにより、本体部
36がピン44の軸線の回りに自由に回転可能とされる
とともに、ピン44が長穴42に沿って上下運動可能と
されている。したがって、研摩ユニットUは、上下運動
可能なピン穴40を中心に垂直面内で揺動可能とされて
いる。
【0022】本体部36の下端部にもピン穴48が形成
されている。このピン穴48は、本体部36の運動を規
制し、本体部36を特定の位置に位置決めするためのも
のであり、垂下部34に内蔵されたエアシリンダ49を
駆動源として作動させられる位置決め部材としてのピン
50が嵌入させられるものである。ピン50は、研摩中
には、ピン穴48から退避させられて本体部36の運動
を許容し、一対の研摩テープ保持部24に対するワーク
Wの着脱が行われるとき等には、ピン穴48に嵌入させ
られて本体部36を特定の位置に位置決めする。このピ
ン50のピン穴48への嵌入は、前記ワーク保持装置2
6においてエアシリンダ31jを含む位置決め機構によ
りクランクシャフト10の回転方向位置が特定の位置に
位置決めされた状態で行われる。
されている。このピン穴48は、本体部36の運動を規
制し、本体部36を特定の位置に位置決めするためのも
のであり、垂下部34に内蔵されたエアシリンダ49を
駆動源として作動させられる位置決め部材としてのピン
50が嵌入させられるものである。ピン50は、研摩中
には、ピン穴48から退避させられて本体部36の運動
を許容し、一対の研摩テープ保持部24に対するワーク
Wの着脱が行われるとき等には、ピン穴48に嵌入させ
られて本体部36を特定の位置に位置決めする。このピ
ン50のピン穴48への嵌入は、前記ワーク保持装置2
6においてエアシリンダ31jを含む位置決め機構によ
りクランクシャフト10の回転方向位置が特定の位置に
位置決めされた状態で行われる。
【0023】本体部36には、互いに平行な一対の支持
軸54が摺動可能に嵌合されている。それら支持軸54
は上下に並んで配置されている。それら各支持軸54の
両端部は本体部36から露出させられている。各支持軸
54のうち図において左側に露出した部分には一対のク
ランプアーム38のうち左側のもの(以下「左クランプ
アーム」という)の基端部が固定されている。一方、各
支持軸54のうち図において右側に露出した部分には一
対のクランプアーム38のうち右側のもの(以下「右ク
ランプアーム」という)の基端部が支持軸54の軸線方
向に摺動可能に支持されている。さらに、各支持軸54
のうち図において右側に露出した部分の先端部には、ク
ランプシリンダ58のハウジング56が固定され、クラ
ンプシリンダ58から延び出すロッド60の先端部が右
クランプアーム38に連結されている。なお、クランプ
シリンダ58は、本実施形態においては、油圧作動式と
されている。
軸54が摺動可能に嵌合されている。それら支持軸54
は上下に並んで配置されている。それら各支持軸54の
両端部は本体部36から露出させられている。各支持軸
54のうち図において左側に露出した部分には一対のク
ランプアーム38のうち左側のもの(以下「左クランプ
アーム」という)の基端部が固定されている。一方、各
支持軸54のうち図において右側に露出した部分には一
対のクランプアーム38のうち右側のもの(以下「右ク
ランプアーム」という)の基端部が支持軸54の軸線方
向に摺動可能に支持されている。さらに、各支持軸54
のうち図において右側に露出した部分の先端部には、ク
ランプシリンダ58のハウジング56が固定され、クラ
ンプシリンダ58から延び出すロッド60の先端部が右
クランプアーム38に連結されている。なお、クランプ
シリンダ58は、本実施形態においては、油圧作動式と
されている。
【0024】したがって、このクランプユニット22に
おいては、クランプシリンダ58がロッド60を引き込
むことにより、一対のクランプアーム38が相互に離間
させられ、逆に、クランプシリンダ58がロッド60を
伸び出させることにより、一対のクランプアーム38が
相互に接近させられる。
おいては、クランプシリンダ58がロッド60を引き込
むことにより、一対のクランプアーム38が相互に離間
させられ、逆に、クランプシリンダ58がロッド60を
伸び出させることにより、一対のクランプアーム38が
相互に接近させられる。
【0025】以上、研摩ユニットUのうちクランプユニ
ット22について詳しく説明したが、次に、一対の研摩
テープ保持部24について詳しく説明する。なお、一対
の研摩テープ保持部24の構成は互いに共通であるか
ら、それらの一方のみを詳細に説明し、他方は説明を省
略する。
ット22について詳しく説明したが、次に、一対の研摩
テープ保持部24について詳しく説明する。なお、一対
の研摩テープ保持部24の構成は互いに共通であるか
ら、それらの一方のみを詳細に説明し、他方は説明を省
略する。
【0026】研摩テープ保持部24は、図5に示すよう
に、クランプアーム38の先端部に形成された本体部6
4とカートリッジ70とから構成されている。本体部6
4にカートリッジ格納室74が形成され、そのカートリ
ッジ格納室74にカートリッジ70が着脱可能に格納さ
れる。
に、クランプアーム38の先端部に形成された本体部6
4とカートリッジ70とから構成されている。本体部6
4にカートリッジ格納室74が形成され、そのカートリ
ッジ格納室74にカートリッジ70が着脱可能に格納さ
れる。
【0027】クランプアーム38の先端部には図11に
示すように、切欠き部80が形成されている。切欠き部
80は他方のクランプアーム38に形成された切欠き部
80と対向する向きに開口する状態で形成されている。
さらに、クランプアーム38の先端部には、切欠き部8
0をそれの両側(図において紙面に直角な方向)から閉
塞するように閉塞部材としての一対の板部材82が取り
付けられている。それら切欠き部80と板部材82とに
よりカートリッジ格納室74が形成されているのであ
り、一対のカートリッジ格納室74は、各々上下方向に
延びるとともに、互いに対向する向きに開口する有底の
空間とされている。板部材82には、図5に示すよう
に、カートリッジ格納室74に収納されたカートリッジ
70の状態を外部から監視するための窓が複数形成され
ている。なお、図5における一対のクランプアーム38
のうち左側のものは、板部材82の取付後の状態を示
し、一方、右側のものは、板部材82の取付前の状態を
示している。
示すように、切欠き部80が形成されている。切欠き部
80は他方のクランプアーム38に形成された切欠き部
80と対向する向きに開口する状態で形成されている。
さらに、クランプアーム38の先端部には、切欠き部8
0をそれの両側(図において紙面に直角な方向)から閉
塞するように閉塞部材としての一対の板部材82が取り
付けられている。それら切欠き部80と板部材82とに
よりカートリッジ格納室74が形成されているのであ
り、一対のカートリッジ格納室74は、各々上下方向に
延びるとともに、互いに対向する向きに開口する有底の
空間とされている。板部材82には、図5に示すよう
に、カートリッジ格納室74に収納されたカートリッジ
70の状態を外部から監視するための窓が複数形成され
ている。なお、図5における一対のクランプアーム38
のうち左側のものは、板部材82の取付後の状態を示
し、一方、右側のものは、板部材82の取付前の状態を
示している。
【0028】カートリッジ70は、斜視図である図6に
示すように、1本の研摩テープT(2本の研摩テープT
1 ,T2 の各々)を同一平面内に配置された一対のリー
ルに巻き付けて保持するものであり、ハウジング90と
テープ供給リール92とテープ巻取りリール94と押圧
部材としてのシュー95とを備えている。なお、図にお
いて左側のカートリッジ70は、テープ供給リール92
の回転中心とテープ巻取りリール94の回転中心とを同
時に含む一平面で切断した場合の状態を示している。
示すように、1本の研摩テープT(2本の研摩テープT
1 ,T2 の各々)を同一平面内に配置された一対のリー
ルに巻き付けて保持するものであり、ハウジング90と
テープ供給リール92とテープ巻取りリール94と押圧
部材としてのシュー95とを備えている。なお、図にお
