JP2923054B2 - ポータブルフラッシュライト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、主として、フラッシュライトに関する。

発明の背景技術 種々のフラッシュライトが、上記技術分野において、
知られている。フラッシュライトには、一つ以上の乾電
池が備えられており、特定のフラッシュライトでは、乾
電池は、フラッシュライトのハンドルとして機能するバ
レル又はチューブからなる電池室内に連続して配置され
る。これらの電池からの電気エネルギは、一般的に、電
池とランプとの間に介在するスイッチ機構を通して、フ
ラッシュライトの前端側に位置するランプ又はバルブに
導かれる。

種々のフラッシュライトにおいて、上記ランプは、上
記バレル内に設けられたホルダ又はスペーサによりフラ
ッシュライト内に保持されており、フラッシュライトの
リフレクタ内に延在している。最善の機能を発揮させる
ために、ランプは、リフレクタに対して適切に配置され
ていなければならない。しかしながら、製造や組み立て
動作、或いは寸法公差により、フラッシュライト組み立
て完了時における、ランプのリフレクタに対する永久的
なミスアラインメントが生じて、性能の低下をきたす可
能性がある。

加えて、特定の状況下において、電池は液漏れを生じ
ることがあるので、フラッシュライトの上記電池室を密
閉するようにすると都合がよい。また、上記電池は、ガ
スを放出することがあるので、湿気やゴミが上記電池室
内に入り込まないような通気孔を電池室に設けると都合
がよい。

発明の要旨 本発明の第１の特徴は、本発明のフラッシュライトは
改良型スイッチ機構を備えていることである。このスイ
ッチ機構は、フラッシュライトのランプを支持するとこ
ろの前方に延在するネックを備えたスイッチアセンブリ
を有している。このスイッチ用ハウジングは、フラッシ
ュライトのバレル内で部分的に浮いた状態になってお
り、これにより、リフレクタに対するランプの微調整、
つまり、ランプ及びランプフィラメントのリフレクタに
対するセンタリングを可能にしている。第２の特徴は、
このスイッチ用ハウジングは電池室の前端部を密閉する
シールを有していることである。第３の特徴は、このフ
ラッシュライトのアセンブリは、内部の構成部材の配置
において、改良されていることである。従って、本発明
の一つの目的は、ランプとリフレクタ間の改良型位置合
わせ手段を有するフラッシュライトを提供することであ
る。

本発明の他の目的は、密閉性が改良されたスイッチア
センブリを備えたフラッシュライトを提供することであ
る。

本発明のさらなる他の目的は、内部の構成部材の配列
を通して、改良型アセンブリを有するフラッシュライト
を提供することである。

本発明のその他の目的及び特徴は、本発明の一実施例
を開示する添付図面に従って記載される、以下の詳細説
明から明らかになるであろう。しかしながら、これらの
図面は、例示することのみを目的としており、本発明の
構成を限定することを目的としていない点が理解される
べきである。

図面の簡単な説明 図において、同一の参照符号は類似の部材を示してい
る。

図１は、本発明に係るフラッシュライトの断面図であ
る。

図２は、本発明に係るフラッシュライトのスイッチア
センブリとバルブホルダアセンブリの拡大断面図であ
る。

図３は、図1,2に示すスイッチアセンブリのスイッチ
用ハウジングの側面図である。

図４は、その正面図である。

図５は、その背面図である。

図６は、その上面図である。

図面の詳細な説明 図1,2に従って詳細に説明する。本発明のフラッシュ
ライト10は、バレル12を備えている。このバレル12は、
外側にネジが切られた前端部と、内側にネジが切られた
後端部とを有している。ヘッド22は、バレル12の前端部
上に対応してネジが形成されている。透明又は着色され
ることができるレンズ18が、フェースキャップ14とリフ
レクタ20との間の所定位置に保持されている。フェース
キャップ14の凹部にはフェースキャップ用Ｏ−リング16
が位置決めされており、このＯ−リングは、フェースキ
ャップ14とレンズ18との間における柔軟なコンタクトと
して機能する。

ヘッドＯ−リング24により、フェースキャップ14はヘ
ッド22に対して密閉されるようになっている。バレルＯ
−リング26により、ヘッド22は、バレル12の外部に対し
て回転自在に密閉されるようになっている。

