JP2921122B2 - トランスアクスル - Google Patents
トランスアクスルInfo
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- JP2921122B2 JP2921122B2 JP41670790A JP41670790A JP2921122B2 JP 2921122 B2 JP2921122 B2 JP 2921122B2 JP 41670790 A JP41670790 A JP 41670790A JP 41670790 A JP41670790 A JP 41670790A JP 2921122 B2 JP2921122 B2 JP 2921122B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- differential
- bevel gear
- shaft
- transaxle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトランスアクスルに係
り、特に略平行に配設される入力軸及びカウンタ軸を有
する変速機ユニットと、入力軸及びカウンタ軸に対して
略平行に配設されるデファレンシャル軸を有するデファ
レンシャルユニットとにより形成したトランスアクスル
に関する。
り、特に略平行に配設される入力軸及びカウンタ軸を有
する変速機ユニットと、入力軸及びカウンタ軸に対して
略平行に配設されるデファレンシャル軸を有するデファ
レンシャルユニットとにより形成したトランスアクスル
に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスアクスルは、変速機ユニットと
デファレンシャルユニットとを一体的に形成した構成を
有するものであり、変速機ユニットには略平行に入力軸
とカウンタ軸とが配設され、デファレンシャルユニット
には、前記入力軸及びカウンタ軸に対して略平行にデフ
ァレンシャル軸が配設されている。
デファレンシャルユニットとを一体的に形成した構成を
有するものであり、変速機ユニットには略平行に入力軸
とカウンタ軸とが配設され、デファレンシャルユニット
には、前記入力軸及びカウンタ軸に対して略平行にデフ
ァレンシャル軸が配設されている。
【0003】前記トランスアクスルには、特開昭63−
27207号公報に開示されるものがある。この公報に
開示されるエンジン横置方式の自動変速機一体型終減速
装置は、二輪駆動用自動車の終減速装置においてカバー
及びアクスルシャフトを組付けない状態にて、差動装
置、リテーナ、軸受及びベアリングキャップ等を組付け
たままで、工具を溝に挿入してシムプレートの介装部位
に臨ませて同シムプレートを抜取ることができ、同シム
プレートの抜取り後他のシムプレートをトランスアクス
ルケースと軸受間の軸方向の間隙に打込んで介装し、軸
受の予圧調整を行っている。
27207号公報に開示されるものがある。この公報に
開示されるエンジン横置方式の自動変速機一体型終減速
装置は、二輪駆動用自動車の終減速装置においてカバー
及びアクスルシャフトを組付けない状態にて、差動装
置、リテーナ、軸受及びベアリングキャップ等を組付け
たままで、工具を溝に挿入してシムプレートの介装部位
に臨ませて同シムプレートを抜取ることができ、同シム
プレートの抜取り後他のシムプレートをトランスアクス
ルケースと軸受間の軸方向の間隙に打込んで介装し、軸
受の予圧調整を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のトラ
ンスアクスルにおいては、デファレンシャル軸の中心線
上においてケース部が分割されている。つまり、図4及
び図5に示す如く、機関側に位置する第1ケース226
と、この第1ケース226に取着され且つ変速機ユニッ
ト204部分とデファレンシャルユニット206のデフ
ァレンシャル軸224の中心線C上までを覆う第2ケー
ス228と、第2ケース228に取着され残りのデファ
レンシャルユニット206部分を覆う第3ケース229
とによりトランスアクスルケース部230を構成してい
る。
ンスアクスルにおいては、デファレンシャル軸の中心線
上においてケース部が分割されている。つまり、図4及
び図5に示す如く、機関側に位置する第1ケース226
と、この第1ケース226に取着され且つ変速機ユニッ
ト204部分とデファレンシャルユニット206のデフ
ァレンシャル軸224の中心線C上までを覆う第2ケー
ス228と、第2ケース228に取着され残りのデファ
レンシャルユニット206部分を覆う第3ケース229