いて左側のカートリッジ70は、テープ供給リール92
の回転中心とテープ巻取りリール94の回転中心とを同
時に含む一平面で切断した場合の状態を示している。
【0029】ハウジング90は、箱状を成し、それの外
面が6面で構成されているが、それら6面のうち一対の
リール92,94の回転平面に平行な2面のうちの一方
において開放されている。しかし、カートリッジ70が
カートリッジ格納室74に格納された状態では、一方の
板部材82がハウジング90のその開放面を閉塞する役
割を果たす。すなわち、本実施形態においては、カート
リッジ70の厚さができる限り薄くなるようにすること
により、カートリッジ70の軽量化が図られているので
ある。なお、ハウジング90は、本実施形態においては
アルミニウム製とされており、このことによってもカー
トリッジ70の軽量化が図られている。
面が6面で構成されているが、それら6面のうち一対の
リール92,94の回転平面に平行な2面のうちの一方
において開放されている。しかし、カートリッジ70が
カートリッジ格納室74に格納された状態では、一方の
板部材82がハウジング90のその開放面を閉塞する役
割を果たす。すなわち、本実施形態においては、カート
リッジ70の厚さができる限り薄くなるようにすること
により、カートリッジ70の軽量化が図られているので
ある。なお、ハウジング90は、本実施形態においては
アルミニウム製とされており、このことによってもカー
トリッジ70の軽量化が図られている。
【0030】図6に示すように、ハウジング90の6面
のうち開放面とは反対側の面が底面とされ、その底面を
形成する底板96からは仕切り部材98が開放面に向か
って延びている。仕切り部材98は底板96の面に沿っ
て二股状に分岐して延びている。この仕切り部材98に
より、ハウジング90内の空間が3つに仕切られ、それ
ぞれテープ供給リール格納室100,テープ巻取りリー
ル格納室102およびロック室104とされている。テ
ープ供給リール格納室100にはテープ供給リール9
2、テープ巻取りリール格納室102にはテープ巻取り
リール94がそれぞれ格納される。
のうち開放面とは反対側の面が底面とされ、その底面を
形成する底板96からは仕切り部材98が開放面に向か
って延びている。仕切り部材98は底板96の面に沿っ
て二股状に分岐して延びている。この仕切り部材98に
より、ハウジング90内の空間が3つに仕切られ、それ
ぞれテープ供給リール格納室100,テープ巻取りリー
ル格納室102およびロック室104とされている。テ
ープ供給リール格納室100にはテープ供給リール9
2、テープ巻取りリール格納室102にはテープ巻取り
リール94がそれぞれ格納される。
【0031】カートリッジ70におけるテープ供給リー
ル92とテープ巻取りリール94とのそれぞれの回転機
構は以下のように構成されている。テープ供給リール9
2は、断面図である図7に示すように、ハウジング90
の底板96に回転可能に立設されたフランジ部付きの回
転軸110に支持される。テープ供給リール92は回転
軸110に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に嵌合され
ている。本実施形態においては、その相対回転阻止手段
として、回転軸110にピン111aが直径方向に貫通
させられるとともに、そのピン112が嵌入させられる
溝111bがテープ供給リール92の内周面に軸線方向
に平行に形成されている。
ル92とテープ巻取りリール94とのそれぞれの回転機
構は以下のように構成されている。テープ供給リール9
2は、断面図である図7に示すように、ハウジング90
の底板96に回転可能に立設されたフランジ部付きの回
転軸110に支持される。テープ供給リール92は回転
軸110に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に嵌合され
ている。本実施形態においては、その相対回転阻止手段
として、回転軸110にピン111aが直径方向に貫通
させられるとともに、そのピン112が嵌入させられる
溝111bがテープ供給リール92の内周面に軸線方向
に平行に形成されている。
【0032】テープ供給リール92には、テープ巻取り
リール94の回転によってテープ供給リール92から研
摩テープTが巻き剥がされる際に研摩テープTに弛みが
発生しないことが要求される。そのため、テープ供給リ
ール92に回転抵抗を付加するための機構も設けられて
いる。
リール94の回転によってテープ供給リール92から研
摩テープTが巻き剥がされる際に研摩テープTに弛みが
発生しないことが要求される。そのため、テープ供給リ
ール92に回転抵抗を付加するための機構も設けられて
いる。
【0033】テープ供給リール92は有底筒状の回転部
材112を介して回転軸110に支持されている。回転
部材112はテープ供給リール92と一体的に回転可能
とされ、また、回転部材112はそれの底板114とハ
ウジング90の底板96との間で環状空間115を形成
するように回転軸110に嵌入させられる。環状空間1
15には一対のスペーサ116とウェーブワッシャ11
8とが配設されている。ウェーブワッシャ118は、概
して円環板状を成すが、周方向に沿って波状に歪まされ
てばねとして機能するようにされた鋼製ワッシャであ
る。ウェーブワッシャ118は一対のスペーサ116に
挟まれており、かつ、それらスペーサ116およびウェ
ーブワッシャ118はいずれも回転軸110に挿通され
ている。
材112を介して回転軸110に支持されている。回転
部材112はテープ供給リール92と一体的に回転可能
とされ、また、回転部材112はそれの底板114とハ
ウジング90の底板96との間で環状空間115を形成
するように回転軸110に嵌入させられる。環状空間1
15には一対のスペーサ116とウェーブワッシャ11
8とが配設されている。ウェーブワッシャ118は、概
して円環板状を成すが、周方向に沿って波状に歪まされ
てばねとして機能するようにされた鋼製ワッシャであ
る。ウェーブワッシャ118は一対のスペーサ116に
挟まれており、かつ、それらスペーサ116およびウェ
ーブワッシャ118はいずれも回転軸110に挿通され
ている。
【0034】したがって、底板114は一対のスペーサ
116とウェーブワッシャ118とを介して底板96に
係合させられ、これにより、回転部材112と底板96
との間に摩擦力が発生させられ、ひいては、テープ供給
リール92の回転に抵抗が付与される。すなわち、主と
してウェーブワッシャ118がテープ供給リール回転抵
抗付加手段として機能するのである。
116とウェーブワッシャ118とを介して底板96に
係合させられ、これにより、回転部材112と底板96
との間に摩擦力が発生させられ、ひいては、テープ供給
リール92の回転に抵抗が付与される。すなわち、主と
してウェーブワッシャ118がテープ供給リール回転抵
抗付加手段として機能するのである。
【0035】回転部材112には回転軸110に平行に
めねじ部120が複数個貫通させられ、それぞれにセッ
トねじ122が螺合されている。各セットねじ122は
先端部においてスペーサ116に係合させられている。
セットねじ122を深く螺合するほどセットねじ122
と底板96との間隔が狭くされ、ウェーブワッシャ11
8の板厚が薄くされる。その結果、ウェーブワッシャ1
18にそれの面に直角な方向に発生する弾性力が増加
し、回転部材112と底板96との間に発生する摩擦力
が増加して、テープ供給リール92の回転抵抗が増加す
る。すなわち、主としてセットねじ122がテープ供給
リール回転抵抗調整手段として機能するのである。
めねじ部120が複数個貫通させられ、それぞれにセッ
トねじ122が螺合されている。各セットねじ122は
先端部においてスペーサ116に係合させられている。
セットねじ122を深く螺合するほどセットねじ122
と底板96との間隔が狭くされ、ウェーブワッシャ11
8の板厚が薄くされる。その結果、ウェーブワッシャ1
18にそれの面に直角な方向に発生する弾性力が増加
し、回転部材112と底板96との間に発生する摩擦力
が増加して、テープ供給リール92の回転抵抗が増加す