図３〜６に示すように、スイッチ用ハウジング28は、
ネック30と、トップネックスロット32とを有している。
ガセット34が、補強のために設けられている。リセプタ
クルボア36が、スイッチ用ハウジング28を通して垂直に
延在している。このリセプタクルボア36は、好ましくは
それが円形であるところのショルダ42上の最上部を除い
て、略ダブルＤ型形状に形成されている。Ｏ−リングス
ロット38が、スイッチ用ハウジング28の後端部に備えら
れている。コンタクトスロット又は開口40が、リセプタ
クルボア36の両側にスイッチハウジング28の前面及び後
面を通して形成されている。

再度図２を参照すると、ランプホルダ58は、スイッチ
用ハウジング28のネック30内に摺動自在に位置してお
り、スプリング54により前方へ付勢されている。スプリ
ングの後端部には、コンタクト56が取り付けられてお
り、スプリング54の前端には、リセプタクルコンタクト
52が取り付けられている。このリセプタクルコンタクト
52は、ランプ60のベース61との電気的接点を形成するた
めの突出端部又は先細り端部を有している。絶縁部50
が、リセプタクルコンタクト52の側面上に設けられてお
り、バルブホルダ58に対して備えられたリアフランジ53
を有している。

ショルダスクリュ44が、スイッチ用ハウジングのネッ
ク30のネックスロット32を通して延在しており、バルブ
ホルダ58にねじ込まれている。ブッシュ46が、ネックス
ロット32内のショルダスクリュ44の周囲に設けられてい
る。一方、フォロア48が、同様にして、ネックスロット
32上のショルダスクリュ44のヘッドの周囲に位置決めさ
れている。

ランプホルダ58の前端部上にねじ込まれたランプリテ
ーナ62により、ランプフランジ63を把持することによっ
て、ランプ60は保持されるようになっている。グランド
コンタクト66は、スイッチ用ハウジングのネック30から
リセプタクルボア36内に延在しており、バレル12の内面
と電気的に接続されている。ランプリテーナ62と、ラン
プホルダ58と、グランドコンタクト66と、バレル12と、
コンタクト52,56と、スプリング54と、バレル12は、す
べて導電性部材から形成されている。この導電性部材
は、金属から形成されることが好ましい。

リテイニングリング64が、バレル12の内面に形成され
た溝内に設けられている。スイッチ用ハウジング28のフ
ロントフランジ68が、リテイニングリングに対して当接
しており、これにより、スイッチハウジング28はバレル
12内の長手方向に位置決めされている。

さらに図２に従って説明すると、略円筒形状のスイッ
チアセンブリ80が、スイッチ用ハウジング28のリセプタ
クル開口36内に位置している。このスイッチアセンブリ
80は、ハウジング下部82と、ハウジング上部84とを有し
ている。インデックス86と、ドライバ88とが、ハウジン
グ上部84に支持されており、インデックスのリッジ90と
協働するようになっている。リターンスプリング100に
より、上記インデックス86は、上方に付勢されている。
スイッチアセンブリ80の両側に位置するクリップコンタ
クト92は、突出した脚94を有している。ドライバ88とイ
ンデックス86とが押し下げられたとき、コンタクトホル
ダ98に支持されているセンターコンタクトリング96によ
り、両側に位置するクリップコンタクト92間のコンタク
トが交互に断続し、これにより、ランプが点滅するよう
になっている。上記スイッチアセンブリ80の作動と共に
センターコンタクトリング96が交互に上下移動したと
き、センターコンタクトリング96とクリップコンタクト
92間においてスクラビング作用が生じる。このスクラビ
ング作用により、センターコンタクトリング96とクリッ
プコンタクト92上のゴミの付着が防止され、信頼性が改
善される。加えて、スイッチアセンブリ80が作動せしめ
られる度に、センターコンタクトリング96は、大きな速
度で回転する。また、この回転動作によって、センター
コンタクトリング96は、あらゆる単一領域における過度
の摩滅が防止されることになり、信頼性が増す。スイッ
チアセンブリ80は、スイッチ用シール70により覆われて
おり、該スイッチ用シール70により、スイッチアセンブ
リ80上のバレル12の開口周辺部が密閉される。