とによりトランスアクスルケース部230を構成してい
る。
【0005】そして、前記トランスアクスル202の組
付時に第1、第2、第3ケース226、228、229
間に変速機ユニット204やデファレンシャルユニット
206、ドライブベベルギヤ220、そしてドリブンベ
ベルギヤ222を夫々配設することとなる。
付時に第1、第2、第3ケース226、228、229
間に変速機ユニット204やデファレンシャルユニット
206、ドライブベベルギヤ220、そしてドリブンベ
ベルギヤ222を夫々配設することとなる。
【0006】この結果、各種部品の配設後にデファレン
シャル軸224の軸方向の位置調整を行うことができな
いとともに、ドライブベベルギヤのバックラッシュを調
整することが不可能であるという不都合がある。
シャル軸224の軸方向の位置調整を行うことができな
いとともに、ドライブベベルギヤのバックラッシュを調
整することが不可能であるという不都合がある。
【0007】また、調整時には、デファレンシャルユニ
ットを分解する必要があり、調整作業が面倒となり、実
用上不利であるという不都合がある。
ットを分解する必要があり、調整作業が面倒となり、実
用上不利であるという不都合がある。
【0008】更に、前記デファレンシャル軸の中心線上
において、第2、第3ケースが分割されることにより、
第2、第3ケースの同時加工が必要となり、加工作業が
手間取り、大なる労力及び費用を消費し、コストが大と
なって経済的に不利であるという不都合がある。
において、第2、第3ケースが分割されることにより、
第2、第3ケースの同時加工が必要となり、加工作業が
手間取り、大なる労力及び費用を消費し、コストが大と
なって経済的に不利であるという不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、入力軸及びカウンタ軸を有
する変速機ユニットとデファレンシャル軸を有するデフ
ァレンシャルユニットとにより形成したトランスアクス
ルにおいて、前記カウンタ軸の変速ギヤ部とデファレン
シャルユニットのファイナルギヤとを噛合して設け、フ
ァイナルギヤにドライブベベルギヤを設け、このドライ
ブベベルギヤにドリブンベベルギヤを噛合して設け、前
記デファレンシャル軸の軸方向の位置を調整すべく機関
側に位置する第1ケースとこの第1ケースに取着される
第2ケースとによりトランスアクスルケース部を設ける
とともに前記第1ケースにはドライブベベルギヤの歯当
り状態を目視する目視用孔部を設けたことを特徴とす
る。
述不都合を除去するために、入力軸及びカウンタ軸を有
する変速機ユニットとデファレンシャル軸を有するデフ
ァレンシャルユニットとにより形成したトランスアクス
ルにおいて、前記カウンタ軸の変速ギヤ部とデファレン
シャルユニットのファイナルギヤとを噛合して設け、フ
ァイナルギヤにドライブベベルギヤを設け、このドライ
ブベベルギヤにドリブンベベルギヤを噛合して設け、前
記デファレンシャル軸の軸方向の位置を調整すべく機関
側に位置する第1ケースとこの第1ケースに取着される
第2ケースとによりトランスアクスルケース部を設ける
とともに前記第1ケースにはドライブベベルギヤの歯当
り状態を目視する目視用孔部を設けたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】上述の如く発明したことにより、トランスアク
スルの組付時には、第1、第2ケース間に変速機ユニッ
トである入力軸やカウンタ軸、変速ギヤ部、デファレン
シャルユニットであるデファレンシャル軸やファイナル
ギヤ、ドライブベベルギヤ、そしてドリブンベベルギヤ
を夫々配設し、配設後のデファレンシャル軸の軸方向の
位置調整を容易とするとともに、第1ケースに設けた目
視用孔部によってドライブベベルギヤの歯当り状態を目
視している。
スルの組付時には、第1、第2ケース間に変速機ユニッ
トである入力軸やカウンタ軸、変速ギヤ部、デファレン
シャルユニットであるデファレンシャル軸やファイナル
ギヤ、ドライブベベルギヤ、そしてドリブンベベルギヤ
を夫々配設し、配設後のデファレンシャル軸の軸方向の
位置調整を容易とするとともに、第1ケースに設けた目
視用孔部によってドライブベベルギヤの歯当り状態を目
視している。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0012】図1〜図2はこの発明の第1実施例を示す
ものである。図2において、2は例えば四輪駆動用のト
ランスアクスル、4は変速機ユニット、6はデファレン
シャルユニットである。
ものである。図2において、2は例えば四輪駆動用のト