る。すなわち、主としてセットねじ122がテープ供給
リール回転抵抗調整手段として機能するのである。
【0036】なお、図において、符号124はスリーブ
を示し、125はワッシャを示している。スリーブ12
4は回転軸110による底板96の摩耗を抑制するため
に設けられ、また、ワッシャ125は、回転軸110の
フランジ部と底板96との間における摩擦力をウェーブ
ワッシャ118に基づく摩擦力より低下させるために設
けられている。
を示し、125はワッシャを示している。スリーブ12
4は回転軸110による底板96の摩耗を抑制するため
に設けられ、また、ワッシャ125は、回転軸110の
フランジ部と底板96との間における摩擦力をウェーブ
ワッシャ118に基づく摩擦力より低下させるために設
けられている。
【0037】一方、テープ巻取りリール94には、研摩
中にテープ巻取りリール94が巻取り方向とは逆方向に
回転して研摩テープTに弛みが発生することが防止され
ることが要求される。詳細は後述するが、テープ巻取り
リール94にはモータが係合されて研摩テープTを巻き
取るための回転トルクが付与されるが、研摩中には図6
に示すように、モータ126がテープ巻取りリール94
から退避させられ、また、クランクシャフト10が、研
摩テープTをテープ巻取りリール94から引き出す向き
の摩擦力が研摩テープTとの間に発生する向きに回転さ
せられるためである。
中にテープ巻取りリール94が巻取り方向とは逆方向に
回転して研摩テープTに弛みが発生することが防止され
ることが要求される。詳細は後述するが、テープ巻取り
リール94にはモータが係合されて研摩テープTを巻き
取るための回転トルクが付与されるが、研摩中には図6
に示すように、モータ126がテープ巻取りリール94
から退避させられ、また、クランクシャフト10が、研
摩テープTをテープ巻取りリール94から引き出す向き
の摩擦力が研摩テープTとの間に発生する向きに回転さ
せられるためである。
【0038】そのため、テープ巻取りリール94は、図
において左側に示すように、ハウジング90の底板96
に逆回転防止機構としてのワンウェイクラッチ128を
介して回転可能に支持された回転軸130に相対回転不
能かつ軸方向摺動可能に嵌合されている。ワンウェイク
ラッチ128は、回転軸130の両回転方向のうち、テ
ープ巻取りリール94が研摩テープTを巻き取る向きの
回転のみ許容し、テープ巻取りリール94から研摩テー
プTがほどかれる向きの回転は阻止するクラッチであ
る。したがって、本実施形態によれば、研摩中にクラン
クシャフト10が研摩テープTを引き込もうとしてもワ
ンウェイクラッチ120によりテープ巻取りリール94
の研摩テープTがほどかれる向きの回転が確実に阻止さ
れるから、研摩中に研摩テープTに弛みが発生すること
が確実に防止される。
において左側に示すように、ハウジング90の底板96
に逆回転防止機構としてのワンウェイクラッチ128を
介して回転可能に支持された回転軸130に相対回転不
能かつ軸方向摺動可能に嵌合されている。ワンウェイク
ラッチ128は、回転軸130の両回転方向のうち、テ
ープ巻取りリール94が研摩テープTを巻き取る向きの
回転のみ許容し、テープ巻取りリール94から研摩テー
プTがほどかれる向きの回転は阻止するクラッチであ
る。したがって、本実施形態によれば、研摩中にクラン
クシャフト10が研摩テープTを引き込もうとしてもワ
ンウェイクラッチ120によりテープ巻取りリール94
の研摩テープTがほどかれる向きの回転が確実に阻止さ
れるから、研摩中に研摩テープTに弛みが発生すること
が確実に防止される。
【0039】回転軸130と前記モータ126との係合
はクラッチ機構の一例である噛み合いクラッチ132,
134により行われる。回転軸130には噛み合いクラ
ッチ132(被動側係合部材)、モータ126には噛み
合いクラッチ134(駆動側係合部材)がそれぞれ一体
的に回転可能に取り付けられている。
はクラッチ機構の一例である噛み合いクラッチ132,
134により行われる。回転軸130には噛み合いクラ
ッチ132(被動側係合部材)、モータ126には噛み
合いクラッチ134(駆動側係合部材)がそれぞれ一体
的に回転可能に取り付けられている。
【0040】ただし、一対の噛み合いクラッチ132,
134は、前述のように、常時噛み合わされているわけ
ではなく、研摩中でないときであって、前記研摩ユニッ
トUが特定の位置に位置決めされたときに限って噛み合
わされる。図6に示すように、クランクシャフト10の
うちピン部14に対して研摩が行われる場合には、前述
のように、一対のカートリッジ70が垂直面内で揺動さ
せられる。そのため、それに常時モータ126を係合さ
せておく場合には、モータ126から延びるワイヤの切
断防止対策が必要になり、また、カートリッジ70全体
の重量が増加するという問題が生ずる。そこで、本実施
形態においては、研摩中にはモータ126をカートリッ
ジ70から退避させることとしたのである。
134は、前述のように、常時噛み合わされているわけ
ではなく、研摩中でないときであって、前記研摩ユニッ
トUが特定の位置に位置決めされたときに限って噛み合
わされる。図6に示すように、クランクシャフト10の
うちピン部14に対して研摩が行われる場合には、前述
のように、一対のカートリッジ70が垂直面内で揺動さ
せられる。そのため、それに常時モータ126を係合さ
せておく場合には、モータ126から延びるワイヤの切
断防止対策が必要になり、また、カートリッジ70全体
の重量が増加するという問題が生ずる。そこで、本実施
形態においては、研摩中にはモータ126をカートリッ
ジ70から退避させることとしたのである。
【0041】図8には、それらモータ126とカートリ
ッジ70との関係が示されている。なお、この図は、研
摩ユニットUの数が2個である場合であって、モータ1
26がカートリッジ70から退避させられている場合を
示すものである。同図に示すように、モータ126は可
動部材としてのスライダ142に取り付けられている。
前記フレーム20には左右方向に互いに平行に延びる一
対のガイドバー144が固定されており、それらガイド
バー144にスライダ142が軸方向摺動可能に支持さ
れている。モータ126は、常には、同図に示すよう
に、テープ巻取りリール94の噛み合いクラッチ132
から退避させられていて、カートリッジ70が垂直面内
で揺動することを許容する。そして、クランプアーム3
8の本体部36のピン穴40にピン44が嵌入させら
れ、クランプアーム38が特定の位置に位置決めされた
状態で、エアシリンダ152がロッド154を伸び出さ
せることによってモータ126をカートリッジ70に接
近させ、モータ126の噛み合いクラッチ134をテー
プ巻取りリール94の噛み合いクラッチ132に噛み合
わせる。その後、モータ126を回転させてテープ巻取
りリール94を回転させる。なお、モータ126を制御
する技術については後に詳述する。
ッジ70との関係が示されている。なお、この図は、研
摩ユニットUの数が2個である場合であって、モータ1
26がカートリッジ70から退避させられている場合を
示すものである。同図に示すように、モータ126は可
動部材としてのスライダ142に取り付けられている。
前記フレーム20には左右方向に互いに平行に延びる一
対のガイドバー144が固定されており、それらガイド
バー144にスライダ142が軸方向摺動可能に支持さ
れている。モータ126は、常には、同図に示すよう
に、テープ巻取りリール94の噛み合いクラッチ132
から退避させられていて、カートリッジ70が垂直面内
で揺動することを許容する。そして、クランプアーム3
8の本体部36のピン穴40にピン44が嵌入させら
れ、クランプアーム38が特定の位置に位置決めされた
状態で、エアシリンダ152がロッド154を伸び出さ
せることによってモータ126をカートリッジ70に接
近させ、モータ126の噛み合いクラッチ134をテー
プ巻取りリール94の噛み合いクラッチ132に噛み合
わせる。その後、モータ126を回転させてテープ巻取
りリール94を回転させる。なお、モータ126を制御
する技術については後に詳述する。