スイッチアセンブリ80の下端部に、止めネジ104とナ
ット102とが位置しており、これによって、グランドコ
ンタクト66がバレル12に接続され、スイッチアセンブリ
80がリセプタクルの開口36内で垂直に位置決めされる。
上記スイッチアセンブリ80がリセプタクル36内に備えら
れた状態において、前方側のクリップコンタクト92はコ
ンタクト56に接し、後方側のクリップコンタクト92はバ
ッテリコネクタつまりスプリング74を支持するところの
バッテリコンタクト76に接する。上記スイッチハウジン
グ28の後面は、Ｏ−リング78により上記バッテリコンタ
クト76に対して密閉されるようになっている。

図１を参照すると、前方側の電池のプラス電極がバッ
テリスプリング74に接した状態で、一対のＤサイズの電
池又は乾電池がバレル12の電池室内に収納されている。

図２に最も良く示すように、電池72の前端部（プラス
電極側端部）は、スイッチハウジング28の後面側リム12
0に接している。これにより、バッテリ72のプラス電極7
3と、スイッチハウジング28との間の間隔が設定され
る。バッテリスプリング74が選択され、該バッテリスプ
リング74は、それが電池72のプラス電極と十分な力で接
するように、しかも、プラス電極の陥没により生じせし
めれる漏れを防止するべく適度な力で接するようにスイ
ッチハウジング28内に位置決めされる。

テールキャップ112は、バレル12の後端部に螺合する
ようにネジが切られている。このキャップ112は、予備
のバルブ又はランプ60を保護するランププロテクタ114
を有している。このランププロテクタ114は柔軟であ
る。このランププロテクタ114は、テールキャップ112か
ら取り外されたとき、予備バルブ60を収納又は取り外す
べく拡張させることができる。このランププロテクタ11
4は、テールキャップ112内に収納されたとき、ランプを
四方から保護するように、つまりランプ60のガラス、フ
ランジ、及び／又はベース61を保護するように保持され
る。

テールキャップスプリング118により、電池は共に付
勢され、電池同士、及び電池とバッテリスプリング74と
が接した状態に保持されるる。テールキャップ112内の
一方向シール116により、湿気やゴミ等の電池室への流
入が防止され、電池室内で発生したガスが外部に流出せ
しめられる。

図示した上記フラッシュライトについて、スイッチ用
ハウジング28はバレル12内で部分的に浮いた状態になっ
ている。これによって、ランプを支持するスイッチ用ハ
ウジングと、リフレクタ20との間の微調整ができるよう
になっており、また、ランプとリフレクタとのセンタリ
ングができるようになっている。図２に示すように、こ
のスイッチ用ハウジング28は、バレル12内の中央にバレ
ルに対して同心的に、つまり、スイッチ用ハウジング28
及びバレル12の各センタライン又は長手軸が、互いに一
致するように位置決めされる。リフレクタ20は、また、
バレル12及びスイッチ用ハウジング28と略同心になって
いる。すなわち、ランプ60は、スイッチ用ハウジング28
のセンタライン沿いに位置するランプホルダ58により保
持されており、これにより、ランプ60は、リフレクタ20
と、バレル12と、スイッチ用ハウジング28との整列状態
を通してリフレクタ20内の略中央に位置せしめられてい
るのである。製造時における公差を考慮して、スイッチ
用ハウジング28の公称寸法としての直径は、必然的に、
バレル12の内径よりも小さく構成されることになる。こ
のため、スイッチ用ハウジング28は、通常、バレル12内
を径方向に僅かに自由に移動でき、ランプとリフレクタ
とのズレを生じる原因となっている。しかしながら、リ
テイニングリング64と共に、Ｏ−リング106により、ス
イッチ用ハウジング28はリフレクタに対して僅かに調整
されることができ、ランプのリフレクタに対するセンタ
リングが確実なものとなるようにしている。

上記電池又は乾電池は、腐食性の蒸気やガスを発生さ
せる可能性がある。これらの蒸気やガスは、もし含まれ
ていないならば、クリップコンタクト92や、センターリ
ング96等のスイッチアセンブリ80の電気部品を腐食させ
る可能性がある。電池室からスイッチアセンブリ80及び
その前方部へのガス漏れを防止するべくハウジングのＯ
−リング106（及びＯ−リング78）により、電池室がス
イッチアセンブリ80及びフラッシュライトの前端部に対
して密閉されるようになっている。