ランスアクスル、4は変速機ユニット、6はデファレン
シャルユニットである。
【0013】前記トランスアクスル2は、変速機ユニッ
ト4とデファレンシャルユニット6とにより一体的に形
成されている。変速機ユニット4に、入力軸8とカウン
タ軸10とが略平行に配設され、これら入力軸8及びカ
ウンタ軸10には入力軸側第1変速ギヤ部12とカウン
タ軸側第2変速ギヤ部14とが夫々設けられている。こ
の第2変速ギヤ部14のドライブギヤ16とデファレン
シャルユニット6のファイナルギヤ18とを噛合して設
け、ファイナルギヤ18にドライブベベルギヤ20を設
ける。そして、このドライブベベルギヤ20にドリブン
ベベルギヤ22を噛合して設け、前記デファレンシャル
ユニット6のデファレンシャル軸24の軸方向の位置を
調整すべく機関、つまり図示しない内燃機関側に位置す
る第1ケース26とこの第1ケース26に取着される第
2ケース28とによりトランスアクスルケース部30を
設けるとともに、前記第1ケース26にはドライブベベ
ルギヤ20の歯当り状態を目視する目視用孔部32を設
ける。
ト4とデファレンシャルユニット6とにより一体的に形
成されている。変速機ユニット4に、入力軸8とカウン
タ軸10とが略平行に配設され、これら入力軸8及びカ
ウンタ軸10には入力軸側第1変速ギヤ部12とカウン
タ軸側第2変速ギヤ部14とが夫々設けられている。こ
の第2変速ギヤ部14のドライブギヤ16とデファレン
シャルユニット6のファイナルギヤ18とを噛合して設
け、ファイナルギヤ18にドライブベベルギヤ20を設
ける。そして、このドライブベベルギヤ20にドリブン
ベベルギヤ22を噛合して設け、前記デファレンシャル
ユニット6のデファレンシャル軸24の軸方向の位置を
調整すべく機関、つまり図示しない内燃機関側に位置す
る第1ケース26とこの第1ケース26に取着される第
2ケース28とによりトランスアクスルケース部30を
設けるとともに、前記第1ケース26にはドライブベベ
ルギヤ20の歯当り状態を目視する目視用孔部32を設
ける。
【0014】詳述すれば、図1及び図2に示す如く、前
記トランスアクスルケース部30を縦割り構造とし、前
記第1、第2変速ギヤ部12、14とドライブベベルギ
ヤ20及びドリブンベベルギヤ22とを同一ケース内に
位置させる。
記トランスアクスルケース部30を縦割り構造とし、前
記第1、第2変速ギヤ部12、14とドライブベベルギ
ヤ20及びドリブンベベルギヤ22とを同一ケース内に
位置させる。
【0015】また、前記デファレンシャルユニット6の
デファレンシャルケース34に固定ボルト36によって
ファイナルギヤ18とドライブベベルギヤ20とを固定
して設ける。デファレンシャルケース34内のデファレ
ンシャル軸24は図示しない後車輪に連絡されている。
前記デファレンシャルケース34を支える第1、第2軸
受38、40を設ける。つまり、第1軸受38を第1ケ
ース26とデファレンシャルケース34間に配設し、第
1シム42を介して第1リテーナ44を第1ケース26
に係合させるとともに、第1リテーナ44と第1ケース
26間にOリング46を介設し、第1リテーナ44内に
オイルシール48を配設する。そして、第1ケース26
に第1リテーナ44を第1固定ボルト50により固定す
る。
デファレンシャルケース34に固定ボルト36によって
ファイナルギヤ18とドライブベベルギヤ20とを固定
して設ける。デファレンシャルケース34内のデファレ
ンシャル軸24は図示しない後車輪に連絡されている。
前記デファレンシャルケース34を支える第1、第2軸
受38、40を設ける。つまり、第1軸受38を第1ケ
ース26とデファレンシャルケース34間に配設し、第
1シム42を介して第1リテーナ44を第1ケース26
に係合させるとともに、第1リテーナ44と第1ケース
26間にOリング46を介設し、第1リテーナ44内に
オイルシール48を配設する。そして、第1ケース26
に第1リテーナ44を第1固定ボルト50により固定す
る。
【0016】前記第2軸受40を第2ケース28と前記
デファレンシャルケース34間に配設し、第2シム52
を介して第2リテーナ54を第2ケース28に係合させ
るとともに、第2リテーナ54と第2ケース28間にO
リング56を介して第2リテーナ54内にオイルシール
58を配設し、第2ケース28に第2リテーナ54を第
2固定ボルト60により固定する。
デファレンシャルケース34間に配設し、第2シム52
を介して第2リテーナ54を第2ケース28に係合させ
るとともに、第2リテーナ54と第2ケース28間にO
リング56を介して第2リテーナ54内にオイルシール
58を配設し、第2ケース28に第2リテーナ54を第