【0042】カートリッジ70においては、図6に示す
ように、未使用の研摩テープTがテープ供給リール92
に巻き付けられて保持され、そのテープ供給リール92
から出た研摩テープTが一旦カートリッジ70の外部に
出た後にテープ巻取りリール94に巻き付けられること
になる。カートリッジ70の外面を形成する複数の板の
うち他方のカートリッジ70と対向する前板150がそ
れの両端部においてそれぞれ開口させられ、それら開口
部がそれぞれ研摩テープTの出口および入口とされてい
るのである。また、それら出口と入口とにはそれぞれ、
研摩テープTをガイドするためのガイドローラ154が
回転可能に設けられている。
ように、未使用の研摩テープTがテープ供給リール92
に巻き付けられて保持され、そのテープ供給リール92
から出た研摩テープTが一旦カートリッジ70の外部に
出た後にテープ巻取りリール94に巻き付けられること
になる。カートリッジ70の外面を形成する複数の板の
うち他方のカートリッジ70と対向する前板150がそ
れの両端部においてそれぞれ開口させられ、それら開口
部がそれぞれ研摩テープTの出口および入口とされてい
るのである。また、それら出口と入口とにはそれぞれ、
研摩テープTをガイドするためのガイドローラ154が
回転可能に設けられている。
【0043】カートリッジ70の外面を形成する複数の
板のうちクランプアーム38への装着状態で最も上側に
位置する上板と最も下側に位置する下板とにはそれぞ
れ、貫通穴158が設けられている。この貫通穴158
は、研摩テープTの巻取り時に研摩テープTに付着して
カートリッジ70内に進入した加工液が自然に落下して
外部に排出されるようにするドレン穴である。
板のうちクランプアーム38への装着状態で最も上側に
位置する上板と最も下側に位置する下板とにはそれぞ
れ、貫通穴158が設けられている。この貫通穴158
は、研摩テープTの巻取り時に研摩テープTに付着して
カートリッジ70内に進入した加工液が自然に落下して
外部に排出されるようにするドレン穴である。
【0044】図6に示すように、ハウジング90の前板
150には前記シュー95がねじ等の締結手段により着
脱可能に取り付けられている。シュー95は、研摩テー
プTのうち両端部を一対のガイドローラ154に支持さ
れた部分の内面に接触し、その部分をクランクシャフト
10のジャーナル面またはピン面(以下、それらを「加
工面」と総称する)に押圧する。本実施形態において
は、シュー95が先端部にV字状の溝を有するブロック
とされており、研摩テープTをクランクシャフト10の
加工面にそれの周方向において隔たった2箇所において
同時に押圧する。
150には前記シュー95がねじ等の締結手段により着
脱可能に取り付けられている。シュー95は、研摩テー
プTのうち両端部を一対のガイドローラ154に支持さ
れた部分の内面に接触し、その部分をクランクシャフト
10のジャーナル面またはピン面(以下、それらを「加
工面」と総称する)に押圧する。本実施形態において
は、シュー95が先端部にV字状の溝を有するブロック
とされており、研摩テープTをクランクシャフト10の
加工面にそれの周方向において隔たった2箇所において
同時に押圧する。
【0045】なお、シュー95は、ワークの加工面に研
摩テープTを介してワークの周方向に沿って並んだ2箇
所で集中的に接触する形状とされているが、押圧部材と
してのシューは、種々の形状を採用可能であり、例え
ば、1箇所で集中的に接触する形状としたり、1箇所で
広く接触する形状とすることができる。また、シュー
は、ワークの周方向に沿って並んだ3箇以上の箇所で、
しかも、各箇所で広く接触する形状とすることも可能で
ある。
摩テープTを介してワークの周方向に沿って並んだ2箇
所で集中的に接触する形状とされているが、押圧部材と
してのシューは、種々の形状を採用可能であり、例え
ば、1箇所で集中的に接触する形状としたり、1箇所で
広く接触する形状とすることができる。また、シュー
は、ワークの周方向に沿って並んだ3箇以上の箇所で、
しかも、各箇所で広く接触する形状とすることも可能で
ある。
【0046】また、本実施形態においては、シュー95
は、研摩テープTに接触する部分とハウジング90に取
り付けられる部分とで互いに異なる材料で構成され、具
体的には、研摩テープTに接触する部分は耐摩耗性向上
のためにセラミックス製、ハウジング90に取り付けら
れる部分は鋼製とされている。ただし、シュー95は、
種々の材料を採用可能であり、例えば、研摩テープTに
接触する部分は、ウレタン等、研摩時に弾性変形可能な
弾性体とすることも可能である。
は、研摩テープTに接触する部分とハウジング90に取
り付けられる部分とで互いに異なる材料で構成され、具
体的には、研摩テープTに接触する部分は耐摩耗性向上
のためにセラミックス製、ハウジング90に取り付けら
れる部分は鋼製とされている。ただし、シュー95は、
種々の材料を採用可能であり、例えば、研摩テープTに
接触する部分は、ウレタン等、研摩時に弾性変形可能な
弾性体とすることも可能である。
【0047】カートリッジ70をカートリッジ格納室7
4に格納した状態では、カートリッジ70がカートリッ
ジ格納室74から離脱することを防止することが必要で
あり、また、研摩中にカートリッジ70がカートリッジ
格納室74内でがたつくことを防止することが必要であ
る。そのため、本実施形態においては、カートリッジ7
0とクランプアーム38とにロック機構が設けられてい
る。以下、ロック機構を図6,図9および図10に基づ
いて説明する。
4に格納した状態では、カートリッジ70がカートリッ
ジ格納室74から離脱することを防止することが必要で
あり、また、研摩中にカートリッジ70がカートリッジ
格納室74内でがたつくことを防止することが必要であ
る。そのため、本実施形態においては、カートリッジ7
0とクランプアーム38とにロック機構が設けられてい
る。以下、ロック機構を図6,図9および図10に基づ
いて説明する。
【0048】図6に示すように、ハウジング90の外面
を構成する複数の板のうち前板150に対向する後板1
70には、前記ロック室104に対応する位置におい
て、切欠き部172が形成されている。この切欠き部1
72は、カートリッジ70をカートリッジ格納室74内
に装填する際に後述のロックプレートが前記ロック室1
04内に進入することを許容するものであり、カートリ
ッジ70の前記開放面に開口して各リール92,94の
回転軸線に平行に延びるU字状とされている。
を構成する複数の板のうち前板150に対向する後板1
70には、前記ロック室104に対応する位置におい
て、切欠き部172が形成されている。この切欠き部1
72は、カートリッジ70をカートリッジ格納室74内
に装填する際に後述のロックプレートが前記ロック室1
04内に進入することを許容するものであり、カートリ
ッジ70の前記開放面に開口して各リール92,94の
回転軸線に平行に延びるU字状とされている。
【0049】ロックプレート176は、図9に示すよう
に、回転軸180によってクランプアーム38に装着さ
れている。回転軸180は、クランプアーム38のうち
カートリッジ格納室74の底部を形成する底板178を
貫通し、その底板178により回転可能に支持されてい
る。回転軸180のうちカートリッジ格納室74内に位
置する部分にはおねじ部182が形成され、それにロッ
クプレート176の一端部が螺合されている。一方、回
転軸180のうちクランプアーム38の外側に位置する
部分には、操作部186が固定的に取り付けられてい
る。
に、回転軸180によってクランプアーム38に装着さ
れている。回転軸180は、クランプアーム38のうち
カートリッジ格納室74の底部を形成する底板178を
貫通し、その底板178により回転可能に支持されてい
る。回転軸180のうちカートリッジ格納室74内に位
置する部分にはおねじ部182が形成され、それにロッ
クプレート176の一端部が螺合されている。一方、回
転軸180のうちクランプアーム38の外側に位置する
部分には、操作部186が固定的に取り付けられてい
る。
【0050】回転軸180の軸方向略中間位置には段付
き面188が形成され、そこにリテーナ190が保持さ