アセンブリは、スイッチアセンブリ80がスイッチ用ハ
ウジング28のリセプタクル開口36内に位置せしめられる
と共にリセプタクルショルダ42によって位置決めされ、
しかも、スイッチ用ハウジング28がリテイニングリング
64とＯ−リング106とによりバレル12内に位置決めされ
るように改良されている。

このように、本発明の一実施例を図示し記載したが、
本発明の技術思想及び目的から逸脱することなく、種々
の変形例が可能なことは明らかであろう。

Claims (15)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バレルと、バレルに接続されたリフレクタ
   と、バレル内に設けられランプを保持するスイッチ用ハ
   ウジングと、該スイッチ用ハウジングをバレル内におい
   て径方向に調整するための調整手段であってランプのリ
   フレクタに対するセンタリングを可能にする調整手段と
   を備えたフラッシュライト。
2. 【請求項２】上記調整手段は、上記スイッチ用ハウジン
   グの一方側に位置するリテーナと、スイッチ用ハウジン
   グの他方側に位置する柔軟な部材とを備えた請求項１記
   載のフラッシュライト。
3. 【請求項３】上記柔軟な部材は、Ｏ−リングである請求
   項２記載のフラッシュライト。
4. 【請求項４】上記スイッチ用ハウジングの所定寸法に構
   成された凹部内に電池コネクタを備えた請求項１又は２
   記載のフラッシュライト。
5. 【請求項５】上記スイッチ用ハウジングの前方に設けら
   れたフロントフランジと、 上記スイッチ用ハウジングの後方に設けられたＯ−リン
   グスロットと、 上記バレル内に設けられフロントフランジを位置決めす
   るためのリテーナと、 上記Ｏ−リングスロット内に少なくとも部分的に位置せ
   しめられバレルに対して密閉するためのＯ−リングとを
   備え、 上記リフレクタは上記バレルの一端に接続された請求項
   １又は２記載のフラッシュライト。
6. 【請求項６】上記スイッチ用ハウジングに接続されたネ
   ックと、該ネック内に摺動自在に収納され上記ランプを
   保持するランプホルダとを備えた請求項５記載のフラッ
   シュライト。
7. 【請求項７】上記バレルのガス抜き用一方向プレッシャ
   リリーフバルブを備えた請求項１又は５記載のフラッシ
   ュライト。
8. 【請求項８】上記リフレクタから上記スイッチ用ハウジ
   ングの上記ネック上に延在するリフレクタスリーブを備
   えた請求項６又は７記載のフラッシュライト。
9. 【請求項９】上記スイッチ用ハウジングの上記ネックに
   形成されたスロットと、該スロット内に延在し上記ラン
   プホルダに係合する止めネジスライダとを備えた請求項
   ６記載のフラッシュライト。
10. 【請求項１０】上記ランプホルダを上記スイッチ用ハウ
    ジングから隔てる方向に付勢するためのスプリングを備
    えた請求項６記載のフラッシュライト。
11. 【請求項１１】上記ランプホルダは、上記リフレクタの
    中央に設けられた開口を通して延在する請求項８記載の
    フラッシュライト。
12. 【請求項１２】上記スイッチ用ハウジング内にスイッチ
    アセンブリを備えた請求項６記載のフラッシュライト。
13. 【請求項１３】上記スイッチアセンブリは、上記スイッ
    チ用ハウジング内に設けられたリセプタクルの開口内に
    収納された押しボタン式スイッチアセンブリであって、
    スイッチドライバと、フロントコンタクト用スロットに
    対して位置決めされたフロントコンタクトと、バックコ
    ンタクト用スロットに対して位置決めされたバックコン
    タクトとを備えた押しボタン式スイッチアセンブリと、 スイッチドライバを作動させることにより、バックコン
    タクトからフロントコンタクトへ電気を流したり切った
    りするための電流断続手段とを備えた請求項12記載のフ
    ラッシュライト。
14. 【請求項１４】上記バックフランジから延在した上記バ
    ックコンタクトに対して電気的に接したバッテリコンタ
    クトを備えた請求項13記載のフラッシュライト用スイッ
    チ。
15. 【請求項１５】上記バッテリコンタクトはスプリングで
    ある請求項14記載のフラッシュライト用スイッチ。