2固定ボルト60により固定する。
【0017】このとき、前記第1、第2シム42、52
の厚さ調整や第1、第2固定ボルト50、60の締込み
量によって前記デファレンシャルケース34に連結され
るドライブベベルギヤ20をデファレンシャル軸24の
軸方向たるA方向にスライド移動させるものである。
の厚さ調整や第1、第2固定ボルト50、60の締込み
量によって前記デファレンシャルケース34に連結され
るドライブベベルギヤ20をデファレンシャル軸24の
軸方向たるA方向にスライド移動させるものである。
【0018】前記ドリブンベベルギヤ22を一端に固定
したトランスファ出力軸62の他端側にドライブスプロ
ケット64を設ける。このドライブスプロケット64に
チエン66を介してドリブンスプロケット68を連絡し
て設け、ドリブンスプロケット68を一端側に固定した
ドライブシャフト70の他端は図示しない前車輪側に連
絡されている。前記ドライブシャフト70は前記第2ケ
ース28により覆設されている。
したトランスファ出力軸62の他端側にドライブスプロ
ケット64を設ける。このドライブスプロケット64に
チエン66を介してドリブンスプロケット68を連絡し
て設け、ドリブンスプロケット68を一端側に固定した
ドライブシャフト70の他端は図示しない前車輪側に連
絡されている。前記ドライブシャフト70は前記第2ケ
ース28により覆設されている。
【0019】前記トランスファ出力軸62は、第1ケー
ス26とこの第1ケース26に取着される第3ケース7
2とにより覆設され、トランスファ出力軸62の一端の
ドリブンベベルギヤ22におけるトランスファ出力軸6
2の軸方向たるB方向の移動調整は、第1、第3ケース
26、72間に介設される第3シム74により行われ
る。
ス26とこの第1ケース26に取着される第3ケース7
2とにより覆設され、トランスファ出力軸62の一端の
ドリブンベベルギヤ22におけるトランスファ出力軸6
2の軸方向たるB方向の移動調整は、第1、第3ケース
26、72間に介設される第3シム74により行われ
る。
【0020】また、前記ドライブベベルギヤ20近傍の
第1ケース26部位に孔部32を穿設し、この孔部32
をドライブベベルギヤ20のドリブンベベルギヤ22に
対する歯当り状態を目視すべく機能させるものである。
第1ケース26部位に孔部32を穿設し、この孔部32
をドライブベベルギヤ20のドリブンベベルギヤ22に
対する歯当り状態を目視すべく機能させるものである。
【0021】次に作用について説明する。
【0022】前記デファレンシャル軸24の軸方向たる
A方向の位置を調整する際には、前記第1ケース26の
側から第1固定ボルト50及び第1シム42により行う
とともに、第2ケース28の側から第2固定ボルト60
及び第2シム52により行うものである。
A方向の位置を調整する際には、前記第1ケース26の
側から第1固定ボルト50及び第1シム42により行う
とともに、第2ケース28の側から第2固定ボルト60
及び第2シム52により行うものである。
【0023】つまり、第1固定ボルト50を取り外して
第1リテーナ44を抜き出し、第1シム42を所定厚さ
に変更した後に、第1リテーナ44を挿入し、第1固定
ボルト50により装着すればよいものである。
第1リテーナ44を抜き出し、第1シム42を所定厚さ
に変更した後に、第1リテーナ44を挿入し、第1固定
ボルト50により装着すればよいものである。
【0024】また、前記孔部32によりドライブベベル
ギヤ20の歯当り状態を目視によってチェックする際に
は、ドライブベベルギヤ20の噛合面部位に予めシコタ
ン等の塗布剤(図示せず)を塗布し、この塗布剤の剥離
状況により歯当り状態を確認し、上述の調整操作を行っ
てドライブベベルギヤ20を適正な歯当り状態とするも
のである。
ギヤ20の歯当り状態を目視によってチェックする際に
は、ドライブベベルギヤ20の噛合面部位に予めシコタ
ン等の塗布剤(図示せず)を塗布し、この塗布剤の剥離
状況により歯当り状態を確認し、上述の調整操作を行っ
てドライブベベルギヤ20を適正な歯当り状態とするも
のである。
【0025】これにより、前記第1、第2第1固定ボル
ト50及び第1シム42、そして第2固定ボルト60及
び第2シム52によって配設後にデファレンシャル軸2
4の軸方向たるA方向の位置調整を容易に行うことがで
きるとともに、ドライブベベルギヤ20のバックラッシ
ュを調整することが可能となり、調整時にデファレンシ
ャルユニット6を分解する必要がなく、調整作業が容易
となって実用上有利である。
ト50及び第1シム42、そして第2固定ボルト60及