せられている。リテーナ190は、操作部186に近い
側の面が段付き面188に係合することによって操作部
186に接近することを阻止されており、一方、ロック
プレート176に近い側の面がそのロックプレート17
6と共同して弾性部材としてのコイル状のスプリング1
92を保持している。スプリング192は、それの弾性
力により、ロックプレート176が回転軸180に対し
てみだりに回転することを防止する。また、ロックプレ
ート176が回転軸180から離脱することを防止する
離脱防止手段として、回転軸180の先端部にEリング
194が装着されている。
き面188が形成され、そこにリテーナ190が保持さ
せられている。リテーナ190は、操作部186に近い
側の面が段付き面188に係合することによって操作部
186に接近することを阻止されており、一方、ロック
プレート176に近い側の面がそのロックプレート17
6と共同して弾性部材としてのコイル状のスプリング1
92を保持している。スプリング192は、それの弾性
力により、ロックプレート176が回転軸180に対し
てみだりに回転することを防止する。また、ロックプレ
ート176が回転軸180から離脱することを防止する
離脱防止手段として、回転軸180の先端部にEリング
194が装着されている。
【0051】ロックプレート176は、カートリッジ7
0がカートリッジ格納室74に格納されていない状態で
は、アンロック位置にある。アンロック位置とは、図1
0の(a) に示すように、ロックプレート176が水平に
延びる位置であって、カートリッジ70がカートリッジ
格納室74に格納されたときに存在することとなる切欠
き部172に対して平行となり、カートリッジ70の後
板170がロックプレート176を通過することを許容
する位置である。
0がカートリッジ格納室74に格納されていない状態で
は、アンロック位置にある。アンロック位置とは、図1
0の(a) に示すように、ロックプレート176が水平に
延びる位置であって、カートリッジ70がカートリッジ
格納室74に格納されたときに存在することとなる切欠
き部172に対して平行となり、カートリッジ70の後
板170がロックプレート176を通過することを許容
する位置である。
【0052】これに対し、カートリッジ70がカートリ
ッジ格納室74に格納され、かつ、作業者が操作部18
6を回転操作すれば、その当初には、ロックプレート1
76とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙
間が存在するから、ロックプレート176は回転軸18
0と共に回転し、ロック位置となる。ロック位置とは、
図の(b) に示すように、ロックプレート176が切欠き
部172に直交する位置である。後板170には、ロッ
クプレート176が直交位置以上に回転することを防止
するストッパ196が設けられている。このようにロッ
クプレート176が切欠き部172に直交するロック位
置となれば、カートリッジ70の後板170がロックプ
レート176を通過することが阻止され、カートリッジ
70がカートリッジ格納室74から離脱することが阻止
される。
ッジ格納室74に格納され、かつ、作業者が操作部18
6を回転操作すれば、その当初には、ロックプレート1
76とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙
間が存在するから、ロックプレート176は回転軸18
0と共に回転し、ロック位置となる。ロック位置とは、
図の(b) に示すように、ロックプレート176が切欠き
部172に直交する位置である。後板170には、ロッ
クプレート176が直交位置以上に回転することを防止
するストッパ196が設けられている。このようにロッ
クプレート176が切欠き部172に直交するロック位
置となれば、カートリッジ70の後板170がロックプ
レート176を通過することが阻止され、カートリッジ
70がカートリッジ格納室74から離脱することが阻止
される。
【0053】しかし、単にロックプレート176を切欠
き部172に直交させただけでは、ロックプレート17
6とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙間
が存在するため、研摩中、カートリッジ70にがたつき
が発生するおそれがある。そこで、本実施形態において
は、ロックプレート176が回転軸180に固定されて
いるのではなく螺合されている。したがって、作業者
が、ロックプレート176がロック位置に到達した後に
も、操作部186をさらに同じ向きに回転させれば、ロ
ックプレート176はストッパ196によりロック位置
に保たれるから、そのようなロックプレート176に対
して操作部186が接近する。その結果、ロックプレー
ト176と操作部186とでカートリッジ70の後板1
70とクランプアーム38とが強く挟まれ、研摩中にお
けるカートリッジ70のがたつきが確実に防止される。
き部172に直交させただけでは、ロックプレート17
6とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙間
が存在するため、研摩中、カートリッジ70にがたつき
が発生するおそれがある。そこで、本実施形態において
は、ロックプレート176が回転軸180に固定されて
いるのではなく螺合されている。したがって、作業者
が、ロックプレート176がロック位置に到達した後に
も、操作部186をさらに同じ向きに回転させれば、ロ
ックプレート176はストッパ196によりロック位置
に保たれるから、そのようなロックプレート176に対
して操作部186が接近する。その結果、ロックプレー
ト176と操作部186とでカートリッジ70の後板1
70とクランプアーム38とが強く挟まれ、研摩中にお
けるカートリッジ70のがたつきが確実に防止される。
【0054】カートリッジ70において研摩テープTが
モータ126によって巻き取られる量は巻取り量検出装
置、使用済の研摩テープTの蓄積量は蓄積量検出装置に
よりそれぞれ検出される。
モータ126によって巻き取られる量は巻取り量検出装
置、使用済の研摩テープTの蓄積量は蓄積量検出装置に
よりそれぞれ検出される。
【0055】巻取り量検出装置200は、本実施形態に
おいては、図6および図11に示すように、(a) モータ
126による研摩テープTの巻取りと共に回転する歯車
202と、(b) その歯車202の回転量を研摩テープT
の巻取り量として電気的に検出する巻取り量センサ20
4とを含むように構成されている。本実施形態において
は、歯車202は、カートリッジ70の外部において、
一対のガイドローラ154のうちカートリッジ70をク
ランプアーム38に装着した状態で最も上側に位置する
ものに同軸的に固定されている。一方、本実施形態にお
いては、巻取り量センサ204は、クランプアーム38
に取り付けられている。カートリッジ70がクランプア
ーム38に装着された状態で歯車202に近接して対向
する位置に取り付けられているのである。また、巻取り
量センサ204は、歯車202の外周面に一定ピッチで
形成された複数の歯の各々を磁気的に検出し、それに応
じた信号を出力する近接スイッチとされている。
おいては、図6および図11に示すように、(a) モータ
126による研摩テープTの巻取りと共に回転する歯車
202と、(b) その歯車202の回転量を研摩テープT
の巻取り量として電気的に検出する巻取り量センサ20
4とを含むように構成されている。本実施形態において
は、歯車202は、カートリッジ70の外部において、
一対のガイドローラ154のうちカートリッジ70をク
ランプアーム38に装着した状態で最も上側に位置する
ものに同軸的に固定されている。一方、本実施形態にお
いては、巻取り量センサ204は、クランプアーム38
に取り付けられている。カートリッジ70がクランプア
ーム38に装着された状態で歯車202に近接して対向
する位置に取り付けられているのである。また、巻取り
量センサ204は、歯車202の外周面に一定ピッチで
形成された複数の歯の各々を磁気的に検出し、それに応
じた信号を出力する近接スイッチとされている。
【0056】一方、蓄積量検出装置210は、本実施形
態においては、図6および図11に示すように、(a) 使
用済の研摩テープTが巻き付けられた状態のテープ巻取
りリール94の外径に応じて変位する変位部材としての
プランジャ212と、(b) そのプランジャ212の変位
を使用済の研摩テープTの蓄積量として電気的に検出す
る蓄積量センサ214とを含むように構成されている。
態においては、図6および図11に示すように、(a) 使
用済の研摩テープTが巻き付けられた状態のテープ巻取
りリール94の外径に応じて変位する変位部材としての
プランジャ212と、(b) そのプランジャ212の変位
を使用済の研摩テープTの蓄積量として電気的に検出す
る蓄積量センサ214とを含むように構成されている。
【0057】プランジャ212は、図11に示すよう
に、カートリッジ70の後板170とクランプアーム3
8の底板178とを同時に貫通し、かつ、それの両端部
がそれぞれテープ巻取りリール94とクランプアーム3
8に取り付けられた蓄積量センサ214とにそれぞれ臨
まされている。プランジャ212は、クランプアーム3
8に軸方向変位可能に保持されるとともに、常にテープ
巻取りリール94に接近する向きに付勢されている。し
かし、プランジャ212は、使用済の研摩テープTが巻
き付けられた状態のテープ巻取りリール94の外径が設
定値を超えたときにはじめてプランジャ212の内側端
部がその外径に接触し、その後その外径の増加につれて
クランプアーム38の外側に向かって変位する。蓄積量
センサ214は、プランジャ212の外側端部が検出範
囲に進入したことを磁気的に検出し、それに応じた信号
を出力する近接スイッチとされている。
に、カートリッジ70の後板170とクランプアーム3
8の底板178とを同時に貫通し、かつ、それの両端部
がそれぞれテープ巻取りリール94とクランプアーム3
8に取り付けられた蓄積量センサ214とにそれぞれ臨
まされている。プランジャ212は、クランプアーム3
8に軸方向変位可能に保持されるとともに、常にテープ
巻取りリール94に接近する向きに付勢されている。し
かし、プランジャ212は、使用済の研摩テープTが巻
き付けられた状態のテープ巻取りリール94の外径が設
定値を超えたときにはじめてプランジャ212の内側端
部がその外径に接触し、その後その外径の増加につれて
クランプアーム38の外側に向かって変位する。蓄積量
センサ214は、プランジャ212の外側端部が検出範
囲に進入したことを磁気的に検出し、それに応じた信号
を出力する近接スイッチとされている。
【0058】以上説明したように、カートリッジ70に
おける研摩テープTの巻取りはモータ126,巻取り量
センサ202および蓄積量センサ204によって行われ
るのであるが、モータ126の制御はコントローラ22
0によって行われる。コントローラ220は、図12に
示すように、CPU222,ROM224およびRAM
226を含むコンピュータ228を主体として構成され
ている。コントローラ220の入力側には巻取り量セン
サ202および蓄積量センサ212が接続され、出力側
にはモータ126が接続されている。出力側にはさら
に、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値を超えたか
らカートリッジ70の交換時期に近づいたことを作業者
に警告する警告器232も接続されている。
おける研摩テープTの巻取りはモータ126,巻取り量
センサ202および蓄積量センサ204によって行われ
るのであるが、モータ126の制御はコントローラ22
0によって行われる。コントローラ220は、図12に
示すように、CPU222,ROM224およびRAM
226を含むコンピュータ228を主体として構成され
ている。コントローラ220の入力側には巻取り量セン
サ202および蓄積量センサ212が接続され、出力側
にはモータ126が接続されている。出力側にはさら
に、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値を超えたか
らカートリッジ70の交換時期に近づいたことを作業者
に警告する警告器232も接続されている。
【0059】ROM224には、図13のフローチャー
トで表されている研摩テープ制御ルーチンが予め格納さ
れており、CPU222がそのルーチンをRAM226
を利用しつつ実行することにより、各研摩テープTの送
りが行われる。
トで表されている研摩テープ制御ルーチンが予め格納さ
れており、CPU222がそのルーチンをRAM226
を利用しつつ実行することにより、各研摩テープTの送
りが行われる。
【0060】研摩テープ制御ルーチンは繰り返し実行さ
れる。各回の実行時にはまず、ステップS10(以下、
単に「S10」で表す。他のステップについても同じと
する)において、蓄積量センサ212によりテープ巻取
りリール94における使用済の研摩テープTの蓄積量が
設定値以上であるか否かが判定される。今回は設定値以
上ではないと仮定すれば、判定がNOとなり、S20に
おいて、RAM226における、1個のワークについて
の研摩が終了したか否かを示すフラグを介し、一回の研
摩が終了したか否かが判定される。今回は未だ終了して
はいないと仮定すれば、判定がNOとなり、直ちに本ル
ーチンの一回の実行が終了する。
れる。各回の実行時にはまず、ステップS10(以下、
単に「S10」で表す。他のステップについても同じと
する)において、蓄積量センサ212によりテープ巻取
りリール94における使用済の研摩テープTの蓄積量が
設定値以上であるか否かが判定される。今回は設定値以
上ではないと仮定すれば、判定がNOとなり、S20に
おいて、RAM226における、1個のワークについて
の研摩が終了したか否かを示すフラグを介し、一回の研
摩が終了したか否かが判定される。今回は未だ終了して
はいないと仮定すれば、判定がNOとなり、直ちに本ル
ーチンの一回の実行が終了する。
【0061】その後、本ルーチンの実行が何回も繰り返
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になることなく一回の研摩が終了したと仮定すれ
ば、S10の判定はNO、S20の判定はYESとな
り、S30において、テープ巻取りリール94に係合さ
せられたモータ126に対して駆動信号が出力され、S
40において、巻取り量センサ204により研摩テープ
Tの巻取り量が設定値に達したか否かが判定される。モ
ータ126への駆動信号の出力は研摩テープTの巻取り
量が設定値に達するまで行われ、達したならばS40の
判定がYESとなり、本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になることなく一回の研摩が終了したと仮定すれ
ば、S10の判定はNO、S20の判定はYESとな
り、S30において、テープ巻取りリール94に係合さ
せられたモータ126に対して駆動信号が出力され、S
40において、巻取り量センサ204により研摩テープ
Tの巻取り量が設定値に達したか否かが判定される。モ
ータ126への駆動信号の出力は研摩テープTの巻取り
量が設定値に達するまで行われ、達したならばS40の
判定がYESとなり、本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
【0062】その後、本ルーチンの実行が何回も繰り返
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になったと仮定すれば、S10の判定がYESとな
り、S50において、警告器232により、カートリッ
ジ70の交換時期に近づいたことが作業者に知らされ
る。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になったと仮定すれば、S10の判定がYESとな
り、S50において、警告器232により、カートリッ
ジ70の交換時期に近づいたことが作業者に知らされ
る。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0063】そして、作業者は、カートリッジ70を交