び第2シム52によって配設後にデファレンシャル軸2
4の軸方向たるA方向の位置調整を容易に行うことがで
きるとともに、ドライブベベルギヤ20のバックラッシ
ュを調整することが可能となり、調整時にデファレンシ
ャルユニット6を分解する必要がなく、調整作業が容易
となって実用上有利である。
【0026】また、第1、第2ケース26、28及び第
3ケース72の同時加工が不要となることにより、加工
作業を簡略化でき、コストを低廉とし得て、経済的に有
利であるとともに、各部品の単品毎の寸法測定が不要と
なり、使い勝手を向上させることができる。
3ケース72の同時加工が不要となることにより、加工
作業を簡略化でき、コストを低廉とし得て、経済的に有
利であるとともに、各部品の単品毎の寸法測定が不要と
なり、使い勝手を向上させることができる。
【0027】図3はこの発明の第2実施例を示し、上述
第1実施例と同一機能を有する箇所には、同一符号を付
して説明する。
第1実施例と同一機能を有する箇所には、同一符号を付
して説明する。
【0028】この第2実施例の特徴とするところは、前
記デファレンシャルケース34を支える第1、第2軸受
38、40を第1、第2ケース26、28に係合する第
1、第2アジャスタプレート80、82により夫々押圧
するとともに、これら第1、第2アジャスタプレート8
0、82に回転防止用第1、第2ストッパ84、86を
係合して設けた点にある。
記デファレンシャルケース34を支える第1、第2軸受
38、40を第1、第2ケース26、28に係合する第
1、第2アジャスタプレート80、82により夫々押圧
するとともに、これら第1、第2アジャスタプレート8
0、82に回転防止用第1、第2ストッパ84、86を
係合して設けた点にある。
【0029】すなわち、第1ケース26に第1雌ネジ部
88を刻設するとともに、第1アジャスタプレート80
外周に第1雄ネジ部90を刻設し、第2ケース28に第
2雌ネジ部92を刻設するとともに、第2アジャスタプ
レート82外周に第2雄ネジ部94を刻設する。
88を刻設するとともに、第1アジャスタプレート80
外周に第1雄ネジ部90を刻設し、第2ケース28に第
2雌ネジ部92を刻設するとともに、第2アジャスタプ
レート82外周に第2雄ネジ部94を刻設する。
【0030】また、第1アジャスタプレート80に長円
形あるいは円形の第1孔部96を円周等間隔に複数個設
けるとともに、第2アジャスタプレート82にも第2孔
部98を円周等間隔に複数個設ける。
形あるいは円形の第1孔部96を円周等間隔に複数個設
けるとともに、第2アジャスタプレート82にも第2孔
部98を円周等間隔に複数個設ける。
【0031】そして、前記第1ストッパ84の一端84
aを第1ケース26に第1固定ボルト100により固定
するとともに、他端84bを前記デファレンシャルケー
ス34側たる内側方向にL字状に折曲させ前記第1アジ
ャスタプレート80の第1孔部96に係合させて設け
る。
aを第1ケース26に第1固定ボルト100により固定
するとともに、他端84bを前記デファレンシャルケー
ス34側たる内側方向にL字状に折曲させ前記第1アジ
ャスタプレート80の第1孔部96に係合させて設け
る。
【0032】更に、前記第2ストッパ86の一端86a
を第2ケース28に第2固定ボルト102により固定す
るとともに、他端86bを前記デファレンシャルケース
34側たる内側方向にL字状に折曲させ前記第2アジャ
スタプレート82の第2孔部98に係合させて設けるも
のである。
を第2ケース28に第2固定ボルト102により固定す
るとともに、他端86bを前記デファレンシャルケース
34側たる内側方向にL字状に折曲させ前記第2アジャ
スタプレート82の第2孔部98に係合させて設けるも
のである。
【0033】前記第1アジャスタプレート80の外側に
デフサイドケース104を設け、このデフサイドケース
104内に第1オイルシール106を介設し、前記第2
軸受40と第2アジャスタプレート82間にはリテーナ
108を介設し、リテーナ108内に第2オイルシール
110を設ける。
デフサイドケース104を設け、このデフサイドケース
104内に第1オイルシール106を介設し、前記第2
軸受40と第2アジャスタプレート82間にはリテーナ
108を介設し、リテーナ108内に第2オイルシール
110を設ける。
【0034】さすれば、前記第1ケース26内に、第1
アジャスタプレート80、第1軸受38を外側から順次
配設するとともに、第2ケース28内には、第2アジャ
スタプレート82、リテーナ108、第2軸受40を順
次配設する。そして、第1、第2軸受38、40により
デファレンシャルケース34を支え、このデファレンシ