換すべきと判断したときには、研摩システムの運転を停
止させ、研摩ユニットUを特定の位置(ワーク交換位
置,カートリッジ交換位置等)に位置決めした後、一対
のクランプアーム38を相互に離間させてクランクシャ
フト10をカートリッジ70から退避させる。続いて、
クランクシャフト10をワーク保持装置26から取り外
し、その後、操作部186を操作してロックプレート1
76をアンロック位置とし、交換すべきカートリッジ7
0をクランプアーム38から引き出す。続いて、新たな
カートリッジ70をクランプアーム38に装着し、操作
部186を操作してロックプレート176をロック位置
とする。
換すべきと判断したときには、研摩システムの運転を停
止させ、研摩ユニットUを特定の位置(ワーク交換位
置,カートリッジ交換位置等)に位置決めした後、一対
のクランプアーム38を相互に離間させてクランクシャ
フト10をカートリッジ70から退避させる。続いて、
クランクシャフト10をワーク保持装置26から取り外
し、その後、操作部186を操作してロックプレート1
76をアンロック位置とし、交換すべきカートリッジ7
0をクランプアーム38から引き出す。続いて、新たな
カートリッジ70をクランプアーム38に装着し、操作
部186を操作してロックプレート176をロック位置
とする。
【0064】また、カートリッジ70においてテープ供
給リール92とテープ巻取りリール94とを交換する場
合には、作業者は、テープ供給リール92とテープ巻取
りリール94とをそれぞれ各回転軸110,130から
抜き取り、交換する。この際、研摩テープTがシュー9
5の外側を通過し、かつ、弛みが生じないようにテープ
巻取りリール94で調整する。
給リール92とテープ巻取りリール94とを交換する場
合には、作業者は、テープ供給リール92とテープ巻取
りリール94とをそれぞれ各回転軸110,130から
抜き取り、交換する。この際、研摩テープTがシュー9
5の外側を通過し、かつ、弛みが生じないようにテープ
巻取りリール94で調整する。
【0065】このようにカートリッジ70においてテー
プ供給リール92とテープ巻取りリール94とをそれぞ
れ交換する際には、作業者は研摩テープTに直に触れる
ことが必要となる。しかし、研摩ユニットUにおいて研
摩テープTを交換する際には、カートリッジ70を交換
するだけで済むため、作業者は、研摩テープTに直に触
れることなく研摩テープTを交換することが可能とな
り、研摩テープTの交換作業が簡単となり、交換にかか
る時間が短縮される。
プ供給リール92とテープ巻取りリール94とをそれぞ
れ交換する際には、作業者は研摩テープTに直に触れる
ことが必要となる。しかし、研摩ユニットUにおいて研
摩テープTを交換する際には、カートリッジ70を交換
するだけで済むため、作業者は、研摩テープTに直に触
れることなく研摩テープTを交換することが可能とな
り、研摩テープTの交換作業が簡単となり、交換にかか
る時間が短縮される。
【0066】また、本実施形態においては、押圧部材と
してのシュー95が研摩ユニットUの本体部にではな
く、カートリッジ70自体に設けられているから、研摩
テープTを交換する際に、研摩テープTをシュー95か
ら退避させたりシュー95に接触させる作業が不可欠で
はなくなる。したがって、本実施形態によれば、研摩テ
ープTの交換作業が一層簡単となる。
してのシュー95が研摩ユニットUの本体部にではな
く、カートリッジ70自体に設けられているから、研摩
テープTを交換する際に、研摩テープTをシュー95か
ら退避させたりシュー95に接触させる作業が不可欠で
はなくなる。したがって、本実施形態によれば、研摩テ
ープTの交換作業が一層簡単となる。
【0067】シュー95は、メンテナンスの際、場合に
よっては交換が必要な部品である。これに対し、本実施
形態においては、押圧部材としてのシュー95がカート
リッジ70に取り付けられていて、カートリッジ70を
研摩ユニットUから取り外した状態でシュー95の交換
が可能である。したがって、本実施形態によれば、押圧
部材そのものの交換作業が簡単になり、研摩装置のメン
テナンス性が一層向上するという効果も得られる。
よっては交換が必要な部品である。これに対し、本実施
形態においては、押圧部材としてのシュー95がカート
リッジ70に取り付けられていて、カートリッジ70を
研摩ユニットUから取り外した状態でシュー95の交換
が可能である。したがって、本実施形態によれば、押圧
部材そのものの交換作業が簡単になり、研摩装置のメン
テナンス性が一層向上するという効果も得られる。
【0068】従来の研摩装置では、研摩時にワークの予
定研摩部がワークの回転軸線回りに公転させられ、その
予定研摩部に研摩ユニットを追従させるため、研摩ユニ
ットは研摩装置本体にワークの回転軸線に直交する平面
内で運動可能に保持される一方、その研摩ユニットに研
摩テープを供給するテープ供給部および研摩テープを巻
取りテープ巻取り部は研摩装置本体に固定されていた。
そのため、研摩中、研摩ユニットが運動すると、それに
伴って研摩ユニットとテープ供給部およびテープ巻取り
部との相対位置関係が変化してしまうから、従来装置で
は、それにもかかわらず研摩テープが切断されたり弛ん
だりしないようにする特別の機構が不可欠である。これ
に対し、本実施形態では、テープ供給部およびテープ巻
取り部が研摩ユニットと一体的に運動可能とされ、研摩
中に研摩テープにそれを引っ張ったり弛ませたりする力
が発生しない。したがって、本実施形態によれば、研摩
中に研摩テープの切断および弛みを防止する特別な機構
が不可欠ではなくなり、装置コストの節減が可能となる
という効果も得られる。
定研摩部がワークの回転軸線回りに公転させられ、その
予定研摩部に研摩ユニットを追従させるため、研摩ユニ
ットは研摩装置本体にワークの回転軸線に直交する平面
内で運動可能に保持される一方、その研摩ユニットに研
摩テープを供給するテープ供給部および研摩テープを巻
取りテープ巻取り部は研摩装置本体に固定されていた。
そのため、研摩中、研摩ユニットが運動すると、それに
伴って研摩ユニットとテープ供給部およびテープ巻取り
部との相対位置関係が変化してしまうから、従来装置で
は、それにもかかわらず研摩テープが切断されたり弛ん
だりしないようにする特別の機構が不可欠である。これ
に対し、本実施形態では、テープ供給部およびテープ巻
取り部が研摩ユニットと一体的に運動可能とされ、研摩
中に研摩テープにそれを引っ張ったり弛ませたりする力
が発生しない。したがって、本実施形態によれば、研摩
中に研摩テープの切断および弛みを防止する特別な機構
が不可欠ではなくなり、装置コストの節減が可能となる
という効果も得られる。
【0069】図14に示す従来の研摩装置では、1本の
研摩テープTがワークWの同じ加工面に2箇所で同時に
接触する形式とされて、一対のシュー400を相互に離
間させるのに伴って研摩テープTが引っ張られる。その
ため、一対のシュー400の上方に位置するガイドロー
ラ406がクランプアーム402にシュー400に対す
る接近が可能に弾性的に支持されている。これに対し、
本実施形態では、互いに独立した2本の研摩テープTが
それぞれワークWの2箇所に同時に接触するため、一対
のシュー95を相互に離間させるのに伴って研摩テープ
Tが引っ張られることはない。したがって、本実施形態
によれば、従来の研摩装置では不可欠であったローラ弾
性支持構造が不可欠ではなくなるため、装置コストの節
減を図り得るという効果も得られる。
研摩テープTがワークWの同じ加工面に2箇所で同時に
接触する形式とされて、一対のシュー400を相互に離
間させるのに伴って研摩テープTが引っ張られる。その
ため、一対のシュー400の上方に位置するガイドロー
ラ406がクランプアーム402にシュー400に対す
る接近が可能に弾性的に支持されている。これに対し、
本実施形態では、互いに独立した2本の研摩テープTが
それぞれワークWの2箇所に同時に接触するため、一対
のシュー95を相互に離間させるのに伴って研摩テープ
Tが引っ張られることはない。したがって、本実施形態
によれば、従来の研摩装置では不可欠であったローラ弾
性支持構造が不可欠ではなくなるため、装置コストの節
減を図り得るという効果も得られる。
【0070】なお、本実施形態においては、研摩時に使
用する加工液の性質が2本の研摩テープT1 ,T2 間で
互いに等しいものとされているが、互いに異なるものと
することができる。
用する加工液の性質が2本の研摩テープT1 ,T2 間で
互いに等しいものとされているが、互いに異なるものと
することができる。
【0071】また、本実施形態においては、研摩テープ
の送り時期および送り量が一対の研摩テープ保持部の間
で互いに一致させられているが、例えば、送り時期と送
り量との少なくとも一方を互いに異ならせることができ
る。
の送り時期および送り量が一対の研摩テープ保持部の間
で互いに一致させられているが、例えば、送り時期と送
り量との少なくとも一方を互いに異ならせることができ
る。
【0072】以上、本発明の一実施形態を図面に基づい
て詳細に説明したが、その他にも、特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した形態で本発明を実施することができる。
て詳細に説明したが、その他にも、特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した形態で本発明を実施することができる。
【図1】本発明の一実施形態である研摩方法を実施する
研摩システムを示す斜視図である。
研摩システムを示す斜視図である。
【図2】上記研摩方法によって研摩されるワークの一例
であるクランクシャフトの一部を示す平面図である。
であるクランクシャフトの一部を示す平面図である。
【図3】図1におけるワーク回転装置およびその周辺部
を拡大して示す側面図である。
を拡大して示す側面図である。
【図4】図3における回転体およびその周辺部を拡大し
て示す正面図である。
て示す正面図である。
【図5】図1における研摩ユニットを拡大して示す正面
図である。
図である。
【図6】図5における一対のカートリッジを拡大して示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】図6におけるカートリッジのうち、テープ供給
リールの回転支持機構を示す断面図である。
リールの回転支持機構を示す断面図である。
【図8】図6におけるカートリッジにおいて研摩テープ
を巻き取るモータおよびその周辺部を示す部分正面断面
図である。
を巻き取るモータおよびその周辺部を示す部分正面断面
図である。
【図9】図5におけるカートリッジのロック機構を拡大
して示す側面断面図である。
して示す側面断面図である。
【図10】図9のロック機構のアンロック状態とロック
状態とをそれぞれ示す正面図である。
状態とをそれぞれ示す正面図である。
【図11】図5におけるクランプアームに巻取り量セン
サと蓄積量センサとがそれぞれ設けられている様子を示
す正面図である。
サと蓄積量センサとがそれぞれ設けられている様子を示
す正面図である。
【図12】前記研摩システムのうち電気的な構成部分を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図13】図12におけるROMに予め格納されている
研摩テープ制御ルーチンを示すフローチャートである。
研摩テープ制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】従来の研摩装置を示す正面図である。
T1 ,T2 研摩テープ U 研摩ユニット 10 クランクシャフト 22 クランプユニット 24 研摩テープ保持部 26 ワーク保持装置 28 ワーク回転装置 30 加振装置 64 本体部 70 カートリッジ 92 テープ供給リール 94 テープ巻取りリール 95 シュー 126 モータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−251358(JP,A) 特開 平1−307920(JP,A) 特開 平7−75953(JP,A) 特開 昭61−209457(JP,A) 特公 昭63−35084(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 21/00
Claims (3)
- 【請求項1】研摩テープによりワークを研摩する方法で
あって、 研摩テープを、砥粒が接着された表面の粗さが互いに異
なる2本の研摩テープとし、それら2本の研摩テープを
ワークの円筒状の加工面にそのワークを隔てて互いに対
向する2個の予定研摩位置においてそれぞれ同時に押圧
しつつワークをそれの軸線回りに回転させることを特徴
とする研摩方法。 - 【請求項2】前記ワークが、前記回転と同時にそれの回
転軸線方向に往復運動させられる請求項1に記載の研摩
方法。 - 【請求項3】前記2本の研摩テープが、それら2本の研
摩テープを保持する研摩テープ保持部に、その研摩テー
プ保持部に対して着脱可能な一対のカートリッジを介し
て保持される請求項1または2に記載の研摩方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10936898A JP2924890B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 研摩方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10936898A JP2924890B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 研摩方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7066432A Division JP2820059B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 研摩装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31055998A Division JP2970672B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 研摩装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264002A JPH10264002A (ja) | 1998-10-06 |
JP2924890B2 true JP2924890B2 (ja) | 1999-07-26 |
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ID=14508477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10936898A Expired - Fee Related JP2924890B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 研摩方法 |
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---|---|---|---|---|
EP1976806A4 (en) * | 2005-12-09 | 2011-08-10 | Applied Materials Inc | METHOD AND DEVICE FOR PROCESSING A SUBSTRATE |
KR102480683B1 (ko) * | 2020-12-01 | 2022-12-23 | 주식회사 에이치비테크놀러지 | 연마용 테이프를 이용한 결함 연마장치 |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10936898A patent/JP2924890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10264002A (ja) | 1998-10-06 |
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