ャルケース34のデファレンシャル軸24の軸方向であ
るA方向の調整を第1第2アジャスタプレート80、8
2の締込み度合によって行う。
アジャスタプレート80、第1軸受38を外側から順次
配設するとともに、第2ケース28内には、第2アジャ
スタプレート82、リテーナ108、第2軸受40を順
次配設する。そして、第1、第2軸受38、40により
デファレンシャルケース34を支え、このデファレンシ
ャルケース34のデファレンシャル軸24の軸方向であ
るA方向の調整を第1第2アジャスタプレート80、8
2の締込み度合によって行う。
【0035】所定の調整終了後には、第1、第2ストッ
パ84、86の他端84b、86bを第1、第2アジャ
スタプレート80、82の第1、第2孔部96、98に
夫々係合させつつ、一端84a、86aを第1、第2ケ
ース26、28に第1、第2固定ボルト100、102
により夫々固定し、第1、第2アジャスタプレート8
0、82の回転止めを果たしている。
パ84、86の他端84b、86bを第1、第2アジャ
スタプレート80、82の第1、第2孔部96、98に
夫々係合させつつ、一端84a、86aを第1、第2ケ
ース26、28に第1、第2固定ボルト100、102
により夫々固定し、第1、第2アジャスタプレート8
0、82の回転止めを果たしている。
【0036】これにより、配設後に第1、第2アジャス
タプレート80、82によるデファレンシャル軸24の
軸方向であるA方向の調整を容易に行うことができ、調
整時にデファレンシャルユニット6を分解する必要がな
く、調整作業が容易となり、実用上有利である。
タプレート80、82によるデファレンシャル軸24の
軸方向であるA方向の調整を容易に行うことができ、調
整時にデファレンシャルユニット6を分解する必要がな
く、調整作業が容易となり、実用上有利である。
【0037】また、上述第1実施例と同様に、第1、第
2ケース26、28及び第3ケース72の同時加工が不
要となることにより、加工作業を簡略化でき、コストを
低廉とし得て、経済的に有利であるとともに、各部品の
単品毎の寸法測定が不要となり、使い勝手を向上させ得
る。
2ケース26、28及び第3ケース72の同時加工が不
要となることにより、加工作業を簡略化でき、コストを
低廉とし得て、経済的に有利であるとともに、各部品の
単品毎の寸法測定が不要となり、使い勝手を向上させ得
る。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、トランスアクスルのカウンタ軸の変速ギヤ部とデフ
ァレンシャルユニットのファイナルギヤとを噛合して設
け、ファイナルギヤにドライブベベルギヤを設け、ドラ
イブベベルギヤにドリブンベベルギヤを噛合して設け、
デファレンシャル軸の軸方向の位置を調整すべく機関側
に位置する第1ケースとこの第1ケースに取着される第
2ケースとによりトランスアクスルケース部を設けると
ともに、第1ケースにドライブベベルギヤの歯当り状態
を目視する目視用孔部を設けたので、トランスアクスル
の組付時に第1、第2ケース間に変速機ユニットやデフ
ァレンシャルユニット、ドライブベベルギヤ、そしてド
リブンベベルギヤを夫々配設し、配設後に第1ケースに
設けた目視用孔部によってドライブベベルギヤの歯当り
状態を目視しつつ、デファレンシャルユニットを分解す
ることなしに、配設後のデファレンシャル軸の軸方向の
位置調整を容易に行うことができ、実用上有利である。
また、第1、第2ケースの同時加工が不要となることに
より、加工作業を簡略化でき、コストを低廉とし得て、
経済的に有利であるとともに、各部品の単品毎の寸法測
定が不要となり、使い勝手を向上させ得るものである。
ば、トランスアクスルのカウンタ軸の変速ギヤ部とデフ
ァレンシャルユニットのファイナルギヤとを噛合して設
け、ファイナルギヤにドライブベベルギヤを設け、ドラ
イブベベルギヤにドリブンベベルギヤを噛合して設け、
デファレンシャル軸の軸方向の位置を調整すべく機関側
に位置する第1ケースとこの第1ケースに取着される第
2ケースとによりトランスアクスルケース部を設けると
ともに、第1ケースにドライブベベルギヤの歯当り状態
を目視する目視用孔部を設けたので、トランスアクスル
の組付時に第1、第2ケース間に変速機ユニットやデフ
ァレンシャルユニット、ドライブベベルギヤ、そしてド
リブンベベルギヤを夫々配設し、配設後に第1ケースに
設けた目視用孔部によってドライブベベルギヤの歯当り
状態を目視しつつ、デファレンシャルユニットを分解す
ることなしに、配設後のデファレンシャル軸の軸方向の
位置調整を容易に行うことができ、実用上有利である。
また、第1、第2ケースの同時加工が不要となることに
より、加工作業を簡略化でき、コストを低廉とし得て、
経済的に有利であるとともに、各部品の単品毎の寸法測
定が不要となり、使い勝手を向上させ得るものである。
【図1】この発明の第1実施例を示すトランスアクスル
のデファレンシャルユニット部分の要部拡大断面図であ
る。
のデファレンシャルユニット部分の要部拡大断面図であ
る。
【図2】トランスアクスルの断面図である。
【図3】この発明の第2実施例を示すトランスアクスル
のデファレンシャルユニット部分の要部拡大断面図であ
る。
のデファレンシャルユニット部分の要部拡大断面図であ
る。
【図4】この発明の従来の技術を示すトランスアクスル
の一部切欠き断面図である。
の一部切欠き断面図である。
【図5】トランスアクスルの右側面図である。
2 トランスアクスル 4 変速機ユニット 6 デファレンシャルユニット 8 入力軸 10 カウンタ軸 18 ファイナルギヤ 20 ドライブベベルギヤ 22 ドリブンベベルギヤ 24 デファレンシャル軸 26 第1ケース 28 第2ケース 30 トランスアクスルケース部 32 目視用孔部 34 デファレンシャルケース 38 第1軸受 40 第2軸受 42 第1シム 44 第1リテーナ 50 第1固定ボルト 52 第2シム 54 第2リテーナ 60 第2固定ボルト 62 トランスファ出力軸
Claims (1)
- 【請求項1】 入力軸及びカウンタ軸を有する変速機ユ
ニットとデファレンシャル軸を有するデファレンシャル
ユニットとにより形成したトランスアクスルにおいて、
前記カウンタ軸の変速ギヤ部とデファレンシャルユニッ
トのファイナルギヤとを噛合して設け、ファイナルギヤ
にドライブベベルギヤを設け、このドライブベベルギヤ
にドリブンベベルギヤを噛合して設け、前記デファレン
シャル軸の軸方向の位置を調整すべく機関側に位置する
第1ケースとこの第1ケースに取着される第2ケースと
によりトランスアクスルケース部を設けるとともに前記
第1ケースにはドライブベベルギヤの歯当り状態を目視
する目視用孔部を設けたことを特徴とするトランスアク
スル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41670790A JP2921122B2 (ja) | 1990-12-30 | 1990-12-30 | トランスアクスル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41670790A JP2921122B2 (ja) | 1990-12-30 | 1990-12-30 | トランスアクスル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04249656A JPH04249656A (ja) | 1992-09-04 |
JP2921122B2 true JP2921122B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=18524908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41670790A Expired - Lifetime JP2921122B2 (ja) | 1990-12-30 | 1990-12-30 | トランスアクスル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2921122B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004092617A1 (ja) * | 2003-04-16 | 2004-10-28 | Tochigi Fuji Sangyo Kabushiki Kaisha | 支持構造及び支持構造を備えたギア機構 |
US11428306B2 (en) * | 2019-06-11 | 2022-08-30 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Hybrid module shipping strap |
-
1990
- 1990-12-30 JP JP41670790A patent/JP2921122B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04249656A (ja) | 1992-09-04 |
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